JPH0448675Y2 - - Google Patents

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JPH0448675Y2
JPH0448675Y2 JP1988058004U JP5800488U JPH0448675Y2 JP H0448675 Y2 JPH0448675 Y2 JP H0448675Y2 JP 1988058004 U JP1988058004 U JP 1988058004U JP 5800488 U JP5800488 U JP 5800488U JP H0448675 Y2 JPH0448675 Y2 JP H0448675Y2
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JP
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container
cultivation
mycelial
convex portion
bottom plate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、培養容器から取り出されたきのこ
の菌糸塊(菌糸が蔓延した状態になつている培地
を意味する、以下同じ)を、さらに培養しまたは
栽培する際に用いられるきのこ培養・栽培用コン
テナに関するものである。
〔従来の技術〕
近年、しいたけ等のきのこ栽培において、培地
を充填した培養容器内で菌糸を蔓延させたのち、
この菌糸塊化した培地を容器から取り出してきの
こ栽培を行う人工栽培法が開発され、汎用されて
いる。このような人工栽培では、培養容器から取
り出した菌糸塊を、例えば第8図に示すように、
多段式の栽培棚10に並べ、この棚10を鎖線で
示すハウス11内に配列して子実体を得ることが
行われている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、別の場所で培養した菌糸塊を、
上記栽培棚10に順次並べ、あるいは降ろしてい
く作業は重労働であり、作業効率も悪い。
そこで、菌糸塊の運搬にコンテナを用い、この
コンテナをそのまま栽培用に利用することが想起
されたが、従来のコンテナをそのまま用いたので
はきのこの栽培に不都合な点が多い。すなわち、
コンテナの側板および底板に充分な通気孔が設
けられていず、コンテナを積み上げた場合にきの
こ栽培に必要な空気、水、光が隅々までいきわた
らず子実体の収量が悪くなる、菌糸塊をコンテ
ナに収容し運搬すると、コンテナ内で菌糸塊が偏
つてくつつき合い培地が崩形しやすいので、細心
の注意が必要である、運搬時に菌糸塊が偏つて
接近しすぎると、栽培時に人手によつて菌糸塊を
所定間隔で並べ直さなければ、隣合つた菌糸塊か
ら発生した子実体同士がぶつかつて子実体に変形
を生じ品質が悪くなつてしまう等の問題がある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、空気、水、光を充分に透過し、かつ運搬、
栽培時に菌糸塊を間隔をあけた状態で位置決め保
持することのできるきのこ培養・栽培用コンテナ
の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案のきのこ
培養・栽培用コンテナは、きのこの菌糸塊を複数
個収容して培養あるいは栽培に供する上面開放型
のコンテナであつて、底板の裏面周縁部に、コン
テナ上端部と嵌合しうるコンテナた多段積み用の
段差が設けられているとともに、底板および側板
に多数の通気孔が形成され、かつ底板上に、収容
される菌糸塊を互いに間隔のあいた通気状態で位
置決め保持しうる保持用凸部が形成されていると
いう構成をとる。
〔作用〕
すなわち、本考案者らは、菌糸塊をいちいち栽
培棚まで運搬したのち並べて栽培を行うという手
間を省くために、運搬用コンテナをそのままきの
こ栽培に用いることを想起し、最もきのこ栽培に
適した機能を備えたコンテナを創出すべく、一連
の研究を行つた。その結果、コンテナの底板裏面
周縁部に、コンテナ上端部と嵌合しうるコンテナ
多段積み用の段差を設けるとともに、コンテナの
側板および底板に多数の通気孔を設けると、上記
底板の段差と他のコンテナの上端部とを嵌合させ
ることにより、各コンテナの側板と底板とを重ね
ることなく多段積みすることができるため、上記
側板および底板の多数の通気孔から充分な空気、
水、光が隅々までいきわたるようになることがわ
かつた。そのうえ、コンテナ底板上に、収容した
菌糸塊等を所定間隔で位置決め保持しうる保持用
凸部を設けると、コンテナ運搬時にさほど注意す
る必要がなくなるとともに、栽培時にも、並べ直
さなくてもそのままの状態で所定間隔があき通気
状態が保たれるため、発生した子実体同士がぶつ
かるという事態が生じず、良好な品質のものが得
られるようになることがわかり、この考案に到達
した。なお、この考案のコンテナは、子実体を発
生させる栽培のみならず、菌糸塊をさらに培養す
ることにも用いることができる。したがつて、こ
の考案において「きのこ」とは子実体および菌糸
塊の両方を含む意味で用いている。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳細に
説明する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示している。す
なわち、このコンテナ1は、上面開放箱型に成形
されたプラスチツク成形体で、その側板1aおよ
び底板1bには細かい通気孔が多数分配されてざ
る状になつている。そして、このコンテナ1の内
側には、コンテナ1内部を12分割する仕切り板2
が固着されている。この仕切り板2の各面にも細
かい通気孔が多数分配されている。また、コンテ
ナ1の底板裏面の周縁部には、コンテナ1の上端
部と嵌合しうる段差3が形成されており、第2図
に示すように、コンテナ1同士をはめ合わせなが
ら多段に積み上げることができるようになつてい
る。
上記コンテナ1を用いたきのこ栽培は、例えば
つぎのようにして行うことができる。すなわち、
まず培養容器から取り出した菌糸塊4を、第3図
に示すようにコンテナ1内に収容する。そして、
屋外またはハウス内の栽培地で第2図に示すよう
に多段積みする。あるいは予め多段積みしたもの
をフオークリフト等で運搬してもよい。このよう
にして菌糸塊4をコンテナ1に収容した状態のま
まで、従来と同様にして栽培を行うことができ
る。
上記のようにしてきのこを栽培すると、運搬時
に菌糸塊4が多少ずれたとしても仕切り板2によ
つて区切られた空間内にとどまるのであつて、菌
糸塊4同士がくつついて崩形することがない。ま
た、菌糸塊4から子実体が発生しても、仕切り板
2によつて各菌糸塊4は所定間隔を保つているた
め、子実体同士がぶつかつて変形を生じることが
ない。さらに、コンテナ1を多段に積み上げた状
態で栽培しても、コンテナ1の側板1aおよび底
板1bに設けられた多数の通気孔によつて空気、
水、光が万遍なくコンテナ1内にいきわたり、し
かも各菌糸塊4が互いに所定間隔をあけて配置さ
れていて周囲の通気状態が良好なため、得られる
きのこの品質がばらつくようなことがない。しか
も、コンテナ1内の菌糸塊4に浸水処理や低温処
理を施すために異なる場所に移動させるような場
合には、コンテナ1に収容したままの状態で移動
し、処理が終了したら再び元の位置に戻して栽培
を続けることができる。したがつて、従来のよう
に栽培棚に菌糸塊4を並べる方法に比べ、極めて
簡単な作業で、優れた品質のきのこを得ることが
できる。
なお、上記実施例では、仕切り板2をコンテナ
1の内側面に固着しているが、取り外し自在な別
部品としてもよい。また、仕切り板2の高さは特
に限定されないが、きのこ発生の妨げにならない
よう、コンテナ側板1aの高さよりも低くするこ
とが好適である。菌糸塊4を仕切つて保持できれ
ば足りるからである。そして、仕切り板2の高さ
が低い場合には、仕切り板2の各面に特に通気孔
を設ける必要はない。
第4図は、この考案の他の実施例を示してい
る。このコンテナ1の底板1bには、上記仕切り
板2に代えて菌糸塊4をはめこむことのできる環
状凸部5が所定間隔で形成されている。したがつ
て、菌糸塊4を、第5図(第4図のA−A′断面
図)に示すようにそれぞれはめこむことによつ
て、所定間隔で位置決め保持することができる。
第6図は、この考案のさらに他の実施例を示し
ている。このコンテナ1の底板1bには、第1図
に示すような完全な仕切り板2ではなく、コンテ
ナ1の内部を部分的に仕切る、断面略十字状の凸
部6が所定間隔で形成されている。この略十字状
凸部6に囲まれた空間部に菌糸塊4をそれぞれは
めこんで位置決め保持することができる。
第7図は、この考案の他の実施例を示してい
る。このコンテナ1の底板1bには、所定間隔で
先端の尖つた針状体7が突出しており、この針状
体7に菌糸塊4を突き刺して所定間隔を並べるこ
とにより位置決め保持することができる。
なお、この考案のコンテナは、菌糸塊4から子
実体を収穫するための栽培のみならず、菌糸蔓延
を行うための菌糸塊の培養にも適用することがで
きる。
また、この考案のコンテナにおいて、底板の裏
面側に所定間隔で単なる突起、あるいは線状に延
びる突条を設けるようにすると、多段にコンテナ
を積み上げた状態での散水時に、この突起や突条
を伝つて水が上段のコンテナから下段のコンテナ
に向けて分散した状態でしたたり落ちるため、コ
ンテナ内のどの菌糸塊にも均等に水が供給され好
適である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のきのこ培養・栽培用
コンテナは、その底板の裏面周縁部に、コンテナ
上端部と嵌合しうるコンテナ多段積み用の段差を
設けているため、その側板および底板を重ねるこ
となく多段積みすることができる。そして、側板
および底板に多数の通気孔を設けているため、上
記のように多段積みしてきのこ栽培を行つても、
充分な空気、水、光が隅々までいきわたるように
なり、品質にむらのないものを得ることができ
る。また、コンテナ底板の内側に、菌糸塊を所定
間隔で位置決め固定しうる保持用凸部を設けたた
め、コンテナ運搬時に菌糸塊の偏りを気にせずに
運搬することができる。そして、栽培時にも、菌
糸塊同士の間隔が保たれるため、通気状態が良好
で、しかも発生した子実体同士がぶつからず、収
穫される子実体の形状がいびつになることがない
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図は上記実施例を多段に積み上げた状態を示す
縦断面図、第3図は上記実施例の使用態様を示す
斜視図、第4図はこの考案の他の実施例を示す平
面図、第5図はそのA−A′断面図、第6図はこ
の考案のさらに他の実施例を示す平面図、第7図
はこの考案の他の実施例を示す縦断面図、第8図
は従来のきのこ栽培に用いる栽培棚を示す斜視図
である。 1……コンテナ、1a……側板、1b……底
板、2……仕切り板、3……段差、4……菌糸
塊。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器から取り出されたきのこの菌糸塊を複数
    個収容して培養あるいは栽培に供する上面開放
    型のコンテナであつて、底板の裏面周縁部に、
    コンテナ上端部と嵌合しうるコンテナ多段積み
    用の段差が設けられているとともに、底板およ
    び側板に多数の通気孔が形成され、かつ底板上
    に、収容される菌糸塊を互いに間隔のあいた通
    気状態で位置決め保持しうる保持用凸部が形成
    されていることを特徴とするきのこ培養・栽培
    用コンテナ。 (2) 保持用凸部が、コンテナ内部を複数個の均等
    な空間に区切るよう配置され多数の通気孔を有
    する仕切り板によつて構成されている請求項(1)
    記載のきのこ培養・栽培用コンテナ。 (3) 保持用凸部が、所定間隔で配列された環状凸
    部によつて構成されている請求項(1)記載のきの
    こ培養・栽培用コンテナ。 (4) 保持用凸部が、所定間隔で配列された断面略
    十字状凸部によつて構成されている請求項(1)記
    載のきのこ培養・栽培用コンテナ。 (5) 保持用凸部が、所定間隔で配列された針状凸
    部によつて構成されている請求項(1)記載のきの
    こ培養・栽培用コンテナ。
JP1988058004U 1988-04-28 1988-04-28 Expired JPH0448675Y2 (ja)

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JPH01167137U JPH01167137U (ja) 1989-11-24
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KR100681655B1 (ko) * 1999-03-02 2007-02-09 로무 가부시키가이샤 반도체 레이저

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JPS582295U (ja) * 1981-06-29 1983-01-08 ナショナル住宅産業株式会社 換気ガラリ

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