JPH0446B2 - - Google Patents

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JPH0446B2
JPH0446B2 JP13290888A JP13290888A JPH0446B2 JP H0446 B2 JPH0446 B2 JP H0446B2 JP 13290888 A JP13290888 A JP 13290888A JP 13290888 A JP13290888 A JP 13290888A JP H0446 B2 JPH0446 B2 JP H0446B2
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JP
Japan
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capric acid
acid
seborrhea
treatment
patients
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JP13290888A
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English (en)
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JPS6479114A (en
Inventor
Etsukeruto Teodooru
Haa Kemupaa Furitsutsu
Noruteingu Kaaru
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOKUTORU AUGUSUTO UORUFU BETAIRIGUNGUSU UNTO FUERUARUTSUNGUSU GmbH
Original Assignee
DOKUTORU AUGUSUTO UORUFU BETAIRIGUNGUSU UNTO FUERUARUTSUNGUSU GmbH
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Publication date
Application filed by DOKUTORU AUGUSUTO UORUFU BETAIRIGUNGUSU UNTO FUERUARUTSUNGUSU GmbH filed Critical DOKUTORU AUGUSUTO UORUFU BETAIRIGUNGUSU UNTO FUERUARUTSUNGUSU GmbH
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脂漏症治療剤に関する。
脂漏症の治療は皮膚科学では多くの点でなお不
十分である。従来適用されたすべての製剤及び物
質は種々の理由で治療上及び/又は毒物学的に惹
起される欠点を有している。これに対し、次に記
載の製剤はこれらの欠点を著しくとり除く。
本発明は、C8〜C12−飽和脂肪酸、殊にデカン
酸(C10)又は/及びドデカン酸(C12)を特に水
溶性アルコール又は水性アルコール性溶液中で使
用することである。その際に、溶液中の脂肪酸又
はその混合物の濃度を広く変動させることができ
る。アルコール性溶剤はそのままであるか或いは
その水との混合割合又はそれら相互の混合割合に
おいて広く変動可能である。
脂漏症、脂漏性湿疹、脂漏性症状という疾患は
ここほぼ100年来知られている。しかしその困難
性が特徴である。病因については多くの意見が出
されているが、大部分のものは否認されている。
すべての人々に認められる解決法、確実な病因的
解決は従来知られていない。この皮膚疾患がまれ
なものではなくかつそれが多くの該当者にとつて
確かな徴候により不快にも人目を惹くようにする
ということは議論の余地はない。毛髪頭部で鱗屑
により徐々に起る炎症変化は特に煩わしい。しば
しばまず初めに、顕著なかつ体質的要因により起
る多くなつた頭部鱗屑を確認するだけである。頭
部鱗屑は高まつた表皮変化に対して観察可能なも
のとして役立つ。細胞は迅速に表面に移動して、
完全な角化に不十分な時間しか停まらない。
脂漏症の症状で高まつた又は低下した或いは不
十分な皮脂線の分泌が起るという見解も出されて
いる。それと共に病理的発汗及び表皮の水素イオ
ン濃度の低下も問題とされる。多くの著者は、ピ
チロスポロン・アバーレ(Pityrosporon ovale)
菌が固有の病因として見なされないとしてもそれ
が相当関与していると見なしている。低い大気圧
に関連して季節的に、殊に冬の間頻繁であると記
載されている。
最も重要な抗脂漏剤としてはほぼ100年来どの
ような形状であろうと関係なく硫黄が有効であ
る。その作用は良好乃至満足すべきものとして見
なされた。その後クリサロビン、チグノリン、サ
リチル酸、ピロガロール、水銀剤、殊にタールが
出されている。サリチル硫黄剤及びタール剤によ
るこれらの所謂古典的な抗脂漏症治療は、例え塗
抹法であつてもその治療結果の客観化はできない
が今日まで使用されている。
コーチゾンの導入は著しい進歩であつた。アル
コール性溶液の形状で又は乳液又はクリーム剤と
してそれは少なくとも適用期間中は皮膚変化の良
好な乃至非常に良好な治癒をもたらした。コーチ
ゾン製剤では治療結果は製剤の有効性、濃度及び
使用期間に左右される。まさにこの最後に挙げた
点が治療を問題の多いものにしている。使用期間
に度々満足のゆく治癒が行なわれても、中断する
と多かれ少なかれ早い時期に再びその症状が現わ
れる。高効果性のコルチコステロイドを長期間継
続して使用した後で公知の望ましくないコーチゾ
ン副作用に到達し得る。
1978年1月21日以来、主に脂漏性湿疹を患つて
いる患者に対して中程度の連鎖の脂肪酸(エタノ
ール中5%のカプリン酸及び半年来エタノール中
1%のラウリン酸)を使用した。患者8人で実施
したこの治療は優れた作用をもたらした。最初の
7〜10日間で若干発赤しかつ鱗屑が増加したのが
記録された。しかしその後皮膚は迅速に完全に正
常な角化経過を呈した。炎症の徴候及び増加した
鱗屑形成は、製剤を完全に規則的に適用しなくと
もそれは惹起されなかつた。数日間の期間で確認
された。
2症例の経過により長期間にわたつてもその優
れた作用が証明された。多くの症例で迅速に観察
し得る炎症性の皮膚異常の退行が惹起された。煩
らわしい鱗屑及びしばしば苦痛の伴うそう痒刺激
の軽減が特に迅速かつ明瞭であつた。非認容性又
はアレルギー性反応は従来いずれの症例でもみと
められなかつた。従来は匂いが度々不快であつた
ため製剤は広範囲に使用されなかつた。しかし匂
いも本製剤を多くの患者が更に使用することを妨
げ得なかつた。それというのも確認された作用も
維持されかつ中止した際でも8日間の期間後に
徐々に再びその作用を開始したからである。8人
の患者でその効果は有髪頭部、髪際、顔面及び胸
部及び背部の脂漏性湿疹で認められた。
他の2症例において胸と背の尋常性ざ瘡の徴候
で皮膚異常の迅速で明瞭な治癒が達せられた。上
半身に非常に重いざ瘡を患つていた19才の学生で
は初めて適用して既に3日後に膿疱性異常の明瞭
な退行が認められた。30才の科学者の助手が面皰
形成のひどい膿疱を患つていた。5%−カプリン
酸の適用後直ちに皮膚は組織変化した。乾燥性及
びそう痒刺激は消失した。治療期間中に徴候が完
全に消失しなかつた場合にも自覚的な苦痛の顕著
な退行が認められた。
次に、本発明による調剤の有効性についての試
験報告を記載する。
C8〜C12−飽和脂肪酸の脂漏性湿疹治療に対す
る有効性について(5%−カプリン酸溶液を例
として) 脂漏性湿疹もしくは脂漏性湿疹を伴う尋常性座
瘡と診断された患者44人にイソプロパノール中の
5%カプリン酸溶液を皮膚疾患部に施した(1人
当り調剤5〜10ml)。一般に溶液を1日1回塗布
した。試験パラメータは試験医による病状の臨床
的評価並びに患者自身の主観的な評価であつた。
38人の患者(86%)に対して試験医は鱗屑、皮
脂形成及び炎症の範囲及び程度に対するカプリン
酸溶液の作用を“優れている”乃至“良好”と診
断した。
6症例(14%)で治療結果が“満足すべきも
の”と評価された。医者のこの評価は患者自身の
評価と一致した。
投与期間、一回用量並びに可能な反復治療に関
しては、一般的でしかも各患者に有効な投与指針
を報告することは、脂漏症のように程度及び局所
が異なつている皮膚病の場合には不可能であるこ
とに注意すべきである。例えば極めて重症の脂漏
症ではカプリン酸を1日に1回よりも多く適用す
る必要がある。一方の患者群では9日後に治療結
果が認められ、他方の患者群では3週間治療する
必要があつた。この固体間の差異にもかかわら
ず、大部分の脂漏症患者にとつては、カプリン酸
溶液を1日1回2〜3週間適用すると有利であつ
たので、十分な治療結果が得られるという投与指
針を与えることができる。
抗脂漏症剤AW505(50%−イソプロパノール中
のラウリン酸+サリチル酸)の試験 中程度の脂肪酸(C10〜C12)は抗脂漏性及び落
屑特性を有する。この種の脂肪酸は、例えばC原
子10個を有するカプリン酸及びC原子12個を有す
るラウリン酸である。
50%−イソプロパノール全量100ml中のラウリ
ン酸5g及びサリチル酸20gの組成物を抗脂漏性
及び落屑性について油性で鱗屑形成性の毛髪に対
して試験した。ラウリン酸の作用はカプリン酸に
相当するものである。
30人の被験者(男)に、抗脂漏剤AW505を3
週間にわたつて1日1回頭皮に塗布する。(1人
当り調剤5〜10ml)ように指示した。被験者の毛
髪は著しく油性でありかつ毛の生えている頭皮部
分の鱗屑形成が著しい。
AW505の作用を評価するためのパラメータと
しては、鱗屑形成の程度及び頭髪過脂肪の程度を
適用し、かつ鱗屑数をカウンター室中で数えた。
評価は3週間の期間終了後に行つた。
1 鱗屑形成 AW505の適用前に24人の被験者で著しい鱗屑
形成が認められた。24人のうち17人の被験者で期
間終了時に明らかに少ない鱗屑形成が認められ、
7人の被験者の場合は症状は変わらなかつた。
2 頭髪の過脂肪 試験の開始時に18人の被験者で頭髪の過脂肪が
認められた。この試験の終了後に、15人ではその
所見は改善され、3人は変わらなかつた。
3 カウンター室中での鱗屑数 30人全員について鱗屑数を数えた。鱗屑数は試
験の終結時に24人で減少し、6人の場合は開始時
の所見よりも高まつた。
評 価 この試験で、ラウリン酸調剤を適用することに
より鱗屑の明瞭で有意な減少が認められ、かつ使
用前は過脂肪の頭髪が明らかに改善された。ラウ
リン酸の作用はカプリン酸と同等である。
次に、カプリン酸をラツトに投与した際の経口
急性毒性(LD50)の試験に関して報告する。
総括及び評価 ラツトでの試験物質“カプリン酸”の急性経口
毒性(LD50)は、該物質が技術的に投与可能な
量7g/体重Kgで全く毒性を示さなかつたので測
定することができない。
比較的多量の物質の供給は、賦形剤として使用
した落花生油中へのカプリン酸の処方が限定され
ているために代表的な最大総量10ml(ラツトの体
重1Kg当り)で可能ではなかつた。
試験物質は動物と極めて認容性であつた。14日
間の後観察時間でも何ら変化は認められず、動物
は死亡しなかつた。
経口LD50(ラツトで)に基づいて生成物を毒物
学的に評価するための国際的な分類によりカプリ
ン酸は“殆ど毒性ではない”(V)に区分するこ
とができる。
ラツトに対するカプリン酸の急性経口毒性
(LD50)に関する試験のためにヘンケル・ウン
ト・シー有限会社(Henkel&Cie GmbH,デユ
ツセルドルフ在)製のカプリン酸試料を使用し
た。
急性経口毒性を試験するために範囲測定する
(rangefinding)ため適当量の試験物質を相当量
の落花生油DAB7中に、体重1Kg当り投与量7,
5,4及び2gが実験動物に常に体重100g当り
1mlで投与されるように溶かした。このように新
しく製造した試験調剤を動物に胃ゾンデを用いて
胃内に供給した。
7g/Kgよりも高い投与量は代表的な試験調剤
の最大総量10ml(ラツトの体重1Kg当り)では不
可能であつた。
動 物 毒性試験の実施に当り、ヴインケルマン飼育場
(Zu¨chterei Winkelmann,4791,Kirchborchen
在)の雄のSPF−ヴイスター・ラツト(Wistar
−Ratte)を使い、動物の飼育は通常の条件下に
行なつた。すべてのラツトは試験の間1匹ずつ金
網のカゴの中で規定条件下(明/暗10〜14時間、
温度23±1℃)に飼育した。標準ペレツト飼料
(Standard−Pellet−Futter:Altromin )及び
飲料水を実験及び観察期間の間、但し試験物質の
投与前16時間を除いて一定量で与えた。
実験開始時に体重は平均54.4gであつた。
結 果 試験物質を所定量で胃内に投与した後に投与直
後にもかつまた次の14日間の観察期間の間にも何
の変化も認められなかつた。特に、動物は死亡し
なかつた。
次に本発明を実施例により詳説する。
例 1 デカン酸(カプリン酸)を96%−エチルアルコ
ール中に5%の濃度で溶解しかつ脂漏症の治療に
使用する。
例 2 ドデカン酸(ラウリン酸)をイソプロピルアル
コール中に5%の濃度で溶解しかつ脂漏症の治療
に使用する。
例 3 デカン酸(カプリン酸)をプロピレングリコー
ル中に5%の濃度で溶解しかつ脂漏症の治療に使
用する。
例 4 デカン酸(カプリン酸)をポリエチレングリコ
ール400の溶液中に10%の濃度で溶解しかつ脂漏
症の治療に使用する。
なお、同様に次の処方も挙げられる: プロパノール−2(イソパノール) 50ml サリチル酸 450mg メントール 90mg カプリン酸 50mg チモール 4.5mg 硫黄、水中 全量100ml

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C8〜C12−飽和脂肪酸を水溶性アルコール又
    は水性アルコール性溶液中で使用することを特徴
    とする脂漏症治療剤。 2 C8〜C12−飽和脂肪酸を濃度0.1〜40%で使用
    する特許請求の範囲第1項記載の治療剤。 3 有利には、溶剤としてエチルアルコール、イ
    ソプロピルアルコールもしくはプロピレングリコ
    ール又はポリエチレングリコールのような多価ア
    ルコールを単独で又はそれらの混合物で使用する
    特許請求の範囲第1項又は第2項の記載の治療
    剤。 4 アルコール性溶剤に水又は他の溶剤を添加す
    る特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれ
    か1項記載の治療剤。
JP13290888A 1988-06-01 1988-06-01 Seborrheic medicine Granted JPS6479114A (en)

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