JPH04501107A - 在郷軍人病ワクチン及びその製造方法 - Google Patents

在郷軍人病ワクチン及びその製造方法

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JPH04501107A JP1509546A JP50954689A JPH04501107A JP H04501107 A JPH04501107 A JP H04501107A JP 1509546 A JP1509546 A JP 1509546A JP 50954689 A JP50954689 A JP 50954689A JP H04501107 A JPH04501107 A JP H04501107A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 在郷軍人広2り±2及び土塁製造方法 銘府@委託 本発明は、米国保健・福祉省より与えられた認可番号Al−22421の下、政 府支援により実施されたものである。本発明の正当な権利は政府が所有lN−7 ,。
発明Ω分野 本発明は、広範囲にわたる細胞内寄生虫に対するワクチンに関する。さらに言え ば、本発明は、レジュネラ・二二−モフィラ菌(Legjoneila pne +mphila)などの細胞肉寄ノを虫に感染し、た哺乳類の宿主に効果的な免 疫范・答をさせるワクチンとその製造方法に関するが、そのような病原体の細胞 外生成物は、隔離された細菌性病原体の表面成分を利用するのではなく、ワクチ ンとして使用される。
見切Ω背景 多くの細菌は無害である。事実、人間や他の哺乳類にどって有益な細菌は数多く ある。
し、かじ、ある細菌は人間や他の哺乳類の組織に入って成長・伝播する。その中 で特に問題となっている有毒な微生物として細胞内微生物がある。この範鴫に入 る有毒病原体は、細胞の外ではなく、感染宿主の細胞内において繁殖する。
細胞内病原体を広く分類すると、世界で罹病と死亡の主要原因となっている微生 物が含まれる。例えば、細胞内病原体により、世界でおよそ1 、000万人も か毎年結核にかかり、(米国では年間約25.000人)、その内結核で死亡す る数は年間約300万人にも達し、ロンセン病はおよそ1,200万人も罹病す る。さらに、アメリカ・トリパノゾーマ病(シャガス病)ではおよそ1,000 万人に達する。その他にも、この細胞内病原体は、在郷軍人病を始め、皮膚・内 臓す・−シュマニア症、リスプリア病、トキソプラズマ症、ヒストプラズマ症、 トリコーマ、オウム病、Q熱、レジオネラ症などの重要な疾病の原因となってい る。しか17、このような細胞内病原体による疾病に有効なワクチンは数少ない 。唯−広く使用されているのか結核に対するBCGワクチンである。BCGワク チンはヨーロッパで初めは使用されたが、その効力については疑わしい生菌ワク チンである。
在郷軍人病の原因病原体であるレジュネラ・ニューモフィラ菌は、まさにそれを 防御するために設計されている免疫系の細胞である単核白血球やマクロファージ の細胞内で繁殖するため、とりわけ厄介な細胞内病原体である。レジュネラ・ニ ューモフィラ菌は、細菌を殺すために設計されている免疫系の細胞に侵襲し、そ れを宿主細胞とすることにより、正常な免疫防御機能から実際に免れいている細 胞内病原体の1つである。従って、本発明の原理を実証するのに、このレジュネ ラ・二二−モフィラ菌はとりわけ適している。
本発明は、専業者であれば、以下レジュネラ・二二−モフィラ菌について説明す る実施例が在郷軍人病の治療だけに限られるものでは決しでないこと、また、他 の細胞内病原体による疾病の治療についても本発明が適用されることがわかるで あろう。
在郷軍人病の臨床検査は、1976年6月、221人の軍人(多くが米国在郷軍 人)がフィラデルフィアで罹病上たときから始まる。このとき、結局34人の軍 人が命を落とした。その後新たにわかンたこととして、在郷軍人病は新しい病気 ′Cはなく、流行病や風土病の形で世界的に見られるということである。米国で は肺炎の主要な原因菌としで、また致命的な院内肺炎においては高い確率でこれ が原因していると考えられ−こいる。全年齢層にわたり感染するが、とりわけ3 0歳以上か感染し、多くの場合女性よりも男性を標的と17でいる。
また、この疾病は、喫煙者、飲酒家、旅行愛好者、建築作業員1免疫機能障岩者 、威器移植者などに偏って感染する。
レジュネラ・ニコーモフィラ菌は培養条件の難し、い好気性グラム陰性菌である 。この微生物は汚染源から空気感染により人間および哺乳類の宿主に寄生すると 考えられている。
環境に偏在する(二のり、・ジュネラ・ニューモフィラ菌は、水、土、泥、空調 システムの冷却塔から分離されている。また、細菌を運ぶエアゾルを作る渦流や シャワーの先端などにも関連する。
この任意細胞侶細菌性病原体に感染17た患者は、体液性免疫反応と細胞性免疫 反応の両刀を引き起こす。体液性免疫反応は、抗体が補体によって細菌性病原体 を殺そうとしないたtルジュネラ・ニューモフィラ菌に対して宿主防御の二次的 役割に過ぎないように思われる。さらに、体液性免疫反応は食細胞によって穏や かな殺傷効果しか示ざず、単核白血球におけるり、−ジュネラ・ニューモフィラ 菌の細胞内増殖を抑制しない。それとは逆に細胞性免疫反応は、活性化した単核 白血球と肺胞の一7クロフアージが細胞内増殖を抑制するため、レジュネラ・ニ ューモフィラ菌に対して宿主防御の一次的役割を果たすように思われる。
在郷軍人病研究の好適な哺乳類モデルとしては、し・ジュネラ・ニューモフィラ 菌の肺感染に対し、て人間と同じ感受性をもつモルモットである。レジュネラ・ 二二−モフィラ菌を含んだエアゾルに曝したモルモットは、数日の潜伏期間後に 、発熱、体重減少、呼吸困難などを特徴とし、ときには死に至らしめる肺疾患を 発現する。この感染症候群は、人間の在郷軍人箔の症候群に臨床上および病理学 上極めて類似している。人間と同様、致死量に近いレジュネラ・ニューモフィラ 菌に曝されると、モルモットも体液性免疫反応と細胞性免疫反応を示す。このモ ルモットは、次に致死的なレジュネラ・ニューモフイラ菌の抗原投与に対しても 防御免疫を呈する。レジュネラ・二ニー・モフィラ菌はモルモットにとって極め て毒性が高く、腹膜内とエアゾルの両接種ルートによってこの動物にとっては致 死的である。
従って、本発明では、発明を限定するためではなく、単に説明する目的のために 、哺乳類の宿主としてモルモットを実施例に使用して説明する。専業者であれば 、人間を含むその他の哺乳類の宿主にも本発明が適用されることがわかるであろ う。
ここで、レジュネラ・ニューモフィラ菌を始めとするレジュネラ眉は、「在郷軍 人病」としてまとめて言及されるさまざまな症候群に対する原因菌と捉えるべき である。在郷軍人病には、他にボンティアツク熱、心内膜炎、神経性症も含まれ る。現在のところ、レジュネラ層に対するワクチンは存在しない。さらに、上述 1−だように、一般に細胞内病原体が原因の疾病に対するワクチンはほとんど存 在しない。
レジュネラ・ニューモフィラ菌などの細胞内病原体に対する効果的なワクチンの 研究が行き詰まるのは、これらの有毒病原体が通常宿主の細胞内に入って隔離さ れており、七のため宿主の免疫系がそれを容易に検出できないという事実がある からである。さらに、レジュネラ・ニューモフィラ菌などの細胞内病原体の一部 には、細菌性表面成分に対し7て生成される抗体が、実際はそれらの病原体が増 殖に必要な細胞内環境へ病原体を誘導して取り込んでしまう。従って、このよう な細菌の細胞の表面抗原に対して伝統的に当てらねている従来のワクチンは、感 染を抑えるのではなく、実際はこれらの感染性微生物の増殖を刺激してしまうこ とがある。このように、細菌の表面成分に対(、で当てられる従来のワクチンは 、細胞内病原体の場合には禁忌であると言える。このような従来のワクチンは、 細胞内病w体の感染に対して一次的な防御の役割を果たす免疫形態の細胞性免疫 が衰退している患者にとっては特に大きな問題となる。それはそうした患者は急 激に増殖する感染性に対して戦う力を消失しているからである。これらの患者に は、臓器移植患者やHIV感染者などの免疫機能陣再患者または免疫抑制患者が 含まれる。これらの患者はすべて細胞内病原体の感染に特に高い感受性を有して いる。
そこで、本発明の第一の目的は、レジュネラ・ニューモフィラ菌などの細胞内病 原体に対して効果的な免疫応答を引き起こすワクチンとその製造方法を提供する ことである。
本発明の第二の目的は、従来の全細菌性ワクチンに関する毒性をなくしたワクチ ンを提供することである。
本発明の第三の目的は、細胞内病原体の食作用すなわち細胞への取り込みを誘導 (7ないワクチンとその製造方法を提供することである。
本発明の第四の目的は、ワクチン接種した哺乳類の宿主が宿主の細胞内に隔離さ れた病原体を検出できるようになり、それによって宿主の免疫系が感染病原体を 殺傷、またはその増殖を阻止することができるようなワクチンとその製造方法を 提供することである。
光切9棗上衿 これらの目的およびその他の目的は、レジュネラ・ニューモフィラ菌の様々な種 やセログループの細胞内病原体による二次感染に対して効果的な免疫応答が哺乳 類の宿主内で形成される本発明によるワクチンおよび製造方法により達成される 。
つまり、本発明の免疫処置は、病原体自体の成分ではなく、免疫因子のような細 胞内病原体から作る細胞外生成物を利用する。このような細胞外細菌性生成物は 、一旦免疫化されると宿主の免疫系に認識されて、病原体の二次感染に対し効果 的な免疫反応を引き起こすことができる。
本発明によれば、特定の細胞内病原体に対する哺乳類のための効果的なワクチン は、まず初めに標的とする細胞内病原体を選択し、その標的の病原体に免疫をも つ哺乳類の宿主においてリンパ細胞の強力な増殖反応を刺激する病原体の1つま たは複数の細胞外生成物を同定し、次に、その細胞外生成物を使って宿主に免疫 をもたせることによって製造される。
本発明の1つの実施例においては、レジュネラ・ニューモフィラ菌の主要分泌タ ンパク質(MSP)を利用している。MSPはレジュネラ・ニューモフィラ菌の 成長過程において培養上澄み液に遊離される主要タンパク質であり、免疫獲得哺 乳類において強力な細胞性免疫反応を引き起こす。MSPは実験ブイヨン内でレ ジュネラ・ニューモフィラ菌を培養すれば簡単に得ることができる。
さらに詳しく言えば、】つの実施例では、フィラデルフィア1型菌株のレジュネ ラ・ニューモフィラ菌を酵母抽出ブイヨン(MSPの分離を容易にするためにア ルブミンは除去)内で培養し、そのブイヨンを遠心分離して細菌をベレットにす る。上澄み液を保持して濾過すると、MSPが硫酸アンモニウム沈澱物を通って 上澄み液から沈澱し、さらに透析する。沈澱したMSPを分子ふるいクロマトグ ラフィ、続いてイオン交換クロマトグラフィにかけると精製されてほぼ100パ ーセント純度のMSPが出来上がる。
精製後、MSPを単独にまたはフロインドアジュバントないしフロイント不完全 アジュバントと共にできれば注射して哺乳類の宿主動物に投与する。例えば、フ ロイント完全アジュバントに精製MSPを入れて皮下注射にて免疫処置した後、 約3週間後にフロイント不完全アジュバントにて2回目の免疫処置をすることも できる。しかし、単回投与で標的の病原体に効果的な免疫反応を引き起こすこと のできる成分の細胞外生成物を単回投与して免疫処置することも、本発明の範囲 内にあると考えられる。
ある実施試験では、5匹のモルモットを上述のように免疫処置し、対照の5匹の モルモットにはMSPを含まないフロイント完全アジュバントと不完全アジュバ ントにて偽の免疫処置を行った。3週間後、処理モルモットと対照モルモットの 両方に致死量のレジュネラ・ニューモフィラ菌を抗原投与した。−回目の試験で はMSP免疫処置群の80パーセントが生存したが、対照群の生存はゼロであっ た。続いて行ったフォローアツプ試験では、MSP免疫処置群の83パーセント が生存したが、対照群の生存はゼロであった。
初めの試験では、1回目の投与で10マイクログラムのMSPを、2回目の投与 で40マイクログラムのMSPを動物に投与した。フォローアツプ試験では、1 回目、2回目とも40マイクログラムのMSPを動物に投与した。
本発明の適用範囲の広さに立証されるように、その後行った試験では、フィラデ ルフィラ1型菌株のレジュネラ・ニューモフィラ菌から抽出したMSPはレジュ ネラ層の他のセログループおよび種との間に交差反応をもつことがわかった。さ らに、MSPを臭化シアンで開裂しても、MSPのサブユニットは防御免疫を引 き続き誘導する。同様に、熱を加えて変性しても防御免疫を引き続き誘導する。
細胞内病原体のMSPおよびその他の分泌生成物は、感染宿主の細胞によって細 胞外に放出されると考えられるために、本発明はワクチン接種された宿主の免疫 系が宿主の細胞内に隔離された病原体を検出できるようにさせるものである。こ のように、ワクチン接種された宿主の免疫系は効果的な免疫応答を活性化させ、 細胞内の病原体を殺傷またはその増殖を阻止することできる。同様に重要なこと として、細胞外分泌生成物に対して当てられる抗体は細胞内病原体の取り込みを 引き起こさず、従って、感染を容易にしない。このことは特に免疫機能障害者や 臓器移植患者にとっては重要なことである。
本発明の他の目的、特徴、利点は、以下の好適実施例の詳細な説明を考察すれば 、専業者にとってみれば自明のことであろう。
図9間単望説盟 第1図は、5DS−PAGEによって同定されるように、MSPの3段階の精製 方法を示す。
第2図は、レジュネラ・ニューモフィラ菌のさまざまなセログループに共通する MSP様分子を示す。
詳椴に説労 本発明は、細胞内病原体に対する効果的な免疫反応を起こすワクチンとその製造 方法を提供する。好適実施例として、レジュネラ・二二−モフィラ菌を標的病原 体として使用した。本発明の教えによれば、免疫処置(致死量に近い感染を受け た)モルモットにおいてリンパ細胞の強力な増殖反応および皮膚の遅延型過敏症 を刺激するMSP分子を同定し、その後、その分子でモルモットを免疫処置する と、特異的な細胞性(および体液慣免疫反応および防御免疫を引き起こすことが 認められた。専業者であれば、上述の方法をどの細胞内病原体についても利用し て、本発明の方法を実施できることがわかるであろう。従って、本発明は、レジ ュネラ・二二−モフィラ菌だけに対するワクチンおよび免疫処置方法ということ に特に限るものではない。
例えば、この方法に従って、レジュネラ・ニューモフィラ菌の主要分泌タンパク 質であるMSPは分子であると同定されたが、これに対して免疫獲得モルモット は非常に強い細胞性免疫反応を示した。3段階の精製手順を1回行うだけで、多 くのMSPを得ることができる。免疫獲得動物から得たリンパ細胞は、はんの少 ないMSP量でも強く増殖することがわかった。同様に、免疫獲得動物は、MS Pに対し強い皮膚遅延型過敏症を引き起こした。免疫反応を調べるために、モル モットにMSPを皮下免疫処置したところ、MSPで免疫処置されたモルモット は、MSPに対して強い特異的細胞性免疫反応(リンパ細胞の増殖と皮膚遅延型 過敏症りを呈し、特に重要なこととしては、レジュネラ・ニューモフィラ菌の致 死的なエアゾル抗原投与に対しても効果的な免疫反応を呈した。
個々に独立した試験において、MSPを皮下注射したモルモットは、致死的なエ アゾル抗原投与に対しても80パーセントから100パーセントが生存した。全 体では、16匹のMSP免疫処置モルモットの内88パーセントがそのような抗 原投与に対し生存したものの、15匹の対照動物の生存はゼロであった。レジュ ネラ・二二−モフィラ菌の細胞外膜の2つの主要成分であるリポ多糖類(透析し た)と主要外膜タンパク質は、MSPとは違って免疫処置されたモルモットにお いてリンパ細胞の増殖を刺激しなかった。
以下の無限に拡げることができる実施例から、専業者は本発明をさらに理解でき るものと思われる。
大施透よ レジュネラ・ニューモフ ラ か゛のMSPの3′まず、レジュネラ・ニューモ フィラ菌を木炭酵母抽出寒天培地に接種する。その後、コロニーをその寒天培地 から10m1の酵母抽出ブイヨン(アルブミン当量−アルブミン不在酵母抽出ブ イヨン)に懸濁する。2リツトルの滅菌したネジキャップ付きフラスコを2個用 意し、それぞれに500 mlの酵母抽出ブイヨンを入れる。各フラスコを予め 暖めておき、それにレジュネラ・二二−モフィラ菌懸濁液5mlを接種する。− 晩37℃にて12Orpmの速度でインキュベートする(約20時間)。培地の 純度を光顕微鏡を使って、少なくとも10箇所を400倍で走査し、また、羊血 液寒天培地と木炭酵母抽出寒天培地を接種して調べる。
〔両寒天上で多くの汚染源は急速に(1日で)成長する。レジュネラ・ニューモ フイラ菌は木炭酵母抽出寒天培地だけではゆっくりと(数日かけて)成長する。
〕 ブイヨンのアリコートをプラスチックの遠心分離缶に入れ、細胞を4℃で遠 心分離してペレットとする。
[GAS o−テークと250 m1缶のある5orva11遠心分離器の場合 、10分間、12,000 rpmで遠心分離〕 上澄み液(MSP含有)を静 かに傾けて、始め0.45 ミクロンのフィルタで濾過し、次に0.2ミクロン のフィルタを使って残留する細菌粒子を除去する。
硫酸アンモニウムを45パーセント飽和するまで濾過した上澄み液に加え、4℃ で1時間ゆっくり撹拌してMSP以外の成分を沈澱させる。溶液をプラスチック 容器に静かに注ぎ、沈澱物は4℃で遠心分離にかけてプレットとする。(GAS 口−テークと6個の250 m1缶のある5orva11遠心分離器の場合、3 5分間、12.000 rpmで遠心分離〕 上澄み液を静かに注ぎ、45%硫 酸アンモニウム沈澱物は破棄する。硫酸アンモニウムを95パーセント飽和する まで上澄み液に加え、その液を4℃にてインキュベートし、−晩ゆっくり撹拌す る。インキュベーション後、溶液をプラスチック容器にゆっくり注ぎ、沈澱物を 上述のようにして遠心分離にかけてベレットとする。上澄み液を捨て、MSP高 含有の沈澱物を集めて、少量のBEN (0,025M Bis Tris、  0.01 M EDTA 、および0.15 M NaC1、pH5,9)で2 度洗浄して、1リツトルBENに対して5,000〜6,000 mwの5pe ctapor透析膜で透析する。
透析したMSP高含有液を50 cmX2.5 cmカラムの5ephacry l 5−200に移す。〔装置:LKB Multiracフラクションコレク タ、Beckmanモデル153分析用UVディテクタ、Rabbit嬬動ポン プ(Rainin) 、Beckman分析用光学装置、リニアチャーF・レコ ーダ〕 カラムを一晩8 ml/hrで回し、2mlの分画を集め、次の段階が 終るまで4℃にて保管する。各分画の25μmサンプルを硫酸ドデシルナトリウ ム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により検査する。〔 25μmサンプルを25μmサンプル緩衝液と混合し、12.5%5DS−PA GEゲルに移す。分子量標準品がが同時に動く。) MSPを多く含み、非MS Pタンパク質をほとんど含まない分画を同定してプールする。プールした分画を 、容量が2〜4mlになるまで、30 、000分子量を排除するフィルタが付 いたAm1conフイルタ装置で濃縮濾過する。
濃縮上た分画をDEAE 5epharose CL−68カラム(2,5cm X13 cm)に移す。各チャンバーに2.5ベツド容量をもつ勾配メーカーを 使って、0.025 M Bis Tris、 0.01 M EDTA 、  pH5,9に0.15 M NaC1−0,65M NaC1を勾配させる。カ ラムを約8 ml/hr回し、2mlの分画を集め、次の段階が終了するまで4 ℃にて保管する。各分画の25μ】サンプルを上述したように5DS−PAGE にて検査する。MSPだけを含有する分画を同定しプールする。プールした分画 を、容量が約1m1Crcのリットル容量に対して)になるまで、30,000 分子量を排除するフィルタが付いたAm1conフイルタ装置を使って氷上で濃 縮濾過する。その後、1リツトルBENの3種に対し5,000〜6,000  wの5pectapor透析膜で濃縮物を透析する。
図1に示したように、レジュネラ・二二−モフィラ菌はブイヨン培地で成長し、 遠心分離することによって分離することができる。上澄みのタンパク質は硫酸ア ンモニウムで沈澱し、上述したように5DS−PAGEにかけられる。レーンB は、この調製(手段1)によるタンパク質のプロフィールを示す。硫酸アンモニ ウム沈澱後に得たタンパク質は分子ふるいカラムにかけられ、MSPを含有する 分画が5DS−PAGEにより同定された。これらの分画に含まれるタンパク質 はエタノールで沈澱させ、5DS−PAGEにかけられた。レーンCは、この調 製(手段2)によるタンパク質のプロフィールを示す。分子ふるいクロマトグラ フィ後に得たタンパク質はイオン交換カラムにかけ、溶出し、5DS−PAGE にかけた。レーンDは、この調製(手段3)によるタンパク質のプロフィールを 示す。レーンAは、分子量標準品(牛アルブミン66.000 、オボアルブミ ン45,000 、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ36,0 00 、炭酸脱水素酵素29,000、トロプシノーゲン24,000、トリプ シンインヒビター20,100)を含む。
大施何2 4つの独立した試験において、モルモットにMSPを40μg3週間にわたり2 回皮下投与して免疫処置した。1回目の投与はフロイント完全アジュバント内に 入れて、2回目の投与、はフロインド不完全アジュバント内に入れて行った。対 照のモルモットにはフロイン)・完全または不完全アジュバントに緩衝液を加え て偽の免疫処置を行った。3週間後、、すべての動物に致死量のレジュネラ・ニ ューモフィラ菌をエアゾル抗原投与(7、生存個体を調べた。
表Aに示したように、免疫処置されたモルモットは致死のエアゾル抗原投与に対 j、強い防御を示した。
表−八 試験番号 供試モルモット 抗原投与数に対する生存モルモット数 μおよび生 存率% 八 対 照 015 (0%) 免疫処置 415 (80%)005 B 対 照 015 (0%) 免疫処置 5/6 (83%) 0.02C対 照 0/4 (0%) 免疫処置 4/4 (100%)003D 対 照 0/6 (0%) 免疫処置 4/6 (67%)003 合計 対 照 0/20 (0%) 免疫処置 17/21 (81%> o、ooooooos*フィッシャー抽出 試験、2テ一ル 人見例1 2つの独立した試験において、モルモットにMSPを皮下投与して免疫処ffl 、(始めフロイント完全アジュバント内に入れて、3週間後にフロインド不完全 アジュバント内に入れて40μg投与)、またはモルモッ1へに偽の免疫処置( 始めフロイント完全アジュバントだけ、3週間後はフロインド不完全アジュバン トだけを投与)をした。すべての動物に総容11001dのMSP指示a縮物を 皮肉注射して皮膚試験を行い、24時間後に紅斑および硬化の範囲を測定しこ。
表Bに示したように、MSP免疫処置されたモルモットは、最小限の反応し、が 示さなかった対照動物と比べ、MSPの皮肉投与の反応に対し7て明確な紅斑お よび硬化を示;7た。
表一旦 試験番号 供試モルモット モルモット数 皮膚反応 MSP指示濃縮物(μg Anl)1.00μmに対する紅斑および硬化の範囲(++++n)A □置  6 紅斑 24 14 9 0硬化 13740 対 照 3 紅 斑 8 4 0 0 硬化 0 0 00 S、1. (紅斑跡3 3.5 、、o −S、I、(硬化跡 ψ (y) ■  −1!2 B 勉(資)置 3 紅斑 】70 硬化 60 対 照 3 紅 斑 30 硬化 10 S、1. (紅斑)*5.7 − S、1. (硬化)t6.0 − *SI−変異免疫処置を受けたモルモットの平均皮膚反応(mm) /対照モル モットの平均皮膚反応(薗) 実施何重 4つの独立した試験において、前の表と同様に、モルモットをMSPで免疫処置 、または偽免疫処置(対照)した。牌臓リンパ細胞を取り出し、マイクロカス1 −ウェル内で37℃にて2日間、抗原がない状態、または指示濃度のMSP、ホ ルマリンで殺したレジュネラ・ニスーモフィラ菌(FKLP) (10〜句)、 あるいは1ノジユネラ・ニューモフィラ菌膜組織(10”/ml)が存在する状 態でインキュベートシた。リンパ細胞を、” H−チミジンとの結合能について 調べ、刺激係数を計算した。
表Cに示されているように、MSP免疫処置の動物から採取したリンパ細胞は、 λ・]照置物のリンパ細胞に比べ、MSPに対し明確な反応を示した。MSP免 疫処置動物のリンパ細胞および対照動物のリンパ細胞とも、ホルマリンで殺した レジュネラ・ニューモフイラ菌(FKLP)およびlノジュネラ・ニューモフイ ラ菌膜組織に対しては反応か弱かった。
表一旦 試験番号 抗原 刺激係数(S、L、)*免疫処置モルモット 対照モルモット  S、1.免疫処【S、1.対照 A MSP (bzg/ml) 17.2 1,0 17.2M5P (0,1 Hg/ml) 15.8 1,0 15.8FKLP 44.9 29.0 1 .5膜組織 21.4 9.0 2.4 M5P (lμg/ml) 13.8 1,2 11.5M5P (0,1Hg /ml) 11.1 1.1. 10.1FKLP 21.6 10.7 2. 0膜、!! 11.0 6.4 1.7 M5P (10μg/ml) 15.2 7.7 2.0M5P (1Hg/m l) 4.2 5.5 0.8FKLP 28.5 28.3 1.0膜組、@  34.4 26.3 1.3M5P (10μg/ml) 22.1 1,5  14.7M5P (1Hg/ml) 18.0 3.0 6.0FKLP 4 3.1 21.2 2.0膜組織 33,9 27.0 1.3 大施例旦 2つの独立した試験において、モルモットをMSP(フロイント完全アジュバン ト内40μg)を皮下投与により免疫処置、またはフロイント完全アジュバント だけを皮下投与した(対照)。3週間後、婢臓リンパ細胞を取り出し、マイクロ テストつJル内で37℃にて2日間、抗原がない状態、または指示濃度のMSP 、指示濃度の加熱MSP(60℃、1時間)が存在する状態でインキュベートし た。リンパ細胞を aH−チミジンとの結合能について調べ、刺激係数を計算し た。
表りに示されているよう1こ、MSP免疫処置のモルモットは、対照モルモット と比べ、MSPおよび加熱(タンパク質分解が生じ不活(ロ)MSPの両方に対 し明確なリンパ細胞増殖反応を示した。
表一旦 試験番号 抗 原 刺激係数(S、L、)木(μg/ml) 免疫処置モルモッ ト 対照モルモット S、I免疫処t/S、1.対照 A MSP(1) 17.4 1.9 9.2M5P (0,1) 17.5  3.9 4.5加MMSP (1) H,22,05,6加顯SP (0,1)  8.8 3.6 2.4B MSP(1) 24.7 1,9 13.0M5 P (0,1) 20.6 1.8 11.4加熱耶P (1) 19.4 1 ,6 12.1加熱耶P (0,1) 15.6 2.0 7.8* S、1. (刺激係数)=抗原とインキュベートしたリンパ細胞の8H−チミジン平均結合 (cpm)/抗原を伴わずにインキュベートシたリンパ細胞の3H−チミジン平 均結合(cpm) 寒施例旦 1つの試験において、モルモットに加熱MSP(60℃、1時間)を皮下投与し て免疫処置しく始めフロイント完全アジュバント内に加熱MSPを40μg1続 いて3週間後にフロインド不完全アジュバント内に加熱MSPを40μg投与) 、別のモルモットには皮下投与にて偽の免疫処置(対照)をした(始めフロイン ト完全アジュバントだけを、続いて3週間後にフロインド不完全アジュバントだ けを投与)。3週間後、膵臓リンパ細胞を取り出し、マイクロテストウェル内で 37℃にて2日間、抗原がない状態、または指示濃度のMSP1指示濃度の加熱 MSPが存在する状態でインキュベートした。リンパ細胞を、IH−チミジンと の結合能について調べ、刺激係数を計算した。
表Eに示されているように、加熱によりタンパク質分解が起こり不活性となった MSPで免疫処置したモルモットから採取したリンパ細胞は、対照のモルモット から採取したリンパ細胞と比べ、すべての濃度のMSPに対して、また10μg /+nl〜1μg/mlの加熱MSPに対して明確な増殖反応を示した。
表一旦 試験番号 抗 原 刺激係数(S、L、)*(μg/ml) 免疫処置モルモッ ト 対照モルモット Sl、免疫処置VS、1.対照 A MSP(10) 19.8 5.1 3.9M5P (1) 19.4 6 .3 3.1M5P (0,1) 10.4 0,9 11.6M5P (0, 01) 2.8 1.9 1.5加熱MSP (10) 22.9 5.3 4 .3加熱MSP (1) 9.8 3.4 2.4加熱MSP (0,1) 2 .8 2.8 1.0加熱MSP (0,01) 1.4 1.2 1.2*  S、T、(刺激係数)=抗原とインキュベートしたリンパ細胞の8H−チミジン 平均結合(cpm)/抗原を伴わずにインキュベートしたリンパ細胞の3H−チ ミジン平均結合(cpm) 実施例ユ 2つの独立した試験において、モルモットにMSPを皮下投与して免疫処置しく 始めフロイント完全アジュバント内に40μg、続いて3週間後にフロインド不 完全アジュバント内に40μgを投与)、または、皮下投与にて偽の免疫処置( 対照)をした(始めフロイント完全アジュバントだけを、続いて3週間後にフロ インド不完全アジュバントだけを投与)。
膵臓リンパ細胞を取り出し、マイクロテストウェル内で37℃にて2日間、抗原 がない状態、または、指示濃度のMSPあるいは指示濃度のMSPの臭化シアン 消化物(CNBr MSP)が存在する状態でインキュベートした。リンパ細胞 を sH−チミジンとの結合能について調べ刺激係数を計算した。
表Fに示されているように、MSPで免疫処置した動物から採取したリンパ細胞 は、対照動物に比べMSPに対して、また高濃度のCNBrに対して有意に明確 な反応を示した。
表一旦 試験番号 抗 原 刺激係数(S、L、)*(μg/ml) 免疫処置モルモッ ト 対照モルモット S、1.免疫処VA CNBr MSP 20# 15. 9 4.1 3.9CNBr MSP 2# 1.4 1.7 0.8M5P  O,19,56,81,4 B CNBr MSP 20# 12.7 3.0 4.2CNBr MSP  2** 1.7 1.5 1.1M5P O,112,93,63,6 * S、1.(刺激係数)=抗原とインキュベートしたリンパ細胞のIIH−チ ミジン平均結合(cpm)/抗原を伴わずにインキュベートしたリンパ細胞の8 H−チミジン平均結合(cpm) 林最初の量。試験での実際量は取扱い時に損失するため低くなり易い。
実施伝旦 2つの独立した試験において、モルモットに、始めフロイント完全アジュバント 内に40μgのMSP、続いて3週間後にフロインド不完全アジュバント内に4 0μgのMSPを皮下投与して免疫処置し、または、皮下投与にて偽の免疫処置 (対照)をした(始めフロイント完全アジュバントだけを、続いて3週間後にフ ロインド不完全アジュバントだけを投与)。牌臓リンパ細胞を取り出し、抗原が ない状態、または、指示濃度の変異レジュネラ・二二−モフィラ菌フィラデルフ ィア1型菌株、レジュネラ・ニューモフイラ菌トガス1型菌株、またはレジュネ ラ・ニューモフィラ菌シカゴ2型菌株の細胞外タンパク質が存在する状態でイン キュベートした。
表Gに示されているように、MSPセログループ1の免疫処置したモルモットか ら採取したリンパ細胞は、対照のモルモットに比べ、レジュネラ・ニューモフイ ラ菌セログループ1.2、および6の細胞外タンパク質に対して、明確な増殖を 示した。
表一旦 試験 菌株 七ログ 細胞外 刺激係数(S、L、)*番号 ループ タンパク 質 免疫処置 対照モル s、r、免疫処置ノの濃度 モルモット モット s 、r、対照A Ph1ll 1 20 12.8 4.0 3.2(変異) 2  19.2 6.2 3.1Togusl 2 20 19.3 7.0 2. 82 15.8 6.8 2.3 Chicago2 6 20 20.2 7.6 2.72 11.7 6.4  1.8 B Ph1ll 1 20 19.0 5.1 3.7(変異) 2 17.0  6.9 2.5Togusl 2 20 21.4 7.0 3.12 14 .0 6.9 2.5 Chicago2 6 20 12.8 8.2 1.62 14.3 6.1  2.3 *S、1.=変異免疫処置を受けたモルモットの平均皮膚反応(■)/対照モル モットの平均皮膚反応(mm) レジュネラ・ニューモフィラ菌フィラデルフイラ1型菌株から作ったMSPは、 レジュネラ・ニューモフィラ菌トガス1型(セログループ2)、レジュネラ・ニ ューモフイラ菌シカゴ2型(セログループ6)、およびレジュネラ・ニューモフ イラ菌フィラデルフィア1型の変異の見掛は分子量が同一のMSP様分子と同じ 抗原を共有することは注意すべきである。野生型レジュネラ・ニューモフイラ菌 フィラデルフィア1型(レーンA)の総膜組織、変異レジュネラ・ニューモフィ ラ菌フィラデルフィア1型(レーンB)、レジュネラ・二二−モフィラ菌トガス 1型(セログループ2)(レーンC)、レジュネラ・ニューモフィラ菌シカゴ2 型(セログループ6)(レーンD)の硫酸アンモニウム沈澱細胞外タンパク質、 および野生型レジュネラ・ニューモフィラ菌フィラデルフィア1型(セログルー プ1)(レーンE)から精製したMSPは、5DS−PAGEにより分離し、ニ トロセルロース紙上に移した。野生型レジュネラ・ニューモフィラ菌フィラデル フィア1型から精製したMSPで免疫処置したモルモットから得た抗血清の1: 500希釈液でプロットをインキュベートした。アルカリ性ホスファターゼであ る共役ヤキ抗モルモット免疫グロブリンを使って組織化学的に抗原抗体複合体を 明らかにした。
レジュネラ・ニューモフィラ菌フィラデルフィア1型MSP(セログループ1) に対する抗体は、野生型(レーンE)および変異体(レーンB)のレジュネラ・ ニューモフイラ菌フィラデルフィア1型のMSPを認識しただけでなく、レジュ ネラ・ニューモフイラ菌トガス1型(セログループ2)(レーンC)およびレジ ュネラ・ニューモフイラ菌シカゴ2型(セログループ6)(レーンD)のMSP 様分子も認識した。しかし、その抗体は、野生型レジュネラ・ニューモフィラ菌 フィラデルフィア1型(レーンA)の膜組織のMSPをいずれも検出しなかった 。
MSPは、レジュネラ・ニューモフィラ菌のその他のセログループおよび種の攻 撃に対し交差防御免疫を提供することができるため、専業者であれば、レジュネ ラ・二二−モフィラ菌に対して示されたワクチンに関して、レジュネラ層の他の 種およびセロタイプの微生物を使って本発明を実施することができるであろうこ とは自明のことであろう。従って、上述の実施例は説明の目的のために提供して いるものであって、本発明の範囲および内容を限定するものではなく、また本発 明をレジュネラ・ニューモフィラ菌単体に対するMSP1ワクチン、またはレジ ュネラ・ニューモフィラ菌の特定の種またはセログループに限定するものではな い。
専業者は本発明の利点をさらに評価するであろう。すなわち、例えばMSPや他 の分泌性生成物あるいは細胞外生成物は、細菌全体ではなく、単−型の分子であ って、従って、細胞内生物に対する既知のワクチンとは違って、本発明のワクチ ンは毒性がないものと思われる。さらに、このような細胞外生成物は簡単に取り 出し、精製することができ、組換えDNA技術および専業者に知られているタン パク質分子のその他の製造方法により合成して製造することができる。
モルモットを使った試験では、MSPは10μgという低免疫処置量で効果的な 免疫反応を引き出すことがわかった。キログラム単位ベースに換算して、MSP をレジュネラ・ニューモフィラ菌に対するワクチンとして代表的な人間に投与す るとした場合、70キログラム体重の患者ではおよそ3ミリグラムであろう。
専業者は、本発明の精神または本質的な特性から外れることなく、他の特殊な形 態で本発明を実施することができることがわかるであろう。上述した本発明の説 明は、本発明の好適実施例だけを開示したいるという点においては、それは、他 のバリエーションも本発明の範囲に入るものとして理解されなければならない。
このように、限定するものではなく、例証として、他の細胞内寄生虫の細M生成 物を使って本発明を実施することができる。従って、本発明はここで詳細に説明 した特定の実施例に限るものではない。本発明の範囲と内容を記した添付の請求 範囲を参照すべきである。
手続補正書防式) %式% 1、事件の表示 PCT/US89103486 平成1年特許願第509546号 2、発明の名称 在郷軍人病ワクチン及びその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 ザ リージェンッ オブ ザ ユニバーシティオブ カリフォルニア 4、代理人 5、補正命令の日付 平成3年10月21日(発送日 平成3年11月5日) (2)委任状及びその訳文 (3)明細書及び請求の範囲の翻訳文 7、補正の内容 (1)(2)別紙のとおり (3)明細書及び請求の範囲の翻訳文の浄書(内容に変更なし)国際調査報告  。RRεこ丁es I:SA/1151m−′@″昇^−馴−pc〒/US89 103486“□′″ −’ M”/IT!l;FIQ/l’l14Ag

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.標的とする細胞内病原体を選択する段階と、少なくとも1種の免疫獲得哺乳 類宿主において、強力なリンパ細胞増殖反応を刺激する前記病原体の少なくとも 1つの細胞外生成物を同定する段階と、前記細胞外生成物の有効量で二次哺乳類 宿主に免疫を与える段階とを有することを特徴とする、特異な細胞内病原体に対 する哺乳類ワクチンの製造方法。 2.標的とする細胞内病原体が、レジュネラ・ニューモフィラ菌である請求項1 記載の製造方法。 3.前記細胞外生成物が、レジュネラ・ニューモフィラ菌主要分泌性タンパク質 である請求項2記載の製造方法。 4.請求項1に記載の方法により製造されるワクチン。 5.標的病原体がレジュネラ・ニューモフィラ菌である請求項1に記載の方法に より製造されるワクチン。 6.レジュネラ・ニューモフィラ菌主要分泌性タンパク質からなるワクチン薬で あって、哺乳類においてレジュネラ・ニューモフィラ菌に対し効果的な免疫反応 の促進に使用されるワクチン薬。 7.前記主要分泌性タンパク質が、変性されている請求項6記載のワクチン薬。 8.前記主要分泌性タンハク質が、小さなサブユニットに開裂される請求項6記 載のワクチン薬。 9.前記主要分泌性タンパク質が、レジュネラ・ニューモフィラ菌の培養上澄み 液から得られる請求項6記載のワクチン薬。 10.前記主要分泌性タンパク質が、合成して製造される請求項6記載のワクチ ン薬。 11.アジュバント化合物からなる請求項6記載のワクチン薬12.レジュネラ ・ニューモフィラ菌主要分泌性タンパク質で哺乳類宿主を免疫処置する段階を有 することを特徴とする、レジュネラ・ニューモフィラ菌の二次感染に対する哺乳 類宿主の免疫処置方法。 13.主要分泌性タンパク質が、変性されている請求項12記載の免疫処置方法 。 14.主要分泌性タンパク質が、小さなサブユニットに開裂される請求項12記 載の免疫処置方法。 15.主要分泌性タンパク質が、レジュネラ・ニューモフィラ菌の培養上澄み液 から得られる請求項12記載の免疫処置方法。 16.主要分泌性タンパク質が、合成して製造される請求項12記載の免疫処置 方法。
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