JPH0451929A - 内視鏡の湾曲装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、内視鏡の挿入部の先端に設けられた湾曲部
を任意に屈曲させるための内視鏡の湾曲装置に関する。

〔従来の技術〕

内視鏡の湾曲装置は、操作ワイヤを操作部から牽引する
ことによって、挿入部先端に形成された湾曲部が屈曲す
るように形成されており、操作ワイヤは、挿入部内では
可撓性のある密巻コイル内に挿通してガイドされている
。

第６図は、そのような操作ワイヤ８１と密巻コイル８２
とを示している。一般に、操作ワイヤ８１としては、多
数（例えば４９本）のステンレス鋼細線を撚り合わせた
ものが用いられ、密巻コイル８２としては、断面形状円
形のステンレス鋼線を密巻きしたものが用いられる。し
たがって、操作ワイヤ８１及び密巻コイル８２は、共に
表面に凸凹がある形状をしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

湾曲操作時には、一般に操作ワイヤ８１は数キログラム
の力で牽引される。また、内視鏡の挿入部が完全な直線
状態になっていることはほとんど無いので、例えば第７
図に示されるように、牽引時に操作ワイヤ８Ｉは密巻コ
イル８２の内周面に強くこすり付けられる。

したがって、従来の内視鏡の湾曲装置においては、表面
に凸凹のある操作ワイヤ８１と密巻コイル８２とが強く
こすり付けられながら操作ワイヤ８１が牽引されるので
、ごつごつとした操作感となり、湾曲操作を滑らかに行
うことができなかった。

また、挿入部をループ状に曲げた場合などには、密巻コ
イルもループ状に曲げられるので、操作ワイヤ牽引時の
抵抗が大幅に増大して、湾曲操作に必要な操作力量が著
しく大きくなる原因にもなっていた。

この発明は、そのような従来の欠点を解消し、軽くて滑
らかな湾曲操作を行うことができる内視鏡の湾曲装置を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の湾曲装置
は、内視鏡の挿入部を形成する可撓管の先端に屈曲自在
な湾曲部を設けて、上記湾曲部の先端側に操作ワイヤの
先端を取り付けると共に、上記可撓管内に挿通した密巻
コイル内に上記操作ワイヤを進退自在に挿通し、上記操
作ワイヤを基端側から牽引することにより上記湾曲部を
屈曲させるようにした内視鏡の湾曲装置において、上記
密巻コイルの内周面を平らで滑らかな面に形成したこと
を特徴とする。

〔作用〕

密巻コイルの内周面を平らで滑らかな面に形成すること
により、その面に操作ワイヤがこすりつけられながら牽
引されても、操作ワイヤは滑らかに移動することができ
る。

〔実施例〕

図面を参照して実施例を説明する。

第２図は内視鏡の全体構成を示しており、挿入部を形成
する可撓管ｌの先端部分には屈曲自在な湾曲部２が連結
され、可撓管１の基端側には操作部３か連結れている。

上下方向湾曲用の一対の操作ワイヤ４ａ、４ｂと左右方
向湾曲用の一対の操作ワイヤ４ｃ、４ｄとは、各々、湾
曲部２内から可撓管ｌ内を通って操作部３内に引き通さ
れており、操作部３に突設された上下湾曲操作ノブ６及
び左右湾曲操作ノブ７を回動することにより、操作ワイ
ヤ４ａ、４ｂ。

４ｃ、４ｄが選択的に牽引されて、湾曲部２を所望の方
向に所望の角度だけ屈曲させることができるようになっ
ている。操作ワイヤ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄとしては、
素線直径が０．０５ないし０゜１岨程度のステンレス鋼
細線を、例えば４９本撚り合わせたものが用いられる。

湾曲部２の先端には、図示されていない光学繊維束や鉗
子チャンネルなど各種内蔵物の先端が固着された先端部
本体８が連結されている。

第１図は、上下方向用の湾曲装置を略示している。

湾曲部２は、リベットによって多数の節輪２２を回動自
在に連結して構成されており、基端の節輪２２には、連
結環１１を介して可撓管ｌが連結されている。２６は、
湾曲部２内で操作ワイヤ４ａ、４ｂの走行を案内するた
めに、各節輪２２の内面に突設されたワイヤガイドであ
る。

操作ワイヤ４ａ、４ｂは、可撓管ｌ内では可撓性の密巻
コイル９ａ、９ｂ内に進退自在に挿通されている。密巻
コイル９ａ、９ｂの基端側は操作部３に固定され、先端
側は連結環１１の内面に固着されている。

密巻コイル９ａ、９ｂは、第３図に示されるように、素
線直径が例えば０．２ないし０．５ｍｍ程度のステンレ
ス鋼線を均一な径のコイル状に密着巻きしたものである
が、その内周面は平らで滑らかな面に形成されている。

このように内周面を滑らかな平面状にしたコイルは、冷
間引き抜き又は研削などによって素線をこのような断面
形状に形成しておき、その素線の平面部が内側になるよ
うにコイル巻きを行うことによって製造することができ
る。

したがって、第４図に示されるように、操作ワイヤ４ａ
、４ｂか密巻コイル９ａ、９ｂの内周面に強くこすりつ
けられながら牽引されても、密巻コイル９ａ、９ｂの内
周面が平らで滑らかなので、操作ワイヤ４ａ、４ｂは軽
く滑らかに移動することができる。第１図に図示されて
いない左右方向用の湾曲装置も、上下方向用と同様の構
成をとることができる。

ただし、本発明は上記実施例に限定されるものではなく
、例えば第５図に示されるように、密巻コイル９は、内
外両面を平面に形成してもよい。

この場合には、断面円形の素線を例えばプレスによって
潰し、両面を平面に形成してからコイル巻きすることに
よっても製造することができる。

〔発明の効果〕

本発明の内視鏡の湾曲装置によれば、操作ワイヤが挿通
される密巻コイルの内面が平らで滑らかな面に形成され
ているので、その面に操作ワイヤが強く押し付けられな
がら牽引されても、操作ワイヤは軽く滑らかに移動する
ことができる。したかって、ごつごつした感じのない滑
らかな操作感か得られると共に、内視鏡の挿入部かルー
プしたときなどでも、軽くて円滑な湾曲操作を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例の略示図、 第２図は、実施例の内視鏡の全体側面図、第３図及び第
４図は、実施例の部分拡大断面図、第５図は、他の実施
例の部分拡大断面図、第６図及び第７図は、従来例の部
分拡大断面図である。 ｌ・・・可撓管、２・・・湾曲部、４　（４ａ、４ｂ。 −・・）・・・操作ワイヤ、９　（９ａ、　　９ｂ、・
・・）・・・密巻コイル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　内視鏡の挿入部を形成する可撓管の先端に屈曲自在な
   湾曲部を設けて、上記湾曲部の先端側に操作ワイヤの先
   端を取り付けると共に、上記可撓管内に挿通した密巻コ
   イル内に上記操作ワイヤを進退自在に挿通し、上記操作
   ワイヤを基端側から牽引することにより上記湾曲部を屈
   曲させるようにした内視鏡の湾曲装置において、 上記密巻コイルの内周面を平らで滑らかな面に形成した
   ことを特徴とする内視鏡の湾曲装置。