JPH04505558A - HIV―2及びSIV型のレトロウイルスのゲノムを増幅するためのオリゴヌクレオチド配列、及び、これらのウイルス感染症をin―vitro診断するためのかかる配列の使用 - Google Patents

HIV―2及びSIV型のレトロウイルスのゲノムを増幅するためのオリゴヌクレオチド配列、及び、これらのウイルス感染症をin―vitro診断するためのかかる配列の使用

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JPH04505558A JP2509746A JP50974690A JPH04505558A JP H04505558 A JPH04505558 A JP H04505558A JP 2509746 A JP2509746 A JP 2509746A JP 50974690 A JP50974690 A JP 50974690A JP H04505558 A JPH04505558 A JP H04505558A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 HIV−2及びSIV型のレトロウィルスのゲノムを増幅するためのオリゴヌク レオチド配列、及び、これらのウィルス感染症をLn−vitro診断するため のかかる配列の使用 本発明は特に、HIV−2型のヒトの免疫不全レトロウィルスまたはSIV型の サルの免疫不全レトロウィルスの核酸配列を増幅するためのプライマーとして有 用なオリゴヌクレオチド配列に係る。
本発明は特に、ヒト個体のHIV−2型レトロウイルス感染をin vitro 診断する方法におけるこれらの配列の使用に係る。
HIV−2と総称されるレトロウィルスの単離及びキャラクタリゼーションは、 欧州特許出履第87/400,151.4号に記載されている。これらのレトロ ウィルスは、リンパ節障害または後天性免疫不全症候群(AIDS)の症状を有 する数人のアフリカ人患者から単離されたものであった。
HIV−2型レトロウイルスはHIV−1型レトロウイルスと同様に、ヒトT4 リンパ球向性を有し、また、リンパ球内部で増殖するとこれらのリンパ球に細胞 変性効果を生じさせる特性を有し、その結果として、全身性及び持続性の多発腺 症(po Iyadenopht’hies)、またはAIDSを発病させる。
以前の通称5TLV−IIIに代わる名称5IV−1で呼ばれることになった別 のレトロウィルスは、アカゲザルから単離されたものである(M、D、DANI EL他、5cience、228. 1201(1985);N。
L、LETWIN他、5cience、230.71(1985)’STLV− 111mac」)。
rSTLV−IIIAにJ (またはSIvAGM)ト命名された別のレトロウ ィルスは野性ミドリザルから単離されたものである。しかしながら、アカゲザル に存在するウィルスとは違って、S T L V −IIIA叶が存在してもア フリカミドリザルはAIDS型疾患を発病しない。
用語の便宜上、以後の記載ではこれらのウィルスを常に5IV(サル免疫不全ウ ィルスの略号)として示し、必要に応じてサルの種類を示す略号、例えばアカゲ ザルでは「maC」、アフリカミドリザルではrAGM、を添える。
レトロウィルスSIV−1macの菌株は1986年2月7日に受託番号No、 l−521でC,N、C,M、に寄託された。
研究によれば、レトロウィルス5IV−1は、類似の染着タンパク質と免疫類似 性を有するいくつかのタンパク質を含むことが判明した。
レトロウィルスHIV−2の研究を続けることによって更に、該レトロウィルス のゲノムのRNAの相補的DNA配列(cDNA)が得られた。HIV−2クラ スの代表的なレトロウィルX(HIV−2ROD>のcDNAの完全ヌクレオチ ド配列は、1986年2月21日に参照名LAV−2RODとして受託番号No 、l−532t’C,N。
C,M、に寄託された。
現行のHIV−2型ウイルス感染のin vitro診断方法では概して、生物 体液中、特に被検患者から得られた血清中の抗HIV−2抗体の有無を検出する ために、該生物体液とHIV−2の抽出物または抗原とを、該抽出物または抗原 と抗体との免疫反応が生じ得る条件下に接触させる。
かかる診断方法は、感度が劣っており、また、特に個体がHIV−2ウイルスに 感染したばかりの場合には間違って陰性の結果を示す恐れもある。
ゲノム増幅技術は、ウィルス性疾患の特に高感度の1nvitro診断方法の開 発に大きく貢献し得る。これらの増幅技術として例えば、1986年3月27日 付けの欧州特許出願第86/302.298.4号と1987年1月9日付けの 第87/300.203.4号に記載のごときpcR(ポリメラーゼチェーン反 応)技術、または、Bio−techno logy、vo 1.6.p、11 97 (1988年10月)に記載の「Qβレプリカーゼ」技術、及び、国際特 許出願第WO39101050号に記載のRNAポリメラーゼ(T7 RNAポ リメラーゼ)を用いて処理する技術がある。これらの技術は、ウィルスの核酸の 検出感度を改良し得るが、特異的合成プライマーを使用する必要がある。
HIV−2型ウイルスを研究するための1ライマーの選択は重要な問題である。
実際、ウィルスゲノムのヌクレオチド配列の変異性が大きいので、所与のHIV −2単離物の既知の配列に適したプライマーは、いくつかのHIV−2型ウィル ス変異体の増殖には成功しないかもしれない。
また、2つの異なるHIV−2ウイルスの双方が保存しているゲノムの領域から プライマーを選択したときでさえ、プライマーの「十分な機能」が確保されず増 幅効率がよくないこともある。
本発明の目的はまさに、HIV−2型のすべてのウィルスのゲノムを、診断に用 いるために優れた効率で増幅させ得るオリゴヌクレオチド配列(またはプライマ ー)を提供することである。
本発明のプライマーは、HIV−2のグループのウィルス及びSIV型のウィル スの双方に特異的であり、これらのウィルスのゲノムの変異には影響されない。
本発明の目的は、HIV−2またはSIV型のウィルスのゲノムを増幅するため に使用できる約15〜25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドプライマーを 提供することである。
本発明の1ライマーの特徴は、そのヌクレオチド配列が、−HIV−2RODウ ィルスのゲノムに由来のcDNAの40及び61.9537及び9558.24 0及び259.546及び569.906及び927.612及び633.18 57及び1876.2078及び2101.6275及び6299.6855及 び6878.7548及び7573.7782及び7805.8412及び84 34.61及び82.9558及び9579位に存在するヌクレオチドによって 限定された核酸配列の1つに含まれるヌクレオチド配列または該核酸配列の1つ に相補的なヌクレオチド配列から選択されるか、あるいは、−3IVmac 1 42ウイルスのゲノムに由来のcDNAの40及び61.9511及び9532 .240及び259.256及び275.551及び574.911及び932 .617及び638.1868及び1887.2035及び2058.6227 及び6251.7550及び7564.7776及び7799.8406及び8 428.61及び82.9532及び9553位に存在するヌクレオチドによっ て限定された核酸配列の1つに含まれるヌクレオチド配列または該核酸配列の1 つに相補的なヌクレオチド配列から選択され、 −(特に最も長いプライマーの場合には)HIV−2RODもしくはSIVma c 142に由来の前記核酸配列の1つを含むか、または、該核酸配列の1つに 相補的な核酸配列を含み、但し、これらの核酸配列の好ましくは5゛末端側から 「突出している」任意の付加的ヌクレオチドが、HIV−2RODまたはSrV mac 442の完全配列の内部に対応する5′末端の手前に存在する配列と好 ましくは一致しており、 −まな、対象となるCDNAMは、HIV−2ROD及びSIVmac 142 ウイルスのRNAの相補的値であり、 −このプライマーの配列が前記核酸配列の1つに等しくないときまたはこれらの 配列の1つに相補的でないときにも、10mMのトリス、20mMのKCl、2 mMのMgCL及び0.01%ゼラチンから成る溶液中で50℃以上の温度で1 分間処理するとウィルス)(IV−2ROD及び/またはSIVmac 142 に由来の前記核酸配列とハイブリダイズし得る、 ことである。
前記のヌクレオチドの番号は、HIV−2RODのCDNAに関してはNatu re、vo 1.326.p、662〜669 (1987)に収載のGUYA DER他の論文の図2で使用された番号に対応し、SIVmac 142のcD NAに関してはNature、vol、328. p。
543〜547 (1987)に収載のCHAKRABARTI L、他の論文 の図1で使用された番号に対応する。
より詳細には本発明は、5°→3°方向で以下のヌクレオチド連鎖: P I CAGAAATAGGGATACTTGGGGAACCP2 GCCT GAATAATTGGTATCATTACAP2B TGTAATGATACC AATTATTCAGGCP4 AGTTCTGCCACCTGTGCACT、 A=AAGGP6 GGGATAGTGCAGCAACAGCA、A、CAGで 示されるオリゴヌクレオチドプライマーに係る。
上記プライマーは、HIV−2RODウィルスのcDNAまたはSIVmac  142ウイルスのcDNAに由来の以下の核酸配列に等しいかまたは相補的であ るニープライマーLTR1は、一方ではHIV−2RODのcDNAの40〜6 1位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列及び9537〜9558位に存在す るヌクレオチドを含む核酸配列に等しく、他方ではSIVmac 142のcD NAの40〜61位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列及び9511〜95 32位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列に等しい、 一プライマーLTR2は、一方ではHIV−2ROD及びSIVmac 142 のcDNAの240〜259位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列に相補的 であり、他方でSIVmac 142のcDNAの256〜275位に存在する ヌクレオチドを含む核酸配列に相補的である、−プライマーGAGIは、HIV −2RODのcDNAのヌクレオチド546〜569を含む核酸配列、及び、S IVmac 142のcDNAの551〜574位に存在するヌクレオチドを含 む核酸配列に等しい、−プライ7−CAG5は、HIV−2ROD及びSIVm ac 142のcDNAの906〜927位及び911〜932位に夫々存在す るヌクレオチドを含む核酸配列に相補的である、 一プライマー〇AG2は、HIV2 ROD及びSIVmac 142のcDN Aの612〜633位及び617〜638位に夫々存在するヌクレオチドを含む 核酸配列に等しい、 一プライマー〇A02Bは、CAG2に等しい前記核酸配列に相補的である、 一プライ?−POLIは、HIV−2ROD及びSfVmac 142のcDN Aの1857〜1876位及び1868〜1887位に夫々存在するヌクレオチ ドを含む核酸配列に等しい、 一プライマーP1は、HIV−2ROD及びSIVmac 142のcDNAの 6275〜6299位及び6227〜6251位に夫々存在するヌクレオチドを 含む核酸配列に等しい、 一プライマーP2は、HIV−2RODの6855〜6878位に存在するヌク レオチドを含む核酸配列に相補的である、 一1ライマーP2Bは、前記P2に等しい核酸配列に相補的である、 一プライ7−P4は、HIV−2RODのcDNAの7548〜7573位に存 在するヌクレオチドを含む核酸配列に相補的であり、SIVmac 142のc DNAの7550〜7564位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列に部分的 に相補的である、 一プライマーP6は、HIV−2ROD及びSIVmac 142のcDNAの 7782〜7805位及び7776〜7799位に夫々存在するヌクレオチドを 含む核酸配列に等しい、 −プライマ−P7は、HIV−2ROD及びSIVmac 142のcDNAの 8412〜8434位及び8406〜8428位に夫々存在するヌクレオチドを 含む核酸配列に等しい、 一1ライマーP7Bは、前記プライマーP7に等しい核酸配列に相補的である、 一プライマー28は、一方ではHIV−2RODのCDNAの61〜82位に存 在するヌクレオチドを含む核酸配列及び9558〜9579位樟存在するヌクレ オチドを含む核酸配列に相補的であり、他方ではSIVmac142のcDNA の61〜82位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列及び9532〜9553 位に存在するヌクレオチドを含む核酸配列に相補的である。
本発明の目的はまた、上記に定義したプライマーLTR1、LTR2、GAGI 、CAG5、POLI、POL2、Pl、P4及びP8のヌクレオチド構造に相 補的なヌクレオチド構造を有するプライマーを提供することである。
本発明はまた、前記に定義したプライマーに比べて、該プライマーの前記のごと きハイブリダイゼーション特性を変化させない幾つかの突然変異を含むプライマ ーに係る。
前記プライマーの構成ヌクレオチドとは異なるが本発明のプライマーのハイブリ ダイゼーション特性には影響しないヌクレオチドの割合は、通常は0〜10%で あり、20%未満が好ましい。
核酸配列を増幅させるためにはプライマーの3′側が該核酸配列の所定の鎖と完 全にハイブリダイズしなければならないので、許容される突然変異の数は概して プライマーの5′側のほうが3′側よりも多い。
本発明はまた、1988年8月1日付けの欧州特許出願第88/307.102 .9号に記載されているようなRNAのマルチプルコピーの合成によるゲノム増 幅方法を実施するために、5″末端でプロモーターに結合した前記のごときプラ イマーに係る。
本発明の目的は特に、前記のごときプライマーを個体のHIV−2型ウイルス感 染のin vitro診断方法に使用することである。
本発明によるこのin vitro診断方法は、被検患者から採取された生物サ ンプル(特に血清のような生物体液)を用いて実施され、主として以下の段階、 即ち、−前記生物サンプル中でその有無を検出すべきHIV−2型ウイルスのゲ ノムに属する核酸を抽出する段階、及び、前記核酸がRNAの形態のときには二 重領核酸を得るために必要に応じて前記核酸を逆転写酵素で処理する段階、並び に、 −・検出すべき二重鎖核酸を変性させ、−重鎖核酸を形成させる変性段階と、 ・後に定義するハイブリダイゼーション条件下に、上記変性段階で得られた核酸 の各鎖を、少なくとも1対の本発明のプライマーと接触させることによって前記 鎖とプライマーのすくなとくも1つとをハイブリダイズさせるハイブリダイゼー ション段階と、 ・重合剤と4つの異なるヌクレオシド三リン酸との存在下に、プライマーとハイ ブリダイズした鎖に相補的なりNAをプライマーから形成し、検出すべき二重鎖 核酸を前記変性段階よりも多数形成させる段階(伸長段階)とから成るサイクル を、生物サンプル中でその有無を検出すべき前記核酸配列が検出されるべく十分 な割合で得られるまで所定の回数繰り返す段階と、 一生物サンプル中でHIV−2型ウイルスのゲノムに属する核酸の有無を検出す る段階とを含む。
本発明のin vitro診断方法は、RNAを用いて行なってもよく、ウィル スDNAを用いて行なってもよい。
実際、HIV−2ウイルスのゲノムは、生物内のウィルスの所在に従ってRNA またはDNAの形態で存在する。
ウィルスが生物の細胞の内部、特に血液細胞の内部に存在するときは、そのRN Aが逆転写酵素によってDNAに転写される。逆に、特に血液中の細胞外媒質に 存在するHIV−2型のウィルスのゲノムは、RNAの形態に維持される。
生物サンプルの細胞内に含まれたウィルスDNAの抽出段階は、特に、Lanc et、p、538〜540(1988)に収載のLAURE F、他の論文に詳 述されている。
例えば、Ficoll勾配中の遠心によってリンパ球をその他の血液成分から分 離する。得られたリンパ球を次に、10mMのトリスpH8,10mMのEDT A、10mMのNaCl、0.5%のSDS (ドデシル硫酸ナトリウム)及び 100μg/mlの10テイナーゼKから成る溶菌バ・ツファで60℃で2時間 処理する。次いでDNAをフェノール抽出し、エタノール沈殿させる。
抽出は、濃縮血清の抽出に関する従来の手順と同様の手順で行なってもよい、そ の場合にはRNAが得られるので、本発明のin vitro診断をRNAの形 態のゲノムを有するHIV−2型ウイルスを含む生物サンプルを用いて行なうと きには、−重鎖RNAを二重gDNAに変換する追加の段階が必要である。
このようにRNAからDNA変換するためには、生物サンプル、特に血清の抽出 後に得られたRNAを、製造元(例えばAmersham)の指示通りの条件に 従って適当な培地中で逆転写酵素で処理する。
本発明の診断方法の好ましい実施態様では、前記サイクル中の変性段階を94℃ で1分間行なう。
本発明のin vitro診断方法の前記サイクルのハイブリダイゼーション段 階は、サイクルの変性段階で得られた核酸の鎖を少なくとも一対の本発明のプラ イマーと接触させることによって行なわれるのが有利である。これらのプライマ ーは、これらの2つの1ライマーの一方が2つの鎖の一方に存在する核酸配列と ハイブリダイズし他方が該鎖の相補的鎖に存在する核酸配列とハイブリダイズす るように選択されており、前記の2つの相補的鎖が1つの二重鎖核酸配列を再形 成すると考えられるときは、(該プライマーとハイブリダイズし得る)前記核酸 配列は、50〜to、ooo、好ましくは100〜2.000の範囲の塩基対に よって隔てられている。
異なる複数対の本発明のプライマーを使用すると、HIV−2ゲノムの種々の核 酸を増幅及び検出し得る。
本発明の範囲内で使用され得る好ましいプライマー対の例は、プライマーLTR IとGAG2である。また、PlとP2、P2とPl、PlとP8、P8とLT R2の対も好ましい0合成されたDNAフラグメントが領域P1〜P2、LTR 1〜Po12、P2〜P7、P7〜P8、P8〜LTR2をカバーするように使 用プライマー対を選択するのが有利である。
サイクルの伸長段階で使用される重合剤としては、DNAポリメラーゼ、特にT aqポリメラーゼがあり、また、「Qβレプリカーゼ」技術の原理に従う本発明 の1nvitro診断方法または前出の国際特許出願に記載された技術に従う方 法の実施に適したいかなるポリメラーゼも使用し得る。
通常は、本発明のin vitro診断方法の前記サイクルを10〜60回、好 ましくは40回繰り返す。
本発明の診断方法のサイクルの伸長段階は72℃で1分間行なうのが好ましい。
例えば、1μgのレトロウィルスDNAを検出するためには、10pmolの各 プライマー、10nmolの各ヌクレオチド三リン酸(dTNP)、IUのTa qポリメラーゼを、10mMのトリス pH8,3(23℃で測定)と20mM のKCIと2mMのM g Cl 2と0.01%のゼラチンとから成るバッフ ァに入れて最終容量100μlにし、94℃で1分間(変性)、約55〜60℃ で1分間(ハイブリダイゼーション)、72℃で1分間(伸長)から成る熱サイ クルを40回繰り返す。
本発明のin vitro診断方法の好ましい実施態様では、生物サンプル中の HIV−2型ウイルスの核酸の有無を検出する段階を、増幅された(1つまたは 複数の)核酸配列とハイブリダイズし得る(1つまたは複数の)標識ヌクレオチ ドプローブを用いて行ない、増幅された(1つまたは複数の)検出すべきヌクレ オチド配列とく1つまたは複数の)前記プローブとの間に形成されたハイブリダ イゼーション複合体の有無を検出する。
本発明の目的はまた、上記のごとく定義され特に放射性標識または酵素標識など によって標識されたプライマーを提供し、且つこれらのプライマーを、特に前述 のごときin vitro診断方法でのヌクレオチドプローブとして使用するこ とである。
本発明のプライマーは、サル(アカゲザル、マンガベーザルまたはミドリザル) のSIV型ウィルス感染の1nvitro診断方法を実施するためにも使用され 得る。この方法も、前述の方法の主要な特徴を有している。
本発明はまた、前記のfn vitro診断方法に使用するための診断用キット を提供する0本発明の診断用キ・yトは例えば、 一前記に定義の条件下で、検出すべき核酸配列の鎖の1つとハイブリダイズする プライマーと、該鎖の相補的鎖とハイブリダイズするプライマーとを各々が含む 少なくとも一対の本発明のオリゴヌクレオチドブライマーと、−特にDNAポリ メラーゼ及び4つの異なるヌクレオチド三リン酸のような増幅処理サイクルを行 なうための適当な試薬と、 一検出すべく増幅された(1つまたは複数の)核酸配列とハイブリダイズし得る (1つまたは複数の)標識プローブとを含む。
本発明はまた、前記プライマーの合成方法に係る。
本発明はまた、(1つまたは複数の)ペプチド〈またはポリペプチド)を産生ず るために、 −該ペプチドをコードする(及び、好ましくは該配列の翻訳用プロモーターを含 む)核酸配列を本発明の一対のプライマーを用いて増幅する段階と。
−前記のごとく増幅された前記核酸配列を適当なベクターに導入し、 一前記ベクターによって適当な宿主細胞を形質転換させ、−前記のごとく形質転 換された宿主細胞を培養し、該宿主細胞によって産生されたペプチドを回収する 処理を含む方法を提供する。
本発明はまた、普遍的遺伝コードによれば前記ヌクレオチド配列(またはプライ マー)に対応するポリペプチドに係る。
本発明の目的はまた、前記ペプチドを免疫原性物質とし、特に医薬として許容さ れる医薬ビヒクルに組合わせて医薬組成物で使用することである。
本発明の目的はまた、前記ポリペプチド、特に普遍的遺伝コードによれば前記ヌ クレオチド配列(またはプライマー)に対応するポリペプチドの製造方法を提供 することである。該方法の特徴は、公知のペプチド合成方法に従って、好ましく はC−末端アミノ酸から出発し、連続するアミノアシルを所望の順序で2つずつ 順次縮合させるか、または、アミノアシルと複数のアミノアシル残基を適当な順 序で含むように予め形成したフラグメントとを縮合させるか、または、上記のご とく予め形成された複数の7ラグメントを縮合させる処理を含み、これらのアミ ノアシルまたはフラグメントに含まれたすべての反応性官能基のうちでペプチド 結合の形成に正当に参加すべき一方のアミン官能基と他方のカルボキシル官能基 またはその逆の組み合わせ以外の全部の官能基を、特にカルボキシル官能基の活 性化後に保護するように配慮しながら、前記処理をN−末端アミノ酸まで順々に 継続することである。
例えば、rMethode der Organischen Chemie」 (有機化学の方法)、E、 Wu n s c h編、vol、15−I &  II、THIEME、5TUTTGART、1974にHoubenweylが 記載している均質溶液中のペプチド合成技術、または、rso 1id Pha se Peptide 5ynthesis」(J、AM、CHEM、SOC, 4互、2149〜2154)にR,D、Merrifieldが記載している固 相ペプチド合成技術を使用し得る。
本発明はまた、前記ヌクレオチド配列(またはプライマー)を製造するために、 以下の段階、即ち、−前記HIVまたはSIV型のウィルスからDNAaseI によって単離されたゲノムDNAをインキュベートし、次いでEDTAを添加し 、フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(25/24/1)混合物 及びエーテルで順次抽出することによって精製し、−前記のごとく抽出されたD NAをDTTの存在下にEco RIメチラーゼで処理し、前記と同様に抽出す ることによって精製し、 −前記のごとく精製されたDNAを74 DNAポリメラーゼ及び大腸菌DNA リガーゼの存在下に4つのデオキシヌクレオチド三リン酸dATJ dCTP、 dGTP及びdTTPにと共にインキュベートし、次いで前記方法で精製し、 一前記のごとく得られた核酸を適当なベクター中でクローニングし、所望の核酸 配列を適当なプローブによって回収する段階を含む方法に係る。
本発明のヌクレオチド配列の特に有利な製造方法は以下の段階、即ち、 −Bioorganic Chemistry 4;274〜325 (198 6)に記載されたβ−シアンエチルホスホラミジット(β−cyanethyl  phosphorami df te)の全自動方法を使用してDNAを合成 し、 −得られた核酸を適当なベクター中でクローニングし、適当なプローブとのハイ ブリダイゼーションによって核酸を回収する段階を含む。
本発明のヌクレオチド配列の別の製造方法は、以下の段階、即ち、 −Proc、Nat 1.Acad、Sc t、USA。
80 ; 7461〜7465.(1983)に記載の原理に従って、天然ポリ ペプチドのアミノ酸連鎖と適合性の配列を有し且つ末端に種々の制限部位を有す る化学的に合成されたオリゴヌクレオチドを構築し、 −得られた核酸を適当なベクター中でクローニングし、適当なプローブとのハイ ブリダイゼーションによって所望の核酸配列を回収する段階を含む。
国際調査報告 −肯−肯1−−−−k PCT/PR90100394−一一曙l−−自1輻  PCT/FR9o100394国際調査報告

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.HIV−2ウイルスまたはSIVmacウイルスのゲノム増幅に使用できる 約15〜25ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドアライマーであって、その ヌクレオチド配列が、 −HIV−2 RODウイルスのゲノムに由来のcDNAの40及び61、95 37及び9558、240及び259、546及び569、906及び927、 612及び633、1857及び1876、2078及び2101、6275及 び6299、6855及び6878、7548及び7573、7782及び78 05、8412及び8434、61及び82、9558及び9579位に存在す るヌクレオチドによって限定された核酸配列の1つに含まれるヌクレオチド配列 または前記核酸配列の1つに相補的なヌクレオチド配列から選択されるか、ある いは、−SIVmac 142ウイルスのゲノムに由来のcDNAの40及び6 1、9511及び9532、240及び259、256及び275、551及び 574、911及び932、617及び638、1868及び1887、203 5及び2058、6227及び6251、7550及び7564、7776及び 7799、8406及び8428、61及び82、9532及び9553位に存 在するヌクレオチドによって限定された核酸配列の1つに含まれるヌクレオチド 配列または前記核酸配列の1つに相補的なヌクレオチド配列から選択されており 、−(特に最も長いプライマーの場合には)HIV−2RODもしくはSIVm ac 142に由来の前記核酸配列の1つを含むか、または、該核酸配列の1つ に相補的な核酸配列を含み、但し、これらの核酸配列の好ましくは5′末端側か ら「突出している」任意の付加的ヌクレオチドが、HIV−2 RODまたはS IVmac 142の完全配列の内部に対応する5′末端の手前に位置する配列 と好ましくは一致しており、 −また、対象となるcDNAの鎖は、HIV−2 ROD及びSIVmac 1 42ウイルスのRNAの相補的鎖であり、 −このプライマーの配列が前記核酸配列の1つに等しくないときまたはこれらの 配列の1つに相補的でないときにも、10mMのトリス、20mMのKCl、2 mMのMgCl2及び0.01%ゼラチンから成る溶液中で50℃以上の温度で 1分間処理するとウイルスHIV−2 ROD及び/またはSIVmac 14 2に由来の前記核酸配列とハイブリダイズし得る、 ことを特徴とするオリゴヌクレオチドプライマー。
  2. 2.以下のヌクレオチド連鎖: 【配列があります】 またはそれらの相補的配列 で示されることを特徴とする請求項1に記載のオリゴヌクレオチドアライマー。
  3. 3.請求項1に定義されたようなプライマーのハイブリダイゼーション特性を変 化させない突然変異を有することを特徴とする請求項2に記載のオリゴヌクレオ チドアライマー。
  4. 4.個体のHIV−2型ウイルス感染をin vitro診断するために、該個 体から採取された生物サンブル、特に血清を用い、主として以下の段階、即ち、 −前記生物サンアル中でその有無を検出すべきHIV−2型ウイルスのゲノムに 属する核酸を抽出する段階、及び、前記核酸がRNAの形態のときには二重鎖核 酸を得るために必要に応じて前記核酸を逆転写酸素で処理する段階、並びに、 −.特に核酸を94℃で1分間処理することによって検出すべき二重鎖核酸を変 性させ、一本鎖核酸を形成させる変性段階と、 請求項1に定義したハイブリダイゼーション条件下に、前記変性段階で得られた 核酸の各鎖を、請求項1から3のいずれか一項に記載の少なくとも一対のプライ マーと接触させ、前記鎖と請求項1から3のいずれか一項に記載のブライマーの 少なくとも1つとをハイブリダイズさせるハイブリダイゼーション段階と、 Taqポリメラーゼのような重合剤と4つの異なるヌクレオシド三リン酸との存 在下に、プライマーとハイブリダイズした鎖に沿ってプライマーを伸長させ、検 出すべき二重鎖核酸を前記変性段階よりも多数形成させる段階とから成るサイク ルを、好ましくは10〜60回繰り返す段階と、 −生物サンブル中でHIV−2型ウイルスのゲノムに属する核酸の有無を検出す る段階とを合むことを特徴とする方法。
  5. 5.サイクルのハイブリダイゼーション段階が、前記変性段階で得られた核酸の 鎖を請求項1から3のいずれか一項に記載の少なくとも一対のプライマーと接触 させることによって行なわれ、該プライマーは、これらの2つのブライマーの一 方が2つの鎖の一方に存在する核酸配列とハイブリダイズし他方が該鎖の相補的 鎖に存在する核酸配列とハイブリダイズするように選択されており、前記の2つ の相補的鎖が1つの二童鎖核酸を再形成すると考えられるときは、(前記プライ マーとハイブリダイズし得る)前記核酸配列は、50〜10,000、好ましく は100〜2,000個の塩基対によって隔てられていることを特徴とする請求 項5に記載の診断方法。
  6. 6.使用されるプライマー対は、合成された核酸フラグメントが領域LTR1〜 Po12、P1〜P2、P2〜P7、P7〜P8、P8〜LTR2をカバーする ようなものであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 7.生物サンブル中のHIV−2型ウイルスの核酸の有無を検出する段階を、増 幅された(1つまたは複数の)核酸配列とハイブリダイズし得る(1つまたは複 数の)標識ヌクレオチドプローブを用いて行なうこと、及び、増帽された(1つ または複数の)検出すべきヌクレオチド配列と(1つまたは複数の)前記プロー ブとの間に形成されたハイブリダイゼーション複合体の有無を検出することを特 徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 8.−請求項1から3のいずれか一項に記載の少なくとも一対のプライマーと、 −特にDNAポリメラーゼ及び4つの異なるヌクレオチド三リン酸のような増幅 処理サイクルを行なうための適当な試薬と、 −検出すべく増幅された(1つまたは複数の)核酸配列とハイブリダイズし得る (1つまたは複数の)標識プロープとを含むことを特徴とする請求項4から7の いずれか一項に記載の方法に使用するための診断用キット。
  9. 9.−所定のポリペプチドをコードする核酸配列を請求項1から3のいずれか一 項に記載の一対のプライマーを用いて増幅する段階と、 −前記のごとく増幅された前記核酸配列を適当なベクターに導入し、 −前記ベクターによって宿主細胞を形質転換させ、−前記ベクターによって形質 転換された宿主細胞を培養し、該宿主細胞によって産生されたポリペプチドを回 収する処理を含む所定のポリペプチドの製造方法。
  10. 10.請求項9に記載の方法によって得られた所定のポリペプチドを医薬として 許容されるビヒクルと組合わせて含む免疫原性組成物。
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