JPH04500023A - 子宮内避妊具および抜去用鉗子 - Google Patents

子宮内避妊具および抜去用鉗子

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 子宮内避妊具および抜去用鉗子 技術分野 本発明は、婦人科の医学に関し、特に、避妊に関する。
背景技術 子宮内避妊具(IUCD)は、確実であり、よく知られている避妊法である。最 新のものは、ポリエチレン製フレームに、銀芯を有する銅の巻線を設けた構造で あり、この銀芯により子宮内部で銅が分解するのを防止している。代表的なデザ インは、T字型のバリエーションである。T字のアーム部によって避妊具を子宮 腔内に固定し、軸部の根元には1本または2本の糸を取りつけである。この糸を 子宮頚管から外部に出しておき、子宮内避妊具を抜去する際にはこれを引張れば よい。
IUCDが厳密にはどのような働きをするのかはまだ解明されていないが、IU CDの存在により、精子の移動、受精、受精卵の着床が妨げられるものと考えら れている。
従来のI UCDの構造には、多くの問題が存することが指摘されている。たと えば、挿入時の子宮穿孔、避妊の失敗、脱落、性交困難、I UCDの「行方不 明」、感染の危険とその結果としての不妊などである。
挿入時の子宮穿孔は時折発生する弊害であり、装着者がI UCDの安全な装着 に自信を持てるようになるまでには、徹底した訓練が必要である。I UCDの 構造によっては、挿入時に適正な位置合わせをするには、複雑な「押−引一押」 の技術や同等の技術が要求される。要求される技術が簡単であればあるほど、そ のような弊害の発生頻度が少なくなることは明らかである。
避妊の失敗は、多くの場合、I UCDの不正配置や部分的脱落によるものと考 えられている。したがって、子宮内避妊具は「子宮底志向」、すなわち、できる かぎり上部の子宮底に近い位置に置かれるべきである。この位置に装着されたと き、子宮内避妊具は最大の避妊効果を発揮する。
脱落は珍しくない問題であり、子宮の収縮が主な原因であると考えられている。
多くの構造では、脱落の可能性を少なくしようと、アームにつめを設けている。
従来の構造のIUCDの抜去に必要な糸のせいで、男性の側の性交困難が起きる ことがある。これは、時として、子宮内避妊具を外してほしいという要求の原因 となる。糸を備えたことによるさらなる欠点は、IUCDが装着されていること を性交相手に「!!露」してしまうことである。
これは、特に、避妊をするかどうか、また、どんな避妊法を用いるかどうかの決 定権を奪おうと女性連が奮闘している現代文明においては、大きな欠点といえる 。
時として、糸は「紛失」したり、子宮腔内に取り込まれたりして、抜去を希望し たときに見つけることができなくなる。このような場合、特殊な器具を用いて子 宮内避妊具を回収することになるが、もともと、このタイプの子宮内避妊具は糸 なしで抜去できるようには設計されていない。
したがって、抜去作業は不成功に終わることがあり、この場合には、I UCD の回収のため、患者は全身麻酔のもとに「拡張および掻爬」を受ける必要が生じ る。
いくつかの大規模な研究において、IUCDの使用が骨盤内感染に関連があると 発表されており、性交相手が多数にのぼり性交により感染する疾病の恐れが増大 することがおもな危険因子であることが示唆されている。糸が単繊維物質である か多繊維物質であるかには関係なく、子宮腔内への細菌の上行感染は糸に添って 起こり得ることが種々の研究により証明されている。さらに、糸により子宮の正 常な抗菌保護作用が妨害されることも示唆されている。糸を持たない構造のもの も過去には存在したが、抜去には、全身麻酔のもとて子宮頚管の拡張を行わねば ならなかった。
骨盤内感染は卵管の炎症を導き、不妊症の原因となることがある。これら2つの 弊害の危険は、特に米国においてI UCDの使用が著しく減少したことの主な 理由である。
本発明の目的は、上述した欠点のいくつかあるいは全てを克服あるいは緩和でき る、改良された子宮内避妊具を提供することである。
発明の開示 1つの態様において、本発明は、子宮内への導入時には圧縮でき、挿入後は子宮 腔内に適合した形をとり、ループと子宮のあいだに弾性接触を保つ、糸なしの弾 性ループ型子宮内避妊具である。
本発明の1つの特徴は、子宮内避妊具が子宮内への導入時には圧縮され、その後 ばねが開いて閉ループの形をとり、子宮の形状に適合することである。弛みは弾 性によって解消されることから、ワンサイズのI UCDで、たいていの子宮に 適合できるという利点がある。これは、従来の、より剛性のT型構造と対照的で ある。子宮内避妊具にこのような汎用性のある閉ループ構造をもたせたことによ り、子宮頚管を通じ細い鉗子を使用してループのどこか一部分を把持するという 手段を用いて、子宮内避妊具を容易に抜去することができる。
好都合なことに、ループは子宮収縮の際にも圧縮自在であるため、子宮内避妊具 が下方に押されて脱落し排出される可能性が少なくなる。子宮収縮のエネルギー は、ループの弾性圧縮に変換され、子宮内避妊具の脱落にはつながらない。
本発明の別の特徴は、細い鉗子に設けられた噛合部が、その内部弾力性を備えた 構造により、子宮頚管から進入する際には開離しており、閉ループI UCDの 一部と接触するまでは開いた状態を保ち、細いカニユーレ(套管)を噛合部の上 に前進させてこれらを閉じ、I UCDをとらえるということである。すなわち 、この仕組みは単純な「押−押」技術である。カニユーレ内で鉗子をもはや後退 させられなくなることから、操作者は子宮内避妊具が「とらえられた」ことを知 り、鉗子とカニユーレの双方を引き抜くことによりI UCDを抜去できる。
本発明の他の特徴は、糸なしのI UCDの回収具が非常に単純な構成をもっこ とであり、したがって、プラスチック材料から安価に製造でき、使用後は廃棄し てしまえば再利用のための殺菌消毒の必要がなくなる。
図面の簡単な説明 第1図は、子宮腔の模式図内での、本発明にががるIUCDの正面平面図を示す 図である。
第2図は、子宮腔内に挿入するための案内具に「装填した」状態での、第1図の IUCDの正面図を示す図である。
第3図a、b、cは、第1図のI UCDの抜去用鉗子の正面図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の一例を図面を参照して説明する。
第1図には、子宮腔内の形状に適応した概略6角形のIUCDが示されティる。
各辺2.4.6.s、10.12は子宮壁に対して凹形をなし、結節部14,1 6.18゜20は子宮に弾性接触を保って押しつlすられている。このように、 結節部は子宮内避妊具を子宮内の上方位置、すなわち、子宮底の近傍に保ち、子 宮内での位置を固定する役割を果たしている。
子宮内避妊具の基本構造はポリエチレンからなり、辺2および12は銅線コイル に被覆されている。必要に応じて、さらに辺4および10を被覆すれば、大量の 銅を包含することになり避妊効果を延長できる。避妊効果や治療効果があると考 えられている他の金属や化学薬品(たとえば黄体ホルモン)を同様に使用しても よい。ボタン部22により、辺2および12の自由端を合わせて保持している。
辺6および8の間に形成された懸架部24は、後述するように、子宮内避妊具の 挿入と抜去の双方に役立つものである。
第2図には、案内具26に装填されたIUCDが示されている。I UCDは、 トロカール(套管針)28の助けを借りて、この案内具の中を通って、子宮腔内 に配置される。
この間、トロカール28はI UCDの懸架部24に連結されている。ボタン部 22は、装填時に子宮内避妊具が案内具内に押し込まれすぎるのを止めるように 設計されており、また、挿入時の子宮穿孔の可能性を減少させるべく比較的大き な丸みを帯びた表面を有している。IUCDの中央に剛性の軸をもたないことか ら、挿入時の穿孔の原因となる過剰な圧力が加わる可能性はさらに少なくなって いる。
第3図には、本発明の一態様による、゛「押−押一引」技術によって鉗子がIU CDをつかんで回収する動作が模式的に示されている。 鉗子は、スタイレット (細針)52を有するカニユーレ50を備え、スタイレットの先端は分岐し、て 噛合部54を形成している。スタイレットの反対側の端部にはリング56が形成 されている。
第3a図に示した位置では、噛合部54は最大限突出し、硬質プラスチック製で 、固有の弾性により開離する方向に反り返るように形成されている。
I UCDの懸架部24が鉗子の噛合部540間にあると判断したら、カニユー レ50を前進させることにより、噛合部をかみ合わせてつかむ(第3b図および 第3c図)。
リング56を牽引して抵抗があったら、IUCDはすでにアームの間にとらえら れたのである。最後に、鉗子とIUCDを一緒に抜去する。
以上述べたとおり、本発明にかかるI UCDは、子宮腔に合わせた形状、弾性 、子宮壁に接触する結節部を備え、子宮腔内で固定されるように設計されている 。しかしながら、万一、子宮腔内で子宮内避妊具が回転して懸架部24が子宮頚 管からずれたとしても、ループ構造を備えたことにより、ループの子宮頚管に面 しているどこかの部分を鉗子でつかむことができ、実質的に上述と同一の方法で 抜去可能である。
補正書の翻訳文提出帯(特許法第184条の8)いくつかの大規模な研究におい て、I UCDの使用が骨平成3年2月12日

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.子宮内への導入時には圧縮でき、挿入後は子宮腔内に適合した形をとり、ル ープと子宮の間に弾性接触を保つようにしたことを特徴とする、糸なしの弾性ル ープ型子宮内避妊具。
  2. 2.上記ループは、結節部により連結された少なくとも3つの辺を備え、前記結 節部は、子宮内避妊具が装着されたとき、各辺のもつ弾性により子宮と接触する よう付勢されることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の子宮内避妊具 。
  3. 3.子宮内避妊具の抜去を容易にするため、上記辺の1つを懸架状に形成したこ とを特徴とする、特許請求の範囲第1項および第2項のいずれかに記載の子宮内 避妊具。
  4. 4.子宮内避妊具の先端にボタン部を形成し、子宮内避妊具挿入時に子宮壁に加 わる圧力を緩和できるようにしたことを特徴とする、特許請求の範囲第1乃至第 3項のいずれかに記載の子宮内避妊具。
  5. 5.カニューレを備え、上記カニューレは、上記圧縮状態のループ、および、カ ニューレ内を移動して子宮内避妊具を押し出すことができるトロカールとを収容 できる大きさを有することを特徴とする、特許請求の範囲第1項乃至第3項のい ずれかに記載の子宮内避妊具と組み合わせられる子宮内避妊具用案内具。
  6. 6.上記ボタン部は、上記カニューレの開口部よりも大きいため、子宮内避妊具 のカニューレ内への挿入を制限できることを特徴とする、特許請求の範囲第4項 に記載の子宮内避妊具と組み合わせられる、特許請求の範囲第5項に記載の子宮 内避妊具用案内具。
  7. 7.カニューレと、分岐した噛合部を有するスタイレットとを備え、上記噛合部 は、上記子宮内避妊具の一部分にかみ合わせることができ、カニューレから突出 したときには噛合部が開離する方向に付勢されるような弾性を有していることを 特徴とする、特許請求の範囲第1乃至第5項のいずれかに記載の子宮内避妊具に 用いられる子宮内避妊具用回収具。
  8. 8.カニューレとスタイレットとはプラスチック製であることを特徴とする、特 許請求の範囲第7項に記載の子宮内避妊具用回収具。
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