JPH0444234A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0444234A
JPH0444234A JP14864290A JP14864290A JPH0444234A JP H0444234 A JPH0444234 A JP H0444234A JP 14864290 A JP14864290 A JP 14864290A JP 14864290 A JP14864290 A JP 14864290A JP H0444234 A JPH0444234 A JP H0444234A
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JP
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silicon film
polycrystalline silicon
emitter
phosphorus
film
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JP14864290A
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Mitsuo Nanba
難波 光夫
Takashi Kobayashi
孝 小林
Shinpei Iijima
飯島 晋平
Toru Nakamura
徹 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体装置およびその製造方法に係り、特に従
来よりもはるかに浅い接合を有し、高い集積密度の実現
に好適な半導体装置およびこのような半導体装置を高い
精度で容易に製造できる半導体装置の製造方法に関する
〔従来の技術〕
従来の半導体装置の一例として、特公昭46−2196
8号に示されている半導体装置の断面構造を第2図に示
す。第2図において、記号11は半導体基板、12はベ
ース、13は絶縁膜、14は多結晶シリコン膜、15は
多結晶シリコン膜14からの不純物拡散によって形成さ
れたエミッタを、それぞれ表わす。
あらかじめ多量の不純物をドープした多結晶シリコン膜
14により、(a)半導体基板に不純物をドープして、
エミッタを形成する、(b)エミッタ領域上の多結晶シ
リコンはエミッタ安定化抵抗として使用する。および(
c)他の多結晶シリコン層を拡散終了後も残存させて、
接合部の保護を行なうことが可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、近年、トランジスタの有する各種接合は、−層
浅くなって来ており、上記従来の方法では、このような
極度に浅い接合を形成するのは極めて困難であることが
明らかになった。
上記従来の方法には下記問題題ある。(1)多結晶シリ
コン膜中にドープされた不純物の種類によって、基板中
への不純物拡散を行うための熱処理条件が異なるため、
複数回の不純物トープを行う場合、先行した工程で形成
された接合の深さが所定の深さよりも深くなってしまう
、(2)多結晶シリコン膜の結晶粒径が異なるとトラン
ジスタ特性も変化してしまい、所定の特性を有する半導
体装置を形成するのが困難である。(3)エミッタを形
成するための不純物としてリンを用いた場合は、接合の
プロファイルが緩やかとなり、急峻なエミッタ・ベース
接合が形成されない、このため、エミッタ・ベース接合
領域にキャリアの蓄積が生じて、トランジスタの動作速
度が著るしく低下してしまう。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明は、まず、原料ガス
としてジシラン(Si、H,)もしくはトリシラン(S
l、H,)とフォスフイン(P)I、)を用い、リンを
ドーピングしながら非晶質シリコン膜を堆積する。この
際の温度は、はぼ450〜550℃とすることが好まし
い。次に、上記非晶質シリコン膜を熱処理して、粒径の
最大が膜厚の5倍以上である結晶粒を有する多結晶シリ
コン膜を形成する6次に、熱処理を行なって、上記多結
晶シリコン膜中に含まれるリンを、下地である単導体基
板内へ拡散させ、深さが40nm以下の浅い接合を形成
する。
〔作用〕
多結晶シリコン膜からなるエミッタを形成する際に5多
結晶シリコン膜中へのドーピング不純物としてリンを用
いることは1例えばアイ・イー・イー・イー・エレクト
ロン・デバイシズ・レターズ、6巻、288〜290ペ
ージ、1985年(IEEE Electron De
vices Letters、 EDL−6,pp。
288−290.1985)において提案されている。
第3図はそれを模型的に示している。記号11から14
は、それぞれ第2図と同じものを意味する。
しかし、この場合、多結晶シリコン膜中14へドーピン
グ不純物としてリンを用いているが、多結晶シリコン膜
14自体がエミッタとして用いられるため、多結晶シリ
コン膜14からシリコン基板11中への不純物拡散が、
行なわれないことは、いうまでもない。従って、リンを
ドープした多結晶シリコン膜を、リンをドープするため
の拡散源として利用すること、およびその際の好ましい
条件などについては何ら示されていない。また、エミッ
タとなる多結晶シリコン膜は、原料ガスとし、モノシラ
ンとフォスフインを用い多結晶の状態で堆積するため、
第14図に示したように、膜を堆積したままの状態では
抵抗率が10−2o1以上と高く、充分な導電性が得ら
れないといった問題があった。抵抗率10−3Ω1以下
の導電性を得るためには、900℃以上の高温の熱処理
が必要であり、浅い接合を形成することは事実上困難で
ある。
これに対し、本発明のように、ジシランとフォスフイン
を原料ガスとして用い、450〜550℃の温度範囲で
シリコン膜を堆積すると、堆積された時には膜は非晶質
でありほとんど導電性を示せないが、650℃という従
来技術における膜の堆積温度で堆積を行なうことにより
、第14図に示したように、抵抗は1o−3Ωl以下に
なり、充分な導電性が得られる。従って、先行の工程で
ドープされた不純物のプロファイルを崩すことなくエミ
ッタ抵抗の低減が達成される。
次に、多結晶シリコン膜における結晶粒の巨大化につい
て説明する。第4図の縦軸は多結晶シリコン中の最大結
晶粒径を、横軸は多結晶シリコンの堆積膜厚を示してい
る0曲線Aはジシランとフォスフインを原料ガスとして
525℃で堆積し。
その後に650℃で熱処理を行った多結晶シリコン膜1
曲線Bはモノシランとフォスフインを原料ガスとして6
25℃で堆積し、その後900℃で熱処理を行なった多
結晶シリコン膜を、それぞれ表わす0曲MAでは、熱処
理温度が低いにもかかわらず、堆積膜厚に比べて結晶粒
径が5倍以上に増大していることがわかる。これに対し
、曲、iHの場合は、最大粒径は非常に小さく、結晶粒
径が堆積膜厚以上に成長することはない、従来技術にお
いては、膜堆積後の熱処理を高温にするほど大きな結晶
粒が得られたが、本発明によれば。
650−1100℃の熱処理温度であれば、同程度の巨
大な結晶粒が得られる。なお、モノシランとフォスフイ
ンを原料ガスとして用いても堆積温度を極度に低くすれ
ば、結晶粒の巨大化は一応可能である。しかしながら、
この場合には膜の堆積速度が5A/min以下と著しく
低下してしまい、実用に供するのは困難である。
なお、特開平1−149420号には、リンをドープし
た多結晶シリコン膜について記載されているが、この膜
からリンをドープして形成されるエミッタなどの好まし
い深さなどについては、全く示されていない。
第5図において1曲線Cはエミッタとベース間の濃度勾
配a[/cn’]とエミッタ接合深さとの関係を表わし
ている。エミッタ接合深さが大きくなるにつれて濃度勾
配aが小さくなるが、これは、リンをドープして形成さ
れるエミッタにおいては拡散された不純物が補誤差関数
あるいはガウス関数に従って分布するためである。ヒ素
の場合には箱型状態に急峻な分布で拡散でき、濃度勾配
aを容易に高い値とすることができるので特に問題はな
い、濃度勾配に注意を要することは、リンをエミッタの
形成に用いる際に生ずる固有の問題である。
第5図中にハツチングで示した曲線りはa=2X10″
’[/cm’]以下の条件領域を表わし、曲線り以下の
領域ではエミッタとベース間にチャージの蓄積が多くな
り、高速なトランジスタを実現することが困難となるこ
とを意味している。従って、エミッタ接合の深さを、両
面ICDの交点に対応する40nm以下とすることによ
り、このような障害は起らず、高速トランジスタを実現
できる。
しかし、接合深さがあまり浅くなると、形成の際の接合
深さの微小な変動によってデバイスの特性に変化が生じ
たり、ベースよりの空乏層の影響が大きくなるなど、好
ましくない現象が生じて来るので、エミッタの深さは1
0nmより大きくすることが好ましい。
本発明においては、上記のようにジシランとフォスフイ
ンを原料ガスとして用い、リンをドーピングしながら、
非晶質でシリコン膜を堆積し1、従来よりはるかに低い
温度でアニールすることにより、低抵抗の多結晶シリコ
ン膜が形成される。
これより、あらかじめドーピングされたベース不純物プ
ロファイルを変化させることなく、エミツタ層の形成が
可能となる。
また、多結晶シリコン膜の結晶粒径を巨大化することに
よって、多結晶シリコン膜中のキャリアの移動度が大き
くなり、ガンメル数を大きく取れ、抵抗の低減のみなら
ず注入されてくる少数キャリアの減少にも有効である。
上記のように、エミッタとベース間の濃度勾配aを2×
10″’[/am’]以上とすることにより、リンをド
ープしてエミッタを形成したにもかかわらず、不純物プ
ロファイルは急峻であり、トランジスタの遮断周波数特
性が損なわれることはない。
しかしながら、高い遮断周波数特性を必要としないトラ
ンジスタの場合は、エミッタの深さを40nm以上とし
てもよい、その場合にも、上記低温度の熱処理による多
結晶シリコン膜の抵抗低下および粒径増大は、トランジ
スタの特性向上に極めて有効に働くことはいまでもない
ことであり、低温度でのエミッタ形成が可能となる。こ
れにより1例えばあらかじめヒ素をドープして第1のト
ランジスタのエミッタを形成した後に、該第1のトラン
ジスタの特性をほとんど変動させることなしに、リンを
他の場所にドープして第2のトランジスタのエミッタを
形成することも可能である。
なお、本発明において、多結晶シリコン膜中に含まれる
リンの濃度はlXl0”〜2×1021原子/j(中心
値は3 X 10”原子/cj)とすれば、良好な結果
が得られる。
リンを拡散して、深さ40nm以下の接合を形成するの
に好ましい条件は、温度によって異なり、770℃の場
合は50分以下、740℃の場合は120分以下、72
0℃の場合は300分以下とすることが好ましい。これ
らの温度の中間の温度の場合は、上記時間の間の温度を
適宜選定すればよいことは、いうまでもない。
〔実施例〕
実施例1 第1図は本発明の第1の実施例の要部を示す断面図であ
る。第1図において記号lは半導体基板。
2はBF、イオンを打ち込んで形成されたベース。
3は絶縁膜、4はSi、H,とPH□とを原料ガスとし
て、525℃で堆積されたリンをドープされた膜厚11
00nの多結晶シリコン膜を表わし、この多結晶シリコ
ン膜の最大結晶粒径は11000nである。第1図中の
記号αはこの結晶粒径を表わす、第2図および第3図に
おける記号βは従来の半導体装置における結晶粒径の微
細さを概念的に表わしたものである。記号5はリンをド
ープされた多結晶シリコン膜4から、リンを拡散して形
成されたエミッタを表わす。ベース2の接合深さは70
nm、エミッタ5の接合深さは20nmである。
これにより、エミッタの平面寸法を2X3μm2とした
とき、電流増幅率Hf e = 300を得た。コレク
タ・ベース間耐圧BVcsoは、埋込層(図示せず)上
に形成したエピタキシャル層1の厚さを320nmとし
たとき、12Vを得た。
エミッタ抵抗reは18Ωであった。このエミッタ抵抗
reは、例えばAsをイオン打込みされた多結晶シリコ
ン膜から、900’Cの温度でヒ素を拡散させて形成し
た接合深さ60nmのエミッタを有するトランジスタと
ほぼ等しい値である。
第6図は膜厚1100nのリンをドープされた多結晶シ
リコン膜を単結晶シリコン基板上に形成した後、温度7
20℃で多結晶シリコン膜に含まれるリンをシリコン基
板中に拡散させて得られた拡散深さを示している。ただ
し、シリコン基板の不純物濃度は5X10”/(m’で
ある。第6図から、720℃で20分という極めて低温
の熱処理により、深さ20nmの接合の形成が可能であ
ることがわかる。しかし、例えば不純物濃度がI×10
17からI X 10 ”/cm’であるベース中にヒ
素を拡散させてエミッタの形成を行なう場合は、上記シ
リコン基板内に拡散させる場合よりも、熱処理時間は多
少長くなる9本実施例においてはエミッタ拡散時間は温
度740℃において20分間とした。
第7図は異なる方法によって形成されたエミッタのシー
ト抵抗ρSと拡散時間との関係を示す。
第7図において、曲線Fは本実施例におけるエミッタに
ついて得られた関係を示し、740℃。
20分間の熱処理により、ρSは65Ω/口という低い
比抵抗が得られた。しかし、他の場合は、曲@G、Hに
示したように、熱処理温度を高くし、熱処理時間を長く
シても、十分低いシート抵抗を得ることはできなかった
すなわち、第7図、曲線Gは、5i2H,を原料ガスと
して用い、525℃のシリコン基板上に堆積された、厚
さ1100nの非晶質シリコン膜に、Asを50KeV
で1.0E16cM−2という条件で打ち込み、890
℃でアニール処理して得られた特性である。曲線Hは、
SiH,を原料ガスとして用い、625℃のシリコン基
板上に堆積された多結晶シリコン膜に1曲線Gの場合と
同様の条件でイオン打込みとアニール処理を行なった場
合、上記関係を示す。多結晶シリコン膜の原料ガスと堆
積温度が異なる他は曲1IAGの場合と同じ条件でエミ
ッタを形成した。この場合にはシート抵抗は曲線Gより
もさらに高くなった。曲線Gと曲1iHの相違の生じた
原因は、第4図に示したように、使用された原料ガスが
互いに異なり、それぞれ、5i2H,(曲線A)とSi
H,(曲線B)であるため、結晶粒径に違いが生じ、そ
れによって、シート抵抗の値に大きな差異が生じたもの
と考えられる。
第7図1曲線Fから、リンをトープした多結晶シリコン
膜はアニール時間によらずに、はぼ一定のシート抵抗を
有していることがわかる。従って。
リンをドープした多結晶シリコン膜は、熱処理の温度が
低くても活性化率が非常に大きく、かつ安定である。本
実施例において、深さが20nmという極めて浅いエミ
ッタ接合を形成しても、18Ωという低いエミッ抵抗を
実現できたのも、このためと考えられる。したがってエ
ミッタの接合を浅くすることにともなう副作用として懸
念されるエミッタ抵抗の増大を、本発明によって効果的
に防止することができる。
実施例2 実施例1において、ベース2の接合深さを1100n、
エミッタ5の接合深さを40nm、エミッタの平面寸法
2×3μm2とした他は実施例1と同じとしたトランジ
スタでは、電流増幅率Hf e=300を得た。コレク
タ・ベース間耐圧BVcaoは、埋込層上に形成したエ
ピタキシャル成長層の厚さを320nmとしたとき、1
0■であった。エミッタ抵抗reは17Qであった。実
施例1においてはエミッタ抵抗reは18Ωであったが
1本実施例においては、エミッタ拡散は770℃で行わ
れ、エミツタ層5の接合深さが実施例1の場合よりも2
0nm深くなったため、エミッタ抵抗reが1Ω低下し
たものと思われる。
第8図において曲線工は本実施例におけるリンがドープ
されたエミッタによる電流増幅率−コレクタ・ベース間
耐圧特性を示し、熱処理温度は770℃である。曲Ii
Jは、S1□H4を原料ガスとして用い、525℃でシ
リコン膜を堆積し、これにAsイオン打込みを行なった
後、890℃の熱処理を行なって形成したエミッタを適
用した時の特性を示す、この890℃における拡散方法
は従来、通常行なわれている方法である。第8図から明
らかなように1本発明においては電流増幅率が変っても
BVcaoが一定であるが、従来の方法では電流増幅率
が高くなるにつれてBVCBOは著るしく低下した。
第8図に示した結果から1本発明では、770℃という
低温度で熱処理が行なわれるため、あらかじめホウ素を
ドープして形成されてあるベース2が再分布を起こさな
いが、従来法では1本発明よりも高い温度で熱処理が行
なわれるため、再分布を起こして深い接合となることが
わかる6本発明において、ベースの再分布が起らず、高
い電流増幅率を、高い耐圧を維持したまま実現できるこ
とは浅いエミッタ形成技術として1本発明が非常に好ま
しいことを示すものである。第9図は、トランジスタの
コレクタ・ベース間容量CTCと上記電流増幅率との関
係を示す図である。第8図において、直線■′は本発明
、直線J′は従来法による結果を、それぞれ示す。本発
明により、コレクタ・ベース間容量が、従来より19%
程低減できることがわかる。
なお本実施例においては、実施例1に比較してエミッタ
拡散温度が30℃高くなっているのは、ベース2のドー
ズ量が高いため、エミッタ5を深くしないと、コレクタ
電流を決めるベース・ガンメル数の低減が図れないため
である。
実施例3 第10図は本発明の第3の実施例を示す断面図である。
第10図において、記号1は半導体基板、2はホウ素を
トープして形成されたベース、3はIII膜を、それぞ
わ表わす。記号4はリンをドーピングした多結晶シリコ
ン膜を表わし、膜厚は70nm、最大結晶粒径は800
nmである。記号5はリンがドープされた多結晶シリコ
ン膜4から、リンをシリコン基板内へ拡散して形成され
たエミッタを表わす。記号6はホウ素をトープした膜厚
30nmの多結晶シリコン膜、7はBF2@をイオン打
ち込みして形成されたベース2を外部へ引出すためのベ
ース引出し膜を、それぞt表わす。
この引出しベース膜7の形成は、絶縁膜3にエミッタ形
成のための開花領域Kを設ける前に行なわれている。
上記多結晶シリコン膜6を被着後にあらかじめアニール
処理を行なってベース2を形成してから、リンがドープ
された上記多結晶シリコン膜4を被着しエミッタ5を形
成した。ここでベース2の接合深さは60nm、エミッ
タ5の接合深さは20nmである。
エミッタの平面寸法2X3μm2としたときの電流増幅
率Hfeは300であった。コレクタ・ベース間耐圧B
VCBOは、埋込層上に形成したエピタキシャル成長層
の膜厚を320nmとした場合、12■であった。エミ
ッタ抵抗reは18Ωであった・ 本発明ではホウ素がトープされた多結晶シリコン膜は厚
くないことが好ましい。上記多結晶シリコン膜6を残し
たままで、リンがトープされた多結晶シリコン膜4を形
成し、この多結晶シリコン膜4から手記多結晶シリコン
膜6を介して行なわれるリンの拡散によって、エミツタ
層5の形成が、行なわれるからである。下層である多結
晶シリコン膜6の厚みが太きすぎると、上層である多結
晶シリコン膜4からのリン拡散温度を著るしく高くしな
ければならない、下層である多結晶シリコン膜6の膜厚
は50nm以下とすることが好ましい。
上層の多結晶シリコン膜4は下層である多結晶シリコン
膜6を越えてエピタキシャル層1中にリンを拡散して接
合を形成する必要があり、少なくとも、下層である多結
晶シリコン膜6より厚い方がよい。しかし1100n以
上とする必要はない。
実施例4 第11図は本発明の第4の実施例を示す断面図である。
基本的には実施例3とほぼ同様であるが。
相違点は本実施例ではエミッタ形成のための開花領域に
のシリコン基板(エピタキシャル潜)1の表面を深さし
たけエッチし7たことである。
第11図中の記号1乃至7は、それぞれ実施例3と同一
の意味を有する。
本実施例においては、下層および上層の多結晶シリコン
膜6,4の膜厚は、それぞれ、30nmおよび70nm
とした。ベース2の接合深さは60nm、エミッタ5の
接合深さは20nm、上記りは1100nとした。エミ
ッタの平面寸法を2X3μm2とした場合、電流増幅率
Hf e=300を得た。コレクタ・ベース間耐圧BV
cB。
は、埋込層上に形成したエピタキシャル成長Mの膜厚を
420nmのときに1.2Vであり、エミッタ抵抗re
は18Qであった。
本実施例の特徴は、エツチングによって形成された溝内
にきわめて浅い接合を高精度に形成した点である。トラ
ンジスタ平面的な寸法が今後、さらに微細化されること
は必須であるが、極度に微細化されたトランジスタは大
電流動作が困難になる1本実施例のように溝の底面積部
分だけではなく側面部分も利用して、実効的なエミッタ
面積を増大させることは、エミッタ電流の低下を防止す
るのに極めて有効である。
次に、第11図に示した半導体装置の製造方法について
説明する。
なお、説明を簡略にして理解を容易にするため、例えば
、埋込み層やアイソレーション領域の形成など、本発明
と直接関係の無い部分は説明を省略した。
第12図(a)二手導体基板(膜厚420nmのエピタ
キシャル層)1の上に、膜厚30nmの5in2膜と膜
厚80nmのSi、N、膜の2層膜からなる絶縁膜3を
周知の熱酸化およびCVDを用いて形成した1次に、加
速電圧20 K e V 、ドーズ量5 、OX 10
”/ax”という条件でBF、イオンの打込みを行ない
、真性ベース層引呂用の外部ベース層7を形成した。さ
らに、880’C。
10分間アニール処理を行なって、外部ベース層7を活
性化した。
第12図(b):領域に上に形成されている上記MJI
膜3を周知のりソグラフイとドライエツチング技術によ
って選択的に除去した。さらに続けて、エピタキシャル
層1の露出された部分を周知反応性イオンエツチングに
よってはエッチし、深さ1100nの溝を形成した。
第12図(C)ニホウ素をドープした膜厚30nmの多
結晶シリコン膜6を全面に形成した。
多結晶シリコン膜6中のホウ素濃度は、1.0×101
/11とした。続いて870℃、30分の条件でアニー
ル処理を行なって、接合深さ60nmのベース5を形成
した。
第12図(d) : PH,、S i、H,とを原料ガ
スとして用い、圧力40Paの減圧CVD法により、膜
厚70nmのリンドープのシリコン膜4を形成した。シ
リコン基板の温度は525℃、PH,,5i2H,の流
量比は3 X 1020とした。
リン濃度3.OX 102o/am”のリンドープのシ
リコン膜4を得た。この状態ではシリコン膜4は非晶質
である。続いて740℃、20分の熱処理を行なうこと
によって、第10図に示したように。
最大結晶粒径600nmの多結晶シリコンを得、ベース
層2中に接合深さ200nmのエミツタ層5を形成する
ことができた。
上記本実施例1〜4において、リンをドープしながらの
シリコン膜の堆積は525℃で行なった。
しかし、450〜550℃の温度範囲であれば、いずれ
の実施例においても好ましい結果を得られることが確認
された。膜の堆積温度が550℃よりも高い場合には、
シリコン膜は多結晶となり。
熱処理の低温化及び結晶粒の巨大化の達成が困難になる
。また、堆積温度が450℃より低いと膜の堆積速度が
著しく低下してしまうので、膜の堆積温度は、450℃
以上に保つことが好ましい。
〔発明の効果〕
上記説明から明らかなように、本発明によれば、きわめ
て浅いエミッタ接合の形成が、例えばあらかじめ形成さ
れているベース接合に実質的な変化を与えない低温で形
成することが可能である。シリコン基板の表面をエッチ
して溝を形成し、この溝の側面と底面をエミッタとして
利用することにより、トランジスタの微細化にともない
、エミッタ電源の減少を防止できる。この際、イオン打
込みを用いてエミッタを形成する方法とは異なり、溝の
側面にリンをドープするのは極めて容易であり、実用上
好ましいことは、いうまでもない。
また本発明によれば、エミッタの深さが浅くなっても、
エミッタ抵抗を小さく保つことができる。
エミッタ接合の深さを40nm以下にすることによって
、リンをドープして形成されたエミッタ接合での欠点で
ある。エミッタ・ベース接合領域へのチャージの蓄積が
防止されるため、トランジスタの高速動作を達成に極め
て有利である。
なお、本発明によるトランジスタの電圧・電流特性の一
例と、従来法との比較を第13図に示した。エミッタ面
積は2X3μm2である。本発明によって得られるコレ
クタ電流Icは従来法で得られた値と同じであるが、ベ
ース電ffiよりは従来法に比べて、半分程度に低減さ
れている。これにより、上記実施例1より実施例4に示
したように、電流増幅率Hfe=300のトランジスタ
が本発明によって容易に実現できたのであり、さらに、
エミッタ抵抗は大きくなってはいない。
上記実施例では、本発明をバイポーラトランジスタのエ
ミッタを形成する場合について説明したが、本発明は、
エミッタばかりではなく、例えばMoSトランジスタの
ソース、ドレインのように、極めて浅いn影領域の形成
に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第10図および第11図はそれぞれ本発明の異
なる実施例を示す断面図、第2図および第3図は従来の
半導体装置の断面構造を示す図、第12図は本発明の一
製造工程を示す図、第4図乃至第9図、第13図および
第14図は、それぞれ、本発明の詳細な説明するための
曲線図である。 符号の説明 1.11・・・半導体基板、 2.12・・・ベース、 3.13・・・絶縁膜、 4.14・・・poly−5i膜 5、IS・・・エミッタ、 6− P oly −S i膜、 7・・・外部ベース層、 K・・・開孔幅、 L・・・溝の深さ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、半導体基板の表面領域内に形成されたリンがドープ
    された領域と、上記半導体基板上に形成されてある絶縁
    膜の有する開口部を介して、上記リンがドープされた領
    域と電気的に接続された多結晶シリコン膜を少なくとも
    備え、上記多結晶シリコン膜は、最大粒径が膜厚の5倍
    以上の粒子からなる、リンがドープされた多結晶シリコ
    ン膜であり、かつ、上記リンがドープされた領域の深さ
    は40nm以下10nm以上であることを特徴とする半
    導体装置。 2、上記多結晶シリコン膜の膜厚は、400nm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 3、上記多結晶シリコン膜に含まれる上記リンの濃度は
    、1×10^1^9〜2×10^2^1原子/cm^3
    であることを特徴とする請求項1もしくは2記載の半導
    体装置。 4、上記リンがドープされた領域は、上記多結晶シリコ
    ン膜からリンを拡散させて形成された、バイポーラトラ
    ンジスタのエミッタであることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の半導体装置。 5、上記多結晶シリコン膜と上記エミッタの間には、ほ
    う素がドープされた第2の多結晶シリコン膜が介在して
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の半導体装置。 6、上記エミッタは、上記第2の多結晶シリコン膜から
    、ほう素を拡散させて形成されたベース内に設けられて
    いることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。 7、半導体基板の表面上に、開口部を有する絶縁膜を形
    成する工程と、ジシランもしくはトリシランおよびホス
    フィンを原料ガスとして用い、450℃以上550℃以
    下の温度で、リンがドープされた非晶質シリコン膜を全
    面に形成する工程と、加熱して、上記非晶質シリコン膜
    を多結晶シリコン膜にする工程と、熱処理を行なって、
    上記多結晶シリコン膜中に含まれるリンを上記半導体基
    板の表面領域内に拡散させることにより、深さが40n
    m以下10nm以上の、リンがドープされた領域を形成
    する工程を、含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。 8、上記リンがドープされた領域は、バイポーラトラン
    ジスタのエミッタであることを特徴とする請求項7記載
    の半導体装置の製造方法。 9、上記熱処理は、温度が770℃のときは50分間以
    下、740℃のときは120分間以下、720℃のとき
    は300分間以下なる条件で行なわれることを特徴とす
    る請求項7もしくは8記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5773340A (en) * 1994-12-01 1998-06-30 Hitachi, Ltd. Method of manufacturing a BIMIS

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5773340A (en) * 1994-12-01 1998-06-30 Hitachi, Ltd. Method of manufacturing a BIMIS

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