JPH0451850Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0451850Y2
JPH0451850Y2 JP1988078759U JP7875988U JPH0451850Y2 JP H0451850 Y2 JPH0451850 Y2 JP H0451850Y2 JP 1988078759 U JP1988078759 U JP 1988078759U JP 7875988 U JP7875988 U JP 7875988U JP H0451850 Y2 JPH0451850 Y2 JP H0451850Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
case body
bottom wall
raw water
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1988078759U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH021225U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988078759U priority Critical patent/JPH0451850Y2/ja
Publication of JPH021225U publication Critical patent/JPH021225U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0451850Y2 publication Critical patent/JPH0451850Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は膜モジユールに関し、さらに詳しくは
液体の濃縮、分離、精製法として食品業界、医薬
品業界、半導体業界などで応用されている膜を利
用した逆浸透法、限外濾過法、精密濾過法などに
用いる膜モジユールのケースの改良に関するもの
である。
(ロ) 従来の技術 一般に、膜を用いた逆透過法、限外濾過法、精
密濾過法の性能を左右するポイントは膜の性能も
さることながら、モジユールの構造にも依存す
る。
このため超純水製造用、食品製造用モジユール
は特にデツドスペースを少なくするような構造が
必要である。そのためにはモジユールケース(以
下、ケースと称呼す)の内面は凹凸の少ない平滑
な構造で、かつ膜との間に滞溜部をつくらない構
造にする必要がある。
一方、ケースは運転圧力に耐えうる強度を必要
とするから通常は円筒状に耐圧設計されている。
従来のこの種のケースとしては、例えば、第4
図に示すように、ケース21の底部22にその全
体を曲面形状にして耐圧性を持たせたものや、第
5図に示すように、ケース23の底部内面24を
フラツトに、外面25をアーチ状にして構成した
厚肉部分26により補強効果を持たせたものや、
あるいは外面もフラツトにして厚肉構造にしたも
のが知られている。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 しかるに、上記ケースを膜モジユールに用いる
際、第4図に示す例のものでは、加工成型のため
膜体をケース底部22の曲面部分22aに沿つて
切断することは難しい。さりとて、膜体27をケ
ース21の長手方向に対し直角方向に切断する
と、膜体27とケース底部22との間に大きな空
間28を生じて原液または透過液の滞溜が起こる
おそれがある。しかも、上記大きな空間28を接
着剤で充填して膜体27とケース21を接着固定
すると、接着剤を多量に使用するから、接着剤の
硬化時の発熱、硬化収縮により接着剤とケース底
部22との間で剥離が起こるおそれがある。
また、第5図に示す例のものでは、ケースが樹
脂製の場合、これは、通常、射出成形により製造
されるわけであるが、補強用として厚肉部分26
を形成する必要があるから、成形の際、この厚肉
部分26に、いわゆる、ひけが生じたり、気泡が
混入したりするおそれがある。このため、必ずし
もケースの内面が平滑にはなり難い。しかも、厚
肉構造にするから、成形時の使用樹脂量が多くな
り、ケースの原価増を招くおそれがある。
(ニ) 課題を解決するための手段 この考案は、円筒容器状で、その周側面に原水
入口を形成した合成樹脂のケース本体と、保護体
によつて束ねられ、上記ケース本体内に装着され
た中空糸膜体を介して透過させ、透過水を上記透
過水出口から流出しうる膜モジユールにおいて、 ケース本体は、その底部が、ケース本体の中心
軸に略直角で、かつ実質的に均一の厚みに成形さ
れた底壁と、ケース本体の周側壁から上記底壁と
同じ直径で一体に延びる実質的に円筒状の脚壁
と、この脚壁の裏面から上記底壁の底面へ向心状
に又はスパイラル状に一体に延び上記底壁を補強
する補強リブとから構成されてなる膜モジユール
である。
すなわち、この考案は、膜モジユールのケース
本体を有底円筒状に形成するとともに、底部を、
ケース本体の中心軸と略直角で均一の厚みの底壁
と、周側壁から底壁よりも下方に一体に延びる円
筒状の脚壁と、脚壁の裏面と底壁の底面とを一体
に結び上記底壁を補強する補強リブとから構成し
たものである。
この考案におけるケース本体の周側壁は、肉厚
(第1図のA)が2〜6mmのものが好ましいもの
として挙げられ、3mmがより好ましい。また、高
さ(第2図のB)は100〜400mmが好ましく、260
mmがより好ましい。
この考案において、ケース本体の中心軸に略直
角で、かつ実質的に均一の厚みに成形された底壁
とは、底壁が平らな(水平な)上面および底面を
有する円板状のものであつて、かつ上面および底
面がケース本体の中心軸と略直交することを意味
する。そして、底壁の肉厚Cは2〜6mmが好まし
く、3mmがより好ましい。また、径(ケース本体
の内径)(第1図のD)は20〜100mmが好ましく、
70mmがより好ましい。また、底壁の肉厚(第1図
のC)を周側壁のそれと同じであるのが好まし
い。
この考案において、実質的に円筒状の脚壁と
は、例えば、下端部に切欠き部分を有する円筒状
のものも成形されうることを意味する。そして、
脚壁は周側壁とは同じ直径及び厚に成形されるの
が好ましい。また、高さ(第1図のE)は5〜50
mmが好ましく、13mmがより好ましい。
この考案における補強リブは、形状として、18
Kg/cm2以下の運転圧力に耐えうるよう、脚壁の裏
面から底壁の底面へ向心状に延びて構成されたも
の[例えば、第3図a,bおよびc参照]や、ス
パイラル状に延びたものとの組合せからなるもの
[例えば、第3図d参照]等が挙げられる。そし
て、補強リブは上記底壁と同じ肉厚に形成される
のが好ましい。また、脚壁との結合面における高
さ(第1図のF)としては、5〜50mmが好まし
く、9mmがより好ましい。
(ホ) 作用 上記構成により、底壁を実質的に均一の厚みに
形成したことから、成形時に、ひけが発生したり
気泡が混入したりするのを阻止できるとともに、
底壁をケース本体の中心軸に略直角に配設したこ
とから、膜体を、その下端面を平らに(水平に)
して上面が平らな(水平な)底壁上方に装着で
き、膜体と底壁との間の空間内で原液または透過
液の滞溜が起こるのを防止できる。しかも、底壁
の底面に補強リブを設けたので、ケース本体は運
転圧力に耐えうる強度を有するものである。
(ヘ) 実施例 以下図に示す実施例にもとづいてこの考案を詳
述する。なお、これによつてこの考案は限定を受
けるものではない。
第1〜3図において、膜モジユールは、テーパ
ー状に上方向に広がり、肉厚Aが3mm(下端部分
の内径70mm、外径76mm)、高さBが260mmの周側壁
1を有する円筒容器状で、その周側壁に原水入口
2を形成した合成樹脂製のケース本体3と、円筒
状の保護体4によつて束ねられ、ケース本体3内
に装着された中空糸膜体5と、ケース本体3の開
口3aに着脱可能に装着され、透過水出口6を有
するキヤツプ7とを備え、原水入口2から流入す
る原水を圧力下で保護体4及び中空糸膜体5を介
して透過させ、透過水を透過水出口6から流出し
うるもので、ケース本体3は、その底部が、ケー
ス本体3の中心軸と直角かつ均一で周側壁1と同
じ肉厚Cに成形された70mmの径Dを有する底壁8
と、ケース本体3の周側壁1から底壁8と同じ直
径及び肉厚で一体に延びる高さEが13mmの円筒状
の脚壁9と、この脚壁の裏面から底壁8の底面8
aへ向心状にその底壁8と同じ肉厚で一体に延び
る高さFが9mmの補強リブ10とから構成されて
なる。
この補強リブは18Kg/cm2の運転圧力に耐えうる
ものである。
更に、底壁8は平らな(水平な)下面(底面)
8aおよび上面8bからなる円板状に構成されて
いる。
一方、中空糸膜体5は、複数の中空糸11から
なるとともに、少なくとも下端面5aの形状を平
らに(水平に)して底壁8の上面8bに1mm程度
の小さな空間12を介してケース本体3内に配設
されている。そして、この小さな空間12を接着
剤13で充填し、中空糸膜体5を上端面を接着剤
14によりケース本体3の開口部分に接着してケ
ース本体3に固定する。
この実施例のものは上記構成を有するから、ケ
ース本体3は底部8の肉厚と周側壁1のそれとを
同じ肉厚で、かつ均一にされ、従つて射出成形さ
れるときの樹脂の流れが均一でなめらかとなり、
これにより、ひけが発生したり気泡が混入したり
するのを防止でき、その結果、ケース本体3を内
面を平滑にして成形できる。
また、中空糸膜体5は底壁8とは小さな空間1
2を介してケース本体3内に収納さているから、
原液または透過液の滞溜が起こるのを防止でき
る、 しかも、接着剤13の使用は少量で済むから、
従来よりコスト安になるとともに、硬化時の発
熱、硬化収縮により接着剤13と底壁部8との間
で剥離が起こるのを防止できる。
さらに、底壁部8に補強リブ10を設けたの
で、底壁部8を従来より薄くしてもケース本体3
に張りをもたせることができ、運転圧力に耐えう
る強度を保持できるとともに、薄肉構造に成形さ
れるから成形時のの使用樹脂量を少なくできる。
(ト) 考案の効果 この考案によれば、膜モジユールのケース本体
を有底円筒状に形成するとともに、底部を、ケー
ス本体の中心軸と略直角な底壁と、周側壁から底
壁よりも下方に一体に延びる円筒状の脚壁と、脚
壁の裏面と底壁の底面とを一体に結んだ補強リブ
とから構成したので、成形時にひけが発生したり
気泡が混入したりするのを防止してケース本体内
面を平滑に成形できるとともに、中空糸膜体をそ
の下端面を平らに(水平に)して上面が平らな
(水平な)底壁上方に装着できて中空糸膜体と底
壁との間の空間内で原液または透過液の滞溜が起
こるのを防止できる効果がある。しかも、補強リ
ブによりケース本体に張りをもたせることがで
き、運転圧力に耐えうる強度を保持できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよびbはそれぞれこの考案の一実施
例を示す要部構成説明図、第2図は上記実施例に
おける全体構成説明図、第3図a〜dはそれぞれ
この考案の他の実施例を示す要部構成説明図、第
4図および第5図はそれぞれ従来例を示す要部構
成説明図である。 1……周側壁、2……原水入口、3……ケース
本体、3a……ケース本体の開口、4……保護
体、5……中空糸膜体、6……透過水出口、7…
…キヤツプ、8……底壁、8a……底壁底面、9
……脚壁、10……補強リブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円筒容器状で、その周側壁に原水入口を形成し
    た合成樹脂製のケース本体と、保護体によつて束
    ねられ、上記ケース本体内に装着された中空糸膜
    体と、上記ケース本体の開口に着脱可能に装着さ
    れ、透過水出口を有するキヤツプとを備え、上記
    原水入口から流入する原水を圧力下で上記保護体
    及び中空糸膜体を介して透過させ、透過水を上記
    透過水出口から流出しうる膜モジユールにおい
    て、 ケース本体は、その底部が、ケース本体の中心
    軸に略直角で、かつ実質的に均一の厚みに成形さ
    れた底壁と、ケース本体の周側壁から上記底壁と
    同じ直径で一体に延びる実質的に円筒状の脚壁
    と、この脚壁の裏面から上記底壁の底面へ向心状
    に又はスパイラル状に一体に延び上記底壁を補強
    する補強リブとから構成されてなる膜モジユー
    ル。
JP1988078759U 1988-06-13 1988-06-13 Expired JPH0451850Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988078759U JPH0451850Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988078759U JPH0451850Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH021225U JPH021225U (ja) 1990-01-08
JPH0451850Y2 true JPH0451850Y2 (ja) 1992-12-07

Family

ID=31303659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988078759U Expired JPH0451850Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0451850Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615757A (en) * 1979-07-18 1981-02-16 Baxter Travenol Lab Sealing system for end portion of hollow fiber dialyzer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615757A (en) * 1979-07-18 1981-02-16 Baxter Travenol Lab Sealing system for end portion of hollow fiber dialyzer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH021225U (ja) 1990-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3882024A (en) Header for stagnation-sensitive liquids
JP2000157845A (ja) 中空糸膜カートリッジ及びその固定構造
JP2001269546A (ja) ラック式濾過装置
WO2002049746A1 (fr) Module à membrane en fibres creuses, procédé de fabrication, et carter à cet effet
JP2003024751A (ja) 中空糸膜カートリッジ
EP1022050A3 (en) Spiral wound type membrane element and methods of running and washing it
US5143612A (en) Hollow fiber filter module
JPS60244307A (ja) 流体分離装置
JPH0451850Y2 (ja)
JP4498373B2 (ja) 中空糸膜カートリッジ、並びにそれを用いた中空糸膜モジュール及びタンク型濾過装置
JP2007330846A (ja) 中空糸膜モジュールの製造方法
JP2005296937A (ja) 中空糸膜モジュールおよびその製造方法
JPH09220446A (ja) 外圧式中空糸膜モジュール
JP2004089799A (ja) 中空糸膜束用補強材
JPS58163404A (ja) 流体分離装置
JP3685502B2 (ja) 中空糸膜モジュール接着界面の補強方法
JPH0623243A (ja) 中空糸膜モジュール
JP2016041216A (ja) 中空糸膜モジュールおよびこれに用いられるケーシング筒、ケーシング筒の製造方法
JPH11207157A (ja) 膜分離装置
JPH0549873A (ja) 中空糸型モジユール
JP4025441B2 (ja) 中空糸膜カートリッジ及びその製造方法
JP5148904B2 (ja) 中空糸膜モジュールの製造方法
JP4951854B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP3829447B2 (ja) スパイラル型膜モジュールの逆洗方法
JP7139611B2 (ja) 中空糸膜モジュール