JPH0447209Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、とくに夜間の交通安全を旨とした
反射標識に関する。

（従来技術） これまでに、夜間においても注視できる反射型
の模擬警察官標識は存在した（例えば実公昭58−
46455、実公昭58−43006など）。

ところがこれらは、いずれも固定式で動きがな
いため、運転者に心理的効果を与える上でなお十
分とは言えないきらいがあつた。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、警察官を模擬し、反射面を施した
その脚、胴体、アーム、ハツトの各部を風圧によ
りランダムに揺動させ、特に夜間において車両の
ライト照射時に、その各部の複雑な揺動動作の組
合わせが、運転者に対し強い注意力を喚起させら
れるように工夫した反射標識を提供しようとする
ものである。

［考案の構成］ （実施例） 以下図面の実施例によつて説明すると、第１図
において１が台盤２上に垂設された一本脚の支柱
で、その中間に適宜強度のスプリング２を介在さ
せて該スプリング２を境に上部支柱１ｂを下部支
柱１ａに対し揺動可能とするとともに該上部支柱
１ａの下端部には前記スプリング２と下部支柱１
ａの上部付近を包込む揺動制圧被筒３を固設して
ある。

そして上部支柱１ｂの上部には、反射面６を施
した前後二枚の胴板４，４を枢軸５を介して垂直
方向回動可能に装着し、その回動許容範囲を、胴
板４の裏面に上部支柱１ａと所定距離を置いて突
設した回動制止片７により設定してある。

またこの胴板４の両側部には、全周面が反射面
６を成すアーム８をスプリング９を介して垂設
し、そのスプリング９とアーム８の上部付近を、
前後が開放状態で側方のみ包込む揺動制圧片１０
を設けて側方向のみ揺動許容範囲を設定してあ
る。

さらに前記上部支柱１ｂの天端には、周囲に反
射面６を施したハツト１１を、板スプリング１２
を介して擺動可能に装着してある。

即ち以上の組合わせにより、支柱１が背骨と脚
の、胴板４が胴部の、アーム８が警棒をイメージ
する腕の、ハツト１１が頭部の各象徴となつて、
全体として警察官を模擬した態様となる。

（作用） 今以上の構成の本案標識を道路傍などに配置す
ると、夜間吹く風及び走行車両によつて起こされ
る風圧は、主として胴板４に当たつて支柱１を風
向きのままに揺動させ、胴板４はその揺動に加え
てそれ自体回動許容範囲で垂直方向に反転動作を
惹起する。またこれに伴い両側のアーム８が前後
方向に振れ、側方向には許容範囲で揺動する。さ
らにハツト１１が下煽りの風を受けることにより
擺動動作（パタパタ動作）を繰返す。即ち風圧に
より恰も骸骨踊りのようにフラフラ運動が繰返さ
れ、これが風向きの変化により、各態様の複雑な
動きを呈する。

そして上記各部の有効箇所には反射面６が施さ
れているから、所謂揺れる反射面により夜間走行
の運転手へ与える注意喚起力は極めて大きく、そ
の心理的効果も極めて顕著である。

［考案の効果］ 本考案は以上のようで、冒頭にも掲げたように
警察官を模擬し、これに風圧を利用した複雑な揺
動動作を惹起させることにより各部の反射面に目
まぐるしい動きを付与して、運転者に強烈な注意
力喚起を促し、夜間走行の安全を確保しようとす
るものであり、製作面でも簡潔な構造であるから
比較的安価に量産可能であり、まことに有利なも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は一部縦断正面図、第３図は第２
図Ａ−Ａ線横断端面図。 １……支柱、１ａ……下部支柱、１ｂ……上部
支柱、２……スプリング、３……揺動制圧被筒、
４……胴板、５……枢軸、６……反射面、７……
回動制圧片、８……アーム、９……スプリング、
１０……揺動制圧片、１１……ハツト、１２……
板スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中間に揺動許容範囲を設定したスプリングを介
   した支柱の上部に、枢軸を介して回動許容範囲を
   設定した胴板を装着し、その胴板の両側部に側方
   向のみ揺動許容範囲を設定したアームをスプリン
   グを介して垂設し、前記支柱の天端にはハツトを
   スプリングを介して擺動可能に装着し、それら各
   部に反射面を施したことを特徴とする風圧揺動型
   模擬警察官反射標識。