JPH045311B2 - - Google Patents

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JPH045311B2
JPH045311B2 JP59123934A JP12393484A JPH045311B2 JP H045311 B2 JPH045311 B2 JP H045311B2 JP 59123934 A JP59123934 A JP 59123934A JP 12393484 A JP12393484 A JP 12393484A JP H045311 B2 JPH045311 B2 JP H045311B2
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screen
electron beam
vertical
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deflection
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、スクリーン上の画面を垂直方向に複
数の区分に分割したときのそれぞれの区分毎に電
子ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子
ビームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示
し、全体としてテレビジヨン画像を表示する装置
に関する。 従来例の構成とその問題点 従来、カラーテレビジヨン画像表示用の表示素
子としては、ブラウン管が主として用いられてい
るが、従来のブラウン管では画面の大きさに比し
て奥行きが非常に長く、薄形のテレビジヨン受像
機を作成することは不可能であつた。また、平板
状の表示素子として最近EL表示素子、プラズマ
表示装置、液晶表示素子等が開発されているが、
いずれも輝度、コントラスト、カラー表示等の性
能の面で不十分であり、実用化されるには至つて
いない。 そこで電子ビームを用いて平板状を表示装置を
達成するものとして、本出願人は特願昭56−
20618号(特開昭57−135590号公報)により、新
規な表示装置を提案した。 これは、スクリーン上の画面を垂直方向に複数
に区分に区分したときのそれぞれの区分毎に電子
ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子ビ
ームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示
し、全体としてテレビジヨン画像を表示するもの
である。 まず、ここで用いられる画像表示素子の基本的
な一構成例を第1図に示して説明する。この表示
素子は、後方から前方に向つて順に、背面電極
1、ビーム源としての線陰極2、垂直集束電極
3,3′、垂直偏向電極4、ビーム流制御電極5、
水平集束電極6、水平偏向電極7、ビーム加速電
極8およびスクリーン板9が配置されて構成され
ており、これらが扁平なガラスバルブ(図示せ
ず)の真空になされた内部に収納されている。ビ
ーム源としての線陰極2は水平方向に線状に分布
する電子ビームを発生するように水平方向に張架
されており、かかる線陰極2が適宜間隔を介して
垂直方向に複数本(図では2a〜2dの4本のみ
示している)設けられている。この実施例では15
本設けられているものとする。それらを2a〜2
oとする。これらの線陰極2はたとえば10〜
20μφのタングステン線の表面に熱電子放出用の
酸化物陰極材料が塗着されて構成されている。そ
して、これらの線陰極2a〜2oは電流が流され
ることにより熱電子ビームを発生しうるように加
熱されており、後述するように、上記の線陰極2
aから順に一定時間ずつビームを放出するように
制御される。背面電極1は、その一定時間電子ビ
ームを放出すべく制御される線陰極以外の他の線
陰極からの電子ビームの発生を抑止し、かつ、発
生された電子ビームを前方向だけに向けて押し出
す作用をする。この背面電極1はガラスバルブの
後壁の内面に付着された導電材料の塗膜によつて
形成されていてもよい。また、これら背面電極1
と線陰極2とのかわりに、面状の電子ビーム放出
陰極を用いてもよい。 垂直集束電極3は線陰極2a〜2oのそれぞれ
と対向する水平方向に長いスリツト10を有する
導電板11であり、線陰極2から放出された電子
ビームをそのスリツト10を通して取り出し、か
つ、垂直方向に集束させる。水平方向1ライン分
(360絵素分)の電子ビームを同時に取り出す。図
では、そのうちの水平方向の1区分のもののみを
示している。スリツト10は途中に適宜の間隔で
桟が設けられていてもよく、あるいは、水平方向
に小さい間隔(ほとんど接する程度の間隔)で多
数個並べて設けられた貫通孔の列で実質的にスリ
ツトとして構成されてもよい。垂直集束電極3′
も同様のものである。 垂直偏向電極4は上記スリツト10のそれぞれ
の中間の位置に水平方向にして複数個配置されて
おり、それぞれ、絶縁基板12の上面と下面とに
導電板13,13′が設けられたもので構成され
ている。そして、相対向する導電体13,13′
の間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビームを
垂直方向に偏向する。この実施例では、一対の導
電体13,13′によつて1本の線陰極2からの
電子ビームを垂直方向に16ライン分の位置に偏向
する。そして16個の垂直偏向電極4によつて15本
の線陰極2のそれぞれに対応する15対の導電体対
が構成され、結局、スクリーン9上に240本の水
平ラインを描くように電子ビームを偏向する。 次に、制御電極5はそれぞれが垂直方向に長い
スリツト14を有する導電板15で構成されてお
り、所定間隔をあけて水平方向に複数個並設され
ている。この実施例では180本の制御電極用導電
板15−1〜15−nが設けられている。(図で
は9本のみ示している)。この制御電極5はそれ
ぞれが電子ビームを水平方向に2絵素分ずつに区
分して取り出し、かつその通過量をそれぞれの絵
素を表示するための映像信号に従つて制御する。
従つて、制御電極5用導電板15−1〜15−n
を180本設ければ水平1ライン分当り360絵素を表
示することができる。また、映像をカラーで表示
するために、各絵素はR,G,Bの3色の蛍光体
で表示することとし、各制御電極5には2絵素分
のR,G,Bの各映像信号が順次加えられる。ま
た、180本の制御電極5用導電板15−1〜15
−nのそれぞれには1ライン分の180組(1組あ
たり2絵素)の映像信号が同時に加えられ、1ラ
イン分の映像が一時に表示される。 水平集束電極6は制御電極5のスリツト14と
相対向する垂直方向に長い複数本(180本)のス
リツト16を有する導電板17で構成され、水平
方向に区分されたそれぞれの絵素毎の電子ビーム
をそれぞれ水平方向に集束して細い電子ビームに
する。 水平偏向電極7は上記スリツト16のそれぞれ
の両側の位置に垂直方向にして複数本配置された
導電板18,18′で構成されており、それぞれ
の電極18,18′に6段階の水平偏向用電圧が
印加されて、各絵素毎の電子ビームをそれぞれ水
平方向に偏向し、スクリーン9上で2組のR,
G,Bの各蛍光体を順次照射して発光させるよう
にする。その偏向範囲は、この実施例では各電子
ビーム毎に2絵素分の幅である。 加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置に水
平方向にして設けられた複数個の導電板19で構
成されており、電子ビームを充分なエネルギーで
スクリーン9に衝突させるように加速する。 スクリーン9は電子ビームの照射によつて発光
される蛍光体20がガラス板21の裏面に塗布さ
れ、また、メタルバツク層(図示せず)が付加さ
れて構成されている。蛍光体20は制御電極5の
1つのスリツト14に対して、すなわち水平方向
に区分された各1本の電子ビームに対して、R,
G,Bの3色の蛍光体が2対ずつ設けられてお
り、垂直方向にストライプ状に塗布されている。
第1図中でスクリーン9に記入した破線は複数本
の線陰極2のそれぞれに対応して表示される垂直
方向での区分を示し、2点鎖線は複数本の制御電
極5のそれぞれに対応して表示される水平方向で
の区分を示す。これらの両者で仕切られた1つの
区画には、第2図に拡大して示すように、水平方
向では2絵素分のR,G,Bの蛍光体20があ
り、垂直方向では16ライン分の幅を有している。
1つの区画の大きさは、たとえば、水平方向が1
mm、垂直方向9mmである。 なお、第1図においては、わかり易くするため
に水平方向の長さが垂直方向に対して非常に大き
く引き伸ばして描かれている点に注意されたい。 また、この実施例では1本の制御電極5すなわ
ち1本の電子ビームに対してR,G,Bの蛍光体
20が2絵素分の1対のみ設けられているが、も
ちろん、1絵素あるいは3絵素以上設けられてい
てもよくその場合には制御電極5には1絵素ある
いは3絵素以上のためのR,G,B映像信号が順
次加えられ、それと同期して水平偏向がなされ
る。 次に、この表示素子にテレビジヨン映像を表示
するための駆動回路の基本構成および各部の波形
を第3図に示して説明する。最初に、電子ビーム
をスクリーン9に照射してラスターを発光させる
ための駆動部分について説明する。 電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイ
アス電圧(動作電圧)を印加するための回路で、
背面電極1には−V1、垂直集束電極3,3′には
V3,V3′、水平集束電極6にはV6、加速電極8に
はV8、スクリーン9にはV9の直流電圧を印加す
る。 次に、入力端子23にはテレビジヨン信号の複
合映像信号が加えられ、同期分離回路24で垂直
同期信号Vと水平同期信号Hとが分離抽出され
る。 垂直偏向駆動回路40は、垂直偏向用カウンタ
25、垂直偏向信号記憶用のメモリ27、デイジ
タル−アナログ変換器39(以下D−A変換器と
いう)によつて構成される。垂直偏向駆動回路4
0の入力パルスとしては、第4図に示す垂直同期
信号Vと水平同期信号Hを用いる。垂直偏向用カ
ウンタ25(8ビツト)は、垂直同期信号Vによ
つてリセツトされて水平同期信号Hをカウントす
る。この垂直偏向用カウンタ25は垂直周期のう
ちの垂直帰線期間を除いた有効走査期間(ここで
は240H分の期間とする)をカウントし、このカ
ウント出力はメモリ22のアドレスへ供給され
る。メモリ27からは各アドレスに応じた垂直偏
向信号のデータ(ここでは10ビツト)が出力さ
れ、D−A変換器39で第4図(第3図b,D)
に示すυ,υ′の垂直偏向信号に変換される。この
回路では240H分のそれぞれのラインに対応する
垂直偏向信号を記憶するメモリアドレスがあり、
16H分ごとに規則性のあるデータをメモリに記憶
させることにより、16段階の垂直偏向信号を得る
ことができる。 一方、線陰極駆動回路26は垂直同期信号Vと
垂直偏向用カウンタ25の出力を用いて線陰極駆
動パルスa〜oを作成する。第5図aは垂直同期
信号V、水平同期信号Hおよび垂直偏向用カウン
タ25の下位5ビツトの関係を示す。第5図bは
これら各信号を用いて16Hごとの線陰極駆動パル
スa′〜o′をつくる方法を示す。第5図で、LSBは
最低ビツトを示し、(LSB+1)はLSBより1つ
の上位のビツトを意味する。 最初の線陰極駆動パルスa′は垂直同期信号Vと
垂直偏向用カウンタ25の出力(LSB+4)を
用いてR−Sフリツプフロツプなどで作成するこ
とができ、線陰極駆動パルスb′〜o′はシフトレジ
スタを用いて、線陰極駆動パルスa′を垂直偏向用
カウンた25の出力(LSB+3)を反転したも
のをクロツクとし転送することにより得ることが
できる。この駆動パルスa′〜o′は反転されて各パ
ルス期間のみ低電位にされ、それ以外の期間には
約20ボルトの高電位にされた線陰極駆動パルスa
〜oに変換され(第3図b,E)、各線陰極2a
〜2oに加えられる。 各線陰極2a〜2oはその駆動パルスa〜oの
高電位の間に電流が流されて加熱されており、駆
動パルスa〜oの低電位期間に電子を放出しうる
ように加熱状態が保持される。これにより、15本
の線陰極2a〜2oからはそれぞれに低電位の駆
動パルスa〜oが加えられた16H期間にのみ電子
が放出される。高電位が加えられている期間に
は、背面電極1と垂直集束電極3とに加えられて
いるバイアス電圧によつて定められた線陰極2の
位置における電位よりも線陰極2a〜2oに加え
られている高電位の方がプラスになるために、線
陰極2a〜2oからは電子が放出されない。かく
して、線陰極2において、有効垂直走査期間の間
に、上方の線陰極2aから下方の線陰極2oに向
つて順に16H期間ずつ電子が放出される。放出さ
れた電子は背面電極1により前方の方へ押し出さ
れ、垂直集束電極3のうち対向するスリツト10
を通過し、垂直方向に集束されて、平板状の電子
ビームとなる。 次に、線陰極駆動パルスa〜oと垂直偏向信号
υ,υ′との関係について、第6図を用いて説明す
る。垂直偏向信号υ,υ′は各線陰極パルスa〜o
の16H期間の間に1Hずつ変化して16段階に変化
する。垂直偏向信号υとυ′とはともに中心電圧が
V4のもので、υは順次増加し、υ′は順次減少し
てゆくように、互いに逆方向に変化するようにな
されている。これら垂直偏向信号υとυ′はそれぞ
れ垂直偏向電極4の電極13と13′に加えられ、
その結果、それぞれの線陰極2a〜2oから発生
された電子ビームは垂直方向に16段階に偏向さ
れ、先に述べたようにスクリーン9上では1つの
電子ビームで16ライン分のラスターを上から順に
順次1ライン分ずつ描くように偏向される。 以上の結果、15本の線陰極2a〜2oの上方の
ものから順に16H期間ずつ電子ビームが放出さ
れ、かつ各電子ビームは垂直方向の15の区分内で
上方から下方に順次1ライン分ずつ偏向されるこ
とによつて、スクリーン9上では上端の第1ライ
ン目から下端の240ライン目まで順次1ライン分
ずつ電子ビームが垂直偏向され、合計240ライン
のラスターが描かれる。 このように垂直偏向された電子ビームは制御電
極5と水平集束電極6とによつて水平方向に180
区分に分割されて取り出される。第1図ではその
うちの1区分のものを示している。この電子ビー
ムは各区分毎に、制御電極5によつて通過量が制
御され、水平集束電極6によつて水平方向に集束
されて1本の細い電子ビームとなり、次に述べる
水平偏向手段によつて水平方向に6段階に偏向さ
れてスクリーン9上の2絵素分R,G,B各蛍光
体20に順次照射される。第2図に垂直方向およ
び水平方向の区分を示す。制御電極5のそれぞれ
15−1〜15−nに対応する蛍光体は2絵素分
のR,G,Bとなるが説明の便宜上、1絵素を
R1,G1,B1とし他方をR2,G2,B2とする。 つぎに、水平偏向駆動回路41は、水平偏向用
カウンタ28(11ビツト)、水平偏向信号を記憶
しているメモリ29、D−A変換器38から構成
されている。水平偏向駆動回路41の入力パルス
は第7図に示すように垂直同期信号Vと水平同期
信号Hに同期し、水平同期信号Hの6倍のくり返
し周波数のパルス6Hを用いる。水平偏向用カウ
ンタ28は垂直同期信号Vによつてリセツトされ
て水平の6倍パルス6Hをカウントする。この水
平偏向用カウンタ28は1Hの間に6回、1Vの間
に240H×6/H=1440回カウントし、このカウ
ント出力はメモリ29のアドレスへ供給される。
メモリ29からはアドレスに応じた水平偏向信号
のデータ(ここでは8ビツト)が出力され、D−
A変換器38で、第7図(第3図b,C)に示す
h,h′のような水平偏向信号に変換される。この
回路では6×240ライン分のそれぞれに対応する
水平偏向信号を記憶するメモリアドレスがあり、
1ラインごとに規則性のある6個のデータをメモ
リに記憶させることにより、1H期間に6段階波
の水平偏向信号を得ることができる。 この水平偏向信号は第7図に示すように6段階
に変化する一対の水平偏向信号hとh′であり、と
もに中心電圧がV7のもので、hは順次減少し、
h′は順次増加してゆくように、互いに逆方向に変
化する。これら水平偏向信号h,h′はそれぞれ水
平偏向電極7の電極18と18′とに加えられる。
その結果、水平方向に区分された各電子ビームは
各水平期間の間にスクリーン9のR,G,B,
R,G,B(R1,G1,B1,R2,G2,B2)の蛍光
体に順次H/6ずつ照射されるように水平偏向さ
れる。かくして、各ラインのラスターにおいては
水平方向180個の各区分毎に電子ビームがR1
G1,B1,R2,G2,B2の各蛍光体20に順次照射
される。 そこで各ラインの各水平区分毎に電子ビームを
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によつて変
調することにより、スクリーン9の上にカラーテ
レビジヨン画像を表示することができる。 次に、その電子ビームの変調制御部分について
説明する。まず、テレビジヨン信号入力端子23
に加えられた複合映像信号は色復調回路30に加
えられ、ここで、R−YとB−Yの色差信号が復
調され、G−Yの色差信号がマトリクス合成さ
れ、さらに、それらが輝度信号Yと合成されて、
R,G,Bの各原色信号(以下R,G,B映像信
号という)が出力される。それらのR,G,B各
映像信号は180組のサンプルホールド回路31−
1〜31−nに加えられる。各サンプルホールド
回路31−1〜31−nはそれぞれR1用、G1用、
B1用、R2用、G2用、B2用の6個のサンプルホー
ルド回路を有している。それらのサンプルホール
ド出力は各々保持用のメモリ32−1〜32−n
に加えられる。 一方、基準クロツク発振器33はPLL(フエー
ズロツクドループ)回路等により構成されてお
り、この実施例では色副搬送波fSCの6倍の基準
クロツク6fSCと2倍の基準クロツク2fSCを発生す
る。この基準クロツクは水平同期信号Hに対して
常に一定の位相を有するように制御されている。
基準クロツク2fSCは偏向用パルス発生回路42に
加えられ、水平同期信号Hの6倍の信号6HとH/
6ごとの信号切替パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2
(第3図b,B)のパルスを得ている。一方基準
クロツク6fSCはサンプリングパルス発生回路34
に加えられ、ここでシフトレジスタにより、クロ
ツク1周期ずつ遅延されるなどして、水平周期
(63.5μsec)のうちの有効水平走査期間(約
50μsec)の間に1080個のサンプリングパルス
R11,G11,B11,R12,G12,B12,R21,G21
B21,R22,G22,B22〜Rn1,Gn1,Bn1,Rn2
Gn2,Bn2(第3図b,A)が順次発生され、その
後に1個の転送パルスtが発生される。このサン
プリングパルスR11〜Bn2は表示すべき映像の1
ライン分を水平方向360の絵素に分割したときの
それぞれの絵素に対応し、その位置は水平同期信
号Hに対して常に一定になるように制御される。 この1080個のサンプリングパルスR11〜Bn2
それぞれ180組のサンプルホールド回路31−1
〜31−nに6個ずつ加えられ、これによつて各
サンプルホールド回路31−1〜31−nには1
ラインを180個に区分したときのそれぞれ2絵素
分のR1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号が個
別にサンプリングされホールドされる。そのサン
プルホールドされた180組のR1,G1,B1,R2
G2,B2の映像信号は1ライン分のサンプルホー
ルド終了後に180組のメモリ32−1〜32−n
に転送パルスtによつて一斉に転送され、ここで
次の一水平期間の間保持される。この保持された
R1,G1,B1,R2,G2,B2の信号はスイツチング
回路35−1〜35−nに加えられる。スイツチ
ング回路35−1〜35−nはそれぞれがR1
G1,B1,R2,G2,B2の個別入力端子とそれらを
順次切換えて出力する共通出力端子とを有するト
ライステートあるいはアナログゲートにより構成
されたものである。 各スイツチング回路35−1〜35−nの出力
は180組のパルス幅変調(PWM)回路37−1
〜37−nに加えられ、ここでサンプルホールド
されたR1,G1,B1,R2,G2,B2映像信号の大き
さに応じて基準パルス信号がパルス幅変調されて
出力される。その基準パルス信号のくり返し周期
は上記の記号切換パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2
のパルス幅よりも充分小さいものであることが望
ましく、たとえば、1:10〜1:100程度のもの
が用いられる。 このパルス幅変調回路37−1〜37−nの出
力は電子ビームを変調するための制御信号として
表示素子の制御電極5の180本の導電板15−1
〜15−nにそれぞれ個別に加えられる。各スイ
ツチング回路35−1〜35−nはスイツチング
パルス発生回路36から加えられるスイツチング
パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2によつて同時に切
換制御される。スイツチングパルスイ発生回路3
6は先述の偏向用パルス発生回路42からの信号
切換パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2によつて制御
されており、各水平期間を6分割してH/6ずつ
スイツチング回路35−1〜35−nを切換え、
R1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号を時分割
して順次出力し、パルス幅変調回路37−1〜3
7−nに供給するように切換信号r1,g1,b1
r2,g2,b2を発生する。 ここで注意すべきことは、スイツチング回路3
5−1〜35−nにおけるR1,G1,B1,R2
G2,B2の映像信号の供給切換えと、水平偏向駆
動回路41による電子ビームR1,G1,B1,R2
G2,B2の蛍光体への照射切換え水平偏向とが、
タイミングにおいても順序においても完全に一致
するように同期制御されていることである。これ
により、電子ビームがR1蛍光体に照射されてい
るときにはその電子ビームの照射量がR1映像信
号によつて制御され、G1,B1,R2,G2,B2につ
いても同様に制御されて、各絵素のR1,G1,B1
R2,G2,B2各蛍光体の発光がその各絵素のR1
G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によつてそれぞ
れ制御されることになり、各絵素が入力の映像信
号に従つて発光表示されるのである。かかる制御
が1ライン分の180組(各2絵素づつ)について
同時に行われて1ライン360絵素の映像が表示さ
れ、さらに240分のラインについて上方のライン
から順次行われて、スクリーン9上に1つの映像
が表示されることになる。 そして、以上の如き諸動作が入力テレビジヨン
信号の1フイールド毎にくり返され、その結果、
通常のテレビジヨン受像機と同様にスクリーン9
上に動画のテレビジヨン映像が映出される。 上記構成において、駆動回路の経時的変化によ
りスクリーン上での電子ビーム位置が変位し、初
期設定した位置よりづれてくるという欠点があ
り、画面として一様な絵を得るのに大きな問題が
ある。 発明の目的 本発明は、スクリーン上の初期に設定した電子
ビーム位置が常に保たれるように、駆動回路にフ
イードバツクし、画像が初期の品位を保つことの
できる画像表示装置を提供することを目的とす
る。 発明の構成 本発明はこのような画像表示装置において、上
記スクリーンの電子ビーム線に対応する垂直方向
区分の任意の一区分の上下面近傍から、電子ビー
ムの上記スクリーン上での垂直方向位置変位を検
知する4本の棒状の電極を導出して設け、上記棒
状電極の検知出力をデジタルデータに変換する
A/D変換器と、この検知デジタルデータを記憶
する検知用メモリと、あらかじめ初期データが記
憶された初期値用メモリと、垂直偏向データが記
憶されており、かつ書き換え可能な垂直偏向デー
タメモリと、上記検知デジタルデータが上記初期
データと等しくなるように、上記垂直偏向データ
を書き換えるマイクロコンピユータとを有し、マ
イクロコンピユータが垂直偏向データを書き換え
ることにより常に一定の垂直位置に電子ビームを
保ち、一様な電子ビーム配列を維持するように構
成したものである。 実施例の説明 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第8図a,bは検出のための構成を示し、a
は要部構成図、bはスクリーンの全体図である。
すなわち、蛍光体20が垂直方向にストライプ状
に塗布され、かつメタルバツク層51が付加され
たスクリーン9上に、電子ビーム源に使用される
複数の線陰極2のうちKn番目の線陰極に対応す
る垂直方向区分の上下面近傍で、前記Kn番目の
線陰極に対する検知用電極として使用されるそれ
ぞれ2本計4本の棒状の検知用メタルバツクA
1,B1,B2,A2が前記メタルバツク層51
を切欠きか最外側の蛍光体位置から側方に導出し
て設けられている。この検知用メタルバツクA
1,B1,B2,A2のうち内側の2本のB1,
B2がKnの線陰極によつて垂直方向に偏向され
る最大のビームスポツト位置になるように駆動回
路の垂直偏向用のデータを調整する。この調整
は、通常画面で垂直方向ランデイングピツチを他
の線陰極との継ぎ目近傍を考慮して均一になるよ
うにする調整とは異なるため、垂直同期のブラン
キング期間中にこの操作を行ない、検知する時も
これと全く同じ駆動条件で行なう。 第9図に初期調整時(偏向用初期データ)の電
子ビームの位置と検知用メタルバツクの位置関係
を示す。上記調整は内側の検知用メタルバツクB
1,B2上にビームスポツトSが最大にあたるよ
うにして行なわれている。従つてこの位置がずれ
るということは、垂直偏向用のデータが変化しな
いかぎり、垂直偏向出力部やその他垂直方向に関
係する駆動回路が変化したこととなる。よつて経
時変化がなければ、A1,B1,B2,A2の検
知出力は第10図dのA1〜A2出力の波線部の
ようになる。 第10図aは垂直偏向用のデータ波形、第10
図bは垂直同期のブランキング期間中に行なわれ
る検知のためのKn線陰極のドライブパルス、第
10図cは検知用メタルバツクA1,B1とB
2,A2に対する検知パルスで、ブランキング期
間中の垂直偏向用データ(第10図a)の最初と
最後に同期したパルス信号であり、これをサンプ
リング用のパルスとして利用することができ、た
とえば垂直偏向用カウンタ25の出力をデコード
することによつて得られる(第12図参考)。 経時変化を起こす4つの代表的ケースを第11
図および第1表に示す。第1表において、Hは検
知用メタルバツクによる検知データがKnの線陰
極によつて垂直偏向され最大のビームスポツト位
置になるように調整設定された初期データより高
くなつたことを、Lは低くなつたことを、は高
くならなかつたこと(等しいか低くなつたこと)
をそれぞれ示す。
【表】 の垂直偏向感度大の例をとると、上下の最大
ビームがA1,B1とA2,B2のそれぞれの検
知メタルバツクに入るように働くため、A1,A
2の出力は、電子ビームが照射される方向になる
ため、第10図dのA1の実線出力の如くHとな
る。逆にB1の出力は、初期設定として最大に電
子ビームがあたるように調整されていたのが、図
のように外側にずれるため、第10図dのB1の
実線出力の如くLとなる。B2,A2についても
同様である。 他の、、のケースも検知メタルバツクと
ビームの位置を見ればA1〜A2出力がどのよう
になるかは容易に分かる。 これらの検知は、上述の如く、垂直ブランキン
グ期間中に行なうため、電子ビームを検知用メタ
ルバツク以外の所ではカツトオフして見えなくし
なければならないので、画像に悪影響を与えない
ように、画面のすみ、たとえばビーム流制御電極
の右側の1本を残して他をすべてカツトオフする
ということが必要である。この動作はきわめて簡
単なのでここでは説明を略く。 第12図はフイードバツク系の回路ブロツクで
ある。この例では、フイードバツクを偏向用デー
タにかけている。すなわち、検知用メタルバツク
A1,B1,B2,A2の出力をアイソレーシヨ
ン52を通してサンプリング回路53〜56で検
知用パルスP1,P2を用いてサンプリングし、
A/D変換器57〜60でA/D変換して初期値
用メモリ61〜64でそれぞれ初期値データとし
て記憶させておく。次にブランキング期間中の検
知データは順次検知用メモリ65〜68に記憶さ
れ、この検知データは初期値データとマイクロコ
ンピユータ69で第1表の如き比較が行なわれ、
第11図の判定が行なわれ垂直偏向データメモリ
27を書き換えるようにして働く。この書き換え
可能な垂直偏向データメモリ27の書き換えは、
上記検知データと初期値データとの間に差が発生
した場合、マイクロコンピユータ69によつて垂
直ブラツキング期間中に実行される。 この方式は、スクリーンでのビームの位置を検
知するため、駆動回路とパネルとの間で起きたす
べての経時変化に対処できる。 発明の効果 以上本発明によれば、スクリーン上に形成され
た棒状電極により飛来する電子による電流を直接
検知することによつて、外光など外部の錯乱を受
けることなく非常に精度の高い電子ビームの偏向
位置検出を行うことができ、よつて電子ビームの
偏向を精度よく行え、垂直方向の電子ビームラン
デイングピツチを初期の設定レベルで維持するこ
とができ、画像表示装置の初期の画像品位を保つ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はパネル内部の構造図、第2図はスクリ
ーン面上の単位画素を示す図、第3図は駆動回路
のブロツク図および各部の波形図、第4図は垂直
偏向信号と同期信号の関係図、第5図はカウンタ
のタイミングチヤート、第6図は駆動出力パルス
の相関図、第7図は水平偏向信号と同期信号の関
係図、第8図は本発明の一実施例を示す構成図、
第9図は検知部分の詳細図、第10図は各パルス
の位相関係図、第11図は電子ビーム位置と検知
電極の相関図、第12図は本発明の具体回路のブ
ロツク図である。 1……背面電極、2,2a〜2o……線陰極、
3,3′……垂直集束電極、4……垂直偏向電極、
5……ビーム流制御電極、7……水平偏向電極、
9……スクリーン板、10……スリツト、20…
…蛍光体、24……同期分離回路、25……垂直
偏向用カウンタ、26……線陰極駆動回路、27
……メモリ、28……水平偏向用カウンタ、29
……メモリ、30……色復調回路、31−1〜3
1−n……サンプルホールド回路、32−1〜3
2−n……メモリ、33……基準クロツク発振
器、34……サンプリングパルス発生回路、35
−1〜35−n……スイツチング回路、36……
スイツチングパルス発生回路、37−1〜37−
n……PWM回路、38,39……D/A変換
器、40……垂直偏向駆動回路、41……水平偏
向駆動回路、42……偏向用パルス発生回路、A
1,A2,B1,B2……検知用メタルバツク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子ビームが照射されることにより発光する
    蛍光体が塗布されたスクリーンと、 上記スクリーン上の画面を垂直方向に複数に区
    分した各垂直区分ごとに電子ビームを発生する電
    子ビーム源としての複数本の線陰極と、 上記線陰極で発生された電子ビームを上記スク
    リーン上の画面を水平方向に複数に区分した各水
    平区分毎に分離して上記スクリーンに照射する水
    平分離手段と、 上記電子ビームを上記スクリーンに至るまでの
    間に垂直方向及び水平方向に複数段階に偏向する
    偏向電極と、 上記各水平区分毎に分離された電子ビームを上
    記スクリーンに照射する量を制御して上記スクリ
    ーンの画面上の各絵素の発光量を制御するビーム
    流制御電極と、 各絵素において電子ビームによる蛍光体面上で
    の発光サイズを制御する集束電極と、 電子ビームの発生量を制御する背面電極とを備
    える画像表示装置であつて、 上記スクリーンの線陰極に対応する任意の一垂
    直方向区分の上下面近傍に2本ずつ導出して設置
    され、電子ビームのスクリーン上での垂直方向位
    置変位を検知する4本の棒状電極と、 上記棒状電極の検知出力信号をデジタルデータ
    に変換するA/D変換器と、 この検知デジタルデータを記憶する検知用メモ
    リと、 あらかじめ初期データが記憶された初期値用メ
    モリと、 垂直偏向データが記憶されており、かつ書き換
    え可能な垂直偏向データメモリと、 上記垂直偏向データメモリより垂直偏向データ
    を読み出し上記偏向電極に加える読出制御手段
    と、 垂直ブランキング期間中に得られる検知デジタ
    ルデータと初期データを比較する比較手段と、 上記比較手段より検知デジタルデータと初期デ
    ータが異なることを示す出力信号が得られると上
    記検知デジタルデータが処理データと等しくなる
    ように上記垂直偏向データを書き換える制御手段
    を設けたことを特徴とする画像表示装置。
JP12393484A 1984-06-15 1984-06-15 画像表示装置 Granted JPS613581A (ja)

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JPS6190583A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置

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