JPH0444037B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、繊維材料の処理方法。

相異つた処理段階の間の材料の移送のために、
送り弁を使用し、それによつて、処理液を大きく
分離して、保持できるようにすることは、繊維材
料の処理において、知られている方法である。循
環液の相異なる回路の間の移送は、相異なる処理
容器に連結される送り通路の間の連通を達成す
る、相異なる位置へ動かされるようになつてい
て、１個またはいくつかのボケツトを有する弁部
材を備えた、回転送り弁によつて達成できる。か
くして、例えば繊維材料の蒸煮および後続の洗浄
に関して、いくつかの比連続的に作動される蒸煮
器から、回転送り弁を介して、後続の連続的に作
動される洗浄段階に、繊維材料を移送すること
は、知られている。回転送り弁において、蒸煮液
のような処理液は、これによつて繊維材料から分
離され、蒸煮器へ戻され、或いは別の後続の処理
段階で蒸煮化学剤を分離するために、引き出され
る。回転送り弁の中の繊維材料は、別の循環通路
を通つて、後続の洗浄容器へ送られる。

この発明の目的は、蒸煮液のような処理液の中
に含まれる含有熱を連続的に利用するために、こ
の方法を改良することにある。別の目的は、循環
する洗浄液の回路の中での希釈を低減させること
であり、別の目的は、乾燥物質の損失および
BOD−負荷を低減させることにある。

これは、特許請求の範囲に述べられた、特有の
特色を持つこの発明の方法によつて達成される。

以下、図面を参照しながら、この発明の実施例
について、詳しく説明する。

第１図に線図的に示される装置は、蒸煮器１
０，１２のような２個の処理容器を有し、これ
は、例えばスウエーデン国特許出願第7609782−
３号に開示されているような構成の回転送り弁１
６に、通路１４を介して連結される。第１図によ
る実施例において、回転送り弁１６は２つの位置
を有し、これら位置において、回転送り弁の中に
配置されるポケツトが、直径上反対側の場所で取
付けられる２つの通路を、互に連結させる。通路
１４の反対側には、通路１８が取付けられ、これ
は、回転送り弁を蓄積器２０に連結させる。蒸煮
器１０，１２から、通路１４を通つて回転送り弁
１６の中へ導入される繊維材料と処理液は、回転
送り弁が適当な篩分け手段を備えているので、こ
の回転送り弁１６の中で互に分離され、処理液
は、通路１８を通つて、蓄積器２０の中へ送られ
るが、繊維材料は、回転送り弁のポケツトの中に
残る。処理液の一部分は、図示なしのポンプおよ
び通路２２を介して、蒸煮器へ再循環できる。

回転送り弁１６の第２位置において、回転送り
弁のポケツトの中に収容されている繊維材料は、
ブロータンク２６の背後に配置されるフイルタを
装着した洗浄ステーシヨン３２からの排除液体と
して、通路３０，２８を通つて再循環させられる
液体によつて、ポケツトから排出されるようにな
り、通路２４を通つてブロータンク２６の中に送
られる。ブロータンク２６および洗浄ステーシヨ
ン３２は、通路３４に連結され、これは、繊維材
料を洗浄ステーシヨンに送る。再循環させられる
排除液体の一部分は、ブロータンク２６に送るこ
とができる。洗浄ステーシヨン３２から、繊維材
料またはパルプは、通路３６を通つて処理または
利用の後続段階に排出される。

蒸煮器１０，１２の頂部には、この蒸煮器１
０，１２から気体を除去するためのサイクロン４
０が、通路３８を介して取付けられる。サイクロ
ン４０から、液体部分は、通路４２を介してブロ
ータンクの頂部に導かれるが、気相分は、凝縮器
４４に送られ、これから、通路４６がデカンテー
シヨン容器４８に達する。このデカンテーシヨン
容器から得られる気体は、例えば燃焼のために通
路５０で導かれ、一方回収されたテレビンは、通
路５２を介して取出され、残留液相分は通路５４
を介して、口述するように、後続の追出し分離の
ために送られる。ブロータンク２６の頂部分は、
過程から除去すべき気体のための排出通路５０
に、通路５６を介して通路できる。

第１の非連続処理から得られる蒸煮器のような
処理液は、この発明に従つて配備された圧力蓄積
器２０から、通路５８を通つてフラツシユ槽６０
に送られる。フラツシユ槽すなわちフラツシユ容
器６０の中で分離された相は、通路６４，６６を
介して、蒸発ステーシヨン６２に送られ、蒸発ス
テーシヨン６２から得られる凝縮分は、追出し装
置６４ａに供給される。これにはまた、デカンテ
ーシヨン容器４８の中で得られた液体の送りのた
め、この容器からの通路５４にも連結される。追
出し装置６４ａから、気体は、通路６６を通つて
気体排出通路５０に導かれ、一方液相分は、通路
６８を通つて洗浄ステーシヨン３２へ再循環され
られる。

第１図に示され、これに関連して記載された、
過程において、処理容器１０，１２における非連
続処理ののちに、回転送り弁１６の後方で次い
で、繊維材料および抽出された処理液体の双方の
連続処理が得られる。ここで圧力蓄積器２０は、
抜出された処理液のための貯蔵部としての役をな
し、この液体から、含有熱の大部分が、例えば膨
脹による蒸気の開放によつて利用でき、同時にフ
ラツシユ、蒸発および追出しを伴う後続の処理法
が、処理液の中の化学成分の有効な回収を可能に
する。

第１図に対応部分を有する部分に対して同じ符
号を採用した、第２図に線図的に示されている装
置は、回転送り弁１６から繊維材料が、通路２４
を通つて洗浄兼ブロー槽７０に送られ、これから
繊維材料が、通路７２を介して、最終洗浄ステー
シヨン７４に送られるという点で、第１図の装置
から異なる。さらに、回転送り弁１６からの送出
通路１８は、蓄積器２０に直接連結されることな
く、蒸煮液のための戻り通路２２に連結され、か
つこの通路から発する通路１８ａによつて、蓄積
器２０に連結される。通路１８ａにはさらに、回
転送り弁から繊維材料を排出するために、この回
転送り弁に洗浄液を送る、通路２８からの、分岐
通路２８ａが連結される。相気分と液相分を互に
分離させるための第１図の頂部分に示される装
置、および蒸発と追出しによる濃縮のための装置
は、第２図におけるものと同一であり、その理由
から、これらは、第１図および第２図に示した破
線から判るように、第２図では省略された。

第３図に示される装置においては、１個の蒸煮
器１００だけが示され、この蒸煮器は、通路１０
２によつて、回転送り弁１０４に連結される。通
路１０６は、例えば、系の中の別の非連続的に作
動される蒸煮器から来ることができる。通路１０
８は、蒸煮器の頂部分から、第１図に４０および
これに続く符号で示されている形式のデカンテー
シヨン系まで達することができる。

図示の回転送り弁１０４は、弁ポケツトが３つ
の位置を示める形式のものである。連続線によつ
て表わされる位置において、通路１０２が、蒸煮
液のための送出通路１１０に連結される。回転送
り弁１０４の時計回りの次の位置において、後述
される後続の洗浄ステーシヨンから洗浄液を供給
する通路１１２が、通路１１０と共に圧力蓄積器
１１６に連結されている通路１１４に連結され
る。通路１１２を通つて供給される洗浄液は、回
転送り弁のポケツトから残留蒸煮液を追出し、か
つ同時に、蒸煮液を抜出した方向と逆向きの流れ
で、ポケツトの中の繊維材料を洗浄する。図面に
線図的に示されるように、回転送り弁１０４から
の液の抜出しは、液の出口に敗退される適当なス
クリーンによつて達成される。回転送り弁のポケ
ツトと第３位置において、圧力蓄積器１１６から
液を再循環させる通路１１８が、繊維材料をブロ
ータンク１２２へ移送するための通路１２０に連
結される。ブロータンク１２２からの気体、例え
ば燃焼のため、通路１２４を通つて運び出され、
一方、繊維材料は、通路１２６を介して最終洗浄
ステーシヨン１２８に送られる。最終洗浄ステー
シヨンから、パルプは、通路１３０を通つて送出
され、洗浄水は、通路１３２を介して、洗浄ステ
ーシヨン１２８に送られる。

圧力蓄積器１１６から、液は、通路１３６を介
して、フラツシユ槽１３４の中に導入され、フラ
ツシユ槽１３４から分離された気体は、通路１３
８を通つて予備蒸発ステーシヨン１４０に送ら
れ、これにはさらに、フラツシユ槽１３４の底か
らの排出分が通路１４２を通つて送られる。蒸気
は、通路１４４を通つて、予備蒸発ステーシヨン
１４０に送られる。予備蒸発ステーシヨン１４０
から、液は、通路１４６を介して液容器１４８に
排出され、この中で、分離が例えば石けんで達成
され、これは、最終液排出を表わす通路１５０，
１５２の中に除去される。予備蒸発ステーシヨン
１４０は、追出し装置１５４に連結され、これか
ら、非圧縮性気体のための通路１５６が出発し、
この非圧縮性気体は、例えば燃焼のために導かれ
る。通路１５８が、純化された凝縮分の排出のた
めに設けられ、この凝縮分は、通路１５８を通路
１３２に連結することによつて、洗浄水として使
用できる。

第３図に示される装置において、かくして第１
に、蒸煮器からの熱は、圧力蓄積器に蒸煮液が排
出されて、蒸気が連続的に膨脹によつて開放さ
れ、この膨脹蒸気が、例えば前記蒸煮器の蒸発に
よる予備濃縮のために使用できる、ということに
よつて回収される。蒸発による予備濃縮の最終段
階からの蒸気は、蒸発によつて作られる２次濃縮
分の追出しのために、また形成されるテレビン母
液からの気体の追出しのために、使用できる。濃
縮分の追出しは、例えば大気圧で遂行でき、追出
された濃縮分は、前述したように洗浄ステーシヨ
ンで洗浄水として使用できる。追出しに関連して
解放された気体、および蒸煮器とブロータンクの
脱気からの非凝縮性気体は、共通の燃焼部へ導か
れる。追出し装置の凝縮器からの凝縮分もまた、
副製品の回収のため、別個の濃縮塔の中で凝縮で
き、これに関連して、テレビンも、液相のメタノ
ールを生成するため、前記濃縮塔の前方で濃縮分
からデカンテーシヨンできる。濃縮塔から得られ
たメタノール液も、系の各種部分で作られる非凝
縮性気体と共に燃焼できる。熱エネルギを利用す
る別のまたは補充の方法は、圧力蓄積器からの蒸
煮液を、液の充填のために、或る別の蒸煮器の中
で採用することである。

第３図に示された回転送り弁１０４は、第４ａ
図ないし第４ｃ図に、詳細に示される。第４ａ図
には、弁送り部すなわちポケツト１６０に充填す
るための位置における回転送り弁１０４の本体が
示され、材料は、通路１０２を送つて到着して、
ポケツト１６０の中にとどまり、蒸煮液は、スク
リーン１６２を通つて通路１１０の中へ逃げる。
弁ポケツト１６０は、これから離して配置される
内部スクリーン板１６４を備え、これは、これ自
身と弁ポケツト１６０との間に、弁ポケツト１６
０の中の繊維材料から液を迅速に排出するため
の、液通路１６６を形成する。第４ｂ図に示され
る次の位置において、洗浄液が通路１１２を通つ
て供給され、この液は、弁ポケツト１６０の中に
残留する蒸煮液を、スクリーン板１６８および通
路１１４を通して排出させる。第４ｃ図に示され
る次の位置において、通路１１８は通路１２０に
連結され、これによつて、回転送り弁１６０の中
の繊維材料および洗浄液は、圧力蓄積器１１６か
ら来て通路１１８を介して胸腔される液体によつ
て、排出される。

図示された記載された実施例が、この発明の実
現の単なる１例であり、これが、特許請求の範囲
の限界内で変化および変形できることは、明らか
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、蒸煮器が、回転送り弁を介して、後
続の処理段階に連結される、蒸煮ステーシヨンの
全体的線図を示し、この線図は、低い生産量のた
めの装置を示す。第２図は、第１図に示されるも
のと同様であるが、高い生産量に変型された装置
を示す。第３図は、別の形式の回転送り弁を有す
る別の装置を線図的に示す。第４ａ−４ｃ図は、
３つの異なる位置における、第３図の装置の回転
送り弁を線図的に示す。 図面において、２０は圧力蓄積器、１６０は弁
ポケツト、１６４はスクリーン板、１６６は通路
を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 繊維材料を多くの非連続的な蒸煮器の中で蒸
   煮して、高温の液体成分と繊維成分とを生成し、 前記蒸煮の完了ののちに、前記繊維成分から前
   記液体成分を分離し、 高温の前記の分離された液体成分の実質的部分
   を、圧力蓄積器に輸送し、かつ、前記の分離され
   た繊維成分を、その洗浄を包含する後続の繊維処
   理段階に輸送し、 圧力蓄積器に輸送された前記の分離された液体
   成分から熱エネルギを回収し、 熱エネルギの少くとも一部分を、非連続的な蒸
   煮器の少くとも１つに戻し、さらに、 前記熱エネルギを回収したのちの前記の分離さ
   れた液体圧分を、後送の連続的な処理に移すこ
   と、 を特徴とする繊維材料の処理方法。