JP3592745B2 - 脱気器を備えた復水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は起動用脱気器を備えた復水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の復水器の縦断面図、図4は同復水器の平面図である。図において、100は復水器本体、1はタービン排気入口、2は管群、3はホットウエル、4はホットウエル下部に設けられている復水出口管、5は同復水出口管に連る復水ポンプ、6は同復水ポンプに連るグランドコンデンサ、7は同グランドコンデンサに連る起動用脱気器、12は同脱気器の上部に設けられている再循環水入口管、13は同脱気器の中に設けられているトレイ、14は蒸気注入管、矢印Sは同脱気器に注入される蒸気の流れ、15はオリフィス、16は同脱気器の底部に連る減圧弁、17は同減圧弁に連り復水器の内部に開口する多孔管、10は管群2の間から空気を外部へ抽出する空気抽出管、9は同空気抽出管に設けられている真空ポンプである。また8はグランドコンデンサ6と起動用脱気器7との間から分岐しボイラへ連る配管上に設けられている弁であり、復水再循環時に全閉となるものである。図4において、11は海水の入口または出口である。
【0003】
復水器自体の作用は公知であるから説明を省略する。本装置には、ホットウエル3、復水出口管4、復水タンプ5、グランドコンデンサ6、起動用脱気器7、減圧弁16および多孔管17からなる再循環回路が設けてある。これは、停止中に溶け込んだ酸素を、ボイラに通水する前に、所定の規準に達するまで繰り返し脱気するためのものである。起動用脱気器7には蒸気Sを注入するようになっており、これによって加熱および脱気がなされる。蒸気は脱気器内の空気中に注入される。再循環水入口管12は気液の接触面積を大きくするために、器内入口部にスプレイノズルを設けた構造となっている。トレイ13は気液の接触面積を大きくして脱気効果を高めるために設けてある。水と蒸気が接触すると脱気される。脱気された気体はオリフィス15を経て復水器内に入り空気抽出管を経て外部へ排出される。水は起動用脱気器7の底部から復水器内へ送られる。その途中に減圧弁16が設けられ、こゝで減圧沸騰するので、ある程度の脱気が行われる。こゝで脱気された気体も、空気抽出管10を経て外部へ排出される。
【0004】
なお復水ポンプ5と起動用脱気器7との間に設けられているグランドコンデンサ6は蒸気タービングランド部からの漏洩蒸気を抽出し、復水と熱交換させ、ドレンおよび熱の回収を図るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来は脱気器内に、脱気効果を高めるためにトレイを設け、気液の接触面積を大きくすることを図っていたが脱気効果は低いものであった。また、減圧弁があって、若干の減圧沸騰による脱気もあるが、前後が密閉されているのて、脱気効果はさほど大きいものではなかった。このためボイラ通水条件に達するまでに再循環の回数が増加し、プラント起動までの時間が長くなるという欠点があった。
【0006】
本発明は脱気効果を向上させ、プラント起動までの時間を短縮させようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決したものであって、復水器本体内に管群を備え、同管群の中心部から外部へ通じ真空ポンプによって復水器本体内から空気を抽出する空気抽出管を備え、かつ上記復水器本体内底部から復水を循環させて脱気し、空気を復水器本体内上部に、水を復水器本体内下部に返す脱気器を備えた復水器において、上記脱気器を復水器の胴に横付けに設置し、同脱気器内上部と復水器本体内上部とを連通するオリフィス及び同脱気器内下部と復水器本体内下部とを連通するオリフィス穴を設け、同脱気器にその外部から導入され同脱気器の内部で分岐し同脱気器内の下半部で下方に向かう複数の延伸部を形成した蒸気注入管を設け、同蒸気注入管の下方延伸部に多数の蒸気吹き出し口を設けたことを特徴とする脱気器を備えた復水器に関するものである。
【0008】
【作用】
脱気器の上部と下部にはそれぞれオリフィス及びオリフィス穴が設けられている。したがって循環水は脱気器の内部に滞留し、上半部は空気が、下半部は水が占有する。よって、蒸気注入管の下向き延伸部は水中に没する。同延伸部には多数の蒸気吹き出し口が設けられ、こゝから蒸気が吹き出すので、水は攪拌されつつ加熱され、脱気される。脱気された空気は脱気器上部のオリフィスから復水器本体に入る。復水器本体は空気抽出管を介して真空ポンプで空気が抽出されているので圧力は低い。また、前記の脱気された水は脱気器下部のオリフィス穴から復水器本体に入る。この時、こゝで減圧沸騰が起りさらに脱気される。脱気された空気は空気抽出管から外部へ排出される。脱気器を腹水器本体に横付けにすることによって装置のコンパクト化が図られる。
【0009】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る復水器の縦断面図、図2は同復水器の平面図である。図において、7は起動用脱気器、12は再循環水入口管、15はオリフィスである。脱気器容器の形状は従来のものと異っているが、これは胴板を復水器本体と共用してコンパクト化を図ったもので、作用は従来のものと同じである。上記の符号12及び15を付した部分の構造作用は従来のものと同じである。20は従来のものとは異る形状の蒸気注入管であり、その先端は脱気器の内部で図2に見られるように横に延伸しさらに複数箇所から下方へ延伸している。21は同蒸気注入管の下方延伸部に多数設けられている蒸気吹き出し口である。22は脱気器と復水器本体との間に設けられているオリフィス穴である。横方向延伸部と複数の下方延伸部を有し、下方延伸部に多数の蒸気吹き出し口21が設けてある蒸気注入管20とオリフィス穴22が設けられたことによって、従来技術におけるトレイ13、蒸気注入管14、減圧弁16、多孔管17が廃止されている。上記以外の部分の構造および作用は従来技術と同じである。
【0010】
本実施例の起動用脱気器において、多数の蒸気吹き出し口21から水中に蒸気が直接吹き出されると、水は加熱され、かつ攪拌されるので脱気される。蒸気は凝縮して水に混入する。脱気された空気は、脱気器上部のオリフィス15から復水器本体に入り、空気抽出管から排出される。脱気器底部の水はオリフィス穴22を通過して復水器本体に入る。この時、脱気器と復水器の圧力差によって、オリフィス穴22において減圧沸騰が生じ水から気体放出される。オリフィス穴の低圧側は真空ポンプ9で排気されている空間であるため脱気効果は大きい。従来の減圧弁16にも減圧沸騰を起させる作用があるが、密閉されているので脱気効果は小さい。また従来設けられていた多孔管17は均一散水を目的としているので、オリフィスの作用はない。本実施例には従来設けられていたトレイ13は設けられていないが、これは構造簡単な蒸気吹き出し口が、攪拌により気液接触面積を大きくし脱気効果を促進する作用、即ち、トレイより一層顕著な脱気作用を有するので、トレイは不要となっている。
【0011】
以上詳述したように、本実施例においては、従来のトレイ13に比して気液接触効果の大きい多数の蒸気吹き出し口21を有する蒸気注入管20を用い、また従来の減圧弁16に比して減圧沸騰効果の大きいオリフィス穴22を用いているので、高い脱気効果が得られる。
【0012】
【発明の効果】
本発明の脱気器を備えた復水器においては、脱気器を復水器の胴に横付けに設置し、同脱気器内上部と復水器本体内上部とを連通するオリフィス及び同脱気器内下部と復水器本体内下部とを連通するオリフィス穴を設け、同脱気器にその外部から導入され同脱気器の内部で分岐し同脱気器内の下半部で下方に向かう複数の延伸部を形成した蒸気注入管を設け、同蒸気注入管の下方延伸部に多数の蒸気吹き出し口を設けてあるので、脱気効果が向上し、プラント起動までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る復水器の縦断面図。
【図2】上記実施例の平面図。
【図3】従来の復水器の縦断面図。
【図4】上記従来の復水器の平面図。
【符号の説明】
1 タービン排気入口
2 管群
3 ホットウエル
4 復水出口管
5 復水ポンプ
6 グランドコンデンサ
7 起動用脱気器
8 弁(復水再循環時全閉)
9 真空ポンプ
10 空気抽出管
11 海水入口または出口
12 再循環水入口管
13 トレイ
14 蒸気注入管
15 オリフィス
16 減圧弁
17 多孔管
20 蒸気注入管
21 蒸気吹き出し口
22 オリフィス穴
100 復水器本体

Claims (1)

  1. 復水器本体内に管群を備え、同管群の中心部から外部へ通じ真空ポンプによって復水器本体内から空気を抽出する空気抽出管を備え、かつ上記復水器本体内底部から復水を循環させて脱気し、空気を復水器本体内上部に、水を復水器本体内下部に返す脱気器を備えた復水器において、上記脱気器を復水器の胴に横付けに設置し、同脱気器内上部と復水器本体内上部とを連通するオリフィス及び同脱気器内下部と復水器本体内下部とを連通するオリフィス穴を設け、同脱気器にその外部から導入され同脱気器の内部で分岐し同脱気器内の下半部で下方に向かう複数の延伸部を形成した蒸気注入管を設け、同蒸気注入管の下方延伸部に多数の蒸気吹き出し口を設けたことを特徴とする脱気器を備えた復水器。
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