JPH04503321A - 体液を採取するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 体液を採取するための装置 本発明は、中空針と結合されている採取装置、貯蔵システム並びに運動可能な保 持体上に設けられている個別の多数の試料容器とを備えており、これらの試料容 器が針を刺通し可能な膜で気密に閉じられており、かつこれらの試料容器が体液 の一定時間間隔で捕集された留分を収容するように構成されており、この場合制 御装置と結合されている装置が設けられており、この装置により中空針が試料容 器の各々の上方で順次位置決めされて上記膜を通して試料容器内に導入可能であ る様式の、体液、例えば血液、尿或いは組織液を採取するための装置に関する。

医学における適用においてしばしば、人間或いは動物の生物学的な液体、例えば 血液、尿或いはまた組織液を連続的に或いは間欠的に採取する必要性が生じる。

この採取が２４時間通して、即ち昼間においても夜間においてもｉテうことが可 能であり、その際特に測定された値が不正な値になることがないように、夜間に おいて睡眠が妨げられないように配慮されなければならない。

上記の適用に関してＷｏ　８９１００３９７に新しい方法が記載されている。

この方法にあっては、ローラーポンプを介して血液がマイクロリットルの量範囲 で、もしくは（潅流液体を組織内に導入することにより得られる）組織液体が毛 細管ホースで集められ、その際弁システムが液体試料の成る採取時点に対する時 間的な釣合い関係を可能にする。このシステムは極めて経費を要する機械的な弁 装置を必要とし、このことはまた装置の重量を増大を招く０毛細管システムの個 々の導管部分内では血液柱が静止状態にあり、このことはシステム内での血栓の 形成を好都合にする。

冒頭に記載した様式の装置は例えばヨーロッパ公開特許第０　２２３　７５８号 により公知である。この公報に記載の僅かな量の液体試料を取扱うための装置は 回転可能な保持体内に多数の試料容器を備えており、これらの試料容器は中空針 を介して液体試料が充填される。中空針はホースを介して詳しく説明がなされて いない採取装置もしくは採取針と結合されており、これらを介して試料が採取さ れる。特殊な装置にあっては、試料容器内への確実な導入を保証するため、中空 針と試料容器との間で相対的な運動が可能である。針を大切にするため、針の保 持体は圧力センサを備えており、この場合一定の値を越える軸方向に作用する力 が生じた際針のそれ以上の運動が中断される。膜で閉しられている試料容器を使 用する際、試料処置の際の内圧の変化に関する問題も示唆されている。上記のヨ ーロッパ公開特許第０　２２３　７５８号において提起されている、二つの孔を 備えた針による課題の解決策−この場合一つの孔により圧力均衡が形成される− は、この開口から試料の一部が流出すると言う欠点を有している。これにより、 装置もしくは操作員がこの試料により汚染される。

本発明の根底をなす課題は、冒頭に記載した様式の装置から出発して、装置の場 所的な事情に左右されることなく血液、尿および組織液のような液体試料を確実 に捕集し、かつ他の使用の時点まで保存することを可能にする、コンパクトな、 また比較的長時間にわたって患者に装着固定可能な装置を開発することである。

上記の課題は本発明により以下のようにして解決される。即ち、採取装置を二空 洞のカニユーレとして構成し、このカニユーレの一方の空洞を、第一の結合導管 を介して、試料容器内に導入可能な中空針と、他方の空洞を、第二の結合導管を 介して、制御装置により作動可能なポンプと結合することにより、並びに個々の 試料容器に充填されていない状態で、その容量が大気圧下にあって採取される体 液の容量よりも僅かな量のガス或いはガス混合物を含有させておくことにより解 決される。

第一の極めて簡単な構成により、試料容器は剛性壁で形成されており、この試料 容器内には大気圧力に比して低い、ポンプ作用を行う内圧が占めており、かっこ 空洞のカニユーレと中空針との間の結合導管は配置装置を備えている。この配置 装置、例えば配量弁、を介して、所望の液体流が調節される。この構成の場合、 液体移送のためのポンプを設けなくともよく、これにより装置が更に簡略化され る。

本発明による他の構成の特徴とするところは、個々の試料容器が真空にされ、変 形可能な容器から成ること、並びに二空洞のカニユーレと中空針との間の結合導 管が体液を送るためのポンプ、特にホースポンプを備えていることである。

採取した液体分留を採取とその後の評価との間の時間内に変質させることなく貯 蔵するため、本発明による構成により、運動可能な保持体上に設けられている試 料容器が熱絶縁作用するケーシングで囲繞されていてかつこのケーシングのカバ ーが中空針を刺通すための開口を備えていおり、ケーシング内に制御装置と結合 されている温度感知器と冷媒が設けられている。

この場合、熱絶縁作用するケーシングを試料容器と共に残りの装置部分から取外 し可能に構成するのが有利である。ここで補集された液体試料は熱絶縁作用する ケーシング内で更に使用に、例えば評価に供されるが、他方直ちに空の試料容器 を備えた新しいケーシングが装置に接続され、試料採取は著しく中断することな く続行される。

試料採取が血管で行われる場合は、二空洞のカニユーレのポンプに通じている空 洞をその駆動機構が制御装置と結合されている薬品供給ポンプと結合するのが有 利である０例えばこの薬品供給ポンプはヘパリンを含んでおり、その際針先端に おいて空洞から流出するヘパリンは直ちに針の他方の空洞を経て導出され、これ により僅かな量のヘパリンが体内に達し、装置の導管系内における血液凝固が持 続して阻止される。

本発明による他の構成により、この装置は付加的に、その駆動機構が制御装置と 結合されている他の薬品供給ポンプ、特に注入ピストンを備えている。この装置 により血液内の薬品の作用ＢＨＡと時間的な濃度経過による検査が可能となる。

注入ピストンより薬品を充分に計算された配置量で投与することが可能となり、 従ってこの薬品の薬理作用から色々な生体機能に関する結論を導き出すことが可 能となる。

組織から直接組織液試料を採取する場合は、本発明による他の構成により、第二 の結合導管が潅注液体用の容器と結合されており、中空針に通じている第一の結 合導管が吸引方向で、第二の結合導管がホースポンプを介してポンプ方向に案内 されている。

二空洞のカニユーレの外方の空洞の壁部は本発明により開口、特に多数の開口を 備えている。

最後に、本発明による他の構成により、二空洞のカニユーレの外方の空洞の壁部 は少なくとも部分的に拡散区間として形成されている。

以下に本発明を添付した図面に図示した実施例に付き詳細に説明する。

第１図は本発明による装置の図であり、第２図は第１図による装置の一実施例を 示す図である。

第１図に図示した体液を採取するための装置は主要装置部分として、採取装置ｌ 、制御兼データ入力装置２並びに貯蔵装置３を備えている。貯蔵装置３内におい て同心的な多数の環状部内に試料容器４が設けられている。これらの試料容器は 針を刺通し可能な膜５で気密に閉じられている。結合導管を介して採取装置１と 結合されている中空針６は制御装置２と結合されている装置７により順次試料容 器４の各々の上方に位置決めされ、膜５を経て試料容器４内に導入される。

個々の試料容器４は剛性壁として形成されており、この場合これらの試料容器内 には大気圧に比して低い内圧が存在しているか、或いは真空にされ、変形可能な 容器から成る０両者の場合、個々の試料容器４は満たされていない状態でガス量 或いはガス混合物量を含んでおり、これらの容量は大気圧下にあって採取される 体液の容量よりも小さい、これにより試料容器は充填の際排気を行う必要がなく 、従って装置はその場所上の事情に依存することなく作動準備が整い、試料成分 の流出が阻止される。

採取装置１と中空針６との間には配置装置が設けられている。この配置装置は第 １図においてホースポンプ８として構成されている。上記の構成に対して選択的 に、内圧の降下によりポンプ作用を発揮する剛性壁から成る試料容器４の場合、 ホースポンプ８の代わりに配量弁２８も使用可能である。この配量弁もまた制御 装置２を介して操作される。

試料容器４のための運動可能な保持体９としては、図示した実施例にあっては、 熱絶縁作用をけうケーシング１３内に回転テーブルが設けられており、この回転 テーブルは制御装置２と結合されている駆動機構１０を介して運動させられる。

中空針６を位置決めするための装置７は中空針６の半径方向の運動のための第一 の駆動装置１１並びに中空針６の上下運動のための第二の駆動装置１２とを備え ている０両駆動装置１１と１２は制御装置２により信号が与えられる。

熱絶縁作用を行うケーシング１３は開口１５を備えた閉鎖部もしくはガバー１４ を備えており、この開口を通して中空針６が試料容器４内に導入される。多数の 列で設けられている試料容器の列当たり、それぞれ開口１５が一つのみ設けられ ており、これにより冷却ロスを最小限にとどめることが可能である。

ケーシング１３の内部には制御装置２と結合されている温度感知器１６並びに冷 媒１７が設けられている。許容最高温度を超過した際、制御装置２の電子機器を 介して光学的な或いは音響的な警報が発せられる。熱絶縁作用を行うケーシング １３が試料容器４と共に残りの装置部分から取外しことが可能であるのが有利で ある。空の試料容器を備えた新しいケーシングを装着することにより、体液の採 取を中断することなく続行することが可能である。

第１図による実施例にあっては、試料容器４内に導入可能な中空針６は、第一の 結合導管２５を介して、二空洞のカニユーレ１８として構成されている採取装置 １の外方の空洞１９と結合されており、この場合二空洞のカニユーレ１８の内方 の空洞２０は薬品供給ポンプ、例えばヘパリン供給ポンプ２１に通じている結合 導管２６を備えている。ヘパリン供給ポンプの駆動機構２２は同様に制御装置２ と結合されている。二空洞のカニユーレ１８の先端において流出し、直ちに外方 の空洞１９内の低圧により導出されるヘパリン量を正確に配量することにより、 中空針６内に通じている結合導管２５内の血液凝固が阻止される。しかし、血液 凝固を阻止するため、結合導管２５を血栓形成を阻止する物質で積層するこ、と も可能である。

装置は制御装！２を介して、駆動機構２４を備えた他の薬品ポンプ２３と結合す ることも可能である。薬品噴射部を介して薬品は連続的に所望の正確な配置量で 投与され、こうしてこの薬品の薬理効果から生体機能に関する結論を導くことが 可能である。

患者にとって更に、予期しない事態が生じた際、制御ユニットもしくは入カニニ ット２により一定の符号を入力するかもしくはキーを押すことができる。これに より、機器は制御機構を介して起動されて、正常とは異なる列の成る試料容器を 充填するようにし、次いでこの試料容器を評価することが可能である。その後装 置は自動的にその正常な作動状態に戻る。

第２図による実施例は特に組織潅注に適しており、この組織潅注の場合−既に冒 頭に述べたＷｏ　８９１００３９７号に記載されているように一潅注液体は組織 内に潅注され、短い均衡相の後再びポンプにより圧出される。この場合、試料容 器４内に導入可能な中空針６は第一の結合導管２５を介して二空洞のカニユーレ １８の空洞１９と結合されており、この際二空洞のカニユーレ１８の他方の空洞 ２０は第二の結合導管２６を介して潅注液体のための容器２７と結合されている 。この場合、第一の結合導管２５は吸引方向で、第二の結合導管２６はただ一つ のホースポンプ８′を介してポンプ方向に案内されている。二空洞のカニユーレ １８の外方壁部は開口２９を備えており、この開口は組織との接触面積を増大す る。

特別な適用ケースのため、二空洞のカニユーレ１８の外方の空洞１９の壁部は部 分的に拡散区間として形成されていてもよい。

要　約　書 中空針（６）を備えた体液を採取するための装置（１）が、運動可能な保持体（ ９）上に設けられている多数の別個の試料容器（４）を備えている。刺通し可能 な膜（５）で気密に閉じられている試料容器（４）が一定の時間間隔で捕集され た体液の分留を収容し、この場合制御装置（２）と結合されている装置（７）が 設けられており、この装置により中空針（６）が順次試料容器（４）の各々の上 方に位置決め可能であり、かつ膜（５）を通して試料容器に導入可能である。

採取装置（１）が二空洞のカニユーレ（１８）として形成されており、二〇二空 洞のカニユーレの一方の空洞（１９）が、第一の結合導管（２５）を介して、試 料容器（４）内に導入可能な中空針（６）と、他方の空洞（２０）が、第二の結 合導管（２６）を介して、制御装置（２）により作動されるポンプ（８’　；２ １）と結合されている０個々の試料容器（４）が充填されていない状態で、その 容量が大気圧の下で、採取される体液の容量よりも僅かな量のガス或いはガス混 合物を含んでいる。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中空針と結合されている採取装置、貯蔵システム並びに運動可能な保持体上 に設けられている個別の多数の試料容器とを備えており、これらの試料容器が針 を刺通し可能な膜で気密に閉じられており、かつこれらの試料容器が体液の一定 時間間隔で捕集された留分を収容するように構成されており、この場合制御装置 と結合されている装置が設けられており、この装置により中空針が試料容器の各 々の上方で順次位置決めされて上記膜を通して試料容器内に導入可能である様式 の、体液、例えば血液、尿或いは組織液を採取するための装置において、採取装 置（１）が二空洞のカニューレ（１８）として構成されており、このカニューレ の一方の空洞（１９）が、第一の結合導管（２５）を介して、試料容器（４）内 に導入可能な中空針（６）と、他方の空洞（２０）が、第二の結合導管（２６） を介して、制御装置（２）により作動可能なポンプ（８′；２１）と結合されて いること、並びに個々の試料容器（４）が充填されていない状態で、その容量が 大気圧下にあって採取される体液の容量よりも僅かな量のガス或いはガス混合物 を含有していることを特徴とする、体液を採取するための装置。 ２．試料容器（４）が剛性壁で構成されていること、この試料容器内に大気圧に 比して低い、ポンプ作用を行う内圧が存在していること、並びに二空洞のカニュ ーレ（１８）と中空針（６）間の結合導管（２５）が配置装置（８；２８）を備 えていることを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の装置。 ３．個々の試料容器（４）が真空にされ、変形可能な容器から成ること、並びに 二空洞のカニューレ（１８）と中空針（６）との間の結合導管（２５）が体液を 送るためのポンプ、特にホースポンプ（８；８′）を備えていることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の装置。 ４．運動可能な保持体（９）上に設けられている試料容器（４）が熱絶縁作用す るケーシング（１３）で囲繞されていてかつこのケーシングのカバー（１４）が 中空針（６）を刺通すための開口（１５）を備えていること、並びにケーシング （１３）内に制御装置（２）と結合されている温度感知器（１６）と冷媒（１７ ）とが設けられていることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項までのいず れか一つに記載の装置。 ５．熱絶縁作用するケーシング（１３）が試料容器（４）と共に残りの装置部分 から取外し可能であることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の装置。 ６．二空洞のカニューレ（１８）のポンプに通じている空洞（２０）が、その駆 動機構（２２）が制御装置（２）と結合されている薬品供給ポンプ（２１）と結 合されていることを特徴とする請求の範囲第１項から第５項までのいずれか一つ に記載の装置。 ７．装置が付加的に、その駆動機構（２４）が制御装置（２）と結合されている 他の薬品供給ポンプ、特に注入ピストンを備えていることを特徴と請求の範囲第 ６項に記載の装置。 ８．第二の結合導管（２６）が灌注液体用の容器（２７）と結合されていること 、並びに中空針（６）に通じている第一の結合導管（２５）が吸引方向で、第二 の結合導管（２６）がホースポンプ（８′）を介してポンプ方向に案内されてい ることを特徴とする請求の範囲第１項から第５項までのいずれか一つに記載の装 置。 ９．二空洞のカニューレ（１８）の外方の空洞（１９〕の壁部が少なくとも部分 的に拡散区間として形成されていることを特徴とする請求の範囲第８項に記載の 装置。 １０．二空洞のカニューレ（１８）の外方の空洞（１９）の壁部が少なくとも一 つの開口（２９）、特に多数の開口（２９）を備えていることを特徴とする請求 の範囲第８項に記載の装置。