JPH0445129Y2 - - Google Patents
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- JPH0445129Y2 JPH0445129Y2 JP1987092812U JP9281287U JPH0445129Y2 JP H0445129 Y2 JPH0445129 Y2 JP H0445129Y2 JP 1987092812 U JP1987092812 U JP 1987092812U JP 9281287 U JP9281287 U JP 9281287U JP H0445129 Y2 JPH0445129 Y2 JP H0445129Y2
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Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は、銀行、デパート、病院、ホテル等で
使用される照合カード、乗車カード、及びテレホ
ンカード等情報記録カードに係わり、特に製造コ
ストの低減が図れる情報記録カードの改良に関す
るものである。 [従来の技術] 従来から銀行、デパート、病院、ホテル、ある
いは駐車場等においては、クレジツトカード、ク
イツクカード、診察券、ロツクカード、パーキン
グカード等と称する各種照合カードが利用されて
おり、また最近においては小銭がなくても乗車券
の購入、並びに電話通話を可能にする乗車カー
ド、テレホンカード等が盛んに利用されている。 そして、この種の情報記録カードとしては第4
図に示すように、ポリエステル製シートで形成さ
れたカード基材aと、このカード基材aの両面側
にそれぞれ形成された感熱記録層b、並びに磁気
記録層cとでその主要部を構成するものが一般に
知られている。 [考案が解決しようとする問題点] ところで、上記ポリエステル製シートをカード
基材aとした情報記録カードdは、ポリエステル
製シートが高価でカード1枚当たりの単価が高い
ため、短期間の使用でもつて使い捨てとする用途
のカードには不向きな欠点があり、その利用範囲
が限られてしまうといつた問題点があつた。 そこで、上記ポリエステル製シートに替え、安
価なポリプロピレン製合成紙をカード基材として
利用しようとする試みが一部においてなされてい
る。すなわち、この種のポリプロピレン製合成紙
は、ポリプロピレン樹脂に充填剤、及び添加剤
(安定剤、分散剤等)を加えて混合し、押出機で
溶融混練り後、ダイ・スリツトから厚い溶融樹脂
膜を押出し、これを一旦冷却後、再び軟化温度前
後まで加熱し、縦及び横の方向に同時又は逐次に
延伸して成膜化すると共に、この延伸工程時に内
部に微細な空孔(ミクロボイド)を生成させて得
られるもので、塗布適性、不透明性の優れたこの
合成紙の両面側に、順次、感熱記録層、及び磁気
記録層を形成して情報記録カードを得ようとする
試みである。 しかしながら、一般に市販されているポリプロ
ピレン製合成紙は、カード基材として適する
200μm厚のものでその密度が0.77g/cm2(測定方
法、JIS−P−8118)と低く多孔質になつており、
一方、MD方向、すなわちその長さ方向における
テーパー硬度が6g.cm、及びCD方向、すなわ
ちその幅方向におけるテーパー硬度が13g.cm、
(測定方法、JIS−P−8125)と低くかつ加熱に弱
いため、この合成紙上に感熱材、バインダー、溶
剤等で構成される感熱記録層用のコート剤や、磁
性体、バインダー、溶剤等で構成される磁気記録
層用のコート剤を塗布した場合、上記合成紙がト
ルエン等の有機溶剤により膨潤されてその強度が
変化してしまうことがあり、一方、上記コート剤
にアルコール等水系の高沸点溶剤が含まれている
場合には、乾燥工程において上記合成紙が高温に
さらされるため、熱収縮を起こしてカードとして
利用できなくなる問題点があつた。 また、磁気記録層用のコート剤を塗布する方法
に替えて感熱磁気テープを張合わせる方法をとつ
た場合においても、張合わせ時の加熱工程により
合成紙が熱収縮を起こし、カードとして利用でき
なくなるといつた問題点があつた。 [問題点を解決するための手段] 本考案は以上の問題点に着目してなされたもの
で、その課題とするところは、カード基材として
安価なポリプロピレン製合成紙を使用した情報記
録カードを提供することにある。 すなわち本考案は、カード基材と、このカード
基材に設けられる記録層とで構成される情報記録
カードを前提とし、上記カード基材が、密度1.0
g/cm2以上、MD方向、すなわちその長さ方向に
おけるテーパー硬度10g.cm以上、及びCD方向、
すなわちその幅方向におけるテーパー硬度15g.
cm以上のポリプロピレン製合成紙により構成され
ていることを特徴とするものである。 この様な技術的手段において、上記数値を有す
るポリプロピレン製合成紙は、上記ポリプロピレ
ンの溶融樹脂膜を軟化温度前後まで加熱し、縦及
び横の方向に同時または逐次に延伸して成膜化す
る際に発生するミクロボイドの発生量を適宜抑制
して製造するものである。 また、上記ポリプロピレン製合成紙の厚さにつ
いては任意であり、目的とするカードに応じて適
宜設定される。但し、上記ポリエステル製合成紙
の密度は1.0g/cm2以上、MD方向におけるテー
パー硬度が10g.cm以上、及びCD方向における
テーパー硬度が15g.cm以上であることが必要で
ある。 また、上記カード基材に形成する記録層につい
ては、加熱により発色又は変色する感熱記録材料
により構成してもよく、あるいは適宜薬品でもつ
て発色又は変色する化学反応型記録材料により構
成してもよく、更にまた、磁気により記録される
磁気記録材料により構成してもよい。具体的に示
すと上記感熱若しくは化学反応型記録材料として
は、感熱材、あるいは化学反応型薬剤と、バイン
ダー、及び溶剤でもつて構成されるものが、また
磁気記録材料としては、磁性体と、バインダー、
及び溶剤でもつて構成されるものが利用できる。 尚、これ等記録層の形成方法としては、適宜印
刷方法、あるいはコート方法が利用できる。 更に、上記材料に替え感熱磁気テープを張合わ
せる方法でもつて構成してもよい。 また、カード基材の両面側に感熱若しくは化学
反応型記録層と、磁気記録層とを各々形成して記
録層としてもよく、あるいはいずれか一方を形成
して記録層とする構成にしてもよく任意である。 [作用] 上述したような技術的手段によれば、カード基
材が密度1.0g/cm2以上、MD方向におけるテー
パー硬度10g.cm以上、及びCD方向におけるテ
ーパー硬度15g.cm以上のポリプロピレン製合成
紙により構成されているため、このカード基材に
記録層を形成して情報記録カードを製造する際、
各種記録材料用の溶剤でもつてカード基材が膨潤
されたり、乾燥工程時における加熱処理によりカ
ード基材が熱収縮を起こすことが無い。 [実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。 ◎ 第一実施例 この実施例に係る情報記録カードは、第1図に
示すようにカード基材1と、このカード基材1の
両面側に各々形成された感熱記録層2並びに磁気
記録層3とでその主要部が構成されているもので
ある。 すなわち、上記カード基材1は、厚さ200μm
のポリプロピレン製合成紙(王子油化社製商品名
『ユポ』)により形成されている。尚、この合成紙
の諸物性は以下の第1表に示す通りである。 また上記感熱記録層2は、感熱材、バインダ
ー、及びトルエン等の有機溶剤を主成分とする感
熱記録材料でもつて構成されており、この感熱記
録材料をカード基材1にコートした後、加熱乾燥
して形成されているものである。 一方、上記磁気記録層3は、磁性体、バインダ
ー、及び適宜溶剤を主成分とする磁気記録材料で
もつて構成されており、上記感熱記録層2と同様
の手段により形成されている。 そして、この情報記録カードにおいては、カー
ド基材1が密度1.03g/cm2、MD方向におけるテ
ーパー硬度13g.cm、及びCD方向におけるテー
パー硬度18g.cmのポリプロピレン製合成紙によ
り構成されているため、このカード基材1に各記
録層2,3を形成して情報記録カードを製造する
際、各種記録材料用の溶剤でもつてカード基材1
が膨潤されたり、乾燥工程時における加熱処理に
よりカード基材1が熱収縮を起こすことが無く、
安定して規格の定まつたカードを得ることができ
ると共に、その製造コストを低減できる長所を有
している。 ◎ 第二実施例 この実施例に係る情報記録カードは、磁気記録
層3を形成していない点を除き第一実施例に係る
情報記録カードと同一である。 そして、この情報記録カードにおいてもこのカ
ードを製造する際、カード基材1が膨潤したり熱
収縮を起こすことが無く、安定して規格の定まつ
たカードを得ることができると共に、その製造コ
ストを低減できる長所を有している。 ◎ 第三実施例 この実施例に係る情報記録カードは、感熱記録
層2を形成していない点を除き第一実施例に係る
情報記録カードと同一である。 そして、この情報記録カードにおいてもこのカ
ードを製造する際、カード基材1が膨潤したり熱
収縮を起こすことが無く、安定して規格の定まつ
たカードを得ることができると共に、その製造コ
ストを低減できる長所を有している。 ◎ 比較例 カード基材としてその密度0.77g/cm2、MD方
向におけるテーパー硬度6g.cm、及びCD方向
におけるテーパー硬度13g.cmのポリプロピレン
製合成紙(王子油化社製商品名『ユポFPG
#200』)を使用した以外は第一実施例の情報記録
カードと同一である。尚、上記合成紙の他の諸物
性は第1表に示す通りである。 そして、この情報記録カードはその製造時にお
いてカード基材が膨潤し、かつ熱収縮を起こして
しまつて、規格に合つたカードを得ることができ
なかつた。
使用される照合カード、乗車カード、及びテレホ
ンカード等情報記録カードに係わり、特に製造コ
ストの低減が図れる情報記録カードの改良に関す
るものである。 [従来の技術] 従来から銀行、デパート、病院、ホテル、ある
いは駐車場等においては、クレジツトカード、ク
イツクカード、診察券、ロツクカード、パーキン
グカード等と称する各種照合カードが利用されて
おり、また最近においては小銭がなくても乗車券
の購入、並びに電話通話を可能にする乗車カー
ド、テレホンカード等が盛んに利用されている。 そして、この種の情報記録カードとしては第4
図に示すように、ポリエステル製シートで形成さ
れたカード基材aと、このカード基材aの両面側
にそれぞれ形成された感熱記録層b、並びに磁気
記録層cとでその主要部を構成するものが一般に
知られている。 [考案が解決しようとする問題点] ところで、上記ポリエステル製シートをカード
基材aとした情報記録カードdは、ポリエステル
製シートが高価でカード1枚当たりの単価が高い
ため、短期間の使用でもつて使い捨てとする用途
のカードには不向きな欠点があり、その利用範囲
が限られてしまうといつた問題点があつた。 そこで、上記ポリエステル製シートに替え、安
価なポリプロピレン製合成紙をカード基材として
利用しようとする試みが一部においてなされてい
る。すなわち、この種のポリプロピレン製合成紙
は、ポリプロピレン樹脂に充填剤、及び添加剤
(安定剤、分散剤等)を加えて混合し、押出機で
溶融混練り後、ダイ・スリツトから厚い溶融樹脂
膜を押出し、これを一旦冷却後、再び軟化温度前
後まで加熱し、縦及び横の方向に同時又は逐次に
延伸して成膜化すると共に、この延伸工程時に内
部に微細な空孔(ミクロボイド)を生成させて得
られるもので、塗布適性、不透明性の優れたこの
合成紙の両面側に、順次、感熱記録層、及び磁気
記録層を形成して情報記録カードを得ようとする
試みである。 しかしながら、一般に市販されているポリプロ
ピレン製合成紙は、カード基材として適する
200μm厚のものでその密度が0.77g/cm2(測定方
法、JIS−P−8118)と低く多孔質になつており、
一方、MD方向、すなわちその長さ方向における
テーパー硬度が6g.cm、及びCD方向、すなわ
ちその幅方向におけるテーパー硬度が13g.cm、
(測定方法、JIS−P−8125)と低くかつ加熱に弱
いため、この合成紙上に感熱材、バインダー、溶
剤等で構成される感熱記録層用のコート剤や、磁
性体、バインダー、溶剤等で構成される磁気記録
層用のコート剤を塗布した場合、上記合成紙がト
ルエン等の有機溶剤により膨潤されてその強度が
変化してしまうことがあり、一方、上記コート剤
にアルコール等水系の高沸点溶剤が含まれている
場合には、乾燥工程において上記合成紙が高温に
さらされるため、熱収縮を起こしてカードとして
利用できなくなる問題点があつた。 また、磁気記録層用のコート剤を塗布する方法
に替えて感熱磁気テープを張合わせる方法をとつ
た場合においても、張合わせ時の加熱工程により
合成紙が熱収縮を起こし、カードとして利用でき
なくなるといつた問題点があつた。 [問題点を解決するための手段] 本考案は以上の問題点に着目してなされたもの
で、その課題とするところは、カード基材として
安価なポリプロピレン製合成紙を使用した情報記
録カードを提供することにある。 すなわち本考案は、カード基材と、このカード
基材に設けられる記録層とで構成される情報記録
カードを前提とし、上記カード基材が、密度1.0
g/cm2以上、MD方向、すなわちその長さ方向に
おけるテーパー硬度10g.cm以上、及びCD方向、
すなわちその幅方向におけるテーパー硬度15g.
cm以上のポリプロピレン製合成紙により構成され
ていることを特徴とするものである。 この様な技術的手段において、上記数値を有す
るポリプロピレン製合成紙は、上記ポリプロピレ
ンの溶融樹脂膜を軟化温度前後まで加熱し、縦及
び横の方向に同時または逐次に延伸して成膜化す
る際に発生するミクロボイドの発生量を適宜抑制
して製造するものである。 また、上記ポリプロピレン製合成紙の厚さにつ
いては任意であり、目的とするカードに応じて適
宜設定される。但し、上記ポリエステル製合成紙
の密度は1.0g/cm2以上、MD方向におけるテー
パー硬度が10g.cm以上、及びCD方向における
テーパー硬度が15g.cm以上であることが必要で
ある。 また、上記カード基材に形成する記録層につい
ては、加熱により発色又は変色する感熱記録材料
により構成してもよく、あるいは適宜薬品でもつ
て発色又は変色する化学反応型記録材料により構
成してもよく、更にまた、磁気により記録される
磁気記録材料により構成してもよい。具体的に示
すと上記感熱若しくは化学反応型記録材料として
は、感熱材、あるいは化学反応型薬剤と、バイン
ダー、及び溶剤でもつて構成されるものが、また
磁気記録材料としては、磁性体と、バインダー、
及び溶剤でもつて構成されるものが利用できる。 尚、これ等記録層の形成方法としては、適宜印
刷方法、あるいはコート方法が利用できる。 更に、上記材料に替え感熱磁気テープを張合わ
せる方法でもつて構成してもよい。 また、カード基材の両面側に感熱若しくは化学
反応型記録層と、磁気記録層とを各々形成して記
録層としてもよく、あるいはいずれか一方を形成
して記録層とする構成にしてもよく任意である。 [作用] 上述したような技術的手段によれば、カード基
材が密度1.0g/cm2以上、MD方向におけるテー
パー硬度10g.cm以上、及びCD方向におけるテ
ーパー硬度15g.cm以上のポリプロピレン製合成
紙により構成されているため、このカード基材に
記録層を形成して情報記録カードを製造する際、
各種記録材料用の溶剤でもつてカード基材が膨潤
されたり、乾燥工程時における加熱処理によりカ
ード基材が熱収縮を起こすことが無い。 [実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。 ◎ 第一実施例 この実施例に係る情報記録カードは、第1図に
示すようにカード基材1と、このカード基材1の
両面側に各々形成された感熱記録層2並びに磁気
記録層3とでその主要部が構成されているもので
ある。 すなわち、上記カード基材1は、厚さ200μm
のポリプロピレン製合成紙(王子油化社製商品名
『ユポ』)により形成されている。尚、この合成紙
の諸物性は以下の第1表に示す通りである。 また上記感熱記録層2は、感熱材、バインダ
ー、及びトルエン等の有機溶剤を主成分とする感
熱記録材料でもつて構成されており、この感熱記
録材料をカード基材1にコートした後、加熱乾燥
して形成されているものである。 一方、上記磁気記録層3は、磁性体、バインダ
ー、及び適宜溶剤を主成分とする磁気記録材料で
もつて構成されており、上記感熱記録層2と同様
の手段により形成されている。 そして、この情報記録カードにおいては、カー
ド基材1が密度1.03g/cm2、MD方向におけるテ
ーパー硬度13g.cm、及びCD方向におけるテー
パー硬度18g.cmのポリプロピレン製合成紙によ
り構成されているため、このカード基材1に各記
録層2,3を形成して情報記録カードを製造する
際、各種記録材料用の溶剤でもつてカード基材1
が膨潤されたり、乾燥工程時における加熱処理に
よりカード基材1が熱収縮を起こすことが無く、
安定して規格の定まつたカードを得ることができ
ると共に、その製造コストを低減できる長所を有
している。 ◎ 第二実施例 この実施例に係る情報記録カードは、磁気記録
層3を形成していない点を除き第一実施例に係る
情報記録カードと同一である。 そして、この情報記録カードにおいてもこのカ
ードを製造する際、カード基材1が膨潤したり熱
収縮を起こすことが無く、安定して規格の定まつ
たカードを得ることができると共に、その製造コ
ストを低減できる長所を有している。 ◎ 第三実施例 この実施例に係る情報記録カードは、感熱記録
層2を形成していない点を除き第一実施例に係る
情報記録カードと同一である。 そして、この情報記録カードにおいてもこのカ
ードを製造する際、カード基材1が膨潤したり熱
収縮を起こすことが無く、安定して規格の定まつ
たカードを得ることができると共に、その製造コ
ストを低減できる長所を有している。 ◎ 比較例 カード基材としてその密度0.77g/cm2、MD方
向におけるテーパー硬度6g.cm、及びCD方向
におけるテーパー硬度13g.cmのポリプロピレン
製合成紙(王子油化社製商品名『ユポFPG
#200』)を使用した以外は第一実施例の情報記録
カードと同一である。尚、上記合成紙の他の諸物
性は第1表に示す通りである。 そして、この情報記録カードはその製造時にお
いてカード基材が膨潤し、かつ熱収縮を起こして
しまつて、規格に合つたカードを得ることができ
なかつた。
【表】
【表】
[考案の効果]
本考案は以上のように、カード基材が密度1.0
g/cm2以上、MD方向におけるテーパー硬度10
g.cm以上、及びCD方向におけるテーパー硬度
15g.cm以上のポリプロピレン製合成紙により構
成されているため、このカード基材に記録層を形
成して情報記録カードを製造する際、各種記録材
料用の溶剤でもつてカード基材が膨潤されたり、
乾燥工程時における加熱処理によりカード基材が
熱収縮を起こすことが無い。 従つて、ポリエステル製シートに替えて安価な
ポリプロピレン製合成紙の使用が可能となるた
め、情報記録カードの製造コストを著しく低減で
きる効果を有していると共に、短期間の使用に供
するカードにも利用できその適用範囲の拡大が図
れる効果を有している。
g/cm2以上、MD方向におけるテーパー硬度10
g.cm以上、及びCD方向におけるテーパー硬度
15g.cm以上のポリプロピレン製合成紙により構
成されているため、このカード基材に記録層を形
成して情報記録カードを製造する際、各種記録材
料用の溶剤でもつてカード基材が膨潤されたり、
乾燥工程時における加熱処理によりカード基材が
熱収縮を起こすことが無い。 従つて、ポリエステル製シートに替えて安価な
ポリプロピレン製合成紙の使用が可能となるた
め、情報記録カードの製造コストを著しく低減で
きる効果を有していると共に、短期間の使用に供
するカードにも利用できその適用範囲の拡大が図
れる効果を有している。
第1図〜第3図は本考案の実施例を示してお
り、第1図は第一実施例に係る情報記録カードの
一部断面を拡大した斜視図、第2図は第二実施例
に係る情報記録カードの一部断面を拡大した斜視
図、第3図は第三実施例に係る情報記録カードの
一部断面を拡大した斜視図をそれぞれ示してお
り、また第4図は従来の情報記録カードの一部断
面を拡大した斜視図を示している。 符号の説明、1……カード基材、2……感熱記
録層、3……磁気記録層。
り、第1図は第一実施例に係る情報記録カードの
一部断面を拡大した斜視図、第2図は第二実施例
に係る情報記録カードの一部断面を拡大した斜視
図、第3図は第三実施例に係る情報記録カードの
一部断面を拡大した斜視図をそれぞれ示してお
り、また第4図は従来の情報記録カードの一部断
面を拡大した斜視図を示している。 符号の説明、1……カード基材、2……感熱記
録層、3……磁気記録層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) カード基材と、このカード基材に設けられる
記録層とで構成される情報記録カードにおい
て、上記カード基材が、密度1.0g/cm2以上、
MD方向におけるテーパー硬度10g.cm以上、
及びCD方向におけるテーパー硬度15g.cm以
上のポリプロピレン製合成紙により構成されて
いることを特徴とする情報記録カード。 (2) 上記記録層が、カード基材の片面側に形成さ
れた感熱記録層であることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項記載の情報記録カー
ド。 (3) 上記記録層が、カード基材の片面側に形成さ
れた化学反応型記録層であることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第1項記載の情報記録
カード。 (4) 上記記録層が、カード基材の片面側に形成さ
れた磁気記録層であることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項記載の情報記録カー
ド。 (5) 上記記録層が、カード基材の両面側にそれぞ
れ形成された感熱記録層と磁気記録層であるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の情報記録カード。 (6) 上記記録層が、カード基材の両面側にそれぞ
れ形成された化学反応型記録層と磁気記録層で
あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第1項記載の情報記録カード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987092812U JPH0445129Y2 (ja) | 1987-06-18 | 1987-06-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987092812U JPH0445129Y2 (ja) | 1987-06-18 | 1987-06-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS64813U JPS64813U (ja) | 1989-01-05 |
JPH0445129Y2 true JPH0445129Y2 (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=30954844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987092812U Expired JPH0445129Y2 (ja) | 1987-06-18 | 1987-06-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0445129Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921153A (ja) * | 1972-06-14 | 1974-02-25 | ||
JPS5910317A (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-19 | Daido Steel Co Ltd | 磁性成分と非磁性成分とを分離する方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4962408U (ja) * | 1972-09-13 | 1974-05-31 |
-
1987
- 1987-06-18 JP JP1987092812U patent/JPH0445129Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921153A (ja) * | 1972-06-14 | 1974-02-25 | ||
JPS5910317A (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-19 | Daido Steel Co Ltd | 磁性成分と非磁性成分とを分離する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS64813U (ja) | 1989-01-05 |
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