JP2625698B2 - 画像表示装置調整用治具 - Google Patents

画像表示装置調整用治具

Info

Publication number
JP2625698B2
JP2625698B2 JP62028855A JP2885587A JP2625698B2 JP 2625698 B2 JP2625698 B2 JP 2625698B2 JP 62028855 A JP62028855 A JP 62028855A JP 2885587 A JP2885587 A JP 2885587A JP 2625698 B2 JP2625698 B2 JP 2625698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
image display
display device
horizontal
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62028855A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63196194A (ja
Inventor
洋平 川端
友一 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP62028855A priority Critical patent/JP2625698B2/ja
Publication of JPS63196194A publication Critical patent/JPS63196194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2625698B2 publication Critical patent/JP2625698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スクリーン上の画面を垂直方向に複数の区
分に分割したときのそれぞれの区分毎に電子ビームを発
生させ、各区分毎にそれぞれの電子ビームを垂直方向に
偏向して複数のラインを表示し、全体としてテレビジョ
ン画像を表示する画像表示装置の調整治具に関する。
従来の技術 従来、カラーテレビジョン画像表示用の表示素子とし
ては、ブラウン管が主として用いられているが、従来の
ブラウン管では画面の大きさに比して奥行きが非常に長
く、薄型のテレビジョン受像機を作成することは不可能
であった。また、平板状の表示素子として最近EL表示素
子、プラズマ表示装置、液晶表示素子等が開発されてい
るが、いずれも輝度、コントラスト、カラー表示等の性
能の面で不充分であり、実用化されるには至っていな
い。
そこで電子ビームを用いて平板状の表示装置を達成す
るものとして、本出願人は特願昭56−20618号(特開昭5
7−135590号公報)により、新規な表示装置を提案し
た。
これは、スクリーン上の画面を垂直方向に複数の区分
に区分したときのそれぞれの区分毎に電子ビームを発生
させ、各区分毎にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏
向して複数のラインを表示し、全体としてテレビジョン
画像を表示するものである。
まず、ここで用いられる画像表示素子の基本的な一構
成を第3図に示して説明する。この表示素子は、後方か
ら前方に向って順に、背面電極1、ビーム源としての線
陰極2、垂直集束電極3,3′、垂直偏向電極4、ビーム
電流制御電極5、水平集束電極6、水平偏向電極7、ビ
ーム加速電極8およびスクリーン9が配置されて構成さ
れており、これらが扁平なガラスバルブ(図示せず)の
真空になされた内部に収納されている。ビーム源として
の線陰極2は水平方向に線状に分布する電子ビームを発
生するように水平方向に張架されており、かかる線陰極
2が適宜間隔を介して垂直方向に複数本(図では2a〜2d
の4本のみ示している)設けられている。この例では15
本設けられているものとする。それらを2a〜2oとする。
これらの線陰極2はたとえば10〜20μφのタングステン
線の表面に熱電子放出用の酸化物陰極材料が塗着されて
構成されている。そして、これらの線陰極2a〜2oは電流
が流されることにより熱電子ビームを発生しうるように
加熱されており、後述するように、上記の線陰極2aから
順に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御され
る。背面電極1は、その一定時間電子ビームを放出すべ
く制御される線陰極以外の他の線陰極からの電子ビーム
の発生を抑止し、かつ、発生された電子ビームを前方向
だけに向けて押し出す作用をする。この背面電極1はガ
ラスバルブの後壁の内面に付着された導電材料の塗膜に
よって形成されていてもよい。また、これら背面電極1
と線陰極2とのかわりに、面状の電子ビーム放出陰極を
用いてもよい。
垂直集束電極3は線陰極2a〜2oのそれぞれと対向する
水平方向に長いスリット10を有する導電板11であり、線
陰極2から放出された電子ビームをそのスリット10を通
して取り出し、かつ、垂直方向に集束させる。水平方向
1ライン分(360絵素分)の電子ビームを同時に取り出
す。図では、そのうちの水平方向の1区分のもののみを
示している。スリット10は途中に適宜の間隔で桟が設け
られていてもよく、あるいは、水平方向に小さい間隔
(ほとんど接する程度の間隔)で多数個並べて設けられ
た貫通孔の列で実質的にスリットとして構成されてもよ
い。垂直集束電極3′も同様のものである。
垂直偏向電極4は上記スリット10のそれぞれの中間の
位置に水平方向にして複数個配置されており、それぞ
れ、絶縁基板12の上面と下面とに導電体13,13′が設け
られたもので構成されている。そして、相対向する導電
体13,13′の間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビー
ムを垂直方向に偏向する。この実施例では、一対の導電
体13,13′によって1本の線陰極2からの電子ビームを
垂直方向に16ライン分の位置に偏向する。そして16個の
垂直偏向電極4によって15本の線陰極2のそれぞれに対
応する15対の導電体対が構成され、結局、スクリーン9
上に240本の水平ラインを描くように電子ビームを偏向
する。
次に、制御電極5はそれぞれが垂直方向に長いスリッ
ト14を有する導電板15で構成されており、所定間隔をあ
けて水平方向に複数個並設されている。この例では180
本の制御電極用導電板(15−1)〜(15−n)が設けら
れている。(図では9本のみ示している)この制御電極
5はそれぞれが電子ビームを水平方向に2絵素分ずつに
区分して取り出し、かつその通過量をそれぞれの絵素を
表示するための映像信号に従って制御する。従って、制
御電極5用導電板(15−1)〜(15−n)を180本設け
れば水平1ライン分当り360絵素を表示することができ
る。また、映像をカラーで表示するために、各絵素はR,
G,Bの3色の螢光体で表示することとし、各制御電極5
には2絵素分のR,G,Bの各映像信号が順次加えられる。
また、180本の制御電極5用導電板(15−1)〜(15−
n)のそれぞれには1ライン分の180組(1組あたり2
絵素)の映像信号が同時に加えられ、1ライン分の映像
が一時に表示される。
水平集束電極6は制御電極5のスリット14と相対向す
る垂直方向に長い複数本(180本)のスリット16を有す
る導電板17で構成され、水平方向に区分されたそれぞれ
の絵素毎の電子ビームをそれぞれ水平方向に集束して細
い電子ビームにする。
水平偏向電極7は上記スリット16のそれぞれの両側の
位置に垂直方向にして複数本配置された導電板18,18′
で構成されており、それぞれの電極18,18′に6段階の
水平偏向用電圧が印加されて、各絵素毎の電子ビームを
それぞれ水平方向に偏向し、スクリーン9上で2組のR,
G,Bの各螢光体を順次照射して発光させるようにする。
その偏向範囲は、この実施例では各電子ビーム毎に2絵
素分の幅である。
加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置に水平方向
にして設けられた複数個の導電板19で構成されており、
電子ビームを充分なエネルギーでスクリーン9に衝突さ
せるように加速する。
スクリーン9は電子ビームの照射によって発光される
螢光体20がガラス板21の裏面に塗布され、また、メタル
バック層(図示せず)が付加されて構成されている。螢
光体20は制御電極5の1つのスリット14に対して、すな
わち水平方向に区分された各1本の電子ビームに対し
て、R,G,Bの3色の螢光体が2対ずつ設けられており、
垂直方向にストライプ状に塗布されている。第3図中で
スクリーン9に記入した破線は複数本の線陰極2のそれ
ぞれに対応して表示される垂直方向での区分を示し、2
点鎖線は複数本の制御電極5のそれぞれに対応して表示
される水平方向での区分を示す。これら両者で仕切られ
た1つの区画には、第4図に拡大して示すように、水平
方向では2絵素分のR,G,Bの螢光体20があり、垂直方向
では16ライン分の幅を有している。1つの区画の大きさ
は、たとえば、水平方向が1mm、垂直方向が9mmである。
なお、第3図においては、わかり易くするために水平
方向の長さが垂直方向に対して非常に大きく引き伸ばし
て描かれている点に注意されたい。
また、この例では1本の制御電極5すなわち1本の電
子ビームに対して、R,G,Bの螢光体20が2絵素分の1対
のみ設けられているが、もちろん、1絵素あるいは3絵
素以上設けられていてもよく、その場合には制御電極5
には1絵素あるいは3絵素以上のためのR,G,B映像信号
が順次加えられ、それと同期して水平偏向がなされる。
次に、この表示素子にテレビジョン映像を表示するた
めの駆動回路の基本構成および各部の波形を第5図に示
して説明する。最初に、電子ビームをスクリーン9に照
射してラスターを発光させるための駆動部分について説
明する。
電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス電圧
(動作電圧)を印加するための回路で、背面電極1には
−V1、垂直集束電極3,3′にはV3,V3′、水平集束電極6
にはV6、加速電極8にはV8、スクリーン9にはV9の直流
電圧を印加する。
次に、入力端子23にはテレビジョン信号の複合映像信
号が加えられ、同期分離回路24で垂直同期信号Vと水平
同期信号Hとが分離抽出される。
垂直偏向駆動回路40は、垂直偏向用カウンタ25、垂直
偏向信号記憶用のメモリ27、ディジタル−アナログ変換
器39(以下D−A変換器という)によって構成される。
垂直偏向駆動回路40の入力パルスとしては、第6図に示
す垂直同期信号Vと水平同期信号Hを用いる。垂直偏向
用カウンタ25(8ビット)は、垂直同期信号Vによって
リセットされて水平同期信号Hをカウントする。この垂
直偏向用カウンタ25は垂直周期のうちの垂直帰線期間を
除いた有効走査期間(ここでは240H分の期間とする)を
カウントし、このカウント出力はメモリ27のアドレスへ
供給される。メモリ27からは各アドレスに応じた垂直偏
向信号のデータ(ここでは8ビット)が出力され、D−
A変換器39で第6図(第5図(b)D)に示すv,v′の
垂直偏向信号に変換される。この回路では240H分のそれ
ぞれのラインに対応する垂直偏向信号を記憶するメモリ
アドレスがあり、16H分ごとに規則性のあるデータをメ
モリに記憶させることにより、16段階の垂直偏向信号を
得ることができる。
一方、線陰極駆動回路26は垂直同期信号Vと垂直偏向
用カウンタ25の出力を用いて線陰極駆動パルスa〜oを
作成する。第7図aは垂直同期信号V、水平同期信号H
および垂直偏向用カウンタ25の下位5ビットの関係を示
す。第7図bはこれら各信号を用いて16Hごとの線陰極
駆動パルスa′〜o′をつくる方法を示す。第7図でLS
Bは最低ビットを示し、(LSB+1)はLSBより1つ上位
のビットを意味する。
最初の線陰極駆動パルスa′は垂直同期信号Vと垂直
偏向用カウンタ25の出力(LSB+4)を用いてR−Sフ
リップフロップなどで作成することができ、線陰極駆動
パルスb′〜o′はシフトレジスタを用いて、線陰極駆
動パルスa′を垂直偏向用カウンタ25の出力(LSB+
3)の反転したものをクロックとし転送することにより
得ることができる。この駆動パルスa′〜o′は反転さ
れて各パルス期間のみ低電位にされ、それ以外の期間に
は約20ボルトの高電位にされた線陰極駆動パルスa〜o
に変換され(第5図(b)E)、各線陰極2a〜2oに加え
られる。
各線陰極2a〜2oはその駆動パルスa〜oの高電位の間
に電流が流されて加熱されており、駆動パルスa〜oの
低電位期間に電子を放出しうるように加熱状態が保持さ
れる。これにより、15本の線陰極2a〜2oからはそれぞれ
に低電位の駆動パルスa〜oが加えられた16H期間にの
み電子が放出される。高電位が加えられている期間に
は、背面電極1と垂直集束電極3とに加えられているバ
イアス電圧によって定められた線陰極2の位置における
電位よりも線陰極2a〜2oに加えられている高電位の方が
プラスになるために、線陰極2a〜2oからは電子が放出さ
れない。かくして、線陰極2においては、有効垂直走査
期間の間に、上方の線陰極2aから下方の線陰極2oに向っ
て順に16H期間ずつ電子が放出される。放出された電子
は背面電極1により前方の方へ押し出され、垂直集束電
極3のうち対向するスリット10を通過し、垂直方向に集
束されて、平板状の電子ビームとなる。
次に、線陰極駆動パルスa〜oと垂直偏向信号v,v′
との関係について、第8図を用いて説明する。第8図a
は線陰極駆動パルスの波形図、bは垂直偏向信号の波形
図、cは水平偏向信号の波形図である。第8図bの垂直
偏向信号v,v′は第8図aの各線陰極パルスa〜oの16H
期間の間に1H分ずつ変化して16段階に変化する。垂直偏
向信号vとv′とはともに中心電圧がV4のもので、vは
順次増加し、v′は順次減少してゆくように、互いに逆
方向に変化するようになされている。これら垂直偏向信
号vとv′はそれぞれ垂直偏向電極4の電極13と13′に
加えられ、その結果、それぞれの線陰極2a〜2oから発生
された電子ビームは垂直方向に16段階に偏向され、先に
述べたようにスクリーン9上では1つの電子ビームで16
ライン分のラスターを上から順に順次1ライン分ずつ描
くように偏向される。
以上の結果、15本の線陰極2a〜2o上方のものから順に
16H期間ずつ電子ビームが放出され、かつ各電子ビーム
は垂直方向の15の区分内で上方から下方に順次1ライン
分ずつ偏向されることによって、スクリーン9上では上
端の第1ライン目から下端の240ライン目まで順次1ラ
イン分ずつ電子ビームが垂直偏向され、合計240ライン
のラスターが描かれる。
このように垂直偏向された電子ビームは制御電極5と
水平集束電極6とによって水平方向に180の区分に分割
されて取り出される。第3図ではそのうちの1区分のも
のを示している。この電子ビームは各区分毎に、制御電
極5によって通過量が制御され、水平集束電極6によっ
て水平方向に集束されて1本の細い電子ビームとなり、
次に述べる水平偏向手段によって水平方向に6段階に偏
向されてスクリーン9上の2絵素分のR,G,B各螢光体20
に順次照射される。第4図に垂直方向および水平方向の
区分を示す。制御電極5のそれぞれ(15−1)〜(15−
n)に対応する螢光体は2絵素分のR,G,Bとなるが説明
の便宜上、1絵素をR1,G1,B1とし他方をR2,G2,B2とす
る。
つぎに、水平偏向駆動回路41は、水平偏向用カウンタ
28(11ビット)、水平偏向信号を記憶しているメモリ2
9、D−A変換器38から構成されている。水平偏向駆動
回路41の入力パルスは第9図に示すように垂直同期信号
Vと水平同期信号Hに同期し、水平同期信号Hの6倍の
くり返し周波数のパルス6Hを用いる。水平偏向用カウン
タ28は垂直同期信号Vによってリセットされて水平の6
倍パルス6Hをカウントする。この水平偏向用カウンタ28
は1Hの間に6回、1Vの間に240H×6/H=1440回カウント
し、このカウント出力はメモリ29のアドレスへ供給され
る。メモリ29からはアドレスに応じた水平偏向信号のデ
ータ(ここでは8ビット)が出力され、D−A変換器38
で、第9図(第5図(b)C)に示すh,h′のような水
平偏向信号に変換される。この回路では6×240ライン
分のそれぞれに対応する水平偏向信号を記憶するメモリ
アドレスがあり、1ラインごとに規則性のある6個のデ
ータをメモリに記憶させることにより、1H期間に6段階
波の水平偏向信号を得ることができる。
この水平偏向信号は第9図に示すように6段階に変化
する一対の水平偏向信号hとh′であり、ともに中心電
圧がV7のもので、hは順次減少し、h′は順次増加して
ゆくように、互いに逆方向に変化する。これら水平偏向
信号h,h′はそれぞれ水平偏向電極7の電極18と18′と
に加えられる。その結果、水平方向に区分された各電子
ビームは各水平期間の間にスクリーン9のR,G,B,R,G,B
(R1,G1,B1,R2,G2,B2)の螢光体に順次H/6期間ずつ照射
されるように水平偏向される。かくして、各ラインのラ
スターにおいては水平方向180個の各区分毎に電子ビー
ムがR1,G1,B1,R2,G2,B2の各螢光体20に順次照射され
る。
そこで各ラインの各水平区分毎に電子ビームをR1,G1,
B1,R2,G2,B2の映像信号によって変調することにより、
スクリーン9の上にカラーテレビジョン画像を表示する
ことができる。
次に、その電子ビームの変調制御部分について説明す
る。まず、テレビジョン信号入力端子23に加えられた複
合映像信号は色復調回路30に加えられ、ここで、R−Y
とB−Yの色素信号が復調され、G−Yの色素信号がマ
トリクス合成され、さらに、それらが輝度信号Yと合成
されて、R,G,Bの各原色信号(以下R,G,B映像信号とい
う)が出力される。それらのR,G,B各映像信号は180組の
サンプルホールド回路(31−1)〜(31−n)に加えら
れる。各サンプルホールド回路(31−1)〜(31−n)
はそれぞれR1用、G1用、B1用、R2用、G2用、B2用の6個
のサンプルホールド回路を有している。それらのサンプ
ルホールド出力は各々保持用のメモリ(32−1)〜(32
−n)に加えられる。
一方、基準クロック発振器33はPLL(フェーズロック
ドループ)回路等により構成されており、この例では色
副搬送波SCの6倍の基準クロック6SCと2倍の基準
クロック2SCを発生する。その基準クロックは水平同
期信号Hに対して常に一定の位相を有するように制御さ
れている。基準クロック2SCは偏向用パルス発生回路
42に加えられ、水平同期信号Hの6倍の信号6HとH/6ご
とに信号切替パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2(第5図(b)
B)のパルスを得ている。一方基準クロック6SCはサ
ンプリングパルス発生回路34に加えられ、ここでシフト
レジスタにより、クロック1周期ずつ遅延されるなどし
て、水平周期(63.5μsec)のうちの有効水平走査期間
(約50μsec)の間に1080個のサンプリングパルスR11,G
11,B11,R12,G12,B12,R21,G21,B21,R22,G22,B22〜Rn1,Gn
1,Bn1,Rn2,Gn2,Bn2(第5図(b)A)が順次発生さ
れ、その後に1個の転送パルスtが発生される。このサ
ンプリングパルスR11〜Bn2は表示すべき映像を1ライン
分を水平方向360の絵素に分割したときのそれぞれの絵
素に対応し、その位置は水平同期信号Hに対して常に一
定になるように制御される。
この1080個のサンプリングパルスR11〜Bn2がそれぞれ
180組のサンプルホールド回路(31−1)〜(31−n)
に6個ずつ加えられ、これによって各サンプルホールド
回路(31−1)〜(31−n)には1ラインを180個に区
分したときのそれぞれの2絵素分のR1,G1,B1,R2,G2,B2
の各映像信号が個別にサンプリングされホールドされ
る。そのサンプルホールドされた180組のR1,G1,B1,R2,G
2,B2の映像信号は1ライン分のサンプルホールド終了後
に180組のメモリ(32−1)〜(32−n)に転送パルス
tによって一斉に転送され、ここで次の一水平期間の間
保持される。この保持されたR1,G1,B1,R2,G2,B2の信号
はスイッチング回路(35−1)〜(35−n)に加えられ
る。スイッチング回路(35−1)〜(35−n)はそれぞ
れがR1,G1,B1,R2,G2,B2の個別入力端子とそれらを順次
切換えて出力する共通出力端子とを有するトライステー
トあるいはアナログゲートにより構成されたものであ
る。
各スイッチング回路(35−1)〜(35−n)の出力は
180組のパルス幅変調(PWM)回路(37−1)〜(37−
n)に加えられ、ここで、サンプルホールドされたR1,G
1,B1,R2,G2,B2映像信号の大きさに応じて基準パルス信
号がパルス幅変調されて出力される。その基準パルス信
号のくり返し周期は上記の信号切換パルスr1,g1,b1,r2,
g2,b2のパルス幅よりも充分小さいものであることが望
ましく、たとえば、1:10〜1:100程度のものが用いられ
る。
このパルス幅変調回路(37−1)〜(37−n)の出力
は電子ビームを変調するための制御信号として表示素子
の制御電極5の180本の導電板(15−1)〜(15−n)
にそれぞれ個別に加えられる。各スイッチング回路(35
−1)〜(35−n)はスイッチングパルス発生回路36か
ら加えられるスイッチングパルスr1,g1,b1,r2,g2,b2
よって同時に切換制御される。スイッチングパルス発生
回路36は先述の偏向用パルス発生回路42からの信号切換
パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2によって制御されており、各
水平期間を6分割してH/6ずつスイッチング回路(35−
1)〜(35−n)を切換え、R1,G1,B1,R2,G2,B2の各映
像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路(37
−1)〜(37−n)に供給するように切換信号r1,g1,
b1,r2,g2,b2を発生する。
ここで注意すべきことは、スイッチング回路(35−
1)〜(35−n)におけるR1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信
号の供給切換えと、水平偏向駆動回路41による電子ビー
ムR1,G1,B1,R2,G2,B2の螢光体への照射切換え水平偏向
とが、タイミングにおいても順序においても完全に一致
するように同期制御されていることである。これによ
り、電子ビームがR1螢光体に照射されているときにはそ
の電子ビームの照射量がR1映像信号によって制御され、
G1,B1,R2,G2,B2についても同様に制御されて、各絵素の
R1,G1,B1,R2,G2,B2の各螢光体の発光がその絵素のR1,
G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によってそれぞれ制御される
ことになり、絵素が入力の映像信号に従って発光表示さ
れるのである。かかる制御が1ライン分の180組(各2
絵素づつ)について同時に行なわれて1ライン360絵素
の映像が表示され、さらに240H分のラインについて上方
のラインから順次行われて、スクリーン9上に1つの映
像が表示されることになる。
そして、以上の如き諸動作が入力テレビジョン信号の
1フィールド毎にくり返され、その結果、通常のテレビ
ジョン受像機と同様にスクリーン9上に動画のテレビジ
ョン映像が映出される。
次に図面を参照しながら、上述した画像表示装置の従
来の調整作業とその治具について説明する。ここで、調
整作業とは、上述した画像表示装置のセットアップの際
に各画像表示素子毎に特性に合わせ、垂直・水平偏向波
形等を変形させビーム位置を最適に合わせる作業をい
う。
第2図を用いて従来例について説明する。図中51は上
述した画像表示装置の電気回路部、52は調整用ブログラ
ムおよびキーボード動作のためのRAMボードであり、53
は調整用プログラム動作を行うキーボードである。
以上のように構成された画像表示装置調整用治具につ
いて、以下その動作について説明する。
セットRAM51a内には、偏向用データを始めとする各種
調整用データが納められており、画像表示装置はこのデ
ータを基に動作している。その調整時には、キーボード
用RAM52とキーボード53から成る治具を接続し、調整用
プログラムを操作して調整作業を行う。
発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記のような方式および治具の構成では、
キーボードの動作には、セット内のCPU51bを使用して
いるため、パネルから多くの信号線を取り出す必要があ
り、信頼性に欠ける。調整には、常に専用のキーボー
ドを用いなければならない。調整用のソフトウェア
は、多機能を要求されるにもかかわらず限られたRAM領
域内に納められなければならない上に、アセンブラによ
るソフトウェア開発にたよらねばならない。調整後の
データ保存に効率的な方法がない。等の問題点を有して
いた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、信頼
性が高く、効率のよい調整が行える治具を提供すること
を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の画像表示装置
調整用治具は、RS232C等に準拠した専用のインターフェ
イスを構成し、汎用コンピュータの利用を可能にし治具
の信頼性を向上させたものである。また、さらにセット
内の調整用のデータのイメージを汎用コンピュータ側に
設けることで、セットとコンピュータ間のデータ通信を
必要最小限とし、調整速度の低下を防止するようにした
ものである。
作用 本発明の画像表示装置調整用治具を使用することで、
汎用コンピュータとのデータ通信が可能となり、高級言
語を用いた多機能な調整用ソフト作成とデータの保存が
容易となり、調整作業の効率を上げることができる。
さらに、シリアルインターフェイスによるデータ通信
方式を採用しているため、セットと治具間の信号線の減
少をはかることができ、信頼性の向上が期待できる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について、第1図を参照しな
がら説明する。図中、55はRS232Cに準拠した通信回線、
57は汎用コンピュータ56内メモリの一部に設けられたセ
ット内RAMのイメージである。本治具を使用した際の調
整作業は、まず始めに画像表示装置51内のRAM51aのデー
タをすべて専用シリアルインターフェイス54を介して読
み出し、汎用コンピュータ56側にそのコピー(イメー
ジ)を作ることにより始められる。そして以後は、画像
表示装置51内の例えば垂直偏向または水平偏向の偏向用
データなどの各種調整用データを変更すると同時に汎用
コンピュータ56側の対応するデータを変更し、調整作業
を進める。
このことにより、画像表示装置51とのデータ通信を必
要最小限とし、調整速度を上げると共に相関する多くの
調整データを同時に扱う高度の調整を可能とした。ま
た、インターフェイス54はRS232Cに準拠しているため、
専用のキーボードを用いず、汎用コンピュータの利用が
可能であるため、治具のコスト削減もはかることができ
るものである。
発明の効果 以上のように、本発明の画像表示装置調整用治具は、
RS232Cに準拠する等した専用のインターフェイスを設
け、汎用コンピュータ側に画像表示装置内の調整用デー
タのイメージをもつようにすることにより、治具の信頼
性を高めると共にコストの削減をはかり、相関する多く
の調整データを同時に扱う高度の調整を可能とするもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像表示装置に用いられる調整用治具
の一実施例を示すブロック図、第2図は従来の調整用治
具のブロック図、第3図は従来の画像表示装置に用いら
れる画像表示素子の分解斜視図、第4図は同画像表示素
子の螢光体面の拡大図、第5図は同画像表示素子の駆動
回路の基本構成を示す構成図および波形図、第6図は垂
直偏向駆動の動作説明のための波形図、第7図は線陰極
駆動回路の動作説明のための波形図、第8図は各駆動信
号の波形図、第9図は水平偏向駆動回路の動作説明のた
めの波形図である。 51……画像表示装置、54……調整用インターフェース、
56……汎用コンピュータ、57……RAM。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビーム源を構成する複数の線陰極と、
    上記線陰極からの電子ビームを集束させる集束電極と、
    上記電子ビームを垂直および水平方向に偏向させる偏向
    電極と、電子ビームが照射されることによって発光する
    スクリーンと、テレビジョン信号によって上記電子ビー
    ムの量を制御し、上記スクリーン上での輝度を制御する
    電子ビーム制御電極とを備えた画像表示装置にシリアル
    インターフェイスを介して汎用コンピュータを接続し、
    この汎用コンピュータ内に上記画像表示装置内の調整デ
    ータと同じデータイメージを備え、上記汎用コンピュー
    タ内のデータイメージを用いて上記画像表示装置の調整
    を行うことにより総括的調整を可能とし、上記画像表示
    装置内の調整データに変更があった場合には上記変更の
    あった調整データを上記汎用コンピュータへ伝送して対
    応する上記データイメージを変更し、上記画像表示装置
    に対して高速に複数のデータを用いた調整を可能とした
    画像表示装置調整用治具。
JP62028855A 1987-02-10 1987-02-10 画像表示装置調整用治具 Expired - Lifetime JP2625698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62028855A JP2625698B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 画像表示装置調整用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62028855A JP2625698B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 画像表示装置調整用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63196194A JPS63196194A (ja) 1988-08-15
JP2625698B2 true JP2625698B2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=12259995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62028855A Expired - Lifetime JP2625698B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 画像表示装置調整用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2625698B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57191935A (en) * 1981-05-22 1982-11-25 Toshiba Corp Apparatus for inspecting and adjusting characteristics of color picture tube
JPS60198991A (ja) * 1984-03-22 1985-10-08 Pioneer Electronic Corp 画像調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63196194A (ja) 1988-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2625698B2 (ja) 画像表示装置調整用治具
JPH0567109B2 (ja)
JP2679827B2 (ja) 画像表示装置
JP2652387B2 (ja) 画像表示装置
JP2600664B2 (ja) 画像表示装置
JP2817149B2 (ja) 画像表示装置
JPH06101848B2 (ja) 画像表示装置
JP2652386B2 (ja) 画像表示装置
JPH0524610B2 (ja)
JPH0329358B2 (ja)
JPH0746576B2 (ja) 画像表示装置
JPH0636585B2 (ja) 画像表示装置
JPH0329351B2 (ja)
JPH045311B2 (ja)
JPH0339436B2 (ja)
JPH0578987B2 (ja)
JPH0334716B2 (ja)
JPH0520033B2 (ja)
JPH0746575B2 (ja) 画像表示装置
JPH065928B2 (ja) 画像表示装置
JPH0665007B2 (ja) 画像表示装置
JPS61242486A (ja) 画像表示装置
JPS61116740A (ja) 画像表示装置
JPH0563998B2 (ja)
JPS6190593A (ja) 画像表示装置