JPH0452263Y2 - - Google Patents

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JPH0452263Y2
JPH0452263Y2 JP8575586U JP8575586U JPH0452263Y2 JP H0452263 Y2 JPH0452263 Y2 JP H0452263Y2 JP 8575586 U JP8575586 U JP 8575586U JP 8575586 U JP8575586 U JP 8575586U JP H0452263 Y2 JPH0452263 Y2 JP H0452263Y2
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level difference
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upstream
screen
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は水路等に設けたスクリーンに漂着して
いるゴミ類を除去する除塵機の自動作動装置に関
するものである。
(従来の技術) 一般に、ダム等の取水口、水路等にスクリーン
を設置し、下流側へのゴミ類の流下を阻止する
際、スクリーンの上流側にゴミ類が漂着すると水
の流れが悪くなり流れをせき止めて洪水を起す恐
れがあるため、除塵機によりゴミ類を掻き上げて
除去するようにしている。この除塵機としては、
スクリーンにゴミ類が漂着するとこのゴミ類の量
に応じてスクリーンの上流側と下流側との間に水
位差が生ずることに着目し、例えば、実公昭57−
43942号公報に開示されているように、上流側と
下流側水面上に検出管を立設し、この検出管の上
部に超音波発振器及び受信器を備えて水面での反
射を利用し、両者の水位を検出してこれらの水位
差を求め、この水位差が所定値を連続して越えた
とき除塵機を駆動させ自動的に除塵するものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、スクリーンの上流側と下流側におけ
る水位差はゴミ類の漂着の他にスクリーンを通過
する通過抵抗によつても生じこの通過抵抗は流速
が速い程大きくなる。例えば、発電所等ではスク
リーンの下流側における使用水量を一定にしてい
るが、このため上流側の水位が高いときにはスク
リーンへ流れる流速は遅くなり、一方上流側の水
位が低いときにはこの流速は速くなつてしまいス
クリーンに漂着している塵芥がなくとも上流側と
下流側には通過抵抗によつて大きな水位差が生じ
てしまう。
しかし、前記従来例では除塵機が作動する水位
差は水位に関係なく一律に設定しているため、上
流の水位が低下して流速が速くなり、水位差が大
きくなることにより、その分塵芥量が少ないにも
かかわらず実際の水位差が設定水位差になりやす
く、除塵が必要ないときにも除塵機が作動して無
駄に操作されるという問題点があつた。
本考案は前記問題点に基づいてなされたもので
あり、流速が速くなることによつて生ずる水位差
を考慮することによつて、塵芥量が少ないときに
無駄に除塵機が作動することを防止して、誤動作
を低減できる除塵機の自動作動装置を提供するこ
とを目的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案はスクリーンの上流側及び下流側に配設
され上下流側の水位を検知する水位検知手段と、
前記水位検知手段からの入力信号を演算し前記ス
クリーンの上流側と下流側の水位差を検出する水
位差検出手段と、前記上流側の水位に応じて異な
る比較水位差値を設定し、前記水位差検出手段に
より検出された水位差とこの比較水位差値とを比
較して除塵機の作動制御を行う制御手段とを備え
たものである。
(作 用) 上流側の水位に応じて水位差と比較される比較
水位差値を変化させて、スクリーンの通過抵抗に
よつて生ずる水位差を比較水位差値に含ませて考
慮している。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を詳述
する。
第3図において、1は水路上に配設される除塵
機であり、水路底部より立設するスクリーン2に
当接し、かつスクリーン2に沿つて上昇、下降す
るレーキ3を備えている。このレーキ3はワイヤ
ーロープ4に連結され、ワイヤーロープ巻上機5
を作動することによりスクリーン2の上流側に漂
着したゴミ類がレーキ3により掻き揚げられて除
去される。
6,7は各スクリーン2の上流側及び下流側の
適宜の箇所に吊り下げられて水中に投入される水
位検出用の圧力感知センサである。この圧力感知
センサ6,7は第4図に示すように防水性の中空
ケーブル8が接続しており、その先端に液体圧を
検出するダイヤフラム9を有し、ダイヤフラム9
に取り付けられた半導体圧力変換素子10が液体
圧力を電圧信号に変換する。11は、半導体圧力
変換素子10によつて変換された電圧信号を増幅
する増幅器であり、12はこの増幅された電圧信
号を電流信号に変換する電圧−電流変換回路であ
る。
第1図において、13は圧力感知センサ6,7
から出力された電流信号を増幅する増幅器であ
る。14はこの増幅された信号に基づいてスクリ
ーン2の上流側の水位A及び下流側の水位B及び
それらの水位差Hを検出する演算回路である。1
5はこの演算回路14で求められた上流側の水位
Aを表示する上流水位表示器、16は水位差Hを
表示する水位差表示器、17は下流側の水位Bを
表示する下流水位表示器である。
18は演算回路14から上流水位表示器15を
介して上流側の水位Aを入力し、この水位Aに基
づいて後述する水位差比較回路へのスイツチを切
換える切換回路である。この切換回路18には第
2図の操作パネルに示すように上流側における第
1の比較水位D及び第2の比較水位D(但しC>
D)を設定可能な設定スイツチ19,19Aが接
続されている。
20,21,22は各々スイツチ20A,21
A,22Aを介して切換回路18に接続されてい
る第1、第2及び第3の水位比較回路であり、こ
れら水位差比較回路20,21,22には除塵機
1が起動する比較水位差値E,F,G(E≠F≠
G)を設定可能な設定スイツチ20B,21B,
22Bが接続されている。そして例えば測定され
た上流側の水位Aが第1の比較水位Cを越えると
きは水位差Hは第1の水位差比較回路20で比較
され、水位Aが第1比較水位Cと第2の比較水位
Dとの間のときは水位差Hは第2の水位差比較回
路21で比較され、水位Aが第2の比較水位D以
下であるときは水位差Hは第3の水位差比較回路
22で比較される。
各水位差比較回路20,21,22は水位差H
を比較水位差値E,F,Gと比較し、水位差Hが
比較水位差値E,F,Gを越えたときには除塵機
1を起動させる起動信号を出力して起動スイツチ
23を閉じ、又水位差Hが除塵の必要性がなくな
る程度にまで戻つた時には除塵機1を停止させる
停止信号を出力して起動スイツチ23を開放させ
る。
以上によつて構成される本考案装置の作用を詳
述する。
本装置は水路に立設されるスクリーン2の上流
側及び下流側の水中に各々例えば中空ケーブル8
を所定高さに吊り下げて圧力感知センサ6,7を
水中に吊設する。そして、このセンサ6,7より
常時送られてくる信号により演算回路14は上流
側の水位Aと下流側の水位Bと水位差Hとを演算
する。
上流側の水位Aは予め設定された第1及び第2
比較水位C,Dと比較された上流側の水位に応じ
て異なる比較水位差値E,F,Gを設定している
水位差比較回路20,21,22の中どれか1つ
を選択して切り換えるために、切換回路18へ送
られる。
一般に、使用水量が一定の場合上流側の水位A
が低くなる程、水路を流れる流速が速くなり、ス
クリーン2の通過抵抗が大きくなり、ゴミが漂着
していないにもかかわらず上流側と下流側の水位
差が大きくなるため、この通過抵抗によつて生ず
る水位差が各水位差比較回路20,21,22の
比較水位差値E,F,Gに含まれている。従つ
て、上流側の水位Aが低くなつたときに切り換わ
る第3の水位差比較回路20における比較水位差
値Gが最も大きく、E<F<Gなる関係が設定さ
れている。
そこで、切換回路18は測定された上流側の水
位Aを第1及び第2の比較水位C,Dと比較し、
第5図Aに示すように水位Aが第1の比較水位C
より高い場合(A>C)、第1の水位差比較回路
20のスイツチ20Aを閉じて、この第1の水位
差比較回路20にて測定された水位差Hと設定さ
れた比較水位差値Eとを比較させる。そして、水
位差Hが比較水位差値Eを越えたときに第1の水
位差比較回路20は起動信号を出力して除塵機1
を自動的に作動させてスクリーン2の除塵作業を
開始する。除塵によつて水位差が小さくなり除塵
の必要性がなくなると、自動的に除塵機1は停止
する。
一方、第5図Bに示すように上流側の水位Aが
第1及び第2の比較水位C,Dの間にある場合
(C≧A≧D)、切換回路18は第2の水位差比較
回路21のスイツチ21Aを閉じて、この第2の
水位差比較回路21にて水位差Hと比較水位差値
Fとを比較させる。尚、後の動作は前記第1の水
位差比較回路20の動作と同じであるので説明を
省略する。
また、第5図Cに示すように上流側の水位Aが
第2の比較水位Dより低い場合(A<D)、切換
回路18は第3の水位差比較回路22のスイツチ
22Aを閉じて、この第3の水位差比較回路22
にて水位差Hと比較水位差値Gとを比較させる。
尚、後の動作は前記第1の水位差比較回路20の
動作と同じであるので説明を省略する。
このようにして、上流側の水位Aの高さに応じ
て、水位差Hと比較される比較水位差値を変化さ
せるため、スクリーン2に除塵が必要なときにの
み除塵機1が自動的に作動し、不必要なときに除
塵機1が作動するなどの無駄な誤動作を防止でき
る。従つて、スクリーン2の上流側の水位Aが低
く、スクリーン2に通過抵抗による水位差が生じ
ても、この水位差に影響されない除塵機の自動作
動装置を提供できる。また、第1、第2の比較水
位C,D及び比較水位差値E,F,G等は各々設
定スイツチを操作することにより任意に設定可能
なため、水路形状及び水量等に合わせて、これら
の値を設定できる。
以上、本考案の一実施例を詳述したが、本考案
の要旨の範囲内で適宜変形実施が可能である。例
えば、水位検出用のセンサは水中に吊設する圧力
感知センサの他に水面上から超音波を発信して水
面により反射される反射波を受信することによつ
て水位を検出する超音波センサ等、他の種類のも
のも利用できる。また、前記実施例では各水位比
較回路20,21,22において除塵機1を起動
させるための上限の比較水位差値E,F,Gを設
定したが、除塵機1が作動した後、除塵によつて
水位差が小さくなり除塵の必要性がなくなり除塵
機1を停止させるための下限の設定水位差を各々
設定してもよい。一方、水位差Hが比較水位差値
E,F,Gを越えても除塵機1が故障等により作
動しなかつた場合、ゴミ類が漂着し水の流れが悪
くなり流れをせき止めて洪水を起こす恐れがある
ため、警報信号を出力するための設定水位差を
各々設定してもよい。さらに、前記比較水位差値
を3段階に設けたがさらに細かく設定すればより
正確な動作を行える。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によればスクリーン
の上流側及び下流側に配設され上下流側の水位を
検知する水位検知手段と、前記水位検知手段から
の入力信号を演算し前記スクリーンの上流側と下
流側の水位差を検出する水位差検出手段と、前記
上流側の水位に応じて異なる比較水位差値を設定
し、前記水位差検出手段により検出された水位差
とこの比較水位差値とを比較して除塵機の作動制
御を行う制御手段とを備えたことにより、流速の
変化によつて生ずる水位差の影響を受けないで、
除塵が必要なときのみ確実に除塵機を作動させて
誤動作を低減できる除塵機の自動作動装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示すブロツク
図、第2図は操作パネルの正面図、第3図は設置
状態を示す概略図、第4図は圧力感知センサを示
す概略図、第5図A,B,Cは動作を示す説明図
である。 1……除塵機、2……スクリーン、6,7……
センサ(水位検出手段)、14……演算回路(水
位差検出手段)、18……切換回路、20,21,
22……水位差比較回路(制御手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スクリーンの上流側及び下流側に配設され上下
    流側の水位を検知する水位検知手段と、前記水位
    検知手段からの入力信号を演算し前記スクリーン
    の上流側と下流側の水位差を検出する水位差検知
    手段と、前記上流側の水位に応じて異なる比較水
    位差値を設定し、前記水位差検出手段により検出
    された水位差とこの比較水位差値とを比較して除
    塵機の作動制御を行う制御手段とを備えたことを
    特徴とする除塵機の自動作動装置。
JP8575586U 1986-06-04 1986-06-04 Expired JPH0452263Y2 (ja)

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JP8575586U JPH0452263Y2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04

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JPS62196230U JPS62196230U (ja) 1987-12-14
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