JPH0453602A - 工作機械のヘッド - Google Patents

工作機械のヘッド

Info

Publication number
JPH0453602A
JPH0453602A JP15922290A JP15922290A JPH0453602A JP H0453602 A JPH0453602 A JP H0453602A JP 15922290 A JP15922290 A JP 15922290A JP 15922290 A JP15922290 A JP 15922290A JP H0453602 A JPH0453602 A JP H0453602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
stage
main body
external
tool holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15922290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2980347B2 (ja
Inventor
Toshio Kajikawa
梶川 俊雄
Hiroshi Kishimoto
洋 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuroda Precision Industries Ltd
Original Assignee
Kuroda Precision Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuroda Precision Industries Ltd filed Critical Kuroda Precision Industries Ltd
Priority to JP2159222A priority Critical patent/JP2980347B2/ja
Publication of JPH0453602A publication Critical patent/JPH0453602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2980347B2 publication Critical patent/JP2980347B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工作機械の主軸に装着され、フェーシング加
工、ポーリング加工等の機械加工を行なうヘッドに関す
る。
〔従来の技術〕
従来、フライス盤、中ぐり盤等の工作機械において、工
具によるフェーシング加工またはポーリング加工は、機
械主軸に取り付けたシャンク部材の下端部に設けた本体
の下端面に、軸線と直角となる蟻溝等を介して摺動自在
な工具支持機構を設け、主軸回転とともに、その軸線と
直角な水平方向に工具支持機構を送り或いは戻り装置で
移動させることにより行なわれていたが、その都度作業
者が、手動で装置を操作する必要があった。
そこで、工作機械の主軸の回転を利用して、主軸の回転
とともに、工具を装着したツールホルダの自動送り、自
動停止、自動戻り送りが可能な工作機械のヘッドが案出
され、例えばアメリカ特許3371559号公報(第5
図、第6図図示)に示すように知られている。
第5図において、101は工作機械の主軸102に装着
自在のシャンク部材と一体の本体軸部で、その外周壁面
にコロ用凹部103が形成されている0本体軸部101
の先端部に、ツールホルダ104が径方向に移動可能に
設けられている。
本体軸部101にその周り方向に回転可能にギヤリング
105が外嵌され、内周面に凹部105Aが円周方向に
沿って所定間隔で形成されるとともに外周面に外歯10
5Bが形成されている。
本体軸部101の周囲に本体軸部101と相対回転自在
にケース部106が配置され、主軸近傍に固定された位
置決めブロック(図示せず)に固定支持自在になってい
る。
107は二段歯車で、ケース部106内に支持され、ギ
ヤリング105の外歯105Bに噛み合う前段歯車10
7A及び前段歯車107Aに同軸的に縦設された後段歯
車107Bとを有している。
109は内歯付外歯車で、内周面に内歯109Aが形成
されており、二段歯車107の後段歯車107Bからの
回転力で回転する。
110は駆動歯車で、本体軸部101に偏心して軸支さ
れ、本体軸部101の回転量と内歯付外歯車109の内
歯109Aの回転量との差で回転する。
111は駆動歯車110からの回転力でツールホルダ1
04を径方向に移動させる回転・直進変換手段で、ウオ
ーム111A及びウオームホイール111Bを利用し、
螺子111Cの回転により雌螺子ラック111Dが直線
運動をする。
112はレバーで、本体軸部101にその軸方向に沿っ
て形成された縦孔101A内に収容されている。
113はコロで、レバー112の一端により、ギヤリン
グ105の内周面の凹部105Aへ付勢されている。
本体軸部101の側面にはストッパピン114が突出し
ており、ツールホルダ104の側面に、その径方向の移
動に伴いストッパピン114に当接する位置にストッパ
115が設けられている。
また、本体軸部101にその側面から穿設されたピン用
孔部101B内に、移動自在に送りピン116が設けら
れ、この送りピン116の切欠溝116Aにはレバー1
12の他端が係合している。
また、第6図に示すように、送りピン116に■溝11
6Bが形成され、本体軸部101に、ピン用孔部101
Bに連通ずる装着孔117が穿設されており、装着孔1
17内に、バネ118及びこのバネ118で付勢され送
りピン116の■溝116Bに当接する駒119が設け
られている。
しかして、主軸を回転させると、ツールホルダ104が
回転し、ツールホルダ104に設けられた工具が、回転
すると同時に径方向に送られてワークにフェーシング加
工が施される。主軸の回転によるツールホルダ104の
径方向の送り動作を以下に説明する。
バネ118の付勢力により、送りピン116゜レバー1
12を介してコロ113がギヤリング105側に押圧さ
れており、本体軸部101とギヤリング105がコロ1
13を介して連結状態にある。主軸の回転は、本体軸部
101→ギヤリング105→二段歯車107→内歯付外
歯車109→駆動歯車110→ウオーム111A→ウオ
ームホイール111B→螺子111C→雌螺子ラック1
11Dと伝達され、ツールホルダ104を送る。
ツールホルダ104が設定位置まで移動すると、ツール
ホルダ104に突出したストッパ115がストッパピン
114に当接するに至り、ツールホルダ104は停止す
る。この抵抗によりコロ113がリングギヤ105の凹
部105Aから外れて、送り機構が解除される。
主軸を逆転すると、コロ113が再びギヤリング105
の凹部105A内に係合し、ツールホルダ104に戻り
送りがかかる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来における工作機械のヘッドでは、内歯付外歯車10
9の回転をツールホルダ104への直線運動に変換させ
るための回転・直進変換手段111として、ウオームI
IIA、ウオームホイール111B及び螺子111C,
雌螺子ラック111Dの2箇所に螺子部分を利用した伝
達機構が採用されている。そのため、これらの螺子部分
の2wi所に喰付の震があった。
これらの螺子部分の2箇所に喰付が発生すると、ツール
ホルダ104に設けた工具のワークに対する送り停止位
置での喰付きを起こす虞があり、これにより、喰付きで
引き起こされる歯車列のロック状態が生じて主軸102
の逆転が歯車列を介してツールホルダ104に伝達され
ず、ツールホルダ104の戻り送り動作が確実でなかっ
た。
また、ギヤリング105から内歯付外歯車1゜9に至る
駆動経路では、二段歯車107を配置したことによる変
速しかできないので、内歯付外歯車109における変速
比が制限を受け、そのため、回転量の大きい主軸102
の回転を内歯付外歯車109において充分変速すること
ができない。従って、内歯付外歯車109と本体軸部1
01の回転差が大きくなり、ツールホルダ104の変速
比が大きくなる。これにより、ツールホルダ104の回
転量が多くなって切削抵抗を大きくなり、その結果、工
具がワークに喰い込み易く、工具やワークを破損する震
がある。
さらに、ツールホルダ104の送り・戻り送りの切り換
えの際、ピン用孔部101B内で送りピン116を操作
・変位させる必要があるので、ピン用孔部101B内に
送りピン116を必ずしも密に嵌合することができず、
しかも、送りピン116を1方向から付勢しているので
、ピン用孔部101B内で偏ることになる。
そのため、レバー112の姿勢を正しく保つことができ
ず、レバー112の一端がコロ113に正確に当接せず
、従って、ギヤリング105の内周面の凹部105Aヘ
コロ113が付勢されず、本体軸部101からギヤリン
グ105への回転が逃げ易いという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的は、ツールホルダに設けられた工具による
ワークに対する喰付きを防止し、また、ツールホルダの
回転量を少なくして工具のワークに対する切削抵抗を少
なくするとともに、さらに、本体軸部からギヤリングに
回転を確実に伝達することができる工作機械のヘッドを
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するために、請求項1記載の発明は、工
作機械の主軸に装着自在に設けられて外周壁面にコロ用
凹部が形成された本体軸部と、本体軸部の先端部に径方
向に移動可能に設けられたツールホルダと、本体軸部に
その周り方向に回転可能に外嵌され、内周面に凹部が円
周方向に沿つて形成されるとともに外周面に外歯が形成
されたギヤリングと、本体軸部の周囲に本体軸部と相対
回転自在に配置され、固定支持自在のケース部と、ケー
ス部内に支持され、ギヤリングの外歯に噛み合う前段歯
車及びこの前段歯車に同軸的に縦設された後段歯車とを
有する第1の二段歯車と、第1の二段歯車の後段歯車か
らの回転力で回転するとともに内周面に内歯が形成され
た内歯付外歯車と、本体軸部に軸支されて本体軸部の回
転量と内歯付外歯車の内歯の回転量との差で回転する駆
動歯車と、駆動歯車からの回転力でツールホルダを径方
向に往復動させる回転・直進変換手段と、本体軸部にそ
の軸方向に沿って形成された縦孔内に収容されたレバー
と、レバーの一端によりギヤリングの内周面へ付勢され
るコロと、本体軸部の側面から穿設されたピン用孔部内
に移動自在に設けられレバーの他端に連結される送りビ
ンと、本体軸部の側面に突出したストッパピンと、ツー
ルホルダの側面に、その径方向の移動に伴いストッパピ
ンに当接する位置に設けられたストッパとを備えた工作
機械のヘッドにおいて、前記回転・直進変換手段を、ツ
ールホルダに一体に設けられたラックと駆動歯車の回転
力で回転するピニオンとからなるラック・ピニオン機構
で構成したものである。
請求項2記載の発明は、工作機械の主軸に装着自在に設
けられて外周壁面にコロ用凹部が形成された本体軸部と
、本体軸部の先端部に径方向に移動可能に設けられたツ
ールホルダと、本体軸部にその周り方向に回転可能に外
嵌され、内周面に凹部が円周方向に沿って形成されると
ともに外周面に外歯が形成されたギヤリングと、本体軸
部の周囲に本体軸部と相対回転自在に配置され、固定支
持自在のケース部と、ケース部内に支持され、ギヤリン
グの外歯に噛み合う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的
に縦設された後段歯車とを有する第1の二段歯車と、第
1の二段歯車の後段歯車からの回転力で回転するととも
に内周面に内歯が形成された内歯付外歯車と、本体軸部
に軸支されて本体軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の
回転量との差で回転する駆動歯車と、駆動歯車からの回
転力でツールホルダを径方向に往復動させる回転・直進
変換手段と、本体軸部にその軸方向に沿って形成された
縦孔内に収容されたレバーと、レバーの一端によりギヤ
リングの内周面へ付勢されるコロと、本体軸部の側面か
ら穿設されたビン用孔部内に移動自在に設けられレバー
の他端に連結される送りピンと、本体軸部の側面に突出
したストッパピンと、ツールホルダの側面に、その径方
向の移動に伴いストッパピンに当接する位置に設けられ
たストッパとを備えた工作機械のヘッドにおいて、第1
の二段歯車と内歯付外歯車との間に、本体軸部の周りに
回転自在に配置されて第1の二段歯車の後段歯車に噛み
合う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に設けた後段歯
車とを有する二段外歯車と、二段外歯車の後段歯車から
回転力が伝達される前段歯車及びこの前段歯車に同軸的
に縦設され内歯付外歯車に回転力を伝達する後段歯車と
を有する第2の二段歯車とを介装し、ギヤリングから二
段外歯車に至る変速比または二段外歯車から内歯付外歯
車に至る変速比のうち、いずれか−方の変速比を1以上
にし、他方の変速比を1以下にしたものである。
請求項3記載の発明は、工作機械の主軸に装着自在に設
けられて外周壁面にコロ用凹部が形成された本体軸部と
、本体軸部の先端部に径方向に移動可能に設けられたツ
ールホルダと、本体軸部にその周り方向に回転可能に外
嵌され、内周面に凹部が円周方向に沿って形成されると
ともに外周面に外歯が形成されたギヤリングと、本体軸
部の周囲に本体軸部と相対回転自在に配置され、固定支
持自在のケース部と、ケース部内に支持され、ギヤリン
グの外歯に噛み合う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的
に縦設された後段歯車とを有する第1の二段歯車と、第
1の二段歯車の後段歯車からの回転力で回転するととも
に内周面に内歯が形成された内歯付外歯車と、本体軸部
に軸支されて本体軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の
回転量との差で回転する駆動歯車と、駆動歯車からの回
転力でツールホルダを径方向に往復動させる回転・直進
変換手段と、本体軸部にその軸方向に沿って形成された
縦孔内に収容されたレバーと、レノ\−の一端によりギ
ヤリングの内周面へ付勢されるコロと、本体軸部の側面
から穿設されたピン用孔部内に移動自在に設けられレバ
ーの他端に連結される送りビンと、本体軸部の側面に突
出したストッパピンと、ツールホルダの側面に、その径
方向の移動に伴いストッパピンに当接する位置に設けら
れたストッパとを備えた工作機械のヘッドにおいて、第
1の二段歯車と内歯付外歯車との間に、本体軸部の周り
に回転自在に配置されて第1の二段歯車の後段歯車に噛
み合う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に設けた後段
歯車とを有する二段外歯車と、二段外歯車の後段歯車か
ら回転力が伝達される前段歯車及びこの前段歯車に同軸
的に縦設される後段歯車とを有する第2の二段歯車を介
装し、さらに、第2の二段歯車から回転力が伝達される
後段の二段外歯車及び内歯付外歯車に回転力を伝達する
第3の二段歯車を1以上の段に亘って介装し、ギヤリン
グから二段外歯車に至る変速比。
二段外歯車から後段の二段外歯車に至る変速比。
後段の二段外歯車から内歯付外歯車に至る1以上の変速
比のうち、いずれか1つの変速比を1以上にするととも
に、他のいずれが1つの変速比を1位以下にしたもので
ある。
請求項4記載の発明は、工作機械の主軸に装着自在に設
けられて外周壁面にコロ用凹部が形成された本体軸部と
、本体軸部の先端部に径方向に移動可能に設けられたツ
ールホルダと、本体軸部にその周り方向に回転可能に外
嵌され、内周面に凹部が円周方向に沿って形成されると
ともに外周面に外歯が形成されたギヤリングと、本体軸
部の周囲に本体軸部と相対回転自在に配置され、固定支
持自在のケース部と、ケース部内に支持され、ギヤリン
グの外歯に噛み合う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的
に縦設された後段歯車とを有する第1の二段歯車と、第
1の二段歯車の後段歯車からの回転力で回転するととも
に内周面に内歯が形成された内歯付外歯車と、本体軸部
に軸支されて本体軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の
回転量との差で回転する駆動歯車と、駆動歯車からの回
転力でツールホルダを径方向に往復動させる回転・直進
変換手段と、本体軸部にその軸方向に沿って形成された
縦孔内に収容されたレバーと、レバーの一端によりギヤ
リングの内周面へ付勢されるコロと、本体軸部の側面か
ら穿設されたピン用孔部内に移動自在に設けられレバー
の他端に連結される送りビンと、本体軸部の側面に突出
したストッパピンと、ツールホルダの側面に、その径方
向の移動に伴いストッパピンに当接する位置に設けられ
たストッパとを備えた工作機械のヘッドにおいて、前記
送りビンの対向する2カ所に溝部を形成し、本体軸部に
、ピン用孔部に連通ずる一対の装着孔を穿設し、これら
の装着孔に、バネ及びこのバネで付勢され送りビンの溝
部に当接する駒をそれぞれ設けたものである。
〔作 用〕
請求項1記載の発明においては、回転・直進変換手段を
ラック・ピニオン機構で構成したので、従来における螺
子機構を利用しないで、駆動歯車の回転力をラック・ビ
ニオン機構を介してツールホルダ側に伝達でき、ラック
・ピニオン機構では、喰付き現象が排除される。
請求項2記載の発明においては、ギヤリングから内歯付
外歯車に至る駆動経路に、第1の二段歯車に加えて、第
2の二段歯車が配置されているので、第1の二段歯車を
配置して得られる変速比に、第2の二段歯車を配置して
得られる変速比とを掛は合わせた変速比を、内歯付外歯
車において得られる。
しかも、第1の二段歯車による変速比または第2の二段
歯車による変速比のうち、いずれか一方の変速比を1以
上にし、他方の変速比を1以下にしたので、ギヤリング
から内歯付外歯車に至る変速比を1に近づけることがで
き、従って、内歯付外歯車と本体軸部との回転差が微小
になる。
請求項3記載の発明においては、請求項1記載の発明と
同様に、ギヤリングから内歯付外歯車に至る変速比を1
に近づけることができ、従って、内歯付外歯車と本体軸
部との回転差が微小になる。
請求項4記載の発明においては、送りピンは、その対向
する2カ所の溝部で、それぞれ駒により押圧されて支持
されているので、大きい力でバランス良く支持され、ピ
ン用孔部内で偏ることがない。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の実施例に係わる工作機械
のヘッドを示す。
図において、1は工作機械の主軸に装着自在のテーパ状
のシャンク部材で、このシャンク部材1の先端には、工
具交換用のフランジ部2が設けられている。
シャンク部材1の支持孔IAには、本体軸部3の基端側
に形成されシャンク部材1より緩勾配のシャンク部3A
が挿入され、本体軸部3がシャンク部材lにポルト4を
介して固定されている。
本体軸部3の先端部には径方向(主軸の軸線と直角方向
)に移動可能にツールホルダ5が設けられている。即ち
、本体軸部3の先端部には蟻溝6が設けられ、この蟻溝
6に、ツールホルダ5の上部に設けた蟻はぞ5Aが係合
し、ツールホルダ5が水平方向に摺動するようになって
いる。
ツールホルダ5の下部には取付孔5Bが設けられ、この
取付孔5Bに工具6が螺子7により固定されている。
本体軸部3の先端部側面にはストッパピン8が突出し、
ツールホルダ5の側面に断面丁字形状の溝9が形成され
、この溝9にストッパ10,1.0が摺動固定自在に係
合している。ストッパ10゜10は、ツールホルダ5の
径方向の移動に伴いストッパピン8に当接する位置にあ
る。
そして、本体軸部3の上部の外周壁面3Bにコロ用凹部
11が形成され、また、本体軸部3にその軸方向に沿っ
て縦孔12が形成され、この縦孔12内にレバー13が
収容されている。さらに、本体軸部3には横孔3Cが設
けられ、この横孔3C内に内蔵したバネ部材14で円筒
部材15を介してボール16を外方に押圧している。こ
のポール16はレバー13の一端を外方に押圧している
17はケース部で、本体軸部3の周囲に本体軸部3と相
対回転自在に配置され、このケース部17の側面には、
位置決めピン19が取り付けられている。詳しく説明す
るに、位置決めピン19は、スリーブ19aを介して支
持部18に取り付けられており、位置決めピン19には
回り止めピン19bがロッド19cを介して止め螺子1
9dにより固定されている。スリーブ19aには回り止
めピン19b用の長孔19gが形成され、位置決めピン
19は軸方向に動くが回転しないようになっている。
また、位置決めピン19は、ばね19eにより軸方向主
軸側へ押圧されており、機械装着時は位置決めブロック
(図示せず)により位置決めピン19の頭部が押さえら
れて本図の位置となり、機械主軸から取り外した時は回
り止めピン19bが工具交換用のフランジ部2に設けた
溝19fに係合し、位置決めピン19の位置が固定され
る。
ケース部17内にはギヤリング20が収容され、このギ
ヤリング20は、本体軸部3にその周り方向に回転可能
に外嵌され、その内周面2OAに複数の凹部21が円周
方向に沿って所定間隔で形成されるとともに外周面20
Bに外歯22が形成されている。
ギヤリング20の凹部21内にコロ23が係合している
本体軸部3に、その側面からピン用孔部3Dが穿設され
、このピン用孔部3D内に送りピン24が移動自在に設
けられている。この送りピン24の先端の係合溝24A
には、レバー13の他端が係合している。
送りピン24には、その対向する2カ所に■溝部6から
なる溝部が形成されており、ピン用孔部3Dに連通ずる
一対の装着孔27.27が本体軸部3に穿設されている
。これらの装着孔27.27に、バネ28及びこのバネ
28で付勢され送りピンのV溝部6に当接する駒29が
それぞれ設けられている。
バネ28.28で押圧された駒29.29の保持力によ
り送りピン24が中心軸側へ付勢され、従って、レバー
13の一端をギヤリング20側に押しているが、これと
相俟って、上述したように、バネ部材14で円筒部材1
5を介してボール16をレバー13の一端に押すことに
より、ギヤリング20の内周面2OAの凹部21ヘコロ
23が付勢され、係合しようとする。なお、ボール16
゜バネ部材14は、レバー13の一端をギヤリング20
側に押圧するためのバネ28.28の弾発力を補助して
いる。
そして、ケース部17内には、それに固定されたピン3
0.30に第1の二段歯車31.31が対向支持されて
いる。第1の二段歯車31は、ギヤリング20の外歯2
2に噛み合う前段歯車31A及び前段歯車31Aに同軸
的に縦設された後段歯車31Bとを有している。
本体軸部3の周りに二段外歯車32がベアリング33を
介してギヤリング20の下方に回転自在に配置され、二
段外歯車32は、第1の二段歯車31の後段歯車31B
に噛み合う前段歯車32A及びこの前段歯車32Aに同
軸的に設けた後段歯車32Bとを有している。
さらに、ケース部17内には、それに固定されたピン3
4.34に第2の二段歯車35.35が対向支持されて
いる。第2の二段歯車35.35は、二段外歯車32の
後段歯車32Bに噛み合う前段歯車35A及びこの前段
歯車35Aに同軸的に縦設される後段歯車35Bとを有
している。
本体軸部3にその周り方向に回転可能に内歯付外歯車3
6が外嵌され、第2の二段歯車35の後段歯車35Bと
噛み合って外周面に形成される外歯36Aと、内周面に
形成された内歯36Bとを有している。
本体軸部3に形成した端面3Eに支持ピン37が本体軸
部3の軸線から偏心した位置に軸支され、この支持ピン
37に駆動歯車38が固定されている。この駆動歯車3
8は内歯付外歯車36の内歯36Bと噛み合い、本体軸
部3の回転量と内歯付外歯車36の内歯36Bの回転量
との差で回転する。
駆動歯車38を固定した支持ピン37に、ピニオン39
が一体に縦設されており、このピニオン39にラック4
0が噛み合っている。ラック40はツールホルダ5の蟻
はぞ5Aの上面にボルト41で固定されている。
そして、ツールホルダ5に一体に設けられたラック40
と駆動歯車38に同軸的に縦設されたピニオン39とで
ラック・ピニオン機構42からなる回転・直進変換手段
が構成されている。
なお、図中、43はケース部17の下端に設けたベアリ
ングである。44は蟻溝6と蟻はぞ5Aの間に挿入され
たストリップ部材で、このストリップ部材44はツール
ホルダ5と一緒に動かないように螺子45で引っ掛けて
、本体軸部3側に固定されている。
また、本実施例においては、ギヤリング20の歯数Z=
122.第1の二段歯車31の前段歯車31Aの歯数Z
=28.同後段歯事後段歯車歯数Z=24、二段外歯車
32の前段歯車32Aの歯数Z=126、同後段歯車3
2Bの歯数Z=124.第2の二段歯車35の前段歯車
35Aの歯数Z=24.同後段歯車35Bの歯数Z=2
8、内歯付外歯車36の外歯36Aの歯数Z=120.
同内歯36Bの歯数Z=60.駆動歯車38の歯数Z=
20.  ピニオン39の径d =11.2m+に設定
している。従って、ギヤリング20から二段外歯車32
に至る変速比器よ122/28 x 24/126 =
約0.83で、1以下になっており、また、一方、二段
外歯車32から内歯付外歯車36に至る変速比は124
/24 X 28/120 =約1.20で、1以上と
なっている。
次に、本実施例の作用を説明する。
先ず、シャンク部材1を工作機械の主軸に装着すると、
位置決めピン19が、主軸近傍に固定されたブロック(
図示せず)に係合し、ケース部17を固定状態にする。
最初に、ツールホルダ5の送り動作について説明する。
主軸を回転させると、ツールホルダ5が回転し、ツール
ホルダ5に設けられた工具6が、回転すると同時に径方
向に送られてワークにフェーシング加工が施される。主
軸の回転によるツールホルダ5の径方向の送りについて
以下に説明する。
主軸の回転はシャンク部材1を介して本体軸部3に伝達
するが、ギヤリング20の凹部21内にコロ23が係合
しているので、本体軸部3の回転力がコロ23を介して
ギヤリング20に伝達され、ギヤリング20は本体軸部
3とともに回転する。
即ち、コロ23は本体軸部3とギヤリング20の連結部
となっている。
また、上述のように、ケース部17は固定状態にあるの
で、ギヤリング20が回転し、その回転は第1の二段歯
車31に伝達され、第1の二段歯車31→二段外歯車3
2→第2の二段歯車35→内歯付外歯車36の順序で内
歯付外歯車36に伝達される。
この時、上述の計算のようにギヤリング20から二段外
歯車32に至る変速比は約0.83で、1以下になって
おり、二段外歯車32の回転は、本体軸部3に対して回
転が遅れる。
また、二段外歯車32から内歯付外歯車36に至る変速
比は約1.20で、1以上となっており、内歯付外歯車
36は二段外歯車32に対して回転が進む。
総合すると、内歯付外歯車36の回転は、本体軸部3の
回転lに対して122/28 x 24/126 x 
124/24X2B/120の変速比を掛けた値として
得られ、従って、本体軸部3と内歯付外歯車36との回
転のすれは、(122/28 x 24/126 x 
124/24 x 28/120−1 )=0.000
53回転となる。
このような内歯付外歯車36の回転と本体軸部3の回転
のずれにより、駆動歯車38が本体軸部3に対して微小
回転差で回転する。
この駆動歯車38の回転は、ピニオン39を介してラッ
ク40に伝達され、このラック40の移動によりこれと
一体のツールホルダ5が径方向(本体軸部3の軸線方向
に直角方向)に送られる。
この時、ツールホルダ5の送り量は、(122/28x
24/126x124/24x2B/120−1 ) 
x60/20 xll、2π=0.05585閣71回
転となる。
次に、ツールホルダ5の停止動作及び戻り送り動作につ
いて説明する。
ツールホルダ5の溝9の所望の位置に予めストッパ10
.10が固定されており、上述の如き送り動作でツール
ホルダ5が径方向に送られると、ストッパ10は、本体
軸部3の先端部側面に突出したストッパピン8に当接す
る。
このストッパ10とストッパピン8の当接により、ツー
ルホルダ5の送りが妨げられる。
従って、回転しようとする本体軸部3とツールホルダ5
の停止で回転を停止されたギヤリング20との連結部分
(ギヤリング2oの凹部21に係合したコロ23の部分
)に抵抗が加わり、この抵抗が、コロ23をギヤリング
2o側に押圧しているレバー13の付勢力(送りピン2
4を保持しているバネ28.28及びバネ部材14の弾
発力)に打ち勝ち、レバー13の一端が本体軸部3の内
方に変位し、送りピン24が外方に移動してその頭部が
突出する。これに伴い、コロ23がギヤリング20の凹
部21から外れて本体軸部3のコロ用凹部11内に入り
込む。
この結果、本体軸部3の駆動力がギヤリング20に伝達
されず、ツールホルダ5の送りを停止した状態が保たれ
る。
なお、この場合、コロ23は常にレバー13によりギヤ
リング20側に付勢されているため、主軸の回転中、コ
ロ23はギヤリング20の他の凹部21と再び係合する
が、上述のようにツールホルダ5に対する送り機構が解
除されているので、コロ23に抵抗が加わり、再び凹部
21がら外れることになる。
このように、ツールホルダ5が設定位置まで送られると
、その位置でツールホルダ5の送りが停止しているので
、この状態で主軸をワークから引き上げる方向に移動さ
せてからツールホルダ5の戻り送りをさせる。この戻り
送りは主軸を逆転して行なわれる。主軸の逆転により、
コロ23がギヤリング20の凹部21に係合し、ギヤリ
ング20の逆転が一連の歯車列を介してラック40に伝
達し、ラック40がツールホルダ5の送り方向と反対方
向に移動し、ツールホルダ5の戻り送りが行なわれる。
ツールホルダ5の戻り送り動作時には、ストッパ10が
ストッパピン8から離れるように移動するので、コロ2
3には抵抗が加わらず、円滑な戻り送りが行なわれる。
なお、加工前にツールホルダ5を所定位置に設定する場
合、上述の送り動作では、上述の変速機構が働き、微小
送りしかできない。そこで、送りピン24を引っ張り、
変速機構を解除するとツールホルダ5は自由に移動でき
る状態になり、手動でツールホルダ5を設定位置まで迅
速に移動させ、微調整には上述の送り動作を用いる。
以上の如き構成によれば、駆動歯車38の回転をツール
ホルダ5の適切な速度での直線運動に変換するための回
転・直進変換手段として、ツールホルダ5に一体に設け
られたラック40と駆動歯車38の回転力で回転するピ
ニオン39とからなるラック・ピニオン機構42を採用
したので、従来における螺子部分(ウオームとウオーム
ホイールの間及び螺子と雌螺子ラックとの間の2箇所)
を利用しないで、駆動歯車38の回転力をラック・ピニ
オン機構42を介してツールホルダ5側に伝達でき、ラ
ック・ピニオン機構42では、喰付き現象が排除される
従って、ツールホルダ5に設けた工具のワークに対する
送り停止位置での喰付きを起こし難くすることができる
。これにより、喰付きで引き起こされる歯車列のロック
状態の発生を防ぎ、ツールホルダ5の戻り送り動作を確
実にすることができる。
また、ギヤリング20から内歯付外歯車36に至る駆動
経路に、第1の二段歯車31に加えて、二段外歯車32
.第2の二段歯車35が配置されているので、第1の二
段歯車31を配置して得られる変速比に、第2の二段歯
車35を配置して得られる変速比とを掛は合わせた変速
比を、内歯付外歯車36において得られる。
しかも、第1の二段歯車31による変速比は1以下にな
っており、第2の二段歯車35による変速比は1以上と
なっているので、ギヤリング20から内歯付外歯車36
に至る変速比(約0.996)は、第1の二段歯車31
を配置したことによる変速比(約0.83) 、第2の
二段歯車35を配置したことによる変速比(約1.20
)に比して1に近づいている。
従って、回転量の大きい主軸の回転を内歯付外歯車36
において充分変速することができ、従って、内歯付外歯
車36と本体軸部3の回転差を微小にできる。従って、
ツールホルダ5の変速比が小さくなり、これにより、ツ
ールホルダ5の1回転当たりの移動量を少なくして切削
抵抗を少なくし、工具やワークの破損を確実に防止する
ことができる。
さらに、送りピン24は、その対向する2カ所の■溝2
6で、それぞれ駒29により押圧されて支持されている
ので、大きい力でバランス良く支持され、ピン用孔部3
D内で偏ることがない。
従って、レバー13の姿勢を正しく保ち、レバー13の
一端をコロ23に正確に当接させてギヤリング20の内
周面2OAの凹部21ヘコロ23を付勢することができ
、本体軸部3からギヤリング20へ回転を逃がさずに伝
達することができる。
なお、本実施例においては、ギヤリング20の歯数Z=
122.第1の二段歯車31の前段歯車31Aの歯数Z
−28.同後段歯車31Bの歯数Z=24、二段外歯車
32の前段歯車32Aの歯数Z=126、同後段歯車3
2Bの歯数Z=124.第2の二段歯車35の前段歯車
35Aの歯数Z=24.同後段歯車35Bの歯数Z=2
8、内歯付外歯車36の外歯36Aの歯数Z=120.
同内歯36Bの歯数Z=60.駆動歯車38の歯数Z=
20. ピニオン39の径d =11.2閣に設定して
いるが、これらの数値に限定されないことは勿論である
また、本実施例においては、ギヤリング20から二段外
歯車32に至る変速比は1以下になっており、一方、二
段外歯車32から内歯付外歯車36に至る変速比は1以
上となっているが、ギヤリング20から二段外歯車32
に至る変速比を1以上にし、一方、二段外歯車32から
内歯付外歯車36に至る変速比を1以下にすることもで
きる。
さらに、本実施例においては、第1の二段歯車31と内
歯付外歯車36との間に、二段外歯車32と、第2の二
段歯車35とを介装し、第1の二段歯車31による変速
比が1以下になっており、第2の二段歯車35による変
速比が1以上になっているが、ギヤリング20と内歯付
外歯車36との間に、上記歯車(二段外歯車32及び第
2の二段歯車35)に加えて、第2の二段歯車35から
回転力が伝達される後段の二段外歯車及び内歯付外歯車
36に回転力を伝達する第3の二段歯車を1以上の段に
亘って介装し、第1の二段歯車31による変速比、第2
の二段歯車35による変速比。
第3の二段歯車による1以上の変速比のうち、いずれか
1つの変速比を1以上にするとともに、他のいずれか1
つの変速比を1位以下にし、これにより、内歯付外歯車
36と本体軸部3の回転差を微小にできる。
そして、本実施例においては、工作機械のヘッドはフェ
ーシングヘッドとして利用される場合について述べたが
、送りピン24を引っ張った状態で送りピン24の頭部
と本体軸部3の間に爪を噛ませたり、またはサイドロッ
ク等の手段で固定状態に保持し、ツールホルダ5を固定
状態に保持してワークを加工すれば、ポーリング加工を
施すことができる。
そして、また、本実施例においては、バネ28゜28の
弾発力により送りピン24を介してレバー13の一端を
ギヤリング20側に押圧するため、ポール16.バネ部
材14が補助的に用いられているが、バネ28の弾発力
を適切に設定することによりボール16.バネ部材14
を省略することもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、回転
・直進変換手段を、ツールホルダに一体に設けられたラ
ックと駆動歯車の回転力で回転するピニオンとからなる
ラック・ピニオン機構で構成したので、従来における螺
子部分(ウオームとウオームホイールの間及び螺子と雌
螺子ラックとの間の2箇所)を利用しないで、駆動歯車
の回転力をラック・ピニオン機構を介してツールホルダ
側に伝達でき、ラック・ピニオン機構では、喰付き現象
が排除される。
従って、ツールホルダに設けた工具のワークに対する送
り停止位置での喰付きを起こし難くすることができる。
これにより、喰付きで引き起こされる歯車列のロック状
態の発生を防ぎ、ツールホルダの戻り送り動作を確実に
することができる。
請求項2記載の発明によれば、ギヤリングから内歯付外
歯車に至る駆動経路に、第1の二段歯車に加えて、二段
外歯車、第2の二段歯車が配置されているので、第1の
二段歯車を配置して得られる変速比に、第2の二段歯車
を配置して得られる変速比とを掛は合わせた変速比を、
内歯付外歯車において得られる。
しかも、第1の二段歯車による変速比または第2の二段
歯車による変速比のうち、いずれか一方の変速比を1以
上にし、他方の変速比を1以下にしたので、ギヤリング
から内歯付外歯車に至る変速比を1に近づけることがで
きる。
従って、回転量の大きい主軸の回転を内歯付外歯車にお
いて充分変速することができ、従って、内歯付外歯車と
本体軸部の回転差を微小にできる。
従って、ツールホルダの変速比が小さくなり、これによ
り、ツールホルダの1回転当たりの移動量を少なくして
切削抵抗を少なくし、工具やワークの破損を確実に防止
することができる。
請求項3記載の発明によれば、ギヤリングから内歯付外
歯車に至る駆動経路に、請求項2記載の発明による歯車
列に加えて後段の二段外歯車及び第3の二段歯車が1以
上の段に亘って配置され、第1の二段歯車による変速比
、第2の二段歯車による変速比、第3の二段歯車による
1以上の変速比のうち、いずれか1つの変速比を1以上
にするとともに、他のいずれか1つの変速比を1位以下
にしたので、請求項2記載の発明と同様な効果を奏する
請求項4記戦の発明によれば、送りピンは、その対向す
る2カ所の溝部で、それぞれ駒により押圧されて支持さ
れているので、大きい力でバランス良く支持され、ビン
用孔部内で偏ることがない。
従って、レバーの姿勢を正しく保ち、レバーの一端をコ
ロに正確に当接させてギヤリングの内周面の凹部ヘコロ
を付勢することができ、本体軸部からギヤリングに回転
を逃がさずに確実に伝達することができる効果を奏する
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる工作機械のヘッドであ
る。 第2図は第1図の■−■線に沿った縦断面図である。 第3図は第2図の■−■線に沿った横断面図である。 第4図は第2図のIV−IV線に沿った横断面図である
。 第5図は従来における工作機械のヘッドの縦断面図であ
る。 第6図は第5図の送りピンの保持状態を示す横断面図で
ある。 〔主要な部分の符号の説明〕 3・・・本体軸部 3D・・・ビン用孔部 5・・・ツールホルダ 8・・・ストッパビン 10・・・ストッパ 11・・・コロ用凹部 12・・・縦孔 13・・・レバー 17・・・ケース部 20・・・ギヤリング 21・・・凹部 23・・・コロ 24・・・送りピン 26・・・V溝 27−・・装着孔 28・・・バネ 29・・・駒 31・・・第1の二段歯車 32・・・二段外歯車 35・・・第2の二段歯車 36・・・内歯付外歯車 38・・・駆動歯車 39・・・ピニオン 40・・・ラック 42・・・ラック・ピニオン機構(回転・直進変換手段
)。 第 図 ■二 第 図 B 第 図 第 図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)工作機械の主軸に装着自在に設けられて外周壁面
    にコロ用凹部が形成された本体軸部と、本体軸部の先端
    部に径方向に移動可能に設けられたツールホルダと、本
    体軸部にその周り方向に回転可能に外嵌され、内周面に
    凹部が円周方向に沿って形成されるとともに外周面に外
    歯が形成されたギヤリングと、本体軸部の周囲に本体軸
    部と相対回転自在に配置され、固定支持自在のケース部
    と、ケース部内に支持され、ギヤリングの外歯に噛み合
    う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設された後段
    歯車とを有する第1の二段歯車と、第1の二段歯車の後
    段歯車からの回転力で回転するとともに内周面に内歯が
    形成された内歯付外歯車と、本体軸部に軸支されて本体
    軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の回転量との差で回
    転する駆動歯車と、駆動歯車からの回転力でツールホル
    ダを径方向に往復動させる回転・直進変換手段と、本体
    軸部にその軸方向に沿って形成された縦孔内に収容され
    たレバーと、レバーの一端によりギヤリングの内周面へ
    付勢されるコロと、本体軸部の側面から穿設されたピン
    用孔部内に移動自在に設けられレバーの他端に連結され
    る送りピンと、本体軸部の側面に突出したストッパピン
    と、ツールホルダの側面に、その径方向の移動に伴いス
    トッパピンに当接する位置に設けられたストッパとを備
    えた工作機械のヘッドにおいて、前記回転・直進変換手
    段を、ツールホルダに一体に設けられたラックと駆動歯
    車の回転力で回転するピニオンとからなるラック・ピニ
    オン機構で構成したことを特徴とする工作機械のヘッド
  2. (2)工作機械の主軸に装着自在に設けられて外周壁面
    にコロ用凹部が形成された本体軸部と、本体軸部の先端
    部に径方向に移動可能に設けられたツールホルダと、本
    体軸部にその周り方向に回転可能に外嵌され、内周面に
    凹部が円周方向に沿って形成されるとともに外周面に外
    歯が形成されたギヤリングと、本体軸部の周囲に本体軸
    部と相対回転自在に配置され、固定支持自在のケース部
    と、ケース部内に支持され、ギヤリングの外歯に噛み合
    う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設された後段
    歯車とを有する第1の二段歯車と、第1の二段歯車の後
    段歯車からの回転力で回転するとともに内周面に内歯が
    形成された内歯付外歯車と、本体軸部に軸支されて本体
    軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の回転量との差で回
    転する駆動歯車と、駆動歯車からの回転力でツールホル
    ダを径方向に往復動させる回転・直進変換手段と、本体
    軸部にその軸方向に沿って形成された縦孔内に収容され
    たレバーと、レバーの一端によりギヤリングの内周面へ
    付勢されるコロと、本体軸部の側面から穿設されたピン
    用孔部内に移動自在に設けられレバーの他端に連結され
    る送りピンと、本体軸部の側面に突出したストッパピン
    と、ツールホルダの側面に、その径方向の移動に伴いス
    トッパピンに当接する位置に設けられたストッパとを備
    えた工作機械のヘッドにおいて、第1の二段歯車と内歯
    付外歯車との間に、本体軸部の周りに回転自在に配置さ
    れて第1の二段歯車の後段歯車に噛み合う前段歯車及び
    この前段歯車に同軸的に設けた後段歯車とを有する二段
    外歯車と、二段外歯車の後段歯車から回転力が伝達され
    る前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設され内歯付
    外歯車に回転力を伝達する後段歯車とを有する第2の二
    段歯車とを介装し、ギヤリングから二段外歯車に至る変
    速比または二段外歯車から内歯付外歯車に至る変速比の
    うち、いずれか一方の変速比を1以上にし、他方の変速
    比を1以下にしたことを特徴とする工作機械のヘッド。
  3. (3)工作機械の主軸に装着自在に設けられて外周壁面
    にコロ用凹部が形成された本体軸部と、本体軸部の先端
    部に径方向に移動可能に設けられたツールホルダと、本
    体軸部にその周り方向に回転可能に外嵌され、内周面に
    凹部が円周方向に沿って形成されるとともに外周面に外
    歯が形成されたギヤリングと、本体軸部の周囲に本体軸
    部と相対回転自在に配置され、固定支持自在のケース部
    と、ケース部内に支持され、ギヤリングの外歯に噛み合
    う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設された後段
    歯車とを有する第1の二段歯車と、第1の二段歯車の後
    段歯車からの回転力で回転するとともに内周面に内歯が
    形成された内歯付外歯車と、本体軸部に軸支されて本体
    軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の回転量との差で回
    転する駆動歯車と、駆動歯車からの回転力でツールホル
    ダを径方向に往復動させる回転・直進変換手段と、本体
    軸部にその軸方向に沿って形成された縦孔内に収容され
    たレバーと、レバーの一端によりギヤリングの内周面へ
    付勢されるコロと、本体軸部の側面から穿設されたピン
    用孔部内に移動自在に設けられレバーの他端に連結され
    る送りピンと、本体軸部の側面に突出したストッパピン
    と、ツールホルダの側面に、その径方向の移動に伴いス
    トッパピンに当接する位置に設けられたストッパとを備
    えた工作機械のヘッドにおいて、第1の二段歯車と内歯
    付外歯車との間に、本体軸部の周りに回転自在に配置さ
    れて第1の二段歯車の後段歯車に噛み合う前段歯車及び
    この前段歯車に同軸的に設けた後段歯車とを有する二段
    外歯車と、二段外歯車の後段歯車から回転力が伝達され
    る前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設される後段
    歯車とを有する第2の二段歯車を介装し、さらに、第2
    の二段歯車から回転力が伝達される後段の二段外歯車及
    び内歯付外歯車に回転力を伝達する第3の二段歯車を1
    以上の段に亘って介装し、ギヤリングから二段外歯車に
    至る変速比、二段外歯車から後段の二段外歯車に至る変
    速比、後段の二段外歯車から内歯付外歯車に至る1以上
    の変速比のうち、いずれか1つの変速比を1以上にする
    とともに、他のいずれか1つの変速比を1位以下にした
    ことを特徴とする工作機械のヘッド。
  4. (4)工作機械の主軸に装着自在に設けられて外周壁面
    にコロ用凹部が形成された本体軸部と、本体軸部の先端
    部に径方向に移動可能に設けられたツールホルダと、本
    体軸部にその周り方向に回転可能に外嵌され、内周面に
    凹部が円周方向に沿って形成されるとともに外周面に外
    歯が形成されたギヤリングと、本体軸部の周囲に本体軸
    部と相対回転自在に配置され、固定支持自在のケース部
    と、ケース部内に支持され、ギヤリングの外歯に噛み合
    う前段歯車及びこの前段歯車に同軸的に縦設された後段
    歯車とを有する第1の二段歯車と、第1の二段歯車の後
    段歯車からの回転力で回転するとともに内周面に内歯が
    形成された内歯付外歯車と、本体軸部に軸支されて本体
    軸部の回転量と内歯付外歯車の内歯の回転量との差で回
    転する駆動歯車と、駆動歯車からの回転力でツールホル
    ダを径方向に往復動させる回転・直進変換手段と、本体
    軸部にその軸方向に沿って形成された縦孔内に収容され
    たレバーと、レバーの一端によりギヤリングの内周面へ
    付勢されるコロと、本体軸部の側面から穿設されたピン
    用孔部内に移動自在に設けられレバーの他端に連結され
    る送りピンと、本体軸部の側面に突出したストッパピン
    と、ツールホルダの側面に、その径方向の移動に伴いス
    トッパピンに当接する位置に設けられたストッパとを備
    えた工作機械のヘッドにおいて、前記送りピンの対向す
    る2ヵ所に溝部を形成し、本体軸部に、ピン用孔部に連
    通する一対の装着孔を穿設し、これらの装着孔に、バネ
    及びこのバネで付勢され送りピンの溝部に当接する駒を
    それぞれ設けたことを特徴とする工作機械のヘッド。
JP2159222A 1990-06-18 1990-06-18 工作機械のヘッド Expired - Lifetime JP2980347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2159222A JP2980347B2 (ja) 1990-06-18 1990-06-18 工作機械のヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2159222A JP2980347B2 (ja) 1990-06-18 1990-06-18 工作機械のヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0453602A true JPH0453602A (ja) 1992-02-21
JP2980347B2 JP2980347B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=15689006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2159222A Expired - Lifetime JP2980347B2 (ja) 1990-06-18 1990-06-18 工作機械のヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2980347B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999046074A1 (fr) * 1998-03-12 1999-09-16 Nt Engineering Kabushiki Kaisha Structure de positionnement d'outil et machine-outil
US7017796B2 (en) 2000-07-31 2006-03-28 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method of manufacturing paper packaging container and paper packaging container
JP2010082755A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Makino J Kk 内径溝加工工具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3371559A (en) 1966-07-15 1968-03-05 Jule A. Scholl Means for automatic tool feed and retraction control of boring and facing heads

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999046074A1 (fr) * 1998-03-12 1999-09-16 Nt Engineering Kabushiki Kaisha Structure de positionnement d'outil et machine-outil
US7017796B2 (en) 2000-07-31 2006-03-28 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method of manufacturing paper packaging container and paper packaging container
JP2010082755A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Makino J Kk 内径溝加工工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2980347B2 (ja) 1999-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1233627A (en) Dual stroke transfer drive
KR102023674B1 (ko) 공작 기계의 절삭 공구대
EP0299556A2 (en) Tool-holder turret with an epicyclic transmission and positioning unit
DE102007042432B4 (de) Elektrisch betriebene Öffnungs-Schließvorrichtung für Spannfutter
JP4310481B2 (ja) 工作機械の電動チャック
JPH0349683B2 (ja)
US20130167695A1 (en) Tool head for use in machine tools
JP3285164B2 (ja) 割出装置
JPH11138377A (ja) 自動工具交換装置
JPH0453602A (ja) 工作機械のヘッド
US4911588A (en) Tapping apparatus
US4706369A (en) Fast-action multiple tapping machine
US3589489A (en) Drive for nut runners with automatic stop
JP3458340B2 (ja) 数値制御ブローチ盤
JP4251335B1 (ja) デジタルチャック駆動装置
JP3290217B2 (ja) 一方向クラッチを利用した工作機械の割り出し装置
JPS6242726B2 (ja)
JPH02116406A (ja) 工具ユニット
US20020108418A1 (en) Thread rolling head
DE4005181C1 (en) Machine tool work spindle drive - has angularly adjustable motor with spur gearing controlled via pawl
JPS6225281Y2 (ja)
JPH079208A (ja) Nc旋盤の割出し刃物台
JPH07214403A (ja) フェーシングヘッド
JP2767860B2 (ja) 加工ユニット
JPH0232323Y2 (ja)