JPH0615928Y2 - 線材巻取機のトラバース装置 - Google Patents
線材巻取機のトラバース装置Info
- Publication number
- JPH0615928Y2 JPH0615928Y2 JP7069288U JP7069288U JPH0615928Y2 JP H0615928 Y2 JPH0615928 Y2 JP H0615928Y2 JP 7069288 U JP7069288 U JP 7069288U JP 7069288 U JP7069288 U JP 7069288U JP H0615928 Y2 JPH0615928 Y2 JP H0615928Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide sleeve
- fixed guide
- traverse device
- winding machine
- sliding bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Winding Filamentary Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、線材案内手段の移動状態を長期にわたって
安定に維持できるようにした線材巻取機のトラバース装
置に関するものである。
安定に維持できるようにした線材巻取機のトラバース装
置に関するものである。
この考案の改善対象となる従来のトラバース装置を第2
図及び第3図に示す。図の1は線材Aを巻取ボビン等に
案内するガイドローラ、2はガイドローラ1を両側に取
付けた摺動ブラケット、3は2を軸方向摺動可能に嵌め
た固定ガイドスリーブ、4は3の内部に定位置回転可能
に設けた円筒カム、5はブラケット2に固定のガイドホ
ルダ6に支持される滑子、7は4の外径面に設けた螺旋
溝、8は軸心と平行にして3に設けたスリットであり、
滑子5の先端はガイドスリーブ3内に臨んで円筒カム4
の螺旋溝7に係合している。また、ガイドホルダ6はス
リット8に緩く挿入されて8の長手方向にのみ移動が許
容されるようになっている。従って、円筒カム4を回転
させると7と5の係合点に生じる推力でガイドローラ1
を支持した摺動ブラケット2が5、6と共に軸方向に移
動する。なお、図の装置の場合、螺旋溝7がエンドレス
溝になっているので、4の回転方向を切換えなくても2
が円筒カム4の端部付近で反転して軸方向に往復運動す
る。
図及び第3図に示す。図の1は線材Aを巻取ボビン等に
案内するガイドローラ、2はガイドローラ1を両側に取
付けた摺動ブラケット、3は2を軸方向摺動可能に嵌め
た固定ガイドスリーブ、4は3の内部に定位置回転可能
に設けた円筒カム、5はブラケット2に固定のガイドホ
ルダ6に支持される滑子、7は4の外径面に設けた螺旋
溝、8は軸心と平行にして3に設けたスリットであり、
滑子5の先端はガイドスリーブ3内に臨んで円筒カム4
の螺旋溝7に係合している。また、ガイドホルダ6はス
リット8に緩く挿入されて8の長手方向にのみ移動が許
容されるようになっている。従って、円筒カム4を回転
させると7と5の係合点に生じる推力でガイドローラ1
を支持した摺動ブラケット2が5、6と共に軸方向に移
動する。なお、図の装置の場合、螺旋溝7がエンドレス
溝になっているので、4の回転方向を切換えなくても2
が円筒カム4の端部付近で反転して軸方向に往復運動す
る。
上述した従来のトラバース装置は、摺動ブラケット2と
固定ガイドスリーブ3を軸直角断面において円形嵌合さ
せてあるので下記の問題点が生じていた。
固定ガイドスリーブ3を軸直角断面において円形嵌合さ
せてあるので下記の問題点が生じていた。
即ち、この種のトラバース装置においては、線材Aの巻
取時に生じる張力Fによりブラケット2の回転モーメン
トが生じる。ところが、2、3が円形嵌合であると、2
の回り止めは第2図のイ部で行なわれることになり、接
触面積の小さな当該部に荷重が集中的に負荷される。し
かも、この集中荷重の負荷状態下でガイドホルダ6がカ
ム軸方向に摺動する。そのため、イ部における3と6の
相互接触面が摩耗し易く、この摩耗により、従来のトラ
バース装置は比較的早い時期に摺動ブラケット2の摺動
安定性が損なわれ、線材の円滑を巻取が不可能になると
云う問題があった。
取時に生じる張力Fによりブラケット2の回転モーメン
トが生じる。ところが、2、3が円形嵌合であると、2
の回り止めは第2図のイ部で行なわれることになり、接
触面積の小さな当該部に荷重が集中的に負荷される。し
かも、この集中荷重の負荷状態下でガイドホルダ6がカ
ム軸方向に摺動する。そのため、イ部における3と6の
相互接触面が摩耗し易く、この摩耗により、従来のトラ
バース装置は比較的早い時期に摺動ブラケット2の摺動
安定性が損なわれ、線材の円滑を巻取が不可能になると
云う問題があった。
この考案は、かかる問題点を無くそうとするものであ
る。
る。
この考案のトラバース装置は、上述の運動変換機構を採
用して円筒カムの回転運動をカム軸方向の直線運動に変
換し、摺動ブラケットをカム軸方向に往復運動させる線
材巻取機のトラバース装置において、固定ガイドスリー
ブと摺動ブラケットの相互嵌合面を非円形嵌合面となし
たところに特徴を有するものである。
用して円筒カムの回転運動をカム軸方向の直線運動に変
換し、摺動ブラケットをカム軸方向に往復運動させる線
材巻取機のトラバース装置において、固定ガイドスリー
ブと摺動ブラケットの相互嵌合面を非円形嵌合面となし
たところに特徴を有するものである。
上述の構成にすると、摺動ブラケットに作用する回転モ
ーメントが固定ガイドスリーブに直接受け止められて第
2図のイ部に負荷される荷重が大幅に軽減され、ブラケ
ット摺動時に当該部に生じる摩擦力が非常に小さくな
る。
ーメントが固定ガイドスリーブに直接受け止められて第
2図のイ部に負荷される荷重が大幅に軽減され、ブラケ
ット摺動時に当該部に生じる摩擦力が非常に小さくな
る。
また、摺動ブラケットと固定ガイドスリーブの相互接触
面は面積が充分にあり、この広い面に負荷荷重が分散さ
れるため、この部分がイ部の犠牲になって早期に摩耗す
る心配も全くない。
面は面積が充分にあり、この広い面に負荷荷重が分散さ
れるため、この部分がイ部の犠牲になって早期に摩耗す
る心配も全くない。
第1図に、この考案の実施例を示す。
例示の装置は、摺動ブラケット2の内径面と摺動ブラケ
ットを緩く嵌める固定ガイドスリーブ3の外径面の軸直
角断面形状を対応した4角形となしたものであって、そ
の他の部分の構成は第2図及び第3図で述べた従来装置
と同一である。この装置は、摺動ブラケット2に発生す
る回転モーメントをスリーブ3の外周の各面3a〜3d
で受けてガイドホルダ6と固定ガイドスリーブ3の接触
部を線材の張力に起因した荷重から保護する。従って、
その寿命が従来に比べて大幅に延びる。この延命効果
は、既に確認済みである。即ち、ガイドホルダ6の取替
頻度は従来装置の場合6ケ月程度であったが、例示の装
置によると15ケ月程度にまで延びている。
ットを緩く嵌める固定ガイドスリーブ3の外径面の軸直
角断面形状を対応した4角形となしたものであって、そ
の他の部分の構成は第2図及び第3図で述べた従来装置
と同一である。この装置は、摺動ブラケット2に発生す
る回転モーメントをスリーブ3の外周の各面3a〜3d
で受けてガイドホルダ6と固定ガイドスリーブ3の接触
部を線材の張力に起因した荷重から保護する。従って、
その寿命が従来に比べて大幅に延びる。この延命効果
は、既に確認済みである。即ち、ガイドホルダ6の取替
頻度は従来装置の場合6ケ月程度であったが、例示の装
置によると15ケ月程度にまで延びている。
なお、図の装置は、2及び3の加工が比較的容易な上に
2の回り止めに有効な2、3間の接触面の面積も最大限
に確保できるため、最良の形態であると云えるが、2、
3の相互嵌合面が、4角形以外の多角形嵌合面、或いは
円を原形としてその一部に少なくとも1箇所面取を施し
た形の嵌合面、長円断面の嵌合面等であっても考案の目
的は達成される。
2の回り止めに有効な2、3間の接触面の面積も最大限
に確保できるため、最良の形態であると云えるが、2、
3の相互嵌合面が、4角形以外の多角形嵌合面、或いは
円を原形としてその一部に少なくとも1箇所面取を施し
た形の嵌合面、長円断面の嵌合面等であっても考案の目
的は達成される。
以上のように、この考案のトラバース装置は、固定ガイ
ドスリーブとこれに嵌めた摺動ブラケットを非円形嵌合
にして当該嵌合部で摺動ブラケットに発生する回転モー
メントを受けるようにしたので、ガイドホルダと固定ガ
イドスリーブの相互接触面を線材の張力に起因した荷重
から確実に保護して摺動ブラケットの摺動安定性を長期
間維持することができ、線材の巻取りの安定化、装置の
稼動率向上等に寄与できると云う効果がある。
ドスリーブとこれに嵌めた摺動ブラケットを非円形嵌合
にして当該嵌合部で摺動ブラケットに発生する回転モー
メントを受けるようにしたので、ガイドホルダと固定ガ
イドスリーブの相互接触面を線材の張力に起因した荷重
から確実に保護して摺動ブラケットの摺動安定性を長期
間維持することができ、線材の巻取りの安定化、装置の
稼動率向上等に寄与できると云う効果がある。
第1図はこの考案の装置の一例を示す部分破断正面図、
第2図は従来装置の部分破断正面図、第3図は第2図の
X−X線に沿った断面図である。 1……ガイドローラ、2……摺動ブラケット、 3……固定ガイドスリーブ、 4……円筒カム、5……滑子、 6……ガイドホルダ、7……螺旋溝、 8……スリット。
第2図は従来装置の部分破断正面図、第3図は第2図の
X−X線に沿った断面図である。 1……ガイドローラ、2……摺動ブラケット、 3……固定ガイドスリーブ、 4……円筒カム、5……滑子、 6……ガイドホルダ、7……螺旋溝、 8……スリット。
Claims (1)
- 【請求項1】固定ガイドスリーブ内に設けた円筒カムの
回転運動を、円筒カム外径面の螺旋溝と固定ガイドスリ
ーブが有する軸心と平行なスリットからスリーブ内に挿
入して上記螺旋溝に係合させた滑子とでカム軸と平行方
向の直線運動に変換して固定ガイドスリーブの外周に嵌
めた摺動ブラケットに伝達し、このブラケットに支持さ
れる線材の案内手段をブラケットと共にカム軸方向に往
復運動させる線材巻取機のトラバース装置において、上
記固定ガイドスリーブと摺動ブラケットの嵌合面を非円
形嵌合面となしたことを特徴とする線材巻取機のトラバ
ース装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069288U JPH0615928Y2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 線材巻取機のトラバース装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069288U JPH0615928Y2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 線材巻取機のトラバース装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01172560U JPH01172560U (ja) | 1989-12-07 |
JPH0615928Y2 true JPH0615928Y2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=31295921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7069288U Expired - Lifetime JPH0615928Y2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | 線材巻取機のトラバース装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615928Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-26 JP JP7069288U patent/JPH0615928Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01172560U (ja) | 1989-12-07 |
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