JPH0447190B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動クラツチ付変速機のクラツチの
係脱をシフトレバーに内蔵されたスイツチのオ
ン・オフにより行うシフト操作装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、自動クラツチ付変速機のシフト操作装置
として実開昭49−127778号公報に開示の技術があ
る。これは、板バネ製の一対の端子板を接近配置
して構成したスイツチをシフトレバーとシフトノ
ブとの間にシフトレバーを挟んで二個対向させて
配置し、シフトレバー操作により加えられる力で
シフトレバーに枢着されたシフトノブがシフトレ
バーに対して傾斜する動作とその方向に応じて、
上記スイツチ中の何れか一方のスイツチを一対の
端子板の接触により作動させるようにしたもので
ある。 また、シフト装置の他の例として、実開昭52−
112029号公報に開示の技術もある。これも、レバ
ー本体に揺動可能に取付けたノブをレバー本体に
対して傾けることにより、クラツチの切断を行わ
せるシフト・スイツチを設けたもので、この例で
は、ノブをレバー本体に対して中立復帰させるの
に板バネを用いた点に特徴がある。 さらに、他の例として、実開昭56−97133号公
報に開示の技術もある。この装置では、第１０図
に示す如く、シフトレバー１０′が押方向のシフ
ト終了位置に位置された時にオンするスイツチＡ
及び前記シフトレバーが引方向のシフト終了位置
に位置された時にオンするスイツチＢ並びに前記
シフトレバーがスイツチＡ、Ｂのオンする領域及
び中立位置近傍のシフト領域においてオフし、そ
れ以外のシフト領域においてオンするスイツチＣ
を有するストロークスイツチ８３′と、前記シフ
トレバー操作するシフトノブ９′に設けられ、前
記シフトレバー１０′のシフト操作の有無とシフ
ト方向を検知する複数個のスイツチを有するシフ
トノブスイツチ８１′と、前記ストロークスイツ
チとシフトスイツチの直列回路に直列に接続され
た通電時に前記クラツチを接続し、且つ断電時に
前記クラツチを解放する電磁装置とを具備してな
り、前記シフトノブ９′によつて前記シフトレバ
ー１０′を押方向に操作する時には前記スイツチ
Ａのオン時のみに前記電磁装置が通電され且つ前
記シフトノブ９′によつて前記シフトレバー１
０′を引き方向に操作する時には前記スイツチＢ
のオン時にのみ前記電磁装置が通電され、前記シ
フトノブ９′に操作が与えられていない状態のも
とに前記シフトレバー１０′がシフト終了位置の
外側に変位した時には、前記スイツチＣのオン時
に前記電磁装置が通電されるように回路構成して
なるものである。 これらは何れも、シフトノブとシフトレバーと
の間に自動クラツチ操作用のスイツチを設けてお
り、運転者がシフトノブを握り、変速操作を試み
ようとするシフト力によつてシフトノブがその回
転中心である支点回りにシフトレバーに対して微
小量回転することによりレバーに内蔵された自動
クラツチ操作用スイツチがオン又はオフされ、こ
の信号に基づいて発進装置内に納められたクラツ
チを係脱するものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、こうした従来のものは、次のよ
うな問題点がある。 (a) 自動クラツチスイツチをシフトノブとシフト
レバーとに分離して構成しているため、シフト
ノブを持つて操作しなければ、自動クラツチス
イツチのオン・オフが達成されない。したがつ
て、マニユアルトランスミツシヨンのシフトレ
バーのようにシフトレバーのどの部分をもつて
変速操作を行つても変速が達成できるという自
由度がシフトレバーに与えられていない。この
ことは、マニユアルトランスミツシヨン車の変
速操作に慣れた運転者が操作を行なう場合に誤
操作を誘起する可能性を有している。 (b) シフトノブの回転中心がシフトレバーのシフ
トノブ側端部に設けられているため、変速操作
時のレバーを動作させるに必要なトルクに対し
てシフトノブを回転させるに必要なトルク（ス
イツチを作動させるに必要なトルク）が相対的
に大きくなり、シフト荷重が小さい高速段での
アツプシフト時などは、スイツチが作動してク
ラツチが解放される前に、運転者のシフトレバ
ー操作力が同期装置へ伝わつてしまい、同期時
間が遅れたり、同期が完了する前にドツグクラ
ツチが入つてしまうことによるギア鳴りを発生
したりして、同期装置の耐久性を低下させ、シ
フトフイーリングを悪くする要因となる。 そこで、本発明は、シフトレバーのどの部分を
持つて変速操作を行なつても変速に先立つて自動
クラツチスイツチが確実に作動し、クラツチコン
トロールが正確に行なわれるようにした自動クラ
ツチ付変速機のシフト操作装置を提供することを
目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上述の問題点を解決するため、本発明のシフト
操作装置は、下端に支持部を有し、少なくとも下
方が中空に形成され、前記支持部を変速機の支持
部材に前後左右回転自在に支持されたシフトレバ
ーと、該シフトレバーの中空部に上方部を嵌挿さ
れ、支持軸を介して前記シフトレバーに回転自在
に支持され、下端をシフトアンドセレクト用リン
ケージに係合されたシフトレバーセレクト部と、
前記シフトレバーの中空部内において前記シフト
レバーとシフトレバーセレクト部との前記支持軸
回りの相対回転で開閉作動するスイツチとを備
え、前記支持軸の中心は、前記支持部の回転中心
近傍に配置されたことを特徴とする。 〔発明の作用及び効果〕 本発明では、シフトレバーセレクト部の支持軸
の中心がシフトレバーの支持部の回転中心近傍に
配置されており、シフトレバーの回転に要する操
作トルクとシフトレバーセレクト部の回転動作に
要するトルクとが近似しているため、シフトレバ
ーを操作すると、先ずシフトレバーがその支持部
を中心として回転し、スイツチの開閉動作が生じ
た後にシフトレバーセレクト部の支持軸回りの回
転動作が生じ、シフトアンドセレクト用リンケー
ジの動作による変速機内での同期動作が開始され
る。 したがつて、本発明によれば、シフトレバーの
どの位置を握手して変速操作を行なつてもシフト
動作が可能であり、しかもシフト操作により変速
に先立つて自動クラツチスイツチが確実に作動
し、クラツチコントロールが正確に行なわれる。 ［実施例］ 本発明の自動クラツチ付変速機のシフト操作装
置を第１図ないし第９図に基づき説明する。 第１図ないし第７図は本発明の自動クラツチ付
変速機のシフト操作装置の第１実施例を示し、第
３図はそれが適用される流体式フリユイドカツプ
リングを用いたフロントエンジンフロントドライ
ブ車両用変速機を示す。 この車両用変速機は動力伝達装置１００、前進
５速後進１速用の歯車変速機２００、図示しない
デイフアレンシヤル機構、およびこれらを収納し
た変速機ケース３００からなる。 動力伝達装置１００は、フリユイドカツプリン
グ（以下カツプリングという）１１０と、その内
側に設けられた動力遮断装置の動力遮断用クラツ
チ（以下クラツチという）１３０と、カツプリン
グ１１０の外周がわで本実施例ではエンジンがわ
（図示右がわ、以下右がわという）に設けられた
直結クラツチ１５０と、カツプリング１１０の入
力部材と出力部材との間に設けられたオイルポン
プ１７０と、クラツチ１３０を解放および係合す
るためのサーボ機構１９０とからなる。 カツプリング１１０は、エンジンのクランク軸
に連結された動力伝達装置１００の入力軸１０１
にドライブプレート１０２を介して連結されてい
るフロントカバー１１１、該フロントカバー１１
１に外周で溶接された円環板状のリアカバー１１
０Ａ、該リアカバー１１０Ａの内周壁面に周設さ
れたポンプブレード１１３、該ポンプブレード１
１３に対向して配置されたタービンブレード１１
４、および該タービンブレード１１４を保持して
いるタービンランナ１１５とを備える。前記フロ
ントカバー１１１の中心にはエンジンがわ大径部
が入力軸１０１の端面中心に設けられたパイロツ
ト穴１０４に嵌合するパイロツトボス１０５とさ
れ、歯車変速機２００がわ（図示左がわ、以下左
がわという）は先端がオイルポンプ１７０のドラ
イブ軸１０６とされ、中間は前記オイルポンプ１
７０に固着されたオイルポンプカバー１７７を回
転方向に摺動自在に支持するデイスクプレート保
持軸１０７とされた中心軸１０８が貫設されてい
る。またフロントカバー１１１の内壁外周部には
軸に対して平行な摩擦係合面１１１Ａが形成され
た筒状部１１１Ｂが連設されている。 クラツチ１３０は、内周にインナスプライン１
３３が形成され、外周には図示左端にタービンラ
ンナ１１５のハブ状部１１６が溶接され、また直
結クラツチ１５０の出力部材であるダンパドライ
ブプレート１５８Ｂを、回転方向に摺動自在にセ
ンタリングしているガイドスリーブ１４４が圧入
固定されているクラツチドラム１３４と、内周が
オイルポンプボデイー１７０Ａに固着され、外周
側にはダンパスプリング１５７が設けられ、これ
を保持しているフロントダンパプレート１５８Ｃ
および外周に摩擦係合子１５６を備えて直結クラ
ツチ１５０の出力部材である前記ダンパドライブ
プレート１５８Ｂが取付けてあり、中央部図示左
側面でダイヤフラムスプリング１９７の押圧力を
支え、右側面はダイヤフラムスプリング１９７の
押圧力を伝えつつ、フロントカバー１１１と回転
自在に支えられ、フロントカバー１１１に取付け
られたスラストベアリング１６０のベアリングレ
ース１６１に当接されており、前記クラツチドラ
ム１３４が直交するように固着してあるダンパド
リブンプレート１５８Ａと、前記動力伝達装置１
００の出力軸１０３にスプライン嵌合されたハブ
部１３５、前記クラツチドラム１３４のインナス
プライン１３３と対応位置に外周スプライン１３
６が形成されたクラツチハブ部１３７、および前
記ハブ部１３５とクラツチハブ部１３７を連結す
るデイスク部１３８からなるクラツチデイスクホ
イール１３９と、外周が前記クラツチドラム１３
４にスプライン嵌合された複数のクラツチプレー
ト１４１と、内周が前記クラツチデイスクホイー
ル１３９のクラツチハブ部１３７にスプライン嵌
合され、前記クラツチプレート１４１と交互に重
ねられたクラツチデイスク１４２とからなる。 直結クラツチ１５０はフロントカバー１１１内
周面に形成された摩擦係合面１１１Ａとダンパド
ライブプレート１５８Ｂに支持された摩擦係合子
１５６とからなる。 オイルポンプ１７０は、本実施例では内接歯車
ポンプが使用され、クラツチデイスクホイール１
３９の内側で前記オイルポンプカバー１７７とク
ラツチデイスクホイール１３９のデイスク部１３
８との間に設けられている。このオイルポンプ１
７０は、外周部において前記オイルポンプカバー
１７７に固着され内周が前記動力伝達装置１００
の出力軸１０３の先端小径部１０３Ｂにオイルシ
ール１７５を介して遊嵌され、スラストベアリン
グ１７６を介してクラツチデイスクホイール１３
９のデイスク部１３８に当接されたオイルポンプ
ボデイー１７０Ａと、該オイルポンプボデイー１
７０Ａのエンジンがわに設けられたギアルーム内
に回転自在に嵌め込まれた内歯歯車１７２と前記
中心軸１０８の先端にスプライン嵌合された外歯
歯車１７１と、出力軸１０３の中心に形成された
油路１０３Ａに連結してオイルポンプカバー１７
７とフロントカバー１１１との間に連絡した吐出
口１７４とからなる。 クラツチ１３０のサーボ機構１９０は、吸気管
負圧の自動給排によつて作動する負圧サーボ２に
連結されたリリースロツド１９１と、該リリース
ロツド１９１により支点１９３まわりに回転され
るリリースフオーク１９２と、該リリースフオー
ク１９２の先端１９２Ａに当接されたフランジ１
９４に支持されたベアリング１９５と、該ベアリ
ング１９５に内嵌されたスライデイングスリーブ
１９６と、内周縁が該スライデイングスリーブ１
９６の右がわ端に係止されたダイヤフラムスプリ
ング１９７と、該ダイヤフラムスプリング１９７
の外周縁に配設されスラストベアリング１９８を
介して前記クラツチ１３０を押圧するための押圧
環１９９とからなり、クラツチ１３０の解放およ
び係合が人動または自動でなされる。 歯車変速機２００は公知の構成を有し、前記動
力伝達装置１００の出力軸１０３をインプツトシ
ヤフトとし、該インプツトシヤフトに並列された
アウトプツトシヤフト２０１、第１速と第２速と
の切換え用ドツグクラツチ２０２、第３速と第４
速との切換え用ドツグクラツチ２０３および第５
速切換え用ドツグクラツチ２０４および後進用ギ
アを有する。 この動力伝達装置１００はつぎのように作動す
る。 クラツチ１３０のサーボ機構１９０は、人動ま
たは自動でリリースロツド１９１が図示左方向に
作動したときリリースフオーク１９２が支点１９
３まわりに左回転してベアリング１９５を介して
スライデイングスリーブ１９６をエンジン方向に
変位させる。これによりスライデイングスリーブ
１９６はダイヤフラムスプリング１９７の中心が
わをエンジンがわに膨出させ、ダイヤフラムスプ
リング１９７の外周に連結された押圧環１９９は
図示左方向に変位する。この作用でクラツチ１３
０は解放される。この状態でクラツチ１３０によ
る動力の遮断がなされるので歯車変速機２００に
おいて変速操作が可能となる。 人動または自動でリリースロツド１９１が図示
右方向へ作動すると、スライデイングスリーブ１
９６はダイヤフラムスプリング１９７の復帰力作
用で図示左方に変位され、押圧環１９９はエンジ
ンがわに押圧されてクラツチ１３０は係合し、動
力伝達装置１００の入力軸１０１と出力軸１０３
はカツプリング１１０を介して連結される。 本実施例では、流体伝動装置にフリユイドカツ
プリングを用いたが、トルクコンバータなどを用
いることができる。またその他の流体伝動装置を
使用可能であることは言うまでもない。 つぎに本発明の第１実施例のシフト操作装置に
より動作させられる自動クラツチ付変速機のクラ
ツチ制御装置を第１図ないし第５図に基づき説明
する。 本実施例では、第４図に示す如くクラツチ制御
装置１は、図示しないエンジンに装着されたエア
クリーナ１１ａ、エンジン吸気管であるインテー
クマニホールド１１ｂ負圧を利用した方式である
とともにクラツチ１３０を係合または解放させる
流体圧アクチユエータである負圧サーボ２、負圧
を制御するサーボ圧制御手段３、前記負圧サーボ
２の負圧を検出する流体圧センサである負圧セン
サ６、該負圧センサ６の出力および自動クラツチ
付変速機のシフトレバー機構８の信号を入力し前
記サーボ圧制御手段を制御する電子制御装置（コ
ンピユータ）７とからなる。 負圧サーボ２は第３図に示す如く金属製の左側
ケース２１１ａと右側ケース２１１ｂからなるケ
ース２１１と、２つのポリエステル繊維等をゴム
状の弾性材で被覆してなるダイヤフラム２１２
と、該ダイヤフラム２１２に復帰力を与えるコイ
ルばね２１４と、ダイヤフラム２１２の中央部お
よび左側ケース２１１ａの中央部にそれぞれ固着
されたダイヤフラムサポート２１６および支持部
材２１７とからなり、ダイヤフラムサポート２１
６は中央部で前記リリースロツド１９１と連結し
た作動ロツド２２０と固着され、さらに前記支持
部材２１７は前記作動ロツド２２０の図示左側端
２１８を摺動可能に支持しておりダイヤフラム２
１２と左側ケース２１１ａとにより仕切られる空
間により負圧室２２１を構成し、ダイヤフラム２
１２と右側ケース２１１ｂとにより仕切られる空
間により大気室２２２を構成してなる。負圧室２
２１および大気室２２２はそれぞれ管１２の負圧
側配管１２ａ、大気側配管１２ｂと連結してい
る。 前記サーボ圧制御手段３は、前記電子制御装置
７から信号で負圧サーボ２への流量をコントロー
ルするものであり、電子制御装置７からの流され
る電流が多いほど流量を多くし、電流が少ないほ
ど流量を少なくするもので、２つのランド４１
Ａ，４１Ｂを有する弁体４１と、ばね４２と、負
圧側配管１２ａ，１２ｃを連通する流路４３とを
備えた流量制御弁４と、電子制御装置７からの信
号で流量制御弁４への負圧側配管１２ｃを大気側
と、負圧側に切換え、電子制御装置７からの信号
がONで流量制御弁４への負圧側配管１２ｃを負
圧側に、OFFで大気側に連通させ、２つのラン
ド５１Ａ，５１Ｂを有する弁体５１と、ばね５２
と、負圧側配管１２ｃと大気側配管１２ｄまたは
負圧側配管１２ｅとを連通する流路室５３と、電
磁コイル５４とを備えた大気−負圧切換え弁５と
からなる。 電子制御装置７は、コンピユータであり、公知
の構成を有し、前記負圧センサ６の入力信号の他
にＨ型で１、２、３、４、５、Ｒ、Ｎの７ケ所の
設定位置を有するシフトレバー９がどの位置に存
在するかを示す信号であり、例えば１速１にある
ときは、１速のシフトレバー位置信号８１がON
になり、他の信号がOFFになり、ニユートラル
(l)のときは全ての信号がOFFになるシフトレバ
ー位置信号８１およびシフトレバー９のノブ部が
押し方向（図示上方向）または引き方向（図示下
方向）に力が加わつたときOFFする自動クラツ
チスイツチＳ１，Ｓ２（以下スイツチと略す）か
らなるシフトノブ信号８３も入力してサーボ圧制
御手段３を制御する。 自動クラツチ付変速機のシフトレバー機構８
は、第１図に示す如くシフトレバー９と、それに
挿通されたシフトレバーセレクト部１０と、該セ
レクト部１０をシフトレバーキヤツプ１８内でス
イツチＳ１，Ｓ２をON、OFFさせるための回転
中心とシフトレバーセレクト部１０の回転中心で
あるシフトレバーセレクト部中心支持軸１７を中
心に揺動自在に作動させる球面状のシフトレバー
支持部２０と、プツシユプルケーブル１３に連結
したシフトアンドセレクト用リンケージ１４の溝
部１５に係合されたシフトレバー下端部１６とか
らなる。 シフトレバー９はシフトレバーセレクト部１０
を内嵌する筒状部９１と、蓋着された蓋部９２
と、筒状部９１と蓋部９２とを隔壁する隔壁部９
３とからなり、筒状部９１の先端はシフトレバー
キヤツプ１８の開口１８ａを挿通しており、隔壁
部９３はシフトレバーセレクト部中心支持軸１７
方向に突設された角状の突設部９５を有し、第２
図にも示す如くシフトレバー９を押方向にシフト
したときスイツチＳ１に接触してOFFさせる押
方向接触壁９６、シフトレバー９を引方向にシフ
トしたときスイツチＳ２に接触してOFFさせる
引方向接触壁９７を有する。 シフトレバー９は、図示上部にシフトレバー９
を押方向シフトしたときスイツチＳ１のOFFさ
れるスイツチＳ１の電極１０ａ１，１０ａ２と、
シフトレバー９を引方向にシフトしたときスイツ
チＳ２にOFFされるスイツチＳ２の２つの電極
１０ｂと、スイツチＳ１，Ｓ２を中立状態に保持
するゴム製の弾性部材１０ｃ，１０ｄに内嵌され
た小径部１０ｅと、シフトレバーセレクト部中心
支持軸１７に支持される大径部１０ｆと、先端が
球面状のシフトレバー下端部１６と一体成形して
構成されている。スイツチＳ１，Ｓ２は、シフト
レバーセレクト部１０内の中空穴１０ｇを挿通す
るリード線１０ｈと連絡して、電子制御装置７と
連絡している。 シフトレバー支持部２０は、シフトレバーキヤ
ツプ１８内の球面軸受支持用コイルスプリング２
１に支持された複数の球面軸受け（シート）２２
によりリテーナ２３と締結され、リテーナ２３の
下にはシート２２の予圧調整をおこなうシム２４
を有する。 上記実施例の作動を第３，４，５図に基づき説
明する。 通常の走行においては運転者が現在の減速比か
ら所望の減速比（例えば１速から２速）へ変速す
る場合、負圧センサ６、シフトレバー位置信号８
１、シフトノブ信号８３から電子制御装置７が流
量制御弁４、大気−負圧切換え弁５を制御するこ
とによりクラツチ１３０を解放および係合するこ
とで変速を達成する。

【表】 (イ) 係合→解放 運転者が１速１から２速２へ変速を行なうと
き自動クラツチ付変速機のシフトレバー機構８
に手をかけて、引き方向に力を加えるとシフト
ノブ信号８３は表１および第５図アに示す如く
引き方向がOFFになり、電子制御装置７は流
量制御弁４、大気−負圧切換え弁５を第５図
ウ，キに示す如く制御するため以下の様に負圧
サーボ２の負圧室２２１に負圧を導く。流量制
御弁４に電流を流し負圧側配管１２ａ，１２ｃ
の流量を多くし、大気−負圧切換え弁５をON
することにより負圧側配管１２ｃと負圧側配管
１２ｅを連通するためインテークマニホールド
１１ｂの負圧を負圧サーボ２の負圧室２２１に
導く。シフトレバー位置信号８１はシフトレバ
ーセレクト部１０に引き方向に力が加えられる
ため、第１速の位置からはずれると第５図イに
示す如くOFFになる。負圧サーボ２は大気室
２２２との差圧で負圧サーボ２のダイヤフラム
２１２を図示左方に引くと、リリースロツド１
９１は、第５図オに示す如く６mm引かれ、また
リリースロツド１９１は第５図エに示す如く72
Kg以上のリリースロツド荷重を持つ。このとき
負圧センサ６は、負圧サーボ２の負圧室２２１
の負圧レベルを第７図に示す如く電気信号に変
換するため、第５図カに示す信号を電子制御装
置７へ出力する。このような動作を行ないクラ
ツチ１３０は解放される。 (ロ) 解放→係合 運転者がシフトレバーセレクト部１０を２速
２に入れるとシフトレバー位置信号８１は第５
図イに示す如くONになり、電子制御装置７
は、大気−負圧切換え弁５を第５図ウに示す如
くOFFし、負圧サーボ２の負圧室２２１に大
気を導く。このとき負圧サーボ２の負圧レベル
は、第５図エに示す如くリリースロツド１９１
の荷重に対応するため負圧センサ６の出力は第
５図カに示したものとなる。シフトノブ信号８
３は運転者がシフトノブ部から手を離すと第５
図アに示す如くONする。電子制御装置７は、
常に負圧センサ６の出力値をチエツクし、第５
図カに示すように出力値の傾向が増加から減少
になり再び増加するＢ点（第６図ではＡ点）を
半クラツチポイントとし、それ以降を半クラツ
チ領域と判断する。電子制御装置７は流量制御
弁４に流す電流を第５図キに示す如く小さくし
て第５図オ示す如くリリースロツド１９１のス
トローク速度を小さくする。このようにして負
圧サーボ２の負圧レベルの値と傾向から半クラ
ツチポイントを検出し、それ以降の係合速度を
遅くすることにより、クラツチ１３０の摩耗や
部品間のばらつきに関係なくクラツチ１３０の
係合のシヨツクを和げスムーズに行なう。 １速２から２速２以外の速度も同様に作動す
る。 第８，９図は、本発明のシフトレバーの第２
実施例を示す。 本実施例では図示しないシフトノブと杆状握
手部であるシフトレバー４１０とスイツチＳ
１，Ｓ２をON、OFFさせるための回転中心と
シフトレバー４１０の回転中心であるシフトレ
バーセレクト部中心軸４１７を中心に摺動自在
に作動させるシフトレバー支持部４２０とが一
体的に形成され、被動杆であるシフトレバーセ
レクト部４４０は別体で形成されている。シフ
トレバー４１０とシフトレバーセレクト部４４
０との間にスイツチＳ１，Ｓ２、シフトレバー
セレクト部４４０を中立位置に保持するゴム製
の弾性部材４３０を設け、スイツチＳ１，Ｓ２
は、弾性部材４３０の小径部４３１とシフトレ
バー支持部４２０の図示下部４２１との間に設
けられ、シフトレバー４１０内の中空穴４９６
を挿通するリード線４９７と連結して電子制御
装置７と連絡している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の断面図、第２図
は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第１実施例に
かかるシフトレバー機構が適用される自動クラツ
チ付変速機の断面図、第４図は自動クラツチ付変
速機のクラツチ制御装置のブロツク図、第５図は
クラツチ制御装置の作動タイムフローチヤート、
第６図はリリースロツド特性グラフ、第７図は負
圧センサ出力グラフ、第８図は本発明の第２実施
例の断面図、第９図は第８図のＢ−Ｂ断面図、第
１０図は従来の自動クラツチ付変速機のシフトレ
バー機構の断面図である。 ８……シフトレバー機構（シフト操作装置）、
９，４１０……シフトレバー、１０，４４０……
シフトレバーセレクト部、１４……シフトアンド
セレクト用リンケイジ、１７，４１７……支持
軸、１８……シフトレバーキヤツプ（支持部材）、
２０，４２０……シフトレバー支持部、Ｓ１，Ｓ
２……スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下端に支持部を有し、少なくとも下方が中空
   に形成され、前記支持部を変速機の支持部材に前
   後左右回転自在に支持されたシフトレバーと、該
   シフトレバーの中空部に上方部を嵌挿され、支持
   軸を介して前記シフトレバーに回転自在に支持さ
   れ、下端をシフトアンドセレクト用リンケージに
   係合されたシフトレバーセレクト部と、 前記シフトレバーの中空部内において前記シフ
   トレバーとシフトレバーセレクト部との前記支持
   軸回りの相対回転で開閉作動するスイツチとを備
   え、前記支持軸の中心は、前記支持部の回転中心
   近傍に配置されたことを特徴とする自動クラツチ
   付変速機のシフト操作装置。