JPH045172Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、磁気コイル内に人を寝かせて電流を
流し、当該コイルから発生する磁気を人体に作用
させて所期の治療を施す磁気治療装置に関する。

（従来の技術） 第３，４図に示した従来の装置は、磁気コイル
ａの断面形状を、直径がほぼ500mm程度の円形に
したもので、この円形のコイルａ内に人ｍが寝る
ものである。

しかして、第４図に示すように、電磁コイルａ
を、治療目的部位にあてがうようにして、その中
に人ｍを横たわらせる。そして、この状態で磁気
コイルａに電流を流せば、そのコイル内に発生し
た磁気が人体に作用するが、この磁気によつて、
主に脊髄１の治療を施すものである。

（本考案が解決しようとする問題点） 上記のようにした従来の装置では、磁気コイル
ａの断面形状を円形にしたので、当該コイル内の
人体ｍの側面にも強い磁気が作用する。

そのために、例えば、脊髄１に磁気を作用させ
て治療をするときに、助骨２にも磁気が作用して
しまい、治療効果が散漫になるという問題があつ
た。

この考案の目的は、脊髄を集中的に治療できる
ようにした装置を提供することである。（問題点
を解決する手段） この考案は、上記の目的を達成するために、磁
気コイルに、水平にした底面と、この底面の両側
に直角に起立した側壁と、この側壁の上部に設け
た円弧状の天井部とを設け、全体としてトンネル
状に構成している。

（本考案の作用） 上記のように底面を水平にしたので、この電磁
コイル内に人を寝かせると、底面が人体に密着す
る。そして、側壁を直角に起立させたので、この
側壁を人体から離して位置させることができると
ともに、天井部も人体から大きく離すことができ
る。

（本考案の効果） 上記のようにこの考案の装置によれば、電磁コ
イルの底面を人体に密着させ、他の部分を人体か
ら離すことができるので、底面に発生した磁気を
脊髄に集中的に作用させることができる。つま
り、従来のように治療効果が散漫になることがな
くなる。

（本考案の実施例） 第１，２図に示したこの考案の実施例は、電磁
コイルａに、水平の底面３と、この底面の両側に
直角に起立させた側壁４，５と、この側壁４，５
の上部に設けた円弧状の天井部６とを設け、全体
としてトンネル状にしている。

そして、当該電磁コイルａを治療部位にあてが
うようにして、上記底面３に人ｍを寝かせて、こ
の磁気コイルａに、直流又は交流電流を流すと、
この磁気コイルａ内に磁気が発生し、その磁気が
人体ｍに作用する。

このとき人体ｍは、底面３に密着するととも
に、側壁４，５及び天井部６から十分に離れるの
で、上記磁気は人体ｍの脊髄１に集中的に作用す
る。

このように磁気が脊髄１に集中的に作用するの
で、その治療効果が散漫になるようなことがなく
なる。

なお、腕も磁気コイルａ内に入れれば、腕の磁
気治療も同時にできるが、その治療が不要のとき
には、腕を電磁コイルａの外に出しておけばよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面第１，２図はこの考案の実施例を示すもの
で、第１図は斜視図、第２図は正面図、第３，４
図は従来の装置を示すもので、第３図は正面図、
第４図は使用状態の側面図である。 ａ……電磁コイル、３……底面、４，５……側
壁、６……天井部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気コイルに、水平にした底面と、この底面の
   両側に直角に起立した側壁と、この側壁の上部に
   設けた円弧状の天井部とを設け、全体としてトン
   ネル状にした磁気治療装置。