JPH04500905A - Dna配列、組換えdna分子並びにpi連結リンパ球機能関連抗原―3の製造方法 - Google Patents
Dna配列、組換えdna分子並びにpi連結リンパ球機能関連抗原―3の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
9、PI連結アタッチメント機構を欠損することを特徴とする請求項4記載の組
換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主。
10、請求項5記載の組換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主。
11、請求項8または10記載の宿主であって、前記宿主が、イー・コリ、シウ
ドモナス、バシルス、ストレプトミセス、酵母、カビ、動物細胞、植物細胞並び
に組織培養によるヒト細胞の種よりなる群から選択される宿主。
12.動物細胞が、CHOおよびR1,1よりなる群から選択される請求項11
記載の単細胞宿主。
13、宿主がL−M (tk−)である請求項9記載の単細胞宿主。
14、請求項8記載の単細胞宿主を培養する工程からなるポリペプチドの製造方
法。
15、形質転換宿主が、
CHO(pJOD−s−LFA3P24)およびR1,1(BG24>よりなる
群から選択される請求項14記載の方法。
16、請求項9記載の単細胞宿主を培養する工程からなる可溶性ポリペプチドの
製造方法。
17、請求項10記載の単細胞宿主を培養する工程からなる可溶性ポリペプチド
の製造方法。
18、形質転換宿主を、L−M (tk−>(BG24>およびL−M(tk−
)(pJOD−s−LFA3P24)よりなる群から選択する請求項16記載の
方法。
19、請求項1または2記載のDNA配列よりなる群から選択されるDNA配列
によって発現に際してコードされるポリペプチドであって、前記ポリペプチドが
ヒト起源の他の蛋白質を実質的に含有しないポリペプチド。
20、免疫抑制的または増強的な有効量の請求項19記載のポリペプチドと薬学
的に許容し得るキャリヤとからなる薬学的組成物。
21、患者を処置するに際し、請求項20記載の組成物を用いて薬学的に許容し
得る様式によりこれらを処置する工程からなる患者処置方法。
22、診断的に有効量の請求項1つ記載のポリペプチドまたはこれに対する抗体
からなる、T細胞サブセット、CD2+細胞を検出するための、または過剰もし
くは枯渇したT細胞を特徴とする疾患の原因をモニタするための診1!7r!f
l成物。
23、診断として請求項22記載の組成物を用いる工程からなる、T[胞サブセ
ット、CD2+細胞を検出するための、または過剰もしくは枯渇したTM胞を特
徴とする疾患の原因をモニタするための方法。
24、請求項23記載の組成物からなる、TAEII胞サブセット、CD2+細
胞を検出するための、または過剰もしくは枯渇したT細胞を特徴とする疾患の原
因をモニタするための手段。
25、LFA−3阻害剤を単離する方法であって、前記方法が、(a)p24に
よりセルラインを感染しくb)ジューカット(Jurkatt )細胞および前
記感染セルラインを用いて結合アッセイを行い、更に(C)工程(a)の細胞に
対するジューカット細胞の結合を阻害する分子を選択する
ことからなるLFA−3インヒビターの単離方法。
明細書
DNA配列、組換えDNA分子並びに
PI″宜ンバ−能 ゛ 原−3の製造 2この発明は、DNA配列、組換えDN
A分子並びにリンパ球機能関連抗原−3(LFA−3のPI連結形態)を製造す
る方法に関する。更に詳しくは、この発明は、適切な単細胞宿主中でCD2、T
リンパ球の表面上のレセプタに結合するLFA−3の可溶性PI連結形態または
その誘導体を適切な単細胞宿主中で発現に際してコードすることを特徴とするD
NA配列に関する。この発明によれば4.これらのDNA配列およびこれらを含
有する組換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主は、ヒト起源の他の蛋
白質を実質的に含有しないLFA−3の製造にも用いられる。そしてこの新規な
抗体は、この発明の治療および診断組成物並びに方法に用いることができる。
l肌立!遣
Tリンパ球は、標的および抗原産生細胞と相互作用することにより、免疫応答に
おいて主要な役割を果たす6例えば、Tリンパ球に媒介された標的細胞の殺傷は
、標的細胞に対する細胞毒性Tリンパ球の吸着を含む多段階プロセスである。
そして、ヘルパーTリンパ球は、抗原産生細胞への吸着により免疫応答を開始す
る。
標的および抗原産生細胞とのTリンパ球のこれらの相互作用は高度に特異的であ
り、Tリンパ球の表面上の多くの特異的な抗原レセプタの1つによる標的または
抗原産生細胞上の抗原の認識に依存する。
Tリンパ球および他の細胞のレセプター抗原相互作用は、種々のTリンパ球表面
蛋白質、例えば抗原レセプタ複合体CD3 (T3)およびアクセサリ−分子C
D4、LFA−1、CD8、並びにCD2によっても促進される。また、これは
、標的または抗原産生細胞の表面で発現されるLFA−3、ICAM−1並びに
MMCのようなアクセサリ−分子にも依存する。実際、Tリンパ球上の、および
標的または抗原産生細胞上のアクセサリ−分子は、互いに相互作用して細胞間吸
着を媒介するという仮説がある。よって、これらのアクセサリ−分子は、リンパ
球抗原産生細胞およびリンパ球標的細胞相互作用の効率を増強し、白血球エンド
セリアル(Ieukocyte−endothelial )細胞相互作用およ
びリンノ(球再循環に重要であると考えられている。
例えば、最近の研究により、CD2 (Tリンパ球アクセサリ−分子)とLFA
−3(@的細胞アクセサリー分子)との間の、標的細胞に対するTリンパ球吸着
を媒介する特定の相互作用があることが示唆された。この吸着は、Tリンパ球機
能応答の開始に必須である(エム・エル・ダストンら、「精製されたリンパ球機
能関連抗原−3はCD2に結合しTリンパ球吸着を媒介するJ 、J、 Exp
、 Hed、、 165. Do、 677−92(1987)、スプリンガー
ら、「リンパ球機能関連LFA−1、CD2.並びにLFA−3分子:免疫系の
細胞吸着レセプタ」、Ann、 Rev、 In+tuno1.、5. pp、
223−52 (1987)) 、 tた、LFA−3またはCD2に対する
モノクローナル抗体は、細胞毒性Tリンパ球およびヘルパーTリンパ球依存応答
のスペクトルを阻害することが示された(エフ・サンチェス−マドリッドら、「
ヒトTリンパ球媒介細胞溶解に関連した特定の3つの抗原:LFA−1、LFA
−2、並びにLFA−3JProc、 Watt、 Aead、 Sci、 U
SA、 79. pp、 7489−93 (1982)) 。
LFA−3は抗原産生細胞上に、および標的細胞、特に単球、顆粒球、CTC−
s、B−リンパ芽球細胞、平滑筋細胞、血管エンドセリアル細胞、並びに1a¥
l芽細胞上に認められる(スプリンガーら、前記文献)、LFA−3は、2つの
独特の細胞表面形態として存在する(ダストンら、「膜表面におけるL F A
−3細胞吸着糖蛋白質についてのアンカー機構」、Nature、 329.
DD、 846−848(1987)) 、これらの形態は、主として生体膜の
脂質二重層に対するその付着m楕によって異なる。この種のアンカー機構の1つ
は、伸びた疎水性アミノ酸を介するものであり、膜横断ドメインとも呼ばれ、脂
質二重層を貫通するものである。この形態のLFA−3をコードするcDNAは
、組込み膜形成とも呼ばれるが、既にクローン化され配列決定されでいる(ビー
・ウォルナーら、J EXD。
Hed、、 166、 pp、 923−32 (1987))。
その他、L F A、 −3は、蛋白質のC末端に共有結合により付着したホス
ファチジルイノシトール(’PIJ)含有糖脂質を介して、Bリンパ芽球細胞の
膜に挿入することが報告されている(ダストンら、前記文献)、この種の膜挿入
は、細胞表面にホスホイノシトール特異的ホスホリパーゼCを添加した後に蛋白
質の存在を観察することにより推論される。この酵素は、蛋白質のPI連結形態
のみを遊離する。これは組込み膜形成には影響を与えない、よって、この酵素の
存在下におけるLFA−3の遊離は、LFA−3がP■連結形態を有することを
示唆する。
LFA−3のPI連結形態は、遺伝子転写の他のRNAスプライシングから誘導
されると考えられる。これは、LFA−3の膜横断形態より、異なる細胞の種類
で、また異なる発育段階に際して、選択的に発現されると考えられる。
天然供給源、例えばリンパ芽球細胞からの精製により利用可能なものよりも、L
FA−3の組換えPI連結形態を大量に得るのが望ましい、更に望ましいのは、
LFA−3のPI連結形態から大量の可溶性LFA−3を得ることである。
九肌二歴羞
この発明は、これらの問題点を解決するものである。この発明の1つの観点は、
LFA−3の組換えPI連結形態の製造である。この発明の他の観点は、LFA
−3のPI連結形態からの可溶性LFA−3のgR造である。f&者の態様は、
PI連結アタッチメントmiを欠損するセルライン中でLFA−3のPI連結形
態をコードするDNA配列を発現させることにより達成される。この発明のなお
更なる観点は、LFA−3のPI連結形態から誘導される可溶性LFA−3の製
造方法である。この態様は、LFA−3のPI連結形態の疎水性J[!凹領域を
コードするDNA配列のこれらの蛋白質を除去することによって達成される。
この発明は、LFA−3のPI連結形態ま、たはその誘導体を適切な単細胞宿主
中で発現に際してコードするDNA配列を提供することによってこれらそれぞれ
の目標を達成するものである。
また、この発明は、これらのDNA配列を含有する刊換えDNA分子およびこれ
らにより形質転換された単細胞宿主を提供する。これらの宿主により、広範な治
療および診断組成物および方法に使用する、この発明のLFA−3のPI連結形
態、およびその誘導体の大量生産が可能となる。
この発明のDNA配列は、
(a)ファージλP24に担持されたDNA挿入物のDNA配列、および
(b)前記DNA配列によって発現に際してコードされるポリペプチドを発現に
際してコードするDNA配列よりなる群から選択される。
また、この発明のDNA配列は、L、 F A −3のPI連結形態の疎水性膜
横断領域をコードするDNA配列のこれらの部分を除去することによって製造さ
れるファージλP24中に担持されたDNA挿入物の誘導体から選択される。
l匡二應見l盈墨
第1図は、免疫アフィニティクロマトグラフィを使用してヒト赤血球から精製し
たヒトLFA−3のN末端および種々のペプチド断片のアミノ酸配列を示す。
第2図は、ヒト赤血球から精製したヒトLFA−3のアミノ酸配列から誘導され
た化学合成オリゴヌクレオチドDNAグローブの2つのプールを示す。
第3図は、ファージλP24に担持されたDNA挿入物のDNA配列およびこれ
から推論されたアミノ酸配列を示す。
第4図は、グラスミドpNNO1の配列決定に関連する部分を示す。
第5図は、プローブLP−10、LF−11、NN−A、NN−B、NN−C1
並びにNN−Dのヌクレオチド配列を示す。
第6図は、LFA−3の組込み膜形成をコードする、ファージλP24に担持さ
れたDNA挿入物(および推論されたアミノ酸配列)およびファージλHT16
に担持されたDNA挿入物(および推論されたアミノ酸配列)の比較を示す。
l引ゴQじ1j
末梢血液リンパ球から誘導されたλgtlocDNAライブラリーから、この発
明のDNA配列を単離した。しかしながら、LFA−3のPI連結形態を発現す
る他の細胞から調製したライブラリーを用いることもできる。これらには、例え
は、単球、顆粒球、CTL”s、B−リンパ芽球、平滑筋細胞、エンドセリアル
細胞並びに繊維芽細胞が包含される。
また、ヒトゲノムのバンクを使用することもできる。
このライブラリーをスクリーニングするため、一連の化学合成アンチセンスオリ
ゴヌクレオチドDNAグローブを使用した。ヒト赤血球から精製したLFA−3
を使用して決定したLFA−3の種々の断片のアミノ酸配列を考慮してこれらの
10−ブを選択しな、これらの断片を第1図に示す、最少の縮退のオリゴヌクレ
オチド10−ブの構成を許容した種々の領域からアミノ酸を選択した。
2つのプローブのプールを調製した:LF1およびLP2−5である。これらの
プールを第2図に示す、LFIは32倍縮退した20マーであり、LP2−5は
384倍縮退した20マーである。この後者の1−ルの高度の縮退のため、この
プールを4つのサブプールに更に分割した。LP2、LF3、LF4並びにLF
5であり、それぞれ96倍縮退である。
スクリーニングのため、ファージハイプリダイゼーションスクリーリングアッセ
イを利用し、このオリゴヌクレオチド10−ブをcDNAライブラリーにハイブ
リクイズさせた。
このグローブの1つにハイブリクイズするクローン、P24を選択した。更に、
単離を行い、プラスミドに選択したクローン、P24のcDNA挿入物をサブク
ローン化した後、そのヌクレオチド配列を決定し、これらのヌクレオチド配列か
らアミノ酸配列を推論した。
第3図に、ファージλP24のcDNA挿入物のヌクレオチド配列およびこれか
ら推論されたアミノ酸配列を示す、第3図に示すように、このcDNA挿入物は
、720bp(240アミノ酸)のオーブンリーディングフレーム、17bpの
5−非翻訳領域並びに93bpの3゛非翻訳領域を有する。また、膜横断ドメイ
ン、すなわちNag□−N 72%が存在する。P24の3−非翻訳領域は、ポ
リ(A)アデニル化部位を含有する。P24cDNAは240アミノ酸の蛋白質
をコードし、28アミノ酸のシグナル配列を含む6第6図に、LFA−3(HT
I 6)のM#Il込み形態のDNA配列および推論されたアミノ酸配列と、こ
の発明のLFA−3のPI連結形態との比較を示す、この比較から、LFA−3
の膜層込み形態のC末端におけるサイトプラズムドメインを含む最後の14アミ
ノ酸(A A 2゜e AA2□2)が、LFA−3のPI連結形態の4つの異
なるアミノ酸によって置換されていることは明らかである。
この発明のDNA配列:
(a)ファージλP24に担持されたDNA挿入物P24のDNA配列、および
(b)前記DNA配列により発現に際してコードされるポリペプチドを発現に際
してコードするDNA配列、すなわち、第3図に示され寄託されたクローンλP
24に含有されるcDNA配列は、この発明に従って種々の方法により以下に記
載するように使用することができる。
このDNA配列、その一部、またはその合成もしくは半合成コピーは、種々の変
異を調製する開始材料として使用することができる。この種の変異は、サイレン
ト、すなわち変異したコドンによってコードされるアミノ酸配列が変化しない変
異、またはノンサイレント、すなわち変異したコドンによってコードされるアミ
ノ酸配列が変化する変異とし得る。この発明のLFA−3−sを製造または使用
するに際して、両方の種類の変異が有用たり得る6例えば、これらの変異は、よ
り高いレベルの製造、より容易な精製、またはLFA−3のPI連結形態の分泌
されて短くなるかまたは可溶性の形態の製造を許容し得る。
また、この発明のDNA配列は、LFA−3のPI連結形態、またはその誘導体
を製造するのに有用であり、これらのDNA配列により形質転換されたPI連結
により蛋白質に付着し得る単細胞宿主、例えばCHOAI胞中でこれらによって
発現に際してコードされる。好ましくは、この発明の第2の態様によれば、これ
らのDNA配列は、PI連結アタッチメント機構を欠損するセルライン、例えば
マウスL−細胞、例えばL−M(tk−)細胞中で発現し得る。この場合、LF
A−3は、可溶性の形態で培地中に分泌され得る。このLFA−3の分泌形態は
、L−M (tk−)細胞の細胞内に保持されるかCHO#胞から抽出される他
の形態より約3kd小さい、理論に拘泥されることを望むものではないが、本発
明のDNA配列により、より小さい可溶性の形態のLFA−3が製造され分泌さ
れると考えられる。11!横断領域の一部は、PI連結アタッチメントi構を欠
損する細胞による分泌の前後で切断され、したがって細胞表面に対するLFA−
3のPI連結形態の十分な付着が妨害されるためである。
この発明の他の態様によれば、LFA−3のPI連結形態をコードするDNA配
列は、第3図のものと比較して改変しくアミノ酸−28〜212>、これから例
えば約ヌクレオチド662〜731のような疎水性膜横断領域をコードする蛋白
質を除去し、これらの改変された配列により形質転換された全ゆる細胞中で可溶
性LFA−3蛋白質の製造を図ることができる。
当業界で周知のように、この発明のDNA配列は、適切な発現ベクタ中でこれら
を発現制御配列に機能的に連結することにより発現し、適切な単細胞宿主を形質
転換するその発現ベクタに用いられる。
発現制御配列へのこの発明のDNA配列の機能的連結には、勿論、DNA配列の
上流の正確なリーディングフレーム中における翻訳開始シグナルの設定が包含さ
れる0発現されるこの発明の特定のDNA配列がメチオニンで開始しない場合(
例えば、成熟PI連結形態のLFA−3はフェニルアラニンで開始する)、開始
シグナルは結果的に付加的なアミノ酸、生成物のN末端に位置するメチオニンを
与える。この種のメチオニル含有生成物は、この発明の組成物および方法に直接
用いることができ、使用する前にメチオニンを除去するのが通常はより望ましい
、これらにより発現されたポリペプチドからこの種のN末端メチオニンを除去す
る方法は、当業界で利用可能である0例えば、ある種の宿主および発酵条件によ
り、生体内でN末端メチオニンの実質的に全ての除去が可能である。他の宿主は
、N末端メチオニンの試験管内における除去が必要である。しかしながら、この
種の生体内および試験管内における方法は、当業界で周知である。更に、この発
明のLFA−3−は、N末端におけるN末端メチオニンに加えてアミノ酸を含み
得る。このLFA−3は、これらのアミノ酸と共に使用することができ、または
これらは使用する前にN末端メチオニンにより切断され得る。
広範な種類の宿主/発現ベクタの組合せを、この発明のDNA配列の発現に際し
て用いることができる。有用な発現ベクタは、例えば、クロモシーム、非クロモ
シーム並びに合成りNA配列の断片、例えば種々の公知のSV40の誘導体およ
び公知の&Ii菌プラプラスミドえばcolEl、pcRl、pBR322、p
MB9並びにこれらの誘導体を含むイー・コリ由来のプラスミド、より広範な宿
主範囲のプラスミド、例えばRP4、ファージDNA、例えばファージλの多数
の誘導体、例えばNM989、並びに他のDNAファージ、例えばM13および
フィラメント状一本1DNAフアージ、酵母プラスミド、例えば2μプラスミド
またはその誘導体、真核細胞中で有用なベクタ、例えは動物細胞で有用なベクタ
およびプラスミドとファージDNAとの組合せから誘導されるベクタ、例えばフ
ァージDNAまたは他の発現制御配列を用いるよう改変されたプラスミドよりな
るものとし得る。この発明の好適な態様では、BG8、p BH312関連ベク
タ[ア・−ル・ゲートら、Ce1l、 45. pp、 685−98 (19
86) ]を用いる。
更に、広範な種類の発現制御配列のいずれが、機能的に連結された場合にDNA
配列の発現を制御する配列をこれらのベクタ中で使用してこの発明のDNA配列
を発現させる。この種の有用な発現制御配列には、例えば、SV40またはアデ
ノウィルスの初期および後期プロモータ、lac系、trp系、TACもしくは
TRC系、ファージλの主要オペレータおよびプロモータ領域、fdコート蛋白
質の制御領域、3−ホスホグリセレートキナーゼもしくは他の解糖系酵素のプロ
モータ、酸性ホスファターゼのプロモータ、例えばPbo2、酵母α接合因子の
プロモータ、並びに反核または真核細胞またはこれらのウィルスの遺伝子の発現
を制御するのが公知の他の配列、並びにこれらの種々の組合せが包含される。動
物細胞発現(例えば、L−M (tk−)細胞)については、アデノウィルス2
の主要後期プロモータから誘導された発現制御配列を使用するのが好適である。
また、広範な種類の単細胞宿主細胞が、この発明のDNA配列の発現に有用であ
る。これらの宿主には、周知の真核および原核宿主、例えばイー・コリ、シウド
モナス、バシルス、ストレプトミセス、カビ、例えば酵母、並びに動物細胞、例
え1fCHOおよ7JR1,1、B−Wオ、!:ヒL−Mlt!A胞、77リカ
ミドリザル細胞、例えはCo5t、CO37、B5C40、並びにBMTIOl
並びに組織培養におけるヒト細胞および植物細胞が包含され得る。LFA−3の
可溶性形態の発現のため、適切な宿主細胞は蛋白質のPIアタッチメントを欠損
する。L−M (tk−)Nil胞が好適である。
必すしも全てのベクタ、発現制御配列並びに宿主が十分に同等に機能してこの発
明のDNA配列を発現するわけではないことを勿論理解すべきである。また、全
ての宿主は、同一の発現系について十分量等に機能し得ない、しかしながら、当
業者であれば、特別な実験なしにまたこの発明の範囲を離れることなく、これら
のベクタ、発現vI#配列、並びに宿主の内から選択を行うことができよう0例
えば、ベクタを選択するに際し、ベクタはその中で複製する必要があるため、宿
主を考慮すべきである。ベクタのコピー数、そのコピー数を制御する能力、並び
にベクタによってコードされる全ゆる他の蛋白質の発現、例えば抗生物質マーカ
も同様に考慮すべきである。
発現制御配列を選択するに際し、種々の因子をも考慮すべきである。これらには
、例えば、この発明の、特に可能な二次構造に関し、系の相対的な長さ、その制
御性、並びにその特定のDNA配列との和合性が包含される。単細胞宿主は、選
択したベクタとのこれらの和合性、これらに対するこの発明のDNA配列によっ
て発現に際してコードされる生成物の毒性、これらの分泌特性、これらの蛋白質
を正確に折り畳む能力、これらの発酵要求性、並びにこの発明のDNA配列によ
って発現に際してコードされる生成物の精製の容易性を考慮して選択すべきであ
る。
これらのパラメータの内、当業者であれば、発酵に際して、または例えばマウス
細胞またはCHO[胞のラージスゲールによる動物培養に際して、この発明のD
NA配列を発現し得る種々のベクタ/発現制御系/宿主の組合せを選択し得る。
この発明のDNA配列の発現に際して生産されるポリペプチドは、発酵または動
物細胞培養から単離し、当業界で公知の種々の方法で精製することができる。こ
の種の単離および精製技術は、種々の因子、例えば生成物を如何にして製造する
か、それが可溶性であるか不溶性であるか、またそれは細胞から分泌されるかそ
れとも細胞を破壊することによって単離する必要があるのかに依存する。しかし
ながら、当業者であれば、この発明の範囲から離れることなく最も適切な単離お
よびvt!i!技術を選択し得る。
この発明のポリペプチドは、免疫応答を遮断または促進する組成物および方法に
有用である0例えば、これらは、標的細胞とのT細胞相互作用を妨害することに
より、細胞毒性Tリンパ球活性を阻害する活性を有する。これらは、免疫応答に
対して類似する遮断または促進効果を有する。これらはヘルパーTAIII胞と
標的細胞との相互作用を妨害するためである。
更に、この発明の化合物は、溶解および免疫応答につき特異的なT細胞を標的と
するのに、または特異的に標的としたT細胞に対してリンホカインのような薬物
を配送するのに使用し得る。更に詳しくは、この発明のポリペプチドの可溶性誘
導体は、Tリンパ球のCD2部位の飽和、したがってT細胞活性化の阻害に用い
ることができる。これは、組織移植対宿主疾患、自己免疫疾患、例えぼりウマチ
性関節炎、並びに同種組織移植切片拒否の回避に大いに有用であるのは明らかで
ある。更に、この発明のポリペプチドは、LFA−3のPI連結形態またはCD
2に対してモノクローナル抗体を越えて好適である。この発明のポリペプチドが
、ヒト以外の種において産生じた抗体より、ヒトにおいて免疫応答を誘発する傾
向がより少ないためである。この発明の治療組成物は、典型的には免疫抑制また
は増強に有効な量のこの種のポリペプチドと薬学的に許容し得るキャリヤとから
なる。この発明の治療方法は、これらの組成物を用いて薬学的に許容し得る様式
で患者を処置する工程からなる。
これらの治療に使用するこの発明の組成物は、種々の形態とすることができる。
これらには、例えば、固体、半固体並びに液体の投与形態、例えば錠剤、ビル、
粉末、液体溶液または懸濁液、リボ′ソーム、座薬、注入および注射溶液が包含
される。好適な形態は、投薬および治療適用の意図する様式に依存する。また、
この組成物は、好ましくは、当業者に公知の従来の薬学的に許容し得るキャリヤ
およびアジュバントを含む、好ましくは、この発明の組成物は単位投与の形態で
あり、通常は1日に1回以上患者に投与し得る。
一般に、本発明の薬学的組成物は、他の薬学的に重要なポリペプチド(例えばア
ルファーインターフェロン)に使用されるものと同様の方法および組成物を使用
して処方および投薬し得る。よって、このポリペプチドは、凍結乾燥形態で保存
し、投与の直前に滅菌水で再構成し、非経口的、皮下、静脈内または病巣内のよ
うな投与の通常の経路によって投薬することができる。
また、この発明のポリペプチドまたはこれらに対する抗体は、T細胞サブセット
またはCD2十細胞の検出、または過剰もしくは枯渇したT細胞を特徴とする疾
患、例えば自己免疫疾患、移植ウィルス宿主疾患並びに同種組織移植切片拒否の
モニタを行う診断組成物および方法に有用である。更に、この発明のポリペプチ
ドは、Tリンパ球の活性化またはTリンパ球媒介による標的細胞の殺傷を阻害す
るのに有用なLFA−3媒介付着の阻害剤のスクリーニングに使用することがで
きる。この種のスクリーニング技術は当業界で周知である。
i&後に、この発明のポリペプチドまたはこれらに対する抗体は、BおよびT細
胞を分離するのに有用である0例えば、固体支持体に結合した場合、この発明の
ポリペプチドまたはこれらに対する抗体は、BおよびT細胞を分離し得る。
この発明がより理解されるべく、以下の実施例を記載する。
これらの実施例は説明の目的のためのみであり、如何なる様式においてもこの発
明の範囲を限定するものとして構成されたものではない。
オリゴヌクレオチドグローブの合
エム・ダストンら、J、 EXI)、 Hed、、前記文献に記載されたように
先に精製され、ビー・ウォルナーら、前記文献に記載されたように配列決定され
たLFA−3のサンプル(ダナ・ファーバー・キャンサー・インスチチュート、
ボストン、マサチューセッツ)を得た0次に、アプライド・バイオシステムス3
0A DNA合成装置により、最少の核酸縮退(第1図の下線参照)を特徴とす
るLFA−3のサンプルのアミノ末端配列からの領域をコードするアンチセンス
オリゴヌクレオチドDNA10−プの2つのプールを化学的に合成した。
それぞれの選択されたアミノ酸配列について、全ての可能なコドンに相補的なプ
ローブのプールを合成した。DNAのみならずmRNAにおいても対応する配列
に対してそのハイブリダイゼーションを可能とするアンチセンスのプローブを合
成した。[γ−”P’1ATPおよびポリヌクレオチドキナーゼを使用し、この
オリゴヌクレオチド10−ブをラベルした(マキサムとギルバート、Proc、
Natl、 Acad、 Sci、、 74゜p、 560 (1977)
) 。
第2図に示すように、オリゴヌクレオチドグローブプールLFIは、32倍縮退
を有する20マーであった。10−ブプールLF2−5は、384倍縮退を有す
る20マーであった。しかしながら、その縮退を低減すべく、Glyに対する縮
退コドンをそれぞれのサブプールについて4つの可能なヌクレオチドの1つにス
プリットすることにより、このプールをそれぞれ96倍縮退の4つのサブプール
に合成した。その後、先に記載したように(ウォルナーら、Nattlre、
320.00゜77−81 (1986)) 、ヒト扁桃mRNAを含有するノ
ーザン・プロットに対する個々のサブプールのハイブリダイゼーションにより、
正しくない配列を含有する3つのプールから正しい配列を含有するサブプールを
選択した。オリゴヌクレオチドプローブのサブプールLF2は、ヒト扁桃RNA
において1300ヌクレオチド転写物とハイブリダイズしたが、これは、これが
正しい配列を含有することを示唆した。したがって、これを使用し、種々のライ
ブラリーをスクリーニングするLFIをプールしな。
λ tlo ′血゛ リンパcDNAライブラリーの末梢血液リンパ球(PBL
)DNAライブラリーを調製するため、1回の吸着を介して白血球泳動(1eu
kophoresis )#9からPBLを加工し、単球を除去した。その後、
IFNr1000U/mlおよび10μg/m1PHAを用いて24時間非吸着
細胞を刺激した。フェノール抽出(マニアティスら、Mo1ecular Cl
0nin17.0.187 (コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリ−
)(1982))を使用してこれらの細胞からRNAを単離し、1回のオリゴd
Tセルロース・クロマトグラフィーによりポリA” mRNAを調製した。
このRNAをエタノール沈澱させ、高速真空にてこれを乾燥し、このRNAを1
0μ1H20(0,5μg/μl)に再懸濁した。このRNAをCHs Hg
OH(5m M最終濃度)およびβ−メルカプトエタノール(0,26M)中で
室温にて10分開廷理した。その後、43℃で0.1M)リス−MCI (pH
8,3)にメチル水銀処理RNAを添加し、0、OIMMg、O,OIMDTT
、2mMバナジル複合体、5μgオリゴdT+t−+a 、20mMKCl、1
mMdCTP、dGTP、dTTP、0.5mMdATP、2μci [(Z
−’2P]dATP、並びに30U1.5μl AMV逆転写酵素(セイカガク
・アメリカ)、全j150μlとした。この混合物を室温で3分、44℃で3時
間インキュベートし、その時間接、2.5μlの0.5MEDTAを添加するこ
とにより反応を停止した。
等容量のフェノール:クロロホルム(1:1)を用いて反応混合物を抽出し、0
.2容の10MNH,OAcおよび2.5容のEtOHを用いて水相を2回沈澱
させ、これを真空下で乾燥させた。cDNAの収率は1,5μgであった。
合成の際にDNAポリメラーゼ■の大フラグメントを使用する以外は、オカヤマ
とベルブ(Mo1. Ce11. Biol、、 2. D。
161 (19132))およびグブラーとホ777 (Gene、 25.
p、 263(1983) )の方法に従って第2ストランドを合成した。
このDNAを80μITA緩衝液(0,33Mトリス酢酸(pH7,8)、0.
066MK酢酸、0.01MMg酢酸、0、OOIMDTT、50.czg/m
1BsA)、5μgRNアーゼA、4単位RNアーゼH150μMβNAD、8
単位イー・コリリガーゼ、0.3125mMdATP、dCTP、dGTP並び
にdTTP、12単位T、ポリメラーゼに再懸濁することにより二本fN c
D N Aを平滑末端とし、この混合物を37℃で90分間インキュベートし、
1/20容の0.5MEDTAを添加し、フェノール:クロロホルムにより抽出
した。0.01Mトリス−HCl (pH7,5)、0.1MNaC1、O,O
OIMEDTA中にて0150セフアデツクスカラムにより水相のクロマトグラ
フィを行い、二本鎖c D N Aを含有するリードビークを補集し、これをエ
タノール沈澱させた。収Ji:605μgcDNA。
標準的な手順を使用し、この二本鎖cDNAをリンカ35S’AATTCにAC
;CTCCAGCC;CGGCC(、C3’3’ GCTCGAGCTCGCG
CCGGCC,S’に連結した。その後、5500セフアクリルカラム上で80
0bpおよびより長い断片のcDNAの大きさ選択を行い、Ec oRI消化λ
gtloにこれを連結した。製造者のグロトコールに従って連結反応の分画をギ
ガバック(ストラテジーン)にパッケージした。パッケージしたファージを使用
し、イー・コリBNN102細胞に感染させ、増幅するために細胞をブレーティ
ングした。得られたライブラリーは、1.125X10’の独立した組換え体を
含有していた。
ライブラリーのスクリーニング
ラベルしたオリゴヌクレオチドプローブLFIを用い、ベントンとデービス(S
cience、 196. o、 180 (1977) )のプラークハイブ
リダイゼーションスクリーニング技術を使用して、前記調製したPBLcDNA
ライブラリーをスクリーニングした。
Lブロスおよび0.2%マルトース中のBNN 102細胞の一夜培養物をベレ
ット化し、これを等容量のSMM衝液(50mMトリスHCI (pH7,5)
、100mMNaCl、10mMMg5O,、並びに0.01%ゼラチン)に再
懸濁した。その後、予め室温にて15分間1.5×106フアージ粒子により9
m夏の細胞を吸着させ、これらを30のLBMgプレートにブレーティングした
。
37℃における8時間のインキュベーションの後、このプレートに由来するフィ
ルタにファージを吸着させ、0.5NNaOH/1.5MNaCIのプール上に
5分間これらを置くことによってフィルタを溶解させ、その後同じ緩衝液に5分
間これらを浸漬した。0.5Mトリス−MCI(pH7,4)、1.5MNaC
1にそれぞれ5分間2回これらを浸漬することによりフィルタを中和し、IMN
H,OAc中で2分間これらをリンスし、空気によりフィルタを乾燥させ、80
℃で2時間これらを焼成した。
0.2%ポリビニルピロリドン、0.2%フィコール(MW400,000)、
0.2%ウシ血清アルブミン、0.05M)リス−MCI (pH7,5)、1
M塩化ナトリウム、0.1%ビロリン酸ナトリウム、1%SDS、並びに10%
硫酸デキストラン(MW500.000>中で予備ハイブリダイズし、)冨ルタ
をオリゴヌクレオチドプローブLFIにハイブリダイズさせた。オートラジオグ
ラフィによリハイブリダイズするλ−cDNAを検出した。
最初にPBLライブラリーから26の陽性のファージを選択し、これらのクロー
ンを再スクリーニングし、同じプローブを使用して低密度にてこれらのプラーク
精製を行った。
P24cDNAクローンの “
DNA配列解析により、前記スクリーニングしたクローン、P24からcDNA
の特徴を調べた。クローンλP24からNot工消化したDNAをベクタpNN
O1にサブクローン化してP24を得、配列解析°を進めた。λP24の全挿入
物は単一のNot工断片を含有していた。サブクローン化のため、一般に使用さ
れる技術を用い、ベクタのEc oRI部位またはSmaI部位を使用した。
°制限消化および新たな合成断片による置換によりpUC8の合成ポリリンカを
除去することにより、配列決定プラスミドpNNO1を作成した。pUCプラス
ミドに共通する2、5kbの骨格は、複製開始点を与えると共にアンピシリン耐
性を与えるものであり、変化していない。
pNNOlの新たに合成した部分を第4図に示す。
主としてマキサムとギルバートの方法(Heth、 Enzymoloay。
65、 pf)、 499−560. (1980) )によりサブクローンの
DNA配列を決定した。しかしながら、幾つかの断片については、チャーチとギ
ルバートの関連する手11j (Proc、 Natl、 Acad。
Sci、 USA、 81.0.199t (1984))を使用した。pNN
Olの構造は、チャーチーギルバートのアプローチにより、NOt工消化および
4つの20ヌクレオチド長さのプローブ:NN−A、NN−B、NN−C並びに
NN−Dを使用し、挿入した断片の末端の配列決定を可能とする。第5図を参照
するとよい。
第3図は、ファージλP24のcDNA挿入物のDNA配列を示す、またこれは
、これから推論されたアミノ酸配列を示す。
P24cDNAからのLFA−3の連結F態の決R24cDNAによってコード
されたLFA−3の連結形態の特徴を決定した。R1,1セルラインを選択した
。
PI連結により膜に付着する表面抗原を発現することが知られているためである
。
R24/R1,1、HT16/R1,1のクローンの5X10’細胞(LFA−
3の膜層込み形態をコードするcDNAにより感染されたR1.1セルライン(
ビー・ウオルナーら、前記大獄))およびR1,1!胞を1.5μlのホスホイ
ノシトール特異的ホスホリパーゼC(PIPLC)を用いて37℃で1時間イン
キュベートした。インキュベートに際してPIPLCは、細胞表面からPI連結
蛋白質を放出するが、他の機楕、例えば膜層込み蛋白質によって細胞表面に付着
された蛋白質に対しては全く影響を与えないことが知られている(エム−oつ、
J、 Biochen、、 244. p、 1(1987)) 。
FAC3により検定した表面蛍光の減少により、R24/R1,1またはHT1
6/R1,1の細胞表面から放出されたLFA−3の量を測定した。R24/R
1,1細胞とPIPLCとのインキュベーションにより、結果的に95%の表面
LFA−3が放出されるのに対し、PIPLCはR1,1細胞またはHT16/
R1,1細胞の螢光に対して全く影響を与えないことが分った。これは、R24
cDNAがLFA−3のPI連結形態をコードすることを示す。
R24’/R1,1由来のLFA−3のPI連結形態の他の細鳳会!と11
次に、R1,1細胞中で発現されたものとしてR24cDNAに由来するLFA
−3のPI連結形態がR24/R1,1の他の細胞に対する吸着を媒介するか否
かを試験しf、z、CD2cDNA (Ll 14)を発現するL41B胞を用
いるロゼツト化(rosetting)解析を行うことによりこれを試験した。
6穴の組織培養グレートの9.6cm2の穴で、六当り3X10’細胞の細胞密
度としてコントロールし細胞およびLl 14 (CD2感染)細胞を生育させ
た。ロスウェル・パーク・メモリアル・インキュベート(RPMI 1060)
培地を用いて穴を2回洗浄してIfA122残渣および死滅した細胞を除去した
後、コントロールとして1.5xlO’ R24/R1,1またはR1,1細胞
を穴当り添加した。ツルバール・セントリフエージ中にて4℃で2分間400r
pmでプレートを回転させた。4℃で2時間細胞をインキュベートした後、RP
M11060培地を用いて穴を洗浄して過剰のR24/R1,1またはR1,1
418胞を除去した。顕微鏡下で測定したものとしてR24/R1,1細胞をL
L14M胞によりロゼツト化しな、L114細胞によるR24/R1,1のロゼ
ツト化を観察したが、非感染コントロール細胞にはよらなかった。このロゼツト
化は、LFA−3(TS2/9)に対してMAb、またはCD2 (TS2/1
8)に対してMAbにより阻害され得た。これは、LFA−3のPI連結形態が
、マウスL細胞で発現された組換えCD2との相互作用を許容する構造で、R1
,1細胞の細胞表面で発現されることを示す、R24/R1,IMAIl@また
は非感染R1,1細胞は非感染マウスL細胞によりロゼツト化せず、これはこれ
らの細胞間相互作用の特異性を示す。
CHOI t:8g+るR24cDNA由来のLFA−3のP11藍星呈久11
R24のLFA−3cDNA断片のフレニュー平滑末端化NotIPI連結形態
をグラスミドpJOD−sの平滑末端化5alI部位に挿入してpJOD−s−
LFA3P24を得た。
ベクタpJOD−5は、イン・ビトロ・インターナショナル・インク・カルチャ
ー・コレクション、611P、ハモンド・フェリー・アールディ、リンチカム、
メリーランド、21090に、1988年7月22日に寄託され、受託番号10
179を受けた。
次に、CHO+i[[I胞の感染のため、Pvu■を用いてpJOD−s−LF
A3P24を線状化した。室温で20分間、TEおよび1xHEBS (137
mMNae 1.5mMKCl、010030MNa2HPO,、,7H20,
6mMデキストロース、20mMヘベス(pH7,1))中の0.125MCa
C12を用いて10μgのPvuI線状化D?’りAをインキュベートした。ア
ルファ“−MEM培地中にてDNAを細胞に添加し、37℃で4時間インキュベ
ートした。培地を除去した後、アルファ” −MEM中10%クリセロール中で
室温にて4分間細胞をインキュベートした。培地を用いて細胞をリンスし、アル
ファ“−MEM中で2日間生育させ、その後選択培地(アルファー−MEM)に
移した。
FAC3分析によりLFA−3のPI連結形態の発現を測定した。FAC3によ
る分析のため、それぞれのR24−CHOメントレキセートクローンおよびコン
トロールCHO細胞当りlX106細胞を、ハンクスB55II街液、。5ME
DTAを用いて4℃で15分間インキュベートすることにより、組織培養プッシ
ュから除去した。その後分離した細胞をペレット化し、50μIのPBNII街
液(IXPBSl、5%B5A1.1%アジ化ナトリウム)に再懸濁し、氷上で
45分間100μlのMAbTS2/9 (1,2mg/m1)(チム・スプリ
ンガーの寄贈)を用いてインキュベートした6次に、1mlのPBN綬街液を用
いて細胞を2回洗浄し、遠心によりペレット化した。ltl[1胞ベレツトをP
BNM衝液中のFCTの1:50希釈(螢光共役アフイニテイ精製F(ab)2
1!lr片ヤギ抗ウサギI g G (キャペル、バイオメディカル、ペンシル
バニア))の100μmに再懸濁した。
遠心により細胞をペレット化し、1mlのPBN緩衝液に細胞ペレットを2回再
懸濁することにより過剰のPCIを除去した。その後、800μmの1xPBs
に細胞を再懸濁し、FAC3上で螢光強度を測定した。コントロールCH041
1I胞より5〜50倍高い螢光を示す5つのクローンを認めた。
R1,1細 におけるR24cDNA由来LFA−3のPI温lu1匹!とl勇
発現ベクタBG312から誘導された発現ベクタBG24を使用した。NotI
によりプラスミドp 24 DNAを消化することによりBG24を構成し、フ
レニューにより平滑末端とした0次に、p24の860bpNotI断片を単離
し、続いてEc oRIで線状化した平滑末端発現ベクタBG368を用いて連
結を行った。BG368は次のようにして作成した。動物発現ベクタpBG31
2(アール・ゲートら、Ce1l、 45. pp、 685−98 (198
6) )をEc oR4およびBglI[を用いて消化し、2つのEcoRIお
よび2つのBgln制限部位の1つを欠失させた(位置0のEcoRI部位およ
びほぼ位置900に位置するBglI[部位)。
NruIを用いてBG24の90μgDNAを線状化し、0.29UVでバイオ
ラド(リッチモンド、カリポルニア)シーンパルスを使用し、960μFDに設
定した容量を用いて、DNAエレクトロボーレーションにより、10μgのNr
uI線状化pTCFDNA (エフ・グロスベルトら、Nucleic Ac1
d Res、 10. o、 6715 (1982))および300μgの超
音波処理サケ精子DNAを用いて作成した。RPM11060培地+1mg/m
1G418中にて、感染のため、R1,1細胞を選択した0選択培地による96
穴デイツシユの穴当り10’細胞まで希釈を限定した後に単一クローンを選択し
た。G418に耐性の8つのクローンを、前記したようにFAC3分析によりL
FA−3発現のPI連結形態について検定した。8つの全てのP24/R1,1
クローンは、R1,1コントロール細胞より10〜1000倍高いレベルでLF
A−3のPI連結形態を発現した。
L細 におCるLFA−3P24cDNAのpr連結ノ、の1戊
マウスLm胞でP 24. c D N Aを発現させるため、前記したように
90μgのプラスミドBG24DNAを共感染させたが、これは、Nru Iに
より、チミジンキナーゼ遺伝子(tk)(グロスベルドら、前記文献)を担持す
る10μgプラスミドpOPFDNAを用い、5caIにより線状化し、1xl
O’ L−M (tk−)細胞(シー・ビー・チルホースト、J、 l111u
n、 131. p、 2032 (1983) )とし、前記したエレクトロ
ボーレーションによった。100mmプレート当りI×105細胞の細胞密度で
DMEM+HAT中でこれらを生育させることによるtk発現により感染細胞を
選択した。クローンを拾い、100mmディツシュ当り5X10’細胞に拡大し
、前記したようにFAC3分析によりLFA−3のPI連結形態の発現を検定し
た。コントロール細胞のレベルを越える幾つかの発現を認めたが、LFA−3の
PI連結形態の70%は後記するように培地に分泌された。
P24/Lm からのLFA−3の 秘史に、P 24/L細胞がLFA−3を
分泌するか否か試験することを意図した。このマウス上セルライン、L−M (
tk−)は、PI連結アタッチメント機構を欠損することか知られているためで
ある。P24細胞を358−metを用いて代謝的にラベルし、この′sSラベ
ルしたLAF−3のPI連結形態を、MAbTS2/9 (チム・スプリンガー
の寄贈)を用いて培地から次のようにして沈澱させた。3xlO’ P24/L
、HT16/L (ビー・ウオルナーら、前記文献)またはL(tk−)細胞を
、それぞれ6穴細胞培養プレートの1穴にブレーティングし、DMEM−HAT
完全培地(DMEM+HAT+10%FC3+グルタミン)中で一夜生育させた
。その後、メチオニン(MEM>を含有しないIX最少必須培地イーグル(改変
)を用いて穴をリンスした*”Smetラベルのため、1.5mlのMEM培地
(メチオニンを含有しない)、プラスグルタミン、2.5%完全DMEM並びに
225μci3sSmet にュー・イングランド・ヌクレア、ダルウェア、1
135mCi/μm)をそれぞれの穴に添加し、37℃で18時間インキュベー
トした。0.7mlの培地に対し、アガロースに共役した10μmのMAbTS
2/9を添加し、混合物を4℃で一夜振盪した。それぞれの穴に対し、300μ
mのDOCi衝液(両液mM)リス(pH7,3)、50mM塩化ナトリウム1
.5%ジオキシコレート5.5%トリトンX100)を添加し、プレートから細
胞をかき取り、エッペンドルフチューブに移し、ポルテックスにかけ、室温で1
5分間遠心した。この上澄100μmに対し、アガロースに共役した10μlの
MAbTS2/9を添加し、i=しながら4℃で一夜インキユベートした。TS
2/9−アガo−ス3sS−LFA=3複合体を遠心によりベレット化し、1m
lのDOCW街液を用いて3回洗浄し、50μlのSDS装填M、両液に再懸濁
した。”5−LFA−3(P T連結形態)は、複合体を65℃で10分間加熱
することによりTS2/9−アガロースから解離した。TS2/9アガロースを
遠心により沈澱させ、25μlの上澄を還元SDSポリアクリルアミドゲル上で
電気泳動した。P24/L細胞の培地からのMAbTS2/9を伴う55kd3
sSラベル蛋白質の沈澱のみが認められ、L (tk−)コントロール細胞の培
地からは認められなかった。
5DS−PEGEにより、P24/L細胞から分泌された353ラベルLFA−
3は、P 24/L+I[[I胞またはHT16/LME胞の細胞内に保持され
たssSラベルLFA−3よりおよそ3kd小さいと測定された。これは、疎水
性ポテンシャル膜横断領域の全部または一部が分泌の前に除去され、これにより
LFA−3のPI連結形態の細胞表面膜への有効な組込みが妨害されたことを示
す。
この発明のLFA−3cDNA配列のPI連結形態を担持する次のプラスミドを
、1988年7月22日にリンチカム、メリーランドのイン・ビトロ・インター
ナショナル・インコ・カルチャー・コレクションに寄託した:このプラスミドは
受託番号IVI−10180を与えられた。
この発明の多数の態様を前記したが、その基本的な構成を改変して、この発明の
方法および組成物を利用する他の態様を提供し得ることは明らかである。したが
って、この発明の範囲は、ここに添付する請求の範囲によって規定され、例とし
て示した特定の!B橡によらないことを理解すべきである。
FIG、I
NH2末4 : rs凹乃宜αycxvTrHvps+pLFA−3LKEVL
h五KQK巨五VAELT72−73 : DKVAELENSEFT9. :
VYLDTVSGSLTIYNLTST、o5: FFLYVLESLPSP
TLTCAL”68 : Gr、語YS
FIG、 5
trp ly+ lys gin lys asp 1ys5’ TGG 八人
A AAA CAG AAA G入C入λへCCTC入
FIG、 3
?24アミノvLhよび’cDNAWfJFIG、 4
−i−−−−−− PUC−−−−−−−11−−−−−−クローンイしS
七 〇
FIG、6A
H丁16お・よびp211 c DNA枇東FIG、 6B
国際調査報告
1++−・神−^…丑1・P倚や PC?/υS 89103652国際調査報
告
US 8903652
0発 明 者 へツション、キャサリン アメス、
リカ合衆国、マサチューセッツ 02190.サウス ウェイマフアランティン
レーン 96
Claims (25)
- 1.(a)ファージ入P24に担持されたDNA挿入物のDNA配列および (b)前記DNA配列によって発現に際してコードされるポリペプチドを発現に 際してコードするDNA配列よりなる群から選択されるDNA配列。
- 2.第3図の式N1−830のDNA配列、第3図の式N18−830のDNA 配列、第3図の式N102−830のDNA配列並びに前記DNA配列のいずれ かによって発現に際してコードされるポリペプチドを発現に際してコードするD NA配列よりなる群から選択されるDNA配列。
- 3.第3図の式N1−653−N738−830のDNA配列、第3図の式N1 02−653−N738−830のDNA配列、第3図の式N1−662−N7 38−830のDNA配列、第3図の式N102−662−N738−830の DNA配列、第3図の式N1−638−N738−830のDNA配列、第3図 の式N102−638−N738−830のDNA配列、第3図の式N1−70 1−N738−830のDNA配列、第3図の式N102−701−N738− 830のDNA配列、並びに前記DNA配列のいずれかによって発現に際してコ ードされるポリペプチドを発現に際してコードするDNA配列よりなる群がら選 択されるDNA配列。
- 4.請求項1または2記載のDNA配列からなる組換えDNA分子であって、前 記DNA配列が、前記組換えDNA分子中で発現制御配列に機能的に連結された 組換えDNA分子。
- 5.請求項3記載のDNA配列からなる組換えDNA分子であって、前記DNA 配列が、前記組換えDNA分子中で発現制御配列に機能的に連結された組換えD NA分子。
- 6.請求項4または5記載の組換えDNA分子であって、前記発現制御配列が、 SV40またはアデノウイルスの初期または後期プロモータ、lac系、trp 系、TAC系、TRC系、ファージλの主要オペレータおよびプロモータ領域、 fdコート蛋白質の制御領域、3−ホスホグリセレートキナーゼまたは他の解糖 系酵素のプロモータ、酸性ホスファターゼのプロモータ並びに酵母α−接合因子 のプロモータよりなる群から選択される組換えDNA分子。
- 7.分子が、pJOD−s−しFA3P24およびBG24よりなる群から選択 される請求項4記載の組換えDNA分子。
- 8.請求項4記載の組換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主。
- 9.PI連結アタッチメント機構を欠損することを特徴とする請求項4記載の組 換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主。
- 10.請求項5記載の組換えDNA分子により形質転換された単細胞宿主。
- 11.請求項8または10記載の宿主であって、前記宿主が、イー・コリ、シウ ドモナス、バシルス、ストレプトミセス、酵母、カビ、動物細胞、植物細胞並び に組織培養によるヒト細胞の種よりなる群から選択される宿主。
- 12.動物細胞が、CHOおよびR1.1よりなる群から選択される請求項11 記載の単細胞宿主。
- 13.宿主がL−M(tk−)である請求項9記載の単細胞宿主。
- 14.請求項8記載の単細胞宿主を培養する工程からなるポリペプチドの製造方 法。
- 15.形質転換宿主が、 CHO(pJOD−s−LFA3P24)およびR1.1(BG24)よりなる 群から選択される請求項14記載の方法。
- 16.請求項9記載の単細胞宿主を培養する工程からなる可溶性ポリペプチドの 製造方法。
- 17.請求項10記載の単細胞宿主を培養する工程からなる可溶性ポリペプチド の製造方法。
- 18.形質転換宿主を、し−M(tk−)(BG24)およびL−M(tk−) (pJOD−s−LFA3P24)よりなる群から選択する請求項16記載の方 法。
- 19.請求項1または2記載のDNA配列よりなる群から選択されるDNA配列 によって発現に際してコードされるポリペプチドであって、前記ポリペプチドが ヒト起源の他の蛋白質を実質的に含有しないポリペプチド。
- 20.免疫抑制的または増強的な有効量の請求項19記載のポリペプチドと薬学 的に許容し得るキャリヤとからなる薬学的組成物。
- 21.患者を処置するに際し、請求項20記載の組成物を用いて薬学的に許容し 得る様式によりこれらを処置する工程からなる患者処置方法。
- 22.診断的に有効量の請求項19記載のポリペプチドまたはこれに対する抗体 からなる、T細胞サブセット、CD2+細胞を検出するための、または過剰もし くは枯渇したT細胞を特徴とする疾患の原因をモニタするための診断組成物。
- 23.診断として請求項22記載の組成物を用いる工程からなる、T細胞サブセ ット、CD2+細胞を検出するための、または過剰もしくは枯渇したT細胞を特 徴とする疾患の原因をモニタするための方法。
- 24.請求項23記載の組成物からなる、T細胞サブセット、CD2+細胞を検 出するための、または過剰もしくは枯渇した丁細胞を特徴とする疾患の原因をモ ニタするための手段。
- 25.LFA−3阻害剤を単離する方法であって、前記方法が、(a)p24に よりセルラインを感染し(b)ジューカット(jurkatt)細胞および前記 感染セルラインを用いて結合アッセイを行い、更に(c)工程(a)の細胞に対 するジューカット細胞の結合を阻害する分子を選択する ことからなるLFA−3インヒビターの単離方法。
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