JPH0450558A - シール構造 - Google Patents
シール構造Info
- Publication number
- JPH0450558A JPH0450558A JP2160596A JP16059690A JPH0450558A JP H0450558 A JPH0450558 A JP H0450558A JP 2160596 A JP2160596 A JP 2160596A JP 16059690 A JP16059690 A JP 16059690A JP H0450558 A JPH0450558 A JP H0450558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- rod
- cover
- seal holder
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 239000012530 fluid Substances 0.000 abstract description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、パワーステアリング装置の油圧シリングな
どに用いるシール構造に関する。
どに用いるシール構造に関する。
第４図はパワーステアリング装置の模式図である。第４
図において、１はハンドル、２はステアリングシャフト
、３はステアリングシャフト２に設けたビニオン、５は
油圧シリンダ、６はロッド、７はロッド６の先端に形成
され、ビニオン３と噛合するラックである。上記ロッド
６の外周囲は、図示しないシールを有するソール構造８
．９によってシ・−ルしている。なお、１１はステアリ
ングシャフトに固定した切換バルブ、１２．１３は電磁
切換弁、１５は電磁絞り弁、１６はモータ、１７はポン
プである。
図において、１はハンドル、２はステアリングシャフト
、３はステアリングシャフト２に設けたビニオン、５は
油圧シリンダ、６はロッド、７はロッド６の先端に形成
され、ビニオン３と噛合するラックである。上記ロッド
６の外周囲は、図示しないシールを有するソール構造８
．９によってシ・−ルしている。なお、１１はステアリ
ングシャフトに固定した切換バルブ、１２．１３は電磁
切換弁、１５は電磁絞り弁、１６はモータ、１７はポン
プである。
ところで、上記油圧シリンダ５では、ロッド６は往復運
動を行なうが、回転運動を行なわないため、ロッド６に
傷があった場合、シール構造８９のシールの同し箇所を
ロッド６の傷付き部が摺動するため、シールの傷の範囲
が狭いが、その傷の深さが深くなり、油漏れが生じると
いう問題がある。特に、上記のパワーステアリング装置
の油圧シリンダ５のように、ロッド６の端部にビニオン
３と噛合するラック７を設けて、ロッド６がいかなる状
態でも回転１．ない構造の場合、シールの傷の深さが深
くなって、油漏れが生じ、パワーステアリング装置に重
大な支障を与えるという問題がある。 そこで、この発明の目的は、内部の圧力を利用して、シ
ールを回転させることによって、ロッドに傷があっても
ソールの傷の深さが浅くなるようにして、油漏れを防止
できるソール構造を提供することにある。
動を行なうが、回転運動を行なわないため、ロッド６に
傷があった場合、シール構造８９のシールの同し箇所を
ロッド６の傷付き部が摺動するため、シールの傷の範囲
が狭いが、その傷の深さが深くなり、油漏れが生じると
いう問題がある。特に、上記のパワーステアリング装置
の油圧シリンダ５のように、ロッド６の端部にビニオン
３と噛合するラック７を設けて、ロッド６がいかなる状
態でも回転１．ない構造の場合、シールの傷の深さが深
くなって、油漏れが生じ、パワーステアリング装置に重
大な支障を与えるという問題がある。 そこで、この発明の目的は、内部の圧力を利用して、シ
ールを回転させることによって、ロッドに傷があっても
ソールの傷の深さが浅くなるようにして、油漏れを防止
できるソール構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のシール構造は、本
体部とその本体部の一側に連らなる環状部とを有し、上
記環状部に、軸方向に対して傾斜した長穴またはその長
穴に移動可能に係合するピンの一方を設けたカバーと、
上記カバーの本体部に摺動自在に嵌合したロッドと、上
記カバーの環状部内に嵌合され、かつ上記ロッドに往復
動自在に貫通され、上記軸方向に対して傾斜した長穴ま
たはその長穴に移動可能に係合するピンの他方を設けた
シールホルダと、上記シールホルダに加硫接着されて、
上記ロッドとシールホルダとの間をシールするシールと
、上記カバーの環状部とシールホルダの外周面との間を
シールするシールと、上記カバーの本体部とシールボル
ダとの間に介設され、上記シールホルダを上記本体部か
ら離間する方向に付勢する付勢部材とを備えたことを特
徴としている。 また、上記長穴とピンは、上記カバーの環状部とシール
ホルダの外周面との間をシールするシールよりも上記環
状部の先端側にあるのが望ましい。 また、上記ロッドは、ラックが設けられた、回転できな
いパワーステアリング装置用シリンダのロッドである場
合に特に有効である。 また、上記付勢部材は、ゴムボールまたは皿バネである
のが望ましい。
体部とその本体部の一側に連らなる環状部とを有し、上
記環状部に、軸方向に対して傾斜した長穴またはその長
穴に移動可能に係合するピンの一方を設けたカバーと、
上記カバーの本体部に摺動自在に嵌合したロッドと、上
記カバーの環状部内に嵌合され、かつ上記ロッドに往復
動自在に貫通され、上記軸方向に対して傾斜した長穴ま
たはその長穴に移動可能に係合するピンの他方を設けた
シールホルダと、上記シールホルダに加硫接着されて、
上記ロッドとシールホルダとの間をシールするシールと
、上記カバーの環状部とシールホルダの外周面との間を
シールするシールと、上記カバーの本体部とシールボル
ダとの間に介設され、上記シールホルダを上記本体部か
ら離間する方向に付勢する付勢部材とを備えたことを特
徴としている。 また、上記長穴とピンは、上記カバーの環状部とシール
ホルダの外周面との間をシールするシールよりも上記環
状部の先端側にあるのが望ましい。 また、上記ロッドは、ラックが設けられた、回転できな
いパワーステアリング装置用シリンダのロッドである場
合に特に有効である。 また、上記付勢部材は、ゴムボールまたは皿バネである
のが望ましい。
上記シールホルダを押圧する流体圧力が強くなると、シ
ールホルダは流体圧力によって付勢部材を圧縮しながら
後退させられると共に、カバ・−の環状部とシールホル
ダに設けられた、軸方向に対して傾斜した長穴とピンと
の係合によっては回転させられる。一方、シールホルダ
を押圧する流体圧力が弱くなると、シールホルダは付勢
部材の付勢力によって前進させられると共に、長穴とピ
ンとの係合によって回転させられる。したがって、シー
ルホルダに加硫接着されたシールは回転しながら微小な
距離往復動するため、たとえロッドに傷があってもその
ロッドの傷の箇所はソールの１箇所のみに接触すること
なく、広い範囲にわたって接触する。したがって、シー
ルの傷は広くなるが、浅くなり、浅い傷はシールの弾性
でカバーでき、油漏れの発生が防止される。また、ソー
ルホルダはシールの芯金の役目も兼ねている。したがっ
て、部品点数が少なくなって、組み付けが容易になる。 上記長穴とピンは、上記カバーの環状部とシールホルダ
の外周面との間をシールするシールよりも、上記環状部
材の先端側にある場合には、上記長穴とピンには環状部
材の先端側にある油などの流体が供給されるため、ピン
は長穴に沿って円滑に移動する。 また、上記ロッドはラックが設けられたパワーステアリ
ング装置用のシリンダのロッドである場合には、ロッド
自体はラックとビニオンの噛合で全く回転できないため
、このようにシールホルダに保持されたシールが回転で
きるようにすると、ロッドに傷があってもシールの傷が
広くかつ浅くなるため、油漏れの発生が防止され、パワ
ーステアリング装置の信頼性が極めて高くなる。 上記付勢部材をゴムボールまたは皿バネによって構成し
た場合には、付勢部材の占めるスペースを小さくするこ
とかできて、シール構造をコンパクトにすることができ
る。
ールホルダは流体圧力によって付勢部材を圧縮しながら
後退させられると共に、カバ・−の環状部とシールホル
ダに設けられた、軸方向に対して傾斜した長穴とピンと
の係合によっては回転させられる。一方、シールホルダ
を押圧する流体圧力が弱くなると、シールホルダは付勢
部材の付勢力によって前進させられると共に、長穴とピ
ンとの係合によって回転させられる。したがって、シー
ルホルダに加硫接着されたシールは回転しながら微小な
距離往復動するため、たとえロッドに傷があってもその
ロッドの傷の箇所はソールの１箇所のみに接触すること
なく、広い範囲にわたって接触する。したがって、シー
ルの傷は広くなるが、浅くなり、浅い傷はシールの弾性
でカバーでき、油漏れの発生が防止される。また、ソー
ルホルダはシールの芯金の役目も兼ねている。したがっ
て、部品点数が少なくなって、組み付けが容易になる。 上記長穴とピンは、上記カバーの環状部とシールホルダ
の外周面との間をシールするシールよりも、上記環状部
材の先端側にある場合には、上記長穴とピンには環状部
材の先端側にある油などの流体が供給されるため、ピン
は長穴に沿って円滑に移動する。 また、上記ロッドはラックが設けられたパワーステアリ
ング装置用のシリンダのロッドである場合には、ロッド
自体はラックとビニオンの噛合で全く回転できないため
、このようにシールホルダに保持されたシールが回転で
きるようにすると、ロッドに傷があってもシールの傷が
広くかつ浅くなるため、油漏れの発生が防止され、パワ
ーステアリング装置の信頼性が極めて高くなる。 上記付勢部材をゴムボールまたは皿バネによって構成し
た場合には、付勢部材の占めるスペースを小さくするこ
とかできて、シール構造をコンパクトにすることができ
る。
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第１図はパワーステアリング装置の油圧シリンダの一部
を示す断面図である。第１図において、２１はチューブ
、２２はチューブ２１に図示しないキーにより固定され
たカバーである。上記カバー２２は本体部２３とその本
体部２３より内側に延びる環状部２４からなる。上記本
体部２３の外周に設けたＯリング２６によって、本体部
２３とチューブ２１との間をシールしている。上記カバ
ー２２の環状部２４には軸方向に対して４５°傾斜した
長穴２７を設け、本体部２３の中心には貫通孔２８を設
けている。上記貫通孔２８にはロッド３１を摺動自在に
嵌合しており、このロッド３１の中央には、チューブ２
１内を摺動するピストン３２を連結しており、さらに、
ロッド３１の先端には図示しないステアリンクシャフト
に固定したピニオンに噛合するラック３３を形成してい
る。 上記カバー２２の環状部２４内には、はぼ円筒状のシー
ルホルダ３５を摺動自在に嵌合している。 上記シールホルダ３５の中心の小径の貫通孔３６にはロ
ッド３１が貫通している。また、上記シールホルダ３５
の大径の穴３７の内面にはＵパツキンからなるシール３
８の外周面と端面とを加硫接着して、このシール３８に
よってロッド３１の外周面とシールホルダ３５との間を
シールしている。 また、このシールホルダ３５の外周には上記カバー２２
の長穴２７に移動自在に係合するピン４１を固定してい
る。上記ピン４１および長穴２７よりも第１図中右方に
位置するように、シールホルダ３５の外周にＯリング４
３を取り付けて、環状部２４の内周面とシールホルダ３
５の外周面との間をシールしている。さらに、上記カバ
ー２２の本体部２３の内端部と、上記シールホルダ３５
の端部との間に付勢部材としてのゴムボール４４を円周
状等間隔に配置して、シールホルダ３５を第１図中左方
に付勢するようにしている。 上記シール構造は次のように動作する。 いま、第１図に示す状態において、ピストン３２の右側
の室Ａに図示しないボートから圧油が供給されて、ピス
トン３２およびロッド３１が左方に移動しているとする
と、この室Ａに供給された油の圧力によって、シールホ
ルダ３５は第１図中右方に移動し、すなわち、ゴムボー
ル４４を圧縮しつつ後退する。このとき、ピン４１と長
穴２７との係合によって、シールホルダ３５は回転させ
られる。他方、ピストン３２の左側の室Ｂに圧油が供給
されて、ピストン３２およびロッド３１が右方に移動す
る場合には、室Ａの圧力が低いため、シールホルダ３５
はゴムボール４４の弾性力によって左方に移動させられ
、すなわち、前進させられ、長穴２７とピン４１との係
合によって、回転させられる。したがって、シールホル
ダ３８に加硫接着されたシール３８は往復運動をしなが
ら回転運動を行なうことになり、ロッド３１の外周に傷
があったとしても、シール３８に生じる傷は狭く深くな
ることがない。すなわち、シール３８の回転により、傷
が付く範囲は広いが、その傷の深さは浅くなるので、シ
ール３８からの油漏れの発生を防止することができる。 なお、０リング４３も回転しながら往復動するため、耐
久性が向上する。 上記シール３８はシールホルダ３５に加硫接着して一体
化しているので、部品点数が少なくなって、組み付けが
容易になる。 上記実施例では、長穴２７とピン４１を設（すｔコ箇所
はＯリング４３よりも左側即ち油の供給される側である
ので、長穴２７とピン４７との係合箇所には常に油が供
給され、長穴２７に対してピン４１は円滑に移動するこ
とができる。 ！ｆ、上記実施例は、パワーステアリング装置の油圧シ
リンダに適用したため、先端にラック３３を有してロッ
ド３１が全く回転できなくても、シール３８を回転させ
ることによって、シール３８の耐久性を増して、パワー
ステアリング装置の信頼性を向上できる。 また、上記実施例では、付勢部材としてゴムボール４４
を用いているため、構造が簡単で力λつコンパクトにな
る。このゴムボールに代えて皿７（ネを用いてもやはり
コン？リドな構造にすること力くできる。移動距離を大
きくしたい場合には付勢部材としてコイルスプリングを
用いてもよｔｌ。 第２図は第２の実施例を示している。カッ（−５２は本
体部５３と環状部５４からなり、環状部５４には２箇所
に軸方向に対して４５°傾斜した長穴５７を設けている
。上記カバー５２の環状部５４にはシールホルダ６５を
摺動自在に嵌合している。上記シールホルダ６５には、
長穴５７，５７に夫々移動可能に係合したピン７１．７
１を固定している。ソールホルダ６５の端面にはシール
６８を加硫接着して、このシール６８によってロッド３
１の外周面とシールホルダ６５との間をシールしている
。また、ピン７１、長穴５７よりも第２図において右方
にはシール７３を設けて、環状部材５４の内周面とシー
ルホルダ６５の外周面との間をシールしている。上記シ
ールホルダ６Ｓの端面とカバー５２の本体部５３との間
には付勢部材としてのゴムボール７４を配置している。 このゴムボール７４は保持リング７５によって円周状に
等間隔に保持されている。この保持リング７Ｓは、カバ
ー５２の本体部５３に設けた段部７７内に配置しており
、その幅はボール７４の直径の約半分程度になっている
。 この構造においても、シールホルダ６５はその左方から
作用する流体圧力とゴムボール７４の付勢力とのバラン
スによって左右に往復動じながら、ピン７１と長穴５７
との係合によって回転運動をして、シール６８を僅かに
往復動させながら回転運動を行なわせる。したかって、
ロッド３１に傷があっても、その傷がシール６８の１箇
所のみをこすることがなく、シール６８の傷を浅くして
、油漏れの発生を防止できる。 この実施例では、段部７７に保持リング７Ｓを配置し、
ているので、ゴムボール７４を簡単に一定間隔に保持で
きる。 第３図は第２図に示す実施例のカバーの変形例を示して
いる。このカバー８１は本体部５３の内端面にボールを
保持するための球状の四部８２を円周状等間隔に設けた
点が第２図のカバーと異なる。他は第２図と全く同様で
あるので、同一番号を付して説明を省略する。 なお、上記実施例では、長穴はカバーの環状部材に設け
、ピンはシールホルダに設けたが、長穴をシールホルダ
の外周に設け、ピンをカバーの環状部に設けてもよい。 また、上記実施例では、カバーとチューブを別体構造に
しているが、カバーとチューブを一体構造にしもよい。 この場合はチューブはカバーの一部となる。 【発明の効果］ 以上より明らかなように、この発明によれば、シールホ
ルダに作用する流体圧力と付勢部材の付勢力とによって
、シールホルダを往復動させると共に、長穴とピンとの
係合によって、シールホルダを回転させて、このシール
ホルダに加硫接着されたシールをロッドに対して往復動
させつつ回転させるので、たとえロッドに傷があっても
、その傷はシールの１箇所のみをこすることなく、した
がって、シールの傷は浅くなり、油漏れの発生を防止す
ることができる。 また、上記シールはシールホルダに加硫接着して一体化
しているので、部品点数が少なくなって、組み付けが容
易になる。 また、長穴とシールを設ける箇所をシールホルダとカバ
ーの環状部との間をシールするシールよりも環状部の先
端側に設けた場合には、この長穴とピンの箇所に油が導
かれるため、ピンを長穴に対して円滑にスライドさせる
ことができ、シールホルダを円滑に回転させることかで
きる。 また、ロッドがラックを設けられたパワーステアリング
装置の油圧シリンダのロッドである場合には、ロッドが
全く回転できないが、このようにシールホルダが回転し
て、シールが回転するため、シールの耐久性が増し、パ
ワーステアリング装置の信頼性および耐久性を向上する
ことができる。 また、シールホルダを付勢する付勢部材としてゴムボー
ルまたは皿バネを用いた場合には、構造がコンパクトに
なる。
を示す断面図である。第１図において、２１はチューブ
、２２はチューブ２１に図示しないキーにより固定され
たカバーである。上記カバー２２は本体部２３とその本
体部２３より内側に延びる環状部２４からなる。上記本
体部２３の外周に設けたＯリング２６によって、本体部
２３とチューブ２１との間をシールしている。上記カバ
ー２２の環状部２４には軸方向に対して４５°傾斜した
長穴２７を設け、本体部２３の中心には貫通孔２８を設
けている。上記貫通孔２８にはロッド３１を摺動自在に
嵌合しており、このロッド３１の中央には、チューブ２
１内を摺動するピストン３２を連結しており、さらに、
ロッド３１の先端には図示しないステアリンクシャフト
に固定したピニオンに噛合するラック３３を形成してい
る。 上記カバー２２の環状部２４内には、はぼ円筒状のシー
ルホルダ３５を摺動自在に嵌合している。 上記シールホルダ３５の中心の小径の貫通孔３６にはロ
ッド３１が貫通している。また、上記シールホルダ３５
の大径の穴３７の内面にはＵパツキンからなるシール３
８の外周面と端面とを加硫接着して、このシール３８に
よってロッド３１の外周面とシールホルダ３５との間を
シールしている。 また、このシールホルダ３５の外周には上記カバー２２
の長穴２７に移動自在に係合するピン４１を固定してい
る。上記ピン４１および長穴２７よりも第１図中右方に
位置するように、シールホルダ３５の外周にＯリング４
３を取り付けて、環状部２４の内周面とシールホルダ３
５の外周面との間をシールしている。さらに、上記カバ
ー２２の本体部２３の内端部と、上記シールホルダ３５
の端部との間に付勢部材としてのゴムボール４４を円周
状等間隔に配置して、シールホルダ３５を第１図中左方
に付勢するようにしている。 上記シール構造は次のように動作する。 いま、第１図に示す状態において、ピストン３２の右側
の室Ａに図示しないボートから圧油が供給されて、ピス
トン３２およびロッド３１が左方に移動しているとする
と、この室Ａに供給された油の圧力によって、シールホ
ルダ３５は第１図中右方に移動し、すなわち、ゴムボー
ル４４を圧縮しつつ後退する。このとき、ピン４１と長
穴２７との係合によって、シールホルダ３５は回転させ
られる。他方、ピストン３２の左側の室Ｂに圧油が供給
されて、ピストン３２およびロッド３１が右方に移動す
る場合には、室Ａの圧力が低いため、シールホルダ３５
はゴムボール４４の弾性力によって左方に移動させられ
、すなわち、前進させられ、長穴２７とピン４１との係
合によって、回転させられる。したがって、シールホル
ダ３８に加硫接着されたシール３８は往復運動をしなが
ら回転運動を行なうことになり、ロッド３１の外周に傷
があったとしても、シール３８に生じる傷は狭く深くな
ることがない。すなわち、シール３８の回転により、傷
が付く範囲は広いが、その傷の深さは浅くなるので、シ
ール３８からの油漏れの発生を防止することができる。 なお、０リング４３も回転しながら往復動するため、耐
久性が向上する。 上記シール３８はシールホルダ３５に加硫接着して一体
化しているので、部品点数が少なくなって、組み付けが
容易になる。 上記実施例では、長穴２７とピン４１を設（すｔコ箇所
はＯリング４３よりも左側即ち油の供給される側である
ので、長穴２７とピン４７との係合箇所には常に油が供
給され、長穴２７に対してピン４１は円滑に移動するこ
とができる。 ！ｆ、上記実施例は、パワーステアリング装置の油圧シ
リンダに適用したため、先端にラック３３を有してロッ
ド３１が全く回転できなくても、シール３８を回転させ
ることによって、シール３８の耐久性を増して、パワー
ステアリング装置の信頼性を向上できる。 また、上記実施例では、付勢部材としてゴムボール４４
を用いているため、構造が簡単で力λつコンパクトにな
る。このゴムボールに代えて皿７（ネを用いてもやはり
コン？リドな構造にすること力くできる。移動距離を大
きくしたい場合には付勢部材としてコイルスプリングを
用いてもよｔｌ。 第２図は第２の実施例を示している。カッ（−５２は本
体部５３と環状部５４からなり、環状部５４には２箇所
に軸方向に対して４５°傾斜した長穴５７を設けている
。上記カバー５２の環状部５４にはシールホルダ６５を
摺動自在に嵌合している。上記シールホルダ６５には、
長穴５７，５７に夫々移動可能に係合したピン７１．７
１を固定している。ソールホルダ６５の端面にはシール
６８を加硫接着して、このシール６８によってロッド３
１の外周面とシールホルダ６５との間をシールしている
。また、ピン７１、長穴５７よりも第２図において右方
にはシール７３を設けて、環状部材５４の内周面とシー
ルホルダ６５の外周面との間をシールしている。上記シ
ールホルダ６Ｓの端面とカバー５２の本体部５３との間
には付勢部材としてのゴムボール７４を配置している。 このゴムボール７４は保持リング７５によって円周状に
等間隔に保持されている。この保持リング７Ｓは、カバ
ー５２の本体部５３に設けた段部７７内に配置しており
、その幅はボール７４の直径の約半分程度になっている
。 この構造においても、シールホルダ６５はその左方から
作用する流体圧力とゴムボール７４の付勢力とのバラン
スによって左右に往復動じながら、ピン７１と長穴５７
との係合によって回転運動をして、シール６８を僅かに
往復動させながら回転運動を行なわせる。したかって、
ロッド３１に傷があっても、その傷がシール６８の１箇
所のみをこすることがなく、シール６８の傷を浅くして
、油漏れの発生を防止できる。 この実施例では、段部７７に保持リング７Ｓを配置し、
ているので、ゴムボール７４を簡単に一定間隔に保持で
きる。 第３図は第２図に示す実施例のカバーの変形例を示して
いる。このカバー８１は本体部５３の内端面にボールを
保持するための球状の四部８２を円周状等間隔に設けた
点が第２図のカバーと異なる。他は第２図と全く同様で
あるので、同一番号を付して説明を省略する。 なお、上記実施例では、長穴はカバーの環状部材に設け
、ピンはシールホルダに設けたが、長穴をシールホルダ
の外周に設け、ピンをカバーの環状部に設けてもよい。 また、上記実施例では、カバーとチューブを別体構造に
しているが、カバーとチューブを一体構造にしもよい。 この場合はチューブはカバーの一部となる。 【発明の効果］ 以上より明らかなように、この発明によれば、シールホ
ルダに作用する流体圧力と付勢部材の付勢力とによって
、シールホルダを往復動させると共に、長穴とピンとの
係合によって、シールホルダを回転させて、このシール
ホルダに加硫接着されたシールをロッドに対して往復動
させつつ回転させるので、たとえロッドに傷があっても
、その傷はシールの１箇所のみをこすることなく、した
がって、シールの傷は浅くなり、油漏れの発生を防止す
ることができる。 また、上記シールはシールホルダに加硫接着して一体化
しているので、部品点数が少なくなって、組み付けが容
易になる。 また、長穴とシールを設ける箇所をシールホルダとカバ
ーの環状部との間をシールするシールよりも環状部の先
端側に設けた場合には、この長穴とピンの箇所に油が導
かれるため、ピンを長穴に対して円滑にスライドさせる
ことができ、シールホルダを円滑に回転させることかで
きる。 また、ロッドがラックを設けられたパワーステアリング
装置の油圧シリンダのロッドである場合には、ロッドが
全く回転できないが、このようにシールホルダが回転し
て、シールが回転するため、シールの耐久性が増し、パ
ワーステアリング装置の信頼性および耐久性を向上する
ことができる。 また、シールホルダを付勢する付勢部材としてゴムボー
ルまたは皿バネを用いた場合には、構造がコンパクトに
なる。
第１図はパワーステアリング装置の油圧シリンダに用い
たこの発明の一実施例のシール構造の断面図、第２図は
第２の実施例のシール構造の断面図、第３図は第２図に
示すカバーの変形例の断面図、第４図はパワーステアリ
ング装置の模式図である。 ２２．５２．Ｂ １・・・カバー、２３．５３・・・本
体部、２４．５４・・環状部、３５．６５・・・シール
ホルダ、２７．５７・・・長穴、４１．７１・・・ピン
、３８．６８・・・シール、 ２６，４３．７３・・
・Ｏリング、４４７４・・・ゴムボール、７５・・・保
持リング。
たこの発明の一実施例のシール構造の断面図、第２図は
第２の実施例のシール構造の断面図、第３図は第２図に
示すカバーの変形例の断面図、第４図はパワーステアリ
ング装置の模式図である。 ２２．５２．Ｂ １・・・カバー、２３．５３・・・本
体部、２４．５４・・環状部、３５．６５・・・シール
ホルダ、２７．５７・・・長穴、４１．７１・・・ピン
、３８．６８・・・シール、 ２６，４３．７３・・
・Ｏリング、４４７４・・・ゴムボール、７５・・・保
持リング。
Claims (5)
- （１）本体部とその本体部の一側に連らなる環状部とを
有し、上記環状部に、軸方向に対して傾斜した長穴また
はその長穴に移動可能に係合するピンの一方を設けたカ
バーと、 上記カバーの本体部に摺動自在に嵌合したロッドと、 上記カバーの環状部内に嵌合され、かつ上記ロッドに往
復動自在に貫通され、上記軸方向に対して傾斜した長穴
またはその長穴に移動可能に係合するピンの他方を設け
たシールホルダと、 上記シールホルダに加硫接着されて、上記ロッドとシー
ルホルダとの間をシールするシールと、上記カバーの環
状部とシールホルダの外周面との間をシールするシール
と、 上記カバーの本体部とシールホルダとの間に介設され、
上記シールホルダを上記本体部から離間する方向に付勢
する付勢部材とを備えたことを特徴とするシール構造。 - （２）請求項１に記載のシール構造において、上記長穴
とピンは、上記カバーの環状部とシールホルダの外周面
との間をシールするシールよりも上記環状部の先端側に
あることを特徴とするシール構造。 - （３）請求項１または２に記載のシール構造において、
上記ロッドは、ラックが設けられた、回転できないパワ
ーステアリング装置用シリンダのロッドであるシール構
造。 - （４）請求項１乃至３のいずれかに記載のシール構造に
おいて、上記付勢部材はゴムボールであるシール構造。 - （５）請求項１乃至３のいずれかに記載のシール構造に
おいて、上記付勢部材は皿バネであるシール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2160596A JPH0450558A (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2160596A JPH0450558A (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | シール構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0450558A true JPH0450558A (ja) | 1992-02-19 |
Family
ID=15718369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2160596A Pending JPH0450558A (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | シール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0450558A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04102706A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 液圧シリンダー |
| JPH0586742U (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-22 | 株式会社ユニシアジェックス | リザーバ構造 |
-
1990
- 1990-06-19 JP JP2160596A patent/JPH0450558A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04102706A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 液圧シリンダー |
| JPH0586742U (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-22 | 株式会社ユニシアジェックス | リザーバ構造 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| RU2005125922A (ru) | Ротационный клапан и узел уплотнения | |
| JPH05502712A (ja) | チルトピストン用シールの環状支持体 | |
| JPH0450558A (ja) | シール構造 | |
| US4428276A (en) | O-Ring seal for piston of double-acting fluid pressure cylinder | |
| JP2007298063A (ja) | ディテント構造 | |
| JP2000081146A (ja) | 密封装置 | |
| JP2001090711A (ja) | 流体圧アクチュエータ | |
| JPH0454381A (ja) | シール構造 | |
| KR20130139110A (ko) | 유압 실린더용 로드 커버 | |
| JP2000130408A (ja) | 流体圧シリンダ | |
| JPH0439166A (ja) | シール構造 | |
| JP3498554B2 (ja) | 密封装置 | |
| CN215333314U (zh) | 一种自适应运动方向的往复式压缩机活塞结构 | |
| JPH04169375A (ja) | シール構造 | |
| JP4042679B2 (ja) | 直進／回転駆動可能な複合アクチュエータ | |
| JP4205265B2 (ja) | 流体圧シリンダ及びそれに用いられるパッキング | |
| US5121930A (en) | Piston seal cartridge for a reciprocating needle | |
| DE58906585D1 (de) | Gleitringdichtung. | |
| JPH0743551Y2 (ja) | 高圧流体用回転軸シール装置 | |
| JP2006002768A (ja) | 内部弾性手段によって関連する接触面に対して密封保持された抜き差し自在の推進部材を有する液圧モータ | |
| JP3767652B2 (ja) | 流体圧アクチュエータ | |
| JP2554645Y2 (ja) | 流体圧シール及び流体圧駆動アクチュエータ | |
| JP2003329143A (ja) | 密封装置 | |
| JP2563216Y2 (ja) | 空気圧シリンダのシール装置 | |
| JPH0511415Y2 (ja) |