JPH0452865Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は新しく提案されているデイジタルオー
デイオ用テープカセツトの改善に関するものであ
る。

従来の技術 近年、デイジタルオーデイオ用として新しいテ
ープカセツトが提案されている。

以下図面を参照しながら、上述した従来のテー
プカセツトの一例について説明する。

第４図、第５図、第６図、第７図は各々従来の
テープカセツトの上面斜視図、下面斜視図、開蓋
状態の側面図、上面図である。

第４図、第５図において１はカセツト本体、２
はテープ量目視用透明板、３は前面開口部を回動
して開閉する回動蓋、４は底面開口部及びハブ駆
動軸挿入孔を摺動して開閉し、常時、閉方向にば
ね附勢されているが開閉２位置に係止される摺動
蓋、５は摺動蓋４に設けられた開口で、摺動蓋４
の開放時にカセツト本体１側に設けたハブ駆動軸
挿入孔の位置にきてレコーダ側のハブ駆動軸の挿
入が可能となる。６は係止爪でカセツト本体１の
下面の一部が弾性的に外方に向つて附勢されてい
る。７，８は摺動蓋に設けた係止孔で、開閉２位
置に係止爪６によつて係止される。９はカセツト
本体１の下面に設けた前述のハブ駆動軸挿入孔で
ある。

以上のように構成されたテープカセツトは、レ
コーダに挿入するとき係止爪６を押して係止を解
いた後に摺動蓋４を開放することができ、開位置
で再び係止される。摺動蓋４を開放して始めて回
動蓋３を回動して第６図に示すように開放できる
ようになつている。

又、第７図に示すようにテープ量は透明板２を
通して目視確認することができる。１０は貫通し
たハブ駆動軸係合孔をもつたハブ、１１はハブ１
０に巻かれたテープを示す。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、レコーダ
等の機器にカセツトを挿入しなくても、摺動蓋４
や回転蓋３の開放は可能であり、テープを引き出
してテープの外観を確認したり、たるんだテープ
を巻きとる必要のあるときにハブ駆動軸挿入孔９
に鉛筆の先等を挿入しハブ１０を回転させて、た
るんだテープを巻取ることは、現在大量に普及し
ているいわゆるコンパクトカセツト等でよく行わ
れていることであり、新しいテープカセツトでも
このようなことが行われると、ハブ駆動軸係合孔
が貫通しているため透明板２の内面を汚したり傷
つけたりすることになり、著しく外観を損うとい
う問題点を有していた。

本考案は上記問題点に鑑み、上述のようなテー
プたるみ取りを行つて透明板を汚したり傷をつけ
ても目立たないように或は見えないようにして外
観を損うことのないテープカセツトを提供するも
のである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案のテープカ
セツトは、貫通したハブ駆動軸係合孔をもつた一
対のハブと、底面に設けたハブ駆動軸挿入孔と、
上面に設けたテープ量目視用透明板と、ハブ駆動
軸挿入孔上に位置する透明板に形成した凹凸模様
という構成を備えたものである。

作 用 本考案は上記した構成によつて、鉛筆の先等で
透明板を汚したり、傷つけたりしても、凹凸模様
につよてカバーされ外観に現われることがなくな
る。

実施例 以下本考案の一実施例のテープカセツトについ
て、図面を参照しながら説明する。

第１図は本考案の第１の実施例におけるテープ
カセツトの上面を示すものである。第１図におい
て、１２は透明板２のハブ駆動軸挿入孔９上に位
置する所に設けたサーキユラー状の凹凸模様であ
る。

このようにすることによつて透明板２の一部分
が実質的に不透明となり、この下部にできる汚れ
や傷をカバーするので外観を損うことがない。サ
ーキユラー状即ち複数個の同心円模様の凹凸は、
ハブを回転させるときの鉛筆等の先の回転軸跡と
一致するために汚れや傷を目立たなくするととも
に、凹凸による光の透過方向の複雑な屈折で実質
的に不透明化することができる。

第２図は凹凸模様に関する別の実施例を施した
テープカセツトの上面図である。同図において１
２は筋目状とした凹凸模様である。

第３図は更に別の実施例のテープカセツトの上
面図であり、１２は格子状とした凹凸模様であ
る。

この外にも実質的に透明板の一部を実質的に不
透明化する手段として梨地模様化する等種々考え
られるものである。

尚、上記実施例において凹凸模様は透明板の上
下面いずれでもよいが上面側に設ければ、下面側
にできる汚れや傷の影響を受けることがない上
に、テープの巻取り、供給をスムーズに行うこと
ができるのでより有効である。

又、本考案はカセツト本体を透明体で形成した
場合にも適用できるものである。

考案の効果 以上のように本考案は貫通したハブ駆動軸係合
孔をもつた一対のハブと、底面に設けたハブ駆動
軸挿入孔と、上面に設けたテープ量目視用透明板
と、ハブ駆動軸挿入孔上に位置する透明板に形成
した凹凸模様とを設けることにより、透明板にで
きる汚れや傷が外観的に現われるのを防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例におけるテープ
カセツトの上面図、第２図は本考案の第２の実施
例におけるテープカセツトの上面図、第３図は本
考案の第３の実施例におけるテープカセツトの上
面図、第４図は従来のテープカセツトの上面斜視
図、第５図はその下面斜視図、第６図はその開蓋
状態を示す側面図、第７図はその上面図である。 １……カセツト本体、２……透明板、４……摺
動蓋、９……ハブ駆動軸挿入孔、１０……ハブ、
１１……テープ、１２……凹凸模様。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 貫通したハブ駆動軸係合孔をもつた一対のハ
   ブと、底面に設けたハブ駆動軸挿入孔と、上面
   に設けたテープ量目視用透明板と、ハブ駆動軸
   挿入孔上に位置する透明板に形成した凹凸模様
   とを備えたことを特徴とするテープカセツト。 (2) 凹凸模様をサーキユラー状としたことを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のテ
   ープカセツト。 (3) 凹凸模様をテープ量目視用透明板の上面側に
   形成したことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のテープカセツト。