JPH0454789Y2 - - Google Patents

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JPH0454789Y2
JPH0454789Y2 JP9470086U JP9470086U JPH0454789Y2 JP H0454789 Y2 JPH0454789 Y2 JP H0454789Y2 JP 9470086 U JP9470086 U JP 9470086U JP 9470086 U JP9470086 U JP 9470086U JP H0454789 Y2 JPH0454789 Y2 JP H0454789Y2
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temperature
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は潜熱蓄積媒体を充てんされ、円盤状主
壁がアイスクリーム製造器のかき取り・攪拌具と
協働する如き、アイスクリーム製造器に挿入する
円盤状低温カートリツジに関するものである。家
庭用のアイスクリーム製造器はドイツ公開公報
(DE−OS)第2831592号に開示されており、この
製造器では好適には子午線面で分割できる型式の
低温カートリツジを使用している。その構造の詳
細な説明は省略する。
本考案の目的は簡単な構造をもち、アイスクリ
ーム製造器の有効な作動を保証して、アイスクリ
ームを能率的に作りかつ高品質のものを作ること
ができる、本文冒頭に記載した型式の低温カート
リツジを提供することにある。この目的は本考案
により少なくとも2個の部品を連結して構成し、
そのうちの一方の部品がかき取り・攪拌具に向い
た円盤状主壁からなり、他方の部品が槽形の基台
からなり、かき取り・攪拌具と協働する円盤状主
壁を本来安定したダイカスト部品として構成し、
前記基台の少なくとも1つの壁が相変移時の潜熱
蓄積媒体の容積変化に自ら順応することを特徴と
する如き円盤状低温カートリツジによつて達成さ
れる。アイスクリーム製造器のかき取り・攪拌具
と相互作用をする円盤状の主壁は安定した変化し
ない形をもち、このことはそれをダイカスト部品
として構成することによつて簡単に達成されると
いう事実に因つて、かき取り・攪拌機構は円盤状
主壁には付着するアイスクリームを有効に、均一
に連続的にかき取り、それを混合し、これをまだ
凍結していないアイスクリームと一緒に回転させ
ることができる。この過程は良質のアイスクリー
ムを作るのに大切なことである。また基台は潜熱
蓄積媒体の容積変化を可能にする。この容積変化
は流体から固体への及びこれと反対に固体から流
体への前記媒体に相変移時に起り、基台の少なく
とも1つの壁がその可撓性の結果としてかかる容
積変化に順応することができる。前記可撓性は基
台の形状、材料、壁厚さを適当に選択することに
よつて得られる。かき取り・攪拌具と協働する円
盤状主壁は常にその形を保ち、前記媒体の容積変
化は基台によつて補償する。
一般に低温アキユムレータの壁を可撓性とし
て、潜熱蓄積媒体の容積変化によつて低温アキユ
ムレータを破損しないようになすことは、例えば
ドイツ公開公報第2846988号に記載されている如
く、既知である。しかしこの公報中に示されてい
る低温アキユムレータの形状変化は有害とは認め
られない。それは工具又は類似部品が壁部分と協
働するようになつていないからである。潜熱蓄積
媒体のかかる容積変化を補償するためにドイツ実
用新案(DE−GM)第8438146号のアイスクリー
ム製造器の場合、潜熱蓄積媒体を含む二重壁の容
器の本来安定した基台を可撓性リングによつて容
器のハウジングと連結し、本来剛性の底壁が全体
として変位して潜熱蓄積媒体の容積変化を可能に
するということを提案している。しかしかかる構
成は極めて製造に手間がかかり、コストが高くな
る。これに対し、本考案の円盤状低温カートリツ
ジの場合、かき取り・攪拌具と協働する円盤状主
壁は形状を変えず、潜熱蓄積媒体の容積変化を基
台の少なくとも1つの本来可撓性を有する壁によ
つて相変移時に補償するよう構成する。
前記攪拌具と協働する円盤状主壁の本来の安定
性は例えばダイカスト部品の壁厚さにより与えら
れる。低温カートリツジ内部に突入するラインを
ダイカスト部品に設けるのが特に有利である。こ
のラインを設けることにより、前記攪拌具と協働
する円盤状主壁の本来の安定性がかなり増大する
ため、ダイカスト部品に要する壁厚さを減少し得
る。フインは種々の形状に構成することができ、
特に半径方向に突出するフインは簡単に優れた安
定性を与えるが、例えばフインはハニカム構造と
なしてもよい。この構造のフインは更に他の利点
を与える。フインは低温カートリツジの内部に突
入するので、前記媒体の内部にも入るため、フイ
ンは前記媒体から前記攪拌具と協働する円盤状主
壁への熱の伝導体として作用し、前記主壁との熱
交換を行なうため、この主壁上へのアイスクリー
ムの均一な形成を促進することができる。
更にダイカスト部品が彎曲形状をもつのが有利
であることが分かつた。この彎曲形状のため前記
主壁の本来の安定性が増す。
前記主壁の彎曲形状は例えば円錐形としてもよ
い。ダイカスト部品の彎曲形状をカツプ形とすれ
ば特に有利である。この形状では本来の安定性が
特に高くなる。
前記主壁を彎曲させることにより他の利点が得
られる。低温カートリツジはできるだけ完全に前
記媒体を充てんし、低温カートリツジをアイスク
リーム製造器内の作動位置に置いたとき前記主壁
に集まつてくるような気泡を中に含まないように
することが重要である。上記気泡は前記媒体と主
壁間の熱伝導を妨害して、気泡の付近でアイスク
リームの形成を妨げ、その結果アイスクリームの
均一な形成を不能にする。前記主壁が彎曲形状を
もてば、低温カートリツジ内の気泡は常にこのカ
ートリツジの最高個所に集まる。例えばカートリ
ツジが内方へ彎曲しておれば、気泡はカートリツ
ジの縁近くに集まるが、この場所では気泡による
問題はあまりない、それは主壁の大部分は前記媒
体と優れた熱的接触状態にあるため、アイスクリ
ームの有効な形成が保証されるからである。これ
に関連して、ダイカスト部品を外方へ彎曲した形
状とするのが特に有利であることが分かつた。こ
のようにすれば気泡はカートリツジの中心に集ま
り、この中心位置では前記攪拌具の効果が最も小
さいので、アイスクリームの形成は実際上妨げら
れない。
更に、底壁をダイカスト部品の彎曲面とほぼ平
行に延在させること及び前記媒体用の封鎖できる
充てん開口を外方へ彎曲した2個の彎曲壁のうち
の1個の彎曲壁に設けることは有利であることが
分かつた。このようにすれば充てん開口は前記媒
体を充てんするとき常にカートリツジの最高位置
にあるため媒体をできるだけ完全に充てんするこ
とができ、実際上気泡が入ることはない。
ダイカスト部品を槽形の基台に連結する方法は
いろいろある。例えばもし基台が特殊鋼板製であ
れば、金属接着剤で結合することができる。ダイ
カスト部品が基台に向いた周囲区域にみぞを備え
ること、槽形の台が外方へ曲がつた上縁をもち、
この上縁が前記みぞに完全に嵌合すること、前記
上縁を掴む締付リングを前記みぞに挿入してダイ
カスト部品と基台を連結することは有利であるこ
とが分かつた。ダイカスト部品にみぞを作るのは
極めて簡単であるため、2個の部品を連結するこ
の方法は極めて簡単で、安全である。
少なくとも1つの壁は相変移時の前記媒体の容
積変化に可逆的に順応できるため、基台はいろい
ろな構造とすることができるが、重要なパラメー
タは壁の厚さの選択である。しかし材料と形状も
重要な役割をする。それ故基台の底壁がビードを
備えるのが極めて有利であることが分かつた。こ
のようにすれば、基台の底壁は極めて大きな可撓
性をもつ。
構造と製造の面から見れば、槽形の基台を弾性
的に可撓性のプラスチツクで作るのが特に簡単で
あることが分かつた。一般の低温カートリツジの
場合、カートリツジ全体を例えば前記ドイツ公開
公報第2846988号に記載されたプラスチツクから
作ることが知られている。しかしこの特別の場合
には本来可撓性を有するべき低温カートリツジの
底のみを弾性的に撓むプラスチツクから作るが、
かき取り・攪拌具と協働する低温カートリツジの
円盤状主壁は本来安定した構造となす。
これに関連して、槽形の基台を透明の弾性的に
撓むプラスチツクから作るのが有利であることが
分かつた。この構成によれば、カートリツジ内の
潜熱蓄積媒体の状態は目で見て確認することがで
き、例えば低温カートリツジの使用前に前記媒体
が完全に凍結したかどうかを簡単にチエツクでき
る。
撓む閉塞ガスを含むガスばねを底壁付近で基台
内に配置するのが有利であることが分かつた。例
えば空気を含むガスばねを使用すれば前記媒体の
容量変化を部分的に補償することができ、このた
め基台に要求される可撓性は小さくてもよく、こ
の結果設計上有利になる。
このガスばねは種々の構造とすることができ
る。例えば可撓性の壁をもつた平らな容器、又は
両端を封鎖した螺旋巻きしたゴムホースとするこ
とができる。このガスばねは発泡ゴムの円盤で構
成すれば特に簡単で、有利であることが分かつ
た。例えば主に密閉細孔をもつた天然ゴム、又は
シリコンゴムからなる発泡ゴムの円盤は簡単で、
経済的であるばかりでなく、熱絶縁効果を有し
て、基台からの熱損失を防止し、前記攪拌具と協
働する主壁との熱交換を増進し、このため主壁上
へのアイスクリームの形成を促進するという利点
をもたらす。
受台部はアイスクリーム製造器のかき取り・攪
拌具のためのダイカスト部品の中心に備えるこ
と、この受台部はダイカスト部品から隆起した部
品により形成しかつ取手として使用可能とするこ
とが有利であることが分かつた。前記ドイツ実用
新案(DE−GM)第8438146号から既知の、凹所
として形成した受台部の形をなす前記攪拌具用の
受台部は低温カートリツジと前記凹所との安全な
作用を保証し、この受台部をダイカスト部品から
隆起した部品によつて形成することによりこの部
品を取手として使用できるため低温カートリツジ
の取扱いが特に簡単になり、特にこのカートリツ
ジをアイスクリーム製造器に入れたり出したりす
るのが簡単になるという利点が得られる。
これに関連して、受台部は潜熱蓄積媒体のため
の封鎖可能の開口として構成するのが特に有利で
あることが分かつた。このように構成すれば、充
てん開口を別個に設ける必要はなくなり、また開
口は十分に高い位置に置いて、カートリツジに前
記媒体をできるだけ安全に充てんするようになす
ことができる。
更に、かき取り・攪拌具と協働する円盤状主壁
の表面積(cm2)対前記媒体の容積(cm3)の比を
0.3と0.6の間とするのが有利であることが分かつ
た。カートリツジの寸法をこのようにすれば、前
記媒体から前記主壁への熱伝達が良好になるた
め、アイスクリームが均一に形成される。
これに関連して、前記主壁の表面積(cm2)対前
記媒体の(cm3)の比を0.34と0.39の間とするのが
特に有利であることが分かつた。この場合前記媒
体から前記主壁への熱伝達が特に良くなり、アイ
スクリームの形成が速過ぎたり、遅過ぎたりせ
ず、従つてアイスクリームのかたまりが出来るこ
ともなく、熱損失が大きいときに起こるようなア
イスクリームの不十分な形成も行なわれることが
なくなる。
前記低温カートリツジの場合、このカートリツ
ジが、水と塩水和物の共融混合物をベースとした
潜熱蓄積媒体を充てんされ、前記媒体は更に第二
の水・塩水和物の共融混合物を0.1乃至6容量%
含み、この第二の共融混合物の融点は純粋な潜熱
蓄積媒体の融点よりも低いものとすることが極め
て有利であることが分かつた。かかる媒体は前記
ドイツ公開公報第2846988号から既知であるが、
既知の他の多くの潜熱蓄積媒体の中にはアイスク
リーム製造器のこの種の低温カートリツジに使用
するのに特に適したものもあり、それは相変移時
に特に均一に膨脹するものであり、その結果可撓
性の基台が破損する危険性が著しく減少する。
図につき本考案を説明する。
第1図に示す低温カートリツジは連結した2個
の部品からなり、一方の部品はアイスクリーム製
造器のかき取り・攪拌具に向いた円盤状の主壁1
であり、他方の部品は槽形の基台2である。主壁
1は本来安定となるように構成するが、このこと
はかき取り・攪拌具を有効に主壁と協働させて、
その上に形成されるアイスクリームを有効に均一
にかき取ることができるようになすために重要で
ある。この本来の安定性は円盤状の主壁1を本例
では平らなダイカスト部品で構成して簡単に作る
ことができる。槽形の基台2はその少なくとも1
つの壁を可撓性として、流体から固体への、及び
反対に固体から流体への低温カートリツジの相変
移の時にこの低温カートリツジに充てんされた潜
熱蓄積媒体の容積変化に可逆的に順応できるよ
う、それ故主壁1が結果的に変形しないよう構成
する。
この容積変化は数容量パーセントにもなるため
基台はそれ相応の可撓性をもつ必要があり、この
可撓性は壁厚さを比較的薄くするか、形状を適当
にすることによつて得られる。基台に特に適した
材料は特殊鋼、例えばクロムニツケル鋼の板であ
り、これは耐食性があり、深絞りや溶接に適し、
例えば0.8mmの壁厚さで所要の可撓性を得ること
ができる。ダイカスト部品に適した材料はアルミ
ニウム又はアルミニウム合金であり、これにはシ
リコン又はマグネシウムを含有している。これら
の材料は食料を入れるのに使つても安全である。
所要の本来の安定性を得るためには例えば3mmの
壁厚さを使うことができる。特に潜熱蓄積媒体に
関してもしこのダイカスト部品の耐食性を更に増
す必要があれば、この部品に被膜を付着してもよ
い。
槽形の基台2の縁4は周囲壁3の上端で外方へ
曲げており、この周囲壁に円盤状主壁1をなすダ
イカスト部品を嵌着する。この場合、2個の部品
は例えば金属接着剤によつて結合する。この接着
剤はダイカスト部品の曲げた縁4及び/又は周囲
区域に付ける。外向きフランジ付の縁6をもつ開
口を基台2の底壁5に設け、潜熱蓄積媒体を低温
カートリツジに充てんするのに使う。この媒体を
充てんした後この開口はフランジ付の縁7をもつ
板8で封鎖し、その後フランジ付縁6と7の自由
端を溶接継目9によつて接合する。低温カートリ
ツジにはできるだけ完全に蓄積媒体を充てんして
気泡を含まないようにすることが大切である。気
泡は主壁1の付近となる第1図に示す作動位置で
低温カートリツジの最高個所に集まる。この気泡
は蓄積媒体と主壁1間の熱伝達をかなり害し、そ
の結果アイスクリームは主壁1上に不規則に作ら
れる。基台2は必ずしも1個の部品として構成す
る必要はなく、例えば周囲壁3と、別個の底壁5
とから構成してもよい。これらは溶接継目によつ
て槽形の基台2に接合する。
本例の場合発泡ゴムの円盤10の形のガスばね
を基台2の底壁5の付近で低温カートリツジ内に
配置する。このゴム円盤は例えば主として密閉さ
れた気孔をもつ天然ゴム又はシリコンゴムからな
り、弾性的に撓み、相変移時の潜熱蓄積媒体の容
積変化を部分的に補償することのできる性質をも
ち、このため基台2に必要な可撓性は小さくてよ
い。前記発泡ゴム円盤は熱絶縁性をもつため、基
台からの熱損失を減らし、円盤状の主壁1上にア
イスクリームが出来るのを促進する。
ガスばねは発生する吸蔵ガスを含む他の構造と
することもできる。このガスばねは可撓性の壁を
もつ平らな容器としてもよい。ガスばねは両端を
封鎖した螺旋状に巻いたゴムホースから構成する
のが簡単である。このガスばねは空気又は特別の
ガスを中に含む。
かき取り・攪拌具と協働する円盤状の主壁1の
表面積(cm2)対潜熱蓄積媒体の容積(cm3)の比は
0.3と0.6の間、好適には0.34と0.39の間が好適で
あることが分かつた。このようにすれば、前記媒
体と主壁1間の熱伝達が良くなり、この熱伝達は
速過ぎずまた遅過ぎることもなく、アイスクリー
ムは有効にかつ均一に作られる。もし熱伝達が速
過ぎればアイスクリーム内にかたまりが出来た
り、主壁1上に氷結するアイスクリームが固くな
り過ぎて、かき取り・攪拌具で効率よくかき取る
ことができなくなる。熱伝達が遅過ぎる場合には
熱損失が大きくなり、アイスクリームが十分に出
来なくなる。潜熱蓄積媒体は水と塩水和物との共
融混合物をベースとするものが極めて有効である
ことが分かつた。この塩水和物は第二の水−塩水
和物の共融混合物を更に0.1乃至6容量%を含み、
その融点は純粋の潜熱蓄積媒体の融点より低い。
このような媒体は特に相変移時に均一に膨脹する
性質をもち、このことは基台2に必要な可撓性に
とつて有利である。それは均一な膨脹をすれば基
台2を損傷する危険性が大幅に減るからである。
更に、熱伝導板11が低温カートリツジ内に配
置される。前記板は円盤状の主壁1を熱伝導接触
をする。このため前記媒体から主壁1への熱伝達
は特に有利に行なわれる。この熱伝導板は例えば
両端を曲げた螺旋状に巻いた銅の帯からなり、そ
の一方の曲げ部は主壁1上に支持し、他方の曲げ
部は発泡ゴム円盤10上に支持する。勿論この熱
伝導板は他の形状としてもよく、他の材料として
もよいが、それは主壁1と良好な熱伝導接触をす
るものとすることが大切なことである。
第1図に示す如く、かき取り・攪拌具には主壁
1の中心にこの主壁から隆起した部品の形をなす
受台部12を備える。主壁1をなすダイカスト部
品は外方突出部13をもち、これにほぼ円筒形の
部品14を固定する。この部品14は中心凹所1
5をもち、この凹所はかき取り・攪拌具の自由端
のための受台部12をなし、従つてこの受台部は
主壁1と安全に相互作用することができる。隆起
した部品14は取手として使用できるので、この
低温カートリツジは取扱いが簡単であり、特にア
イスクリーム製造器への挿入、取出しが簡単であ
る。
第2図の実施例では、円盤状の主壁1は平らな
ダイカスト部品で作るが、数個のフイン16を備
え、これらが低温カートリツジ内部に突入してい
る。これらのフイン16は角度位置をずらして半
径方向に突出している。このようにすれば、ダイ
カスト部品の、従つてかき取り・攪拌具と協働す
る主壁1の特に高い、本来の安定性が得られる。
必要ならば、これらのフインに他の環状のフイン
を追加してハニカム構造を作り、前記本来の安定
性を更に高めることができる。低温カートリツジ
内部に突入するこれらのフインを備えれば、低温
カートリツジは更に他の利点をもつ、即ち前記フ
インが突入している潜熱蓄積媒体から主壁1に熱
を伝達して、主壁に対する熱交換を有利にし、こ
の主壁1上へのアイスクリームの有効な、均一な
形成を促進することになる。これらのフイン16
は主壁1と、即ちダイカスト部品と一体の部品を
なすので、フインから主壁への熱伝達は特に良好
である。
この実施例では、槽形の基台2の底壁5がビー
ド17をもつていて、底壁5に特に良好な可逆的
な可撓性を与える。必要ならば、基台2の周囲壁
3は例えば波形のばねベローとして構成してもよ
い。このベローも同様に基台2の可撓性を増す作
用をする。それは基台2全体が著しく撓むからで
ある。基台2を円盤状の主壁1をなすダイカスト
部品に連結するためにはU形断面の締付リング1
8を備え、このリングは基台2の周囲壁3の曲げ
縁4とダイカスト部品の周囲を掴んで、これらを
互に押し合わせて保持する。
主壁1の中心には取手として構成した受台部1
2をかき取り・攪拌具のために備える。それはほ
ぼ円筒形部品14からなり、その周囲区域が受台
部12をなす。この受台部12のためにこの受台
部12の円筒形部品14に対応する凹所を主壁1
に向いたアイスクリーム製造器のかき取り・攪拌
具の中心部分の端に設ける。低温カートリツジ付
近の前記攪拌具の前記の如き構成によれば、主壁
1上に出来るアイスクリームはこのかき取り・攪
拌具によつて能率良く、均一にかき取ることがで
きる。
第3図の実施例では、前記攪拌具と協働する主
壁1をなすダイカスト部品は内方へ彎曲してお
り、その彎曲形状はカツプ形をなしている。この
ダイカスト部品は低温カートリツジ内部に突入す
るフイン16を備える。このようにすればかき取
り・攪拌具と協働する主壁1の極めて高い本来の
安定性が得られ、フイン16が潜熱蓄積媒体から
主壁1への熱伝達を良好にする。ダイカスト部品
の中心に備えた受台部12は取手として使用でき
る。この受台部の構造は第2図の実施例と同じで
ある。
槽形の基台2の底壁5はこの場合外方へ円錐状
に彎曲してダイカスト部品の彎曲面とほぼ平行に
延在する。底壁5の中心にある前記蓄積媒体のた
めの封鎖可能の開口は栓19を備え、この栓は前
記媒体を追加しているとき低温カートリツジの最
高個所に位置するため、前記媒体をできるだけ完
全に充てんすることができ、そのため実際上気泡
を含むことがない。それにも拘らずもし気泡が低
温カートリツジ内に入るならば、安定性を増すよ
うに主壁1をなすダイカスト部品を彎曲させれば
更に有利である。それは気泡が彎曲の最高個所に
集まるからである。本実施例の場合、この個所は
主壁の周囲区域にあり、この区域ではアイスクリ
ームの形成は気泡によつてあまり損なわれない。
それは主壁1の残りの大部分が前記媒体と良好な
熱伝達接触をしていてアイスクリームの有効な形
成を保証するからである。
基台2は例えば特殊鋼の板で作ることができ
る。しかし基台2は弾性的に撓むプラスチツクで
作るのが極めて簡単で、有利であることが分かつ
た。例えば1.2mmの壁厚さをもつかかる基台はす
ぐれた弾性をもつ。このように構成すれば基台2
は相変移時に潜熱蓄積媒体の容積変化に極めて良
く順応することができる。この場合透明の弾性的
に撓むプラスチツクを使えば特に有利となる。そ
れは前記媒体の集積状態を目で確認できるからで
ある。例えば低温カートリツジ内の前記媒体が完
全に凍結したかどうか、従つて低温カートリツジ
がアイスクリームの製造準備が完了したのかどう
かといつたことを簡単に確認することができる。
基台2の周囲壁3の上端に設けた外方に曲げた
縁4は主壁1をなすダイカスト部品に連結するた
めに役立つ。このダイカスト部品は基台2に向い
た周囲区域にみぞ20をもち、これに縁4を完全
に嵌合させる。次いで締付リング21をみぞ20
に挿入し、基台部分2の縁4を掴ませることによ
り、この基台部分とダイカスト部品を簡単にかつ
しつかり連結する。
第4図の実施例では、円盤状の主壁1をなすダ
イカスト部品は低温カートリツジ内部に突入する
フイン16をもつと共に円錐状に外方へ彎曲して
いる。この彎曲はダイカスト部品の本来の安定性
を増すのに加えて、低温カートリツジ中の気泡が
主壁1の中心に集まるという他の利点を与える。
この主壁中心では気泡はアイスクリームの形成を
損なうことがない。それはそこではかき取り・攪
拌具の影響が最も小さく、アイスクリームは形成
されないからである。好適には弾性的に撓むプラ
スチツクから作つた基台2の底壁はこの実施例で
は内方へ彎曲しているため基台2の可撓性がすぐ
れている。それはこのような形状の底壁は相変移
時の前記媒体の容積変化に特に良く順応できるか
らである。基台2は主壁1をなすダイカスト部品
に第3図の実施例と同じ方法で締付リング21を
用いて連結する。このリングをダイカスト部品の
周囲みぞ20に挿入して、基台2の周囲壁3に設
けた曲げ縁4を掴ませ、両部品をしつかり連結す
る。
この実施例では円盤上の主壁1をなすダイカス
ト部品の中心にかき取り・攪拌具用の取手として
構成した受台部12を備え、この受台部の機能は
第2図の実施例に示したものと同じである。しか
しこの場合この受台部12は前記媒体用の封鎖可
能の充てん開口としても構成する。このダイカス
ト部品は中心に開口22をもち、更に外方に向い
た連結片23をもつ。前記開口は栓24で封鎖で
き、前記栓は連結片23を越えた所の周囲区域で
かき取り・攪拌具用の受台部12を形成する。有
効に封鎖するためにガスケツト25を栓24の軸
部に挿入する。栓24を連結片23に固定するた
め角度位置をずらして配置した数個のかぎ部26
を栓に設け、かぎ部がダイカスト部品に設けた開
口22の縁を内側から弾性的に掴むようになす。
このように構成した充てん開口は低温カートリツ
ジの最高個所にあるので、潜熱蓄積媒体を低温カ
ートリツジにできるだけ完全に充てんすることが
できる。
以上の説明より明らかな如く本考案の範囲を逸
脱することなく上記実施例には種々の変更が可能
である。特に円盤状の主壁1をなす本来安定した
ダイカスト部品と、この主壁に連結される少なく
とも部分的に可撓性の、槽形の基台2の構成は
種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はかき取り・攪拌具と協働する円盤状の
主壁を平らなダイカスト部品とした低温カートリ
ツジの断面図、第2図は前記主壁が低温カートリ
ツジ内部に突入するフインを備えている実施例の
低温カートリツジの断面図、第3図は低温カート
リツジ内部に突入するフインを備え、ダイカスト
部品がカツプ状に内方へ彎曲している実施例の低
温カートリツジの断面図、第4図は低温カートリ
ツジ内部に突入するフインを備え、ダイカスト部
品が球面状に外方へ彎曲している実施例の低温カ
ートリツジの断面図である。 1……円盤状の主壁、2……基台、3……周囲
壁、4,6,7……縁、5……底壁、8……板、
10……円盤、11……熱伝導板、12……受台
部、13……外方突出部、14……円筒形部品、
15……凹所、16……フイン、18……締付リ
ング、19……栓、20……みぞ、21……締付
リング、22……開口、23……連結片、24…
…栓、25……ガスケツト、26……かぎ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 潜熱蓄積媒体を充てんされ、円盤状主壁がア
    イスクリーム製造器のかき取り・攪拌具と協働
    する如き、アイスクリーム製造器に挿入する円
    盤状低温カートリツジにおいて、少なくとも2
    個の部品を連結して構成し、そのうちの一方の
    部品がかき取り・攪拌具に向いた円盤状主壁か
    らなり、他方の部品が槽形の基台からなり、か
    き取り・攪拌具と協働する円盤状主壁を本来安
    定したダイカスト部品として構成し、前記基台
    の少なくとも1つの壁が相変移時の潜熱蓄積媒
    体の容積変化に自ら順応することを特徴とする
    円盤状低温カートリツジ。 2 ダイカスト部品が低温カートリツジ内部に突
    入するフインを備えたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の低温カートリツ
    ジ。 3 ダイカスト部品が彎曲形状をもつことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第2
    項記載の低温カートリツジ。 4 ダイカスト部品の彎曲形状をカツプ形とする
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第3
    項記載の低温カートリツジ。 5 ダイカスト部品が外方へ彎曲していることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第3項又は
    第4項記載の低温カートリツジ。 6 底壁がダイカスト部品の彎曲面にほぼ平行に
    延在し、潜熱蓄積媒体のための封鎖可能の充て
    ん開口を外方へ彎曲した2個の彎曲壁のうちの
    1個の彎曲壁に設けたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第3項乃至第5項の何れか1
    項に記載の低温カートリツジ。 7 ダイカスト部品が基台に向いた周囲区域にみ
    ぞを備え、槽形の基台が外方へ曲がつた上縁を
    もち、この上縁が前記ダイカスト部品のみぞ内
    に完全に嵌合し、基台の曲がつた縁を掴む締付
    リングをダイカスト部品のみぞに挿入して基台
    とダイカスト部品を連結することを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項乃至第6項の何
    れか1項に記載の低温カートリツジ。 8 基台の底壁がビードを備えることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項乃至第7項の
    何れか1項に記載の低温カートリツジ。 9 槽形の基台が弾性的に撓むプラスチツクから
    なることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項乃至第8項の何れか1項に記載の低温カ
    ートリツジ。 10 槽形の台が透明な弾性的に撓むプラスチツク
    からなることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第9項記載の低温カートリツジ。 11 撓む閉塞ガスを含むガスばねを底壁の付近で
    基台内部に配置したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項乃至第10項の何れか1項
    に記載の低温カートリツジ。 12 ガスばねを発泡ゴムの円盤で構成したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第11項記載
    の低温カートリツジ。 13 アイスクリーム製造器のかき取り・攪拌具の
    ためにダイカスト部品の中心に受台部を設け、
    この受台部はダイカスト部品から隆起した部品
    によつて形成されかつ取手として使用できるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    乃至第12項の何れか1項に記載の低温カートリ
    ツジ。 14 受台部は潜熱蓄積媒体のための封鎖可能の充
    てん開口として構成したことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第13項記載の低温カートリ
    ツジ。 15 かき取り・攪拌具と協働する円盤状主壁の表
    面積(cm2)対潜熱蓄積媒体の容積(cm3)の比を
    0.3と0.6の間とすることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項乃至第14項の何れか1項
    に記載の低温カートリツジ。 16 かき取り・攪拌具と協働する円盤状主壁の表
    面積(cm2)対潜熱蓄積媒体の容積(cm3)の比を
    0.34と0.39の間とすることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第15項記載の低温カートリツ
    ジ。 17 水と塩水和物の共融混合物をベースとした潜
    熱蓄積媒体を充てんされ、前記媒体は更に第二
    の水・塩水和物の共融混合物を0.1乃至6容量
    %含み、この第二の共融混合物の融点は純粋な
    潜熱蓄積媒体の融点より低いことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項乃至第16項の何
    れか1つに記載の低温カートリツジ。
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