JPH045214Y2 - - Google Patents

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JPH045214Y2
JPH045214Y2 JP7493586U JP7493586U JPH045214Y2 JP H045214 Y2 JPH045214 Y2 JP H045214Y2 JP 7493586 U JP7493586 U JP 7493586U JP 7493586 U JP7493586 U JP 7493586U JP H045214 Y2 JPH045214 Y2 JP H045214Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、所定の部位にマークが施された線材
を移動させつつ予め定められた一定の切断長に切
断するとともに、その切断された切断品のうち前
記マークが存在するものを選別する装置に関する
ものである。
従来技術 例えば、鋼材に圧延加工や引抜き加工を行つて
得られた伸線材には、圧延ローラ等による表面疵
が存在するが、このような表面疵を有する伸線材
をそのまま用いて予め定められた一定の切断長に
切断し、ボルト等の所定の製品を製造すると、表
面疵に起因する不良品が発生する。このため、そ
のような表面疵が存在する部位に予めマークを施
し、製品加工を行つた後にそのマークに基づい
て、表面疵が存在する製品を取り除くことが考え
られている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このように予め伸線材にマーク
を施し、それを切断して製品加工した後にマーク
が存在する製品を選別する場合には、加工に伴う
伸線材の変形等に起因してマークが消えたり、加
工の際に油等が付着したりして、マークの確認あ
るいは検出が困難になるという問題があつた。
なお、このような問題は、伸線材の表面疵にマ
ークを施して検出する場合のみならず、所定の部
位にマークが施された線材、例えば線状を成す棒
鋼などを切断し、製品加工を行つた後にそのマー
クが存在する製品を選別する場合には、同様に生
じることである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために為された
ものであり、その要旨とするところは、所定の部
位にマークが施された線材を移動させつつ予め定
められた一定の切断長に切断するとともに、その
切断された切断品のうち前記マークが存在するも
のを選別する装置であつて、(a)前記線材のマーク
を検出してマーク検出信号を出力するマーク検出
手段と、(b)そのマーク検出手段から出力されるマ
ーク検出信号に基づいて前記切断された切断品の
うち前記マークが存在するものを特定し、そのマ
ークの存在する切断品が予め定められた選別位置
に達した時に選別信号を出力する制御手段と、(c)
前記選別位置に設けられ、前記制御手段から出力
される選別信号に従つて前記マークが存在する切
断品を選別する選別手段とを含んで構成したこと
にある。
作用および考案の効果 このような線材の切断選別装置においては、切
断前の線材の状態においてマーク検出手段により
マークが検出され、そのマーク検出手段から出力
されるマーク検出信号に基づいてマークが存在す
る切断品が制御手段によつて特定される。そし
て、そのマークが存在する切断品が予め定められ
た選別位置に達した時に、その制御手段から選別
信号が出力されて選別手段が駆動されることによ
り、マークが存在する切断品とそうでない切断品
とが選別される。
ここで、本考案においては、線材の切断前にマ
ークを検出するようになつているため、切断或い
は製品加工の後にマークを検出する場合に比較し
て、マークが消えたり油が付着したりすることに
よるマークの検出ミスが軽減され、マークの検出
精度が大幅に向上するのである。
なお、上記制御手段は、線材の切断位置とマー
ク検出手段との間の離間距離を、予め定められた
切断品の切断長(設計上の切断長)で割算するこ
とにより、マーク検出手段によつてマークが検出
された後そのマークが存在する部位を有する切断
品が切り出されるまでの切断回数を予め設定して
おいたり、或いは、その切断回数に対応する遅れ
時間を予め設定しておいたりするなど、種々の態
様によつてマークが存在する切断品を特定するよ
うに構成することが可能である。この場合に、例
えば、前記線材が移動させらるのに伴つて、その
実際の移動量に対応した数のパルス信号を出力す
るパルス発生器を含んで制御手段を構成すること
により、そのパルス発生器から出力されるパルス
信号のパルス数と、前記線材が切断される位置と
前記マーク検出手段との間の離間距離と、前記マ
ーク検出信号とに基づいて、前記マークが存在す
る切断品を特定するようにすれば、実際の切断長
と設計上の切断長との間に差異があつても、マー
クが存在する切断品を誤つて特定する恐れがな
い。
また、選別手段が設けられる選別位置は、切断
品が切り出される位置であつても、或いは切断品
に所定の製品加工を行う加工装置から製品が払い
出される位置であつても差支えない。製品加工後
に選別する場合には、上記制御手段は、その製品
加工に対応する切断回数或いは加工時間等を考慮
して選別信号を出力するように構成される。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10は鋼材に圧延加工および
引抜き加工を行つて得られた中間伸線材であり、
軸まわりの回転可能に設けられたロール12に巻
回されている。かかる中間伸線材10は、複数の
ローラ14によつて張力が付与された状態で、線
引きダイス16,18および20内を引き抜かれ
ることにより、更に引抜き加工が施されて所望す
る太さの伸線材22が製造され、ロール24に巻
き取られる。
上記線引きダイス18と20との間には渦流探
傷等による疵検出装置26が配置されており、前
工程の圧延加工や引抜き加工等に起因する伸線材
22の表面疵を検出して、疵信号SKをマーキン
グ制御装置28に出力する。また、線引きダイス
20とロール24との間にはマーキング装置30
が配置されており、マーキング制御装置28から
供給されるマーキング信号SMに従つて、伸線材
22の表面疵が存在する部位にマークが付けられ
る。マーキング制御装置28は、疵検出装置26
が配置された部分を通過した伸線材22が、マー
キング装置30が配置された部分に達するまでの
時間として、引抜き速度に基づいて予め定められ
た一定の遅延時間後にマーキング信号SMを出力
するようになつている。なお、ローラ14にパル
ス発生器等を配設して、実際の引抜き加工時にお
ける引抜き速度を測定しつつ、遅延時間を演算す
るようにすることも可能であり、また、疵検出装
置26を引抜きダイス20とロール24との間等
に配設しても差支えない。
上記マーキング装置30は、第2図に示されて
いるように、伸線材22の軸線に対して略直角な
平面内において、その伸線材22の軸線まわりに
略90°隔たつた二位置から塗料を吹き付ける一対
のスプレーガン32,32を備えており、略円形
の横断面を成す伸線材22の外周面には、その外
周まわりにおいて全外周の60%よりも広い範囲に
上記塗料から成るマーク34が施されるようにな
つている。
スプレーガン32は、第3図に詳しく示されて
いるように、本体36の圧力室38内に図示しな
い電磁弁を介して圧力エアが供給され、ニードル
弁40がスプリング42の付勢力に抗して後退さ
せられることにより、塗料室44内を循環させら
れている高圧、例えば30〜35Kg/cm2程度の塗料を
ノズル46から噴射するもので、極めて高い応答
性を有している。上記電磁弁は、前記マーキング
信号SMに従つて予め定められた一定の時間間隔
で少なくとも2回以上開閉させられるようになつ
ており、これにより、毎分100m程度の引抜き速
度で移動させられる伸線材22には、一連のマー
ク34が等間隔で断続的に付けられることとな
る。第4図は、このようにして疵部48に一連の
マーク34が付けられた伸線材22の一例であ
る。なお、上記ノズル46の周囲は、塗料の固着
による詰まりを防止するため、通路50を経て供
給されるシール液によつてシールされている。
一方、かかるスプレーガン32から噴射される
塗料は油性の速乾性塗料で、ガラス粉体、ステン
レス等の金属粉体、無機粉体等の光を乱反射させ
る粗粒子を含有させたものである。速乾性塗料
は、例えば、アセトン60%、トルエン10%、特殊
造膜剤13%、白色顔料6%、その他11%から成る
もので、常温においても比較的短時間で乾燥する
が、その塗料は引抜き加工直後の伸線材22の表
面に付着されるため、引抜き加工に伴う発熱によ
り一層速やかに乾燥する。これにより、マーキン
グ装置30によつて塗料が付着された伸線材22
が、その塗料の付着後、数秒程度でロール24に
巻き取られるようになつていても、その塗料が伸
線材22の他の部位に付着したり、そのような付
着に起因してマーク34が消えたりすることが防
止される。
ここで、引抜き加工に伴う発熱は、その引抜き
加工の加工条件によつて異なるものであり、その
発熱による伸線材22の温度が高過ぎると、塗料
が損傷して後工程におけるマーク34の検出精度
が損われる一方、伸線材22の温度が低過ぎる
と、塗料の乾燥に長時間を要するところから、塗
料を付着する際に伸線材22が所定の温度範囲内
となるように加工条件を設定する必要がある。所
定の温度範囲は塗料の種類によつても異なるが、
一般には40〜70℃程度であれば良く、断面減少率
を2〜20%の範囲内、引抜き速度を30〜150m/
分の範囲内にそれぞれ設定して引抜き加工を行え
ば、良好な結果が得られる。第5図は、断面減少
率(%)および引抜き速度(m/分)を種々変更
して引抜き加工を行い、伸線材22に付けたマー
ク34が他の部位に付着したり過熱により損傷し
たりする場合について調べた結果で、○印はマー
ク34の付着や損傷等がなかつた場合である。ま
た、×印はマーク34の付着や損傷等を生じた場
合であり、△印はマーク34の付着や損傷等を生
じるが、実用上問題とならない程度の場合であ
る。
第1図に戻つて、このようなマーク34が施さ
れてロール24に巻き取られた伸線材22は、そ
の後、ボルト等の製品製造ラインに搬送され、複
数の駆動ローラ52によつてロール24から引き
出されつつ間欠的に移動させられることにより、
切断機54によつて予め定められた一定の切断長
の製品素材56に切断される。本実施例では、上
記マーク34が施された伸線材22が所定の部位
にマークが施された線材であり、その伸線材22
を切断して得られた製品素材56が切断品であ
る。
上記ロール24と切断機54との間には、前記
マーク34を検出するためのマーク検出装置58
が配置されており、マーク検出信号SSを選別制
御手段60へ出力する。マーク検出装置58はマ
ーク検出手段を成すもので、第6図に示されてい
るように一対の投光器62と受光器64とを備え
て構成され、投光器62から投射された光の反射
光を受光器64によつて受光することにより、マ
ーク34が付けられている部位とそうでない部位
とにおける反射光の強さの変化に基づいてマーク
34の有無を検出する。
ところで、かかるマーク34は、前述したよう
に光を乱反射させるガラス粉体等の粗粒子を含有
させた塗料を付着したものであるため、投光器6
2から投射された光がマーク34に当たると、そ
の光は上記粗粒子によつて激しく乱反射する。こ
の乱反射の程度は、伸線材22の表面に存在する
錆等による乱反射よりも強い。一方、受光器64
は、錆等による乱反射に伴う反射光は殆ど受光し
ないが、マーク34による乱反射に伴う反射光は
受光し得る位置に配置されている。これにより、
伸線材22の表面に存在する錆の有無等に起因し
て反射光の強さが変化しても、そのような反射光
は受光器64によつて受光されず、マーク34の
有無による反射光の強さの変化として誤つて検出
することが大幅に軽減される。
また、マーク34は伸線材22の表面に一定の
間隔を隔てて断続的に付けられているため、受光
器64には、伸線材22の送り速度に基づく一定
の時間間隔で断続的にマーク34による反射光が
入射する。したがつて、前記マーク検出信号SS
の信号強度も、第7図に実線で示されているよう
に一定の周期で強弱を繰り返すこととなり、図に
おいて一点鎖線で示されているノイズNのよう
に、上記錆の有無等に起因する反射光が仮に受光
器64に入射したとしても、それによる信号強度
の変化とは区別される。マーク検出信号SSが供
給される選別制御装置60は、その信号強度が予
め定められた一定の周期で変化する場合にのみ、
伸線材22にマーク34が存在するものとして以
後の信号処理を行うのである。これにより、上記
粗粒子の乱反射による反射光のみを受光すること
と相俟つて、マーク34以外のものをマーク34
として誤検出することが一層確実に防止される。
一方、投光器62から投射された光は、第8図
から明らかなように、伸線材22の上半分に照射
されるのみであるが、検出すべきマーク34は、
前述したように伸線材22の全外周の60%よりも
広い範囲に施されているため、仮に、第8図に示
されているようにマーク34の切れ目が投光器6
2側に位置する位相に伸線材22が保持されてい
る場合であつても、伸線材22の全外周の少なく
とも10%に相当する範囲のマーク34に光が照射
される。このため、かかるマーク34はマーク検
出装置58によつて確実に検出されることなり、
マーク34が存在するにも拘らず、そのマーク3
4が検出されない恐れはないのである。
因に、かかる伸線材22の外周まわりにおいて
長さが異なる連続したマークを施し、伸線材22
の全外周に対してマークを施した範囲の割合
(%)と、そのマークに投射した光の反射光を受
光してマークを検出した場合の検出率(%)との
関係を調べた結果を第9図に示す。かかる第9図
から明らかなように、伸線材22の全外周の略50
%の範囲にマークを施していても、その検出率は
約85%程度であつて、検出精度としては必ずしも
充分でない。これに対して、全外周の60%以上に
マークが施されている場合には、略100%の検出
率でマークが検出され、高い信頼性が得られるこ
とが判る。なお、この実験では、光を乱反射させ
る粗粒子が含有されていない塗料を用いてマーク
を付け、そのマークの通常の反射光を受光するこ
とによつてマークを検出した。
第1図に戻つて、前記選別制御装置60にはま
た、パルス発生器66および切断機54からそれ
ぞれパルス信号SPおよびタクト信号STが供給さ
れるようになつている。パルス発生器66は、前
記駆動ローラ52に対向して設けられた押えロー
ラ68の回転に伴つて、その回転量すなわち伸線
材22の実際の移動量に対応する数のパルス信号
SPを出力する。また、タクト信号STは、切断機
54の作動時すなわち伸線材22の移動が停止し
ている際に出力される。そして、このようなパル
ス信号SP、タクト信号STおよび前記マーク検出
信号SSが供給される選別制御装置60は、それ
等の信号を処理して選別装置70に選別信号SC
を出力し、その選別信号SCに従つて選別装置7
0が駆動されることにより、前記マーク34が存
在する製品素材56は不良品として容器72内に
排除され、マーク34が存在しない製品素材56
のみが良品として後工程の製品加工工程へ送られ
る。
上記選別制御装置60は、先ず、第10図に示
されているように、一つのタクト信号STが供給
されたのち次のタクト信号STが供給されるまで
の間に供給されたパルス信号SPのパルス数P1
P2,…をそれぞれカウントして記憶し、それ等
の平均パルス数Poを、例えば予め定められた所
定の回数の移動平均等によつて算出する。次に、
この平均パルス数Poに対応する伸線材22の実
際の移動量、すなわち製品素材56の実際の切断
長lを求め、この切断長lでマーク検出装置58
と切断機54との間の離間距離Lを割ることによ
り、マーク検出装置58によつて検出されたマー
ク34を有する製品素材56が、マーク検出信号
SSが供給された後に切断機54によつて切り出
されるまでの切断回数Nを算出する。これにより
切断機54によつて順次切り出される製品素材5
6のうち、マーク34が存在する製品素材56が
特定される。そして、本実施例では第1図から明
らかなように、切断機54から2番目に位置する
製品素材56が選別装置70によつて選別される
ようになつているところから、マーク検出信号
SSが供給された後、上記切断回数Nに1を加え
た(N+1)回だけタクト信号STが供給された
時に選別信号SCを出力して選別装置70を駆動
する。かかる選別制御装置60は、パルス信号
SP、タクト信号STを出力するパルス発生器6
6、切断機54等と共に制御手段を構成してい
る。
このような選別制御装置60においては、製品
素材56の実際の切断長lに基づいて切断回数N
が算出されているため、切断に伴つて伸線材22
の切断面に生じるバリ等に起因して設計上の切断
長と実際の切断長lとの間に差異があつても、製
品素材56の選別を誤る恐れはない。また、製品
素材56の設計切断長に基づいて、マーク検出信
号SSが供給されたのち選別信号SCを出力するま
での切断回数を作業者が計算し、それを制御装置
に設定する場合に比較して、作業者の負担が軽減
されるとともに設定ミスによる誤つた選別が回避
される。また、切断機54によつて切断した後、
直ちに良品と不良品とを選別するようになつてい
るため、製品加工後に選別する場合に比較して無
駄な加工を行わずに済み、加工能率が向上する利
点がある。なお、本実施例では切断回数Nを算出
して選別信号SCを出力する時期を制御するよう
になつているが、例えば、前記離間距離Lに対応
する総パルス数を予め算出しておくとともに、マ
ーク検出信号SSが供給された後に供給されるパ
ルス信号SPのパルス数を順次その総パルス数か
ら減算することにより、選別信号SCを出力する
時期を求めるようにするなど、選別信号SCの出
力時期の制御に際しては種々の態様を採用し得
る。
上記選別装置70は選別手段を成すもので、そ
の選別装置70が配置された位置は予め定められ
た選別位置を意味している。そして、かかる選別
装置70は、例えばエアシリンダ等を備えて構成
され、選別制御装置60から供給される選別信号
SCに従つて出力ロツドが引込み、突出し駆動さ
れることにより、マーク34が存在する製品素材
56を容器72内に排除するようになつている。
また、マーク34が存在しない製品素材56は良
品として、例えばヘツダ装置等によつてヘツダ加
工されるが、上記選別装置70とヘツダ装置等と
の間には良品を蓄えておくバツフア装置が配置さ
れ、選別装置70によつて不良品が排除された場
合には、その不良品の替わりに良品をヘツダ装置
等へ供給するようになつている。これにより、ヘ
ツダ装置等における空打ちが防止される。
以上、中間伸線材10から伸線材22を製造す
るとともに疵部48が存在する部位にマーク34
を施し、その後、その伸線材22から製品素材5
6を切り出すとともにマーク34を有する製品素
材56を選別する一連の加工工程について詳細に
説明したが、本実施例では、伸線材22の切断前
にマーク検出装置58によつてマーク34を検出
するようになつているため、切断或いは製品加工
の後にマーク34を検出する場合に比較して、マ
ーク34が消えたり油が付着したりすることによ
るマーク34の検出ミスが軽減され、マーク34
の検出精度が大幅に向上するのである。
また、選別信号SCを出力する選別制御装置6
0は、製品素材56の実際の切断長lに基づいて
不良品を特定するようになつているため、設計上
の切断長と実際の切断長lとの間に差異があつて
も、製品素材56の選別を誤る恐れはない。特
に、製品素材56の設計切断長に基づいて、マー
ク検出信号SSが供給されたのち選別信号SCを出
力するまでの切断回数等を作業者が計算し、それ
を制御装置等に設定する場合に比較して、作業者
の負担が軽減されるとともに設定ミスによる誤つ
た選別が回避される利点がある。
また、本実施例ではヘツダ装置等による製品加
工に先立つて良品と不良品とを選別し、良品のみ
を製品加工するようになつているため、製品加工
後に選別する場合に比較して無駄な加工を行わず
に済み、加工能率が向上する。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、本考案は他の態様で実施すること
もできる。
例えば、前記実施例ではマーク34が疵部48
に一定の間隔を隔てて付けられるようになつてい
るが、第11図に示されているように疵部48に
連続するマーク74を付けるようにしても差支え
ない。また、第12図或いは第13図に示されて
いるように、伸線材22の全外周面にマーク76
を付けたり、外周面の二箇所にマーク78を付け
たりするなど種々の態様のマークを採用できるこ
とは勿論、伸線材22の全外周に対する割合も必
ずしも60%以上とする必要はなく、例えば一つの
スプレーガン32のみで伸線材22の外周面の一
部にマークを付けるだけでも差支えない。なお、
マークの検出率を高める上で、伸線材22の外周
まわりにおいて、その伸線材22の全外周の40%
に相当する連続した領域を任意に設定した場合
に、何れの領域においてもマークが存在するよう
に付けることが望ましい。
また、前記実施例では光を乱反射する粗粒子を
含有した塗料が用いられているが、そのような粗
粒子を含まない通常の速乾性塗料を用いたり、或
いは速乾性の螢光塗料を用いてマークを付け、そ
の塗料から発せられる螢光を受光してマークを検
出したりするようにすることも可能である。
また、マーク34を検出するマーク検出装置5
8は、その検出精度を高める上で伸線材22に近
接して配置することが望ましいが、ロール24に
巻回された伸線材22の後端部は変形しているた
め、その伸線材22とマーク検出装置58とが干
渉したり、マーク検出装置58による検出範囲か
ら伸線材22が逸脱したりする恐れがある。この
ため、例えば第14図に示されているように、伸
線材22の移動方向における上流側の端部にラツ
パ状のガイド80が形成されているとともに、マ
ーク検出装置58に対応する部分に開口82が形
成された筒体84を設け、マーク検出装置58を
伸線材22に近接して配置することにより、マー
ク34の検出精度を更に向上させることも可能で
ある。
また、前記実施例では製品素材56の段階で良
品と不良品とを選別するようになつているが、そ
の製品素材56が製品とされた後に選別するよう
に構成することもできる。例えば、第15図に示
されているように、切断機54によつて切り出さ
れた製品素材56を、その切断機54と同期して
作動するヘツダ装置86により4段階でヘツダ加
工して製品88を製造し、そのヘツダ装置86か
ら払い出された製品88を前記選別装置70によ
つて選別する場合には、マーク検出装置58によ
つてマーク34が検出された後、前記タクト信号
STが(N+5)回だけ供給された時に、その選
別装置70に選別信号SCを供給するようにすれ
ば良いのである。なお、選別信号SCを出力する
時期については、製品素材56の設計切断長に基
づいて切断回数或いは遅延時間等を求め、作業者
が手動で設定するようにしても差支えない。
また、前記実施例では引抜き加工によつて得ら
れた伸線材22の疵部48にマーク34を付け
て、そのマーク34が存在する製品素材56を選
別する場合について説明したが、本考案は、横断
面の形状が矩形の伸線材や他の線材の所定の部位
にマークを付けて、そのマークが存在する切断品
を選別する場合には同様に適用され得る。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である線材の切断選
別装置により伸線材を切断して選別する工程を含
む伸線材の一連の加工工程を説明する図である。
第2図は第1図においてマーキング装置によりマ
ークを付ける工程を説明する図である。第3図は
第1図のマーキング装置に備えられているスプレ
ーガンの概略を示す断面図である。第4図は第1
図のマーキング装置によつて伸線材に付けられた
マークの一例を示す正面図である。第5図は第1
図の引抜き加工工程における引抜き加工条件とマ
ークの乾燥状態との関係を示す図表である。第6
図は第1図においてマーク検出装置によりマーク
を検出する工程を説明する図である。第7図は第
1図のマーク検出装置から出力されるマーク検出
信号の一例を示すタイムチヤートである。第8図
は第6図の断面図である。第9図は、伸線材の全
外周に対するマークの割合と、そのマークの検出
率との関係を示すグラフである。第10図は第1
図の切断機およびパルス発生器から出力されるタ
クト信号およびパルス信号の一例を示すタイムチ
ヤートである。第11図乃至第13図は、それぞ
れ第1図のマークを付ける工程において伸線材に
付けられるマークの別の態様を示す図である。第
14図は第1図のマーク検出装置が配置された部
分に伸線材を案内する筒体が設けられた態様を示
す図である。第15図は第1図の切断機にヘツダ
装置が設けられた態様を説明する図である。 22……伸線材(線材)、34,74,76,
78……マーク、54……切断機、60……選別
制御装置、66……パルス発生器、56……製品
素材(切断品)、58……マーク検出装置(マー
ク検出手段)、70……選別装置(選別手段)、
SS……マーク検出信号、SP……パルス信号、SC
……選別信号。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所定の部位にマークが施された線材を移動さ
    せつつ予め定められた一定の切断長に切断する
    とともに、該切断された切断品のうち前記マー
    クが存在するものを選別する装置であつて、 前記線材のマークを検出してマーク検出信号
    を出力するマーク検出手段と、 該マーク検出手段から出力されるマーク検出
    信号に基づいて前記切断された切断品のうち前
    記マークが存在するものを特定し、該マークの
    存在する切断品が予め定められた選別位置に達
    した時に選別信号を出力する制御手段と、 前記選別位置に設けられ、前記制御手段から
    出力される選別信号に従つて前記マークが存在
    する切断品を選別する選別手段と を有することを特徴とする線材の切断選別装
    置。 (2) 前記制御手段は、前記線材が移動させられる
    のに伴つて、その実際の移動量に対応した数の
    パルス信号を出力するパルス発生器を備え、該
    パルス発生器から出力されるパルス信号のパル
    ス数と、前記線材が切断される位置と前記マー
    ク検出手段との間の離間距離と、前記マーク検
    出信号とに基づいて、前記マークが存在する切
    断品を特定するものである実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の線材の切断選別装置。
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JP6062792B2 (ja) * 2013-04-23 2017-01-18 滝川工業株式会社 棒鋼製造設備、及び選別装置

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