JPH0454236Y2 - - Google Patents

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JPH0454236Y2
JPH0454236Y2 JP8956488U JP8956488U JPH0454236Y2 JP H0454236 Y2 JPH0454236 Y2 JP H0454236Y2 JP 8956488 U JP8956488 U JP 8956488U JP 8956488 U JP8956488 U JP 8956488U JP H0454236 Y2 JPH0454236 Y2 JP H0454236Y2
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hole
air hole
furnace
air
sealing device
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ソーダ回収炉の空気孔掃除機に関す
る。さらに詳しくは空気孔掃除機のシール装置に
関する。
[従来の技術] 製紙工場においてはパルプ廃液(以下黒液とい
う)から薬品を回収し、また発生熱を利用するた
め黒液を燃焼するソーダ回収炉が設置されてい
る。
ソーダ回収炉の炉壁部分には、炉内にスプレイ
された黒液を燃焼するための1次空気孔および黒
液の燃焼により発生する燃焼ガス中の臭気をとも
なう不完全燃焼ガスを燃焼するための2次空気孔
が多数設けられている。スプレイされた黒液はそ
の飛沫が炉壁面内に付着し、炉内燃焼熱により溶
融して炉壁面を伝つて炉底へ流れ落ちるが、その
過程で燃焼用空気により冷却固化され、徐々に空
気孔をふさぐので、運転員は頻繁に空気孔を掃除
する必要がある。
空気孔は炉壁部分に多数設置されているため、
この掃除を自動化するものとして、例えば実公昭
第59−23939号には、空気口清掃装置が提案され
ている。この装置は第3図のようなものであり、
ソーダ回収炉の炉壁1に設けた空気孔3の風箱5
内に、三又状の突き棒7を炉側へ向けて進退自在
に設け、突き棒7の根元部を駆動装置9に連結
し、突き棒7の根元部には下方に向けてカム10
を固着している。さらに空気孔3の風箱内の所定
位置に突起台11を設置した装置である。
この装置は突き棒7が駆動装置により炉側へ進
行するとまず空気孔下側のスラツグを突き落と
し、ついでさらに進行するとカム10が突起台1
1の上に乗り突き棒7の先端が空気孔上側のスラ
ツグを突き落とすように作動する。
風箱を経て空気孔に送入される燃焼用空気の温
度は通常150〜200℃であり、また各種の臭気性ガ
スが混在している。従つて、燃焼用空気の風箱の
壁に設けられた駆動装置と突き棒とを連結するた
めの貫通孔からの漏出は、熱エネルギーの損失と
なるばかりではなく、炉周辺の環境を悪化させ運
転員の安全にも問題を生じることとなる。この貫
通孔からの燃焼用空気の漏出を防止するため第4
図に示すようなベローズ式シール装置が用いられ
てきた。風箱の貫通孔13の周辺にベローズ15
を設置し、ベローズの風箱外側部でシール部材1
7を介して突き棒7を把持し、突き棒の進退動作
に合わせてベローズを伸縮させ、燃焼用空気の漏
出を防止する装置である。
しかし、ベローズの材質は耐熱性であつても布
製とせざるを得ない。また炉内において生ずるド
ラフト変動により炉内からの温度600〜800℃に達
する火の粉がベローズ内に入りこむこともしばし
ば発生する。このためベローズの焼損およびこれ
に伴う穴が生ずる。即ちベローズ式シール装置に
よつては、シール機能を十分に達成することは困
難であり、また炉の稼働中にベローズを交換しな
ければならないという問題がしばしば生じてい
た。
また1つの炉でも極めて多数の空気孔を備える
ものであるから、ベローズの交換は経済的にも大
きな問題となつていた。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、焼損およびこれに伴う穴の発生等の
問題を生ずることなく、しかも安価に製作できる
空気孔シール装置を提供する。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ソーダ回収炉の炉壁に設けた空気孔
の内面に適宜摺接する摺動部材を、空気孔に連結
した風箱の該回収炉の反対かつ外側に設置した駆
動装置により空気孔内を炉側へ向けて進退制御す
る空気孔掃除機において、該摺動部材と該駆動装
置とを連結する連結棒が貫通する風箱の壁に設け
た貫通孔のシール装置が、間隙を設けて積層した
少なくとも2枚の連結棒が貫通する孔を備えた取
り付けプレートと、該取り付けプレートの該間隙
に滑動自在に取り付けたシールプレートと、該シ
ールプレートが該連結棒の断面形状に近似した孔
とを具備した空気孔掃除機のシール装置を提供す
る。
摺動部材は第3図で説明した三又状の突き棒に
限定されるものではなく、空気孔に付着したスラ
ツグ等を除去しうるものであればいかなる形状で
もよい。
摺動部材、取り付けプレートおよびシールプレ
ートは、耐熱、耐腐食性の材料であればいかなる
ものでもよく、好ましくはSUS304等のステ
ンレスである。
[作用] 風箱に設けた連結棒を貫通する貫通孔の外周部
に少なくとも2枚の取り付けプレートをボルト等
により固着する。取り付けプレート間にはスペー
サーをはさみ、所要の間隙を取り付けプレート間
に生じせしめる。風箱の壁の貫通孔および取り付
けプレートの貫通孔の大きさは連結棒の断面形状
よりも十分大きなものとし、連結棒の上下左右の
動きを妨げないようにする。
取り付けプレート間の間隙に、連結棒の断面形
状と近似した連結棒を貫通する貫通孔を設けたシ
ールプレートを設置し、該貫通孔から風箱内の燃
焼用空気が漏出しないようにする。シールプレー
トは取り付けプレート間の間隙を上下左右に滑動
できるようにし、連結棒の上下左右の連動に追随
できるようにする。シールプレートは平板状であ
ればいかなる形状であつてもよいが、好ましくは
円形である。
シールをさらに完全なものとする場合には、取
り付けプレート3枚、シールプレート2枚とする
構造としてもよい。
[実施例] 以下本考案を第1図および第2図を参照して詳
細に説明する。
第1図は、風箱のソーダ回収炉の反対側に設置
したシール装置の正面図、第2図は該シール装置
の側面図を示す。
風箱の壁6に設けた駆動装置と摺動部材とを連
結する連結棒19が貫通できる貫通孔13の外周
部に2枚の取り付けプレート21をボルトで固着
する。取り付けプレート間には、シールプレート
23をはさみ、かつシールプレート23が上下左
右に滑動自在となりうるように取り付けプレート
間に所定の間隙を設けるためスペーサー25を設
置する。
連結棒が炉側への進退動作に伴い上下方向にの
み動く場合には、第1図に示すように、取り付け
プレート21に設けた貫通孔22は上下方向に長
い孔とする。連結棒が上下左右に運動する場合
は、円形とすることが好ましい。シールプレート
23の貫通孔24の形状は、連結棒19の断面形
状と近似せしめ、連結棒19と貫通孔24との隙
間から燃焼用空気が漏出しないようにする。
[考案の効果] 本考案によれば、風箱を経て空気孔に送入され
る高温の燃焼用空気の漏出を防止できるととも
に、炉内のドラフト変動による火の粉の漏出を防
止できるシール装置を提供する。
さらに本考案によれば、火の粉等による焼損、
穴の発生を生じない耐久性に富むシール装置を提
供できるという効果を奏する。
さらに本考案によれば、炉の稼働中にベローズ
の取り替え等の必要がなく、安定したシール効果
を達成するシール装置を提供できる。
本考案によればさらに、高価なベローズの取り
替えを不要とし、安価に製作できるシール装置を
提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ本考案のシー
ル装置の正面図および側面図である。第3図は、
一般に使用されている空気孔掃除機の側面図、第
4図は従来使用されてきた空気孔掃除機のシール
装置の側面図である。 19……連結棒、21……取り付けプレート、
23……シールプレート、24……シールプレー
トの貫通孔、25……スペーサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ソーダ回収炉の炉壁に設けた空気孔の内面に適
    宜摺接する摺動部材を、空気孔に連結した風箱の
    該回収炉の反対かつ外側に設置した駆動装置によ
    り空気孔内を炉側へ向けて進退制御する空気孔掃
    除機において、該摺動部材と該駆動装置とを連結
    する連結棒が貫通する風箱の壁に設けた貫通孔の
    シール装置が、間〓を設けて積層した少なくとも
    2枚の連結棒が貫通する孔を備えた取り付けプレ
    ートと、該取り付けプレートの該間〓に滑動自在
    に取り付けたシールプレートと、該シールプレー
    トが該連結棒の断面形状に近似した孔とを具備し
    ていることを特徴とする空気孔掃除機のシール装
    置。
JP8956488U 1988-07-06 1988-07-06 Expired JPH0454236Y2 (ja)

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JP8956488U JPH0454236Y2 (ja) 1988-07-06 1988-07-06

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JPH0211197U JPH0211197U (ja) 1990-01-24
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JPH0748713Y2 (ja) * 1990-11-28 1995-11-08 三菱製紙株式会社 空気孔の掃除孔シール装置

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JPH0211197U (ja) 1990-01-24

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