JPH0445515B2 - - Google Patents

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JPH0445515B2
JPH0445515B2 JP60037418A JP3741885A JPH0445515B2 JP H0445515 B2 JPH0445515 B2 JP H0445515B2 JP 60037418 A JP60037418 A JP 60037418A JP 3741885 A JP3741885 A JP 3741885A JP H0445515 B2 JPH0445515 B2 JP H0445515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hca
formula
reaction
general formula
compounds
Prior art date
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Application number
JP60037418A
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English (en)
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JPS61197588A (ja
Inventor
Koichi Saruwatari
Katsuya Nishikawa
Morihito Yamashita
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SANKO KAGAKU KK
Original Assignee
SANKO KAGAKU KK
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Publication of JPH0445515B2 publication Critical patent/JPH0445515B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は安定剤、難燃剤及び難燃性、耐熱性高
分子化合物の原料として有用な有機環状りん化合
物に関する。 従来の技術 従来有機高分子化合物の難燃剤としては、無機
化合物、有機亜りん酸化合物、有機りん酸化合物
又は有機ハロゲン化合物等が知られている。又特
公昭48−41009号公報には、式(a)〜(a)
【式】
【式】
【式】 {式(b)及び(c)で、Rはアルキル基又
はアリール基を示す} で表わされる有機環状りん化合物が、有機高分子
化合物の耐熱安定剤として有効であることが開示
されている。 又ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等に使
用される多官能ヒドロキシル化合物としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂肪
族、脂環族ジオール類、ハイドロキノン、レゾル
シン、1,5−ジヒドロキシナフタリン、2,6
−ジヒドロキシナフタリン、ビスフエノールA、
ビスフエノールF等の芳香族ジオール類が列拳さ
れる。 発明が解決しようとする問題点 然しながらこのような従来技術には種々の問題
点及び改良要望点が存在する。例えば難燃剤とし
ての無機化合物は、合成樹脂等との親和性、添加
量と効果の程度や基材本来の物理的科学的性質の
保持性等において問題があり、有機ハロゲン化合
物は、その添加量と効果の程度、揮散性、基材と
の相溶性、溶媒抽出性、基材本来の物理的化学的
性質の保持性や燃焼時の有害性ガスの発生等にお
いて改良が望まれている。有機亜りん酸化合物や
有機りん酸化合物についても同様であり、さらに
化合物自体の加水分解性等についても改良が望ま
れている。前記の式(a)〜(c)で表わさ
れる化合物についても同様の改良要望が存在し、
式(a)で示される化合物ではその加水分解生
成物が酸性を示し、使用対象によつては障害とな
ることがある。 又前記ジオール類を使用して製造されるポリエ
ステル樹脂やポリウレタン樹脂は、難燃性や耐熱
性において未だ十分でなく、又耐熱性ポリエステ
ル樹脂においては溶融性の改良が望まれている。 問題を解決するための手段及び効果 本発明はこのような問題点や改良要望点を解決
すべく種々検討の結果達成されたものである。 すなわち本発明に従つて、一般式() {一般式()で、m及びnは1以上の整数を示
す} で表わされる有機環状りん化合物(以下HCA−
HQ−HEと称する)が提供される。 さらに本発明に従つて、式() で表わされる有機環状りん化合物(以下HCA−
HQと称する)と、エチレンカーボナート、エチ
レンオキシド又は2−ハロエタノールとを反応さ
せることによるHCA−HQ−HEの製造方法が提
供される。 HCA−HQ−HEはそれ自体高分子化合物例え
ばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブ
チラール樹脂、SBR、NBR、AS樹脂、ABS樹
脂等の安定剤、難燃剤として、又これから得られ
るエポキシ基付加化合物やアクリル基付加化合物
等は難燃性、耐熱樹脂のモノマーとして、さらに
HCA−HQ−HEをジオール成分として製造され
るポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂は難燃
性、耐熱性に優れかつ溶融成型性の良好な合成樹
脂として有望である。 発明の構成 本発明化合物のHCA−HQ−HEの原料である
HCA−HQは前記式(a)で表わされる有機
環状りん化合物(以下HCAと称する)1,4−
ベンゾキノンとを反応させることにより得られ
る。HCA及びその製造方法は特公昭49−45397号
及びその特公昭50−17979号公報に開示されてい
る。 HCAと1,4−ペンゾキノンとの反応による
HCA−HQの製造は次の反応式に従つて行なわ
れる。 実施態様の一例を説明すれば、エチルセロソル
ブとHCAとの混合物を50〜80℃に保温し、HCA
が溶解したら撹拌下1,4−ベンゾキノン
(HCA1モル当り0.8〜1.0モル)を微粉末状又はエ
チルセロソルブ溶液で少量ずつ添加する。添加終
了後さらに120°〜130℃で1.5〜3時間反応させた
後、常温付近に冷却し、析出物を取してHCA
−HQを得る。HCA−HQは湿塊のまま、又は
乾燥して本発明化合物の製造原料として使用す
る。 HCA−HQはヒドロキシエチル化剤、例えば
エチレンカーボナート、エチレンオキシド又は2
−ハロエタノールと適当な触媒又は酸捕獲剤の共
存下で反応させてHCA−HQ−HEを製造する。
それらの反応式を次に示す。 {(3)式でXはハロゲン原子、Aは酸捕獲剤を表わ
す} 上記3種の反応において、(2)式の反応はエチレ
ンオキシドの付加モル数の制御が困難であり、(3)
式の反応は反応速度が遅く副反応(特にX・
CH2CH2OHの閉環又は自己重合反応)の発生が
大きい。これに対し(1)式の反応は反応速度が早
く、付加モル数の制御も容易で、特にm=n=1
であるHCA−HQ−HEすなわち次式(−a) で表わされる化合物の製造に適している。 次にエチレンカーボナートを使用する場合の本
発明の製造方法の実施態様例について説明する。 撹拌機、温度計、還流冷却器及び装入口付反応
機にHCA−HQ、エチレンカーボナート及び不
活性溶媒を装入する。エチレンカーボナートの使
用量は目的物の式()の化合物のエチレンオキ
シ基含有数に応じて選択される。例えば式()
のm=n=1である場合は、HCA−HQ1モル当
りエチレカーボネート2モル以上(4モル程度ま
で)、m=n=2の場合は4モル以上(8モル程
度まで)が使用されるが、反応温度及び時間、触
媒量等によつても制御される。 不活性溶媒はHCA−HQ100部(重量、以下同
じ)当り150〜500部、通常150〜250部程度を使用
する。溶媒はHCA−HQ及び/又はHCA−HQ
−HEを必ずしも溶解する必要はなく、反応は懸
濁状態でも十分進行する。エチレングリコール低
級アルキルエーテル、プロピレングリコール低級
アルキルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等が列挙される。 上記混合物を撹拌下還流温度又は110°〜130℃
に加熱し、触媒を添加する。触媒としては塩基性
化合物例えば水酸化アルカリ、炭酸アルカリ等が
使用される。使用量はHCA−HQの1〜10%程
度である。 反応は同温度で3〜15時間通常4〜6時間行な
われるが、液体マロマトグラフにより目的物の生
成状況をチエツクしながら制御するのが有利であ
る。 反応終了後反応混合物を冷却、過、洗浄して
目的物を得る。この場合過がやや困難であるの
で、反応混合物を静置して上澄液を傾斜分離し、
沈降物に洗浄液を加えて撹拌、静置、分液後過
又はそのまま乾燥する。洗浄液は使用した溶媒に
応じて適宜選択される。 かくして得られた粗製HCA−HQ−HEは通常
再結晶精製を行なう。粗製HCA−HQ−HE100
部に対し適当な溶媒例えばメタノール80〜150部
を加えて65℃前後に加熱、溶解、必要ならば活性
炭を添加し、熱過し、必要ならば濃縮後5°〜10
℃に冷却し、折出物を過、洗浄、乾燥して精製
品を得る。精製母液はさらに濃縮、(熱過)冷
却、過して2次晶出物、さらに3次晶出物を得
る。これらは通常再結晶に循環使用することがで
きる。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 反応機にHCA−HQ486g(1.5モル)、エチレ
ンカーボナート396g(4.5モル)及びエチルセロ
ソルブ972gを装入し撹拌下115°〜120℃で無水炭
酸ナトリウム粉末10gを、約30分後さらに10g
(計20g)を添加した後同温度でさらに5時間反
応させた。反応混合物を40°〜60℃で静置し、上
澄液を分離し、沈降物に水1000mlを添加して40°
〜60℃で約1時間撹拌後、静置し上澄液を分離し
た。この水洗処理を2回繰り返した後に120°〜
140℃で減圧乾燥して淡灰白色粉末の粗HCA−
HQ−HE535g(粗収率86.7%対HCA−HQ)を
得た。 この粗HCA−HQ−HEを同量のメタノールか
ら再結晶して得られた精製品は、淡灰白色粉末で
融点は152°〜157℃、液体クロマトグラフによる
純度は99.0%であつた。このものの元素分析値は
次の通りで、一般式()のm及びnが1である
前記式(a)で表わされる化合物(分子式
C22H21O6P)であると認められる。 元素分析値 C(%) H(%) P(%) 測定値 63.81 5.21 7.39 理論値 64.07 5.09 7.52 (C22H21O6Pとして) 又このものの赤外線吸収スペクトル(臭化カリ
ウム錠剤法)を第1図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で得られた精製HCA−HQ−
HE{一般式()でm=n=1である式(a)
の化合物}の赤外線吸収スペクトル(臭化カリウ
ム錠剤法)であり、横軸は波長(cm-1)、縦軸は
透過率(%)を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() {一般式()で、m及びnは1以上の整数を示
    す} で表される有機環状りん化合物。 2 一般式()でm=n=1である特許請求の
    範囲代1項記載の有機環状りん化合物。 3 式() で表わされる化合物と、エチレンカーボナート、
    エチレンオキシド又は2−ハロエタノールとを反
    応させることによる一般式() {一般式()で、m及びnは1以上の整数を示
    す} で表わされる有機環状りん化合物の製造方法。 4 ヒドロキシエトキシ化剤がエチレンカーボナ
    ートであり、一般式()でm=n=1である特
    許請求の範囲第3項記載の有機環状りん化合物の
    製造方法。
JP60037418A 1985-02-28 1985-02-28 有機環状りん化合物およびその製造方法 Granted JPS61197588A (ja)

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JP5699742B2 (ja) * 2010-03-29 2015-04-15 日立化成株式会社 リン含有アクリル樹脂及びその製造方法、アクリル樹脂組成物、樹脂フィルム、プリプレグ、樹脂付金属箔、金属箔張積層板、ならびにプリント配線板

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