JPH05133Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、スープ、サンドイツチ等を収容した
ランチジヤーに関するものである。

〈従来の技術〉 従来、ランチジヤーはステンレス製広口の真空
二重瓶を設け、この真空二重瓶の口元にリング状
の肩部材を結合したジヤー本体を設け、ジヤー本
体の口元を覆うジヤー本体用蓋体を口元に対し着
脱自在に装着し、ジヤー本体内にスープを入れた
本体と蓋体とからなる内容器及びサンドイツチを
入れた本体と蓋体とからなる内容器とを収納して
いたが、この種のランチジヤーでは食事に際し、
先ずジヤー本体より蓋体を取り外した後、ジヤー
本体内の各内容器を取り出し各内容器のそれぞれ
の蓋体を取り外さなければならず、部品点数が多
くコスト高となると共に手間がかかつて煩らわし
く使い心地の悪いものであつた。

〈考案の目的〉 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、部品点数が少くてコストの低廉をはかると共
に極めて使い心地のよいランチジヤーを提供する
にある。

〈考案の構成〉 本考案によれば、ジヤー本体の外周上部に蓋体
用の係止溝を穿設する一方、ジヤー本体内の最上
段に収納された内容器の内容器用蓋体に、この内
容器を係止する係合突起を穿設すると共に、ジヤ
ー本体の係止溝に係止する係合片をも穿設する構
成だけで目的を達成しようとするものである。

〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
ランチジヤー１は上部が広口に開放された有底筒
状のジヤー本体２とジヤー本体内に底部より順次
収納された第１内容器本体３と、第１内容器本体
の口元を覆う第１内容器蓋体４と、第２内容器本
体５と第２内容器本体の口元を覆いかつジヤー本
体の口元を覆う第２内容器蓋体６とから構成され
ている。

ジヤー本体２は広口の真空二重瓶の口元に装着
した肩部材７と底部に結合した底板８とを備えて
いる。ジヤー本体２の真空二重瓶は上部が開放さ
れた有底筒状のステンレス製の内壁とステンレス
製の外壁とからなつており、この内、外壁間を所
定の間隔を隔てて真空断熱され、内、外壁間の上
端を溶着している。

肩部材７はリング状に形成されて真空二重瓶の
口元に装着しており、第２図に示すように、上部
外周壁に所定の間隔を隔てて係止溝９を複数穿設
している。この係止溝９にかわつて肩部材の上部
外周壁に穿設する全周又は一部ネジであつてもよ
い。

第１内容器本体３はスープ等を収容してその口
元を第１内容器蓋体４にて開閉自在に覆われて、
この口元を覆われた状態で第１図に示すようにジ
ヤー本体２内の底部に収納されている。

第２内容器本体５はサンドイツチ等を収容して
その口元を第２内容器蓋体６にて開閉自在に覆わ
れ第１図に示すようにジヤー本体２内の上部に収
納されている。

第２内容器本体５は第２図に示すように、上部
外周壁に所定の間隔を隔てて係止突起１０を複数
穿設している。

第２内容器蓋体６は第２図に示すように、略椀
状に形成されており、上部内周壁にジヤー本体２
の係止溝９に係止する係合片１１を係止溝９に対
応して複数穿設し、係合片１１の下部の内周壁に
第２内容器本体５の係止突起１０に係止する係合
突起１２を係止突起１０に対応して複数穿設し、
逆位にして第２内容器本体５の口元を覆いかつジ
ヤー本体２の口元を覆つている。

第２内容器蓋体６は先ず第２内容器本体５の各
係止突起１０，１０に対し各係合突起１２，１２
を飛びこしによる無理嵌めした状態で次にジヤー
本体２の各係止溝９，９に対し各係合片１１，１
１をスライド状に嵌め込み結合する。取り外しに
際しては、その逆で先ず第２内容器蓋体６を若干
回しながらジヤー本体２の各係止溝９，９より各
係合片１１，１１を取り外し次に第２内容器蓋体
６をこね引き上げるような状態で各係合突起１
２，１２を第２内容器本体５の各係止突起１０，
１０より飛びこえさせて離脱する。この第２内容
器蓋体６の係合片１１とジヤー本体の係止溝９と
はスライドによる嵌め込みとし、係合突起１２と
第２内容器本体５の係止突起１０とは飛びこしに
よる無理嵌めとしたが、係合片１１と係止溝９と
の結合をネジによる結合とし、係合突起１２と係
止突起１０とをスライドによる嵌め込み結合とし
てもよい。

〈考案の効果〉 本考案によれば、内容器用蓋体に内容器を係止
する係合突起と、ジヤー本体を係止する係合片と
を設けているので、一つの蓋体にて内容器とジヤ
ー本体とを兼用して開閉でき、しかもこの内容器
用蓋体にて内容器と確実に脱着できると同時に、
ジヤー本体とも確実に脱着できる。又、部品点数
を少なくして大巾なコストダウンをはかることが
できると共に、屋外での食事時コンパクトに並べ
られて煩わしさがなくなり使い心地のよいもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の縦断面図、第２図は本
考案実施例の分解斜視図である。 １……ランチジヤー、２……ジヤー本体、３…
…第１内容器本体、４……第１内容器蓋体、５…
…第２内容器本体、６……第２内容器蓋体、７…
…肩部材、８……底板、９……係止溝、１０……
係止突起、１１……係合片、１２……係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 広口とした真空二重瓶のジヤー本体を設け、こ
   のジヤー本体の広口に着脱自在に装着するジヤー
   本体用の蓋体を設け、ジヤー本体内にスープ等を
   収容した第１内容器とその第１内容器用蓋体、サ
   ンドイツチ等を収容した第２内容器とその第２内
   容器用蓋体とをそれぞれ収納したランチジヤーに
   於いて、上記ジヤー本体の外周上部に蓋体用の係
   止溝を穿設する一方、ジヤー本体内の最上段に収
   納された内容器の内容器用蓋体に、この内容器を
   係止する係合突起を穿設すると共に、ジヤー本体
   の係止溝に係止する係合片をも穿設したことを特
   徴とするランチジヤー。