JPH0447696Y2 - - Google Patents

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JPH0447696Y2
JPH0447696Y2 JP1985092095U JP9209585U JPH0447696Y2 JP H0447696 Y2 JPH0447696 Y2 JP H0447696Y2 JP 1985092095 U JP1985092095 U JP 1985092095U JP 9209585 U JP9209585 U JP 9209585U JP H0447696 Y2 JPH0447696 Y2 JP H0447696Y2
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shutter
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はテレビカメラに取り付ける回転盤式
シヤツターに関するものである。
[従来例] 現在、テレビカメラに使用されている撮像管
は、そのほとんどが蓄積型撮像管である。この蓄
積型撮像管は、撮像面に光が入光すると、その部
分に電荷を生じ、この電荷を映像信号に変換する
ものである。
ところで、上記の撮像管では、1フイールドの
走査によつて撮像管上の電荷が失なわれた後、次
のフイールドの走査が行なわれるまでの間に、撮
像面に入射した光を全て、次にフイールドの映像
として蓄積する。このために蓄積型撮像管を使用
したテレビカメラでは、高速で運動する物体を撮
影すると、1フイールド走査後、次にフイールド
の走査が行なわれるまでの間に、撮像面上で被写
体像が移動し、この被写体の軌跡までもが映像信
号に変換される。そしてこの映像信号を再生した
場合には、映像に流れが生じ、画像の細部を明瞭
に促えることができない。
上記の欠点を失くす手段としては、テレビカメ
ラのレンズ光軸上にシヤツターを取り付け、テレ
ビカメラの垂直駆動信号に同期して連続的に高速
シヤツターを切り、このシヤツターを介して撮影
を行なう方法が知られている。上記のシヤツター
によつて、テレビカメラの撮像面上には、1フイ
ールド毎に1回、極く短時間のみ映像が投影され
る。この短時間の映像は、撮像面に記録され、1
フイールド走査毎に、静止画像として映像信号に
変換される。よつて、この映像信号をVTR、フ
イールドメモリー等により、モニター上に再生し
た画像は、連続した静止画像であり、像の流れが
なく、細部まで明瞭である。
従来、上記のテレビカメラ用シヤツターとして
は、例えば第6図に示される構造の回転盤式シヤ
ツターがある。これは2枚の円盤100a,10
0bにそれぞれ180°を隔てて2つのシヤツター孔
200a,200a,200b,200bを形成
し、これら円盤100a,100bを同軸上にお
いて互いに反対方向に、テレビカメラの垂直駆動
信号に同期して回転させ、シヤツター孔200
a,200bがテレビカメラの光軸上で合致する
ことにより、シヤツターの開放状態を得るもので
ある。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来のテレビカメラ用のシヤツターは、テ
レビカメラ本体に組み込まれて、テレビカメラと
一体化されたものである。このようにテレビカメ
ラと一体化された回転盤式シヤツターでは、この
シヤツターが故障した場合に、テレビカメラ本体
を分解しなければならず、手間がかかるうえに、
修理が終了するまでの間、テレビカメラが使用で
きないという問題があつた。
また、このようなシヤツターは、必然的に、テ
レビカメラの撮像管に入射する光量を減少させる
ために、上記のようにシヤツターを取り外しでき
ないテレビカメラでは、暗い場所での通常の撮影
を行なうことができないという問題があつた。
また、撮影対象の運動速度によつては、シヤツ
ターの開時間を変化させる、すなわち、回転盤の
シヤツター孔の大きさを変える方が良い撮影結果
を得られる場合がある。しかし従来のシヤツター
では、回転盤を交換しなければならないため、シ
ヤツターの開時間を変えることが困難であるとい
う問題があつた。
[問題点を解決する手段] この考案は、底板部と周壁部とからなるケース
本体、およびこのケース本体の開口部に嵌合され
た蓋から構成されたケースと、 前記ケース内で互いに平行に配置され、前記蓋
と前記底板部とを連結固定する2本の回転盤軸
と、 これら回転盤軸のそれぞれに、回転可能かつ端
部が互いに重なり合うように取り付けられ、この
重なり合う位置で互いに合致するシヤツター孔が
それぞれ形成された一対の回転盤と、 これら回転盤を互いに同方向へ回転させる駆動
機構と、 前記各回転盤の外周縁の各交差点の近傍にそれ
ぞれ配置され、前記蓋と前記底板部とを固定する
一対のスペーサとを具備し、 前記蓋と底板部には、各回転盤のシヤツター孔
が合致しあう位置に対向してそれぞれ開口部が形
成され、 前記蓋または底板部のいずれか一方には、前記
開口部と対応する位置に、前記各スペーサの端部
に掛け渡して固定されたカメラマウントが設けら
れ、 前記蓋または底板部の他方には、前記開口部と
対応する位置に、レンズ連結部が設けられている
ことを特徴としている。
[実施例] 第1図〜第5図はこの考案の一実施例を示した
ものである。
これらの図において符号1は箱型のケースであ
り、このケース1の開口部には、この開口部を塞
ぐように嵌め込み式の蓋2が取り付けられてい
る。蓋2の中央部には、開口部3が形成されてお
り、ここに蓋形状のカメラマウント4が取り付け
られている。ケース1の内部底面には、所定の間
隔を隔てて、回転盤軸5a,5bが設けられてお
り、この回転盤軸5a,5bのそれぞれに、円形
で大きさが等しいプーリ6a,6bが回転可能な
ように、ベアリング7,7を介して取り付けられ
ている。これらプーリー6a,6bには、大きさ
の等しい円形回転盤8a,8bが互いに端部が重
なり合うように固定されている。ケース1の外部
底面には、シンクロナスモーター9が取り付けら
れており、このシンクロナスモーター9の回転軸
10がケース1に形成された開口部11を貫通し
て、ケース1内部に垂直に突出している。そして
この回転軸9の先端には、プーリー12が固定さ
れている。ここで、三角形の頂点に中心軸線が位
置するように位置されたこれらのプーリ6a,6
b,12には、これらを運動させるベルト13が
巻回されている。なお、このベルト13は、プー
リー6a,6b,12が空転することのないよう
に、片面に歯を形成されたTベルトであることが
望ましい。
回転盤8a,8bのそれぞれには、回転盤8
a,8bを回転させた時に、これら回転盤8a,
8bの重なり合う位置で互いに合致し、かつ、蓋
2の開口部3と合致するように、180°を隔てた位
置に2つの円形のシヤツター孔14a,14a,
14b,14bが形成されている。
回転盤軸5a,5bは、ケース1ならびに蓋2
に対し、垂直に当接し、第3図C−C線視断面図
に示されるようにねじ15,15によつて両端が
固定されている。
シンクロナスモーター9は、正方形状のモータ
ー枠16に固定されている。このモーター枠16
の四隅には、長方形状のねじ孔17,17が形成
され、モータ枠16の取付位置を調節できるよう
に、ねじ18,18……によつてケース1に固定
されている。
カメラマウント4には、その両端位置にねじ孔
19,19が形成されており、ここにはボルト2
0,20が貫通している。これら2本のボルト2
0,20は、蓋2を貫通し、蓋2ならびにケース
1のたわみを防止するためのスペーサ21,21
およびケース1を貫通し、ケース1の底面でナツ
ト22,22によつて固定されている。上記カメ
ラマウント4には、蓋2の開口部3に合致する位
置に開口部23が形成されており、この開口部2
3の周囲にはカメラ連結部24が形成されてい
る。また、ケース1の底面には、上記開口部23
および開口部3と合致する位置に開口部25が形
成され、この開口部25にカメラレンズ27が連
結するためのレンズ連結部26が設けられてい
る。
蓋2の端部には、開口部3,23,25と回転
盤8aのシヤツター孔14aが合致した時に、も
うひとつのシヤツター孔14aと合致する開口部
28が形成され、ここには、回転盤8aの回転位
相をモニターするための発光部29が取り付けら
れている。またケース1には、上記発光部29と
対面する位置に開口部30が形成され、この開口
部30を覆うように、発光部29からの光を受け
る受光部31がケース1の外部底面に取り付けら
れている。
ケース1と蓋2の取付構造は、第2図A−A線
視断面図に示されるようにケース1の内部側面上
端を階段状に切欠し、ここに蓋2を嵌めこんでネ
ジ止めした構造である。
次に、上記構造より成る回転盤式シヤツターの
動作を説明する。
まず、図には記載されない、後述する電源装置
から、シンクロナスモーター9に交流電流を供給
し、シンクロナスモーター9の回転盤10を回転
させる。この回転軸10の回転は、プーリー12
によつてベルト13に伝達され、プーリー6aと
プーリー6bを同方向に同速で回転させる。これ
によつてプーリー6a,6bに固定されている回
転盤8a,8bは互いに同方向に、同速で回転
し、これら回転盤8a,8bが180°回転する毎
に、シヤツター孔14a,14bが開口部3,2
3,25と一致する位置で互いに合致する。この
時、回転盤8aのもう一方のシヤツター孔14a
は、発光部29と受光部31の中間に位置し、発
光部29が発する連続光が受光部31に入射す
る。この受光部31の内部には、受光素子が設け
られており、入射光が電気信号に変換され、この
信号によつてシヤツターの開閉が電気信号として
検出される。この電気信号は上記電源装置内でテ
レビカメラの垂直駆動信号と比較される。そして
シヤツター開閉と垂直駆動信号の位相がずれてい
る場合には、上記電源装置内において、シンクロ
ナスモーターに供給する交流電流の位相を調節し
て、シヤツター開閉とテレビカメラのフイールド
走査とを常に同期させる。
一方、レンズ連結部26に取り付けれているレ
ンズ27からの光は、シヤツター孔14a,14
bが合致した瞬間のみこのシヤツター装置を通過
して、カメラ連結部24に取り付けられているテ
レビカメラに入射する。この結果、テレビカメラ
の撮像管には、1フイールド毎に極く短時間だけ
映像が投影され、この映像が撮像管に記録され
る。そして、この短時間の映像が1フイールドの
映像信号に変換されるために、高速運動する物体
を撮影した場合にも、再生される1フイールドの
画像は明瞭で流れのない静止画像である。
このような構造のシヤツターにあつては、回転
盤式シヤツター機構をケース内に収容し、このケ
ースにレンズ連結部とテレビカメラ連結部を取り
付けたから、テレビカメラおよびレンズに対し
て、容易に取り付けおよび取り外しができる。し
たがつて、このシヤツターが故障した場合には、
すぐにシヤツターを取り外して修理を行なうこと
ができる。そして、シヤツター開時間の異なる複
数個のシヤツターを用意した場合には、被写体の
運動速度に適合するシヤツター開時間を選択する
ことが可能になる。また、このシヤツターは、レ
ンズ連結部およびテレビカメラ連結部を交換する
ことによつて、如何なるレンズおよびテレビカメ
ラにも連結することが可能である。また、このシ
ヤツターでは、2本の回転軸のそれぞれに、端部
が互いに重なり合うように、有孔の回転盤を取り
付けたから、従来のシヤツターと比較してシヤツ
ターを薄型化することができ、テレビとレンズの
間にこのシヤツターを介装した場合には、レンズ
のピント合わせを困難にすることがない。また、
このシヤツターでは、シヤツターのケースの側面
内側上端を段階状に切欠し、ここに蓋を嵌めこん
でいるから、ケースと蓋の〓間から塵埃が入りに
くく、シヤツターの内部が保護されている。さら
に、レンズ連結部およびテレビカメラ連結部の周
囲に、2本の回転盤軸と2本の支軸が取り付けら
れているために、カメラおよびレンズの重量によ
つてケースならびに蓋が歪むことが防止されてい
る。
なお、この考案のシヤツター機構には、上記実
施例の他にも、種々の変形が可能である。
[考案の効果] この考案では、回転シヤツター機構をケース内
に収容し、このケースの対面する2面上の、上記
シヤツター機構のシヤツター開閉位置に対応する
位置にそれぞれ開口部を形成し、これら開口部の
一方にレンズ連結部を取り付け、他方にテレビカ
メラ連結部を取り付けたからテレビカメラおよび
レンズへの着脱を容易にすることができ、シヤツ
ターの交換、点検および修理を容易に行なうこと
ができる。
また、シヤツター開口部を取り囲むように四方
に配置された一対の回転盤軸および一対のスペー
サにより、ケースの蓋と底板部とを強固に連結固
定するとともに、蓋または底板部のいずれか一方
には、シヤツター開口部と対応する位置に前記各
スペーサの端部間にカメラマウントを掛け渡して
固定しているため、荷重がかかるシヤツター開口
部周辺でのケースの撓みが防止され、ケースの蓋
および底板部が薄肉であつても十分な耐変形強度
を得ることができ、高速回転する回転盤同士が回
転盤軸の平行度悪化により接触する等の虞れが防
げる。また、シヤツターおよびレンズの重量によ
り最も荷重がかかるカメラマウントの上下両端部
を各スペーサの端部に固定し、前記荷重をケース
の蓋および底板部の双方で支持しているため、カ
メラマウントの強度が著しく高く、その変形に起
因する光軸ずれなどの重大な支障を防止すること
が可能である。このように比較的簡単な構造で、
かつシヤツターの軽量化を図りながらも、優れた
耐変形強度が得られることは、軽量性および信頼
性が重要視される可搬式のテレビカメラ用シヤツ
ターにおいては、極めて重要な効果である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの考案の一実施例を示す図
である。第1図はテレビカメラ用回転盤式シヤツ
ターの平面図、第2図は第1図のA−A線視断面
図、第3図はC−C線視断面図、第4図はC−D
線視断面図、第5図はこの考案の使用時の概略を
示す側面図である。また、第6図は従来例を示す
図である。 1……ケース、2……蓋、3……開口部、4…
…カメラマウント、5a,5b……回転盤軸、8
a,8b……回転盤、9……シンクロナスモータ
ー(駆動機構の主要部)、14a,14b……シ
ヤツター孔、21……スペーサ、23……開口
部、25……開口部、26……レンズ連結部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 底板部と周壁部とからなるケース本体、および
    このケース本体の開口部に嵌合された蓋から構成
    されたケースと、 前記ケース内で互いに平行に配置され、前記蓋
    と前記底板部とを連結固定する2本の回転盤軸
    と、 これら回転盤軸のそれぞれに、回転可能かつ端
    部が互いに重なり合うように取り付けられ、この
    重なり合う位置で互いに合致するシヤツター孔が
    それぞれ形成された一対の回転盤と、 これら回転盤を互いに同方向へ回転させる駆動
    機構と、 前記各回転盤の外周縁の各交差点の近傍にそれ
    ぞれ配置され、前記蓋と前記底板部とを固定する
    一対のスペーサとを具備し、 前記蓋と底板部には、各回転盤のシヤツター孔
    が合致しあう位置に対向してそれぞれ開口部が形
    成され、 前記蓋または底板部のいずれか一方には、前記
    開口部と対応する位置に、前記各スペーサの端部
    に掛け渡して固定されたカメラマウントが設けら
    れ、 前記蓋または底板部の他方には、前記開口部と
    対応する位置に、レンズ連結部が設けられている
    ことを特徴とするテレビカメラ用回転盤式シヤツ
    ター。
JP1985092095U 1985-06-18 1985-06-18 Expired JPH0447696Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985092095U JPH0447696Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18
US06/865,187 US4637701A (en) 1985-06-18 1986-05-19 Shutter for use in a television camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985092095U JPH0447696Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61206932U JPS61206932U (ja) 1986-12-27
JPH0447696Y2 true JPH0447696Y2 (ja) 1992-11-11

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ID=30648579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985092095U Expired JPH0447696Y2 (ja) 1985-06-18 1985-06-18

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558776U (ja) * 1978-10-18 1980-04-21

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Publication number Publication date
JPS61206932U (ja) 1986-12-27

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