JPH0449534Y2 - - Google Patents

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JPH0449534Y2
JPH0449534Y2 JP15221388U JP15221388U JPH0449534Y2 JP H0449534 Y2 JPH0449534 Y2 JP H0449534Y2 JP 15221388 U JP15221388 U JP 15221388U JP 15221388 U JP15221388 U JP 15221388U JP H0449534 Y2 JPH0449534 Y2 JP H0449534Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、人間、動物、乗り物又は機械装置の
可動部分等、各種の測定対象物の傾斜角度又は動
きを検出する角度又は動き検出センサに関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、この種のセンサとして、外球殻の内部に
設けた球面状の凹部内に内球を移動自在に配置
し、外球殻の外側から内球に光を照射して、発光
位置とは反対側の外球殻の外部に形成される内球
の像を2次元の受光面で受光し、上記像の位置及
び長さに基づいて内球の移動方向を求め、これに
より、重力や加速度等の作用力方向を検出するよ
うにしたものが提案されている(特公昭58−
56810号公報参照)。
ところが、上記のセンサでは、2次元の受光面
を必要とするため、受光素子がかなり大掛かりな
ものとなつて構造の複雑化を招くばかりでなく、
外球殻の凹部内に外球殻と屈折率の等しい液状の
媒質を封入しているため、内球の動きが緩慢なも
のとなつて、応答速度が低下するという問題を有
していた。
又、従来、上記と同様の外球殻と内球を使用し
た傾斜角センサとして、外球殻の外側におけるX
軸、Y軸、X軸上にそれぞれ対称に各2個、合計
6個の近接センサを配置し、上記近接センサによ
りX軸、Y軸、Z軸各方向の内球の位置を検出し
て測定対象物の傾斜角を求めるようにしたものも
知られている(特開昭62−298714号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記傾斜角センサにおいても、
比較的多数の近接センサが必要となつて、構造の
複雑さが充分に解消されないばかりでなく、外球
殻内に液体の媒質が封入されているので、上述と
同様に応答速度が遅くなる。又、従来、以上のよ
うな外球殻と内球とを有するセンサにおいては、
一般に充分な感度を得ることが難しいものであつ
た。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る角度又は動き検出センサは、上記
の課題を解決するために、測定対象物に対し所定
姿勢で支持されるとともに内部に球面状の凹部が
設けられた外球殻と、この外球殻の凹部内に移動
自在に配置される内球とを備え、外球殻の傾斜角
度の変化又は外球殻の動きに伴う上記凹部内での
内球の動きを光学的に検出して測定対象物の傾斜
角度又は動きを求めるようにした角度又は動き検
出センサにおいて、上記外球殻には、内球に対し
光を照射する発光素子と内球からの反射光を受光
する受光素子がそれぞれ1個以上、かつ、合計3
個以上設けられるとともに、外球殻における凹部
の内径と内球の外径との比が3:2の近傍に設定
されていることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、外球殻の凹部内に液状の
媒質は封入しないようにしたので、内球の動きは
速やかなものとなり、これにより、測定の応答速
度を高めることができるようになる。
次に、内球の動きの検出手順につき延べる。
第9図aにおいて、X−X軸上に配置された受
光素子Bは、例えば、Z−Z軸上に配置された発
光素子Aから内球1に照射され、内球1で反射さ
れる反射光の光量を検出するものであるが、今、
内球1がXZ平面内、つまり、第9図aの紙面内
でのみ移動すると仮定する。
その場合、第9図aに示すように、測定対象物
4が水平状態にあり、従つて、内球1が外球殻2
における球面状の凹部3内の基準位置にある際の
受光素子Bの受光量に比して、第9図bのよう
に、測定対象物4が右上がりの傾斜を有してい
て、凹部3内での内球1の移動に伴つて内球1が
受光素子Bから遠ざかつた場合は受光量は増大
し、第9図cのように、測定対象物4の左上がり
の傾斜に伴つて内球1が受光素子Bに接近した場
合は、受光素子Bの受光量は減少する。従つて、
受光素子Bでの受光量に基づいて、内球1のXZ
平面内での位置の検出が行える。
次に、内球1の3次元方向の動きを測定するた
めに、発光素子及び受光素子が最低限で合計3個
あれば足りる理由は以下の通りである。
すなわち、第10図〜第12図において、外球
殻2の球面状の凹部3の中心を通過し、互いに直
交するX−X軸、Y−Y軸、Z−Z軸を設定した
場合、第10図a及びbに示すように、内球1が
凹部3内でX−X軸方向のみに移動する場合は、
Z−Z軸上に1個の発光素子Aを配置し、かつ、
X−X軸上に1個の受光素子Bを配置して、発光
素子Aから照射されて内球1で反射される光を受
光素子Bで受光し、例えば、受光量を測定するこ
とにより、X−X軸上での内球1の位置を知るこ
とができる。
同様に、第11図a及びbに示すように、内球
1がZ−Z軸方向のみに移動する場合は、Z−Z
軸上に1個の発光素子Aを配置し、かつ、紙面と
直交する方向に延びるY−Y軸上に1個の受光素
子Bを配置することにより、Z−Z軸上での内球
1の位置を知ることができる。
更に、第12図a及びbに示すように、内球1
がY−Y軸方向のみに移動する場合は、Z−Z軸
上に1個の発光素子Aを配置し、かつ、Y−Y軸
上に1個の受光素子Bを配置することにより、Y
−Y軸上での内球1の位置を知ることができる。
ここで、凹部3内での内球1の任意の方向への
動きはX−X軸方向、Y−Y軸方向及びZ−Z軸
方向の成分に分解できるので、結局、Z−Z軸上
に1個の発光素子Aを配置し、かつ、X−X軸上
及びY−Y軸上に各1個の受光素子Bを配置する
ことにより、内球1の全方向の動きを検知できる
ことになる。
以上では、1個の発光素子Aと2個の受光素子
Bを使用する場合を延べたが、X−X軸、Y−Y
軸及びZ−Z軸のいずれか2つの軸上に各1個の
発光素子Aを配置し、残る1つの軸上に1個の受
光素子Bを配置して、2個の発光素子Aから順次
照射され、内球1で反射されて受光素子Bで順次
受光される光を検出することによつても、内球1
の全方向の動きを検出できることは明らかであ
る。このように、本考案では、最小限の個数の発
光素子及び受光素子を使用して、内球の3次元方
向の動きの検出を行えるようにしている。
又、本考案では、外球殻における凹部の内径と
内球の外径との比が3:2の近傍に設定されてい
るが、これにより、以下に述べる如く、内球の動
きの検出感度を最も高いレベル又はそれに近いレ
ベルに維持できるものである。
すなわち、第13図に示すように、外球殻2の
凹部3の内径をRo、内球1の外径をRiとすると、
凹部3内での内径1の中心の最大移動量Dは、 D=Ro−Ri ……(1) となる。又、内球2の移動投影面積Sは、 S=(π/4)×Ri2 ……(2) となる。
従つて、内球1の移動量は、 D×S=(π/4)×(Ro・Ri2−Ri3) ……(3) 内球1の動きの検出感度を最大とするために
は、(3)式の微分値を“0”とすれば良い。
すなわち、 (π/4)×(2Ro・Ri−3Ri2) =0 よつて、2Ro=3Ri ∴ Ro:Ri=3:2 以上のように、外球殻2の凹部3の内径Roと
内球1の外径Riとの比を3:3とすると、検出
感度が最大となるが、正確に3:2でなくても、
その近傍であれば充分に高い検出感度が得られる
ものである。
〔実施例 1) 本考案の一実施例を第1図乃至第4図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
第2図に、例えば、クレーン、ロボツト等の機
械装置の可動部分の傾斜角度を検出するのに好適
な本考案に係る角度センサ10を示す。
角度センサ10はベース板11を備え、ベース
板11には、このベース板11と直交する方向に
延びる、例えば、3本乃至4本程度の調整ねじ1
2,12…が螺合されている。各調整ねじ12は
回転させることにより、ベース板11からの突出
量が調整できるようになつている。又、各調整ね
じ12の外周にはコイルばね13が配置され、コ
イルばね13の一端はベース板11に接続されて
いる。
ベース板11上には、不透明で、例えば、白色
に着色された外球殻14が取り付けられている。
この外球殻14の内部には球面状の凹部15が設
けられている。凹部15内には、鋼球からなる内
球16が移動自在に挿入されている。内球16の
表面は、例えば、白色に着色され、高反射率を有
するようにされている。外球殻14の凹部15の
内径と内球16の外径との比は、上述した通り、
3:2又はその近傍に設定される、具体的には、
例えば、凹部15の内径が0.8cm、内球16の外
径が0.5cmとされる。
上記した程度のサイズを有する外球殻14は、
例えば、射出成型による精密型加工を実施するこ
とにより、高精度のものが安価に製造できる。一
方、内球16としては、例えば、ベアリング用の
綱球を使用すれば、誤差が0.01mm程度のものが容
易に入手できる。
ここで、本実施例の角度センサ10は静的な角
度検出を目的とするものであるから、測定に際し
て内球16の自励振動を抑制し、測定時における
内球16の振動の振幅の減衰を早めるため、例え
ば、サンドペーパー等を用いて、凹部15及び内
球16は表面粗さが比較的大きくなるように形成
しておくのが好ましい。
なお、本実施例の外球殻14及び内球16は従
来の同種のものよりサイズが格段に小さくできる
が、この点は、後に詳述する如く、角度測定の応
答速度を向上させる上で大きく寄与するものであ
る。又、外球殻14及び内球16を小型に構成す
ることにより、角度センサを従来のものより安価
に製造することができる。
第1図に示すように、外球殻14の両側部にお
ける傾斜した上方位置には、それぞれ穴14a,
14bが設けられている。各孔14a,14b内
には、それぞれ発光素子としての発光ダイオード
17,18が取り付けられている。
外球殻14の奥部の中央位置に設けた穴内に
は、受光素子としてのホトトランジスタ20が取
り付けられている。各発光ダイオード17,18
から照射される光の中心軸及びホトトランジスタ
20の中心軸は、ともに凹部15の中心Oを通過
している。又、各発光ダイオード17,18の中
心軸と、ホトトランジスタ20の中心軸とが成す
角度は、それぞれ90°とされている。なお、第1
図では、便宜上内球16を省略して示している。
第3図に、演算処理部等を含む角度センサ10
のブロツク構成図を示す。
すなわち、角度センサ10は、ホトトランジス
タ20から出力される信号を増幅する増幅器22
と、増幅器22から送られる電流値としての信号
をその大きさに応じた長さの時間に変換して、変
換により得られた所定時間の間信号の出力を持続
する変換回路23とを備えている。更に、測時回
路24は、発光ダイオード17,18からそれぞ
れ照射され、内球16で反射されてホトトランジ
スタ20で受光される受光量と、内球16の動
き、換言すれば、測定対象物の傾斜角度との相関
関係を予め求めてテーブル形式で記憶した記憶部
を備えており、変換回路23からの信号の持続時
間を検出することにより、ホトトランジスタ20
の受光量を求め、これにより、上記テーブルから
測定対象物の傾斜角度を求めるようになつてい
る。又、角度センサ10は検出された傾斜角度の
表示を行う表示素子25を備えている。
上記の構成において、角度センサ10による測
定を行う際には、第2図において、調整ねじ1
2,12…をコイルばね13,13…の付勢力に
抗して測定対象物26に当接させる。そうする
と、内球16は凹部15内で次第に振幅を減衰さ
せながら往復振子運動を行つた後、測定対象物2
6の傾斜角度に応じた位置で静止する。この時、
発光ダイオード17,18から時間間隔を置いて
照射され、それぞれ内球16で反射される反射光
がホトトランジスタ20で受光され、受光量に基
づいて、上記の測時回路24により測定対象物2
6の傾斜角度が求められて、表示素子25で表示
される。
なお、角度センサ10の零点較正が必要な場合
は、調整ねじ12,12…を水平な基準面に当
て、内球16が凹部15内の基準位置に来るよう
に調整ねじ12,12…の突出量を調整すれば良
い。
以下、角度センサ10の応答速度について述べ
る。
角度センサ10の構成上、外部からの力の印加
又は角度変化が生じた場合、内球16が平衡点に
戻る復元力は非線型であるが、平衡点近傍に内球
16が存在する際の近似的な応答速度を固有振動
数として求める。但し、凹部15と内球16との
間の摩擦によるエネルギーロスは無視する。
第4図において、凹部15の内径をro、内球1
6の外径をri、内球16が最低部における平衡点
との間に成す角をθとすると、エネルギー保存の
一般式は、 1/2Mv2+1/2Iθ・2=MgH ……(4) ここで、M:内球16の質量 v(=dX/dt):内球16の速度 θ・(=dθ/dt):角速度 g:重力加速度 H:高度差 I:慣性モーメント ここで、内球16の慣性モーメントIは、 I=2/5ri2M ……(5) 第4図より、高度差Hは、 H=(ro−ri)(1−cosθ) ……(6) 最低部の平衡点の近傍では、Xは、 X=(ro−ri)θと近似できるので、 dX/dt=(ro−ri)dθ/dt すなわち、 θ・=v/(ro−ri) ……(7) (5)〜(7)式を(4)式に代入すれば、 1/2v2+1/2×2/5r2v2(ro−ri)2=g(r
o−ri)(1−cosθ)……(8) (8)式を時間tについて微分すれば、 〔1+2/5(ri/ro−ri)2〕v=g sinθ ……(9) θ≒sinθ=X/ro−ri であるので、(9)式を整理すれば、 d2X/dt2=gX/〔1+2/5(ri/ro−ri)2〕(ro−
ri)……(10) (10)式は振動の式で、その振動数τは、 (11)式から明らかなように、τを大きくする
パラメータは、ro及びriである。構成原理より、
riの範囲は、ro/2<ri<roとなるから、結論と
して、τを大きくして応答速度を高めるために
は、roの値を小さくすれば良い。
上述したように、例えば凹部15の内径を0.8
cm(従つて、ro=0.4cm)、一方、内球16の外径
を0.5cm(従つてri=0.25cm)とすると、(11)式
より、振動数τ=8.85Hzとなる。これに対し、従
来使用されている米国シエーピツツの傾斜角セン
サ(商品名“アキユスター”)は、本角度センサ
よりサイズがかなり大きく、振動数が1Hz程度と
なる。以上より、本実施例の角度センサは応答速
度が大幅に向上していることが理解できる。
なお、上記実施例では、不透明な外球殻14に
設けた穴14a,14b…内に発光ダイオード1
7,18及びホトトランジスタ20を配置した
が、外球殻14における発光ダイオード17,1
8及びホトトランジスタ20に対応する部位又は
外球殻14全体を透明材により構成して、発光ダ
イオード17,18及びホトトランジスタ20を
外球殻14の外部に配置するようにしても良い。
又、上記の実施例では、各発光ダイオード1
7,18とホトトランジスタ20の中心軸同士が
成す角をそれぞれ90°としたが、発光素子として
発光ダイオード17,18の代わりに光フアイバ
を使用すれば、発光素子と受光素子の中心軸同士
の成す角を鋭角とすることもできる。
〔実施例 2〕 次に、第2実施例を説明する。
第1実施例は、主として静止した物体の傾斜角
度を測定する角度センサに関するものであるが、
本第2実施例は物体の動きの検出をも行いうる動
きセンサを開示するものである。
この動きセンサは、第5図に示すように、第1
実施例と同様の外球殻14及び内球16を備えて
いる。又、光学系に関しては、第1実施例とは異
なり、例えば、紙面と直交する方向に延びるZ−
Z軸上に1個の発光素子27が配置され、かつ、
X−X軸及びY−Y軸上に各1個の受光素子2
8,30が配置されている。
そして、第1実施例では、外球殻14の凹部1
5及び内球16の表面が粗面に形成されているの
対し、本第2実施例では、凹部15及び内球16
の表面が充分滑らかに形成される。これにより、
内球16は僅かな衝撃に応じて自励発振を生じ
る。
すなわち、平衡位置において内球16が準安定
に近い状態にあり、摩擦エネルギーによる損失が
僅かで、減衰を早める高周波成分が発生せず、更
に、内球16の支点が1点のみであり、外部から
の力が内部に伝わりにくいので、慣性力が相対変
位を促し、自らの固有振動数により振動する。
第2実施例では、上記した内球16の振動が、
発光素子27から照射され、内球16で反射され
て受光素子28,30でそれぞれ受光される光の
波形を連続的に測定することにより検出される。
すなわち、内球16がX−X軸及びY−Y軸に
対しともに45°を成す第5図のC方向に振動する
場合、受光素子28及び受光素子30で検出され
る波形は等しくなる。これに対し、内球16が矢
印Dで示すように、X−X軸方向に振動する場
合、受光素子28により検出される波形は第6図
aの如くになり、一方、受光素子30で検出され
る波形は第6図bの如くになつて、2つの波形に
位相差が生じるとともに、受光素子30で検出さ
れる波形の振動数は受光素子28で検出される波
形の2倍の振動数となる。
このように、受光素子28及び30により検出
される波形を比較し、又、必要に応じて、各波形
の位相差、非対称性を求めたり、又は、微分、二
次微分等の波形解析を行うことにより、内球1
6、換言すれば、測定対象物の振動の方向、速
度、加速度等が求められる。なお、上記した程度
の波形処理は、小型かつ安価な8ビツトの1チツ
プマイクロコンピユータにより充分に対応できる
ものである。
第7図に本動きセンサのブロツク図を示す。動
きセンサは、受光素子28,30から出力される
信号を、それぞれ増幅する増幅器31,32と、
増幅器31,32により出力されるアナログ信号
をデイジタル信号に変換するA/D変換器33,
34と、A/D変換器33,34により出力され
るA/D変換された波形データに波形処理を施す
ことにより、測定対象物の運動の方向、速度、加
速度等を求める波形処理部35と、測定対象物の
動きの検出結果の表示と、本動きセンサの制御と
を行う表示/制御部36とを備えている。
上記の構成において、測定対象物に運動が生じ
ると、それに応じて、内球16が振動し、この振
動が、受光素子28,30により受光される光の
波形が増幅器31,32により増幅され、A/D
変換器33,34によりデイジタル信号に変換さ
れた後、波形処理部35で波形処理を行われるこ
とにより、内球16、換言すれば測定対象物の動
きが検出され、検出結果が表示/制御部36に表
示される。
なお、本動きセンサを、例えば、地震計として
使用する場合、先行して発生する縦波の微振動に
より自励振動波を捉え、数秒程度遅れて開始され
る横波を検出することにより、地震を検知し、制
御出力を得ることができる。
〔実施例 3〕 次に、第3実施例を説明する。
第3図実施例は、いわゆるポケツトベルに、上
記第2実施例を応用して、ポケツトベルの携帯者
に急病等の異常が発生していないか否かを検出で
きるように構成したものである。
すなわち、第8図a〜cに示すように、本ポケ
ツトベルはペンダント形式に構成されており、ケ
ース37における上部には、ポケツトベルの携帯
者にメツセージを伝達するための液晶表示素子3
8が配置されている。又、ケース37には、バツ
テリ40、呼出し用のブザー41、ポケツトベル
の携帯者からの呼出しを行うためのスイツチ42
及び電源スイツチ43が内蔵されている。
更に、ケース37内には、CPU(中央処理装
置)44等が搭載された基板45が配置され、基
板45の上部には送受信用回路45aが構成され
ている。そして、ケース37内の底部には、本ポ
ケツトベルの動きを検出するための動きセンサ4
6が配置されている。動きセンサ46は、例え
ば、第2実施例に示したものが使用される。な
お、動きセンサ46による検出結果は送受信用回
路45aにより送信されるように構成される。
上記の構成によれば、動きセンサ46によりポ
ケツトベルが時間とともに運動していることが検
出されれば、ポケツトベルの携帯者は正常な健康
状態にあると見倣すことができる。それに対し、
動きセンサ46によりポケツトベルが長時間継続
して静止状態にあることが検出されれば、ポケツ
トベルの携帯者に病気による卒倒等の異常が発生
した恐れがあるものと見倣すことができる。この
ような動きセンサ46を内蔵したポケツトベル
は、心臓病等の持病のある患者や老人等の健康状
態を遠隔から把握するために好適に使用できる。
〔考案の効果〕
本考案に係る角度又は動き検出センサは、以上
のように、測定対象物に対し所定姿勢で支持され
るとともに内部に球面状の凹部が設けられた外球
殻と、この外球殻の凹部内に移動自在に配置され
る内球とを備え、外球殻の傾斜角度の変化又は外
球殻の動きに伴う上記凹部内での内球の動きを光
学的に検出して測定対象物の傾斜角度又は動きを
求めるようにした角度又は動き検出センサにおい
て、上記外球殻には、内球に対し光を照射する発
光素子と内球からの反射光を受光する受光素子が
それぞれ1個以上、かつ、合計3個以上設けられ
るとともに、外球殻における凹部の内径と内球の
外径との比が3:2の近傍に設定されている構成
である。
これにより、外球殻の凹部内に液状の媒質は封
入しないようにしたので、内球の動きは速やかな
ものとなり、この結果、測定の応答速度を高める
ことができるようになる。
又、発光素子と受光素子との個数を各1個以
上、合計3個以上使用するようにして、最少限の
個数に制限したので、部品点数の削減と装置の小
型化を図ることができる。
更に、外球殻における凹部の内径と内球の外径
との比が3:2の近傍に設定したので、内球の動
き、換言すれば、測定対象物の角度又は動きの検
出感度を最も高いレベル又はそれに近いレベルに
維持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の第1実施例を示す
ものであつて、第1図は角度センサの要部拡大断
面図、第2図は角度センサの断面図、第3図は角
度センサの制御系を示すブロツク構成図、第4図
は内球の振動数を求めるための模式図、第5図乃
至第7図は本考案の第2実施例を示すものであつ
て、第5図は動きセンサを模式的に示す平面図、
第6図aは内球がX−X軸方向に振動する場合の
X−X上の受光素子による測定波形を示すグラ
フ、第6図bは内球がX−X軸方向に振動する場
合のY−Y上の受光素子による測定波形を示すグ
ラフ、第7図は制御系のブロツク構成図、第8図
aは第3実施例の縦断面図、第8図b及びcはそ
れぞれ第8図aのE−E線及びF−F線に沿う断
面図、第9図はa〜cは内球の位置の測定原理を
示す模式図、第10図a及びbは内球がX−X軸
方向のみに動く場合を示す模式図、第11図a及
びbは内球がZ−Z軸方向のみに動く場合を示す
模式図、第12図a及びbは内球がY−Y軸方向
のみに動く場合を示す模式図、第13図は好まし
い外球殻と内球の径の比を求めるための模式図で
ある。 14は外球殻、15は凹部、16は内球、1
7,18は発光ダイオード(発光素子)、20は
ホトトランジスタ(受光素子)、26は測定対象
物、27は発光素子、28,30は受光素子であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 測定対象物に対し所定姿勢で支持されるととも
    に内部に球面状の凹部が設けられた外球殻と、こ
    の外球殻の凹部内に移動自在に配置される内球と
    を備え、外球殻の傾斜角度の変化又は外球殻の動
    きに伴う上記凹部内部での内球の動きを光学的に
    検出して測定対象物の傾斜角度又は動きを求める
    ようにした角度又は動き検出センサにおいて、 上記外球殻には、内球に対し光を照射する発光
    素子と内球からの反射光を受光する受光素子がそ
    れぞれ1個以上、かつ、合計3個以上設けられる
    とともに、外球殻における凹部の内径と内球の外
    径との比が3:2の近傍に設定されていることを
    特徴とする角度又は動き検出センサ。
JP15221388U 1988-11-22 1988-11-22 Expired JPH0449534Y2 (ja)

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