JPH045518B2 - - Google Patents

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JPH045518B2
JPH045518B2 JP14416583A JP14416583A JPH045518B2 JP H045518 B2 JPH045518 B2 JP H045518B2 JP 14416583 A JP14416583 A JP 14416583A JP 14416583 A JP14416583 A JP 14416583A JP H045518 B2 JPH045518 B2 JP H045518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は飲料水など生活用水を浄化、殺菌する
浄水器用ろ材に関する。 近年、上水道用原水の水質の悪化に伴ない、沈
殿、ろ過後、浄水場で消毒のため水に加えられる
塩素量が増大し、その結果、水道水中の残留塩素
による不快な味とにおいが問題となつている。こ
の問題は、夏季に特に著しく、最近では塩素だけ
でなく赤シオの原因となる微生物による不快な味
とにおいが発生している。この水道水の残留塩素
を除去することを目的として、活性炭をろ材とす
る浄水器が提案され、家庭用として一部実用に供
されているが、この種の浄水器では、残留塩素の
除去が行なわれる結果、停水時、浄水器内に滞留
する水中で細菌の増殖が生じ、通水初期に浄水器
からでてくる水が飲料水として不適当となる欠点
があつた。このため、浄水器用ろ材として、残留
塩素の除去だけでなく細菌の増殖を抑制する機能
をも併有するろ材が、例えば、特公昭51−33608
号公報、特公昭52−38666号公報、特開昭51−
90996号公報などにより提案され、実用に供され
るようになつてきた。これらのろ材は、表面に銀
を担持させた活性炭(以下、銀担持活性炭とい
う)と活性炭とを混合したもので、活性炭で水中
の塩素を吸着除去する一方、残留塩素の除去に伴
なう殺菌作用の低下を銀担持活性炭から溶出する
銀イオンの殺菌作用で補い、細菌の増殖を抑制す
るようにしたものである。この種のろ材を用いた
場合、滞水中での細菌の増殖を阻止する効果は認
められるが、その殺菌作用は水中での銀イオンの
濃度に依存するため、銀担持量が少ない場合ある
いは水温の低い冬季には、滞水中の細菌の増殖を
防止することができない欠点があつた。銀担持量
の問題は、夏季に銀イオン濃度が米国飲料水水質
基準の上限50ppb以上にならない範囲で銀担持量
を増大させることにより容易に解決できるが、低
水温時の殺菌作用の低下を防止することは不可能
であつた。 本発明は、冬季や夏季など季節の如何を問わ
ず、水道水中の残留塩素を除去できると同時に、
浄水器中に水が滞留しても細菌の増殖をきたすこ
とのない浄水器用ろ材を得ることを目的とするも
ので、その要旨は、表面に銀を担持させた活性炭
10〜30重量%、表面に銅を担持させた活性炭10〜
15重量%、純活性炭残部からなることを特徴とす
る浄水器用ろ材にある。 本発明の好ましい実施態様においては、銀担持
活性炭として、表面に0.35〜1.0重量%の銀を担
持させた活性炭が使用される。また、銅担持活性
炭として、表面に0.5〜3.0重量%の銅を担持させ
た活性炭が使用される。 銀担持活性炭のろ材中の割合および銀担持量を
前記のように定めたのは次の理由による。すなわ
ち、銀担持活性炭の割合が10重量%未満では、銀
担持活性炭粒子間の間隔が大きすぎてその間にあ
る多数の純活性炭粒子間を通る水に完全に殺菌作
用を及ぼすことができず、30重量%を超えると銀
担持量との関係で夏季に滞水中の銀イオン濃度が
50ppbを超える場合があるからである。また、銀
担持量が銀を担持する活性炭に対し0.35〜1.0重
量%としたのは、冬季と夏季の如何を問わず滞留
水中の銀イオン濃度が10ppb〜50ppbの範囲にお
さまるようにすると共に、コストの点から定めた
ものである。 また、銅担持活性炭は、銀担持活性炭から溶出
する銀イオンとの相互作用によつて、水中の細菌
の増殖、特に、水温の低い冬季における増殖を抑
制することを目的として併用されるもので、その
含有量が10重量%未満では、低温で増殖するアク
ロモバクター、フラボバクテリウム、シユードモ
ナスなどの増殖を阻止できず、15重量%を超える
と、滞水中での銅イオン濃度が高くなりすぎるか
らである。活性炭の銅担持量は、活性炭に対し
0.5〜3重量%に設定されているが、これは、冬
季と夏季における銅の溶出量が50ppb〜1ppmの
範囲内にはいるようにするためである。 一般に、常温での所定の殺菌効果を得るために
は、銀イオン濃度は約20ppb以上必要とされてい
るが、本発明のろ材を用いた場合、銅イオンの存
在によつて銀の溶出量が抑制され、銀イオン濃度
が10ppb以下になつても、また、水温が10℃に低
下し銀イオン濃度が10ppb以下になつても、共存
する銅イオンの殺菌作用により細菌の増殖が抑制
されるため、長時間滞留しても細菌が増殖するこ
とがない。 本発明において使用する銀担持活性炭は、銀鏡
反応によつて活性炭の表面に銀を析出させたもの
が好適である。これは、銀鏡反応によつて表面に
銀を析出させた活性炭が、活性炭自体の吸着能力
および吸着容量を失なうことがなく、しかも任意
の銀担持量のものを容易に得られるからである。 また、本発明において使用する銅担持活性炭
は、無電解メツキにより銅を活性炭表面に析出さ
せたものが好適である。この場合も、銀担持活性
炭と同様、析出した銅が活性炭自体の吸着能力お
よび吸着容量を損なうことがないからである。 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 1 活性炭(粒度8〜32メツシユの水蒸気賦活やし
殻活性炭、以下、本実施例において同じ)200g
を水洗、乾燥させた後、10ppmの塩化第一錫を含
む水溶液200mlを加え、気泡の発生停止後、排液
し、次いで硝酸銀8gと28%アンモニア水100ml
を含む水溶液500mlと水酸化ナトリウム2.4gを含
む水溶液500mlとを混合して得た第1液1を加
えると同時に、庶糖10gを含む水溶液100mlに65
%硝酸0.5mlを加え色が黄変するまで煮沸し放冷
した液24mlに水を加えて全量を1とした第2液
を加え、20℃で5分間よく撹拌しながら活性炭粒
子表面に銀を析出させた。次いで、銀を析出させ
た活性炭を数回水洗し、110℃で2時間熱風乾燥
させ、活性炭1g当り8.9mgの銀を担持した銀担
持活性炭を得た。 また、これとは別に、活性炭200gを0.1%塩化
パラジウム溶液で洗浄した後、10ppmの塩化第1
錫を含む水溶液200mlで洗い、排液し、次いで、
ロツシエル塩170g/、水酸化ナトリウム50
g/および硫酸銅35g/を含む水溶液300ml
を加え、たゞちに40%ホルムアルデヒド液150ml
を加えた後、50℃にあたためて活性炭粒子表面に
銅を析出させ、その後、水洗、乾燥させて活性炭
1g当り15.6mgの銅を担持した銅担持活性炭を得
た。 このようにして得た銀担持活性炭37.5gと、銅
担持活性炭37.5gと、純粋な活性炭225gを混合
して浄水器用ろ材とし、滞留水中の生菌数、銅、
銀の溶出量を測定した。それらの結果を比較例A
〜Cについての結果と共に表1に示す。 比較例Aは銀担持活性炭と純活性炭とを混合し
て成るろ材であり、ろ材1g当りの銀の量は1.34
mgであつた。比較例Bは銀担持活性炭と純活性炭
を含むろ材であり、ろ材1g当りの銀の量は0.71
mgであつた。比較例Cは銀担持活性炭と純活性炭
を含むろ材であり、ろ材1g当りの銀の量は1mg
であつた。 なお、生菌数の測定は、浄水器を水道水蛇口に
取付け、30放水した後、表に示す規定時間滞水
させ、時間経過後、初期流出水50mlを採取し、そ
の中1mlをペトリ皿にとり、標準寒天培養法によ
り一般生菌について測定した。また、銀および銅
の溶出量については、規定時間滞水後、初期流出
水250mlを採取し、濃硝酸1mlを加え煮沸して10
倍に濃縮し、原子吸光法により定量した。 また、生菌数の測定は、6月に行ない、測定時
の水温は20℃であつた。
【表】 表1の結果から明らかなように、本発明に係る
ろ材を用いた浄水器は、72時間滞水後であつても
生菌数は0で、銀の溶出量も18ppbと米国の飲料
水水質基準の50ppb以下を充分に満足し、また、
銅についても108〜135ppbと基準値1ppm以下を
充分に下まわつており、比較例A〜Cに示す従来
のものに比して優れた性能を示す。 実施例 2 実施例1と同様にして、活性炭1g当り17.3mg
の銀を担持した銀担持活性炭を製造し、この銀担
持活性炭15重量部、実施例1で用意した銅担持活
性炭10重量部、および純活性炭75重量部を混合
し、この混合物をろ材としてカートリツジに充填
して浄水器にセツトして、水道蛇口に取付け、実
施例1と同様にして、冬季における規定時間滞留
後の初期流出水(水温10℃)中の一般生菌数およ
び銀、銅の溶出量を測定した。その結果を表2に
示す。
【表】 表2の結果から明らかなように、本発明のろ材
は低温においても優れた細菌増殖防止効果を示
す。 なお、上記実施例においては、銀と銅をそれぞ
れ別々に活性炭に担持させているが、銀担持活性
炭の表面にさらに銅を析出させたもの、あるいは
銅担持活性炭の表面にさらに銀を析出させたもの
を使用することも可能である。いずれの場合も、
銀および銅の析出は、実施例に記載の方法により
行なうことができる。しかし、銀および銅を同一
活性炭粒子の表面に担持させた場合、先に担持さ
せた金属の溶出量が著しく低下し、またコストの
面で難点を生じるので、実施例のように別々に担
持させるのが好ましい。 以上説明したように、本発明によれば、銀担持
活性炭と銅担持活性炭を純活性炭と併用すること
により季節の如何を問わず、滞水中の細菌の増殖
を防止でき、しかも、水道水中の残留塩素による
不快な味やにおいを完全に除去することができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銀担持活性炭20〜30重量%、銅担持活性炭10
    〜15重量%、および純活性炭55〜70重量%を混合
    してなることを特徴とする浄水器用ろ材。 2 銀担持活性炭が0.35〜1.0重量%の銀を担持
    する特許請求の範囲第1項記載のろ材。 3 銅担持活性炭が0.5〜3%の銅を担持する特
    許請求の範囲第1項または第2項記載のろ材。
JP14416583A 1983-08-05 1983-08-05 浄水器用ろ材 Granted JPS6034789A (ja)

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JPS6034789A JPS6034789A (ja) 1985-02-22
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JP2632439B2 (ja) * 1990-11-30 1997-07-23 シャープ株式会社 自動製氷装置用浄水フィルタ
GB0130072D0 (en) * 2001-12-15 2002-02-06 Salamander Engineering Ltd Anti-bacterial treatment

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JPS6034789A (ja) 1985-02-22

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