JPH04504883A - トリアセチン含有繊維滑剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 トリアセチン含有繊維滑剤 本発明は、トリアセチン含有繊維滑剤、繊維滑剤の粘度を低下させる方法および 繊維滑剤における希釈剤としてのトリアセチンの使用に関する。

合成繊維の製造において、製造直後にフィラメントの表面がいわゆる繊維仕上剤 により処理される〔［ヘミーファーゼルン／チクステイル−インドウストリー（ Ｃｈｅｍｉｅｆａｓｅｒｎ／　Ｔ　ｅｘｔｉｌ−Ｉ　ｎｄｕｓｔｒｉｅ）Ｊ、１ ９７７年、３２８〜３３５頁］。通常、そのような仕上剤を用いないと、合成繊 維を製造することができず、または更なる加工に用いることができないことが知 られている。大部分のポリマー繊維の最初の表面は大きな摩擦力を生み出し、そ のため製造および加工中における例えばフィラメントガイドとの定接触により、 究極的にフィラメントまたはヤーンの破壊を生じさせ得る繊維の摩擦が起こるの で、平滑化剤を適用しなけらばならない。通常、ポリマーフィラメント物質は一 般に非常に少量の水しか含まない。従って、それらは、絶縁され電荷を発生する 傾向がある。繊維を平滑化製剤で処理しても、摩擦により静電荷が生じ得、一つ の繊維の他の繊維による反発が、加工を、完全に不可能でないとしても困難にし 得る。

紡糸油はばら繊維または予備配列繊維からの最良のヤーン製造を確保することを 意図しており、従って、特に、合成ステーブル繊維、天然繊維及び／又は天然繊 維と合成繊維の混合物の接着および表面滑り特性を向上させなくてはならない〔 チバラ（Ｃｈｗａｌａ）／アンゲル（Ａｎｇｅｒ）、ｒハンドブーツ・デル・テ クスティルヒルフスミッテル（Ｈａｎｄｂｕｃｈ　ｄｅｒ　Ｔｅｘｔｉｌｈｉｌ ｆｓｍｉｔｔｅｌ）Ｊ　、３．７章、フエルラーク・ヘミ−（Ｖｅｒｌａｇ　Ｃ ｈｅｍｉｅ）、ヴアインハイム（Ｗｅｉｎｈｅｉｍ）、１９７７年〕。

主成分として平滑化剤、帯電防止剤及び／又は乳化剤を含む多くの繊維仕上剤お よび紡糸油は、固体、ペーストまたは粘稠物である。

液状の繊維仕上剤および紡糸油が加工性故に好ましいので、繊維仕上剤および滑 剤は希釈剤を用いて液状にされる。所望の粘度を得るためにより多量の希釈剤が 必要とされる場合、仕上剤および滑剤の効果、特に滑化効果がより低下する。グ リコール及び／又はアルキルグリコールは、典型的に希釈剤として使用されてい るが、毒物学的に安全でない。

従って、本発明が解決しようとする課題は、好適に適用される粘度を有し、繊維 仕上剤および滑剤がゲル化する傾向を防止または少なくともかなり低下させ、繊 維に優れた平滑性および非常に良好な帯電防止挙動を付与する繊維仕上剤および 紡糸油を提供することにある。更に、適用される繊維仕上剤および紡糸油は、生 理学的に安全でな（ではならない。

繊維仕上剤および紡糸油が応じな（ではならない強い要求は、トリアセチンを含 む繊維仕上剤および紡糸油によって満たされる。

従って、本発明は、平滑化剤、帯電防止剤及び／又は乳化剤を含んでなる繊維滑 剤であって、希釈剤としてトリアセチンを含む繊維滑剤に関する。

本発明は、繊維滑剤の粘度を低下させる方法であって、平滑化剤、帯電防止剤及 び／又は乳化剤を含んでなる繊維滑剤をトリアセチンと混合する方法にも関する 。

本発明は、また、繊維滑剤における希釈剤としてのトリアセチンの使用にも関す る。

本発明の要旨において、「繊維滑剤」という用語は、特に、繊維仕上剤および柔 軟剤、特に紡糸油〔「ウルマンズ・エンチクロペディー・デル・テヒニツシエン ・ヘミ−（Ｕｌ１ｍａｎｎ’　ｓ　Ｅｎｃｙｃｌｏｐａｄｉｅ　ｄｅｒｔｅｃｈ ｎｉｓｃｈｅｎ　Ｃｈｅｍｉｅ）Ｊ　、第２３巻、５〜６頁、フェルラーク・ヘ ミ−、パインハイム（Ｖｅｒｌａｇ　Ｃｈｅｍｉｅ　Ｗｅｉｎｈｅｉｍ）、１９ ８３年〕を包含する。

本発明において用いられるトリアセチンは、既知の方法により、例えば、ヨーロ ッパ特許３３　９２９に従い、グリセロールを、要すれば触媒の存在下に酢酸お よび無水酢酸と反応させることにより調製することができる。

本発明の繊維滑剤、特に繊維仕上剤および紡糸油を製造するために、滑剤、帯電 防止剤、乳化剤、要すれば他の添加剤及び／又は要すれば水を、１８〜２５℃に おいてトリアセチンと混合する。

好ましい繊維滑剤は、 平滑化剤、乳化剤、帯電防止剤及び／又は湿潤剤３５〜９５重量％、 トリアセチン１〜４０重量％、 添加剤、例えばｐＨ調整剤、仕上剤、殺菌剤及び／又は腐食防止剤０〜１０重量 ％、および 水０〜５０重量％を含む。

平滑化剤、乳化剤、帯電防止剤及び／又は湿潤剤３５〜９５重量％、 トリアセチン５〜３０重量％、 添加剤０〜１０重量％、および 水０〜３０重量％を含む繊維滑剤が特に好ましい。

本発明の繊維滑剤中の平滑化剤は、例えば、鉱物油、脂肪酸部分に８〜２２個の 炭素原子およびアルコール部分に１〜２２個の炭素原子を含む脂肪酸エステル、 例えば、バルミチン酸メチルエステル、イソブチルステアレート及び／又は獣脂 脂肪酸２−エチルヘキシルエステル、ポリオールカルボン酸エステル、例えば、 グリセロール及び／又はアルコキシル化グリセロールのヤシ油脂肪酸エステル、 シリコーン、例えば、ジメチルポリシロキサン、及び／又はポリアルキレングリ コール、例えば、平均分子量が６００〜６０００のエチレンオキシド／プロピレ ンオキシドコポリマー〔ヘミーファーゼルン／チクステイル−インドウストリー 、１９７７年、３３５頁〕。

適当な乳化剤、湿潤剤及び／又は帯電防止剤は、アニオン性、カチオン性及び／ 又は非イオン性界面活性剤、例えば、モノ及び／又はジグリセリド、具体的には 、グリセロールモノ及び／又はグリセロールジオレエート、アルコキシル化した 、好ましくはエトキシル化及び／又はプロポキシル化した、脂肪、油、８〜２４ 個の炭素原子を含む脂肪アルコール及び／又は０８〜１８アルキルフエノール、 例えば、２５モルのエチレンオキシド（Ｅ　Ｏ）を含むひまし油及び／又は８モ ルのプロピレンオキシドおよび６モルのエチレンオキシドを含むＣＩ８〜１８脂 肪アルコール、場合によりアルコキシル化された０８〜２゜脂肪酸モノ及び／又 はジェタノールアミド、例えば場合によりエトキシル化されたオレイン酸モノ及 び／又はジェタノールアミド、獣脂脂肪酸モノ及び／又はジェタノールアミド及 び／又はヤシ油脂肪酸モノ及び／又はジェタノールアミド、アルコキシル化され た、好ましくはエトキシル化及び／又はプロポキシル化された場合により末端封 鎖した０８〜２２アルキル及び／又はＣ８−２□アルケニルアルコールスルホネ ートのアルカリ及び／又はアンモニウム塩、場合によりアルコキシルされたＣ８ 〜２□アルキルアルコールと五酸化燐またはオキシ塩化燐との反応生成物のアル カリ、アンモニウム及び／又はアミン塩、例えば、アルカノールアミンで中和し たエトキシル化ＣＩ２〜１４脂肪アルコールの燐酸エステル、０８〜２２アルキ ルコハク酸のアルカリ及び／又はアンモニウム塩、例えば、ジオクチルスルホコ ハク酸ナトリウム、及び／又はアミンオキシド、例えばジメチルドデシルアミン オキシドである。この例示された平滑化剤、乳化剤、帯電防止剤及び／又は湿潤 剤において、多くの物質が一つの機能のみならず、複数の機能を発揮する、例え ば、平滑化剤が帯電防止剤及び／又は乳化剤としても作用し得ることを考慮する ことが重要である。

トリアセチン含有繊維滑剤は、要すれば、仕上剤、例えば、ポリアクリレート、 脂肪酸サルコシド及び／又は無水マレイン酸とのコポリマー〔メリアンド・テク スティルベリヒテ（ＭｅｌｌｉａｎｄＴｅｘｔｉｌｂｅｒｉｃｈｔｅ）、１９７ ７年、１９７頁〕並びに／若しくはポリウレタン（西ドイツ特許３８３０４６８ ）、ｐＨ調整剤、例えば０１〜４カルボン酸及び／又は０１−４ヒドロキシカル ボン酸、具体的には酢酸及び／又はグリコール酸、水酸化アルカリ、具体的には 水酸化カリウム、及び／又はアミン、具体的にはトリエタノールアミン、殺菌剤 並びに／若しくは腐食防止剤を含む。

トリアセチン含有紡糸油は、通常、合成ステープル繊維、天然繊維または天然繊 維と合成繊維の混合物上に噴霧される。紡糸油を希釈しない状態でまたは水と混 合して適用する量は繊維の重量を基準に０．１〜３重量％である。

トリアセチン含有繊維仕上剤は、キャピラリーが紡糸口金を出てすぐに既知の方 法により適用される。１８〜６０℃の繊維仕上剤を、アプリケーターローラーま たは適当なアプリケーターを介して計量ポンプにより適用する。繊維仕上剤を希 釈しない状態または水性エマルジョンとして適用する量は、ヤーン束の重量を基 準に領３〜２重量％である。仕上剤で処理した後、ヤーン束をボビンに巻き取る 。

トリアセチン含有繊維仕上剤の水性エマルジョンは、典型的に、５〜３０重量％ の非希釈繊維仕上剤を含む。

その低粘度故に、本発明の繊維仕上げ剤は、好ましくは、ポリマーフィラメント 、例えばポリプロピレン、ポリエステル及び／又はポリアミドフィラメントに、 希釈しない状態で適用される。

希釈剤を含む既知の繊維滑剤と比較して、繊維滑剤において希釈剤としてトリア セチンを使用することは、滑剤の平滑化および帯電防止特性に悪影響を与えない 。更に、繊維滑剤がゲル化する傾向が、毒物学的および生態学的に安全なトリア セチンにより明らかに低下する。

実施例 粘度はウベローデ粘度計により決定した。

以下の組成を有する繊維仕上剤を用いた：及び／又はアルコキシル化グリセロー ルのヤシ油脂肪酸エステル、シリコーン、例えば、ジメチルポリシロキサン、及 び／又はポリアルキレングリコール、例えば、平均分子量が６００〜６０００の エチレンオキシド／プロピレンオキシドコポリマー〔ヘミーファーゼルン／チク ステイル−インドウストリー、１９７７年、３３５頁〕。

適当な乳化剤、湿潤剤及び／又は帯電防止剤は、アニオン性、カチオン性及び／ 又は非イオン性界面活性剤、例えば、モノ及び／又はジグリセリド、具体的には 、グリセロールモノ及び／又はグリセロールジオレエート、アルコキシル化した 、好ましくはエトキシル化及び／又はプロポキシル化した、脂肪、油、８〜２４ 個の炭素原子を含む脂肪アルコール及び／又はＣ８〜１８アルキルフエノール、 例えば、２５モルのエチレンオキシド（Ｅ　Ｏ）を含むひまし油及び／又は８モ ルのプロピレンオキシドおよび６モルのエチレンオキシドを含むＣＩ８〜ｌ、脂 肪アルコール、場合によりアルコキシル化されたＣ１１−２４脂肪酸モノ及び／ 又はジェタノールアミド、例えば場合によりエトキシル化されたオレイン酸モノ 及び／又はジェタノールアミド、獣脂脂肪酸モノ及び／又はジェタノールアミド 及び／又はヤシ油脂肪酸モノ及び／又はジェタノールアミド、アルコキシル化さ れた、好ましくはエトキシル化及び／又はプロポキシル化された場合により末端 封鎖したＣ８〜２２アルキル及び／又はＣａ〜２２ミル２２アルケニルアルコー ルスルホネートリ及び／又はアンモニウム塩、場合によりアルコキシルされた０ ８〜２□アルキルアルコールと五酸化燐またはオキシ塩化燐との反応生成物のア ルカリ、アンモニウム及び／又はアミン塩、例えば、アルカノールアミンで中和 したエトキシル化Ｃ＋Ｚ〜１４脂肪アルコールの燐酸エステル、Ｃｌ−２２アル キルコハク酸のアルカリ及び／又はアンモニウム塩、例えば、ジオクチルスルホ コハク酸ナトリウム、及び／又はアミンオキシド、例えばジメチルドデシルアミ ンオキシドである。この例示された平滑化剤、乳化剤、帯電防止剤及び／又は湿 潤剤において、多くの物質が一つの機能のみならず、複数の機能を発揮する、例 えば、平滑化剤が帯電防止剤及び／又は乳化剤としても作用し得ることを考慮す ることが重要である。

トリアセチン含有繊維滑剤は、要すれば、仕上剤、例えば、ポリアクリレート、 脂肪酸サルコシド及び／又は無水マレイン酸とのコポリマー〔メリアンド・テク ステイルベリヒテ（ＭｅｌｌｉａｎｄＴｅｘｔｉｌｂｅｒｉｃｈｔｅ）、１９７ ７年、１９７頁〕並びに／若しくはポリウレタン（西ドイツ特許３８　３０　４ ６８）、ｐＨ調整剤、例えばＣ３−４カルボン酸及び／又はＣ１−４ヒドロキシ カルボン酸、具体的には酢酸及び／又はグリコール酸、水酸化アルカリ、具体的 には水酸化カリウム、及び／又はアミン、具体的にはトリエタノールアミン、殺 菌剤並びに／若しくは腐食防止剤を含む。

トリアセチン含有紡糸油は、通常、合成ステーブル繊維、天然繊維または天然繊 維と合成繊維の混合物上に噴霧される。紡糸油を希釈しない状態でまたは水と混 合して適用する量は繊維の重量を基準に０．１〜３重量％である。

トリアセチン含有繊維仕上剤は、キャピラリーが紡糸口金を出てすぐに既知の方 法により適用される。１８〜６０℃の繊維仕上剤を、アプリケーターローラーま たは適当なアプリケーターを介して計量ポンプにより適用する。繊維仕上剤を希 釈しない状態または水性エマルジョンとして適用する量は、ヤーン束の重量を基 準に領３〜２重量％である。仕上剤で処理した後、ヤーン束をボビンに巻き取る 。

トリアセチン含有繊維仕上剤の水性エマルジョンは、典型的に、５〜３０重量％ の非希釈繊維仕上剤を含む。

その低粘度故に、本発明の繊維仕上げ剤は、好ましくは、ポリマーフィラメント 、例えばポリプロピレン、ポリエステル及び／又はポリアミドフィラメントに、 希釈しない状態で適用される。

希釈剤を含む既知の繊維滑剤と比較して、繊維滑剤において希釈剤としてトリア セチンを使用することは、滑剤の平滑化および帯電防止特性に悪影響を与えない 。更に、繊維滑剤がゲル化する傾向が、毒物学的および生態学的に安全なトリア セチンにより明らかに低下する。

実施例 粘度はウベローデ粘度計により決定した。

以下の組成を有する繊維仕上剤を用いた・国際調査報告

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．平滑化剤、帯電防止剤及び／又は乳化剤を含んでなる希釈剤含有繊維滑剤で あって、希釈剤としてトリアセチンを含むことを特徴とする繊維滑剤。
2. ２．トリアセチンを１〜４０重量％、好ましくは５〜３０重量％含む請求項１記 載の繊維滑剤。
3. ３．繊維滑剤の粘度を低下させる方法であって、平滑化剤、帯電防止剤及び／又 は乳化剤を含んでなる繊維滑剤をトリアセチンと混合することを特徴とする方法 。
4. ４．繊維滑剤を、仕上剤全量を基準に１〜４０重量％、好ましくは５〜３０重量 ％のトリアセチンと混合する請求項３記載の方法。
5. ５．繊維滑剤における希釈剤としてのトリアセチンの使用。