JPH0451988Y2 - - Google Patents

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JPH0451988Y2
JPH0451988Y2 JP1986143986U JP14398686U JPH0451988Y2 JP H0451988 Y2 JPH0451988 Y2 JP H0451988Y2 JP 1986143986 U JP1986143986 U JP 1986143986U JP 14398686 U JP14398686 U JP 14398686U JP H0451988 Y2 JPH0451988 Y2 JP H0451988Y2
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JP
Japan
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liner
main shaft
sealing surface
protrusions
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、2ブレード式インパルスレンチの
改良に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、ボルト・ナツト等の締付けには油圧の衝
撃力を締付トルクに変換するインパルスレンチが
使用されている。
そして、現在では衝撃パルスを発生させるブレ
ード(駆動羽根)を複数枚有するインパルスレン
チが開発されている。
このようなインパルスレンチでは、ブレードの
枚数を増すとライナ1回転において発生する衝撃
パルス数が多くなるが、ライナの慣性力が小さく
なつて、衝撃パルス1回当たりの締付トルクが小
さくなるという欠点があつた。
また、インパルスレンチは、重量比に対する出
力が小さいので、高い締付トルクを得るために
は、モータ部と油圧パルス発生部を大きくしなけ
ればならず、重量が重くなり、作業者にとつて大
きな作業負担となつていた。
そのため、最近では、高い締付トルクを得るた
めに、複数枚のブレードを有していても、ライナ
1回転で1パルスしか発生しない構造が考案され
た。
この2ブレード式インパルスレンチにおける1
回転1パルスの機構は、ライナの短軸方向の対向
するシール面をライナの軸心と平行した直線以外
の線からなるものとし、メインシヤフトのシール
面も同様に形成して、ライナ1回転に対して1回
ライナのシール面とメインシヤフトのシール面が
合致して衝撃パルスを発生するようにしたもので
あつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の2ブレード式インパ
ルスレンチでは、両方のシール面を軸心と平行し
た直線以外の線からなるものとしているので、シ
ール面を形成するときの加工が難しいという問題
があつた。そのため、シール面の精度が悪くなり
やすく、衝撃パルス発生時にライナとメインシヤ
フトのそれぞれのシール面がキツチリと合致しな
いので、狙い通りの高い締付トルクが得られない
という問題があつた。
また、一般に部品の検査は部品の一部分の位置
を基準にして検査が行われるが、シール面が両側
とも軸心と平行した直線以外の線からなるので、
基準の位置を設定しにくく検査がしにくいため、
一々ライナとメインシヤフトを組立ててみないと
狙い通りの高い締付トルクが得られているかどう
かが判らないという問題があつた。
また、衝撃パルス発生時の上下の高圧室の大き
いが異なる場合には、発生する圧力が均等でない
ので、回転振動の原因となつていた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この考案では、ライナ10の短軸方向
の2本の突条のうちの一方のシール面dとメイン
シヤフト11の2本の突条のうちの一方のシール
面yをメインシヤフト11の軸心と平行した直線
状とし、ライナ10の他方のシール面cとメイン
シヤフト11の他方のシール面xをメインシヤフ
ト11の軸心と平行した直線以外の線からなる突
条とし、ライナ10の対向する2本のシール面と
メインシヤフト11の2本のシール面とがライナ
10の1回転につき1回合致するようにすると共
に締付トルク発生時の上下の高圧室の容積が等し
くなるように前記突条を形成した2ブレード式イ
ンパルスレンチとした。
〔作用〕
この考案は、対向する2本のシール面のうちの
一方を軸心と平行した直線状とし、他方のシール
面を軸心と平行した直線以外の線からなる突条と
しているので、一回転につき一回だけ2本のシー
ル面が合致し、一回転につき一回締付トルクが発
生するようになる。
ライナ10の短軸方向の2本のシール面のうち
の一方のシール面dと、メインシヤフト11の2
本のシール面のうちの一方のシール面yをメイン
シヤフト11の軸心と平行した直線状としている
ので加工が容易である。
さらに、前記の直線状のシール面d,yの位置
を基準としてライナ10の他方のシール面cとメ
インシヤフト11の他方のシール面xを加工でき
るので、精度よく加工できる。
また、検査も直線状のシール面d,yの位置を
基準としてライナ10の他方のシール面cとメイ
ンシヤフト11の他方のシール面xを検査すれ
ば、検査が容易にできる。
さらに、この考案の2ブレード式インパルスレ
ンチは、衝撃パルス発生時の上下の高圧室の容積
が同じであり、発生する衝撃パルスが均等である
ので、発生する振動が少ない。
〔実施例」 以下、この考案の構成を実施例として示した図
面に従つて説明する。
第1図において、1はレンチ本体、2は圧縮空
気等によつて回転するエアモータ、3はエアモー
タ2の回転力を油圧によつて衝撃パルスに変換さ
せる油圧パルス発生装置、4はハンドルである。
ハンドル4の下部にはエアモータ2へ圧縮空気
を供給する給気口5と排気口6を設けてあり、上
部には正逆回転切換バルブ7とスロツトルレバー
8を設けている。前記油圧パルス発生装置3は、
ライナーケース9内にライナ10を設け、ライナ
10内にメインシヤフト11を互いの軸心を一致
させて嵌挿している。ライナ10はメインシヤフ
ト11に対して回動自在であり、このライナ10
内にはトルクを発生させるための作動油を充填し
ている。ライナ10内は、ライナーケース9の両
端に設けたライナ上板12とライナ下板13によ
つて密封されている。
ライナ10内部は、第5図に示すように断面略
楕円形のライナ室を形成しており、メインシヤフ
ト11の軸心に対して対称位置に設けた2個の溝
部14,14にバネ15を介してブレード16を
出没可能に嵌挿し、該ブレード16がライナ10
の内面に当接している。
この2枚のブレード16,16間のメインシヤ
フト11の外周面には2本の突条を形成してシー
ル面x,yとしている。一方のシール面yは、第
3図に示すように、メインシヤフト11の軸心と
平行した直線状とし、他方のシール面xは、第2
図に示すように、メインシヤフト11の軸心から
傾斜させた直線状としている。
ライナ10の内周面には断面略楕円形の長軸と
短軸の両端に山形状に盛り上げた突条を形成して
シール面a,b,c,dとし、短軸側のシール面
dを第7図に示すようにライナ10の軸心と平行
した直線状とし、短軸側のシール面cを第6図に
示すように前記メインシヤフト11のシール面x
と同じだけ傾斜させた直線状としている。そし
て、第5図Aのようにシール面cとx及びシール
面dとyが合致するときにのみライナ室を気密的
に二分するものとしている。このとき、シール面
a,bと2枚のブレード16,16も同時に接触
してライナ室を気密的に二分するので、ライナ室
は4室に分けられることになる。そして、このと
きの各室の容積は同じになつている。
シール面c付近のライナ10にはその軸方向に
平行に出力調整弁挿入孔17を穿孔すると共にシ
ール面cとxにより区分される2室と挿入孔17
とを連通する導孔18,18を形成し、挿入孔1
7内に出力調整バルブ19を挿入している。ま
た、挿入孔17の対称位置には重量バランス孔2
0を穿孔し、挿入孔17との重量バランスをとつ
ている。
尚、前記メインシヤフト11のシール面xは第
8図〜第13図に示したような折曲形、円弧形、
波形等の軸心と平行した直線以外の線からなる各
種の形状からなる突条とすることができるが、こ
の場合は前記ライナ10のシール面cも、メイン
シヤフト11のシール面xと同一形状にする必要
がある。
次に、以上の構成からなる2ブレード式インパ
ルスレンチの作動について説明する。
スロツトルレバー8の操作により圧縮空気をエ
アモータ2に供給するとエアモータ2は高速で回
転し、これに伴いライナ10も回転する。
ライナ10の回転に伴うライナ室の変化は第5
図A〜Dに示しており、A,B,C,Dは、それ
ぞれライナ10が90°ずつ回転した状態である。
(a) 第5図Aの状態 第5図Aは、メインシヤフト11の衝撃パルス
による打撃力が発生した状態である。
この状態では、ライナ10のシール面a,b,
c,dとメインシヤフト11のシール面x,y及
びブレード16,16が合致してライナ室を一時
的に4室に分け、上下のブレード16,16の両
側に高圧室Hと低圧室Lが形成される。
さらにエアモータ2の回転によつてライナ10
が回転すると高圧室Hの容積が減少するため、作
動油は圧縮されて瞬間的に高圧が生じて衝撃パル
スが発生し、ブレード16,16を低圧室L側に
押しやる。メインシヤフト11には上下のブレー
ド16,16を介して瞬間的に偶力が作用するの
で強力な締付トルクが発生する。
このときの上下の高圧室Hの容積が同じになつ
ているので、上下の高圧室から発生する衝撃力が
が均等になり、発生する振動が少ない。
(b) 第5図Bの状態 第5図Bは、締付トルクを発生した後、ライナ
10が90°回転した状態である。
ライナ室は、上下のブレード16,16を挟ん
で形成された高圧室と低圧室が連通して一室とな
り、同一の圧力となる。ライナ10はエアモータ
2の回転によりさらに回転する。
(c) 第5図Cの状態 第5図Cは、第5図Bの状態からさらに90°回
転し、締付トルク発生時より180°回転した状態で
ある。
シール面cとy及びシール面dとxが対峙し第
6図及び第7図に示したようにそれぞれ交差す
る。そのため、これらのシール面が合致せず、高
圧室Hと低圧室Lが形成されないので締付トルク
が発生しない。ライナ10はそのまま回転する。
(d) 第5図Dの状態 第5図Dは、第5図Cの状態からさらに90°回
転し、締付トルク発生時より270°回転した状態で
ある。
この状態は、第5図Bと実質的に同じ状態であ
り、ライナ10はエアモータ2の回転によりさら
に回転する。
さらに90°回転すると、第5図Aの状態に戻り
ライナ10のシール面a,b,c,dとメインシ
ヤフト11のシール面x,y及びブレード16,
16が合致してライナ室を一時的に4室に分け、
上下のブレード16,16の両側に高圧室Hと低
圧室Lが形成され、再び衝撃パルスが発生する。
このようにして、ライナが1回転するごとに1
回衝撃パルス発生するようになる。
又、前記メインシヤフト11のシール面xを第
8図〜第13図に示したような各種の形状とした
場合にも、第5図Cの状態では、シール面cとy
及びシール面dとxが対峙して交差し、これらの
シール面間ではシールが行われず、圧力変化が生
じないため締付トルクが発生しない。
〔考案の効果〕
この考案の2ブレード式インパルスレンチは、
ライナ10の短軸方向の2本の突条のうちの一方
のシール面dとメインシヤフト11の2本の突条
のうちの一方のシール面yをメインシヤフト11
の軸心と平行した直線状としているので、加工し
やすい。
さらに、他方のシール面を、直線状とした前記
シール面を基準位置として加工できるので、他方
のシール面の加工精度が高くなる。そのため、高
圧室Hと低圧室Lとの間の気密性が向上し、高い
締付トルクが得られるようになる。
また、検査も直線状としたシール面を基準位置
として他方のシール面の検査ができるので、一々
組立なくても狙い通りの高い締付トルクが得られ
ているかどうかが判る。
さらに、上下の高圧室に均等な衝撃パルスが発
生して、2枚のブレードに均等に作用するので、
回転振動が生じず、労働衛生上、手指障害対策に
大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る2ブレード式インパ
ルスレンチの縦断面図。第2図は、メインシヤフ
トの一方のシール面側から見た斜視図。第3図
は、メインシヤフトのもう一方のシール面側から
見た斜視図。第4図は、メインシヤフトの後方側
から見た図。第5図A〜Dは、油圧パルス発生装
置におけるライナ1回転中のライナ室の変化を示
す説明図。第6図及び第7図は、第5図Cの状態
におけるライナのシール面とメインシヤフトのシ
ール面の交差状態を示す説明図。第8図〜第13
図は、メインシヤフトの別の実施例を示す斜視
図。 2……エアモータ、10……ライナ、11……
メインシヤフト、16……ブレード、c,d,
x,y……シール面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面略楕円形のライナ室を有するライナ10の
    内周面に4本の突条を形成してシール面とし、ラ
    イナ10の内部に嵌挿したメインシヤフト11の
    外周面に2本の突条と2枚のブレード16を前記
    ライナ10の突条と対向して形成してシール面と
    した2ブレード式インパルスレンチであつて、 ライナ10の短軸方向の2本の突条のうちの一
    方のシール面dとメインシヤフト11の2本の突
    条のうちの一方のシール面yをメインシヤフト1
    1の軸心と平行した直線状とし、 ライナ10の他方のシール面cとメインシヤフ
    ト11の他方のシール面xをメインシヤフト11
    の軸心と平行した直線以外の線からなる突条と
    し、 ライナ10の対向する2本のシール面とメイン
    シヤフト11の2本のシール面とがライナ10の
    1回転につき1回合致するようにすると共に締付
    トルク発生時の上下の高圧室の容積が等しくなる
    ように前記突条を形成した ことを特徴とする2ブレード式インパルスレン
    チ。
JP1986143986U 1986-09-18 1986-09-18 Expired JPH0451988Y2 (ja)

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JPS6350667U JPS6350667U (ja) 1988-04-06
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327267B2 (ja) * 1982-03-09 1988-06-02 Mitsubishi Electric Corp

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327267U (ja) * 1986-08-04 1988-02-23

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6327267B2 (ja) * 1982-03-09 1988-06-02 Mitsubishi Electric Corp

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