JPH0448924B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の概要 本発明は、自給型油圧式ラツシユ調整機に関
し、詳細には、該ラツシユ調整機の従節に取付け
られた胴内に取付けられて、そこには該ラツシユ
調整機のカートリツジ組立品の外部の回りに密閉
した貯槽を形成する周辺のシールがある独立した
ラツシユ調整機に関する。

本発明の第１の目的は、本体とプランジヤーと
により成るカートリツジ組立品で、そこには本体
の外部のシールが油圧流体のための独立した貯槽
を備えるカートリツジ組立品を使用する油圧式ラ
ツシユ調整機である。

もう１つの目的は、該シールが低圧室からの過
剰な流体を収納するために膨張可能であるここに
説明する型式のラツシユ調整機である。

もう１つの目的は、ここに説明する型式の簡単
に構成されて、確実に作動可能な自給型油圧式ラ
ツシユ調整機である。

その他の目的は、後に続く明細書、図面および
特許請求の範囲において明らかになるであろう。

本発明は、以下の図面において図解的に示され
る。

実施例の説明 本出願の譲受人に譲渡された米国特許第
4397271号は、ダイヤフラムシールを使用する半
自給型油圧式ラツシユ調整機を示す。本発明は、
自給型ラツシユ調整機に可撓性のシールを使用
し、そこでは該シールは該ラツシユ調整機の低圧
室に通じる流体貯槽を規定する。該シールは該ラ
ツシユ調整機のカートリツジ組立品の１つの要素
を形成する運動可能な本体および該カートリツジ
組立品を該従節内に取付ける胴に固定される。該
シールは、流体が通常のエンジン運転の間、該高
圧室と貯槽の間を移動されるので、該ラツシユ調
整機の作動の間に膨張および収縮する。

自給型ラツシユ調整機の１つの利点は、それが
空気を含む油が該調整機の高圧室に到達すること
を防ぎ、かくして騒々しいタペツトまたはラツシ
ユ調整機の可能性を減ずることである。しかしな
がら、かかる自給型ラツシユ調整機においては、
該油圧流体の貯槽が流体の損失を防ぐように、恒
久的かつ充分に密閉されることが必要である。本
発明は該流体貯槽が長時間にわたつて完全さを保
ち且つ現行技術段階のエンジンにおいて、ラツシ
ユ調整機に課せられる長い走行距離の要求を維持
するように、該ラツシユ調整機のカートリツジ組
立品および該カートリツジ組立品を取付ける胴に
対してその対向する端部において堅固に取付けら
れた改良された型式のシールを提供する。

該ラツシユ調整機は、該エンジン弁の上に且つ
オーバーヘツドカムの直下に軸方向に置かれるで
あろう。ここに開示されたラツシユ調整機は、オ
ーバーヘツドカムを使用する小型の効率的内燃機
関に使用するために特定的に設計されている。

第１図において、従節は一般的に１０で示され
て、コツプ形の形状をなして、内部端面１２およ
び内部の円筒形の壁１４を有する。環状壁１６は
一般的に１８で示されるカートリツジ組立品を取
付けるために端面１２から離れて軸方向に延び
る。

カートリツジ組立品１８は、内部プランジヤー
２２に関して相対的に移動可能な本体２０を包含
する。プランジヤー２２は、高圧室２６に接続す
る通路２４を有する。コイルばね２８は、通常、
該プランジヤーおよび本体を対向する方向に片寄
せて更に通路２４を閉鎖する位置の方に球形の逆
止弁３４を押しつける小さなコイルばね３２の位
置を定める保持器３０を支持する。

該カートリツジ組立品は、該従節の壁１６内に
緊密に嵌め込まれる胴３６により該従節内に取付
けられる。胴３６は、本体２０の回りに緊密に嵌
め込まれて該本体の相対的運動を与える軸方向に
延びる壁３８を有する。本体２０は、該プランジ
ヤー低圧空洞とシールの空洞４２の間に該流体の
限定されない流れを許容する通路２１を有する。

円筒形のシール４０は、空洞すなわち流体貯槽
４２を規定するように該カートリツジ組立品の外
面に置かれる。該シールは、その対向端において
該本体および胴に取付けられる。端面１２から遠
い本体の面に隣接して溝４４があり、シール４０
は、それにより該本体に該シールの一端を確保す
るために、溝４４内に位置される拡大された部分
４６を有する。シール４０の対向端には、保持リ
ング５２の一端を収納する小さな溝５０を有する
フランジ４８がある。保持リング５２の対向端
は、胴３６の外方に延びる環状突起部である環上
のフランジ５６を覆って嵌め込まれる内側に向か
つたフランジ５４を有する。かくのごとく、保持
リング５２は該カートリツジ組立品とその取付け
胴の外側に形成される該貯槽を完全に規定するた
めに該胴にシール４０の対向端を確保する。

胴３６の内面５８は、プランジヤー２２の内部
を該プランジヤーの外側と接続する通路を形成す
る複数の半径方向に延びる溝６０を有することが
できる。本体２０は、限定されない流体の流れを
許容するように、通路２１を規定するために複数
の溝または螺旋状の溝を含有することができる。
かくして、該本体が通常のエンジン運転の間に相
対的に運動するときは、該高圧室内の油圧流体は
該プランジヤーの外部に到達するように通路６０
を通過することができる。次いで、それは本体の
通路２１を通過して貯槽４２内に入るであろう。
該本体が、図示の底をついた位置にあるときは、
該高圧室は大きさを減じて該室からの流体は、該
貯槽に入つてシール４０の膨張を生ずるであろ
う。該本体が伸長した位置まで移動するときは、
該流体は該貯槽から通路２１，通路６０，通路２
４を通つて移動して該高圧室内に戻されるであろ
う。かくして、シール４０は、該高圧室から該貯
槽への流体の伝達に適応するために膨張可能な材
料で形成されなければならない。該材料はまた、
該流体を貯槽から説明した通路を通つて高圧室に
戻させるために充分な弾性を持たねばならない。
それに加えて、該シールは通常油圧流体に見出さ
れるシリコン合成品に対して耐蝕性を持たなけれ
ばならないので、シールの化学的特性は重要であ
る。VAMACの商標で市販されている材料は満
足すべきであることが発見されている。

第２図の実施例において、同様の部品は同一の
数字を与えられている。この場合に、該本体は第
１図の伸長しないまたは底をついた位置よりはむ
しろ伸長した位置で示されている。第２図におい
て、壁７０は該従節の端面１２から外方に延び
て、該壁の長さは第１図に図示するものよりも充
分に大きく、かくして胴７１とそのカートリツジ
組立品のための追加の支持を備えることは注目せ
ねばならない。該カートリツジ組立品の本体は、
７２で示されて、その端面７６に隣接する小さな
穴７４を有する。本体７２には、軸方向の通路７
３がある。穴７４は、シールの端部７８内で本体
７２の端部のまわりに延びる固定リング８２によ
つて成し遂げられる取付けにシール８０の端部７
８を適応させるために使用される。固定リング８
２を適応させるために該本体の端部表面７６に
は、小さな溝８４がある。

シール８０の対向端は、該シールの端部の溝８
８内に伸び且つ該従節の端面１２から最も遠い胴
の端部の小さな穴９０内に延びる保持リング８６
により固定される。

第１図と第２図の実施例の間の主な差異は第２
図の実施例においては、壁７０は該胴に対してよ
り大きい支持を備え、且つ該シールは該従節の端
面１２にぴつたりと隣接する該胴のその部分より
はむしろ該胴の端部に対してのみ固定されるの
で、該シールの質量は減少されるということであ
る。第１および第２図の実施例の作動は同じであ
る。

本発明の好適な型式は、ここに図示されて説明
されているけれども、それに対して多くの修正、
置換えならびに変更があり得ることは了解されね
ばならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１つの実施例を貫通する軸
方向断面図である。そして第２図は、第１図と同
様であるが、第１図のラツシユ調整機の修正を示
す、軸方向断面図である。 主要部分の符号の説明、従節……１０、内部端
面……１２、内部円筒壁……１４、環状壁……１
６、カートリツジ組立品……１８、本体……２
０、プランジヤー……２２、通路……２４、高圧
室……２６、逆止弁……３４、胴……３６、壁…
…３８、通路……２１、シール……４０、流体貯
槽……４２、環状溝……４４、拡大部……４６、
フランジ……４８、小さな溝……５０、保持リン
グ……５２、胴の内面……５８、溝……６０、壁
……７０、胴……７１、本体……７２、軸方向通
路……７３、穴……７４、端面……７６、シール
端部……７８、シール……８０、固定リング……
８２、溝……８４、保持リング……８６、溝……
８８、穴……９０、環状突起部……５６。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 端面を有するほぼ円筒形のコツプ状従節と、
   前記従節内にラツシユ調整機のカートリツジ組立
   品を包含する自給型ラツシユ調整機において、 前記カートリツジ組立品は相対的に移動可能な
   本体と、前記本体内に設けられたプランジヤーと
   を有し、更に、前記プランジヤーと本体間の高圧
   室と、前記高圧室内に開口するプランジヤーの通
   路と、前記プランジヤーの通路を通る流体流量を
   調節する逆止弁を包含し、 胴は前記カートリツジ組立品を保持して前記移
   動可能な本体の外表面で周辺方向に延びる環状の
   壁を有し、且つ前記胴は前記従節の端面に取り付
   けられており、 更に環状の膨張可能なシール部材は、前記胴と
   カートリツジ組立品の周りに延びて前記カートリ
   ツジ組立品の外部に貯槽を規定するために、その
   一端は前記胴に、他端は前記本体に固定され、該
   プランジヤーの方に向かう前記本体の運動は、流
   体を該高圧室から前記貯槽に移動せしめることを
   特徴とする自給型ラツシユ調整機。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のラツシユ調整
   機において、前記従節の端面から外方に延びる環
   状の壁と、該従節に前記胴を固定するために前記
   環状の壁内に位置を定められる前記胴とにより且
   つそれらを包含することを更に特徴とするラツシ
   ユ調整機。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載のラツシユ調整
   機において、前記シールは前記従節の端面から最
   も遠い前記カートリツジ組立品の本体の端部に固
   定されることを特徴とするラツシユ調整機。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載のラツシユ調整
   機において、前記従節の端面から遠い前記カート
   リツジ組立品の本体の端部に隣接する環状の溝
   と、それにより前記シールを前記本体に固定する
   ために前記溝内に位置する拡大された部分を有す
   る前記シールとにより且つこれらを包含すること
   を更に特徴とするラツシユ調整機。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載のラツシユ調整
   機において、前記胴に前記シールの前記一端を固
   定する保持リングにより且つそれを包含すること
   を更に特徴とするラツシユ調整機。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載のラツシユ調整
   機において、前記胴から外方に延びる環状のフラ
   ンジと、前記胴に前記シールの前記一端を確保す
   るために前記環状のフランジの周りに固定される
   保持リングとにより且つそれらを包含することを
   更に特徴とするラツシユ調整機。 ７ 特許請求の範囲第６項に記載のラツシユ調整
   機において、前記胴の環状のフランジは前記従節
   の端面にぴつたりと隣接していることを更に特徴
   とするラツシユ調整機。 ８ 特許請求の範囲第３項に記載のラツシユ調整
   機において、前記本体に前記シールの前記他端を
   取り付ける固定リングにより且つこれを包含する
   ことを更に特徴とするラツシユ調整機。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載のラツシユ調整
   機において、前記従節の端面から遠い前記胴の端
   部にほぼ隣接して前記胴に前記シールの前記一端
   を固定する保持リングにより且つこれを包含する
   ことを更に特徴とするラツシユ調整機。 １０ 特許請求の範囲第９項に記載のラツシユ調
   整機において、前記端面の壁は前記端面から離れ
   て且つ前記胴の円筒形外面に沿つて充分の距離を
   延びることを更に特徴とするラツシユ調整機。