JPH0444248Y2 - - Google Patents

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JPH0444248Y2
JPH0444248Y2 JP8544788U JP8544788U JPH0444248Y2 JP H0444248 Y2 JPH0444248 Y2 JP H0444248Y2 JP 8544788 U JP8544788 U JP 8544788U JP 8544788 U JP8544788 U JP 8544788U JP H0444248 Y2 JPH0444248 Y2 JP H0444248Y2
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JP
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transmission
filter
lubricating oil
rolling mill
continuous rolling
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は連続圧延機の変速機に関し、特に該変
速機の損傷等の異常を早期にかつ的確に知ること
ができる変速機に関するものである。
[従来の技術] 鋼板、線材或は鋼管などを圧延するための連続
圧延機の変速機は、例えばベアリングが金属疲労
によつて損傷したり、あるいは注油不足によつて
摩滅すると歯車と軸の間でガタを生じ、歯車同士
の噛合に狂いを生じる。このような状態を放置す
ると損傷によつて生じた破片による部品の摩滅も
手伝つて歯車の欠損、軸折れ、更には大破壊へと
加速的に進行する。
このため変速機の部品の一部が損傷するなどの
異常が生じた場合は、その変速機を迅速に発見
し、速やかに部品交換を行うなどの修理を必要と
する。
[考案が解決しようとする課題] 従来、変速機の異状を知る手段としては、例え
ば振動検出器によつて変速機の振動を計測する方
法が知られている。しかし変速機はカツプリング
などを介して駆動源と連結されているためカツプ
リングのガタあるいは隣接する変速機からの異常
音による共振などによつて異状を生じている変速
機を的確に発見することができなかつた。しかも
連続圧延機の変速機は通常数10基設置されている
ため検査に多大の労力を要し誤検出した場合、無
駄な分解作業を行うことになり、稼動休止時間の
延長など生産性にも影響を及ぼす。
本考案は連続圧延機の変速機の破損などの異状
の発生を早期にかつ的確に知ることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は上述の課題を有利に解決したものであ
りその要旨は、オイルタンクから給送された潤滑
油が複数の変速機を通つて前記オイルタンクに戻
る管路を設けた連続圧延機の変速機において、前
記複数の変速機の出側管路に設けたフイルター
と、該フイルターを迂回するバイパス管路と、該
フイルターの上方に設けた観察口とを備えたこと
を特徴とする連続圧延機の変速機である。
[実施例] 第4図は連続圧延機の一例として鋼管圧延機の
模式的平面図を示し、1は連続的に設置された多
数(図では6台のみ示す)の圧延機であり、各圧
延機の圧延ロール(図示せず)は二次変速機2
A,カツプリング3および一次変速機2Bを介し
て駆動源である電動モーター4と連結されてい
る。各変速機2A,2Bには第1図に示すように
潤滑油を供給するための管路が設けられている。
従来、オイルタンク5内の潤滑油6はポンプ7
によつて入側管路8内を矢印方向へ給送され、オ
イルフイルター9、オイルクーラー10を通つて
6台の変速機2に供給され、変速機2から出側管
路11を通つてオイルタンク5に戻される。
本考案は第1図に示す如く複数の変速機2の出
側管路11にフイルター12、バイパス管路13
および観察口14を設けたものである。
第2図は本考案変速機の部分拡大図を示し、図
中2は連続圧延機の変速機、12は潤滑油の出側
管路11に設けた例えば40〜60メツシユの網を用
いたフイルターであり、変速機2の損傷に伴ない
潤滑油6に混入して変速機2から排出される粒径
約200μ以上の金属粒子などの異物を捕捉するた
めのものである。15はフイルター容器、16は
フイルター容器15に固設された受フランジ、1
7はフイルターの取手である。13はフイルター
12を迂回するバイパス管路であり、フイルター
12に異物が溜つて潤滑油6がフイルター12を
通過し難くなつた場合の潤滑油6の通路である。
14はフイルター12の上方に設けた観察口であ
り、フイルター12に溜る異物の有無を観察する
ためのものである。18は観察口14を覆うキヤ
ツプである。
[作用] 第1図に示すオイルタンク5内の潤滑油6はポ
ンプ7によつてオイルフイルター9、オイルクー
ラー10を通つて6台の変速機2に供給され、出
側管路11を通つてオイルタンク5に戻される循
環管路を通る。オイルタンク5の底面には磁石
(図示せず)が設置されており、潤滑油に混入し
た比較的大きい金属粒子は該磁石に捕捉される。
第1図に示す変速機2に損傷等の異状が生じる
と、それに伴つて歯車等、部品の破損による金属
粒子等の異物が潤滑油6に混入し、出側管路11
を通つてフイルター12に流れ落ちて該フイルタ
ー12に捕捉される。
このようにしてフイルター12で捕捉された異
物は該フイルター12と連通する変速機2から排
出されたものであるから該変速機2から生じた異
物である確率がきわめて高い。このため定期的に
キヤツプ18を開き、観察口14からフイルター
12で捕捉された異物を観察することにより変速
機2の異状有無を知ることができ、さらには異物
の素材を知ることにより破損部品を知ることがで
きる。
なお、フイルター12に異物が溜つて潤滑油6
が該フイルター12を通過し難くなつた場合、あ
るいは稼動始めなど潤滑油の粘度が高い場合、潤
滑油6はバイパス管路13を通つてオイルタンク
5に戻る。このため例えばバイパス管路13を設
けない場合は、変速機2内に潤滑油6が充満して
各種歯車等の回転負荷が増し、圧延機の制御精度
に悪影響を及ぼすなどの問題が生じる。
また変速機2内における潤滑油6の撹拌によつ
て該潤滑油が過熱し、引火による火災発生の危険
性が生じる。
本考案におけるフイルターとしては40〜60メツ
シユのステンレス鋼の網が好適である。バイパス
管路は該管路への異物の流入を防止する必要があ
るため該管路の入口は出側管路11の出口よりも
上方に設けることが好ましい。観察口14として
は第3図に示すように開閉不能のガラス窓18と
することもできる。この場合、容器側面にドア1
9を設け、フイルター12の取出口とする。
以上の説明では連続圧延機として鋼管用の例を
示したが、本考案は鋼板、線材などの他の材料を
対象とする連続圧延機にも当然適用可能である。
[考案の効果] 以上のように本考案は複数の変速機の出側管路
に変速機の損傷によつて生じた金属粒子等の異物
を捕捉するフイルターを設けたので、各フイルタ
ーでの異物の有無を観察することで変速機の損傷
等の異状有無を早期にかつ的確に知ることがで
き、さらには該異物の素材を知ることで損傷した
部品を知ることができる。これによりメンテナス
の省力化、変速機破壊の未然防止および圧延機稼
動率の向上などの効果が得られる。
また本考案はフイルターによつて変速機の損傷
による異物を捕捉することができるので該異物の
オイルタンクへの混入を防止することができ、該
タンクの清掃頻度を少なくすることができる等の
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案変速機を配置した装置例の全体
を模式的に示す図、第2図は本考案実施例装置の
部分拡大図、第3図は本考案の他の装置例の部分
拡大図、第4図は連続圧延機を模式的に示す平面
図、である。 1……圧延機、2……変速機、3……カツプリ
ング、4……モーター、5……オイルタンク、6
……潤滑油、7……ポンプ、8……入側管路、9
……オイルフイルター、10……オイルクーラ
ー、11……出側管路、12……フイルター、1
3……バイパス管路、14……観察口、15……
フイルター容器、16……フランジ、17……取
手、18……キヤツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルタンクから給送された潤滑油が複数の変
    速機を通つて前記オイルタンクに戻る管路を設け
    た連続圧延機の変速機において、前記複数の変速
    機の出側管路に設けたフイルターと、該フイルタ
    ーを迂回するバイパス管路と、該フイルターの上
    方に設けた観察口とを備えたことを特徴とする連
    続圧延機の変速機。
JP8544788U 1988-06-28 1988-06-28 Expired JPH0444248Y2 (ja)

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JP8544788U JPH0444248Y2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28

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JPH026103U JPH026103U (ja) 1990-01-16
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CN105351507A (zh) * 2015-12-04 2016-02-24 重庆麦拓科技有限公司 轧机
JP2018151031A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社小松製作所 油圧回路

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JPH026103U (ja) 1990-01-16

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