JPH0452048Y2 - - Google Patents

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JPH0452048Y2
JPH0452048Y2 JP8732987U JP8732987U JPH0452048Y2 JP H0452048 Y2 JPH0452048 Y2 JP H0452048Y2 JP 8732987 U JP8732987 U JP 8732987U JP 8732987 U JP8732987 U JP 8732987U JP H0452048 Y2 JPH0452048 Y2 JP H0452048Y2
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cardboard
synthetic resin
board
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holes
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、建材,運搬材,家庭用品等に使用さ
れるボード等を形成する積層体に関し、詳しく
は、厚紙と合成樹脂とを積層してなる高強度でか
つ軽量化を図れる積層体に関する。
〈従来の技術及びその問題点〉 近年では、建材,荷物運搬用ケース,家庭用品
等においても、金属や木材に代わつて合成樹脂が
使用される傾向にある。これらの用途に使用され
る合成樹脂は、必要に応じた強度が要求されるこ
とは無論であるが、特に荷物運搬用ケース,家庭
用品等の運搬・持ち運びに供されるものについて
は軽量化が望まれる。
従来では、合成樹脂からなる製品の強度を確保
するために、板厚を厚くするか補強リブ等を設け
るなどの形状的な工夫の他、ガラス繊維を混入さ
せるなどの材料自体の強度向上が図られている
が、元来合成樹脂が金属や木材に比べて軽い材料
であるため、強度を確保した上での軽量化につい
ては、あまり着目されていなかつた。
強度を確保した上で軽量化を図れる積層体とし
ては、材料をハニカム状した積層体が一般的に知
られているが、ハニカム形状とすることによつて
製造上の困難さから高価になると共に、板厚が厚
くなつてしまうため、建材,荷物運搬用ケース,
家庭用品等には不向きでありその用途が限られる
という欠点があつた。
また、合成樹脂の他厚紙も軽量化を図る上で
は、金属や木材に代わる材料であると言えるが、
強度の高い厚紙は密度も高く、建材,荷物運搬用
ケース,家庭用品等の強度を必要とする用途で
は、重量は合成樹脂のものと同等か或いは重くな
つてしまう。厚紙の厚さを抑えつつ強度を確保
し、更に耐水性を向上させるため、厚紙の両面に
合成樹脂の薄膜層(合成樹脂フイルム又は合成樹
脂シート)を接着して積層したものがあるが、厚
紙には一般に水分が含まれているため、合成樹脂
の薄膜層を被膜させた後にこの含有水分が積層境
界に染み出して、厚紙と合成樹脂の薄膜層との接
着を損なつて剥離が生じ、初期の強度や耐水性が
損なわれることがあつた。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであ
り、建材,荷物運搬用ケース,家庭用品等に使用
可能な高強度かつ軽量で、然も特質が安定な積層
体を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 そのため本考案では、複数の貫通孔を穿設した
厚紙の少なくとも片面に、合成樹脂製の薄膜層を
接合して形成した。
〈作用〉 かかる構成によれば、少なくとも片面に接着さ
れた合成樹脂の薄膜層によつて芯材としての厚紙
が補強されるので、厚紙の厚さを抑えかつ貫通孔
を穿設しても積層体の強度を確保でき軽量化を図
れる。また、厚紙には複数の貫通孔を穿設してあ
り、厚紙に含まれる水分が染み出しても、この水
分が貫通孔内に一時的に溜められるため、厚紙と
合成樹脂製の薄膜層との接着が厚紙の含有水分に
よつて損なわれることがない。
〈実施例〉 以下に、本考案の一実施例を、第1図及び第2
図に基づいて説明する。
図において、複数の貫通孔1を全面に穿設した
厚紙2を芯材とし、その両面に合成樹脂製の薄膜
層として合成樹脂フイルム(又は合成樹脂シー
ト)3を接着した積層体によりボード4を形成し
てある。
ここで、ボード4の密度が約0.9g/cm3以上にな
ると、高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リスチレン,ナイロン,ポリエチレンテレフタレ
ート等の材料を用いて単層構造(貫通孔1無し)
のボードを形成した場合に比べ軽量化を図れず、
積層構造したことによりかえつてボードを重くし
てしまう。また、ボード4の曲げ弾性率が約70
Kg/cm2以下では、高密度ポリエチレン,ポリプロ
ピレン等の材料を用いて単層構造(貫通孔1無
し)ボードを形成した場合よりも剛性が低くなつ
てしまい、実用に耐える強度を備えなくなつてし
まう。このため、本実施例では、貫通孔1を穿設
する前の無垢の状態での厚紙2の曲げ弾性率が約
300Kg/cm2以上で、密度が1.0〜1.3g/cm3程度の高
剛性厚紙を使用し、貫通孔1を穿設し更に合成樹
脂フイルム3を接着して補強した後の曲げ弾性率
及び密度が、上記のレベルを保てるように貫通孔
1のピツチ,孔径を決定する。
厚紙2の厚さは、1〜10mm(好ましくは2〜5
mm)程度のものを使用する。これは、厚さが1mm
よりも薄くなると、ボードとして強度が不足し実
用に耐えなくなり、逆に10mmよりも厚いと、ボー
ド4の重量が重くなつて軽量化を果たせなくなつ
てしまうためである。
厚紙2の種類としては、単層抄き若しくは複層
抄きのいずれも使用可能であるが、一般的に厚紙
は複層抄きのものが多い。抄造工程後にプレスし
た高剛性の厚紙、或いは、樹脂系の結合剤ととも
に抄造した高剛性の厚紙が特に好適である。ま
た、パルプの種類は、針葉樹系ばかりでなく広葉
樹系のパルプも使用可能であり、バージンパルプ
はもとより再生パルプの使用も可能である。
厚紙2に穿設する貫通孔1のピツチ,孔径は、
上記のように穿設後の厚紙2を芯材としたボード
4の曲げ弾性率及び密度を考慮して決定される
が、貫通孔1の孔径が大き過ぎると、強度が部分
によつて大きく変化することになつて表面に凹み
ができ易くなり、また、孔径が小さ過ぎると軽量
化(密度を小さく)するためにピツチを小さくし
て数多くの貫通孔1を設ける必要があり、経済的
に不利となる。従つて、貫通孔1の大きさは1〜
20mmφ(好ましくは5〜8mmφ)、貫通孔1の間隔
は5〜15mm(好ましくは5〜10mm)程度とする。
尚、貫通孔1の断面形状は特に限定するもので
はないが、経済性の面から本実施例においては丸
型とした。
厚紙2の全面に貫通孔1を穿設する方法として
は、ドリルやパンチングなどの機械的な方法で後
加工する方法が一般的であるが、厚紙2の製造工
程中で孔開けする方法が経済的には優れている。
貫通孔1の孔径,ピツチは1種類であつても複数
種であつても良い。
一方、厚紙2の両面に接着する合成樹脂フイル
ム3としては、ポリオレフイン,ポリスチレン,
ポリカーボネート,硬質ポリ塩化ビニール等のフ
イルムを使用し、ボード4の使用目的によつて選
択する。合成樹脂フイルム3の厚さは、強度・経
済性更に使用目的によつて40〜1000μ程度の範囲
から選択するが、一般的には100〜300μのフイル
ムを用いるようにする。また、合成樹脂フイルム
3の透明・不透明,着色・未着色は、ボード4の
用途に応じて決定する。
厚紙2に対する合成樹脂フイルム3の接着は、
以下のようにして行う。
即ち、全面に貫通孔1が穿設される厚紙2の片
面若しくは両面に接着剤を塗布し、その上にプレ
ス或いはロール等によつて合成樹脂フイルム3を
加熱圧着することにより、厚紙2の端面に合成樹
脂フイルム3を積層してボード4を形成する。ま
た、前述の方法とは逆に、合成樹脂フイルム3の
片面に接着剤を塗布し、これを厚紙2上に積層し
てボード4を形成するようにしても良い。
尚、かかるボード4の端縁部を木材や合成樹脂
等で縁どることによつて装飾して、主に建材(内
装材)として用いるようにすることも可能であ
る。
以上のように、本実施例における積層体のボー
ド4は、単層構造とした厚紙製若しくは合成樹脂
製のボードと略同等の強度を備え、20〜40%程度
の軽量化を図れる。また、厚紙2に含まれる水分
が染み出しても、この水分が貫通孔1内に一時的
に溜められるために、厚紙2の含有水分により合
成樹脂フイルム3の接着が損なわれることがな
い。
更に、本実施例のように厚紙2の両面に合成樹
脂フイルム3を接着すれば、貫通孔1内に空気が
密閉されることになつて、この密閉空気によつて
断熱・防音効果をもたせることにもなるが、片面
のみに合成樹脂フイルム3を接着して高強度軽量
化のみを図るようにしても良い。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案に係る積層体によ
ると、実用に耐える強度を備えつつ軽量化を図る
ことができ、然も、厚紙に含まれる水分によつて
合成樹脂製の薄膜層の接着が損なわれることがな
く特質が安定であるため、建材,荷物運搬用ケー
ス,家庭用品用ケース等に好適であるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるボードの断面図、第2
図は第1図の上面図である。 1……貫通孔、2……厚紙、3……合成樹脂フ
イルム(合成樹脂製の薄膜層)、4……ボード
(積層体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の貫通孔を穿設した厚紙の少なくとも片面
    に、合成樹脂製の薄膜層を接合して形成したこと
    を特徴とする高強度軽量積層体。
JP8732987U 1987-06-05 1987-06-05 Expired JPH0452048Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8732987U JPH0452048Y2 (ja) 1987-06-05 1987-06-05

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JP8732987U JPH0452048Y2 (ja) 1987-06-05 1987-06-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63194717U JPS63194717U (ja) 1988-12-15
JPH0452048Y2 true JPH0452048Y2 (ja) 1992-12-08

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JP8732987U Expired JPH0452048Y2 (ja) 1987-06-05 1987-06-05

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