JPH0451596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は包装生麺に関するものである。

「従来の技術」 従来、薬味袋上に該袋の前後左右略同一幅に渦
巻状に成形した柔かい半乾燥麺線束を載置し、こ
れを合成樹脂シートで包被するものであつた（実
開昭62−179962号）。ところが半乾燥麺線束を渦
巻状に成形することによつて薬味袋の前後左右幅
と略同一幅に成形するためには熟練を必要とし、
包被シートが柔軟であるため薬味袋上の麺線束が
ずれ易いし、積重ね荷重の影響によつて上記麺線
束の形が崩れ易く品質低下を招くという問題があ
つた。

「考案か解決しようとする課題」 本案は濃縮スープ包装袋上に生麺線束を熟練を
要せず支持し、かつ該包装袋と生麺線束とのずれ
が無く積重ね荷重によつて形崩れがなくかつ生麺
線の乾燥による品質低下を防止することを目的と
する。

「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため本案は 長方形透明容器の底部に濃縮スープ包装袋の濃
縮スープ収容主体を嵌合し、該包装袋の一部を起
立させて上記容器の内側面に接し、上記主体の上
面に乾燥防止剤を載置し、その上に複数段に折曲
げた生麺線束を載置しかつこれを上記容器内に収
容し、該容器を透明シートで包装してなる包装麺 上記主体の長さが上記包装袋の長手方向長さで
あつて、該包装袋の上記一部か該袋の幅方向の一
部である上記考案記載の包装麺 によつて構成される。

「作用」 従つて濃縮スープ包装袋２の上記主体２′は上
記透明容器１の底部１′に固定されて動かず、乾
燥防止剤３を介して該容器１内数段に折曲げて収
容した柔かい生麺線束４も該容器１の内側面１″
に阻止されて横にずれることがなく、該容器１の
開口部に長手方向に生麺線束４の麺線４′がほぼ
同一方向に並べられる。この状態において乾燥防
止剤３からの揮発分が上記容器１内にこもり外部
への漏出が防止されるため乾燥防止剤３の有効期
間が延長される。そして包装箱内に積重ねると荷
重が上記容器１によつて支持され生麺線束４に荷
重が掛ることがない。

「実施例」 合成樹脂製の長方形透明容器１の底部１′に濃
縮スープ包装袋２の濃縮スープ収容主体２′を嵌
合する。この主体２′の長さは上記包装袋２の長
手方向の長さとほぼ一致し、該包装袋２の幅方向
の一部２″は上記スープが収容させずに上記容器
１の内側面１″に接して起立させる。そして上記
主体２′の上面に包装乾燥防止剤３を載置する。
この乾燥防止剤３はアルコール吸着体によつて形
成され防かび性を備えてなり、揮発分が乾燥防止
及び防かび性を有するものである（特許第
1046326号）。そして該乾燥防止剤３上に複数段
（３段）に折曲げた生麺線束４を載置し、かつこ
れを上記容器１内に収容した後、該容器１を合成
樹脂製柔軟透明シート５で包装してなるものであ
る。このシート５の中央部は容器１の開口部を被
覆し、該容器１の底面でシート５の４方の角を重
ねて貼着密封すると良い。

「考案の効果」 本案は上述のように構成したので濃縮スープ包
装袋２の上記主体２′の直上に該主体２′からはみ
出ることなくかつ熟練を要せず生麺線束４を折曲
げて積重し得るばかりでなく、該生麺線束４と上
記スープ包装袋２とがずれるおそれがなくかつ積
重ね荷重は上記容器１によつて支持されるため柔
かい上記生麺線束４の変形がなくかつ乾燥防止作
用が該容器１によつて長期間保持され得て品質の
低下を防止し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の包装麺を示す分解斜視図、第２
図は同包装麺の斜視図、第３図は第２図の縦断正
面図である。 １……長方形透明容器、１′……底部、１″……
内側面、２……濃縮スープ包装袋、２′……濃縮
スープ収容主体、２″……一部、３……乾燥防止
剤、４……生麺線束、５……透明シート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 長方形透明容器の底部に濃縮スープ包装袋の
   濃縮スープ収容主体を嵌合し、該包装袋の一部
   を起立させて上記容器の内側面に接し、上記主
   体の上面に乾燥防止剤を載置し、その上に複数
   段に折曲げた生麺線束を載置しかつこれを上記
   容器内に収容し、該容器を透明シートで包装し
   てなる包装麺。 (2) 上記主体の長さが上記包装袋の長手方向長さ
   であつて、該包装袋の上記一部が該袋の幅方向
   の一部である請求項(1)記載の包装麺。