JPH0451257Y2 - - Google Patents

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JPH0451257Y2
JPH0451257Y2 JP1988082948U JP8294888U JPH0451257Y2 JP H0451257 Y2 JPH0451257 Y2 JP H0451257Y2 JP 1988082948 U JP1988082948 U JP 1988082948U JP 8294888 U JP8294888 U JP 8294888U JP H0451257 Y2 JPH0451257 Y2 JP H0451257Y2
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seal
seal ring
pressure
housing
circumferential surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は軸封技術に係り、殊に低圧側と高圧側
が逆転する軸封部において使用することができる
円筒面シールに関するものである。
〔従来の技術〕
シールリングの内周面を回転体(回転軸または
回転軸に外装したランナー)の外周面と直接摺動
させて軸封を行なう円筒面シールは、従来たとえ
ば第6図ないし第8図に示すような構造となつて
いる。
すなわちこの円筒面シール50は、ハウジング
57の内周に形成された環状の収容部58内に、
円周方向に複数に分割されるとともに、段差構造
に形成されたその分割部分52が互いに摺り合わ
され、円周方向に分割されたカバーリング60を
介して外周からエキステンシヨンスプリング59
で結束されたシールリング51を収容し、該シー
ルリング51はコンプレツシヨンスプリング61
によつて低圧である一方の空間S1側へ押圧され
て一端面53がハウジング57の端面と接触し、
かつ内周面55が回転体62と摺動することによ
つて軸封を行なうようになつている。
シールリング51の内周面55は、回転体62
との摺動によつて摩耗するが、一定の縮み代を設
けた分割部分52の存在により、該摩耗に伴なつ
て半径方向に追随動作し、回転体62との摺動状
態が維持される。また前記内周面55には、高圧
である他方の空間S2の流体と接する他端面54
から延びる圧力バランス溝56が形成されてお
り、シールリング51の外周から作用する高圧側
の空間S2の流体圧力を、前記圧力バランス溝5
6によつて内周面55に作用する流体圧力と相殺
し、回転体62との摺動部への半径方向の負荷を
軽減するようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の円筒面シール50は、高圧
である空間S2側からのコンプレツシヨンスプリ
ング61による軸方向荷重と、シールリング51
に軸方向に作用する流体圧力のアンバランス分に
よつて、シールリング51の端面53がハウジン
グ57の内側端面に押し付けられ、良好な静的シ
ール部を形成しているが、空間S1,S2の圧力
が上記と逆の関係になつた場合には、その差圧に
よつてシールリング51は空間S2側へ移動し、
このとき、コンプレツシヨンスプリング61が装
着された側の端面54と、これに当接する端盤6
3間にはシール面加工が施されていないため、良
好なシールを行なうことができない。しかもこの
とき、高圧となつた空間S1の流体圧力は空間S
2側へ開口している圧力バランス溝56へは導入
されなくなるため、回転体62との負荷が大きく
なつて軸方向への追随性が悪くなり、端面54は
良好な静的シール部をなし得なかつた。
そこで本考案は、軸封部の両側空間の圧力関係
が逆転する条件でも使用可能な円筒面シールを提
供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の円筒面シールは、上記目的を達成する
ため、円弧状の複数の分割体が環状に組み合わさ
れるとともに円周方向摺動自在に摺り合わされエ
キステンシヨンスプリングで互いに結束された非
回転の一つのシールリングと、ハウジングおよび
このハウジングに固定された環状端盤で画成され
前記シールリングを軸方向移動自在に収容する内
周が開放された環状の収容部と、前記シールリン
グの軸方向両端面とこれに対向する前記収容部の
内側端面との間に形成され低圧側へ移動したシー
ルリングで密接される静的シール部と、前記各分
割体の内周面の縁部全周に突設されて回転体の外
周面に摺接するシールダム部と、前記各分割体に
開設されてその内周面のうち前記シールダム部に
囲まれた導圧面と各分割体の外径側の面との間を
連通する連通孔を備えるものである。
〔作用〕
本考案によれば、従来の圧力バランス溝に相当
する導圧面に、シールリングの外径側から連通孔
を介して流体圧力を導入し、半径方向への圧力バ
ランスをなすようになつており、軸方向一端から
流体圧力を導入するものではないため、当該円筒
面シールの軸方向両側空間の圧力関係が逆転して
も半径方向の圧力バランスが良好に保たれ、シー
ルリングが前記圧力関係に応じてその低圧側へ軸
方向に移動し、ハウジングの収容部の内側の軸方
向両端面のうち低圧側となる面に密接して、そこ
に静的シール部を形成する。
〔実施例〕
以下、本考案に係る円筒面シールの一実施例を
第1図ないし第5図にしたがつて説明する。
当該円筒面シール1は、ハウジング15と該ハ
ウジング15に組み付けられた環状端盤16によ
つてハウジング15内周に形成された環状の収容
部18内に、円周方向に3等分以上に分割される
とともに、段差構造になるその分割部分3におい
て互いに摺り合わされ、エキステンシヨンスプリ
ング10によつて回転体17に抱き付くように結
束されたシールリング2を収容保持した基本構造
を有する。このシールリング2はハウジング15
に立設した図示しないローテーシヨンロツクピン
によりキー11を介して回り止めされ、また分割
部分3は、該部分3における半径方向の漏れを阻
止するカバー12で覆われており、ハウジング1
5との間、および環状端盤16との間に弾装され
たコンプレツシヨンスプリング13,14によつ
て、軸方向両側から支持されている。
このシールリング2の各分割体2′の内周面縁
部には、回転体17外周面と密接するシールダム
部6が周設されており、該シールダム部6によつ
て囲まれた部分は回転体17外周面とは非接触の
導圧面7となつている。各分割体2′すなわちシ
ールリング2の軸方向略中央位置には半径方向に
延びる連通孔8が穿たれており、前記導圧面7に
はこの連通孔8を介してシールリング2の外径側
の収容部18から流体圧力が導入される。シール
リング2の両端面4,5にはそれぞれ外周面から
延び内周面側では行き止まりとなつている圧力バ
ランス溝9が形成されている。
上記構成において、当該円筒面シール1の軸方
向両側の空間のうち、空間S2よりもS1の方が
高圧である場合は、その圧力差によつて、第4図
に示すように、シールリング2はその端面5が収
容部18を構成している環状端盤16の内側端面
16′と接触し、すなわち、静的シール部A1に
おいてシール状態となる。このときシールリング
2の内周面の導圧面7には、高圧側の空間S1の
流体圧力P1が収容部18から連通孔8を介して
導入されることにより、シールリング2の外周面
に作用する前記流体圧力P1との部分的なバラン
スがなされて、動的シール部をなすシールダム部
6への半径方向の負荷が軽減されるとともに、シ
ールリング2の接触側の端面5に形成された圧力
バランス溝9へ高圧側の空間S1の流体圧力P1
が前記収容部18から導入されることにより、非
接触側の端面4に作用する前記流体圧力P1との
部分的なバランスがなされて、静的シール部をな
す前記端面4への軸方向の負荷が軽減される。
また、上記の状態から両空間S1,S2の圧力
関係が逆転し、空間S2がS1よりも高圧となつ
た場合は、その圧力差によつて、シールリング2
は第4図の状態から軸方向へ移動し、第5図に示
すように、その端面4が収容部18を構成してい
るハウジング15の内側端面15′と接触し、す
なわち、静的シール部A2においてシール状態と
なる。そしてこのとき、シールリング2の内周面
の導圧面7には、高圧側の空間S2の流体圧力P
2が収容部18から連通孔8を介して導入される
ことにより、シールリング2の外周面に作用する
前記流体圧力P2との部分的なバランスがなされ
て、動的シール部をなすシールダム部6への半径
方向の負荷が軽減されるとともに、シールリング
2の端面4に形成された圧力バランス溝9へ高圧
側の空間S2の流体圧力P2が前記収容部18か
ら導入されることにより、非接触側の端面5に作
用する前記流体圧力P2との部分的なバランスが
なされて、静的シール部をなす前記端面4への軸
方向の負荷が軽減される。
なお、シールリング2を軸方向両側から支持し
ているコンプレツシヨンスプリング13,14
は、該支持に足りる程度の最小の押圧力を有する
ものであつて、空間S1,S2の圧力関係の逆転
時におけるシールリング2の円滑な移動を妨げな
いように考慮されており、また、機器の停止によ
つて空間S1,S2の圧力差が零となつた場合で
もシールリング2の端面4,5のうち一方が必ず
静的シール部をなすように、前記コンプレツシヨ
ンスプリング13,14の押圧力は異なる大きさ
となつている。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案の円筒面シールは、
その軸方向両側の空間の圧力関係に応じてシール
リングがハウジングの収容部内を低圧側へ移動
し、この収容部の内側における低圧側の端面との
間に、静的シール部が形成されるとともに、前記
圧力関係の変化に拘らず、シールリングに常に良
好な圧力バランスが作用するため、前記圧力関係
が逆転するような条件でも回転体との負荷が大き
くならず、良好に追随するため、安定した軸封性
能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案円筒面シールの一実施例を示す
部分断面図、第2図は同じく部分正面図、第3図
は同じく内周面の部分展開図、第4図および第5
図は同じく作用説明図、第6図は従来の円筒面シ
ールを示す部分断面図、第7図は同じく部分正面
図、第8図は同じく内周面の部分展開図である。 1……円筒面シール、2……シールリング、3
……分割部分、4,5……端面、6……シールダ
ム部、7……導圧面、8……連通孔、10……エ
キステンシヨンスプリング、13,14……コン
プレツシヨンスプリング、15……ハウジング、
16……環状端盤、17……回転体、18……収
容部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円弧状の複数の分割体が環状に組み合わされる
    とともに円周方向摺動自在に摺り合わされエキス
    テンシヨンスプリングで互いに結束された非回転
    の一つのシールリングと、 ハウジングおよびこのハウジングに固定された
    環状端盤で画成され前記シールリングを軸方向移
    動自在に収容する、内周が開放された環状の収容
    部と、 前記シールリングの軸方向両端面とこれに対向
    する前記収容部の内側端面とで形成され低圧側へ
    移動したシールリングで密接される静的シール部
    と、 前記各分割体の内周面の縁部全周に突設されて
    回転体の外周面に摺接するシールダム部と、 前記各分割体に開設されてその内周面のうち前
    記シールダム部に囲まれた導圧面と各分割体の外
    径側の面との間を連通する連通孔と、 を具備してなることを特徴とする円筒面シール。
JP1988082948U 1988-06-24 1988-06-24 Expired JPH0451257Y2 (ja)

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JPH025652U JPH025652U (ja) 1990-01-16
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JPH025652U (ja) 1990-01-16

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