JPH0444913Y2 - - Google Patents

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JPH0444913Y2
JPH0444913Y2 JP3717987U JP3717987U JPH0444913Y2 JP H0444913 Y2 JPH0444913 Y2 JP H0444913Y2 JP 3717987 U JP3717987 U JP 3717987U JP 3717987 U JP3717987 U JP 3717987U JP H0444913 Y2 JPH0444913 Y2 JP H0444913Y2
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cam
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zirconia
traverse
traverse cam
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JP3717987U
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JPS63145052U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、魚釣用リールや、オフセツト印刷
機等の各種印刷機や、糸条巻取機等の各種繊維機
械などにあつて回転運動を往復直線運動に変換す
る装置に関する。
従来の技術 回転運動を直線運動に変換する装置には、いろ
いろなものがある。たとえば、実開昭58−155971
号公報や実開昭58−169248号公報には、外周面に
往路用および復路用カム溝を形成してなるカム軸
を有し、カム溝にトラバースカムを係合させ、ト
ラバースカムには従動杆を連結して、カム軸の回
転運動をトラバースカムを介して従動杆の往復直
線運動に変換するようにした装置が記載されてい
る。トラバースカムは、真鍮やステンレス、プラ
スチツク等で構成された胴部と、その胴部に嵌着
された爪部とからなり、その胴部においてホルダ
で遊嵌支持するとともに、カム溝に係合する爪部
は窒化ケイ素やジルコニアなどの硬質セラミツク
で構成して、爪部の早期摩耗等を防止するように
している。しかしながら、この従来の装置は、ト
ラバースカム、特にその爪部の耐久性が、硬質セ
ラミツクで構成されているといつてもなお十分で
なく、爪部の頻繁な交換を余儀なくされている。
考案が解決しようとする問題点 この考案の目的は、従来の装置の上述した問題
点を解決し、トラバースカムの耐久性が極めて良
好で交換の必要がほとんどない、回転運動を直線
運動に変換する装置を提供するにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この考案において
は、回転自在に設けた、外周面にら旋状の往路用
および復路用カム溝を設けてなるカム軸と、カム
溝に係合しているトラバースカムと、トラバース
カムを回動自在に支持しているホルダと、ホルダ
に連結されている従動杆とを有し、トラバースカ
ムは、 (イ) ホルダに遊嵌されている胴部とカム溝に係合
している爪部とからなつており、 (ロ) 胴部には油脂溜りが設けられており、かつ (ハ) 一体成形による、正方晶系の結晶構造をもつ
ジルコニアを少なくとも70モル%含むジルコニ
ア焼結体からなつている、 ことを特徴とする、回転運動を直線運動に変換す
る装置が提供される。
この考案において、カム軸は、中実またはドラ
ムの形態をしていて、その外周面には、回転軸心
の周りにら旋状に延びる往路用および復路用カム
溝が形成されている。カム溝は、往路用と復路用
とでら旋の方向が逆になつているが、端部は互い
に連結されている。したがつて、カム溝は無端で
ある。
トラバースカムは、胴部と爪部とを有し、その
胴部においてホルダに遊嵌支持され、爪部はカム
軸のカム溝に係合するようになつている。胴部の
外周面には、グリスなどの油脂溜りが設けられて
いる。また、ホルダには従動杆が取り付けられて
いる。
上記トラバースカムは、一体成形、たとえば射
出成形によるジルコニア焼結体で構成されてい
る。しかも、そのジルコニア焼結体は、正方晶系
の結晶構造をもつジルコニア(正方晶ジルコニ
ア)を少なくとも70モル%含むものである。この
ように大量の正方晶ジルコニアを含むジルコニア
焼結体は、機械的強度、したがつて靱性や耐摩耗
性が高く、カムの構成材料として極めて好適であ
る。
すなわち、ジルコニアは、周知のように立方
晶、正方晶および単斜晶という3つの結晶構造を
とるが、正方晶ジルコニアには、応力を受けると
単斜晶ジルコニアに変態し(応力誘起変態)、そ
の変態に必要なエネルギーが応力を緩和する作用
がある。したがつて、そのような作用をもつ正方
晶ジルコニアを70モル%以上も大量に含むジルコ
ニア焼結体は、応力誘起変態による応力緩和作用
が十分に起こり、ジルコニア焼結体、ひいてはト
ラバースカムの機械的強度を大きく向上せしめる
のである。強度が向上するということは、靱性や
耐摩耗性が向上するということでもある。なお、
正方晶ジルコニア以外の残余は、立方晶系の結晶
構造をもつジルコニア(立方晶ジルコニア)およ
び/または単斜晶系の結晶構造をもつジルコニア
(単斜晶ジルコニア)ということになる。立方晶
ジルコニアの存在は、焼結体の熱的安定性を向上
させるので好ましいが、単斜晶ジルコニアは機械
的強度を低下させるので、含まれていないか、含
まれていても少ないほうが好ましい。
上記のようなジルコニア焼結体そのものは、た
とえば特開昭58−71095号公報に記載されている。
これは、イツトリアを安定化剤とする、実質的に
正方晶ジルコニアのみからなるものである。
作 用 カム軸が、人力により、あるいはモータ等によ
つて連続して回転せしめられると、その往路用カ
ム溝でトラバースカムが案内され、カム軸の一端
に向かつて移動する。トラバースカムは、カム軸
の一端で折り返し、こんどは復路用カム溝に導か
れてカム軸の他端に向かつて移動する。かかる動
作の繰返しによつて、カム軸の回転運動がトラバ
ースカムの往復運動に変換され、その運動がホル
ダを介して従動杆に伝えられ、その従動杆が往復
直線運動するのである。トラバースカムは、移動
に伴つてホルダ内で回動するが、胴部の油脂溜り
に十分な量の油脂が保持されるので、極めて円滑
に回動する。
実施態様 第1図において、回転自在に設けたカム軸1の
外周面には、その一端から他端に向かうら旋状の
往路用カム溝2と、他端から一端に向かう復路用
カム溝3とが設けられている。往路用カム溝2と
復路用カム溝3とは、カム軸1の両軸端部におい
て連結されている。
一体成形された、ジルコニア焼結体製トラバー
スカム4は、その胴部においてホルダ5に遊嵌支
持され、爪部が上記往路用および復路用カム溝に
係合している。また、ホルダ5には従動杆6が連
結されている。
上記トラバースカム4は、第2図および第3図
に示すように、全体として円柱状の胴部7と、板
状の爪部8とを有している。胴部7には、2つの
油脂溜り9,9が設けられている。これらの油脂
溜り9,9にグリス等の油脂を収容し、ホルダ5
に嵌着し、遊嵌支持している。また、爪部8の先
端は弧状に加工され、カム溝2,3への係止が確
実に行われるようになつている。
さて、第1図において、カム軸1が回転する
と、トラバースカム4が往路用カム溝2に導かれ
てカム軸1の一端に向かつて移動する。これに伴
い、ホルダ5に連結されている従動杆6が矢印A
方向に移動する。トラバースカム4がカム軸1の
一端に至ると、その係合が、往路用カム溝2から
復路用カム溝3に移る。これに伴い、トラバース
カム4はこんどは復路用カム溝3に案内されてカ
ム軸1の他端に向かつて移動する。したがつて、
従動杆6はこんどは矢印B方向に移動する。トラ
バースカム4は、カム軸1の一端に至り、再び往
路用カム溝2に係合するようになる。このような
動作の繰返しにより、カム軸1の回転が従動杆6
の往復直線運動に変換されるのである。トラバー
スカム4は、移動に伴つてホルダ5内で回動する
が、その回動は、油脂溜りに十分な油脂が保持さ
れているから極めて円滑に行われる。
考案の効果 この考案は、トラバースカムを、機械的強度、
したがつて靱性や耐摩耗性に優れた、正方晶ジル
コニアを少なくとも70モル%含むジルコニア焼結
体で構成しており、しかも胴部と爪部とを一体成
形しており、かつ胴部には油脂溜りを設けて十分
な量の油脂を保持できるようにしているから、耐
久性が大きく向上する。したがつて、摩耗や損壊
等によるトラバースカムの交換を必要としない
か、あるいはその交換周期を大きく延長すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の装置の一実施態様を示す
一部破断概略平面図、第2図および第3図は、上
記第1図に示したトラバースカムを示す概略図
で、第2図は側面図、第3図は正面図である。 1……カム軸、2……往路用カム溝、3……復
路用カム溝、4……トラバースカム、5……ホル
ダ、6……従動杆、7……胴部、8……爪部、9
……油脂溜り。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転自在に設けた、外周面にら旋状の往路用お
    よび復路用カム溝を設けてなるカム軸と、前記カ
    ム溝に係合しているトラバースカムと、前記トラ
    バースカムを回動自在に支持しているホルダと、
    前記ホルダに連結されている従動杆とを有し、前
    記トラバースカムは、 (イ) 前記ホルダに遊嵌されている胴部と前記カム
    溝に係合している爪部とからなつており、 (ロ) 前記胴部には油脂溜りが設けられており、か
    つ (ハ) 一体成形による、正方晶系の結晶構造をもつ
    ジルコニアを少なくとも70モル%含むジルコニ
    ア焼結体からなつている、 ことを特徴とする、回転運動を直線運動に変換す
    る装置。
JP3717987U 1987-03-16 1987-03-16 Expired JPH0444913Y2 (ja)

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JP3717987U JPH0444913Y2 (ja) 1987-03-16 1987-03-16

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JP3717987U JPH0444913Y2 (ja) 1987-03-16 1987-03-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63145052U JPS63145052U (ja) 1988-09-26
JPH0444913Y2 true JPH0444913Y2 (ja) 1992-10-22

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ID=30848275

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JPS63145052U (ja) 1988-09-26

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