JPH0450935B2 - - Google Patents
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- JPH0450935B2 JPH0450935B2 JP59187707A JP18770784A JPH0450935B2 JP H0450935 B2 JPH0450935 B2 JP H0450935B2 JP 59187707 A JP59187707 A JP 59187707A JP 18770784 A JP18770784 A JP 18770784A JP H0450935 B2 JPH0450935 B2 JP H0450935B2
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Landscapes
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は凹凸状断熱板製造用発泡板に関する。
従来、畜舎、倉庫等の簡易建造物の屋根材、壁
材等として合成樹脂、スレート、トタン等を波形
状等に形成した凹凸状パネル(いわゆる波板)が
広く用いられていたが、近年、合成樹脂、スレー
ト、トタン等よりなる凹凸状表面材に同形状の凹
凸状断熱板を貼着してなる凹凸状パネルが保温性
向上の面で注目されている。上記凹凸状断熱板は
例えば熱可塑性樹脂発泡板を加熱軟化せしめて上
下より、無端走行するベルトにより押圧する等の
方法により製造される(例えば特公昭53−27292
号)。しかしながらこの種凹凸状断熱板製造用に
用いられていた従来の熱可塑性樹脂発泡板は、高
温に加熱しないと凹凸状の成形が行ない難いも
の、成形時にヒビ割れが入り易いもの等、成形性
に劣るものや、成形性は良好であつても、得られ
る成形品が柔らかすぎるものや断熱性に乏しく断
熱板としての機能を有さないもの等いずれも一長
一短があり、凹凸状断熱板製造用発泡板として好
ましいものではなかった。 本発明者らは上記の点に鑑み鋭意研究した結
果、凹凸状断熱板製造用発泡板として、表面硬度
および残存発泡剤量を特定の範囲としたものを用
いることによつて上述の欠点を同時に解決できる
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。 即ち本発明は、発泡倍率10〜20倍及び厚み5〜
15mmの熱可塑性樹脂発泡体に凹凸加工を行うため
の凹凸状断熱板製造用発泡板において、該発泡板
は、表面硬度50以上80未満、凹凸加工前の残存発
泡剤量が3重量%以上で7重量%以下であること
を特徴とする凹凸状断熱板製造用発泡板を要旨と
する。 本発明において熱可塑性樹脂としては例えばポ
リスチレン系樹脂、またはポリオレフイン系樹脂
が用いられるが、ポリスチレン系樹脂が好まし
い。ポリスチレン系樹脂としては、例えばスチレ
ン単独重合体、P−メチルスチレン単独重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−ブタジエ共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。 本発明の凹凸状断熱板製造用発泡板は表面硬度
50以上80未満、好ましくは50以上70未満のもので
ある。表面硬度が80以上のものは凹凸状の成形が
きわめて困難となり、成形性低下をきたし、50未
満のものは軟かくなり過ぎてこの種の断熱材とし
ての使用に耐え得ない。表面硬度が80未満のもの
は成形性低下をきたすことなく凹凸状の成形を行
ない得るが、特に70未満のものは成形がきわめて
容易であり成形性の大幅な向上を図ることができ
好ましい。スチレン系樹脂において、この硬度を
有する成形用発泡板を得るためにはメルトフロー
レイト5〜20g/10分の範囲のものが好適であ
る。メルトフローレイトが5g/10分未満では成
形性が低下し、20g/10分を超えると物性の低
下、独立気泡率の低下をきたし易い。 本発明において上記表面硬度とは高分子計器株
式会社製のゴム硬度計“タイプC”を用いて日本
ゴム協会規格SRIS−0101に基づいて測定した値
をいう。 本発明の発泡板は、残存発泡剤量が3重量%以
上で7重量%以下のものでなくてはならない。残
存発泡剤量が3重量%より少ないと上記表面硬度
を有するものであつても成形性の低下をきたし、
安定して良好な凹凸形状の成形を行なうことがで
きなくなる。 本発明の発泡板は厚さが5〜15mmの範囲であ
り、厚さが厚すぎると、表面硬度、残存発泡剤量
が上記範囲内のものであつても成形性の低下をき
たす虞れがある。 本発明の発泡板は熱可塑性樹脂を押出機内で発
泡剤とともに混練し、押出発泡せしめる等の方法
により得られるが、発泡倍率は10〜20倍の範囲で
ある。また表面硬度を特に70未満とするためには
押出発泡時に押出発泡せしめられた発泡体の表面
を急冷せずに徐冷することが好ましい。 上記表面硬度は押出直後の発泡途上にある発泡
体表面の冷却度合により調整することができ、冷
却の程度が大きい程表面硬度は高くなる。また、
残存発泡剤量は熟成温度及び熟成期間によつて調
整することが可能であり、熟成温度が高い程、
又、熟成期間が長い程、残存発泡剤量は少なくな
る。 本発明の凹凸状断熱板製造用発泡板は適量の発
泡剤を残存させる事によつて成形性が向上する
上、成形加熱時に二次発泡を生じ、成形板厚が20
%近く増大するという予期せぬ効果を生み、表面
硬度の適正化とともに断熱効果の向上をも達成す
る事ができる。 本発明の発泡板は、特公昭53−27292号公報に
記載された方法以外にも真空成形、圧空成形、マ
ツチドモールド成形、プレス成形等によつて成形
することができる。例えば第1図A〜Cに示す如
き形状の凹凸状断熱板1,1′,1〓が得られ該
凹凸状断熱板1(または特に図示しないが1′,
1〓)に第2図に示すように合成樹脂、スレー
ト、トタン等よりなる凹凸状表面材2を貼着して
凹凸状パネル3が得られる。 以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例1〜4,比較例1〜3 スチレン系重合体100重量部と、ジクロロジフ
ロロメタン6重量部、塩化メチル4重量部からな
る混合発泡剤とを押出機内で溶融混練した後、押
出し温度140℃にて押出発泡せしめ、その一方で、
押出直後の発泡途上にある発泡体の表面を第1表
に示す温度に加熱されたガイダーに接触させて冷
却して(尚、実施例4については上記ガイダーを
取付けないで発泡途上にある発泡体を放冷し、ま
た、比較例2については20℃の空気を吹きつける
ことにより発泡途上の発泡体表面を急冷した。)
発泡倍率17〜18倍、厚み7mmの発泡板を得た。こ
れら発泡板を20℃〜50℃において1週間から10週
間の間放置熟成し、第1表に示す表面硬度、残存
発泡剤量の発泡板を得た。次にこれら発泡板を第
3図に示す装置を用いて加熱し、押圧ロール4,
4′で押圧して成形し凹凸状断熱板1を得た。そ
の成形性、得られた断熱板の特性を第1表に示
す。 【表】
材等として合成樹脂、スレート、トタン等を波形
状等に形成した凹凸状パネル(いわゆる波板)が
広く用いられていたが、近年、合成樹脂、スレー
ト、トタン等よりなる凹凸状表面材に同形状の凹
凸状断熱板を貼着してなる凹凸状パネルが保温性
向上の面で注目されている。上記凹凸状断熱板は
例えば熱可塑性樹脂発泡板を加熱軟化せしめて上
下より、無端走行するベルトにより押圧する等の
方法により製造される(例えば特公昭53−27292
号)。しかしながらこの種凹凸状断熱板製造用に
用いられていた従来の熱可塑性樹脂発泡板は、高
温に加熱しないと凹凸状の成形が行ない難いも
の、成形時にヒビ割れが入り易いもの等、成形性
に劣るものや、成形性は良好であつても、得られ
る成形品が柔らかすぎるものや断熱性に乏しく断
熱板としての機能を有さないもの等いずれも一長
一短があり、凹凸状断熱板製造用発泡板として好
ましいものではなかった。 本発明者らは上記の点に鑑み鋭意研究した結
果、凹凸状断熱板製造用発泡板として、表面硬度
および残存発泡剤量を特定の範囲としたものを用
いることによつて上述の欠点を同時に解決できる
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。 即ち本発明は、発泡倍率10〜20倍及び厚み5〜
15mmの熱可塑性樹脂発泡体に凹凸加工を行うため
の凹凸状断熱板製造用発泡板において、該発泡板
は、表面硬度50以上80未満、凹凸加工前の残存発
泡剤量が3重量%以上で7重量%以下であること
を特徴とする凹凸状断熱板製造用発泡板を要旨と
する。 本発明において熱可塑性樹脂としては例えばポ
リスチレン系樹脂、またはポリオレフイン系樹脂
が用いられるが、ポリスチレン系樹脂が好まし
い。ポリスチレン系樹脂としては、例えばスチレ
ン単独重合体、P−メチルスチレン単独重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−アクリロニトリル−ブタジエ共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。 本発明の凹凸状断熱板製造用発泡板は表面硬度
50以上80未満、好ましくは50以上70未満のもので
ある。表面硬度が80以上のものは凹凸状の成形が
きわめて困難となり、成形性低下をきたし、50未
満のものは軟かくなり過ぎてこの種の断熱材とし
ての使用に耐え得ない。表面硬度が80未満のもの
は成形性低下をきたすことなく凹凸状の成形を行
ない得るが、特に70未満のものは成形がきわめて
容易であり成形性の大幅な向上を図ることができ
好ましい。スチレン系樹脂において、この硬度を
有する成形用発泡板を得るためにはメルトフロー
レイト5〜20g/10分の範囲のものが好適であ
る。メルトフローレイトが5g/10分未満では成
形性が低下し、20g/10分を超えると物性の低
下、独立気泡率の低下をきたし易い。 本発明において上記表面硬度とは高分子計器株
式会社製のゴム硬度計“タイプC”を用いて日本
ゴム協会規格SRIS−0101に基づいて測定した値
をいう。 本発明の発泡板は、残存発泡剤量が3重量%以
上で7重量%以下のものでなくてはならない。残
存発泡剤量が3重量%より少ないと上記表面硬度
を有するものであつても成形性の低下をきたし、
安定して良好な凹凸形状の成形を行なうことがで
きなくなる。 本発明の発泡板は厚さが5〜15mmの範囲であ
り、厚さが厚すぎると、表面硬度、残存発泡剤量
が上記範囲内のものであつても成形性の低下をき
たす虞れがある。 本発明の発泡板は熱可塑性樹脂を押出機内で発
泡剤とともに混練し、押出発泡せしめる等の方法
により得られるが、発泡倍率は10〜20倍の範囲で
ある。また表面硬度を特に70未満とするためには
押出発泡時に押出発泡せしめられた発泡体の表面
を急冷せずに徐冷することが好ましい。 上記表面硬度は押出直後の発泡途上にある発泡
体表面の冷却度合により調整することができ、冷
却の程度が大きい程表面硬度は高くなる。また、
残存発泡剤量は熟成温度及び熟成期間によつて調
整することが可能であり、熟成温度が高い程、
又、熟成期間が長い程、残存発泡剤量は少なくな
る。 本発明の凹凸状断熱板製造用発泡板は適量の発
泡剤を残存させる事によつて成形性が向上する
上、成形加熱時に二次発泡を生じ、成形板厚が20
%近く増大するという予期せぬ効果を生み、表面
硬度の適正化とともに断熱効果の向上をも達成す
る事ができる。 本発明の発泡板は、特公昭53−27292号公報に
記載された方法以外にも真空成形、圧空成形、マ
ツチドモールド成形、プレス成形等によつて成形
することができる。例えば第1図A〜Cに示す如
き形状の凹凸状断熱板1,1′,1〓が得られ該
凹凸状断熱板1(または特に図示しないが1′,
1〓)に第2図に示すように合成樹脂、スレー
ト、トタン等よりなる凹凸状表面材2を貼着して
凹凸状パネル3が得られる。 以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例1〜4,比較例1〜3 スチレン系重合体100重量部と、ジクロロジフ
ロロメタン6重量部、塩化メチル4重量部からな
る混合発泡剤とを押出機内で溶融混練した後、押
出し温度140℃にて押出発泡せしめ、その一方で、
押出直後の発泡途上にある発泡体の表面を第1表
に示す温度に加熱されたガイダーに接触させて冷
却して(尚、実施例4については上記ガイダーを
取付けないで発泡途上にある発泡体を放冷し、ま
た、比較例2については20℃の空気を吹きつける
ことにより発泡途上の発泡体表面を急冷した。)
発泡倍率17〜18倍、厚み7mmの発泡板を得た。こ
れら発泡板を20℃〜50℃において1週間から10週
間の間放置熟成し、第1表に示す表面硬度、残存
発泡剤量の発泡板を得た。次にこれら発泡板を第
3図に示す装置を用いて加熱し、押圧ロール4,
4′で押圧して成形し凹凸状断熱板1を得た。そ
の成形性、得られた断熱板の特性を第1表に示
す。 【表】
第1図A〜Cは、本発明の発泡板を成形して形
成した凹凸状断熱板の形状の一例を示す縦断面
図、第2図は凹凸状断熱板に凹凸状表面材を貼着
して形成した凹凸状パネルの一例を示す縦断面
図、第3図は凹凸状断熱板の製造装置の一例を示
す縦断面略図である。
成した凹凸状断熱板の形状の一例を示す縦断面
図、第2図は凹凸状断熱板に凹凸状表面材を貼着
して形成した凹凸状パネルの一例を示す縦断面
図、第3図は凹凸状断熱板の製造装置の一例を示
す縦断面略図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 発泡倍率10〜20倍及び厚み5〜15mmの熱可塑
性樹脂発泡体に凹凸加工を行うための凹凸状断熱
板製造用発泡板において、該発泡板は、表面硬度
50以上80未満、凹凸加工前の残存発泡剤量が3重
量%以上で7重量%以下であることを特徴とする
凹凸状断熱板製造用発泡板。 2 熱可塑性樹脂がメルトフローレイト5〜
20g/10分のスチレン系樹脂である特許請求の範
囲第1項に記載の凹凸状断熱板製造用発泡板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59187707A JPS6166728A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 凹凸状断熱板製造用発泡板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59187707A JPS6166728A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 凹凸状断熱板製造用発泡板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6166728A JPS6166728A (ja) | 1986-04-05 |
JPH0450935B2 true JPH0450935B2 (ja) | 1992-08-17 |
Family
ID=16210756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59187707A Granted JPS6166728A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 凹凸状断熱板製造用発泡板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6166728A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63314246A (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-22 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 発泡ポリスチレンシートの製法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495749A (ja) * | 1972-05-08 | 1974-01-18 | ||
JPS5327292A (en) * | 1976-08-24 | 1978-03-14 | Esu Matsukaatonii Jieimuzu | Skin protecting device |
JPS541909B2 (ja) * | 1974-10-09 | 1979-01-30 | ||
JPS57109834A (en) * | 1980-12-27 | 1982-07-08 | Sekisui Plastics Co Ltd | Foamed polystyrene sheet |
JPS5837819A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-03-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Pcm録音再生装置のビツト判定回路 |
JPS597728A (ja) * | 1982-06-21 | 1984-01-14 | モ−タ−テック・インコ−ポレイテッド | 内燃エンジン |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541909U (ja) * | 1977-06-07 | 1979-01-08 |
-
1984
- 1984-09-07 JP JP59187707A patent/JPS6166728A/ja active Granted
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495749A (ja) * | 1972-05-08 | 1974-01-18 | ||
JPS541909B2 (ja) * | 1974-10-09 | 1979-01-30 | ||
JPS5327292A (en) * | 1976-08-24 | 1978-03-14 | Esu Matsukaatonii Jieimuzu | Skin protecting device |
JPS57109834A (en) * | 1980-12-27 | 1982-07-08 | Sekisui Plastics Co Ltd | Foamed polystyrene sheet |
JPS5837819A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-03-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Pcm録音再生装置のビツト判定回路 |
JPS597728A (ja) * | 1982-06-21 | 1984-01-14 | モ−タ−テック・インコ−ポレイテッド | 内燃エンジン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6166728A (ja) | 1986-04-05 |
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