JPH0450832A - 原稿カセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、画像情報が担持された原稿を保持し、画像読
取装置に供給される原稿カセットに関する。

［従来の技術］ 印刷、製版等の分野においては、作業工程の合理化、画
像品質の向上等を目的として、原稿に担持された画像情
報を電気的に処理し、フィルム原版を作成する画像走査
読取再生システムが採用されている。

当該画像走査読取再生システムの主体となる画像読取装
置では、原稿カセット内に位置決め・収容した原稿、例
えば、現像処理済みのフィルムを読取部まで搬送し、当
該読取部では原稿を担持する原稿カセットを副走査方向
へ搬送しつつ光ビームで主走査し、これにより画像情報
を二次元的に読み取る。

本出願人は、既にこのような画像走査読取再生システム
で用いられる新たな原稿カセットを提案し、特許出願を
行っている。

この場合、当該原稿カセットは、少なくとも一方が透明
な材料により形成された一対の支持板を有し、当該透明
な支持板を介して原稿から反射、または透過された光が
、読取部に設けられたＣＣＤ等の光／電気変換素子によ
り光電変換されることで画像情報の読取を行う。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、この原稿カセットでは、原稿が支持板上に直
接位置決めして載置されているため、前＆Ｅ原稿の状態
によっては、読み取られた画像情報を再生した際に、そ
の再生画像にむらの発生する不都合がある。すなわち、
原稿と支持板とが好適に密着せず、これらの間に読取光
の波長のオーダの間隙がある場合、前記読取光の干渉に
よってニュートンリングによるむらが生じる。

そこで、本発明は前記の不都合に鑑みなされたものであ
って、ニュートンリングの発生を防止し、原稿を読み取
って再生した際に高品質な画像を得ることのできる原稿
カセットを提供することを目的とする。

口課題を解決するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明に係る原稿力セン
トは、 透明の支持板によってシート状の読取原稿を保持し、画
像読取装置の読取部まで搬送される原稿カセットであっ
て、 前記支持板に装着され、前記読取原稿を前記支持板から
離間させて支持するスペーサ部材を有することを特徴と
する。

１作用］ 本発明に係る原稿カセットでは、ソート状の読取原稿を
スペーサ部材を介して支持板に保持させる。この場合、
前記読取原稿と支持板との間には読取光の波長よりも充
分に大きい間隙が設けられる。したがって、原稿カセッ
トが画像読取装置の読取部に搬送されて画像情報が読み
取られる際、読取原稿から直接得られる画像情報に係る
光と支持板により一旦反射された画像情報に係る光とが
干渉することがない。

［実施例］ 次に、本発明に係る原稿カセットについて好適な実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する
。

第１図乃至第３図において、参照符号１０は、本実施例
に係る原稿カセットを示す。この原稿カセット１０は、
略矩形状に形成された枠体１２と、枠体１２の中央部に
形成された矩形状の開口部１３（第３図参照）に装着さ
れる支持ガラス板１４と、枠体１２に対してヒンジピン
１６を介して取り付けられる開閉可能なカバーガラス板
１８と、前記支持ガラス板１４およびカバーガラス板１
８に夫々添着されるスペーサ部材２０および２２とを有
している。

原稿カセット１０は、後述する画像読取装置に装填され
矢印Ｘ方向に搬送されるものであり、枠体１２０両側部
には矢印Ｘ方向に沿って延在するＶ字状溝部２４ａ、２
４ｂが形成される。

枠体１２のＸ方向前部には、原稿カセット１０および原
稿カセット１０に保持された原稿Ｓを識別するためのカ
セット識別部２６が設けられる。なお、このカセット識
別部２６は、例えば、原稿カセット１０および原稿Ｓの
種類に応じた所定のパターンからなる光透過部によって
構成される。また、枠体１２のＸ方向後部には、カバー
ガラス板１８を枠体１２に係止するためのレバ一部材２
８が設けられる。

スペーサ部材２０および２２は、第２図および第３図に
示すように、画像情報の記録された原稿Ｓよりもわずか
に小さく形成された開口部２０ａおよび２２ａを有し、
接着剤等により夫々支持ガラス板１４およびカバーガラ
ス板１８に添着されている。なお、スペーサ部材２０お
よび２２は、厚さが読取光の波長よりも充分大きくなる
よう、例えば、［］、１ｍｍ以上に設定されている。ま
た、このスペーサ部材２０および２２は、ステンレス板
あるいはフィルム等のものを使用することができる。

第４図は、上記のように構成された原稿力セラ）１０に
設定された原稿Ｓ１好適には現像処理されたフィルムの
画像を読み取るための画像読取装置３０の概略構成を示
す。

画像読取装置３０は、上部一端側にカセット着脱部３２
を有し、このカセット着脱部３２において原稿カセット
１０の導入および導出が行われる。カセット着脱部３２
に近接してカセット挿通口３４が設けられ、前記カセッ
ト挿通口３４の近傍には原稿カセット１０および原稿カ
セット１０に保持された原稿Ｓの種類を識別するための
識別機構３６が配設される。識別機構３６は搬送される
原稿カセッ）１０を間に対向配置される発光部３８およ
び受光部４０とを有する。

前記識別機構３６に近設して搬送機構４２の一端側が配
設され、この搬送機構４２の他端側は後述する回転テー
ブルの上方まで延在される。

搬送機構４２は、原稿カセット１０の枠体１２の上面に
当接する搬送ローラ４６を有し、この搬送ローラ４６に
よって原稿カセット１０を矢印Ｘ方向に搬送する。また
、搬送機構４２は、搬送方向に沿って配設される複数の
ガイドローラ４４を有し、これらのがイドローラ４４は
原稿カセット１０の両側部に設けられたＶ字状溝部２４
ａ、２４ｂに係合する。

搬送機構４２の下方には、原稿台４８が副走査機構５０
を介して副走査方向（矢印Ｘ方向）に進退自在に配設さ
れる。前記副走査機構５０は回転駆動源５２を含み、こ
の回転駆動源５２に連結されたボールねじ５４により原
稿台４８を矢印Ｘ方向に変位させる。

前記原稿台４８には原稿カセット１０をトリミング方向
、すなわち、副走査方向（矢印Ｘ方向）と直交する方向
に進退変位させるトリミング機構５６が設けられる。前
記トリミング機構５６は原稿台４８に取着された回転駆
動源５８によってトリム台６０を変位させる。トリム台
６０は、原稿カセット１０が位置決めされる開口部６２
を有する。また、原稿台４８は、原稿カセット１０を回
転テーブル６６を介して所定角度回転させる回転機構６
４を有する。

搬送機構４２の他端部側には、透過照明機構を構成する
光源６８が矢印Ｘ方向に略直交する主走査方向に延在し
て設けられており、この光源６８の下方には前記光源６
８から導出される照明光りを光電的に読み取る画像読取
部７０が配設される。画像読取部７０は光軸方向に対し
進退自在な結像レンズ７４と、回転駆動源７２の駆動作
用下に前記結像レンズ７４に対して進退自在な光電変換
部７６とを備える。なお、光電変換部７６は、例えば、
ＣＣＤからなり、原稿Ｓに記録されていた画像情報を光
電的に読み取る。

本実施例に係る原稿カセット１０およびそれが装填され
る画像読取装置３０は基本的には以上のように構成され
るものであり、次にその動作について説明する。

先ず、第１図に示す状態の原稿カセット１０に対して、
支持ガラス板１４上のスペーサ部材２０の開口部２０ａ
に原稿Ｓを固定する。この場合、原稿Ｓは前記開口部２
Ｏａ上に載置するだけであってもよいが、好適には、例
えば、第５図に示すように、接着テープ７８を用いてス
ペーサ部材２０に固定しておくことが望ましい。

原稿Ｓの位置決めが確実となり、また、原稿Ｓの弛みを
無くすることができるからである。なお、スペーサ部材
２０に原稿Ｓを固定した後、このスペーサ部材２０を支
持ガラス板１４上に位置決めするようにしてもよい。さ
らに、このようにして位置決めされた原稿Ｓの周辺にニ
ュートンリングの発生を防止するためのオイルを充填し
てもよい。

以上のようにして原稿Ｓをスペーサ部材２０上に位置決
めした後、カバーガラス板１８をスペーサ部材２２を介
して前記原稿Ｓに押圧させ、レバ一部材２８で前記カバ
ーガラス板１８を係止させる。この場合、原稿Ｓはスペ
ーサ部材２０および２２によって挟持され、弛みのない
状態で原稿カセット１０に保持されることになる。

また、前記原稿Ｓと支持ガラス板１４およびカバーガラ
ス板１８との間には所定の間隙が設けられることになる
。

次に、所望の原稿Ｓが収容された前記原稿カセット１０
を画像読取装置３０のカセット着脱部３２からカセット
挿通口３４に挿入する。この場合、前記カセット挿通口
３４に近接して設けられた識別機構３６は、原稿カセッ
トｌＯのカセット識別部２６に設定されたコードを読み
取って原稿カセット１０および当該原稿カセット１０に
収容された原稿Ｓの種類を識別する。

すなわち、識別機構３６を構成する発光部３８より射出
された光がカセット識別部２６の所定の光透過部を通過
して受光部４０に到達し、これによって原稿カセット１
０および原稿Ｓの種類が識別される。

原稿カセット１０は搬送機構４２を構成するガイドロー
ラ４４および搬送ローラ４６によって回転テーブル６６
まで搬送される。すなわち、搬送ローラ４６が原稿カセ
ット１０の枠体１２の上面を転勤するとともに、枠体１
２の両側部に形成されたＶ字状溝部２４ａ、２４ｂにガ
イドローラ４４が嵌合されて回転テーブル６６まで搬送
される。原稿カセット１０が回転テーブル６６の所定位
置まで搬送されると、原稿カセット１０に保持されてい
る原稿Ｓの角度位置を調整すべく、必要に応じて回転機
構６４が駆動される。また、原稿Ｓのトリミングを行う
べく、必要に応じてトリミング機構５６が駆動される。

すなわち、回転駆動源５８の駆動作用下にトリム台６０
が副走査方向く矢印Ｘ方向）に略直交する方向に変位さ
れ、これによって前記原稿Ｓのトリミング作業が機械的
に行われる。

一方、原稿台４８に対し原稿カセット１θが位置決めさ
れた後、副走査機構５０を構成する回転駆動源５２が駆
動され、ボールねじ５４の回転作用下に前記原稿台４８
が副走査方向（矢印Ｘ方向）に搬送されるとともに、光
源６８が付勢される。この場合、前記光源６８から導出
された照明光りが原稿Ｓを主走査方向に透過することで
、この原稿Ｓに担持されていた画像情報が光信号として
取り出され、この光信号としての画像情報が光軸上に配
置されている所定の結像レンズ７４を介し光電変換部７
６に導かれる。光電変換部７６は前記光信号としての画
像情報を光電的に読み取る。この間、原稿台４８が矢印
Ｘ方向に副走査搬送されており、原稿Ｓが照明光りによ
り二次元的に走査され、その画像情報が全て読み取られ
ることになる。

ここで、原稿カセット１０に保持されている原稿Ｓは、
スペーサ部材２０および２２間に挟持されているため、
支持ガラス板１４およびカバーガラス板１８からは照明
光りの波長よりも充分大きな距離だけ離間した状態とな
っている。

したがって、前記照明光りの一部が原稿Ｓと支持ガラス
板１４あるいはカバーガラス板１８との間で反射して光
電変換部７６に入射した場合であっても、この光が原稿
Ｓから直接前記光電変換部７６に入射した光と干渉する
ことはない。

この結果、光電変換部７６上には干渉縞が形成されるこ
とがなく、画像情報を再生した際にむらのない画像を得
ることができる。

［発明の効果コ 以上のように、本発明に係る原稿カセットでは次のよう
な効果が得られる。

本発明に係る原稿カセットでは、シート状の読取原稿を
スペーサ部材を介して支持板に保持させている。この場
合、前記読取原稿と支持板との間には読取光の波長より
も充分に大きい間隙が設けられる。したがって、原稿カ
セフトが画像読取装置の読取部に搬送されて画像情報が
読み取られる際、読取原稿から直接帯られる画像情報に
係る光と支持板により一旦反射された画像情報に係る光
とが干渉することがない。この結果、前記原稿カセット
において、し）わゆるニュートンリングの発生すること
がなく、画像情報をむらなく極めて良好に読み取ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る原稿カセットの構成斜視図、 第２図は本発明に係る原稿カセットの平面図、第３図は
本発明に係る原稿カセットの断面図、第４図は本発明に
係る原稿カセットが装填される画像読取装置の概略構成
図、 第５図は本発明に係る原稿カセットのスペーサ部材に原
稿を固定した状態の説明図である。 １０・・・原稿カセット １２・・・枠体 １４・・・支持ガラス板 １８・・・カバーガラス板 ２０．２２・・・スペーサ部材 ３０・・・画像読取装置 ４２・・・搬送機構 ６８・・・光源 ７０・・・画像読取部 Ｓ・・・原稿 ＦＩＧ、３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明の支持板によってシート状の読取原稿を保持
   し、画像読取装置の読取部まで搬送される原稿カセット
   であって、 前記支持板に装着され、前記読取原稿を前記支持板から
   離間させて支持するスペーサ部材を有することを特徴と
   する原稿カセット。