JPH0452865B2 - - Google Patents

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JPH0452865B2
JPH0452865B2 JP12909884A JP12909884A JPH0452865B2 JP H0452865 B2 JPH0452865 B2 JP H0452865B2 JP 12909884 A JP12909884 A JP 12909884A JP 12909884 A JP12909884 A JP 12909884A JP H0452865 B2 JPH0452865 B2 JP H0452865B2
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fuel
injection
valve
power cylinder
pressure
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JP12909884A
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JPS618463A (ja
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Tooru Yoshinaga
Toshihiko Ito
Yasuyuki Sakakibara
Yukihiro Natsuyama
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Publication date
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Priority to US06/639,433 priority patent/US4603671A/en
Publication of JPS618463A publication Critical patent/JPS618463A/ja
Publication of JPH0452865B2 publication Critical patent/JPH0452865B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/04Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure using fluid, other than fuel, for injection-valve actuation
    • F02M47/043Fluid pressure acting on injection-valve in the period of non-injection to keep it closed

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は電子制御可能な内燃機関用燃料噴射弁
に関する。
〔背景技術および発明の概要〕
内燃機関、特にデイーゼルエンジンの燃料噴射
システムに於ては、噴射燃料圧力の超高圧化なら
びに噴射タイミング制御の高精度化が要望されて
いる。超高圧化への対処方法としては、サーボ増
圧ポンプの使用が知られている。高精度化への対
処方法としては噴射ノズルニードル弁の開閉を電
子制御することが望ましい。ニードル弁の開閉を
電子制御できれば噴射開始、停止時期の制御の高
精度化が可能となる。しかし、燃料圧力を超高圧
化する場合には、超高圧が作用した噴射ノズル
を、直接、ソレノイド等で開閉するには大きな駆
動力を要し、駆動力を増すためにソレノイドを大
型化すれば応答性が悪くなるという問題が生じ
る。
この問題を解決する為、本発明の発明者は、先
に、超高圧燃料の噴射および停止を小さな出力の
ソレノイドで制御することができ、応答性に優れ
たコンパクトな内燃機関用燃料噴射弁を提案した
(特願昭58−149151号)。
この提案は、噴射弁本体内にパワーシリンダを
設け、このパワーシリンダを駆動するための制御
用油圧を電子制御可能なソレノイド弁で制御し、
このパワーシリンダにより噴射ノズルニードル弁
の開閉を制御するというものである。そして、こ
の燃料噴射弁においては、パワーシリンダのピス
トンの受圧面積は噴射ノズルニードル弁の受圧面
積より大きくしてあり、かつ、ニードル弁受圧面
積に対するピストン受圧面積の比は、制御用油圧
に対する噴射用燃料圧力(噴射ノズルに供給され
る燃料の圧力)の比より大きくしてある。
このようなパワーシリンダを用いて噴射ノズル
ニードル弁の開閉を制御すれば、パワーシリンダ
の制御用油圧をそれ程高くしなくても、超高圧燃
料が供給された噴射ノズルを制御することが可能
となる。このため、小さな駆動力のソレノイド弁
でパワーシリンダを制御することができ、ソレノ
イド弁を小型化することが可能となる。又、噴射
ノズルのニードル弁の動きはソレノイド弁を電子
制御することにより制御されるから、噴射タイミ
ングの高精度化が可能となる。更に、燃料圧力の
上昇に伴い開弁する型式の噴射弁と異なり、噴射
ノズルには一定圧力の超高圧燃料を供給すること
ができるから、噴射期間中は一定圧の超高圧噴射
を行うことが可能となる。
本発明は、前掲の提案に係る噴射弁を更に改良
し、その噴射率特性を改善することを目的とする
ものである。即ち、高圧噴射を行なう場合には、
低速低負荷時、特にアイドリング時においては騒
音や振動が高くなるという問題がある。これは、
燃料噴射開始から燃料に着火するまでに着火遅れ
が存在し、着火と同時にそれまでに噴射された燃
料が一度に燃焼する現象、即ち、所謂デイーゼル
ノツクによるものである。この問題に対処するに
は、着火遅れ期間中にシリンダ内に噴射される燃
料を少なくする、つまり噴射率を下げることが効
果的である。
又、燃費、排気エミツシヨン(HC,スモー
ク)の面からすれば、噴射終了時には噴射が一瞬
のうちに終ることが望ましい。
以上の点から、望ましい噴射率波形は、噴射ノ
ズルニードル弁の開弁時には噴射率の立上りがゆ
るやかとなり、その閉弁時には急峻な立ち下がり
となる様な形状でる。
本発明は、この様な噴射率波形を得る為に、噴
射ノズルニードル弁の開弁速度を遅くし閉弁速度
を早くすることの可能な燃料噴射弁を提供するこ
とを目的とするものである。
このため、本発明は、前掲の提案に係る燃料噴
射弁において、ソレノイド弁の励起時にパワーシ
リンダ作動室からの燃料流出(即ち、パワーシリ
ンダ作動室に作用している作動用燃料圧力の釈
放)を徐々に行わせ、ソレノイド弁の励起解除時
にパワーシリンダ作動室への燃料流入(即ち、作
動室への作動用燃料圧力の印加)を速やかに行わ
せるための流量制御手段を設けたことを特徴とす
るものである。
この様にすれば、ソレノイド弁励起時にはパワ
ーシリンダ出力は徐々に低下し、噴射ノズルニー
ドル弁が徐々に開弁するので、噴射初期の噴射率
の立上りが緩やかとなる。又、ソレノイド弁励起
解除時には、パワーシリンダ出力は速かに増大
し、直ちに噴射ノズルニードル弁を閉じるので、
噴射終期の噴射率の立上りは急峻となる。
本発明の一実施態様では、前記流量制御は、パ
ワーシリンダ作動室に作動用加圧燃料を供給する
作動用燃料供給通路の上流側区間の最小流路面積
をソレノイド弁のドレーン通路の最小流路面積よ
り大きくすることにより達成することができる。
このためには、ソレノイド弁ドレーン通路に絞り
を設けることができる。或いは、ドレーン通路と
作動用燃料供給通路上流側区間との夫々に絞りを
設け、上流側区間の絞りの開口面積をドレーン通
路の絞りの開口面積より大きくしてもよい。
他の実施態様では、ソレノイド弁は、ドレーン
ポートと入力ポートと出力ポートとを備えている
と共に、ドレーンポートに隣接配置された弁座と
協働してドレーンポートを開閉する弁体と、入力
ポートに隣接配置された弁座と協働して入力ポー
トを開閉する弁体とを備えて成り、流量制御手段
は入力ポートの弁座の直径をドレーンポートの弁
座の直径より大きくすることにより構成すること
ができる。
更に別の実施態様では、入力ポートの有効流路
面積をドレーンポートの有効流路面積より大きく
することにより前記流量制御を行うことができ
る。この場合、ソレノイド弁にはドレーンポート
を開閉するニードル弁体と入力ポートを開閉する
ボール弁体を設け、このニードル弁体にはドレー
ンポートおよび入力ポートを貫いて延長してボー
ル弁体に係合する軸方向突起を設け、この軸方向
突起に段差を設けてその基部の断面積をその先端
部の断面積より大きくすることにより、入力ポー
トの有効流路面積をドレーンポートの有効流路面
積より大きくすることができる。
〔実施例〕
以下、添附図面を参照して本発明の実施例を説
明する。異なる図面を通じて、同一又は類似の構
成部材は類似する参照番号を用いて表すこととす
る。
第1図は本発明の燃料噴射弁を用いて成る燃料
供給システムの主要構成を示すものである。超高
圧燃料ポンプ10は燃料タンク12より燃料を吸
い上げて例えば約600Kg/cm2の超高圧に加圧し、
600Kg/cm2以上の圧力になつた燃料をリリーフさ
せるためのリリーフ弁14と、600Kg/cm2の圧力
の燃料を蓄圧するためのアキユムレータ16を介
して、燃料噴射弁100の噴射用燃料入口102
を燃料を供給する。中圧燃料ポンプ20は燃料タ
ンク12より燃料を吸い上げて例えば約150Kg/
cm2の圧力に加圧し、150Kg/cm2以上の燃料をリリ
ーフさせるためのリリーフ弁22と、150Kg/cm2
の圧力の燃料を蓄圧するためのアキユムレータ2
4を介して、噴射弁100の制御用燃料入口10
4に燃料を供給する。
超高圧ポンプ10の駆動軸26はエンジンクラ
ンク軸の回転に同期してクランク軸の1/2回転毎
に1回転するべく駆動される。駆動軸26にはク
ランク軸の回転角を検出するため5゜間隔で設けら
れた歯28を持つた歯車30が取付けてあり、さ
らに歯車30の側面にはクランク回転角の基準位
置を検出するための突起32が設けてある。歯車
30の歯28に対向して磁気抵抗素子(MRE)
から成るクランク角検出センサ34が設けられ、
突起32に対向して基準位置検出センサ36が設
けられている。センサ34,36の信号は電子制
御ユニツト(ECU)38に送られる。
車両のアクセルペダル40にはアクセル開度を
検出するためのポテンシヨメータから成るアクセ
ル開度センサ42が設けられ、センサ42は機関
負荷に応じたアクセル開度信号ECU38に送る。
ECU38はこれらの信号からエンジン回転数、
負荷条件に応じた最適な燃料噴射開始時期、噴射
期間を決定し、リード線44を介して噴射弁10
0のソレノイド弁106のソレノイド108に通
電して燃料の噴射を制御する。
第2図を参照して燃料噴射弁100の詳細を説
明する。噴射弁100の本体100を有し、本体
110の下端にはリテーナ112により噴射ノズ
ル114が装着してある。ノズル114はノズル
ボデー116を有し、ノズルボデー116には燃
料通路118と圧力室120と軸方向ボア122
と噴口124が設けてあり、軸方向ボア122に
はニードル弁126が嵌挿してある。本体110
には燃料入口102とノズルボデー116の燃料
通路118とを連通する燃料通路127が形成し
てある。
本体110内にはパワーシリンダ128が設け
てある。このパワーシリンダ128は、本体11
0内に形成した軸方向ボア130と、このボア1
30に装着されたピストン132から成り、圧力
室134は制御用燃料通路136により制御用燃
料入口104に接続されている。パワーピストン
132は連接棒138により噴射ノズルのニード
ル弁126に機械的に連結されている。圧力室1
34内の燃料圧力によりピストン132に作用す
る下向きの力が圧力室120内の燃料圧力により
ニードル弁126に作用する上向きの力に打克つ
ようにするため、ピストン132の直径はニード
ル弁弁126の直径より大きくしてあり、(ピス
トン132の受圧面積/ニードル弁126の受圧
面積)>(噴射用燃料圧力/制御用燃料圧力)とな
つている。この実施例ではピストン132の受圧
面積はニードル弁受圧面積の約5倍である。
制御用燃料通路136はECU38により電子制御
されるソレノイド弁106により開閉制御され
る。ソレノイド弁106は、ソレノイド108
と、噴射弁本体110のボア140内に嵌合され
ばね142で下向きに付勢されたプランジヤ14
4と、プランジヤ144に連結された弁体146
と、ばねで上向きに付勢された鋼球148から成
る。鋼球148は制御用燃料通路136に形成し
た拡径部150内に収容されており、この拡径部
150には鋼球148と協働する弁座152が形
成してある。弁体146の下端には小径の突起1
54が設けてあり、鋼球148に当接しうるよう
になつている。弁体146はボア140の下室1
56と拡径部150を連通する通路158内で移
動しうるようになつており、この弁体146は通
路158に形成された弁座160と協働して通路
158を開閉する。ボア140の油圧室156は
ドレーン通路162によりピストン132下方の
室164に連通されている。ボア130とピスト
ン132との間ならびにボア122とニードル弁
126との間から室164に洩れた燃料はドレー
ン通路162を介して室156へ導かれ、更にそ
こからドレーン通路166を介して燃料タンクに
戻される。
第3図は第1図および第2図の噴射弁100の
一部を模式的に示す拡大図で、連接棒138は省
略してある。第3図aは噴射停止時、第3図bは
噴射時の各部の位置を示す。第1図から第3図を
参照して噴射弁100の作動を説明する。
ソレノイド108に通電しない時は、ばね14
2の作用により弁体146は弁座160に着座し
てソレノイド弁106のドレーンポート106A
を閉じており、弁体146の先端の突起154は
鋼球148を押し下げて入力ポート106Bを開
いている。このため、制御用燃料入口104は、
制御燃料通路136の上流側区間136A、入力
ポート106B、出力ポート106C、制御用燃
料通路136の下流側区間136Bを介して、パ
ワーシリンダ128の圧力室134に連通し、ピ
ストン132には約150Kg/cm2の燃料圧力が作用
し、ピストンが受ける下向きの力は連接棒138
を介してニードル弁126に伝えられる。この
時、ニードル弁126には圧力室120内の約
600Kg/cm2の噴射用燃料圧力が作用し、ニードル
弁126を上向きに押し上げようとするが、ピス
トン受圧面積/ニードル弁受圧面積の比は噴射用
燃料圧力/制御用燃料圧力の比より大きく設定し
てあるので、ピストン132による下向きの力が
ニードル弁126による上向きの力に打克つ。こ
のため、ニードル弁126は開弁せず、燃料噴射
は行われない(第3図a)。
ソレノイド108に通電すると、プランジヤ1
44は上向きに吸引され、弁体146は上方にリ
フトせられ、弁座160から離れ(第3図b)、
ソレノイド弁106の出力ポート106Cはドレ
ーンポート106Aに接続せられ、パワーシリン
ダ128の圧力室134は通路158を介して室
156に連通せられる。また、弁体146のスト
ロークは鋼球148のストロークより大きくして
あるため、鋼球はばね168および室150内の
油圧の作用により上方へ移動し、弁座152に押
し付けられて、制御用燃料入口104と圧力室1
34の連通を遮断する。パワーシリンダ128の
圧力室134は通路158を介してドレーン室1
56に連通せられ、下室164はドレーン通路1
62を介してドレーン室156に連通せられるの
で、ピストン132の両端面に作用する力は均衡
する。一方、噴射ノズル114の圧力室120に
は超高圧力(600Kg/cm2)の燃料が作用している
ため、ニードル弁126は連接棒138を介して
ピストン132を押し上げると共に開弁する。従
つて、超高圧燃料は噴孔124から噴射される。
従つて、ソレノイド108への通電時期、通電時
間を制御することにより、燃料噴射開始時期およ
び噴射量を制御することができる。
以上に示した燃料噴射弁において、本発明は、
第4図に示す改良を行なうものである。即ち、制
御用燃料通路136の上流側区間136Aと、ド
レーン通路162に絞り191,192を設け、
絞り191の開口面積を絞り192の開口面積よ
り大きくなし、ピストン132上部の圧力室13
4に流入、流出する燃料速度を変え、流入時には
流入速度が早く、流出時には遅くなる様にしたも
のである。これにより、ニードル弁126は開弁
時にはゆつくり開弁し、閉弁時には急速に閉弁す
る。従つて噴射率を噴射初期と噴射終期とで変化
させることができる。
本実施例における絞り191の面積S1は0.2mm2
絞り192の面積S2は0.1mm2にすることができる。
第5図はセンサ34,36からの信号とソレノ
イド通電パルス信号および噴射流量の関係を示
す。図において、センサ34が歯車30の歯28
により検出するクランク角信号パルスA、センサ
36が突起32により検出する基準信号パルスを
B、ソレノイド弁への通電パルスをC、噴射流量
をDとする。ECU38は信号A、信号B、およ
びアクセル開度センサ42からの信号に基いて、
通電パルスの開始時期θ(基準位置からのクラン
ク回転角)とパルス幅t(通電時間)を決定し、
リード線44を介してソレノイド108に通電す
る。噴射パルスCと実際のニードル弁の開閉時期
の間には応答遅れがあるため、実際の噴射開始時
期はθ′となり、噴射終了時期はθ″となる。噴射パ
ルスはこの遅れを見込んで早目に設定される。
径の異なる絞り191,192を設けたので、
圧力室134に流入、流出する燃料速度が変化
し、ニードル弁126の開弁速度、閉弁速度が変
化する。この為噴射流量Dは、立ち上りが遅く、
立ち下りが早いという理想的な噴射率特性が得ら
れることになる。
第6図はパイロツト噴射を行う場合の噴射パル
スCおよび噴射流量Dを示す。基準位置からクラ
ンク回転角θ1後にパルス幅t1をもつてパイロツト
噴射パルスが形成され、時間t2後にパルス幅t3
主噴射パルスが形成される。噴射率の立上りを遅
くしたのでパイロツト量を少なくでき、噴射終了
時も鋭い噴射カツトを得ることができる。
第4図の実施例においては、絞り、191,1
92を設けたが、第7図に示すように、ニードル
弁体146の弁座160の直径を鋼球148の弁
座152の直径より小さくすることによつても同
様の効果が得られる。前者の直径φCは例えば0.7
mm、後者の直径φDは1.0mmにすることができる。
或いは、第8図に示すように、弁体146の突
起154を2段構造にし、その基部154Aの直
径φEを大きく(例えば0.8mm)、その先端部15
4Bの直径φFを小さく(例えば0.6mm)すること
により、同様の効果を得ることができる。
第9図は本発明の第4実施例を示す。第1実施
例と共通する構成部材は同一又は類似の参照番号
で示す。第1実施例との相違は第1実施例はパワ
ーシリンダの出力を連接棒を介して噴射ノズルの
ニードル弁に伝えるように構成したのに対し、こ
の実施例では噴射用燃料通路を開閉する弁をパワ
ーシリンダで制御するようにしたことである。噴
射弁200の本体210には、超高圧ポンプ10
からの超高圧燃料を受取る噴射用燃料入口202
と、中圧ポンプ20からの制御用中圧燃料を受取
る制御用燃料入口204が設けてある。第1実施
例と同様に、パワーシリンダ228の圧力室23
4と制御用燃料入口204を結ぶ通路236はソ
レノイド弁206により開閉制御される。噴射用
燃料入口202と噴射ノズル214を結ぶ通路2
27には弁座270をもつた拡径部272が形成
してあり、弁座270にはパワーシリンダのピス
トン232に連結されたニードル弁274が協働
するようになつている。ソレノイド弁208に通
電しない時は制御用燃料がパワーシリンダ228
の圧力室に導入され、ピストン232はニードル
弁274を弁座270に圧接して噴射用燃料通路
227を遮断する。ソレノイドに通電した時に
は、ピストンに加わる油圧は消滅し、ニードル弁
274が開弁して燃料が噴射される。
第9図に示す第4実施例においても、第4図、
第7図、第8図に示す絞り、弁座の直径の変化、
突起部の段差等によりニードル弁の開弁、閉弁速
度を制御できる。
第10図は本発明の第5実施例の噴射弁300
を示す。第4実施例では噴射用燃料通路をニード
ル弁274を用いて制御しているが、この実施例
ではスプール弁370を用いた点で相違する。ソ
レノイド弁306のソレノイド308に通電しな
い時はスプール弁370のスプール372はパワ
ーシリンダ328のピストン332により下方に
押しつけられ、スプール弁の出力ポート374は
リリーフポート376に連通しており、燃料噴射
は行われない。ソレノイド308に通電し、パワ
ーシリンダ圧力室334の油圧をリリーフする
と、スプール372は上昇し、出力ポート374
とリリーフポート376は遮断され、入力ポート
378は出力ポート374に連通し、燃料が噴射
される。この第5実施例にも、第4図、第7図、
又は第8図に示した流量制御手段を設ける。
第11図は本発明の第6実施例の噴射弁400
を示す。前述した実施例では噴射弁本体には二種
の燃料入口を設け、夫々異なる圧力の燃料ポンプ
に接続しうるようにしたが、この実施例は燃料ポ
ンプを共通化し、燃料入口1つにしたところに特
色がある。ソレノイド弁弁406およびパワーシ
リンダ428の構成は第1実施例と同様である。
噴射弁本体410には1つの燃料入口470が設
けてあり、この燃料入口470は制御用燃料通路
436にによりパワーシリンダ428の圧力室4
34に接続されていると共に、噴射用燃料通路4
27により噴射ノズル414に接続されている。
パワーシリンダ428のピストン432は第1図
の実施例と同様に連接棒438により噴射ノズル
のニードル弁に連結されている。燃料ポンプ50
は燃料タンク12からの燃料を加圧してリリーフ
弁52およびアキユムレータ54を介して加圧燃
料を燃料噴射弁400の燃料入口470に供給す
る。
この実施例では燃料ポンプが一種で足り、燃料
供給システム全体を簡素化できる利点があるが、
高圧の燃料を噴射するためポンプ50の吐出圧力
を高くすればこれに対応してパワーシリンダ制御
用油圧も高くなり、ソレノイド弁406の休止時
に弁体446がばね442の作用に抗して開弁す
るおそれがある。本発明の発明者の実験によれば
ポンプ吐出圧力が約300Kg/cm2程度までならば燃
料噴射を実用範囲内に制御できたが、例えば約
600Kg/cm2の圧力では制御できなかつた。
この第5実施例にも第4図、第7図、又は第8
図の流量制御手段を設ける。
第12図は本発明の第7実施例の燃料噴射弁5
00を示す。この実施例の特徴は噴射弁外部の燃
料ポンプにより所定圧力に加圧された燃料を、噴
射弁に内蔵されたサーボ増圧ポンプにより超高圧
に増圧しうるようになつていることである。第1
実施例と同様に、噴射弁本体510にはソレノイ
ド弁506およびパワーシリンダ528が設けて
あり、パワーシリンダ528のピストン532は
連接棒538により噴射ノズル514のニードル
弁526に連結されている。
本体510には更に、第2のソレノイド弁50
6aと、第2のパワーシリンダ528aと、スプ
ール弁570と、サーボ増圧ポンプ572が設け
てある。第2ソレノイド弁506aは、第1ソレ
ノイド弁506と同様に、ソレノイド弁508
a、弁体546a、鋼球548a、プランジヤ5
44aを有する。第2パワーシリンダ528a
は、第1パワーシリンダ528と同様に、ピスト
ン532aおよび圧力室534aを有する。サー
ボ増圧ポンプ572は本体510内に形成された
段付ボア内に収蔵された大径ピストン574と小
径プランジヤ576を備えて成り、ピストン57
4の上方には圧力室578が画定され、プランジ
ヤ576の下方にはポンプ室580が画成されて
いる。ピストン574の受圧面積はプランジヤ5
76の受圧面積の約5倍になつている。
燃料ポンプ60は燃料タンク12から燃料を吸
込んでこれを約200Kg/cm2の圧力に加圧し、リリ
ーフ弁62およびアキユムレータ64を介して噴
射弁500の燃料入口582に供給する。燃料入
口582は第2ソレノイド弁506aにより開閉
制御される燃料通路584により第2パワーシリ
ンダ528aの圧力室534aに連通せられてい
ると共に、通路586によりスプール弁570の
入力ポートに連通せられている。スプール弁57
0の出力ポートは通路588によりサーボ増圧ポ
ンプ572の圧力室578に連通せられている。
スプール弁570のリリーフポートは噴射弁のド
レーンポートに接続されている。サーボ増圧ポン
プ572のポンプ室580は超高圧燃料通路52
7により噴射ノズル514に接続されている。ス
プール弁570の入力ポートと超高圧燃料通路5
27はチエツク弁592を備えた通路594によ
り互いに接続されており、通路594からは制御
用燃料通路536が分岐して第2ソレノイド弁5
06を介して第1パワーシリンダ528の圧力室
524に通じている。
次にこの実施例の作動を説明する。ECU38
はセンサ34,36,42からの情報に基いて噴
射開始時期と噴射パルス幅を決定し、リード線4
4および66を介して第1および第2ソレノイド
弁のソレノイドに通電する。第2ソレノイド50
8aに通電しない間は、燃料入口582からの燃
料は第2パワーシリンダの圧力室534aに流入
してピストン532aを図中右方に変位させるの
で、スプール弁570の出力ポートはドレーンポ
ートに連通せられ、サーボ増圧ポンプ572は作
動しない。第2ソレノイド508aに通電する
と、第2パワーシリンダ528aの圧力室534
aの圧力が低下し、ピストン532aおよびスプ
ールが図中左方に移動し、スプール弁570の入
力ポートは出力ポートに連通せられ、約200Kg/
cm2の圧力の燃料が通路588を経てサーボ増圧ポ
ンプ572の圧力室に流入してピストン574を
下方に駆動する。このためポンプ室580内の燃
料はプランジヤ576により約1000Kg/cm2の超高
圧力に加圧される。しかし、第1ソレノイド50
8に通電するまでは燃料噴射は起らない。
次に第1ソレノイド508に通電すると、第1
パワーシリンダ528の圧力室534内の油圧が
低下し、連接棒538を介して噴射ノズル514
のニードル弁526に作用するピストン532の
付勢力が消失し、ニードル弁526が開弁して燃
料が噴射される。第1ソレノイド508への通電
が停止すると燃料噴射は終了する。次に第2ソレ
ノイド508aへの通電を停止すると、スプール
弁570は図中右方に移動するのでサーボ増圧ポ
ンプ572のピストン574は上方に復帰し、プ
ランジヤ576はチエツク弁592を介してポン
プ室580内に燃料を吸込み、次のサイクルに備
える。
第7実施例においても、噴射弁500の第1ソ
レノイド弁506、制御用燃料通路536、又は
ドレーン通路562に、第4図、第7図、又は第
8図の流量制御手段を設け、圧力室134への流
入、流出速度を絞り、弁座直径の変化、弁体突起
部の段差により変化させることにより、ニードル
弁526の開弁、閉弁速度をかえることができ
る。
第13図を参照して第7実施例の制御方法を説
明する。図において、Aはクランク角センサ34
からのパルス信号、Bは基準位置センサ36から
のパルス信号である。Cは第2ソレノイド弁50
6aへの通電信号で、基準位置から角度θ1で通電
を開始し、時間t1後に通電を停止する。この通電
期間t1はエンジンの全ゆる運転条件における噴射
開始時期、噴射量をカバーできるように十分長い
時間がとつてある。Dは超高圧燃料通路527内
の燃料圧力である。燃料ポンプ60の吐出圧であ
る低圧200Kg/cm2とサーボ増圧ポンプ572の
吐出圧である超高圧1000Kg/cm2の間を第2ソレノ
イド506aへの通電により制御される。Eは第
1ソレノイド506への通電信号を示し、基準位
置からクランク角度θ2で通電を開始し、時間t2
に通電を停止する。この通電信号Eは噴射開始時
期と噴射量を制御するものである。Fは噴射流量
を示す。通電信号Eと実際のニードル弁の開閉時
期の間には応答遅れがあるため、実際の噴射開始
時期はθ2′となり、噴射終了時期はθ2″となる。通
電信号Eはこの遅れを見込んで早目に設定する。
ニードル弁の開弁、閉弁速度が異なつている
為、噴射流量Fはニードル弁開弁時にはゆるやか
に立ち上り、閉弁時には急峻な立ち下がりとな
る。これにより騒音、振動を低減でき、排気エミ
ツシヨン(HC、スモークetc.)、燃費を改善でき
る。
又、この実施例においてもパイロツト噴射を行
うことが可能であり、そのためには第5図に示す
様に主噴射パルスに先行して短時間のパイロツト
噴射パルスを形成すればよい。
前述したすべての実施例では、電気式開閉弁と
してソレノイド弁を使用したが、磁歪効果や電歪
効果を使用することも可能である。
〔発明の効果〕
以上に述べた様に、本発明の燃料噴射弁には、
パワーシリンダ作動室からの作動用燃料圧力の釈
放を緩慢に行わせ、該作動室への燃料圧力の印加
を急速に行わせる流量制御手段を設けたので、噴
射ノズルニードル弁の開弁速度を遅くかつ閉弁速
度を速くすることができ、その結果、噴射初期に
噴射率の立上りが緩くなり噴射終期に噴射率の立
下りが急峻になるという理想的な噴射率特性を得
ることができる。従つて、低速低負荷時、殊にア
イドリング時の騒音や振動を抑制する効果が著し
く、しかも燃費を節減し排気エミツシヨンを改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される電子制御式燃料噴
射弁を用いた燃料供給システムの全体図、第2図
は第1図の燃料噴射弁の拡大断面図、第3図は第
2図の噴射弁のソレノイド弁およびパワーシリン
ダの模式的断面図で、第3図aはソレノイド弁の
休止位置を、第3図bは作動位置を示し、第4図
は本発明による改良の第1実施例を示すもので第
4図aおよび第4図bは夫々第3図aおよび第3
図bの位置に対応しており、第5図は第1実施例
のセンサ信号とソレノイド通電信号と噴射流量の
関係を示すタイミングチヤート、第6図はパイロ
ツト噴射を行う場合の第5図同様のタイミングチ
ヤート、第7図は本発明の第2実施例の模式的部
分断面図、第8図は本発明の第3実施例の模式的
部分断面図、第9図は第4実施例の燃料噴射弁を
用いた燃料供給システムの全体図、第10図は第
5実施例の燃料噴射弁を用いた燃料供給システム
の全体図、第11図は第6実施例の燃料噴射弁を
用いた燃料供給システムの全体図、第12図は第
7実施例の燃料噴射弁を用いた燃料供給システム
の全体図、第13図は第7実施例の作動のタイミ
ングチヤートである。 10…超高圧燃料ポンプ、20,50,60…
中圧燃料ポンプ、100,200,300,40
0,500…燃料噴射弁、106,206,30
6,406,506…ソレノイド弁、106A…
ドレーンポート、104B…入力ポート、106
C…出力ポート、114,214,314,41
4,514…噴射ノズル、128,228,32
8,428,528…パワーシリンダ、136,
236,336,436,536…制御用燃料供
給通路、136A…上流側区間、136B…下流
側区間、146…ニードル弁体、152…入力ポ
ートの弁座、160…ドレーンポートの弁座、1
54…ニードル弁体の軸方向突起、154A…大
径基部、154B…小径先端部、162,562
…ドレーン通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加圧された燃料を受入れる燃料入口を備えた
    本体と、該本体の一端に装着され圧力室とニード
    ル弁とを備えた噴射ノズルと、第1のアキユムレ
    ータに蓄圧された加圧燃料を前記噴射ノズルの圧
    力室に供給する燃料供給通路と、該本体に形成さ
    れた軸方向ボア内に収蔵されるとともにその移動
    によつて噴射ノズルの作動を制御するピストン及
    び作動室を有するパワーシリンダと、前記第1の
    アキユムレータ又はそれとは別の第2のアキユム
    レータに蓄圧された加圧燃料を該燃料入口から前
    記パワーシリンダ作動室に供給する作動用燃料供
    給通路と、該作動用燃料供給通路を遮断および導
    通制御する電子制御式ソレノイド弁とを備えて成
    り、該ソレノイド弁は、前記燃料入口に接続され
    た入力ポートと、前記パワーシリンダ作動室に接
    続された出力ポートと、ドレーン通路に接続され
    たドレーンポートとを備え、該出力ポートをドレ
    ーンポートに接続することでパワーシリンダ作動
    室からの燃料流出を許容して噴射ノズルを作動さ
    せ、かつ、該入力ポートを出力ポートに接続して
    パワーシリンダ作動室に加圧燃料を流入させて噴
    射ノズルを非作動にするべく択一的に作動可能で
    あり、該パワーシリンダのピストンの受圧面積は
    噴射ノズルのニードル弁の受圧面積より大きく成
    つており、しかも、該出力ポートとドレインポー
    トの接続時に該パワーシリンダ作動室からの燃料
    流出を緩慢に行わせ、かつ、該入力ポートと出力
    ポートの接続時にパワーシリンダ作動室への燃料
    流入を急速に行わせるための流量制御手段を設
    け、もつて、噴射ノズルのニードル弁の開弁速度
    を小さくかつその閉弁速度を大きくしたことを特
    徴とする燃料噴射弁。 2 前記流量制御手段は該ドレーン通路に設けた
    絞りから成る特許請求の範囲第1項記載の燃料噴
    射弁。
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DE4018320C2 (de) * 1990-06-08 2002-06-27 Bosch Gmbh Robert Ansteuerschaltung für einen elektromagnetischen Verbraucher
JP3557996B2 (ja) * 1999-06-21 2004-08-25 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射装置
JP2006257874A (ja) * 2004-04-30 2006-09-28 Denso Corp インジェクタ

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