JPH045215Y2 - - Google Patents

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JPH045215Y2
JPH045215Y2 JP7493686U JP7493686U JPH045215Y2 JP H045215 Y2 JPH045215 Y2 JP H045215Y2 JP 7493686 U JP7493686 U JP 7493686U JP 7493686 U JP7493686 U JP 7493686U JP H045215 Y2 JPH045215 Y2 JP H045215Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、欠陥部を有する線材を移動させつつ
予め定められた一定の切断長に切断するととも
に、その切断された切断品のうち前記欠陥部が存
在する不良品を選別する装置に関するものであ
る。
従来技術 鋼材に圧延加工や引抜き加工等を行つて得られ
た線材、例えば線状を成す棒鋼やコイル状に卷回
された伸線材などには、圧延ローラ等による表面
疵などの欠陥が存在するが、このような欠陥部を
有する線材をそのまま用いて予め定められた一定
の切断長に切断し、ボルト等の所定の製品を製造
すると、欠陥部に起因する不良品が発生する。こ
のため、そのような不良品を選別して排除する必
要があるが、製品加工後における欠陥部の検出精
度は低く、また、多数の製品に対して一つ一つ欠
陥部を検出する作業は非能率的である。
これに対し、上記線材の切断に先立つて、その
線材に存在する欠陥部を検出する一方、欠陥部が
検出された後その欠陥部が存在する不良品が切り
出されるまでの切断回数や遅れ時間等に基づい
て、切断された切断品のうち欠陥部が存在する不
良品を特定して選別することが考えられている。
考案が解決しようとする問題点 ところで、上記不良品を特定するための切断回
数や遅れ時間等は、従来、線材の切断位置と欠陥
部の検出位置との間の離間距離や切断品の設計上
の切断長等に基づいて作業者が予め算出し、それ
を制御装置等に設定するようになつていた。しか
し、切断品の実際の切断長は、切断の際に生じる
バリ等に起因して必ずしも設計切断長と一致する
ものではない。このため、それ等実際の切断長と
設計切断長との相違に起因して、良品と不良品と
の選別を誤る恐れがあつた。
また、長さ寸法が異なる複数種類の切断品を切
り出す場合には、その長さ寸法が異なる毎に切断
回数等を一々算出して設定値を変更するという煩
わしい作業が要求されるとともに、計算ミスや変
更忘れ等により不良品とは全く異なる切断品を選
別してしまう恐れがあつた。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために為された
ものであり、その要旨とするところは、欠陥部を
有する線材を移動させつつ予め定められた一定の
切断長に切断するとともに、その切断された切断
品のうち前記欠陥部が存在する不良品を選別する
装置であつて、(a)前記線材の切断位置から予め定
められた一定の離間距離だけその線材の移動方向
における上流側に隔てた位置に設けられ、その線
材の欠陥部を検出して欠陥部検出信号を出力する
欠陥部検出手段と、(b)前記線材が移動させられる
のに伴つて、その実際の移動量に対応した数のパ
ルス信号を出力するパルス発生器と、(c)そのパル
ス発生器から出力されるパルス信号のパルス数と
前記欠陥部検出手段から出力される欠陥部検出信
号と前記一定の離間距離とに基づいて、前記切断
された切断品のうち前記欠陥部が存在する不良品
を特定し、その不良品が予め定められた選別位置
に達した時に選別信号を出力する制御手段と、(d)
前記選別位置に設けられ、前記制御手段から出力
される選別信号に従つて前記不良品を選別する選
別手段とを含んで構成したことにある。
作 用 このような線材の切断選別装置においては、欠
陥部検出手段から出力される欠陥部検出信号と、
パルス発生器から出力される線材の実際の移動量
に対応した数のパルス信号と、線材の切断位置と
欠陥部検出手段が設けられた位置との間の一定の
離間距離とに基づいて、切断された切断品のうち
欠陥部が存在する不良品が制御手段によつて特定
される。そして、その不良品が予め定められた選
別位置に達した時に、その制御手段から選別信号
が出力されて選別手段が駆動されることにより、
不良品とそうでない良品とが選別される。
ここで、状態欠陥部検出手段は、線材に存在す
る表面疵等の欠陥部を直接検出するものでも、或
いは、その欠陥部が存在する部位に予め施された
マーク等を検出することにより、欠陥部を間接的
に検出するものであつても差支えない。
また、上記制御手段は、例えばパルス信号のパ
ルス数から切断品の実際の切断長を求めるととも
に、その実際の切断長で前記一定の離間距離を割
算することにより、前記欠陥部検出信号が出力さ
れたのち欠陥部が存在する切断品が切り出される
までの切断回数を算出し、その切断回数によつて
欠陥部が存在する不良品を特定したり、或いは、
前記一定の離間距離に対応する総パルス数を予め
算出しておくとともに、欠陥部検出信号が供給さ
れた後に供給されるパルス信号のパルス数を順次
その総パルス数から減算して不良品を特定したり
するなど、種々の態様にて構成され得る。要する
に、パルス信号のパルス数が表す線材の実際の移
動量に基づいて不良品を特定するようになつてお
れば良いのである。
また、選別手段が設けられる選別位置は、切断
品が切り出される位置であつても、或いは切断品
に所定の製品加工を行う加工装置から製品が払い
出される位置であつても差支えない。製品加工後
に選別する場合には、上記制御手段は、その製品
加工に対応する切断回数や遅れ時間等を考慮して
選別信号を出力するように構成される。
考案の効果 このように、本考案においては、パルス信号の
パルス数が表す線材の実際の移動量に基づいて不
良品を特定するようになつているため、設計上の
切断長と実際の切断長との間に差異があつても、
不良品の選別を誤る恐れがない。また、長さ寸法
が異なる複数種類の切断品を切り出す場合におい
ても、その長さ寸法が異なる毎に設計切断長等か
ら作業者が一々切断回数等を算出して設定値を変
更するという煩わしい作業が不要になるととも
に、計算ミスや変更忘れ等による誤つた選別が防
止される。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10は鋼材に圧延加工および
引抜き加工を行つて得られた中間伸線材であり、
軸まわりの回転可能に設けられたロール12に卷
回されている。かかる中間伸線材10は、複数の
ローラ14によつて張力が付与された状態で、線
引きダイス16,18および20内を引き抜かれ
ることにより、更に引抜き加工が施されて所望す
る太さの伸線材22が製造され、ロール24に卷
き取られる。
上記線引きダイス18と20との間には疵検出
装置26が配置されており、前工程の圧延加工や
引抜き加工等に起因する伸線材22の表面疵を検
出して、疵検出信号SK1をマーキング制御装置
28に出力する。疵検出装置26は、第2図およ
び第3図に詳しく示されているように、位置固定
の保持部材30に一対のベアリング32を介して
回転可能に保持された回転筒34と、その回転筒
34の一端部にプレート36を介して取り付けら
れた4個の渦流探傷器38と、それ等の渦流探傷
器38を回転筒34と共に回転駆動するモータ4
0とを備えており、伸線材22はスリーブ42に
案内されつつ回転筒34内を挿通させられるよう
になつている。
上記渦流探傷器38は、第4図に示されている
ようにフエライトコア44の先端部に一対のコイ
ル46を卷回したもので、そのコイル46は前記
保持部材30と回転筒34との間に配設された回
転トランス48を介してオートバランス50に接
続されている。オートバランス50は、表面疵の
有無に伴う渦電流の変化を検出するもので、その
変化を表す信号を位相検波回路52およびバンド
パスフイルタ54を介して疵判定回路56に供給
する。そして、疵判定回路56においては、供給
された信号のレベルとレベル設定器58によつて
設定された設定レベルとを比較し、供給された信
号のレベルがその設定レベルよりも高い場合に
は、表面疵が存在するものとして前記疵検出信号
SK1を出力する。
このような疵検出装置26においては、4個の
渦流探傷器38によつて表面疵が探傷されるた
め、高速度で引抜き加工を行う場合であつても、
充分に高い精度で探傷を行うことができる。例え
ば、前記フエライトコア44の直径が2mmで、回
転筒42の回転数が6000rpmである場合には、伸
線材22を48m/分の速度で移動させても、その
外周面全体を完全に探傷することができるのであ
る。なお、かかる渦流探傷器38の個数は、その
検出エリアの大きさや引抜き速度等を考慮して適
宜変更し得ることは勿論である。また、疵検出装
置26を引抜きダイス20とロール24との間等
に配設しても差支えない。
前記線引きダイス20とロール24との間には
マーキング装置60が配置されており、前記マー
キング制御装置28から供給されるマーキング信
号SMに従つて、伸線材22の表面疵が存在する
部位にマークが付けられる。マーキング制御装置
28は、疵検出装置26が配置された部分を通過
した伸線材22が、マーキング装置60が配置さ
れた部分に達するまでの時間として、引抜き速度
に基づいて予め定められた一定の遅延時間後にマ
ーキング信号SMを出力するようになつている。
なお、ローラ14にパルス発生器等を配設して、
実際の引抜き加工時における引抜き速度を測定し
つつ、遅延時間を演算するようにすることも可能
である。
上記マーキング装置60は、第5図に示されて
いるように、伸線材22の軸線に対して略直角な
平面内において、その伸線材22の軸線まわりに
略90°隔たつた二位置から塗料を吹き付ける一対
のスプレーガン62,62を備えており、略円形
の横断面を成す伸線材22の外周面には、その外
周まわりにおいて全外周の60%よりも広い範囲に
上記塗料から成るマーク64が施されるようにな
つている。
スプレーガン62は、第6図に詳しく示されて
いるように、本体66の圧力室68内に図示しな
い電磁弁を介して圧力エアが供給され、ニードル
弁70がスプリング72の付勢力に抗して後退さ
せられることにより、塗料室74内を循環させら
れている高圧、例えば30〜35Kg/cm2程度の塗料を
ノズル76から噴射するもので、極めて高い応答
性を有している。上記電磁弁は、前記マーキング
信号SMに従つて予め定められた一定の時間間隔
で少なくとも2回以上開閉させられるようになつ
ており、これにより、予め定められた一定の引抜
き速度で移動させられる伸線材22には、一連の
マーク64が等間隔で断続的に付けられることと
なる。第7図は、このようにして表面疵78に一
連のマーク64が付けられた伸線材22の一例で
ある。なお、上記ノズル76の周囲は、塗料の固
着による詰まりを防止するため、通路80を経て
供給されるシール液によつてシールされている。
一方、かかるスプレーガン62から噴射される
塗料は油性の速乾性塗料で、ガラス粉体、ステン
レス等の金属粉体、無機粉体等の光を乱反射させ
る粗粒子を含有させたものである。速乾性塗料
は、例えば、アセトン60%、トルエン10%、特殊
造膜剤13%、白色顔料6%、その他11%から成る
もので、常温においても比較的短時間で乾燥する
が、その塗料は引抜き加工直後の伸線材22の表
面に付着されるため、引抜き加工に伴う発熱によ
り一層速やかに乾燥する。これにより、マーキン
グ装置60によつて塗料が付着された伸線材22
が、その塗料の付着後、数秒程度でロール24に
巻き取られるようになつていても、その塗料が伸
線材22の他の部位に付着したり、そのような付
着に起因してマーク64が消えたりすることが防
止される。
ここで、引抜き加工に伴う発熱は、その引抜き
加工の加工条件によつて異なるものであり、その
発熱による伸線材22の温度が高過ぎると、塗料
が損傷して後工程におけるマーク64の検出精度
が損われる一方、伸線材22の温度が低過ぎる
と、塗料の乾燥に長時間を要するところから、塗
料を付着する際に伸線材22が所定の温度範囲内
となるように加工条件を設定する必要がある。所
定の温度範囲は塗料の種類によつても異なるが、
一般には40〜70℃程度であれば良く、断面減少率
を2〜20%の範囲内、引抜き速度を30〜150m/
分の範囲内にそれぞれ設定して引抜き加工を行え
ば、良好な結果が得られる。第8図は、断面減少
率(%)および引抜き速度(m/分)を種々変更
して引抜き加工を行い、伸線材22に付けたマー
ク64が他の部位に付着したり過熱により損傷し
たりする場合について調べた結果で、○印はマー
ク64の付着や損傷等がなかつた場合である。ま
た、×印はマーク64の付着や損傷等を生じた場
合であり、△印はマーク64の付着や損傷等を生
じるが、実用上問題とならない程度の場合であ
る。
第1図に戻つて、このようなマーク64が施さ
れてロール24に巻き取られた伸線材22は、そ
の後、ボルト等の製品製造ラインに搬送され、複
数の駆動ローラ82によつてロール24から引き
出されつつ間欠的に移動させられることにより、
切断機84によつて予め定められた一定の切断長
の製品素材86に切断される。本実施例では、伸
線材22が欠陥部を有する線材であり、マーク6
4が施された部分に存在する表面疵78が欠陥部
である。また、その伸線材22を切断して得られ
た製品素材86が切断品である。
上記ロール24と切断機84との間には、前記
マーク64を検出するためのマーク検出装置88
が配置されており、マーク検出信号SSを選別制
御装置90へ出力する。マーク検出装置88は表
面疵78を間接的に検出する欠陥部検出手段を成
すもので、第9図に示されているように一対の投
光器92と受光器94とを備えて構成され、投光
器92から投射された光の反射光を受光器94に
よつて受光することにより、マーク64が付けら
れている部位とそうでない部位とにおける反射光
の強さの変化に基づいてマーク64の有無を検出
する。上記マーク検出信号SSは欠陥部検出信号
を成している。
ところで、かかるマーク64は、前述したよう
に光を乱反射させるガラス粉体等の粗粒子を含有
させた塗料を付着したものであるため、投光器9
2から投射された光がマーク64に当たると、そ
の光は上記粗粒子によつて激しく乱反射する。こ
の乱反射の程度は、伸線材22の表面に存在する
錆等による乱反射よりも強い。一方、受光器94
は、錆等による乱反射に伴う反射光は殆ど受光し
ないが、マーク64による乱反射に伴う反射光は
受光し得る位置に配置されている。これにより、
伸線材22の表面に存在する錆の有無等に起因し
て反射光の強さが変化しても、そのような反射光
は受光器94によつて受光されず、マーク64の
有無による反射光の強さの変化として誤つて検出
することが大幅に軽減される。
また、マーク64は伸線材22の表面に一定の
間隔を隔てて断続的に付けられているため、受光
器94には、伸線材22の送り速度に基づく一定
の時間間隔で断続的にマーク64による反射光が
入射する。したがつて、前記マーク検出信号SS
の信号強度も、第10図に実線で示されているよ
うに一定の周期で強弱を繰り返すこととなり、図
において一点鎖線で示されているノイズNのよう
に、上記錆の有無等に起因する反射光が仮に受光
器94に入射したとしても、それによる信号強度
の変化とは区別される。マーク検出信号SSが供
給される選別制御装置90は、その信号強度が予
め定められた一定の周期で変化する場合にのみ、
伸線材22にマーク64が存在するものとして以
後の信号処理を行うのである。これにより、上記
粗粒子の乱反射による反射光のみを受光すること
と相俟つて、マーク64以外のものをマーク64
として誤検出することが一層確実に防止される。
一方、投光器92から投射された光は、第11
図から明らかなように、伸線材22の上半分に照
射されるのみであるが、検出すべきマーク64
は、前述したように伸線材22の全外周の60%よ
りも広い範囲に施されているため、仮に、第11
図に示されているようにマーク64の切れ目が投
光器92側に位置する位相に伸線材22が保持さ
れている場合であつても、伸線材22の全外周の
少なくとも10%に相当する範囲のマーク64に光
が照射される。このため、かかるマーク64はマ
ーク検出装置88によつて確実に検出されること
となり、マーク64が存在するにも拘らず、その
マーク64が検出されない恐れはないのである。
因に、かかる伸線材22の外周まわりにおいて
長さが異なる連続したマークを施し、伸線材22
の全外周に対してマークを施した範囲の割合
(%)と、そのマークに投射した光の反射光を受
光してマークを検出した場合の検出率(%)との
関係を調べた結果を第12図に示す。かかる第1
2図から明らかなように、伸線材22の全外周の
略50%の範囲にマークを施していても、その検出
率は約85%程度であつて、検出精度としては必ず
しも充分でない。これに対して、全外周の60%以
上にマークが施されている場合には、略100%の
検出率でマークが検出され、高い信頼性が得られ
ることが判る。なお、この実験では、光を乱反射
させる粗粒子が含有されていない塗料を用いてマ
ークを付け、そのマークの通常の反射光を受光す
ることによつてマークを検出した。
第1図に戻つて、前記選別制御装置90にはま
た、パルス発生器96および切断機84からそれ
ぞれパルス信号SP1およびタクト信号ST1が供
給されるようになつている。パルス発生器96
は、前記駆動ローラ82に対向して設けられた押
えローラ98の回転に伴つて、その回転量すなわ
ち伸線材22の実際の移動量に対応する数のパル
ス信号SP1を出力する。また、タクト信号ST1
は、切断機84の作動時すなわち伸線材22の移
動が停止している際に出力される。そして、この
ようなパルス信号SP1、タクト信号ST1および
前記マーク検出信号SSが供給される選別制御装
置90は、それ等の信号を処理して選別装置10
0に選別信号SC1を出力し、その選別信号SC1
に従つて選別装置100が駆動されることによ
り、前記マーク64が存在する製品素材86は不
良品として容器102内に排除され、マーク64
が存在しない製品素材86のみが良品として後工
程の製品加工工程へ送られる。
上記選別制御装置90は制御手段を成すもの
で、先ず、第13図に示されているように、一つ
のタクト信号ST1が供給されたのち次のタクト
信号ST1が供給されるまでの間に供給されたパ
ルス信号SP1のパルス数P1,P2,……をそれぞ
れカウントして記憶し、それ等の平均パルス数
Poを、例えば予め定められた所定の回数の移動
平均等によつて算出する。次に、この平均パルス
数Poに対応する伸線材22の実際の移動量、す
なわち製品素材86の実際の切断長lを求め、こ
の切断長lでマーク検出装置88と切断機84と
の間の離間距離L1を割ることにより、マーク検
出装置88によつて検出されたマーク64を有す
る製品素材86が、マーク検出信号SSが供給さ
れた後に切断機84によつて切り出されるまでの
切断回数Nを算出する。これにより、切断機84
によつて順次切り出される製品素材86のうち、
マーク64が存在する製品素材86が特定され
る。そして、本実施例では第1図から明らかなよ
うに、切断機84から2番目に位置する製品素材
86が選別装置100によつて選別されるように
なつているところから、マーク検出信号SSが供
給された後、上記切断回数Nに1を加えた(N+
1)回だけタクト信号ST1が供給された時に選
別信号SC1を出力して選別装置100を駆動す
る。
このような選別制御装置90においては、製品
素材86の実際の切断長lに基づいて切断回数N
が算出されているため、切断に伴つて伸線材22
の切断面に生じるバリ等に起因して設計上の切断
長と実際の切断長lとの間に差異があつても、製
品素材86の選別を誤る恐れはない。また、製品
素材86の設計切断長に基づいて、マーク検出信
号SSが供給されたのち選別信号SC1を出力する
までの切断回数を作業者が計算し、それを制御装
置に設定する場合に比較して、作業者の負担が軽
減されるとともに計算ミス等による誤つた選別が
回避される。また、切断機84によつて切断した
後、直ちに良品と不良品とを選別するようになつ
ているため、製品加工後に選別する場合に比較し
て無駄な加工を行わずに済み、加工能率が向上す
る利点がある。なお、本実施例では切断回数Nを
算出して選別信号SC1を出力する時期を制御す
るようになつているが、例えば、前記離間距離L
1に対応する総パルス数を予め算出しておくとと
もに、マーク検出信号SSが供給された後に供給
されるパルス信号SP1のパルス数を順次その総
パルス数から減算することにより、選別信号SC
1を出力する時期を求めるようにするなど、選別
信号SC1の出力時期の制御に際しては種々の態
様を採用し得る。
上記選別装置100は選別手段を成すもので、
その選別装置100が配置された位置は予め定め
られた選別位置を意味している。そして、かかる
選別装置100は、例えばエアシリンダ等を備え
て構成され、選別制御装置90から供給される選
別信号SC1に従つて出力ロツドが引込み、突出
し駆動されることにより、マーク64が存在する
製品素材86を容器102内に排除するようにな
つている。また、マーク64が存在しない製品素
材86は良品として、例えばヘツダ装置等によつ
てヘツダ加工されるが、上記選別装置100とヘ
ツダ装置等との間には良品を蓄えておくバツフア
装置が配置され、選別装置100によつて不良品
が排除された場合には、その不良品の替わりに良
品をヘツダ装置等へ供給するようになつている。
これにより、ヘツダ装置等における空打ちが防止
される。
以上、中間伸線材10から伸線材22を製造す
るとともに表面疵78が存在する部位にマーク6
4を施し、その後、その伸線材22から製品素材
86を切り出すとともにマーク64が存在する製
品素材86を選別する一連の加工工程について詳
細に説明したが、本実施例では、製品素材86の
実際の切断長lに基づいて不良品を特定するよう
になつているため、設計上の切断長と実際の切断
長lとの間に差異があつても、製品素材86の選
別を誤る恐れはない。また、長さ寸法が異なる複
数種類の製品素材86を切断する場合において
も、マーク検出信号SSが供給されたのち選別信
号SC1を出力するまでの切断回数等を設計切断
長に基づいて作業者が一々計算し、それを制御装
置等に設定する必要がないため、作業者の負担が
軽減されるとともに計算ミスや設定値の変更忘れ
等による誤つた選別が防止される。
また、本実施例ではヘツダ装置等による製品加
工に先立って良品と不良品とを選別し、良品のみ
を製品加工するようになつているため、製品加工
後に選別する場合に比較して無駄な加工を行わず
に済み、加工能率が向上する利点がある。
次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、
以下の実施例において前記実施例と共通する部分
には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
先ず、第14図の実施例は、前記第一実施例に
比較して、伸線材22の引抜き加工時には、その
伸線材22に存在する表面疵78を探傷すること
なくロール24に巻き取り、所定の製品加工を行
う際に、切断機84による切断に先立つて前記疵
検出装置26と同様な疵検出装置104により表
面疵78を探傷し、その疵検出装置104から出
力される疵検出信号SK2、前記パルス信号SP
1、前記タクト信号ST1、および疵検出装置1
04と切断機84との間の離間距離L2に基づい
て、前記第一実施例の場合と同様にして表面疵7
8を有する製品素材86を特定し、選別装置10
0によつて選別するようにしたものである。この
場合には、前記第一実施例におけるマーキング制
御装置28、マーキング装置60およびマーク検
出装置88が不要となり、一連の加工工程全体と
しての設備が簡単に構成され得るとともに、前記
マーク64が他の部分に付着したり搬送中に消え
たりするという問題が全く解消する。また、製品
加工時における伸線材22の送り速度は、前記引
抜き加工時における引抜き速度に比較して非常に
遅いため、疵検出装置104による表面疵78の
検出精度が一層向上し、その表面疵78が存在す
る製品素材86を確実に排除し得るようになる一
方、前記疵検出装置26のように渦流探傷器38
を4個も設ける必要がなく、一つでも充分な信頼
性をもつて表面疵78を探傷できて疵検出装置1
04を簡単かつ安価に構成し得る利点がある。な
お、この実施例では、疵検出装置104が欠陥部
検出手段を成し、その疵検出装置104から出力
される疵検出信号SK2が欠陥部検出信号を成し
ている。
また、第15図の実施例は、駆動ローラ106
により前記ロール12に卷回された中間伸線材1
0を間欠的に引き出しつつ線引きダイス16,1
8,20によつて引抜き加工を行い、その後連続
して引抜き加工後の伸線材22を切断機108に
より一定の切断長に切断して製品素材86を製造
するようにしたもので、前記疵検出装置26,1
04と同様な疵検出装置110から出力される疵
検出信号SK3、押えローラ112の回転に伴つ
てパルス発生器114から出力されるパルス信号
SP2、切断機108から出力されるタクト信号
ST2、および疵検出装置110と切断機108
との間の離間距離L3に基づいて、選別制御装置
116により前記第一実施例の場合と同様にして
表面疵78が存在する製品素材86を特定し、そ
の選別制御装置116から出力される選別信号
SC2に従つて図示しない選別装置が駆動される
ことにより、表面疵78が存在する不良品が選別
される。この実施例においても、伸線材22の移
動速度は切断機108の切断速度によつて律速さ
れるため、非常に遅く、上記第二実施例と同様な
利点が得られる。なお、上記疵検出装置110、
選別制御装置116はそれぞれ欠陥部検出手段、
制御手段を成しており、疵検出装置110から出
力される疵検出信号SK3は欠陥部検出信号を成
している。
以上、本考案のいくつかの実施例を詳細に説明
したが、本考案は更に別の態様で実施することも
できる。
例えば、前記第一実施例ではマーク64が表面
疵78の存在する部位に一定の間隔を隔てて付け
られるようになつているが、第16図に示されて
いるように連続するマーク118を付けるように
しても差支えない。また、第17図或いは第18
図に示されているように、伸線材22の全外周面
にマーク120を付けたり、外周面の二箇所にマ
ーク122を付けたりするなどの種々の態様のマ
ークを採用できることは勿論、伸線材22の全外
周に対する割合も必ずしも60%以上とする必要は
なく、例えば一つのスプレーガン62のみで伸線
材22の外周面の一部にマークを付けるだけでも
差支えない。なお、マークの検出率を高める上
で、伸線材22の外周まわりにおいて、その伸線
材22の全外周の40%に相当する連続した領域を
任意に設定した場合に、何れの領域においてもマ
ークが存在するように付けることが望ましい。
また、前記第一実施例では光を乱反射する粗粒
子を含有した塗料が用いられているが、そのよう
な粗粒子を含まない通常の速乾性塗料を用いた
り、或いは速乾性の螢光塗料を用いてマークを付
け、その塗料から発せられる螢光を受光してマー
クを検出したりするようにすることも可能であ
る。
また、マーク64を検出するマーク検出装置8
8は、その検出精度を高める上で伸線材22に近
接して配置することが望ましいが、ロール24に
卷回された伸線材22の後端部は変形しているた
め、その伸線材22とマーク検出装置88とが干
渉したり、マーク検出装置88による検出範囲か
ら伸線材22が逸脱したりする恐れがある。この
ため、例えば第19図に示されているように、伸
線材22の移動方向における上流側の端部にラツ
パ状のガイド124が形成されているとともに、
マーク検出装置88に対応する部分に開口126
が形成された筒体128を設け、マーク検出装置
88を伸線材22に近接して配置することによ
り、マーク64の検出精度を更に向上させること
も可能である。
また、前記第一実施例、第二実施例では製品素
材86の段階で良品と不良品とを選別するように
なつているが、その製品素材86が製品とされた
後に選別するように構成することもできる。例え
ば、前記第一実施例において、第20図に示され
ているように、切断機84によつて切り出された
製品素材86を、その切断機84と同期して作動
するヘツダ装置130により4段階でヘツダ加工
して製品132を製造し、そのヘツダ装置130
から払い出された製品132を前記選別装置10
0によつて選別する場合には、マーク検出装置8
8によりマーク64が検出された後、前記タクト
信号ST1が(N+5)回だけ供給された時に、
その選別装置100に選別信号SC1を供給する
ようにすれば良いのである。
また、前記各実施例の疵検出装置26,10
4,110は何れも渦流探傷によつて表面疵78
を検出するものであるが、他の探傷手段を採用す
ることも可能である。
また、前記各実施例は、何れも引抜き加工によ
つて得られた横断面が円形の伸線材22に存在す
る欠陥部を検出して、切断後にその欠陥部が存在
する不良品を選別する場合について説明したが、
本考案は、横断面の形状が矩形の伸線材や他の線
材に存在する欠陥部を検出して、その欠陥部が存
在する不良品を選別する場合には同様に適用され
得る。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である線材の切断選
別装置により伸線材を切断して選別する工程を含
む伸線材の一連の加工工程を説明する図である。
第2図は第1図において表面疵を検出する疵検出
装置の正面図である。第3図は第2図の疵検出装
置の断面図である。第4図は第2図の疵検出装置
のブロツク線図である。第5図は第1図において
マーキング装置によりマークを付ける工程を説明
する図である。第6図は第1図のマーキング装置
に備えられているスプレーガンの概略を示す断面
図である。第7図は第1図のマーキング装置によ
つて伸線材に付けられたマークの一例を示す正面
図である。第8図は第1図の引抜き加工工程にお
ける引抜き加工条件とマークの乾燥状態との関係
を示す図表である。第9図は第1図においてマー
ク検出装置によりマークを検出する工程を説明す
る図である。第10図は第1図のマーク検出装置
から出力されるマーク検出信号の一例を示すタイ
ムチヤートである。第11図は第9図の断面図で
ある。第12図は、伸線材の全外周に対するマー
クの割合と、そのマークの検出率との関係を示す
グラフである。第13図は第1図の切断機および
パルス発生器から出力されるタクト信号およびパ
ルス信号の一例を示すタイムチヤートである。第
14図は本考案の他の実施例を説明する工程図で
ある。第15図は本考案の更に別の実施例を説明
する工程図である。第16図乃至第18図は、そ
れぞれ第1図のマークを付ける工程において伸線
材に付けられるマークの別の態様を示す図であ
る。第19図は第1図のマーク検出装置が配置さ
れた部分に伸線材を案内する筒体が設けられた態
様を示す図である。第20図は第1図の切断機に
ヘツダ装置が設けられた態様を説明する図であ
る。 22……伸線材(線材)、78……表面疵(欠
陥部)、86……製品素材(切断品)、88……マ
ーク検出装置(欠陥部検出手段)、90,116
……選別制御装置(制御手段)、96,114…
…パルス発生器、100……選別装置、104,
110……疵検出装置(欠陥部検出手段)、SS…
…マーク検出信号(欠陥部検出信号)、SP1,
SP2……パルス信号、SC1,SC2……選別信
号、SK2,SK3……疵検出信号(欠陥部検出信
号)、L1,L2,L3……一定の離間距離。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 欠陥部を有する線材を移動させつつ予め定め
    られた一定の切断長に切断するとともに、該切
    断された切断品のうち前記欠陥部が存在する不
    良品を選別する装置であつて、 前記線材の切断位置から予め定められた一定
    の離間距離だけ該線材の移動方向における上流
    側に隔てた位置に設けられ、該線材の欠陥部を
    検出して欠陥部検出信号を出力する欠陥部検出
    手段と、 前記線材が移動させられるのに伴つて、その
    実際の移動量に対応した数のパルス信号を出力
    するパルス発生器と、 該パルス発生器から出力されるパルス信号の
    パルス数と前記欠陥部検出手段から出力される
    欠陥部検出信号と前記一定の離間距離とに基づ
    いて、前記切断された切断品のうち前記欠陥部
    が存在する不良品を特定し、該不良品が予め定
    められた選別位置に達した時に選別信号を出力
    する制御手段と、 前記選別位置に設けられ、前記制御手段から
    出力される選別信号に従つて前記不良品を選別
    する選別手段と を有することを特徴とする線材の切断選別装
    置。 (2) 前記制御手段は、前記パルス信号のパルス数
    から前記切断品の実際の切断長を求めるととも
    に、該実際の切断長で前記一定の離間距離を割
    算することにより、前記欠陥部検出信号が出力
    されたのち前記欠陥部が存在する切断品が切り
    出されるまでの切断回数を算出して前記不良品
    を特定するものである実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の線材の切断選別装置。
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