JPH0449928Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は御飯、惣菜等を収容したランチジヤー
に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、ランチジヤーはガラス製又はステンレス
製の広口真空二重瓶の内容器と内容器の口元に結
合した中央開口の水切部材とからなるジヤー本体
を設け、ジヤー本体の水切部材の中央開口を覆う
開閉自在な蓋体を設け、蓋体の左、右側壁に係止
突起を設ける一方、ジヤー本体の水切部材の左、
右側壁に蓋体の係止突起を係止するフツク金具を
設けると共に吊り紐用の支持部材を設け、ジヤー
本体内に御汁を収容した汁器、御飯を収容した飯
器、惣菜を収容した菜器を順次収納し、ジヤー本
体の水切部材の中央開口上に蓋体を載せ、水切部
材の左、右側のフツク金具にて蓋体の係止突起を
それぞれ引つ掛けて固定していたが、この種のラ
ンチジヤーでは、ジヤー本体に対し蓋体を係止め
していたために、蓋体をジヤー本体に閉鎖する
際、係止め操作が硬くて操作が煩わしいと共に係
止めが確実にできないという欠点があつた。

又、御飯と惣菜だけで御汁を不用とする場合、
ランチジヤー内に飯器と菜器とのみを収納すれ
ば、内部でガタツキが多く、しかも不用の汁器を
収納すれば、ガタツキが解消されても無駄な大容
積となつてコンパクトに持運びできないという欠
点があつた。

〈考案の目的〉 本考案は上記の欠点に鑑みてなされたものであ
つて、非常に簡単な操作で開閉できしかも確実に
閉蓋することができると共にコンパクトに持運び
できるランチジヤーを提供するにある。

〈考案の構成〉 本考案によれば、ジヤー本体の上部外壁に係合
突起を設ける一方、有底筒状の蓋体の上部内壁に
ジヤー本体の係合突起と係合する第１係止突起を
設けると共に第１係止突起下方の中部内壁に第１
係止突起と同一の第２係止突起を設ける構成だけ
で目的を達成しようとするものである。

〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
ランチジヤー１は上部が広口に開放された有底筒
状のジヤー本体２と、ジヤー本体内に収納された
飯器３、菜器４、フルーツ容器５とジヤー本体の
広口を覆う蓋体６とから構成されている。

ジヤー本体２は広口の真空二重瓶の口元に装着
した水切部材７と、底部に結合した底板８とを備
えている。

ジヤー本体２の真空二重瓶は上部が開放された
有底筒状のステンレス製の内壁とステンレス製の
外壁とからなつており、この内、外壁間を所定の
間隔を隔てて真空断熱され、内、外壁の上端を溶
着している。

ジヤー本体２の真空二重瓶はガラス製の広口の
真空二重瓶であつてもよく、ガラス製の際には外
装ケースにて真空二重瓶を覆う従来のランチジヤ
ー本体であつてもよい。

水切部材７は、リング状に形成されて真空二重
瓶の口元に装着しており、外周壁に係合突起９を
突設している。

この係合突起９は第２図に示すように水切部材
の外周壁に適宜の間隔を隔てて複数設けられてい
る。この係合突起９は水切部材の外周壁に全周に
わたつて突設してもよく又、全周、一部のネジで
あつてもよい。

飯器３はジヤー本体内に装填されており、御飯
を入れた飯器本体３ａと飯器本体の口元を覆う飯
器蓋体３ｂとからなつている。飯器蓋体３ｂは飯
器本体内の御飯の温度を保つために二重壁として
いる。

菜器４は飯器の上面に載置されており、惣菜を
入れた菜器本体４ａと菜器本体の口元を覆う菜器
蓋体４ｂとからなつている。菜器４は第１図に示
すように、ジヤー本体の口元より上方に突出して
いる。

フルーツ容器５は菜器の上面に載置されてお
り、フルーツを入れたフルーツ容器本体５ａとフ
ルーツ容器本体の口元を覆うフルーツ容器蓋体５
ｂとからなつている。このフルーツ容器５は菜器
内に入る深さと縦と横の寸法に形成されている。

蓋体６は第１図及び第２図に示すように、有底
の筒状に形成されており、上部内側周壁にジヤー
本体の係合突起９と係合する第１係止突起１０を
突設し、第１係止突起の下方で中部内側周壁に第
１係止突起と同一の第２係止突起１１を突設し、
逆位にしてジヤー本体の口元を覆つている。

この第１係止突起１０及び第２係止突起１１は
ジヤー本体の係合突起９と係合するよう係合突起
９をネジにすればこれらもネジにしている。

第３図はフルーツ容器を持参しない場合のラン
チジヤーであつて、蓋体６の第２係止突起１１を
ジヤー本体２の係合突起９に係止し、第１係止突
起１０をジヤー本体の下部外周壁に向けて差し込
んでいる。

〈考案の効果〉 本考案によれば、ジヤー本体の係合突起と蓋体
の係止突起とを結合するだけで非常に簡単な操作
でしかも確実に開閉できると共に、フルーツ容器
を使用しない場合でも全く同様に操作、開閉がで
きて極めて汎用性に富み、更に、食事後に菜器内
にフルーツ容器を装填して、コンパクトに持運び
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の縦断面図、第２図は本
考案実施例の分解斜視図、第３図は本考案の他の
実施例を示す縦断面図である。 １……ランチジヤー、２……ジヤー本体、３…
…飯器、４……菜器、５……フルーツ容器、６…
…蓋体、９……係合突起、１０……第１係止突
起、１１……第２係止突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 広口とした真空二重瓶のジヤー本体を設け、ジ
   ヤー本体の広口に開閉自在に装着する有底筒状の
   蓋体を設け、蓋体にて閉鎖されたジヤー本体内に
   御飯を収容した飯器、惣菜を収容した菜器等をそ
   れぞれ収納したランチジヤーに於いて、上記ジヤ
   ー本体の上部外壁に係合突起を設ける一方、有底
   筒状の蓋体の上部内壁にジヤー本体の係合突起と
   係合する第１係止突起を設けると共に第１係止突
   起下方の中部内壁に第１係止突起と同一の第２係
   止突起を設けたことを特徴とするランチジヤー。