JPH0454272A - 燃料噴射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は燃料噴射装置に係わり、特に、吸気通路の吸気
弁上流側に燃料旋回式の燃料噴射弁を設けたエンジンの
燃料噴射装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭６０−１１３０６５号のように、
燃料に旋回力が与えられておらず、燃料分岐部に燃料を
衝突させ２方向に分けているだけである。

また、分岐部の上流側の側壁は、燃料に方向性を与える
ためには使用していない。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術では、オリフィスを出た１状の燃料が、単
純に２つに分けられるだけで微粒化が悪く、ＨＣが増加
し、特に低温始動時においては、吸気弁−への衝突によ
る微粒化の効果が少なくなり。

液膜として燃焼室内に流れ込み、始動性が悪くなる問題
がある。また、オリフィス出口両側の２つの対向壁部が
ない場合、微粒化は良いが２方向に分かれた噴霧の中央
部に若干の噴霧が残り、これが、吸気弁上流に設けられ
た、２つの吸気弁を分ける隔壁部に付着し、これが液膜
となって燃焼室内へ流れ込み、ＨＣの増加につながるこ
とがある。

本発明、旋回力を与えられた燃料の微粒化を悪化させる
ことなく２方向に分割し、しかも、２分向の中央部の燃
料もなくすことにより、エンジンからのＨＣの排出を減
少させ、始動性を向上する燃料噴射装置を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、吸気通路の２つの
吸気弁上流側に、燃料旋回式の燃料噴射弁を設けたエン
ジンの燃料噴射装置において、前記燃料噴射弁に、該燃
料噴射弁から旋回しながら噴射された燃料噴震の一部の
方向を規制して２方向に噴射し、しかも、２方向の中央
部の噴霧をさらに方向規制して２方向に噴射される噴霧
の中央部の噴霧をなくす手段を設けたものである。上記
手段は、燃料噴射弁の単一のオリフィスから噴出する燃
料の方向を部分的に規制するよう、そのオリフィスより
も僅かに大きい間隔でオリフィスの手口両側に設けられ
た２つの対向壁部と、前記オリフィスに対して対称で等
間隔に配列された比較的大きな径の２つの円形状の壁部
と、前記２つの対向壁部および２つの円形状壁部にそれ
ぞれ滑らかに連続する湾曲形状の４つの壁部と、さらに
、オリフィス８０両側の２つの対向壁部の長さより短く
、オリフィス側端面より下流の部分に対向壁部をつなぐ
壁部からなる噴射方向規制通路から構成される。

〔作用〕

吸気通路はほぼ水平方向の状態から、垂直方向に設けら
れた燃焼室に斜め上部から吸気口を介して吸気が入るよ
うに形成されており、吸気２弁タイプは、吸気通路の主
流が２方向に分かれ、中央部に隔壁がある。そこで燃料
を２方向に別れるように噴射し、中央の隔壁部、及び、
吸気口の上下の壁に燃料が当らず、微粒化よく噴射され
ればＨＣの排出も少なく押えることができ、低温始動時
の始動性の悪化を防止することができる。

オリフィスから旋回しながら噴射される燃料は、オリフ
ィスの接線方向下方に噴射される、２つの吸気弁の場合
、補正手段をオリフィスよりも僅かに大きい間隔の２つ
の対向壁部と比較的大きな径の２つの円形状の壁部と、
これら壁部を滑らかに連続する湾曲形状の４つの壁部と
、さらにオリフィス出口両側の２つの対向壁部の長さよ
り短く、オリフィス側端面より下流の部分に対向壁部を
つなぐ壁部からなる噴射方向規制通路を含む構成とする
ことにより、噴射された燃料噴霧はその一部分が、主と
して２つの対向壁部と４つの湾曲形状の壁部に、また、
部分的に２つの円形状の壁部に当たり、それら壁部に沿
った方向に噴震方向が補正される。また、壁部に沿った
１部分、特に２方向の中央部に噴射方向を規制された燃
料は、対向壁部をつなぐ壁部に当たり、それら壁部に沿
った。

あるいは衝突、散乱して主流となる２方向へ方向が規制
される。このため、噴射方向規制通路を通過した燃料噴
霧を受は止めると形状は実質的に２つの円もしくはだ円
形状となる６ 〔実施例〕 以下本発明の一実施例を第１図〜第７図により説明する
。

第２図において、エンジン３０は２つの吸気弁３１ａ、
３１ｂによりそれぞれ開閉される２つの吸気口３２ａ、
３２ｂを有し、吸気通路３３は第２図に示すエンジンの
場合と同様に水平方向から、２つの吸気口３２ａ、３２
ｂの手前で曲って燃焼室３４に連通している。吸気通路
３３の吸気弁３１ａ、３１ｂ上流側に本実施例の燃料噴
射弁１がこれら吸気弁に向って取付けられている。

燃料噴射弁１の構造を第１図により説明する。

燃料噴射弁ｌは、磁気回路構成部品であるハウジング２
内に、同じく磁気回路構成部品で−あるコア３、ボビン
４の嵌装される電磁コイル５．ボールバルブ６を機械的
に固着したブランジャワ、およびスプリング８を内蔵し
、燃料噴射１の下部には燃料の旋回機構および計量機構
を具備したノ゛ズル９が機械的に固着されている。

ノズル９の旋回機構は、燃料に旋回力を付与するために
、その中心軸に対し偏心して４本の溝を具備したスワラ
−１０からなり、計量機構は噴射燃料量を計量するオリ
フィス１１からなってｕする。

スワラ−１ｏとオリフィス１１の間には弁座１２が位置
し、スワラ−１０の内周にはボールバルブ６の摺動部が
形成されており、ボール／＜ルブ６は、ブランジャワを
介しスプリング８の弾性力を受け。

弁座１２に圧着している。なお、このスワラ−１０の構
造は特願昭６３−３７３７号に詳しし１゜ノズル９のオ
リフィス１１の出口部の凹所に１ま本実施例の特徴であ
る、噴霧を２方向にし、し力１も２方向の中央部に噴霧
をなくした形状に補正するためのノズルアダプタ１３が
、機械的に固着されている。ノズルアダプタ１３は、図
に示すような噴射方向規制通路３７を有している。すな
わち、通路３７は、オリフィス１１から噴出する燃料の
方向を部分的に規制するよう、そのオリフィス１１より
も僅かに大きい間隔でオリフィスの出口両側に設けられ
た２つの対向壁部３８ａ、３８ｂと、オリフィス１１に
対して対称で等間隔Ｆこ配列された比較的大きな径の２
つのＲ形状の壁部３９ａ。

３９ｂと、２つの対向壁部３８ａ、３８ｂおよび２つの
Ｒ形状壁部３９ａ、３９ｂにそれぞれ滑らかに連続する
湾曲形状の４つの壁部４０ａ、４０ｂ。

４０ｃ、４０ｄとからなっている。

さらに、対向壁部３８ａ、３８ｂより短く、オリフィス
１１側端面より下流の部分に、対向壁部３８ａ、３８ｂ
をつなぐ壁部４１ａ、４１ｂ。

４１ｃとからなる。

次に、以上のように構成した燃料噴射装置の動作を説明
する。

燃料噴射弁１は、図示しないコントロールユニットから
電流が電磁コイル５に印加されると、ノ）ウジフグ２．
コア３およびブランジャワが磁気回路を形成し、プラン
ジャ７がコア３の側に吸引され、ボールバルブ６が弁座
１２から離れる。燃料フィルタ１７を介しハウジング２
の側壁に具備された燃料入口１８から電磁コイル５の外
周を通りスワラ−１０に流入した燃料は、スワラ−１０
により旋回力を付与され、ボールバルブ６と弁座１２間
に形成された環境隙間を通り、オリフィス１１で計量さ
れ噴射される。

本実施例では、噴射方向規制通路３７を有するノズルア
ダプタ１３の設置により、単一のオリフィス１１から噴
射される燃料噴震は主流が燃料噴射弁１の取付位置から
２方向に別れる。この様子を第４図から第７図に示す。

すなわち、旋回力を与えられた燃料は、オリフィス１１
の先端から第５図に示すように接線方向下方に噴出する
。このとき、５１ａ、５１ｂ方向の燃料はオリフィス１
１より僅かに大きい間隔の対向壁部３８ａ。

３８ｂおよび４つの湾曲形状の壁部４０ａ〜４０ｄのほ
ぼ全体と、２つのＲ形状の壁部３９ａ、３９ｂの一部に
当たり、これら壁部に沿った方向に噴霧方向が補正され
る。このため、この部分のみを通過した燃料噴霧を受は
止めた場合の形状は第６図に示すように中央部にも噴霧
のある２方向となる。

その形状は壁部３８ａ、３８ｂ、３９ａ、３９ｂ。

４０ａ〜４０ｄの形状によって決まり、特に大径のＲ形
状の壁部３９ａ、３９ｂの径りとオリフィス１１より僅
かに大きい間隔の対向壁部３８ａ。

３８ｂの幅ｄの比に影響を受ける。さらに、本発明では
、対向壁部３８ａ、３８ｂのオリフィス１１より下流側
に、対向壁部をつなぐ壁４１ａ。

４１ｂ、４１ｃを設けることで、２方向の噴霧の中央部
５２に向う噴霧の方向を規制できるため、第７図に示す
ような中央部に噴霧のない形状の噴霧を達成できる。

なお、この場合、噴出された燃料の一部は方向を規制さ
れるため、その分、噴出エネルギーがロスし、微粒化が
阻害されるが、方向規制する壁の高さは僅かであるため
、その程度は少なく、かつ旋回にて得られる微粒化の良
い燃料は残されているので、全体的な微粒化の悪化は軽
微で漬る。

したがって、本実施例によれば、吸気口３２ａ。

３２ｂ間の隔壁３４に当る燃料を少なくでき、かつ吸気
口３２ａ、３２ｂの上下の壁に燃料を当ることなく微粒
化された燃料を供給できるため、排気ガス性能、特にＨ
Ｃの排出量を減少することができ、また低温時にも微量
化した燃料が供給できるため始動性が良くなる。

本発明の他の実施例を第８図〜第９図に示す。

ノズルアダプタ１３の他の実施例であり、対向壁部６１
ａ、６１ｂをつなぐ壁６２ａ、６２ｂが２面からなるも
のであり、あるいは、対向壁部７１ａ。

７１ｂのさらに下流につなぐ壁７２ａ、７２ｂがある場
合であり、上記とまったく同一の効果が得られる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、吸気通路上の隔壁及び吸気口の上下の
壁に付着する燃料を少なくし、かつ微粒化の良い燃料を
供給できるので、ＨＣの排出量を低減し、かつ低温始動
性を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による燃料噴射装置に用いる
燃料噴射弁の説明図、第２図はその燃料噴射弁を設置し
た燃料噴射装置の説明図、第３図は同燃料噴射装置の吸
気通路を通る断面図、第４図は燃料噴射弁の要部拡大断
面図、第５図はノズルアダプタを下面から見た図、第６
図はノズルアダプタの噴射方向規制通路の作用に関する
説明図、第７図は噴射方向規制通路の下方で受は止めら
れた噴霧の形状を示す図、第８図、第９図はノズルアダ
プタの変形例を示す図である。 １・・・燃料噴射弁、１０・・・スワラ−１１１・・・
オリフィス、１２・・・弁座、１３・・・ノズルアダプ
タ（補正手段）、３０・・・エンジン、３１ａ、３１ｂ
・・・吸気弁、３２ａ、３２ｂ・・・吸気口、３３・・
・吸気通路、３７・・・噴射方向規制通路（噴射方向規
制手段）、３８ａ、３８ｂ一対向壁部、３９ａ、３９ｂ
−Ｒ形状の壁部、４１ａ、４１ｂ、４１ｃ、６２ａ。 ６２ｂ、７２ａ、７２ｂ−つなぎの壁。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．吸気通路の２つの吸気弁上流側に燃料旋回式の燃料
   噴射弁を設けたエンジンの燃料噴射装置において、前記
   燃料噴射弁に、該燃料噴射弁から旋回しながら噴射され
   る燃料を２方向に分け、しかも、その下流側に２方向の
   中央部に噴射されれ燃料の方向を規制する手段を設けた
   ことを特徴とする燃料噴射装置。
2. ２．請求項１記載の燃料噴射装置において、前記燃料噴
   射弁は単一のオリフイスを有し、このオリフイスから噴
   出する燃料の方向を部分的に規制するよう、そのオリフ
   イスよりも、僅かに大きい間隔でオリフイスの出口両側
   に設けられた２つの対向壁部と、前記オリフイスに対し
   て対称で等間隔に配列された比較的大きな径の２つのＲ
   形状の壁部と、前記２つの対向壁部および２つのＲ形状
   壁部にそれぞれ滑らかに連続する湾曲形状の４つの壁か
   らなり、前記出口両側の２つの対向壁部の長さより短く
   、オリフイス側端面より下流の部分に、対向壁部をつな
   ぐ手段を持つことを特徴とする燃料噴射装置。