JPH0453910Y2 - - Google Patents

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JPH0453910Y2
JPH0453910Y2 JP1987120500U JP12050087U JPH0453910Y2 JP H0453910 Y2 JPH0453910 Y2 JP H0453910Y2 JP 1987120500 U JP1987120500 U JP 1987120500U JP 12050087 U JP12050087 U JP 12050087U JP H0453910 Y2 JPH0453910 Y2 JP H0453910Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ロボツトにおけるフインガ取付装
置に関するものであり、特に、ロボツトのアーム
の先端部にフインガを取り付けるためのフインガ
取付装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、電磁石を用いてフインガをロボツトアー
ムの先端に保持するフインガ保持装置として、例
えば特開昭59−59382号に開示されている装置が
知られている。このフインガ保持装置は、ロボツ
トアーム側に設けられた電磁石により、フインガ
側に設けられた磁性体から成る取付部材を吸着
し、フインガをロボツトアームの先端に保持する
ものである。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記した従来例では、ロボツト
側の電気配線の故障または停電等により電磁石へ
の電流が遮断された場合、フインガが落下し破損
する虞があるという問題点があつた。
このような問題点を解決したフインガ保持装置
の例としては、例えば、特開昭60−172432号、及
び、特開昭60−177835号に開示される装置が知ら
れている。これらの装置においては、電気配線の
故障又は停電等により電磁石への電流が遮断され
た場合、フインガーが落下して破損されることを
防止するため、機械的な保持機構を更に備えてい
る。
しかしながら、これらの従来例では、ロボツト
アームの先端部にフインガを保持するための電磁
石を設けるだけでなく、脱着可能な機械的なピン
等を配置する必要が生じる。このため、脱着部が
大きくなり、ロボツトの動作速度を落としたり、
フインガへの圧縮空気、電力、信号の受け渡しの
ためのスペースがなくなるだけでなく、コストの
上昇をもたらせる問題点が有る。また、フインガ
をロボツト移動中において、ぶつける等のトラブ
ルが生じた際には、ロボツトは高速で移動してい
ることがほとんどであるため、メカ的なピン等ロ
ボツト側が破損されることになる。このため、ロ
ボツトの修理に長時間必要となり、ロボツトによ
る組立動作が長時間に渡り停止してしまうという
欠点が指摘されている。
このような欠点を更に解決する可能性のあるフ
インガ保持装置としては、例えば特開昭52−
22271号に開示されている装置が知られている。
この装置では、ロボツトアーム側に、強磁性体金
属からなるコアの周囲にコイルを巻いて形成され
た電磁石が設けられており、フインガ側に、永久
磁石から成る取付部材が設けられている。そし
て、電磁石により、フインガ側の永久磁石を引き
寄せて、フインガをロボツトアーム側に吸着する
様に構成されている。
実際には、この装置においては、電磁石により
フインガがロボツトアームに吸着した後、フイン
ガとロボツトアームとを機械的に強固に接続する
様に構成されている。そのため、フインガがぶつ
けたりした場合には、ロボツトアームとフインガ
との機械的な接合部分が破損する虞があり、上述
した問題と同様な問題が発生する。
しかし、もし、この装置において、機械的な結
合を排除し、ロボツトアーム側の電磁石と、フイ
ンガ側の永久磁石のみにより、フインガが保持す
る様にすれば、ロボツトアームとフインガが磁気
結合により結合されることとなるので、フインガ
をぶつけた場合でも、ロボツトアームを破損せ
ず、フインガが落下するのみですむという効果が
得られる。また、電気配線の故障または停電等に
より電磁石への電流が遮断された場合でも、フイ
ンガ側の永久磁石が、ロボツトアーム側の電磁石
のコアに吸着されるので、フインガの落下が防止
できる。
したがつて、特開昭52−22271号に開示されて
いる装置において、ロボツトアームとフインガと
の機械的結合を排除すれば、上記の問題点は解決
される可能性がある。
しかしながら、この特開昭52−22271号に開示
されている装置においては、フインガを、このフ
インガを複数個ストツクしておくフインガストツ
ク台に置いておく場合、フインガの取付部材の部
分が永久磁石から構成されているので、この永久
磁石の部分に周囲の磁性体金属粉(例えば鉄粉)
等の異物が付着する虞がある。このようにフイン
ガの取付部分に金属粉等の異物が付着した場合に
は、ロボツトアーム側の保持部材の部分と、この
フインガの取付部分との間にこれらの金属粉等が
はさまり、フインガのロボツトアームへの取付位
置精度が低下することとなる。このようにフイン
ガのロボツトアームへの取付位置精度が低下する
ことは、高精度な位置決め動作が要求される様な
ロボツトにおいては大きな問題となる。
したがつて、この考案は上述した問題点に鑑み
てなされたもので、この考案の目的は、機械的な
保持機構を備えなくても、電気配線の故障又は停
電等により励磁コイルへの通電が遮断された場合
でも、確実にフインガの落下を防止することの出
来るフインガ取付装置を提供することである。ま
た、同時に、フインガとロボツトアームとの接合
部分に、金属粉等の異物が挟まれて、フインガの
位置決め精度が低下することを防止したフインガ
取付装置を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 上述した目的を達成するため、この考案に係わ
るフインガ取付装置は、ロボツトアームの先端に
設けられ、所定のフインガを他のフインガに交換
可能に保持するフインガ取付装置であつて、前記
ロボツトアームの先端に接続され、磁路形成材料
から形成されたフインガ保持部材と、フインガが
固着され、前記フインガ保持部材に着脱自在に取
り付けられる、残留磁気特性の大きな材料から形
成されたフインガ取付部材と、前記フインガ保持
部材に設けられ、前記フインガ取付部材をフイン
ガ保持部材に吸引させる磁力を発生させための励
磁手段と、前記励磁手段の励磁状態を切り換える
磁性切り換え手段と、前記磁性切り換え手段の切
り換え動作の遅延信号を発生する遅延手段とを有
し、ロボツトからのフインガ離脱信号に基づいて
前記磁性切り換え手段により前記励磁手段の磁性
を逆極性に切り換えるとともに、前記遅延手段か
らの前記遅延信号に基づいて再び前記磁性切り換
え手段により、前記励磁手段を非励磁状態に切り
換えることにより前記フインガ取付部材を消磁す
ることを特徴としている。
[作用] 上述した構成のフインガ取付装置においては、
フインガ取付部材に残留磁気特性の大きい材料を
用いることにより、電気配線の故障又は、停電等
により電磁石への電力の供給が遮断された場合で
も、フインガ取付部材に磁力が残留しており、こ
の残留磁力を利用して、ロボツトのアームの先端
よりフインガが落下することを防げるようにした
ものである。またロボツトとフインガの連結部に
機械的な保持機能を持たせないことにより、ロボ
ツトが移動中、フインガをぶつける等異常な外力
がフインガに作用したときでも、フインガがロボ
ツトのアームより外れ、ロボツト側のダメージを
小さくすることが可能となり、長時間に亘つてロ
ボツトによる組立動作が停止することが避けられ
るものである。
更には、フインガをロボツトのアームから取り
外すときに、磁性切り換え手段により励磁手段の
磁性を一旦逆極性に切り換え、その後遅延手段か
らの遅延信号により励磁手段を非励磁状態に切り
換えることによつてフインガ取付部材の部分を消
磁することにより、フインガがフインガラツクに
待機しているときに、フインガの取付部材の部分
に金属粉等が付着することが防止され、これによ
り、ロボツト側のフインガ保持部材とフインガ側
のフインガ取付部材の間に異物がはさまることに
よるフインガの取付精度の低下を防止することが
できる。
[実施例] 以下に、この考案に係わるフインガ取付装置の
一実施例の構成を、添付図面を参照して、詳細に
説明する。
第1図はフインガ取付装置10の全体の構成を
示す斜視図であり、3軸方向(X軸、Y軸、及び
Z軸)に沿つて移動可能に設けられたロボツトア
ーム12の先端には、後述するフインガ取付部材
14が着脱自在に取り付けられるフインガ保持部
材16が固定されている。このフインガ保持部材
16は、磁路形成材料から形成されており、これ
の内側には、第2図に示すように、フインガ保持
用電磁コイル18が収納されている。このフイン
ガ保持用電磁コイル18は、後述するフインガ保
持用制御回路20を介して、外部電源に接続され
ている。
このような構成により、フインガ保持用制御回
路20が外部電源とフインガ保持用電磁コイル1
8とを電気的に接続するよう制御した状態におい
て、このフインガ保持用電磁コイル18は励磁さ
れ、上述したように磁路形成材料で形成されたフ
インガ保持部材16の少なくとも下部は、所謂電
磁石として機能することになる。
一方、このフインガ保持部材16の下面には、
フインガ取付部材14が、着脱自在に取り付けら
れている。このフインガ取付部材14は、これの
下部に、例えば、物品を把持するためのフインガ
部分22が取着されているものである。尚、ここ
で、フインガ取付部材14とフインガ部分22と
により、所謂フインガFが構成されるものであ
り、このフインガ取付部材14は、残留磁気特性
の大きい材料、例えば、SK3から形成されてい
る。このフインガ取付部材14は、第1図及び第
2図に示すように、その上下方向中央部に、周方
向に沿つて、環状のフツク溝24が形成されてい
る。
ここで、このフインガ取付部材14のフインガ
保持部材16への保持状態は、上述したように、
電磁コイル18が励磁してフインガ保持部材16
の下部が電磁石として機能している状態におい
て、磁力を介して、吸着することにより達成され
るものである。尚、この保持状態が、所定の位置
で規定されるように、第2図に示すように、フイ
ンガ保持部材16の下面には、位置決め用ピン2
6が下方に向けて突出した状態で取り付けられて
おり、一方、このピン26に対応したフインガ取
付部材14の上面の部分には、位置決め用凹部2
8が形成されている。
また、第3図に示すように、ロボツトアーム1
2の先端には、その把持態様や吸着態様に応じ
て、種々の構成のフインガ部分22a,22b…
…を夫々備えた種々のフインガFa,Fb……が選
択的に取り付けられるものである。
これら種々のフインガFa,Fb……を収容して
おくために、第3図に示すように、フインガステ
ーシヨン30が設けられている。このフインガス
テーシヨン30には、夫々が所定のフインガFa,
Fb……を収容保持するためのフインガラツク3
2が複数備えられている。
各フインガラツク32は、第1図に示すよう
に、水平に配設されたラツク板34を備えておい
り、このラツク板34の先端には、3軸方向の中
のY軸方向(水平面を規定する方向の中の一方の
方向)に沿つて延出した挿入用凹所36が、略U
字状に形成されている。ここで、この凹所36の
幅wは、前述したフインガ取付部材14の直径よ
り小さく、且つ、フツク溝24の直径より大きく
設定されている。
このようにして、フインガ取付部材14は、対
応するラツク板34に対して、フツク溝24内に
凹所36の周囲部分が嵌合することにより、保持
されることになる。尚、以上の説明から明かなよ
うに、各フインガFa,Fb……は、3軸方向の中
のY軸方向に沿て、移動させることにより、対応
するフインガラツク32内に挿入され、落ち込み
不能に保持されることになる。
尚、凹所36の最奥部において規定されるフイ
ンガの挿入保持位置に、対応するフインガFa,
Fb……の挿入状態を確実にするために、フイン
ガラツク32上には、第4図に示すように挿入さ
れたフインガFを両側から挟み込む位置に、一対
のラツク内フインガ位置決めピン38が設けられ
ている。また、フインガ取付部材14の周面の上
側部には、互いに対向する位置に、上述したラツ
ク内フインガ位置決めピン38が夫々外方から係
合するように形成された位置決め用穴40が形成
されている。
ここで、フインガ22には、把持状態を検出す
るためのセンサ(図示せず)が設けられている
が、このセンサからの検出情報は、第2図に示す
ように、フインガ取付部材14に設けられた発光
ダイオード42が点滅する信号を、ロボツトアー
ム12側のフインガ保持部材16の先端に設けら
れたフオトトランジスタ44により、ロボツトコ
ントローラ52(第5図に示す。)に取り込まれ
る。
一方、第6図に示すように、フインガ22を駆
動するための圧縮エア又はバキユムエアの供給
は、フインガ取付部材14の内部にエア供給用の
管46を設け、これの上面(脱着面)よりピン4
8を上方に突出させ、このピン48がロボツトア
ーム12側の管50に入り込むことにより構成さ
れる配管の結合を介して行なわれるよう構成され
ている。このようにして、ロボツトアーム12側
より送り込まれるエアが、フインガ22へ供給さ
れ、このフインガ22は把持動作することにな
る。
ここで、上述したフインガ保持用制御回路20
は、第5図に示すように、フインガ保持用電磁石
18を励磁したり、消磁させたりするために設け
られている。この制御回路20は、ロボツトコン
トローラ52と2本の信号線POW,SIGにより
結合されており、一方の信号線POWは、信号検
出回路54に接続されている。この信号検出回路
54は、断線、停電等により、POWより信号が
出力されなくなると、この信号の出力が無いこと
を検出して信号を出力するものである。
この信号検出回路54は、電源切換回路56及
び異常表示回路58に共に接続されている。この
電源切換回路56は、電磁コイル18への電流の
供給源として、外部電源と、内蔵したバツテリ6
0とを切り換えるものであり、信号検出回路54
から検出信号が出力されていない限り、外部電源
と接続されるよう切り換えられている。一方、異
常表示回路58は、信号検出回路54から検出信
号が出力された場合に、異常を操作者に知らせる
べく、パトライト62を点滅駆動するために設け
られている。
ここで、電源切換回路56からの電流は、後述
する極性切換回路64及び停電検出回路66を介
して、電磁コイル18に流されると共に、前述し
たパトライト62の駆動のために異常表示回路5
8に供給されている。この停電検出回路66は、
停電時以外においては、電源切換回路56からの
電流を電磁コイル18にのみ供給し、停電時にお
いては、電磁コイル18以外の機器及び回路に供
給するように切り換えるよう構成されている。
また、他方の信号線SIGは、フインガFの交換
のために、このフインガFをロボツトアーム12
から取り外す場合に、オフされるものであり、遅
延回路68及び前述した極性切換回路64に接続
されている。この遅延回路68は、エツヂ検出回
路70及び時定数発生回路72を介して、極性切
換回路64に接続されている。ここで、前述した
極性切換回路64は、他方の信号線SIGからの信
号がオフされた場合において、電磁コイル18へ
流される電流の極性を逆転するように動作するも
のである。また、極性切換回路64は、時定数発
生回路72からの出力信号を受けた時点で、電流
の極性を元の極性に戻すように構成されている。
尚、この時定数発生回路72からの出力信号は、
遅延回路68により、ロボツトコントローラ52
の他方の信号線SIGからの信号が直接、極性切換
回路64に入力されるより、所定時間だけ遅れる
ように構成されている。
以上のようにフインガ保持用制御回路20は構
成されているので、断線・停電等により、信号線
POWより信号がこなくなると、電源切換回路5
6が作動して、バツテリ60から電磁コイル18
以外の回路・機器に電流が流れることになり、パ
トライト等の異常メツセイジが作動して、作業者
に異常を知らせることになる。
また、このような断線、停電時においては、フ
インガ保持用の電磁コイル18への電流の供給は
遮断されることになるが、フインガ取付部材14
に残留磁気特性の大きな材質を用いているため
に、このフインガFが、ロボツトアーム12の先
端部より落下することはない。
ここで、第7図はロボツトアーム12よりフイ
ンガFを脱着する場合のタイミングチヤートを示
している。フインガFを外す場合、ロボツトコン
トローラ52よりSIGの信号をオフにすることに
より、極性切換回路64が作動し、電磁コイル1
8に励磁の場合とは逆極性の電流が流れることに
なる。このようにして、フインガ保持部材16と
フインガ取付部材14が同時に消磁され、残留磁
化が消滅されるので、フインガFはフインガ保持
部材16から自重により脱落されることになる。
この消磁の時間は、遅延回路68と時定数発生回
路72とにより決定される。
次に、フインガFをフインガ保持部材16に取
付ける場合は、ロボツトコントローラ52より
SIGの信号がオンとなり、電磁コイル18へ電流
が供給され、フインガFがロボツトアーム12の
先端部に磁力により吸引されて保持される。
以上の様に、ロボツトコントローラ52に予め
組み込まれた動作プログラムによりロボツトアー
ム12が作動し、必要なところで、フインガ保持
用制御回路20に信号を送ることにより、自動的
にフインガFが脱着されることになる。
以上詳述したように、フインガ交換可能なロボ
ツトアーム12のフインガ保持部材16を磁路形
成材料から形成し、フインガ保持部材16に電磁
石を構成する電磁コイル18を収容し、残留磁気
特性の大きい材料で作られたフインガ取付部材1
4を磁力により吸着するように構成している。
また、電磁コイル18にフインガ取付部材14
の残留磁化を消磁する回路を接続したことによ
り、ロボツトアームにおけるフインガFの交換を
短時間でスムースに行えるようになる。また、フ
インガ取付部材14が消磁されることにより、フ
インガがフインガラツクで待機している時に、フ
インガ取付部材14に磁性体金属粉等の異物が付
着することを防止できるので、フインガとロボツ
トアームの間にこれらの異物がはさまつて、フイ
ンガのロボツトアームへの取付精度の低下を防止
することができる。
また、ロボツトアーム12とフインガFの互い
の接合面に信号の受け機構及びエアの供給機構を
設けることにより、ロボツトコントローラ52で
のフインガ12の動作のコントロールが可能とな
る。更に、断線、停電時に、それを知らせるパト
ライト62等の警報機構を持たせることにより、
速やかに作業者が対処することが可能となつた。
また、フインガ取付部材14の材質を残留磁気特
性の大きい材質を用いたことにより、断線、停電
又は作業者が誤つてフインガラツクでないところ
で電源を切つた場合でも、フインガFが落下せ
ず、フインガFを破損させることによりロボツト
装置を長時間に亘つて停止させずに済むようにな
る。
また、フインガFが電磁コイル18のみにより
保持されているため、ロボツトアーム12の誤動
作や、ロボツト動作プログラムのミス等により、
フインガFをぶつける等、フインガFに異常な力
が作業した場合、フインガFがロボツトアーム1
2より無理に外れ、ロボツト装置に大きなダメー
ジを与えず、長時間に亘つて停止させずに済むよ
うになる。
この考案は、上述した一実施例の構成に限定さ
れることなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した一実施例においては、磁気コ
イル18の励磁により磁化されたフインガ保持部
材16とフインガ取付部材14を消磁するため
に、逆極性の電流を、同じ電磁コイル18に流す
ように説明したが、この考案はこのような構成に
限定されることなく、消磁用の電磁コイルを専用
に備えるように構成しても良いことは言うまでも
無い。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案に係わるフイン
ガ取付装置は、ロボツトアームの先端に設けら
れ、所定のフインガを他のフインガに交換可能に
保持するフインガ取付装置であつて、前記ロボツ
トアームの先端に接続され、磁路形成材料から形
成されたフインガ保持部材と、フインガが固着さ
れ、前記フインガ保持部材に着脱自在に取り付け
られる、残留磁気特性の大きな材料から形成され
たフインガ取付部材と、前記フインガ保持部材に
設けられ、前記フインガ取付部材をフインガ保持
部材に吸引させる磁力を発生させための励磁手段
と、前記励磁手段の励磁状態を切り換える磁性切
り換え手段と、前記磁性切り換え手段の切り換え
動作を所定時間遅延させるための遅延信号を発生
する遅延手段とを有し、ロボツトからのフインガ
離脱信号に基づいて前記磁性切り換え手段により
前記励磁手段の磁性を逆極性に切り換えるととも
に、前記遅延手段からの前記遅延信号に基づいて
再び前記磁性切り換え手段により、前記励磁手段
を非励磁状態に切り換えることにより前記フイン
ガ取付部材を消磁することを特徴としている。
従つて、この考案によれば、機械的な保持機構
を備えなくても、電気配線の故障又は停電等によ
り励磁コイルへの通電が遮断された場合でも、確
実にフインガーの落下を防止することの出来るフ
インガ取付装置が提供されることになる。
また、フインガとロボツトアームとの接合部分
に、金属粉等の異物が挟まれて、フインガの位置
決め精度が低下することを防止したフインガ取付
装置が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係わるフインガ取付装置の
一実施例の構成を示す斜視図;第2図はフインガ
の取り付け部付近の構成を示す断面図;第3図は
フインガステーシヨンの構成を示す正面図;第4
図はフインガラツクに保持された状態を示す正面
図;第5図はフインガ保持用制御回路の構成を示
すブロツク図;第6図は第2図とは異なる断面で
フインガの取り付け部付近の構成を示す断面図;
そして、第7図はフインガ脱着のための信号のオ
ン・オフ状態を示すタイミングチヤートである。 図中、10……フインガ取付装置、12……ロ
ボツトアーム、14……フインガ取付部材、16
……フインガ保持部材、18……電磁コイル、2
0……フインガ保持用制御回路、22……フイン
ガ部分、24……環状のフツク溝、26……位置
決めピン、28……凹部、30……フインガステ
ーシヨン、32……フインガラツク、34……ラ
ツク板、36……挿入用凹所、38……ラツク内
位置決めピン、40……位置決め用穴、42……
発行ダイオード、44……フオトダイオード、4
6……管、48……ピン、50……管、52……
ロボツトコントローラ、54……信号検出回路、
56……電源切換回路、58……異常表示回路、
60……バツテリ、62……パトライト、64…
…極性切換回路、66……停電検出回路、68…
…遅延回路、70……エツジ検出回路、72……
時定数発生回路である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ロボツトアームの先端に設けられ、所定のフイ
    ンガを他のフインガに交換可能に保持するフイン
    ガ取付装置であつて、 前記ロボツトアームの先端に接続され、磁路形
    成材料から形成されたフインガ保持部材と、 フインガが固着され、前記フインガ保持部材に
    着脱自在に取り付けられる、残留磁気特性の大き
    な材料から形成されたフインガ取付部材と、 前記フインガ保持部材に設けられ、前記フイン
    ガ取付部材をフインガ保持部材に吸引させる磁力
    を発生させための励磁手段と、 前記励磁手段の励磁状態を切り換える磁性切り
    換え手段と、 前記磁性切り換え手段の切り換え動作を所定時
    間遅延させるための遅延信号を発生する遅延手段
    とを有し、 ロボツトからのフインガ離脱信号に基づいて前
    記磁性切り換え手段により前記励磁手段の磁性を
    逆極性に切り換えるとともに、前記遅延手段から
    の前記遅延信号に基づいて再び前記磁性切り換え
    手段により、前記励磁手段を非励磁状態に切り換
    えることにより前記フインガ取付部材を消磁する
    ことを特徴とするフインガ取付装置。
JP1987120500U 1987-08-07 1987-08-07 Expired JPH0453910Y2 (ja)

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