JPH0446683Y2

JPH0446683Y2 -

Info

Publication number: JPH0446683Y2
Application number: JP6418387U
Authority: JP
Priority date: 1987-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1992-11-04
Also published as: JPS63171109U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、液状化粧料を塗布するためのマス
カラ、アイライナー等のカートリツジ式化粧用容
器またはスポンジ、毛筆体を筆記体として先端に
具える筆記具の改良に関する。

（従来の技術）従来、塗布用容器、特に液状化粧料容器におい
て、カートリツジに液状化粧料を充填し、これを
先端塗布部にまで案内して化粧をするカートリツ
ジ式容器があつた。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記従来のものにあつては、カ
ートリツジ内の液状化粧料が首軸を介して塗布体
に案内されるだけであつたため、不使用時キヤツ
プを嵌着してあつても化粧料が漏出し、ハンドバ
ツク等を汚損するおそれがあり、また、化粧料が
粘稠物である場合、流出路で固化すると使用でき
なくなることがある。この考案は、上記従来のも
のの欠点を改善するものであり、塗布液の流出を
円滑にするとともに、不使用時における漏出を完
全に阻止しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）そのために、塗布部への塗布液流出口にこれに
より塗布液の流出を阻止する弁を当接し、塗布体
を保持するホルダーを軸方向摺動自在とし、か
つ、中継芯をカートリツジと流出口間に収容し、
カートリツジ後方に膨出部を形成し、これを押圧
する押圧体を軸筒端部に設けてなるものである。

（作用）上記構成を具えるので、不使用時キヤツプを装
着すると、塗布体を保持するホルダーは後退して
弁に当接し、塗布液流出口を弁により閉塞して、
塗布液の流出を阻止するとともに、使用に当りキ
ヤツプの取り外しと同時に塗布体の密封を解除
し、揆条等の弾揆作用によるホルダーの前進によ
り、流出口が開放し、一方、カートリツジ後方膨
出部の押圧により膨出部を変形して定量の塗布液
をカートリツジより毛先に向い放出し、塗布液は
中継芯を介して円滑に塗布体に流出されるもので
ある。なお、カートリツジ内に落としこまれたカ
ートリツジ開口部の閉塞栓であるボールは、塗布
液の攪拌と流出促進のために良好に作用する。

（実施例）この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。図に示すものは液状化粧料容器であるが、こ
れの化粧料に代え筆記用インキをカートリツジに
内蔵させることにより筆記具として用いることも
できる。１はキヤツプであり、内部に塗布体とし
ての毛筆３を密封する中栓２を嵌挿してなる。毛
筆３は繊維を一方向に揃えて束ねたものである
が、必要に応じて連続気泡スポンジ等の塗布体を
用いてもよい。毛筆３は後端のつばを係止して保
持筒４に遊嵌され、ホルダー６内に挿入保持され
る。毛筆３中央には後端がラツパ状に開口された
案内管５が挿入係止され、案内管５の開口端は上
記ホルダー６に設けられる流出口２５に対向す
る。

この流出口２５を通つた化粧料の一部は案内管
５の中を通り毛筆３に含まれると共に、一部は毛
筆３の後端面とホルダー６との間に設けたすきま
を通り、更に保持筒４の後端面に設けた切欠か
ら、毛筆３の外周に流れる。

ホルダー６の後方には先端に弁３２を有する継
手１２がパツキング８を介して挿嵌され、継手１
２内に繊維を束ねて軸方向への化粧液の流出を容
易とした中継芯１４を収容する。そして、上記ホ
ルダー６と継手１２は、首軸７内に挿入され、継
手１２は、その後部をパツキング１３を介して首
軸７後方内部に固定され、ホルダー６と継手１２
は若干の間隙３０を存してスプリング１１によ
り、ホルダー６を摺動自在とする。また、ホルダ
ー６後方に設ける係止片３３により間隙３０以上
の移動を阻止し、ホルダー６と継手１２の結合部
外周はスリーブ１０により被覆される。首軸７
は、取外し自在に口ネジ９に螺合され、口ネジ９
外周のネジ部にはキヤツプ１を螺着し、後方には
軸筒１５を嵌合固定する。首軸７後方には、突出
してカートリツジ挿入部を設け、これに化粧料２
９を収容するカートリツジ１６を挿嵌する。

１７はカートリツジ１６の開口を閉塞するボー
であり、カートリツジ１６の装着とともに、カー
トリツジ１６内に落としこまれる。

カートリツジ１６の後端には弾性ある樹脂より
なり端部に膨出部２４を形成する止栓１９が密嵌
され、これを保護するためのスリーブ１８が、止
栓１９を囲んでカートリツジ１６後端に嵌合され
る。この膨出部２４は後述するノツクカバー２３
の押圧により変形し、変形分の化粧料を先端に押
出すが弾性により復元する。

上記膨出部２４の頂部に当接する案内筒２０が
軸筒１５後端より摺動自在に嵌挿され、これに接
してノツクカバー２３が嵌合され、ノツクカバー
２３と軸筒１５後端に嵌合固定するストツパ２１
との間にスプリング２２が介装される。ノツクカ
バー２３外周縁３４はストツパ２１の段部に当接
し、それ以上の前進が阻止されるようになつてい
る。

上記のとおり構成されるので、使用に当り、キ
ヤツプ１を外すと、毛筆３を被覆密封した中栓２
も同時に取外され、中栓２の開口端縁２７に当接
する保持筒４の突縁２８が押圧より開放される。
保持筒４と一体となるホルダー６も同様に軸方向
に摺動できるようになるので、スプリング１１の
弾揆力により前方に押出され、間隙３０の距離ｌ
だけ前進する。これは上記突縁２３と首軸７の前
端との間隔ｍが、間隔ｎに拡がることを意味す
る。

上記間隙３０の距離ｌの前進は、また、ホルダ
ー６に設ける流出口２５と継手１２先端の弁３２
の当接状態の解除となり、この間隙より、継手１
２内に内蔵する中継芯１４を介し、カートリツジ
１６内と開口穴２６を経て、流出口２５より毛筆
３に液状化粧料２９が供給されるように準備され
る。

ここで、ノツクカバー２３をスプリング２２の
弾揆に抗して押圧すると、案内筒２０を介してカ
ートリツジ１６の止栓１９の膨出部２４を押圧変
形し、変形による一定量の化粧料を毛筆３に向い
押出すものである。中継芯１４は、常時化粧料２
９を含むと共に過度の流出をすることなく化粧料
を流出させるものであり、ボタ落ち等を防止でき
るものである。

使用を終了した後は、キヤツプ１を口ネジ９に
装着することにより、中栓２が保持筒４の突縁２
８に当接して、保持筒４とともにホルダー６をス
プリング１１に抗して後方に押込み、ホルダー６
の流出口２５は、継手１２の先端に設ける弁３２
により閉塞され、ここより化粧料が流出すること
なく、毛筆３に残留する化粧料も中栓２により毛
筆３全体を被覆するから乾燥したりキヤツプ１外
に漏出することがない。そして、誤つてノツクカ
バー２３を操作しても流出口２５の閉塞により化
粧料が流出することがない。

（考案の効果）以上のとおり、不使用時における塗布液の漏出
の阻止と、乾燥による使用不可能を防止でき、更
には使用時に一定量づつ強制的に流出させること
により不必要な塗布液例えば化粧料の浪費を回避
できる優れた効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の縦断側面図である。１……キヤツプ、２……中栓、３……毛筆、４
……保持筒、５……案内管、６……ホルダー、７
……首軸、８，１３……パツキング、１２……継
手、１４……中継芯、１５……軸筒、１６……カ
ートリツジ、１７……ボール、１９……止栓、２
０……案内筒、２１……ストツパ、２３……ノツ
クカバー、２４……膨出部、２５……流出口、２
８……突縁、３０……間隙、３１……カートリツ
ジ挿入部、３２……弁、３３……係止片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

先端に塗布部を具えるホルダーを軸方向に摺動
自在に首軸内に収容し、このホルダー後方に継手
を嵌合して、ホルダー後方に設ける塗布液流出口
に上記継手の先端の弁を当接させ、首軸後方に突
出してカートリツジ挿入部を形成するとともに、
継手内には上記挿入部より先端に至る塗布液案内
用の中継芯を収容し、かつ、挿入部に挿嵌するカ
ートリツジの後部に弾性膨出部を形成して、この
膨出部を押圧変形する押圧体を首軸と一体とした
軸筒の後端に設けてなる塗布用容器。