JPH0454291A

JPH0454291A - 密閉型圧縮機

Info

Publication number: JPH0454291A
Application number: JP16384190A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Okamura; 岡村　好弘; Hideaki Tsukamoto; 塚本　秀明
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-06-21
Filing date: 1990-06-21
Publication date: 1992-02-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷蔵庫や冷凍ショーケース等に使用される密閉
型圧縮機に関する。

（ロ）従来の技術従来、この種の密閉型圧縮機は特公昭６２−３０３１１
号公報等に記載されているように、密閉容器内に、枠体
と、この枠体に装着された電動機部及び圧縮機部を収納
し、これら両磯部を回転軸にて連結すると共に、前記圧
縮機部のシリンダの開口をバルブプレート及びシリンダ
ヘッドで閉塞して構成される。ここで、密閉容器は通常
４〜５ｋｇ／ｃｍ２の内圧が加わる圧力容器であるため
、−膜内に鋼板の深絞り加工にて成形された一対のカッ
プ状容器の溶接により形成されている。また、運転時に
おける密閉容器内の雰囲気温度は、通常１００°Ｃ以上
に達するため、前記枠体は鋳物の鋳造にて形成されてお
り、しかも、ピストンが摺動するシリンダや回転軸の軸
受を一体的に形成して電動機部のステータコアに装着さ
れている。また、シリンダ内を往復動するピストンは所
謂ポルジヨイント方式によって回転軸のクランクピンと
連結され、シリンダ内を往復摺動する。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら上記の構成によると、枠体は鋳鉄の鋳造に
より形成されているため、質量が比較的重く圧縮機の重
量を増加するという問題があるばかつてなく、強度的問
題から内厚をあまり薄く成形できないため、絶縁不良を
考慮して該枠体と電動機部のコイルとの間隔を十分確保
すると圧縮機の高さ寸法が高くなるという問題があった
。またシリンダ及び軸受６鋳物であるため、摺動面の給
油量が不足するとロック等を起こし易いという問題があ
った。

本発明は斯る点に鑑みなされたものであり、枠体の質量
を減少して圧縮機の軽量化を図るだけでなく、小型化及
び高性能化をも促進できる密閉型圧縮機を提供すること
を目的とする。

（二〉課題を解決するための手段本発明は、密閉容器内に、枠体と、この枠体を挟んで圧
縮機部と電動機部とを収納してなるしのにおいて、前記
枠体を板金のプレス加工にて成形すると共にこの枠体に
、シリンダ取付用の突片と、軸受取付用の穴を設け、前
記枠体の突片及び穴に、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有
するエンジニアリングプラスチックをインサート成形し
てシリンダ及び軸受を前記枠体に形成したものである。

（ホ）作用本発明の密閉型圧縮機は上記の構成により、以下の作用
を奏する。

枠体を板金製としたので、枠体の重量を低減し圧縮機の
軽量化を図ることができると共に、該枠体を薄く成形し
ても強度的問題はなくなり、枠体と電動機部との間隔を
小さくすることが可能となり、圧縮機の高さ寸法を低く
できる。

また、ピストンが摺動するシリンダと、回転軸の軸受と
を、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリン
グプラスチックで形成したので、各摺動面での摺動抵抗
を低減して入力増加を防ぎ圧縮機の成績係数を向上でき
る。

更に、シリンダと軸受はインサート成形により枠体に形
成されるため、インサート成形と同時にシリンダや軸受
の摺動面を高精度に仕上げることができ、研摩加工を不
要として生産性を向上できる。

（へ）実施例以下、本発明の実施例を図面に基すいて説明する。

１は密閉容器内２に、板金製の枠体５と、この枠体を挟
んで圧縮機部４と電動機部３とを収納すると共に前記両
様部３，４を回転軸６にて連結してなる密閉型圧縮機で
ある。前記電動機部３はコイル９を巻装したステータ７
とロータ８とから構成される。前記圧縮機部４は、前記
ステータ７の上面に固着された前記枠体５にインサート
された耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリ
ングプラスチック製のシリンダ９ａと、このシリンダ９
ａ内を往復摺動するボールジヨイント式のピストン１０
と、このピストンと回転軸６のクランクビン１１を連結
する連結棒１２と、前記シリンダ９ａの開口端面を閉塞
するバルブプレート１３及びシリンダヘフｌ′１４とか
ら構成される。１５は前記回転軸５に一体的に形成され
たバランサーである。

而して、前記枠体５は、比較的薄い板金のプレス折り曲
げ加工により成形されており、前記ステータ７への取付
足１７、穴２０を有するシリンダ９ａ取り付は用の突片
１８、及び軸受１６取り付は用の穴１９を形成している
。一方、前記シリンダ９ａ及び軸受１６は、耐冷媒性、
耐油性、耐熱性を有するエンジニアリングブうスナック
にて形成されており、これらシリンダ９ａ及び軸受１６
は、前記板金製の枠体５にセットされた金型（図示せず
）にエンジニアリングプラスチックを射出してインサー
ト成形することにより、枠体５に形成されている。この
とき、シリンダ９ａには、金型によって二重のフランジ
２１を成形し、このフランジ２１間に枠体５の突片１８
が挟持されるようにすることによって該シリンダ９ａを
枠体５に強固に固着するようにしている。ここで、エン
ジニアリングプラスチックとは、引張強度５　ｋ　ｇ／
ｍｍ２以上、長期耐熱温度１００°Ｃ以上の合成樹脂で
あるが、本発明にあっては、特に線膨張係数が鋳鉄のそ
れ（１、Ｉ　Ｘ　１０−’／”Ｃ）’に近く、耐冷媒性
、耐油性、耐熱性に優れた熱硬化性のエンジニアリング
プラスチック、例えば、強化エボ士シ樹脂、強化ポリア
ミド樹脂等で形成するのが好ましい、尚、強化樹脂とは
、ガラス繊維や炭素繊維等のフィラーが入った樹脂であ
る。

このように構成された密閉型圧縮機において、枠体５は
薄い板金製なので、枠体５の重量を低減し圧縮機の軽量
化を図ることができると共に、該枠体５は薄く成形して
６強度的問題はなくなり、枠体５と電動機部３との間隔
を小さくして両者を接近させることが可能となり、圧縮
機１の高さ寸法を低くできる。

また、ピストン１０が摺動するシリンダ９ａと回転軸６
の軸受１６とを、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエ
ンジニアリングプラスチックで形成したので、各摺動面
での摺動抵抗を低減して人力増加を防ぎ圧縮機の成績係
数を向上できる。

更に、シリンダ９ａと軸受１６はインサート成形により
枠体５に形成されるため、インサート成形と同時にシリ
ンダ９ａや軸受１６の摺動面を高精度に仕上げることが
でき、研摩加工を不要として生産性を向上できる。

（ト）発明の効果以上のように本発明によれば、枠体を板金で成形すると
共に、シリンダや軸受を耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有
するエンジニアリングプラスチックにて前記枠体にイン
サート成形したので、枠体の重量を低減し、圧縮機の軽
量化を図ることができると共に、該枠体と電動機部との
間隔を小さくすることが可能となり、圧縮機の高さ寸法
を低（でき、更に、摺動抵抗の低減により圧縮機の成績
係数を向上し、摺動面の研摩加工の廃止により生産性を
向上できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示す密閉型圧縮機の縦断面図であ
る。２・−・密閉容器、３・電動機部、４・・圧縮機部、５
・−・枠体、９ａ・−シリンダ、１６・・・軸受、１８
・・突片、１９・・穴。畠願人　　三洋電機株式会社代理人　　弁理士　西野卓嗣　外２名

Claims

【特許請求の範囲】

（１）密閉容器内に、枠体と、この枠体を挟んで圧縮機
部と電動機部とを収納してなるものにおいて、前記枠体
を板金のプレス加工にて成形すると共にこの枠体に、シ
リンダ取付用の突片と、軸受取付用の穴を設け、前記枠
体の突片及び穴に、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有する
エンジニアリングプラスチックをインサート成形してシ
リンダ及び軸受を前記枠体に形成したことを特徴とする
密閉型圧縮機。