JPH0449283A - 抗真菌剤 - Google Patents

抗真菌剤

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JPH0449283A
JPH0449283A JP2158293A JP15829390A JPH0449283A JP H0449283 A JPH0449283 A JP H0449283A JP 2158293 A JP2158293 A JP 2158293A JP 15829390 A JP15829390 A JP 15829390A JP H0449283 A JPH0449283 A JP H0449283A
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JP
Japan
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triazole
chlorophenyl
cyano
hexyl
reacting
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Pending
Application number
JP2158293A
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English (en)
Inventor
Kazuya Fukazawa
一也 深澤
Daisuke Irie
入江 大祐
Masaaki Kobi
向尾 正昭
Toyoji Oshima
大島 外代次
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1−[2−シアノ−2−(4−クロロフェニ
ル)ヘキシル]−LH−1.2.4−トリアゾール又は
その酸付加塩を含有する医薬用の抗真菌剤に関するもの
である。
〔従来の技術〕
真菌症はカビや酵母に起因する病気で、年々増加の傾向
にあり、近年、エイズ患者の発生で、特に深在性真菌症
の患者が増加している。
しかし、抗真菌剤の開発は抗生物質の開発に比べ遅れて
いる。従来、深在性真菌症の治療剤としては、ナイスタ
チン、アンホテリシンB、ミコナゾール、5−フルオロ
サイトシン等が知られているが、次のような問題点があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ナイスタチン及びアンホテリシンB′は経口投与では吸
収されず、ミコナゾールは抗真菌作用は強いが副作用も
強く、5−フルオロサイトシンは抗真菌作用が弱いため
薬物の大量(5〜10g)投与を必要とするうえ、耐性
菌が出現しやすい欠点がある。
本発明は、経口投与可能で、顕著な抗真菌性を有し、か
つ優れた安全性を有する抗真菌剤を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するため、種々のトリア
ゾール誘導体の抗真菌作用をスクリーニングした結果、
1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニル)ヘキシ
ル)−LH−1,2,4−トリアゾールが高い抗真菌作
用を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の式(I) で表される1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニ
ル)ヘキシル)−LH−1,2,4−トリアゾール又は
その酸付加塩を有効成分とする抗真菌剤に関するもので
ある。
上記の1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニル)
ヘキシル)−LH−1,2,4−)−リアゾールは、フ
ジモト(Fuj imoto、T、T。
)らによって見出された既知化合物であって、特開昭6
0−116673号公報において、大麦斑点病、小麦う
どんこ病、あるいは小麦赤さび病に対する農薬としての
有用性の開示とともに提案されたものである。しかしな
がら、この化合物が動物に感染する真菌類に対しても抗
菌作用を有し、動物の抗真菌剤としての有用性を見出し
たことは新知見である。
上記の、1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニル
)ヘキシル)−LH−1,2,4−トリアゾールは、特
開昭60−116673号公報明細書の記載に従って得
ることができる。すなわち。
4−クロロフェニルアセトニトリル、1−クロロプロパ
ン及びテトラブチルアンモニウムブロマイドの混合物(
モル比で1 : 2: 0.01)を苛性ソーダ存在下
で加熱反応させて2−シアノ−2−(4−クロロフェニ
ル)ペンタンを得、これをジメチルスルホキサイドの溶
媒中でジブロモエタンと加熱反応させて1−ブロモ−2
−シアノ−2−(4−クロロフェニル)ペンタンを得、
次いでこのブロム化合物1モルに対しLH−1,2,4
−トリアゾールのカリウム塩2モルをジメチルスルホキ
サイド中で加熱反応させて得ることができる。
しかしながら、ここに述べた製法は一例であって、他の
製法によっても製造しうろことは明らかであろう。
1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニル)ヘキシ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾールは、その薬学的
に許容しうる酸付加塩としても用いることができる。
塩を形成するための酸としては、例えば塩化水素酸、臭
化水素酸等のハロゲン化水素酸があり、特に塩化水素酸
が本発明の化合物と良好な結晶性の塩を形成するので好
ましく用いられる。その他硫酸、硝酸、リン酸等の無機
酸も用いられる。また、パラトルエンスルホン酸、1,
5−ナフタリンジスルホン酸等のスルホン酸、修酸、ク
エン酸、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、酒石酸、
ソルビン酸、乳酸等の有機酸も用いられる。
本発明の抗真菌剤は、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤
、散剤、シロップ剤などによる経口投与、坐剤などによ
る非経口投与、注射剤による静脈注射や皮下注射のよう
な投与方法、あるいは軟膏剤などによる経皮投与の方法
で投与することができる。
錠剤の場合は活性成分の外に補助成分と一緒に圧縮また
は成型して作られる。この補助成分としては薬学的に許
容される賦形剤1例えば結合剤(例:トウモロコシでん
粉)、充填剤(例:ラクトース、微結晶性セルロース)
、崩壊剤(例:でん粉グリコール酸ナトリウム)または
滑沢剤(例ニステアリン酸マグネシウム)を用いること
ができる。また、錠剤をコーティングしてもよい。
シロップ剤、液剤、懸濁剤などの液体製剤の場合、例え
ば懸濁化剤(例:メチルセルロース)。
乳化剤(例:レシチン)、保存剤などを用いて慣用の方
法により調製することができる。
注射用に調製する場合、溶液、懸濁液、油性または水性
乳濁液の形態でもよく、懸濁液安定剤または分散剤など
を含有してもよい。
有効成分の正確な投与量は、投与形態、患者の症状、年
令、体重により異なるが経口投与の場合。
体重1kg当り、1日1〜50 m g 、好ましくは
2〜10mgを数回に分けて投与するのがよい。
ただし、この範囲に限定されるものではない。
〔実施例〕
(実施例1) ケトコナゾールを対照薬とし、式(I)の化合物の抗菌
作用をイン・ビトロ(in  vitro)で試験した
すなわち、試験薬剤100μg / m 1を含む培地
をつくり、これを培地で順次2倍ずつ希釈して倍々希釈
系列の試験薬剤を含む培地をつくり、これに寒天を1.
5重量%となるように加え、加熱溶解し、その20 m
 lを径9cmのシャーレに入れ、放冷した。これに別
々に種々の細菌、酵母菌、真菌を27細胞/シヤーレと
なるよう、細胞懸濁液Q、1mlを上記の寒天培地(シ
ャーレ)上に広げ、細菌は37℃で24〜72時間、酵
母菌は27℃で48時間、真菌は27℃で48〜120
時間保温した。保温後、コロニーの生成の有無を肉眼で
IIl察し、試験薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)を
求めた(表1の1から3)。表1の1から3の結果から
、式(1)の化合物は対照薬のケトコナゾールと同様の
抗菌スペクトルを示し、細菌に対してはほとんど抗菌作
用を示さないが、酵母菌及び真菌に対して抗菌作用を示
すことがわかった。特に真菌症の主病原菌であるキャン
ディダ・アルビカンスやクリプトコツカス・ネオフオル
マンス(以上、酵母菌)、及びアスペルギルス・フミガ
タス(真菌)に対して高い抗菌性がある。なお、各種培
地は常法に従い調製し、細菌はミュラー・ヒントン(M
ueller  Hinton)培地、酵母菌はイース
ト・モルホロジー培地、真菌はサブロー(Sabour
oud)グルコース培地を用いた。また試験薬剤はあら
かじめジメチルスルホキシドとメタノールの50:50
(容量比)混合液で溶かした保存液を用いた。
以下7:、日 表1の1 式(1)の化合物の抗菌作用表1の2 式(
I)の化合物の抗菌作用〔細菌〕 ルテウス IFM2066 バチルス ヤレウス IFM2058 ニジエリシア コリ IFM  3002〉100 >100 〉100 3.1 〉100 シュードモナス エルギノサ IFM  3011 >100 〉100 ノカルジア アステロイデス IFM  0001 3.1 〔酵母菌〕 〔真菌〕 ヤレビシエ IFM40025 3.1 表1の3 式[1)の化合物の抗菌作用ベト0ソイ I
FM40756          6. 2    
   0. 78スポロスリツクス ジエンキー IFM40750         1 
00         6. 2本対照薬:ケトコナゾ
ール (実施例2) 約5週令の雄のマウス10匹を1群とした。マウスにあ
らかじめ、生理食塩液に懸濁したキャンディダ・アルビ
カンス(Candida albicans) ATC
C48130の2 X 10’個の細胞を尾静脈内に注
射した。その翌日から連続して5日間、5重量%のジメ
チルスルホキシドを含むメタノールに溶解した試験薬剤
を1匹当り0.2ml経口投与し、マウスの生死を毎日
観察した。第1図は、キャンディダ・アルビカンスの注
射臼を0日としたときの各試験薬剤投与群のマウスの生
存率を示すグラフである。第1図から式[I]の化合物
は無処理(生理食塩液投与)群よりも明らかに抗菌作用
があり、その作用は対照薬のケトコナゾールよりも高い
ことがわかった。
(実施例3) 錠剤の製剤例 微粉状に粉砕した1−〔2−シアノ−2−(4−クロロ
フェニル)ヘキシル)−LH−1,2゜4−トリアゾー
ル(式(I)の化合物)200g、トウモロコシでん粉
100g、カルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩
)50g、ヒドロキシプロピルセルロース50gを混合
し、これに精製水を加えて練合し、微細顆粒として乾燥
した。乾燥した顆粒をふるい分けし、ステアリン酸マグ
ネシウム3gを加えて混合し、回転打錠機により、錠剤
1000錠を調製した。この錠剤をポリプロピレン製の
気密容器に充填した。
本錠剤は1錠につき、次の組成を含むものである。
式[I)の化合物       200mgトウモロコ
シでん粉      100mgヒドロキシプロピルセ
ルロース  50mgステアリン酸マグネシウム   
  3mg(実施例4) 顆粒剤の製剤例 微粉状に粉砕した式(I)の化合物50g、メチルセル
ロース600g、結晶セルロース300g及びアラビア
ゴム25gを混合し、これに精製水を加えて練合し、更
にタルク25gを加えて混合し、微細顆粒として乾燥し
た。乾燥した顆粒をふるい分けし、整粒してゼラチンカ
プセルに充填した。
本顆粒剤は式〔I〕の化合物を5重量%含有するもので
ある。
〔発明の効果〕 本発明により、ヒトをはじめとする動物に経口投与可能
で、優れた抗真菌性を有し、かつ安全性の高い抗真菌剤
を提供できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カンジダ菌で感染させたマウスに、式〔■〕
の化合物及び対照薬(ケトコナゾール)を経口投与した
ときの治療効果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表される1−〔2−シアノ−2−(4−クロロフェニ
    ル)ヘキシル〕−1H−1,2,4−トリアゾール又は
    その酸付加塩を有効成分とする抗真菌剤。
JP2158293A 1990-06-15 1990-06-15 抗真菌剤 Pending JPH0449283A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07311289A (ja) * 1994-05-20 1995-11-28 Nec Corp 電子時計及び時刻補正方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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