JPH045155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は水に薬液を混合させてなるうがい液を
吐出させるうがい装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種うがい装置としては例えば第２図
に示すように構成されたものが知られている。以
下、図面に基づき説明すると、１はペダルなどの
操作部２を押すことにより開かれる水開閉弁で、
この水開閉１が開かれることにより水道水がニー
ドル弁３およびアスピレータ４を通つてノズル５
から吐出され、この水道水の給水圧を利用してア
スピレータ４によつて薬液タンク６からニードル
弁７を介して薬液を引き込み、この引き込まれた
薬液を水道水と混合させ乍らうがい液としてノズ
ル５から吐出させるようになつている。８は水道
配管、９は薬液配管である。

考案が解決しようとする課題 上記構成のうがい装置によれば、薬液タンク６
から薬液をノズル５に送り込むためにアスピレー
タ４が設けられ、構造が複雑な電動ポンプなどを
不要とすることからコストダウンを図ることがで
きるが、アスピレータ４の部分で薬液配管９と水
道配管８がクロスコネクシヨンとなつているた
め、操作部２の押圧力を解除した後、薬液がアス
ピレータ４を通つて水道水へ拡散・逆流する可能
性があつた。そのため、水道配管８の途中に二
重、三重に逆流を止める安全手段を備えている
が、何らかの条件が重なると安全手段を越えてう
がい液が逆流して他の箇所の蛇口から取り出され
る飲水に混ざるという問題があつた。

本考案はこのような問題を解決するもので、薬
液がアスピレータを通つて水道水へ逆流するのを
確実に防止できるようにすることを目的とするも
のである。

課題を解決するための手段 この問題を解決するために本考案は、水道配管
の水出口からの水の吐出方向と同一方向に向き一
端に水入口部を持つ第１の流路と、この第１の流
路に対して直角に向き連通する第２の流路が形成
されたアスピレータを備え、このアスピレータの
前記水入口部に対し前記水道配管の水出口を離
し、水出口から吐出されて水入口部より第１の流
路内に入つた水道水の給水圧によつて第２の流路
を介して薬液を第１の流路に引き込んで水道水と
薬液との混合うがい液を作るように構成し、第１
の流路の他端側にうがい液吐出用ノズルを連通さ
れてなるものである。

作 用 この構成により、水道配管の水出口はアスピレ
ータの水入口部から切り離されており、うがい液
吐出停止後において水入口部側に逆流しようとす
るうがい液が水道配管内に入るのを簡単な構成で
確実に防止することができる。

実施例 以下、本考案の一実施例について、図面（第１
図）に基づいて説明する。

第１図は第２図に示す前記従来例におけるアス
ピレータ取付部を改良した本考案実施例の要部を
示し、１１は水道配管８の先端に設けた水道水吐
出ノズルで、このノズル１１の先端はアスピレー
タ４の一端側の水入口部１２に対し適当間隔離さ
れている。前記アスピレータ４の内部には前記ノ
ズル１１からの水の吐出方向と同一方向に向き一
端に前記水入口部１２を備え中間部がアスピレー
タ効果が得られるように径が絞られてなる流路１
３と、この流路１３に対して直角に向き流路１３
の途中部に一端がつながれた流路１４とが形成さ
れ、この流路１４の他端には薬液配管９が接続部
材１５を介して連通して接続されるものである。
１６は前記アスピレータ４の流路１３の他端側に
一端が接続されてなるうがい液吐出パイプで、こ
のパイプ１６の他端（先端）にはうがい液を斜め
上向きに吐出させるためのノズル５が取り付けら
れている。

他の構成は前記従来例と同じであり、その図示
および説明は省略する。

上記構成において、操作部を押して水開閉弁が
開かれることにより水道水は前記吐出ノズル１１
よりアスピレータ４の水入口部１２より流路１３
内に飛び込む。この流路１３内に供給される水道
水の給水圧によつて薬液タンクから薬液配管９を
介して薬液が流路１４より流路１３内に引き込ま
れ、水道水と混合されてうがい液となつて前記う
がい液吐出パイプ１６の先端のノズル５より吐出
される。

操作部の押圧力を解除すると水道水の供給は止
まり、これと同時に薬液の引き込みも止まつて、
うがい液の吐出が止まる。このとき前記ノズル５
およびアスピレータ４の内部に残つているうがい
液は前記水入口部１２と前記水道水吐出ノズル１
１との間が切り離されていることから水道水吐出
ノズル１１延いては水道配管８の内部に逆流する
ことがない。その逆流しようとするうがい液はア
スピレータ４の水入口部１２から流出して図外の
容器に回収される。

考案の効果 以上のように本考案によれば、水道配管の水出
口はアスピレータの水入口部から切り離されてお
り、うがい液吐出停止後において水入口部側に逆
流しようとするうがい液が水道配管内に入るのを
簡単な構成で確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面
図、第２図は従来のうがい装置の構成図である。 ４……アスピレータ、５……ノズル、８……水
道配管、９……薬液配管、１１……水道水吐出ノ
ズル、１２……水入口部、１３，１４……流路、
１６……うがい液吐出パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水道配管の水出口からの水の吐出方向と同一方
   向に向き一端に水入口部を持つ第１の流路と、こ
   の第１の流路に対して直角に向き連通する第２の
   流路が形成されたアスピレータを備え、このアス
   ピレータの前記水入口部に対し前記水道配管の水
   出口を離し、水出口から吐出されて水入口部より
   第１の流路内に入つた水道水の給水圧によつて第
   ２の流路を介して薬液を第１の流路に引き込んで
   水道水と薬液との混合うがい液を作るように構成
   し、第１の流路の他端側にうがい液吐出用ノズル
   を連通させてなるうがい装置。